もうキャリアに悩まない。未経験でマイクロソフトに転職できた僕の長期目標の立て方|ぶんやす 株式会社Low Code代表
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もうキャリアに悩まない。未経験でマイクロソフトに転職できた僕の長期目標の立て方

こんにちは。2024年に勤めていた日本マイクロソフトから独立し、現場ユーザー向けにマイクロソフトの生成AI/ローコードサービスの定着化支援をする株式会社Low Codeを立ち上げた「ぶんやす」といいます。

世はゴールデンウィーク後半戦。長期休みを利用して、これからの人生やキャリアについて考えたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

僕も必ず長期休みに自分のキャリアと向き合う時間を確保してきました。

その結果か、以下のように少し珍しい経歴ですが、マイクロソフトに入社し、独立を果たしています。

▼経歴
朝鮮学校

近畿大学農学部卒

リンクアンドモチベーション 情報システム部門

日本マイクロソフト テクニカルスペシャリスト

株式会社Low Code 創業/独立

バックオフィスから経験のなかったマイクロソフトの技術営業へ転職できたのも、今起業という道が選択できているのも、早い段階でキャリアと向き合い、長期的な目標を設定していたおかげだったと思います。

今回は、そんな僕が実際に取り組んできたキャリアとの向き合い方を登山に例えてまとめてみました。

いまキャリアに悩んでいる人や、将来が漠然と不安な人、ゴールデンウィーク明けの仕事がちょっとイヤだなと感じている人の役に立てたらうれしいです。


キャリア形成は山登りである

たまに就職・転職活動を恋愛に例えるひとがいますが、僕はキャリア形成をすべてひっくるめて「山登り」だと思っています。

今回みなさんにお伝えしたいのは「登りたい山を決めて目標を言語化すればキャリアに悩まなくなるよ」「計画を立てるのが早ければ早いほどゆっくり登れるし選択肢も増えるよ」という話です。

僕は優秀ではないけれど、逆算思考で早めに行動し、アクション量を担保することで優秀な人と同じくらいの結果を残すタイプです。

特に転職は、必要に迫られてから行動しても遅いと思っていました。

だから普通の人たちが転職が必要になってから行動し始めるのに対し、僕は新卒1年目のときから最低でも半年に1回は転職エージェントに通い、計画的に転職活動に取り組んでいました。

長期戦で臨めば、みんなが転職活動の直前で100の力を発揮しないといけないときに、自分は少しの力で結果を出すことができます。

どういうことかというと、転職エージェントや転職面談を通して、今後のキャリア観がブラッシュアップされ、面接に必要な質問回答も常になんなく話せる状態になっていました。

その結果、たまたまかもしれませんがマイクロソフトに入ることができたということです。

では実際にどのように僕がキャリアと向き合い、転職活動を成功させたのか。3つのステップにわけて紹介します。

ステップ1:
どの山を登るか決める

まずは長期的な目標設定を行いました。登山でいうところの、どの山を登るかを決めます。

目標設定のポイントは頭の中で考えるのではなく、言語化すること。山頂の旗に掲げる言葉を考えます。

ー目標を言語化し、山頂に旗を掲げる

「35歳までに資産10億円が欲しい」

これは僕が23歳のときに立てた長期的な目標です。

僕の場合、家庭があまり裕福ではなかったこともあり、「お金に困らない生活がしたい」というところから、具体的にはどれくらいのお金が必要か、何歳までに達成したいかなどを考えていきました。

最初は「お金が欲しい」とかすごく抽象的なことでもOKです。目標は少しずつ具体的になっていきますし、日々の振り返りの中で変わっていくものなので。

まずは、直感的に憧れることや幸せになれそうと思うこと、達成したいことなどを言葉にしてみます。

ちなみに僕はいつでも見返せるよう言語化した目標をスプレットシートにまとめ、定期的に短期的なアクションと長期的な目標がズレていないかを確認しています。

毎週土曜日の午前中に時間を確保するなど、振り返りを習慣化していたら6年も経っていました。

下記は僕のスプレッドシートの例です。

・自分を会社としてなぞらえ、ミッション・ステートメントやバリューを定義する

・大まかなキャリアプランと目指すべき年収を洗い出す

・中長期の目標を踏まえた単年/単月の目標と振り返る
*一部見やすいように修正/一部匿名化

ー目標設定は早く取り組むほど効果がある

意外と同年代(30歳前後)で人生の目標を明確に言語化している人って少ないような気がします。

学生のときや新卒の頃は「こうなりたい」と理想を描いていたのに、社会の荒波に忙殺され、気づいたらキャリアに悩む年齢になっていた、なんて人も多いのでは?

20代や30代で現状維持的な目標だけを掲げ、キャリアを諦めてる人を見ると「もったいないな」と思います。

目標もなくただ働いているだけだと、目の前の仕事に追われる生活になってしまったり、なりたい自分とは関係ないスキルを身につけようとしてしまいがちです。

長期的な目標を言語化すれば、今何をすべきなのかが見えて、キャリアへのモチベーションが格段に変わります。

また、いざ転職しようとしても必要なスキルが足りなくて選択肢が少なかったり、もう手遅れという状態を回避することができるので、目標設定をするのが早ければ早いほどキャリアにプラスの影響を与えてくれます。

ステップ2:
ルートを考えるために市場調査する

ステップ2では山を登るルートについて考えます。

ここでさっそく取り組んでほしいのが、市場調査のための転職活動です。

僕が新卒1年目から転職活動を行っていたのは、転職ってどんなものなのか、自分には何が必要なのかを知りたかったからです。

ー現在地と目標までの正確な距離を測る

ルートを考えるとき、進もうとしているのが実は茨の道かもしれないし、すごく歩きづらい道かもしれません。

それを知る術が、その道に詳しい転職エージェントに相談することや、実際に面接を受けてみることだと僕は考えます。

(もちろん冷やかしに行くわけではなく、良い条件があれば前向きに検討するのが前提です)

市場調査のポイント
・自分が認識する現在地は本当にあっているのか
・想定したルートで本当に目標を達成することができるのか
・現在地とゴールまではどれくらいのギャップがあるか
・もしルート変更(転職)が必要なら、どんなスキルを補えばいいか

などを調査していくと、進みたいルートがだんだん見えてきます。

ー実はルートは無限にある

ルートを考えるとき、目の前の道を選びがちですが、実際にはたくさんのルートがあります。

固定概念にとらわれず、もっと楽しいルートや目標に早く辿り着けるルートがあるかもしれないという可能性を考えてみてください。

僕も最初はマイクロソフトという選択肢はありませんでしたが、いろんな可能性を探る中で選択肢のひとつにあがっていました。

たとえ今の自分にそのルートを選ぶ力がなかったとしても、ステップ3に進むことで選択肢を増やすことができます。

ステップ3:
選択肢を増やすために自分を鍛える

今の現在地からワープして違う道を選択できるのが転職です。

僕は、めちゃくちゃ準備して臨める転職活動をブルーオーシャンだと思っています。

転職活動でちゃんと準備をする人って意外に少ないんです。だから新卒就活のときみたいにしっかり面接に備えれば、年収アップや理想の職場環境が得られることをもっと多くの人に知ってほしいです。

ステップ3では、行きたい企業にワープできるよう、2つのセクションで自分を鍛えます。

ー面接練習でやりたいことを研ぎ澄ます

1つ目のセクションは、「面接」です。

「面接に自信ない」
「〇〇社なんて多分受からない」

そういうコメントをくれる人もいますが、逆にいうと行きたい企業に行くためには、面接に受かりさえすれば良い。そう捉えることもできます。

意外と知られていませんが、1年以上立てば再応募できる企業も多く、僕は新卒1年目のときから練習のつもりでいろんな企業を受けていました。

そこでわかったのが、どんな企業も面接で聞かれる質問はだいたい5つ。だから極論、これをうまく喋れるようになれば面接は突破できます。

5つの質問パターン
・実現させたいこと、やりたいことは何ですか
・どんなキャリアを目指していますか。
・そのためになぜ弊社を選んだんですか
・あなたが弊社に寄与できることは何ですか
・そのためにあなたは何を頑張ってきましたか

面接練習を重ねていくと、不思議とスラスラとしゃべれるようになっていきます。

慣れもありますが、一番は伝えるべきことが明確になっていくからだと思います。

反対に、「面接でうまくしゃべれない」という人は、アウトプット量が足りていないという場合が多いです。

僕もうまくしゃべれないフェーズがありました。そんなときこそ、話している内容がやりたいこととズレていないか、解像度が甘くないかなどを見直し、面接回答をブラッシュアップします。

他人へのアウトプット=面接量を増やすことで思考が整理され、やりたいことが研ぎ澄まされていきました。

ー業務の中で自分に足りないスキルを補う

2つ目のセクションは、「自分のスキル向上」です。

転職活動を受けていると、自分の足りないスキルがわかってきます。

僕は面接に落ちた理由を転職エージェントにフィードバックしてもらい、そこから補うべきスキルが身につくように目の前の業務に落とし込んでいきました。

ポイントは、足りないスキルと会社の課題を結びつけること。

当時勤めていた会社には半年に1回の業務目標を決める機会がありました。そこで強く意識していたのが、自分も会社もwin-winになる業務目標を立てることです。

ただ職場環境を踏まえた目標設定をするのではなく、自分がキャリアとして目指したいものと会社の中で必要とされている業務がないかを常に考えていました。

例えば僕は、営業職を受けたときに「顧客と接した経験が足りない」という理由で面接に落ちたことがあります。

1社目は情報システム部門にいたため顧客と直接関わることは難しかったのですが、いわゆる経営層と直接やり取りをする経験があれば代替できるのではないかと考えました。

そこで、その当時コロナ禍で業務のペーパレス化・オンライン化が喫緊の課題となっていたため、各ツール・業務のペーパレス化を進めるプロジェクトのリーダーに立候補し、各グループ会社の経営層とやりとりをする調整業務に従事しました。

すると面接でも、顧客対応のスキルがないことをツッコまれたときに「役員との調整経験はあります」と代替スキルを答えられるようになるのです。

こんなふうに面接でのフィードバック⇔日々の業務を関連させると、スキルが増え、自分の市場価値をあげることができます。

なぜここまでキャリアと向き合うのか

こんな感じで転職が必要ない段階から面接を受けまくり、自分のスキルをあげる努力をしていると、経験のなかった職種でもマイクロソフトに転職することができました。

なぜ僕がここまでキャリアについて真剣に向き合っているのかというと、キャリアは行動するだけで良い方向に「変えられる」からです。

僕は在日韓国人の3世として生まれ、中学生まで朝鮮学校に通っていました。

そこで在日としての生まれは変えることはできないながらも、朝鮮学校から日本学校へ受験し、新しい環境に触れることで新たに獲得できることが多いと知りました。

人と違う境遇を変えることはできないけど、自分が努力をしたり行動をすれば、理想のキャリアを築けたり、お金に困らなくなったり、選択肢が増え、変えられることがすごくありがたいと思っています。

だから今回、自分と同じように、生まれた境遇で悩んでいる人や、キャリアに悩んでいる人の力になりたと思いかったのでこのような記事を書きました。

「自分のキャリアってまだまだ可能性あるかも」と思ってもらえたらうれしいです。

僕が立ち上げた株式会社Low Codeでも、社員のキャリアの可能性が広がる業務をどんどん任せていきたいし、成長してほしいと思っています。

ちなみに現在、弊社で働いてくれる社員を募集中です。生成AIに携わりたいと思った人や、いまキャリアにめちゃくちゃ悩んでいる人はぜひぜひ連絡してください。

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