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収録曲
1.Needles And Pins(Jack Nitzsche-Sonny Bono) 63年84位
2.She Don't Understand Him Like I Do(DeShannon-Randy Newman)
3.Should I Cry(Jack Nitzsche-DeShannon)
4.Did He Call Today, Mama?(Randy Newman)
5.You Won't Forget Me(DeShannon-Sharon Sheeley)
6.Hold Your Head High(DeShannon-Randy Newman)
7.When You Walk In The Room(DeShannon) 64年99位
8.The Prince(DeShannon-Sharon Sheeley) 62年108位
9.Oh, Boy(Bill Tilghman-Sonny West) 64年112位
10.He Got the Whole World In His Hands(Traditional, Adapted By Dick Glasser)
11.It's Love Baby(24 Hours a Day) (Ted Jarrett)
12.Over You(Allen Julian Orange-Clarence Toussant)
ソング・ライター、歌手、ブロンドの美女、と様々な顔を持つジャッキー・デシャノンの素晴らしいアルバムが、国内盤でリイシューとなりました。本作は彼女のセカンド・アルバムで、オリジナルの発売は1964年、リバティー・レコードから。イギリスのサーチャーズに取り上げられ、64年にアメリカで13位とヒット（イギリス・チャートではNOI.1ヒット！）した1.「Needles And Pins」（「ピンと針」)、そして同じくサーチャーズが35位（イギリスでは3位）とヒットさせた、7.[When You Walk In The Room」のオリジナル・ヴァージョンが聴けるアルバムです。本CDは国内盤ですので、解説、歌詞も付いています。
彼女は、ビートルズがアメリカに上陸した際に、オープニング・アクト（所謂前座です）を務めたので、アルバム・タイトルにビートルズが入っています。ただこれは、ビートルズ人気にあやかっただけで、もちろん内容にビートルズは関係ありませんので念のため。しかし、内容は素晴らしく、別にこんなタイトルを付けなくてもよいのでは？と思えるほどに充実しています。自作曲も多く、共作者もランディ・ニューマン、シャロン・シーリー（エディー・コクランのフィアンセだった女性ソング・ライター）、ジャック・ニーチェ（スペクターの右腕だった名アレンジャー）、そしてソニー・ボーノ（彼もスペクターの元で働いていた。後にソニー＆シェールでヒットを飛ばす）など、多彩な顔ぶれです。
ジャッキー・デシャノンは、ソング・ライターとして、ニュー・オリーンズのソウル・クイーンと呼ばれたアーマ・トーマスに、最高にポップな「Break-A-Way」（80年代にトレイシー・ウルマンがカヴァーした。ジャッキー自身のヴァージョンも残っています）を提供したりもしています。本アルバムに収録の、3.「Should I Cry」も素晴らしいガール・ポップですが、これはエピック・レコードのホワイト・ドゥー・ワップ・グループのザ・コンコーズもカヴァーしており、こちらものヴァージョンもおススメです。かと思いきや、バディ・ホリー＆ザ・クリケッツの「Oh, Boy」をカヴァーしてみたりと、非常に柔軟なところも見せてくれています。11.「It's Love Baby」も、チャック・ベリーの「Memphis Tennessee」を彷彿させるギター・リフを使った、カッコいいロックン・ロール・ナンバーです。
ただし、本作は2013年に輸入盤で、ボーナス・トラックを収録（当時は未発表だった曲、そして「Break-A-Way」も収録されています）した全20曲入りのCDが既発ですので、できればこの国内盤もそれに準じた曲数仕様にして欲しかったところ。曲数をお望みならば、そちらも検討の余地ありです。
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藤次郎
「Needles And Pins」＆「When You Walk In The Room」
Rezension aus Japan vom 26. August 2015