日本レコード協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 09:59 UTC 版)
事務所が入居する共同通信会館 | |
団体種類 | 一般社団法人 |
---|---|
設立 | 1942年4月30日 |
所在地 |
東京都港区虎ノ門二丁目2番5号 共同通信会館9F 北緯35度40分9.08秒 東経139度44分40.76秒 / 北緯35.6691889度 東経139.7446556度座標: 北緯35度40分9.08秒 東経139度44分40.76秒 / 北緯35.6691889度 東経139.7446556度 |
法人番号 | 4010405008757 |
起源 | 日本蓄音機レコード文化協会 |
主要人物 | 会長 村松俊亮 |
活動地域 | 日本 |
主眼 | 優良なレコード(音楽用CD等)の普及、レコード製作者の権利擁護 |
活動内容 | レコード、音楽用CD等の普及促進、需要拡大に関する事業 他 |
ウェブサイト |
www |
略称はRIAJで、「日レ協」「レコ協」と呼ばれる場合もある。協会内に、レコード倫理審査会(レコ倫、旧レコード制作基準倫理委員会)と呼ばれる倫理組織を持つ。
概要
レコード製作者の立場を代表して、「二次使用料請求権」(曲が放送された場合等)及び 「貸レコードの報酬請求権」を行使し、使用料等の徴収・分配を行っている。ダウンロード違法化に伴い、日本レコード協会に所属しているレコード会社・映像製作会社との正式な契約に基づいて配信を行っているサイトにエルマークを発行している[1]。
また、業界団体として日本ゴールドディスク大賞を実施しているほか、レコードに関する様々な調査研究の一環として、レコードの生産実績調査・ゴールド / ミリオン等の認定(後述)を行っている。
沿革
- 1942年 - 社団法人日本蓄音機レコード文化協会設立。
- 1944年 - 「社団法人日本音盤協会」へ改称。
- 1949年 - 「社団法人日本蓄音機レコード協会」へ改称。
- 1957年 - 国際レコード産業連盟(IFPI)日本支部に承認される。
- 1969年 - 「社団法人日本レコード協会」へ改称。
- 1980年 - 会員企業に対する再販価格維持強制で公正取引委員会より勧告を受ける。
- 1985年 - 日本レコードレンタル商業組合と商業用レコードの貸与に関する暫定合意成立。
- 1987年 - 第1回日本ゴールドディスク大賞開催。
- 1989年 - ゴールドディスク、プラチナムディスク、ミリオンセラーの認定を開始。
- 1993年 - 私的録音補償金管理協会(SARAH)設立に伴い、補償金受取開始。
- 2002年 - コピーコントロールCDの統一表示規格を決定。
- 2004年 - P2Pソフト「WinMX」使用者に対する損害賠償請求訴訟を提起。
- 2008年 - エルマーク運用開始。
- 2010年 - 公益法人制度改革に伴い、一般社団法人日本レコード協会に移行へ。
- 2012年 - 9月に「STOP!違法ダウンロード広報委員会」を日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会ほか音楽業界団体と共同で設立。
注釈
- ^ 他社に販売委託したままでの正会員認定企業である。
- ^ メーカーが発売と同時に大量に生産したにもかかわらず、実店舗での売れ行きが伸び悩んだ商品については、チャート上の売上枚数よりもはるかに多い枚数によって協会認定を得るケースがある。(例:小柳ゆきの『my all..』は、リリースされた月に協会からダブル・プラチナの認定を受けたものの、オリコン上でのセールスはそのわずか3割ほどにとどまった。) その他、宗教家など特殊事情によるものもある。(例:1991年に協会集計で旧認定のクワドラプル・プラチナ(160万枚突破)を獲得した宗教家・八島義郎の『恋の大阪』など。)
- ^ オリコンでは販促イベント時の売上集計ルールにより、2016年9月から1人上限2枚しかカウントしない事となったため(その後、3枚上限に改定)、イベントでの販売に依存する歌手の場合はオリコン側が低くなりやすい。(例:販促イベント型の代表格であるAKB48の場合、協会ではシングル2ミリオン認定が8件存在するが、オリコン上での2ミリオン達成は2023年末現在、0件である。)
- ^ 長いスパンに渡ってじわじわと出荷枚数を伸ばした作品は、チャート上の売上枚数よりもはるかに多い枚数によって認定を得るケースがある。例:オリコン上では10万枚前後のセールスにとどまったが、2000年代にそれぞれトリプル・プラチナを獲得したニルヴァーナの『ネヴァーマインド』、ABBAの『ゴールド』など。
- ^ オリコン上では200万枚を超えるセールスを記録したがリリース元が非会員であったために協会からいかなる認定も得ていないMONGOL800『MESSAGE』、レコチョク2012年間6位・2013年間1位となり、2012年時点で着うた累計100万DLを突破したと報じられているものの、リリース元が非会員であったために協会からいかなる認定も得ていないゴールデンボンバーの『女々しくて』など。
- ^ マライア・キャリー『デイドリーム』、DREAMS COME TRUE『サンキュ.』、EXILE『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』など。また、2012年12月から2015年3月末まではミュージック・カードがオリコンチャート側にのみ算入され、協会には不算入であった。
- ^ (当時、邦楽80万枚、洋楽アルバム40万枚、洋楽シングル10万枚)
- ^ (当時、邦楽120万枚、洋楽アルバム60万枚、洋楽シングル30万枚)
- ^ (当時、邦楽160万枚、洋楽アルバム80万枚、洋楽シングル40万枚)
- ^ a b c d e f g h i クワドラプルP、160万
- ^ a b c d e f g h i j k トリプルP、120万
- ^ SRCS-2384
出典
- ^ エルマークについて|一般社団法人日本レコード協会
- ^ “役員”. 日本レコード協会. 2022年4月24日閲覧。
- ^ “日本レコード協会について”. 日本レコード協会. 2022年4月21日閲覧。
- ^ a b “日本レコード協会: 各種統計 > ゴールドディスク認定”. 日本レコード協会. 2014年5月7日閲覧。
- ^ “発行物 > THE RECORD”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2014年5月7日閲覧。
- ^ a b c “RIAJ: The Record No.525 (2003年8月): ゴールド・アルバム他認定基準改定のお知らせ” (PDF). 一般社団法人 日本レコード協会. 2010年12月23日閲覧。
- ^ “各種統計 > 有料音楽配信認定”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2014年5月7日閲覧。
- ^ “統計情報 > ストリーミング認定”. 一般社団法人 日本レコード協会. 2020年5月31日閲覧。
- ^ “日本レコード協会「ストリーミング認定」月次公表スタート”. PR TIMES. (2020年5月27日) 2020年5月31日閲覧。
- ^ https://www.oricon.jp/files/2017/09/2017090801.pdf
- ^ ゴールデンボンバー、今度は着信ムービーでも週間1位、BARKS、2012年4月19日 17:39閲覧。
- ^ “RIAJ: The Record No.524 (2003年7月): ゴールド・アルバム他認定基準改定のお知らせ” (PDF). 一般社団法人 日本レコード協会. 2018年8月23日閲覧。
- ^ “ミリオン認定数推移”. www.riaj.or.jp. 一般社団法人 日本レコード協会. 2018年8月22日閲覧。
- ^ https://iphone-mania.jp/news-329349/
- ^ 2020年4月から2021年12月までは、シルバー:3000万回以上 のカテゴリーがあったが、廃止された。
- ^ “日本レコード協会「ストリーミング認定」集計対象追加 および認定ランク増設について | 一般社団法人 日本レコード協会”. www.riaj.or.jp. 2023年2月23日閲覧。
- ^ DISH//「猫」は、トリプル・プラチナ(3億回)認定であるが、別バージョンの「猫 〜THE FIRST TAKE ver.〜」(ダブル・プラチナ認定、2億回)と合算では5億回を達成している。
- ^ https://www.riaj.or.jp/f/data/cert/st.html
- ^ 音楽・テレビ・CM・映画 ここまでわかった100の謎 MUSIC 音楽編、『日経エンタテインメント!』1998年12月号より。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
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