加藤 陽一郎 | 東京女子医科大学 医学部 病理学(人体病理学・病態神経科学分野)

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オステオポンチン (OPN) は分子量約32 kDaの分泌型糖蛋白質であり、最初に同定されたのは骨芽細胞ですが、現在は大多数の有核細胞に発現することが明らかにされています。ヒトのOPN遺伝子は第4染色体長腕に存在し、全長5キロベースで7つのエクソンで構成されます。OPN蛋白は、組織によって異なる糖鎖修飾パターンを示します。また、OPN蛋白分子は、ほぼ中央でトロンビンにより開裂したのち、糖鎖修飾を受けます。N末端側断片は細胞膜結合部位を介して受容体インテグリン発現細胞と結合し、C末端側断片はヘパリン結合部位を介して受容体CD44発現細胞と結合します。OPNは正常組織において細胞外基質のシーズとなって骨形成などに関与しますが、腫瘍組織においても発現することがあります。これまでに、乳癌、メラノーマ、胃癌、頭頸部癌、大腸癌、前立腺癌などで発現が報告されています。我々は、甲状腺乳頭癌およびその培養細胞を用い、腫瘍の増殖、浸潤、転移などにおけるOPNが関与するメカニズムを調べています。

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