黒鉄ヒロシ

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黒鉄 ヒロシ
本名 竹村 弘
生誕 (1945-08-03) 1945年8月3日(78歳)
高知県高岡郡佐川町
職業 漫画家
活動期間 1968年 -
ジャンル ナンセンス漫画、歴史漫画
代表作 『ひみこーッ』
『赤兵衛』ほか
受賞 第43回文藝春秋漫画賞1997年
第2回文化庁メディア芸術祭漫画部門(1998年
第47回小学館漫画賞審査委員特別賞(2002年
紫綬褒章2004年
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黒鉄 ヒロシ(くろがね ヒロシ、1945年8月3日 - )は、日本の男性漫画家、コメンテーター。テレ朝チャンネル放送番組審議会委員。高知県高岡郡佐川町出身。本名:竹村 弘(たけむら ひろし)。

略歴[編集]

人物[編集]

  • ペンネームは実家である司牡丹酒造の屋号黒金屋に由来する。漫画の作風はギャグ漫画が多い。歴史雑誌「歴史街道」の表紙絵を担当し、見開きに描いた人物に関するコメントをしている。
  • 喫煙者である。2011年すぎやまこういち西部邁らと共に「喫煙文化研究会」を発足し、昨今の嫌煙運動について反発している[2]
  • 大のギャンブル好きで、阿佐田哲也の作品に挿絵を描いたほか競馬ファンとしても知られる。阿佐田とは、個人的にも交流し、家族同然の仲となった。2013年9月15日放送のドラマ『いねむり先生』(テレビ朝日系、原作・伊集院静)では、黒鉄をモデルとした「黒上」役を阿部サダヲが演じている。
  • 特に昭和期には読売ジャイアンツファンの代表格として知られ、『ニュースステーション』には初期のプロ野球応援企画に度々出演。どんなことがあっても毎年巨人は優勝するとし、何があっても巨人が優勝すれば世の中は安泰だとこじつける「安心理論」を披露した。
  • TBS系列クイズ番組クイズダービー』の初代3枠解答者として出演し、同番組司会の大橋巨泉から“裏切り狸”(うらぎりだぬき)と呼ばれていた。しかし、漫画に専念したい理由で降板し、3枠解答者を黒鉄と同じ高知県出身の漫画家はらたいらに譲った。奇しくもはらたいらに代わってから同番組がTBSの人気番組としての地位に立ち上がることになった。
  • ひげを生やすようになったのは、既に30代になっていた頃にパチンコ店で遊戯に興じていると、子供っぽい顔のため高校生だと思われて通報され、警察官に年齢を訊かれたのがきっかけと『笑っていいとも』に出演した時に語っている。

出演番組[編集]

情報・クイズ・バラエティ他[編集]

タイトル 放送日
平成のドタバタ喜劇を嗤う 2009年4月11日

TVドラマ[編集]

ラジオ[編集]

CM[編集]

著書[編集]

主な漫画作品[編集]

(22名の漫画家によるこの『マンガ日本の古典』は、第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞した)
  • 信長遊び
  • 信長遊び(地)
  • 長島氏参る
  • 日本本゜(『ビッグコミックオリジナル』2017年[4] - 2021年連載[5]

共著[編集]

  • 西部邁『もはや、これまで: 経綸酔狂問答』PHP研究所、2013年12月。ISBN 9784569813905 

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 人名事典 - 黒鉄ヒロシ”. PHP研究所 (2013年). 2023年7月11日閲覧。
  2. ^ 喫煙文化研究会の設立趣旨”. 喫煙文化研究会. 2019年3月29日閲覧。
  3. ^ 黒鉄ヒロシ”. 西部邁ゼミナール 放送アーカイブ. 2017年3月4日閲覧。
  4. ^ “ニッポンをスッポンポンに!黒鉄ヒロシの新連載「日本本゜」がオリジナルで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年2月20日). https://natalie.mu/comic/news/221457 2021年10月29日閲覧。 
  5. ^ 日本本゜”. 小学館コミック. 小学館. 2021年10月29日閲覧。

外部リンク[編集]