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DS Aldta, sosho 

89 う 

V.6 



Earf 

Asiatic 
Studies 



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UNIVERSITY OF TORONTO LIBRARY 



柳 田國男 先生 監修 

f^? 譬): t 真 澄 無 .5 ハ 



APR 19 1963 や 




菅江眞 泣 翁 遣 墨 (共 十 一 ) 



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庭殘雪 庭 草の いっか もへ たむ 消え やらて il;^ の 日 を ふる 雪の. i- けさ 一!sS 澄 



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http://www.archive.org/details/akitasoshobesshu06akit 



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難 田 叢 鐘 菅江眞 澄 集第ム 

の あさつ ゆ 

ちの ネ 6 き 

乃 手 風 俗 

遇 . 濃 冬 隱 

可呂の 奥』…… 

, 濱 奇 勝』 ……: 

乃 母 呂 太 奇.: .::.: • 

介 呂 廼 遠 地 

辭 貴 迺 波 末 ::: 

柯 呂 能 通 度 : 




七 六 
五 五 
二 



作ー艮 かり 赤 葉 か り …:… . 

栖 家の 山 

营江眞 澄 翁 遺墨 (其 十 一 ) 

营江眞 澄 翁 遺 璺 (其 十二) 

鳥屋 長 秋 氏 宛の 眞澄翁 書翰 



本 集に 收载 した 菅江眞 澄 翁の 著錄は 左の 十二 種の 紀行文で ある。 パの 本文 は 例に 侬. て 翁の n 卞 is 

本より 採錄 し、 又 自筆 原本 を 見る こ VJ の 不可能な るい P のに 限 b て 已むを 得 やお 本よ, 採錄 した。 また 

書中の 寫生圖 も同樣 である 耍之、 出來る 丈け 忠實に 翁の 意圖を 再現し、 出來る 丈け 如 K に 其の-.^ お を 

傅へ やう ご 努力した こ VJ は 旣刊の もの VJ 同樣 である。 特に 祕藏の 原本 を 放せられ たる々 竹 候 ;^、 

栗盛敎育圓並に佐藤^8氏、及び寫本を收藏せられる秋田圖書館並に屮道等氏等に對して、付:::;^位ど±:パ 

に 深厚の 謝意 を 表する。 

本 集に 收 めた 各 紀行 錄の 遊歴 年代 は、 蒐政五 年 翁の 年 四十になる VJ きから、 宽政十 一 二 年に ff.; る 前後 

七 八 年間に 直る ものである。 思想 正に 阒 熟し、 而も 諸般の 研究に 彌が 上に も 新たなる 威激を §5 え、 其の 

努力に 脂の 乘 りきった VJ きで あるから 、各 篇大に 精采の 漲って 居る こ,, J が f:^ 収 される。 SL*i^.£HF、.^^ 

に 本 集に 收錄 した もの は 現在の 靑森縣 地の 紀行文で、 中には 記 錄の缺 けて 傳 はらざる もの、 或は:: -錄し 

たもの、 散迭 した もの も ある ゃビ疑 はる 、もの も あ.. > て 、舊 南部 Sg 及び、 ゅ輕 似の を來; ^した 翁の <Li 

貌を 窺知す るに は 稍遺慽 がないで もない が、 然し 一 面から は 翁の 體カ 知力の 全條時 のこ VJ 、て、 の 



管 江 眞 澄 集笫六 一一 

記 i が大に 尊重 せらる ベ き 偎值を 有する もの 、少 くな い こビヽ隨って是等の遺著がな1に傳へ て^1^|々^ 

彩を發 する もの も 決して 尠 くな いこ VJ は當然 である 故に 其の 地域に 於て のみなら や、 其の 蒐集 其の 

觀察 及び 其の 研究 等 は、 鄭 地に 移しても 等しく 敎 へられる 點が少 くない 事 を 痛感す る。 此の 點、 秋田縣 

地の 同好者から も 等しく 讃仰を 捧げなければ ならぬ。 

左に 順 を 追 ふて 揭 記す るビ、 . 



m 南部 頜に屬 する もの 

まきの あさ つゆ 

を ふちの iv6 き 

奧乃手 風俗 

u 津輕頜 に 属する もの 

『津 可呂 の奧』 St 本) 

『外濱 奇勝』 

雪 乃 母 呂太奇 

都 介路迺 遠地 



東京 市 



佐 竹 侯爵 家 



北 秋 田 郡 大館町 栗 盛敎育 



柬京市 

靑森市 



ま 

佐! 



道 



竹 侯 



等 氏 

薪 氏 

爵 家 



同 

同 

秋 田 市 秋 田 岡お 〔か 

W 上 

まきの あさつゆ ー卷 

前 卷に收 めた 「於 久能宇 良く」 に續 くもので、 同 蒐政五 年の 秋 七月から 九月まで、 下 北 都 田 名. 邸の 町 

を根據どして大畑、易國間、大間、奧11;等を來往して曾遊の邑3^を訪ひ、各地に^った歌友ご^んに1;和 

して 居る。 而 して 此の間の 遊歷 途上に 於て 大 畑の ねぶた 流し、 盂蘭盆 會、 田 名邠の 祭典^ は を W て 

描 き、 其 他 珍ら し い 見聞 や 土俗の 採集 に 餘念 がな い 

を ふちの まき ー卷 

前篇に 續て 同年の 冬 三 箇月の 日記で ある。 十 一 月下 旬の 雪の 屮を、 久しく ffi^ した W 名 郎を辭 して 

太平洋岸に出で、小河原沼の邊の牧馬地方を過ぎて南下し、:11^駁の牧を經て^:巴、石碑::-」 に :ャ, ら ん どし 

解題 裹 



遠 辭貴迺 波 末 

追 柯呂能 通 度 

作 良 か b 赤 葉 か, - 

栖 家の 山へ 寫本) 



菅江眞 澄 集 第 六 El 

たが、 途中 大風 雪に 逢 ひて ひざい 難澀 をな し、 止む を 得 や 再び 田 名 部に 引返して 大晦日までの 記事で あ 

る .0 從來 此の 地方 邊 僻の 民衆 生活、 檜 皮を碎 いて 燈芯 V」 し、 かすべ の 脂 を燈油 V」 する 機な 生活 は 如何な 

る 書物に も 記録され てない 丈け に、 此の 一 卷は、 現在 及び 將來に 深大な 興味 を投 する ものである。 

奧乃手 風俗 ー卷 

寬政六 年の 正月から 三 末までの rE 記で、 多く は 田 名 部に 在, て 土地の 行事 風習 等 を 丹念に 漁 、得 

意の 文 V」 多くの 彩 畫ビを 以て これ を記錄 した もので、 民俗 學 S 硏究 者に は 多大の 資料 を 提供す る もの 

である。 S に 此の ー卷 は、 昭和 五 年 二月 眞^ 遊覽記 刊行 會 から 榔田 先生の 校訂 本 ど 共に 覆刻 出版され 

て 居る ◦ 

^ 遇 濃 冬隱 ー卷 

此の 一 卷 は寬, 政 六年卞 月から 十二月まで、 田 名 部に 滯 在した 冬の 日記で ある。 此の間 眞澄翁 は 一 旦 

同地 を出發 しゃう VJ したが 友人 等に 留められて 田 名 部 滯在を 決意し、 相 變ら卞 附近 を 遊行して 自然界 

の 推移 を 眺め、 又 民間の 行事 等 を 細大 VJ な く 記録して 居 る 。 

翁の 自序に 蒐政 七年ビ ある も、 これ は 明かに 真 政 六 年の 誤りで ある。 それ は、 蒐政八 年の 正月 は淺蟲 



にあ, o て 新年 を迎 へて 居ろ こ,, J ゃヽ又 本書に 十 一 月、/」 あるが、 十 ; =:: は 宽政六 年で ある こど 等に 依 

つ て 知られる ので ある。 

『津 可吕の 奧 /寫 本) 一 卷 

これ は 中道 等 氏が 翁の 自筆 原本より 筆寫 せる 寫 本に 據っ たもので ある。 元來 の を^め て 一 

册 V」 なした もので 題名 はない が、 中に 「津 可呂 の奧」 ビ題 する 一 が あるので、 其の 题名を 以て 今 假.. ^に 

此の 一 卷の名 VJ した のこ ビ である。 四篇は 次の 如くで ある。 

( 一 ) 多分 寛 政 七 年で あらう。 三月 廿ニ 曰に 愈々 舊 南部 領を 去り- 門、 狩場澤 の^を 經て、 #4"^ に 

入 b 、小 湊ヽ 淺蟲の 間の 村々 を 巡って 花^ 見た もの。 

(二) これ も 多分 同年で あらう 十月 十五 日に 靑森を 立って、 十 一年ぶ りに 弘" M、s^^ 石 地方に^. ^を. =^ 

ねヽ又 水木 村に て毛內 一 家の人々 及び 齋藤規 房 等 VJ 知り、 和歌の 附 答應 酬を總 返しつ 、到 る^に 風 

流の 交を訂 し、 十 一 月末に 靑淼に 還った までの 日記で ある。 

(三) 寬政凡 年 元日 を 浅蟲溫 泉に 於て 迎 へて 正月の 行?^ を 描き、 M 十三 = から 小," にハ饤 つ て 小"^ ーハ 

前 後 の 風俗 行事 を 書いて 居る。 

(四) 二月 初め 小湊を 立って 弘前 方面 を遊歷 し、 又 岩 木 山に 其の 麓の 村々 を 巡りて お 色 を 愛で 



管 江 眞澄集 第 六 - 六 

た m 記で ある。 

按す るに 翁の 遺著に 「小 田の 山 も VJ」 ビ題 する 一 卷が あるが、 今 其の 所在 は 不明で ある。 而 して、 同書 

に は 小 田の 黃 金山 考 及び 金の 兜の 事 を 記す,、、」 ある (§ 郷 f ?」 餘北) 事 を 思へば、 本書の 原 名が 若し や 「小 

田の 山 もビ」 ではない か VJ 考 へられる。 記して 後考を 埃つ。 

『外濱 奇勝』 一春 

本書の 原本 は 現在 靑淼市 佐 藤 難 氏の 所藏 であるが、 佐 藤氏の 手に入る まで は 相 當の舒 餘を經 たもの 

らしく、 前後に 所藏生 VJ 思 はる、 印章 や 加筆な ざ によ, 5 て 想像され る。 • 

本書 も 三穩の 紀行文 を 合 II した もので、 標題 は 後人の 附 けた ものら しい。 

( 一 ) 蒐政 A 年 六月 初めに 弘前を 出發 して 北 津輕に 遊んだ 紀行で 、住き は 十三 湖の 東岸 を 經て龍 飛 

崎の 突端 を 巡 b て 小 泊に 出で、 歸路は 湖西の 屛風山 下 を 過て 七月 六日 酸 ケ澤に 著いた。 其 間 阿倍 

氏の 遺蹟 を 探り 將 門の 傳說を 語り、 又 十三の 風光 を 細 叙して 居る。 

(二) 同年 七月 十六 日 深 浦の 接 を 出. て大間 越に 出で、 卽ち 十二 年 前に 通った 海岸 を 逆に 步 いて 居る。 

綿密な 風景 圖が 多く 添 へて ある。 

(三) 此の 紀行 は 直 政 十 年の もの ビ考 へられる。 三月 半 過ぎに 小 接 を 出て 弘 前に 至..^、 五月 半ば 叉 



弘前を 出で 木 山に 入りて 藥獵. c 暮らし、 Ciil 太 纏 山の 廢址を 見て 山上の 杣小, M に 山 子 V し 共に ね、 

又 ー.昨年の冬見た暗門の瀧を眺めな》」して深浦に下り、七月初め此處を出て赤石の.;^に^^して末 

が 切れて 居る。 • 

雪 乃 母 吕 太 奇 I 卷 

宽政八 年の 十 一 月廿 三日 深 浦 町 を 立って 山 山の 麓 を^ b 、十 一 月 一 n 、!: ^山奥に 在る. g 門の 湖 を V. 

中に 見た 紀行で ある。 雪中に 此の 瀑布 を 見る こ ビは現 時で さ へ -ぉ: でない 難路で あるの に、 此 si:: & 

的な 風流 採檢 に は 全く 驚く の 外ない。 其の 目的 は 冬の 深山の 風 iiis を 給 にす るた めであった^ うど は 

れて 居る。 下山して 深 浦に 歸 つたの は 十 一 月 十日で ある。 

都 介路遒 遠 地 一 卷 

寬政九年正月元日から五月初めまで深浦に滯在して、此の地の珍奇な正月ゃ節句の行^を記し5^?:: 

を 書いた。 深 浦 を 出てから 岩 木 山の 麓 を^り て弘 前に 至り、 又 藤 崎に 至りて Keif- 九の ^^、ル絲 ^の S 

蹟を 探,. > 、水木 村に 至,. M し は 「あな 久し」 ^ 毛內 家に 雅懐 を 述べ、 六月 朔日、 夕颜収 村の 今 氏に 來て. おに 

臥し 筆 を 欄いて 居る 



邇 辭 貴 酒 波 末 I 卷 

自 序の 如く、 數鴛の 小 紀行文 を 順序 もな く 合 綴した ものである。 ( 一 ) は 藤 崎、 弘前邊 の 正月 風景 を 叙 

し (二) は 二月 五所 河原、 (三) は 「都 介路迺 遠地」 に續 いて、 寬政九 年 六月 十七 日より 藩 命を帶 びた 醫師た 

ち V」 同行して 藥獵. -に 出足し、 (四) 阿遮羅 山の 邊を 分け (五) は 遠く 蟹 田、 平 館邊を 分けて 採 藥に從 事し 

た。 (六) は ( 一 )( 二 )ビ 共に 年次が 不明で あるが、 八月 半ば 弘前を 出て 九月 半 迄 鰺ケ澤 に滯留 し、 詞 友?」 

交遊す る ビ 共 に 花 山院忠 長、 羽 笠、 古 燕 等 の 事蹟 を © んで 居る。 

追 柯呂能 通 度 ー卷 

ニ篇の 日記ぐ」 隨筆 風の ニ小篇 VJ を 一 册 にした ものである。 第 一 の 日記 は、 正月 元日から 同 廿日まで 

小湊 近くの 童子 村に 滯 在して、 入念に その 土地の 正月 行事 風習 を記錄 して 居る もので、 これに 添 へ た 十 

數 葉の 密晝 VJ 共に、 土俗 學上 最も 價値 ある もの、 一 つで あらう。 第二の 曰 記 は 八月 中、 黑 石より し、 が 

澤 のし 頭 石 を 見物した 記で ある。 此の ニ篇の 日記 は 恐らく は 蒐政十 年の もので、 「外濱 奇勝」 第三 篇 

の採藥 紀行 は 此の 兩篇の 間に 入る べき もの 、樣に 思 はれる。 

隨筆 風の 第 一 は 南部 津輕 地方の 鳕漁を 描き、 第二 は黑石 附近 出土の 陶器に 就いて 考 へて 居る。 



作 良 かり 赤 葉 かり 一 卷 

「さくら か, o」 は 津輕に 名 ある 櫻の 繪十葉 を 添へ、 「も みぢかり」 は、 八::;^ ばから 弘前、 藤 崎、 を 

來往 して 秋色 を 愛で、 最後に 紅葉の 名所々々 を 数へ 上げて 居る。 而して、色々の楓の葉ffl.^を添へ たな 

V- は 如何にも 眞澄 翁ら し い 趣向 で ある。 , 

栖 家の 山 (寫 本) 一 卷 

此 の 寫本は 現在 秋 田圖書 館所藏 の も の で ぁ る が 可 成 .=^ 亂暴な 5:ぉ 本 で ぁ る 。 然し0:,:§水 も 不 で ぁ 

^又 他の 寫本も 未だ 發 見され て 居ない ので、 今 は 已むを 得す、 此の 本に 幾分 かの^ 元 的改: ::^ を 加へ て 

本 集に 收錄 した 次第で ある。 尙揷畫 も 全部 該寫本 を 撮影し 經 版した も ので あるが 、に: (のお 明文 は乂. 4 

文 VJ 同 檨の亂 暴 さ を 以て 筆寫さ si たもので あるので、 これに も 所謂 S 元 的改, 1:^ を 施して 紛の 一 K に 

字 組 どなし、 重複 させて おいた。 讀者幸 に諒 せられたい 

本書に は 記 年がない か.^ 明かで ない が 多分 寛 政 十 一 年 か 二 年で あらう、^::: -卞 にから- ん月 二十::: ま 

での 遊覽曰 記で ある。 先 づ靑淼 附近の * 色を赏 しつ 、史 K を 探 b 土俗 を採范 し、; 史に 下して: 、水 

木 等 を 經て黑 石に 著いて 擱 筆して 居る。 此 道程 は、 眞 S 翁が 幾度, 一な く it^fe して W るに も拘ら す、 : 々 

解題 九 



菅江眞 澄 集 第 六 一 ◦ 

の ものが 新たな 典 * ど歡賞 VJ を 以て 描かれて 居る の は 全く 敬狠の 外ない。 

ヽ 

昭和 八 年 八月 編 1^ 司 



人 




ま. tr- のめ. -」 つゆ 秋 



宽政 五の ぐ」 し 秋の はしめ よ b 末 ま て、 み ちのお く 北の;^ へたに あるお ほ は 

た さ yj 、叉 いこんく まの うらった ひ て、 お ほ まのう ま き、 お くの i::, のうまき の 

うま ひく を 見、 言 葉 はかな う、 み るに たらさる こ 、ろ もて、 まきの あさ-お VJ は 

つけた-. >o 



ま き の あさつゆ 



宽政五 年 

下 北半 島 田 

名 部に て 



布 を 産す 



書 月朔の 日。 此 ころ ふ, つ 、きたる 雨 も 、あしたの ま を やみて、 { 仝 は猶 くも.^ か t> に 風た も 

ぬれ は、 , 

秋來 ぬ.. J 凉 しく ふけ ど 誰 宿 もまた 身に しらぬ 釉の初 風。 , 

近き 日 こ /- の あかた をた、 はや VJ おもへ は、 去年よ.^ も、 もの かたら ひむ つ ひたる 人々 に 別 

も吿 てん ど 、お ほ はたの さ VJ にいき てん VJ ほ b して、 路のほ VJ ちか けれ は、 どく も いてた、 

す、 うまの 貝 吹 ころもの して、 野原の みちに 花^たり。 

露に けさ ほころ ひぬ らし 藤拷 きに ける 秋の色 を 見よ ビ て。 

關根野 を 過れ は、 はまみ ち あるに、 ゑ ひすめ 刈る い VJ なみに、 さ 、やかの か り や を 機.? S に ひ 

しく どた てなら ひたる は、 松 前に 見た る 紫 苔、 梭津 倍に おなし。 け ふ は; t あ れ にあれ て、 

かるて ふ わさこ そ あらね、 波に 根 こして うちあく る 海 帶を狼 か い 分て 拾 ひ、;; =T うしに 附ても 

て はこ ふ は、 みち もさ、 り あ へす 曳た, 

まきの あさつゆ IT 



:大 畑に 至る 



霧 深し 



菅江眞 澄 集 第 六 R 

すむ あまの やす く 心 も ひろめ 草 治れる 世の 波に まかせて。 

その ど ころ、 になれ は、 田 中な にかし かも VJ にや VJ つきぬ。 

二日。 きの ふの こ VJ に 小雨 ふれ, 寶國 寺に ビ ふら ひて 深 阿 上人 VJVJ もに まど ゐ して、 

雨中 薄 

ほし あへ す 月 を もや VJ せむ さし 野の 尾花 か釉 にか 、る 村雨 

尋虫聲 

こ、 にわけ かしこに VJ へ VJ 秋 もまた 淺 茅の 虫の 聲 そまれなる。 

小? I- ふかく、 ある やよりか へ る 小 橋の 邊にヽ ほたるの 集く を、 

ぁき風に光も薄ぐ吹れこし雨の螢の ぬれてVJふな,.^o 

三日。 寶國 寺に あそ ひて 夕つ かた、 雨 ははれ なから、 ふかく 霧 こめて ヽ砌の 萩の、 なか は ほこ 

ろ ひたる に 虫の あはれ に 鳴 を 聞て、 蟮 光山て ふや まの 名 を 折 句うた にして、 めの まへの けし 

きを ありの ま によみ てビ 人の い へれ は、 



き hv のうちに かくろ ふ 萩のう すく こき さか. CS や 愛る むしの こ ゑ. (》-0 

四日。 あした 日て b て晝 よ, 小雨 ふりぬ。 萩 虱 VJ いふ こ VJ を、 

こど 草 はふく も 見へ す 秋風の や VJ.^ 定る 庭の 萩原。 



小 田の ほビ. o に 澤漓の 花 あ へ かに 見へ しか はヽ た、 すみて、 

睽 にけ, した 葉 はう きて ゐ さら 井に なかる、 水の 而 高の 花。 

五日。 あしたく も b. て、 ひるつ かた 小雨 そ ほふ. て やかて はれぬ 夕 くれて、 け ふ. ふかき 

宿の 門に むしみ しきて、 衣 檮っ女 あ h.'o この ふん 月、 はしめ て 見た るハ のお かしき かけに、 

殘る 暑さ もけ たれて 行くな かめた bo 

蚊ゃ..^火のけふ^^ぃふせくたち出て月見かてらゃ衣ぅっらん0 

六日。 { 仝 はれて、 暑さ、 つちの 中よ b もい ゃ增 りて 、いな、 ひえの ほ 出て、 や はしき 世に は あ 

らし かし VJ 、つ ビふ人 よろこ ひぬ。 田 上 初臈。 . 

めつ らしな け ふやき そむる 初 鳩の 田 面の ほなみよ る v」g:ts^o 

いまた くれはて ぬに、 わら は、 むさ かな、 さ か、 ある は 丈 斗の 掉 のうれ にいろ- rS かいたる、 け 

たなる 火 どもし に 七夕 祭 V」 しるして ヽ そか 上に 小^ 薄な VJ さしつ かね 手 こどに さ 、 け 持て、 

「ねぶた もなかれ よ、 豆の 葉 も まれ ヽ苧 がらく OJVJ はやし、 つ 、み、 W に どよ む 斗 あ 

b くはヽ いて はの 國秋 田の 山賤の わら はは、 ft 苧 のから をお のれく か VJ しの 数に 折て、 藤 

豆 ビ いふ、 野に はふ、 か つらに 卷ゅ ひに ゆ ひて、 この 夜 一 』杈 枕 VJ して ふし、 あくる 七::: の あし 

た、 W にう ちな かすよ, こごお こ りてい へ ざ、 おなし 國 なから 久保 田の s^- な VJ に は、 晚^ た 



七 

曰 
盆 



菅江眞 澄 集 第 六 六 

かくさ ゝけ あ, けど、 さる を こな ひもせ さりけ, 00 飽田 郡に て は、 ね ふ, なかし VJ いへ どヽ 

こ、 にて は、 ねぶた なかし どい ふめる はた、 ね ふた にゃあらん か、 ねむた ビ かける にや ど 

人の あら かひ 語る に 、「を がら- (-ビ 、はやし もて 行 を 蘆の すたれ こしに 見つ 、、ねむた VJ い 

ふこ ビを かくして ヽ 

あす は 又 まれの 一 夜に ふた ねむたな はたつ め やうれ しかるらん。 

七日。 朝 ビ く 雨の ふれれ は、 

雨に け ふ ぬれ 渡る ども 銀浪 こよ ひ は 袖 を ほし 合の そら。 

夕霧 ふか けれ は、 なかめ わ ひて ヽ 

秋風に 天の河き ち 吹 はれよ 逢 獺 まよ はん 妻む かひ 舟。 

こよ ひも、 火 VJ もした かや かに ふ. りか さして 量の /- しりあ. け VJ 、過し 夜より は、 ひの かけ 

ぉビ. た, o。 此灯 火の^け、 寺々 のた か燈 籠の 松 杉の うれに か、 やき、 軒 毎に は、 なぬか 盆 

VJ て 灯 を かけた るに、 整の 光、 夕月のお かし さ VJ めて て 小夜 中 まて あ. て、 戯れうた に 「ね 

ふたな かし、 て ふこ を、 

あなね ふたな かし ど 秋の 一夜 を もお も はて 星 や 祭るな るらん。 - 

人々、 こよ ひの 歌よ まん、 銀河い つ こ をな かる 、や、 いま は i 仝 かいけ ちく もり たれ VJ 、こ ろ 



あてに あ ふきて 夜半 も 過ん 頃、 

綳 機の あまの 河 なみうつ つ ビも夢 VJ も わかて こよ ひ あけなん。 

八 曰。 ビ みなる こビ VJ て、 人の こ V」 つてして おこせ たれ は 、田 名 K にかへ らん./」 -iij にて いて 

たつ。 路は、 朝霧 い ^くらき まて 四方 を へたて て、 う なの 逡 ど もさ たかならね ど、: 很 の .n^ 

へたり 

. まかせす は そこ VJ もしら しの る こまの 行 もお ほ つか 波のう き-霧。 

さビ吹 はま 風に いさな はれて 餘波 なう はれて、 行す ゑ も 遠く 見やられたり。 小路 どい ふ 

濱 ひさしに 、いわし VJ るなゃのぁるほVJ,.^の、草むらのなかに捨たるglのぁりたりけるを、 

秋 もはや さむの ころも 檮 つつち をい ビな き海士 やわ すれお きけん。 

鵜澤ビ いふ はまみ ちに、 すん さあ また つれたる 人の^に て VJ ぐ來る は、 た そそ ど 亇". に、 近 

よれ は 成 章、 淸茂 の ふた b のぬ しな,.^。 こ はいかに な VJ 、かたら ひぬ 。淸茂 は、 於!:,:: 之^ W 

の人來 るに たっさ は て 松 前の 島 わた,.^ して、 きの ふけ ふか へ,.^ きけ る ほど も あらて、 乂^ 

のみな 邊にヽ お ほやけ の こ VJ に つきて 行ける VJ てヽ此 ふた, りの ぬした もの おも ひける- yj な 

ん さり けれ は、 yj みに むちして わかる /- にの そみ てヽ な, あきら へ 「行か ふ 駒 小の^ を, 

VJ いひ やり、 きょ もちに は、 「月日 へ て逢兒 しほ どもな み 5^ く」 ど いひ 松て、:, くしけ ふた 



麥を はせ に 



田 名 部歸著 

山の 神の し 

ど き 

山の 神の は 

し こ 



午後に 毒 流 

る 小川 



菅江眞 澄 第 六 . 、 

、ひ あはん こど を ねんして、 はる/ \» ど へたたり ぬ。 闘 根て ふ衬を くれは 、よせに 小 麥ゅひ 

あけて ほした るかた はらに、 梢お した はめ、 蝦夷の しま を. の 衣 かけた るか、 風に しふ かれ 

て ひる かへ b た. 

たな はたに かしつる 海士の ぬれ 衣 ひるまに 風の 返す 也け. CSO 

九日。 この 田な へ も 、あさ タ 霧い つもた ちぬれ どヽ 山の 神の し V- き、 山の w の はし こ 多 けれ 

は 、はたつ もの もよ ぐみ のりなん VJ 人の いへ, 00 いな 葉、 粟 葉の、 雪の こどく もの か、 る を 

し VJ き VJ いひ、 松 前にき つねむ す ひ いひ、 佐 渡の 島に うさきむ す ひど い ふ ものの 粟の ー苇: 

ある を、 山の 神の はし ども ヽは しこ VJ もい ひて、 V」 よ VJ しの さ VJ し VJ AO 

寸日。 あした 雨 ふ, o、 ひる はれた, 00 霧にこめられたる夕顔の^か 、,c^たる難根、ほのかに 

nn^ やらる、 を、 

わきて 此 いろ も へたてす^^にけ,.^霧のまかきを夕かほの^^0 

ひるつ かた、 赤 阪埜に 草花 見に ざて 川 島、 中嶋な VJ 行ヽ 坂に の ほらん,, J ほ, CS して 左の 草の 4i- 

を ほそぐな かる、 を、 ひるより は 毒 あ, o、 な吞そ VJ 、むかしよ. いひった ふたる ビ なん。 

午の 貝 ふき もなか さは わすれ 水 昔 はきく ども 人な むす ひそ。 

阿加左可^0ぃふ名をヽ 



高野山む す はぬ 水の 外に 又阿迦 さかまきて みな はな かる/ -0 

野 分 吹きて 野 分 はしたなう 吹て、 眞 萩、^ はな ひビ つに みたれ あ ひて、 ちる へ う ふしな ひきたり。 

眞葛 はふ 萩のに しきの うら 見せて いく むら かけて 野 分 ふく 也。 

また 大 畑に 十 一 日。 大 畠に 行に、 きの ふの こど 風 吹け るに、 百 tfK:! の, 鄉 うちし きる かたは 桃 山 V」 い ふ。 

秋風に つ はさ ふかれても すの 鳴 梢 さ ひしき 山の かけ 路。 

柳 ふた も VJ 、み もビヽ さした るか、 茂,.^ あ ひたる あ bo 

みちの へ の 井く ゐの柳 うら かれて いま はちる かに 秋風 そふく。 

盆 市 け ふの 市 路にヽ たま 祭の もうけの 具 それ,/ \ に かひて、 何 くれ どもて はこ ふに、 うし、 うまの 

行か ひ、 みち もさ あ へす 引た bo 

十二 日。 風い や 寒く、 わた あっき 衣 かさねき て、 なり は ひ をう らふ。 

萩の した 葉 も 

風 吹 は 露 そこ ほる、 みやき の 、萩の した 葉もう つる 斗に。 

月 はう き 世の 

山 ふかくお も ひ 入ても 思 ひ 出て 月 はう き 世の 外に 見る か は。 

精靈 祭り 十三 日。 あしたの 穴 >1 かい 曇りて 、寒さ、 きの ふの こ ビし。 市屮 は、 け ふの ためし に 人 さはに 

. まきの あさつゆ 九 



栗の 粉淸水 



大澤 の龜麿 

氏 



菅江眞 澄 集 第 六 10 

入た ちわ たれ は、 かま ひすし く、 出 ましら はんもに つか はしから ね は、 野 山の 秋 も 見 てん ど、 

みな ど へ の 河 ふね さ 、せて 行に ヽ風 たち 波い や 高し。 

みな VJ 河 こき そわ つら ふ 渡 舟し ほビ水 VJ の浪 たかくして。 

そこ どなう わけ 行に、 野原の 花 こ に おもしろぐ 見る^ \ うかれ あ. け は 、つ,. r や、 はまや 

かた も 過て、 つか はらのう へ に綳を 作, 上た るに、 か れゐけ やうの も の もち 行、 水 さ /- けた 

る 女、 ち、 母 やした ふ、 わか子 やお も ふ、 はら^ ないて ふしに ふした る は、 こよ ひのたま 

祭に こそ。 



袖ぬ れん 手 向の あかよ 折 そへ し 水 かけ 草の 露に なみ 



卜」 一 J 



水澤、 かんかけ の阪 をく た..^ てお かしき 瀧の ある を、 栗の 粉淸水 VJ てきよ けれ は、 むす ひ あ 

ぐる VJ て釉 いたくぬ らした ,00 

岩った ふ 濃の しらい VJ 風に くりの こる あっさ も釉 にお ほ へ す。 

かぐて 大澤 になれ は、 相 しれる 龜麿 は海士 のまね して 庵 も 海 へに の そみ て 山 かけに たてて、 

此十 VJ せ あま b も 住つな ビ かねて 聞 へ し處 になれ は、 し はふき て 入 は、 あるし は 机に ひち つ 

きて、 く ゑんし もの かた. の、 あかしの 卷 のなか は ひらいて 、ひた ふるに 見い, たる を、 あは 

ど 見る あはち しま 山の なかめ を、 そこ V- 尻屋の 磯山に か へ て、 のこる くまな き 月 やお かし か 



らん ど 一昔な へ は、 こ はめつら し VJ 、なにく れい ひ はてて、 

海山 を 軒 はに 近く 月 花の みるめよ しどて すみ やなら へる。 

あるし ヽ VJ b あへ す ふて を VJ 、りて、 

海 近き 軒端の 山の 花 もな みすむ かひ あらぬ 月の わ ひし さ。 

烏賊 釣り船 こよ ひ はこ、 に 在て なビ かたら ひて、 くれ 行 ころ 海は猶 あるれ ど、 舟 あまたの. い つる は、 

艳鳥賊 V> て 鶴つ,. の ありく ど いへ は、 

しほ もみち いかに あれ 行なみ の 上 を やすけ に 渡る 海士 のつ り 舟 

紅葉い かヽて ふこ VJ を 折 句うた にして、 . 

もも ふねの みるめ あやう くちさ VJ まて いかに こ くらん からき 沒: tii を。 

嘵 ほうかい 十四日。 また あけぬ よ b 人のお きい つるけ は ひして、 けいし、 ほのか にう つ 昔の へて、 せ 

み聲に すんしけ る は あるし にや。 これ ゃ此 あたり は海士 のなら ひ VJ て、 過 しゅふ へ たま 祭 

る へ きを、 あか つき ほうかい W て 夜 ふかう おき 出て、 もの さ、 けたい まつ るな b けりり 雨 は 

い;:;: く ふ. いてて、 ひね もす やます。 夕 くれ 行 ころ、 

あれはてし 海 士の苫 家の 旅枕 かたしく 袖に 露 やおく らん。 

ど なん、 あるし のよ める に; ^し。 



まきの あさつゆ 



二 



大澤を 立つ 



ゅ?^を恨む踊 

子等 



菅 江 眞澄集 第 六 一. 11. 

露 ふかぐ かたしく 釉 一雨に さ へ こよ ひ は ほさん 人の なさけに。 

十五 日。 きの ふの こどに 雨 ふ, 、浪 はい やた かくうち、 a の 厳の こる ましう 海の あれた る 

こヽ 



V7 



へて け ふこぐ 舟 もな みい やた かく も、 へに へ たつ 沖 そしられぬ。 

十六 日 此の ころの 雨 もけ さは はれて、 蝦夷の ちしま まて 露の くまなく 見やられて、 こ 、ろ 

の どけく ヽ 

沖つ 風 吹 さそ ふま、 に 雨雲の 餘波 もな みの 末晴る そら。 

け ふ はお ほ はたに いなん ビ、 龜丸ビ どもに、 かんかけ のさ か をよ ちて 四方の おもしろぐ 見や 

^、鷲の 巢 VJ いふ 山の 谷 を へたて て 近く 見る く ゆく にヽた へなる 文字 も あ bvj こそ 聞け な 

ヾ」 すして ヽ 

ひなこ もる わしの すみかの 尾 上に は 妙なる 鳥の あ VJ やみす らん 

夕 ぐれ 行よ,^、 わら は ぉビ. ^て ふこ 、/」 す VJ て、 まち/ \- 'に つ 、みうちて よそ ひたち ぬれ は、 

ゆぐ" なう 衬 雨した, あな、 ものうの 雨ゃヽ きの ふまて 鳴 物 VJ 、めよ ビ のお ほやけ のお ほ 

せこ VJ を まもりて、 け ふに なり ぬれ は、 こ はい かに、 はっか 斗 三日 四日の たのしみ をヽ 一 日の 

なくさみ も あら CV) 、めの わら は、 あけ まき はヽ な. は ひのこ ビ に ひき か へ てヽ をのれ- 



かヽ けさう しける こ VJ な VJ に VJb ませて いたくな けぐ に、.;:^ ふけ 人 さに まるころ:::: あかく 

てれれ は、 つち. に つ 、みのこ ゑ、 人 VJ よむ したる に 戯れうた をつ くる。 

つ 、みう-^ 手う ちち また にうた ひま ふ すみ 渡 る:::: のよ ふかさ 

十七 日 たなへ にか へ 、り、 あけなん 日に、 かんわ さある に まうて ん. こ、 ひるよ b いてた つ。 

、- 

行く 見れ は、 そ はまの 沙 のう へ にわかき 男女 やすら ひて、 よんへ のお どり のた のし さ、 け 

ふのヽはたこはさ"^-"は.?"^也ぅしひきヽこんふ,/」 る わさの、 あなぐ るし さ./」 いふ を、 

磯の 浪 よる はたの し VJ うた ひても 潮の ひるま やからき; g 士の 子。 

十八 日。 ぁぐるょり、けふの試樂のょそひしてヽしめひきゎたし、^々村々ょ..^^ る ひど も 

しに かさ-^ ヽ みまへ きょら に、 も ビ-.:^の机ゃぅ の もの に 奉,^ たる は 、う つのみ や をう つし 

祭,^ て、 柹 本のみ たま を あかめ 奉る こ VJ はしられ たれ VJ ヽた、 正 一 位大明 神. このみ い:,」、 き 

まつる は、 ひめた るた めしに や。 ほうしな は、 水の 月 かけ を此 w おに こめて、 そのみ かた 

しろ あ, きな VJ いふ めれ どヽけ ふに 祭りす る も 救世 ほさち なれ は ど い へ ど、, S 兑水 りし 人 さ 

らに なけれ は、 す へ なし。 みまへ を月のきょぐてらすに、"^^の松、、」すし^4り て、 

おも ふこ VJ みそな ひ 給へ 神籬 をう つす 木の まの パの くまなく。 

十九 日。 祭見ん^てヽめ かh^か つきの め、 老 たる わかき、 山賤 のめの 出 ましる ふリ、 んかさ 、 



菅江眞 澄 集 第 六 一ほ. 

たのこ ひのこ ビ きものに かしら をつ 、み、 あ-る は、 黑き にこた へ のか ふ し、 うらの、 あけむ 

ら さきなる ゑり を そ どに 折 か へし、 めの みいた し、 叉 薄 衣 に ま へ たれして、 はき あら はに 聲 

たかう 人よ は ひ、 おのかい はま ほしき こ VJ を、 はた、 ひめた る 人、 わら は へ なるこ ビ を 露 もつ 

御輿 を拜す 、みなう かたら ひ、 ゆぐ りなう あ ひたる 人に むかひて は、 久し ビヽ なか やかに かたるに 、さき 

お ふ 聲に人 はら はせ てヽぃ つくしう ね, 9 過れ は、 それ^ のかた しろつ くり のせて、 またら 

まく 引た る 車よ つ VJ 、ろかし、 笛つ 、みに はやし もて、 みこし 出 ませ b ける。 ひね もす VJ よ 

み 行に、 こ ろ さしの ふかき やの あるし はヽ つちに しほ まき、 いは ひ へに みきつ きて、 みまへ 

にせ E さ、 け 出て、 みこし をいた き、 ぬかつ けて け, 90 かくて、 まち/ \» めく. o おまし まし 

て暮 ぬれ は、 れいの どもし ひ 軒 こ VJ にかけ て、 こ かしこに 車. 、むれ は、 いまた、 あっさ ど 

納めの 盆 踊 もに 盆 躍 もの これ VJ て つ 、みうち、 男 は 女に よそ ひたち 女 は 男の ふ, まねて、 ひころ 躍 

てヽけふをかき.5VJゃぉもふヽVJ,o^^(-に聲ぅちぁけ、ぁるはたはれ、又聲ど よむ まで 「そ 

ろ ふた./,^ 稻の 出穂よ.^ 猶 そろた」 ビ うた ふ を、 お VJ れ 、躍 は、 ビょビ しの あそ ひなる に 

ビ、 老 たる 女の さしの そき い へ は、 

A 柬 穂に そろ ふやから ん植 おきて 秋 をた のみ VJ うた ふ 里の 子。 

二十日。 ふみ まね ひせる やの VJ な, 5 に、 あさか ほの 疾 なる を 朝な/ \ 見て、 , 



まな ひする 窓に 植 見よ ほ VJ の 露 S こたらぬ 朝 かほの 花。 

常 Ag* 物 廿ー 日。 常 念 寺に 行し か は、 中 將姬、 如法 尼ぐ」 なりての も、 難 疑の かみす ちを^て ぬ ひ^ふ 

あみで 佛の みかたし ろに、 海よ りひろ ひし かなつ、 みは、 いほ ビせ のむ かしょ,.^ ふる^に こ 

も た る ヽ 菊 池 な に か し か 遠 つ お や よ b 持 つ た へ た る を 、 こ の 寺 に を さ め た 。 心の ゑ か 

き 給し あみた ふち は、 たれ か此 寺に を さめし ビて、 しみ はら はせ て、 あるし の 上人、 はこに ひ 

めら れた bo 

廿 二日 咼 一し 日、 きくち 成 章よ, 9 きたる ふみに、 その 行す,.^ の わかれに、 「.? 力 ふ * の. :!' の 

わかれ を OJ どい ひしむ くひ VJ て、 「おも ひやれ ビ、 めん 釉.^ 露け くて」 又、 「たな はたの 

ぁまの^^なみぅっ 、ビも 夢ビも わかて こよ ひ 明なん 0」..」 いふ 歌 を、 きの ふ 下, W た る ビ て 八 

日の 日 贈りた. 5 しか は、 此返 しど は あらて て、 . 

あはれ VJ ふ 人の こ 葉に たな はたの い 、身に しむ 天の河 かせ。 

お.、 >f しぬ し、 r つ、 くのころ はか へ ,^^來てヽVJもにまVJゐせんVJ ぉもひし かど、ぁし分.^ね 

の ヽこビ の ほかに こきめ くらして 、ふみに 聞へ て、 

契に し日數 もい つかた つか 弓 ゐるも か へ る もま かせぬ そうき。 

ど ありけ る。 返し かいて、 たよりも かな ビ思 ふに、 此 ぬし、 よ へ 歸 きど 間て VJ 、めた るうた。 

まきの あさつゆ, S 



菅 江 虞 澄 集 第 六, . 一六 

待 わ ひて あたに 日數 もた つか 弓お して はる^ (-- おも ひこ そやれ。 

大畑 にて 廿 三日。 お ほ はたに 行 はまちに 、かもめ、 衛ヽ VJ もに 交り あさりぬ。 

一 し., T 浪の よる へ になれ て 浦ち ビ,^ むれる かもめに まし て そ V」 ふ。 

廿 五日。 きの ふけ ふ、 あへ てこ VJ なるこ VJ なけん。 

涌 館の 館址 廿 六日。 冠 岩て ふお もしろ きど ころ ある を ど、 村 林な にかし かかね て い へれ は、 いて ビ て、 

みた. 9 よた, りい さな ひて、 見に VJ てま かる 路に 見やれ は 、むかし、 たれな らんこ もりし 涌 館 

ヾ J て、 木々 ふかう 河む かひの 蛆を さしてい へ は、 

露 時雨 やかて ち、 わくた てぬきの 糸に 紅葉の 錦 をる らし。 

I- 山權現 おなしう 川 を へたて て 深山 櫂 現のお まし ませる 山ば、 yj しふれ る 杉 生 ひたて,. >。 け にゃあ 

らん、 大同 二 年の むかし 鑄た る 神鏡 を、 ふかく ひめて 祌?」 は 祭 舉るビ なん。 をち かたなから 

ぬ さ V」 れは猶 かしこ さの ます か 、みそ こ VJ みやまの 神の みつ 垣。 

金山 小目 名 河 わたりて 山路 をし はし 行 は、 かな 山 VJ いふ ビ ころの 家 は 七 八 あり VJ い ふか、 廣瀨の 河 半 過 

過 ぎ て 

れは 木々 の あは ひに 見 へ た bo 麻 芋 f ^もて、 こなたに おひく る あけ まき あれ は、 

しる へせよ あさかる かたの 淀 も かなやま 河水の はやき 渡に。 

かぐて 其 VJ ころもへ ぬれ は、 小目 名て ふ 山里め.^。 家居き よけに、 山賤 等か粞 家、/」 もお も ほ 



へす。 はつ 秋の わさに は、 手 こどに あさ^かり もて 絲 引て、.、」 ころせ,、 かげ ほした. 

山里の 秋 は あさをの いどな みに い VJ ま は あらし- 4i きょる ひる。 . 

館の 腰 VJ いふ どころ はる/ \ビ 見へ たり。 むかし は 人の すみた る VJ かリ 

今 もまた その 跡 や あ. ていに し へ の 通 ひち いっこ 行て なまし。 

河へ た を 行て ヽ羽色 山に 入る 麓より ヽ ふりた る 木々 枝 を まし へ て、 い やくら き 木の下に: S あ 

ho いにしへ 山の窝 木 を 伐いた して、 五 万 五 千 雨の あたへ にか へし.、」 いふ。 その 山き 人、 

浪速の たれ VJ かや か正德 のころ 建た る は、 此 みやし ろに 三の たから をつ く を さめて、 お ほ 

やます み を あかめ 奉る ビ なん。 

いやた かく 人 や あ ふかん 生 ひしけ る 横の 葉 色の やまの 神 綠。 

はや 瀬に 梁う ちて 鮎 どるした つかた を わたりて、 三ッの 山河た きりな かる 、 を へ て 出 河に 

さかの ほれ は、 いどた かぐ、 越のう しろ 國加久 田の いはや 13- たらん に ひど しく、 g.: の やうに 

立る に 木々 生 ひたて bo このい はのお かしき.、」 めて て、 みた. よた.?::;;.: g の-:;; に まど ゐし 

て 、ひわ, りこ ひらき 酒の みて、 くし 作り、 おかしき 句 どもい ひ 出しつ る ほどに、::: は: ,;: のかけ 

VJ ど もに かた ふけ は、 いさかへ らん ビ いふに ヽ かたはらの 石に かいつ く。 

山 かけに 李 や は ある 手 も ふれす の 冠 も かた ふけに け, 00 



大澤に 



緣 結び 石 



菅江眞 澄 集 第 六 ズ 

廿 七日。 あしたよ b 雨 を やみな う ふ h 'ぬ。 

サ^^日。 龜九を V」 ふら はん ビて、 此 里の 人々 ど VJ もに、 里の しりなる ふねに の,^ て つきぬ。 

のり 鞍の 池 VJ ぃふぁ..^o この 由阪 のうへ に 涌 館の あ..^ し ビ い へ は、 人の かま へ ビ はしられ 

むかし誰こゃの-9くらの池水をかひけんこまのぁ?」そふ.^ゅく0 

野原の くさ こ V」 に おもしろぐ 分て、 なに かしの うは そく、 木衬た れヽ. Q さわの 郡水澤 のうま 

やにす め. し 武田氏 喜 か 子 何 かしな VJ ゆく く、 えんむす ひの 石 VJ て、 願 ひめる 人 小石いた 

く投 上た る を 見や,^ て、 

けそう 石な ひくす かた や 女郎花 VJ いへ は、 

鷲の 巢 にさる やさ かる、 霧の なか たけた 

わしの 聲 さそ ふや はけし あきの かせ うは そく 

和 之 は 何 鬼神 もす まんみ ねの き.^ き むら 

坂く た b て龜九 かやに なれ は、 5, さし 拾て 人 あ, けに もな し。 あるし は 磯に つ h 沖に めか 

b て、 あまの まね ひ をせ. けれ は、 いつ こに VJ 、萩の 茂, たる かた そ はの 路 にた 、すみて、 

風 あらてな ひくに しるし 萩 か 枝の 露な き 方 や 人の 分けん。 



や をら 汐に ぬれた る 衣な から、 あなめ つらし や 人々 の ノレ てヽこ VJ-;m 數 なぐて、 はや? -ど る わ, 

さに わらくつ ぬき やり、 くるる VJ なぐ】 佼は更 たるに 雨いた ぐ ふりた れビ、 たれ も/ \- 、この 

こどに のみこ /- ろ 入て 音 もお ほ へす。 はる /- や./」, にさし い つ れは、 軒の したれ. 14$ ふかう 

風に 吹な ひき、 釉 かつ ぬれた..^ けれ は、 

秋風の 拂ふ VJ すれ ビ ふ,..^過し雨の蓬のかきの_^^けさ。 

大澤 滞留 隣 なきや はヽぃ VJ しっかに 、かもめ 鳴ゃビ おも へ は山からすの:15-して、^^は明ぬらんか0 

葉月の 朔。 il^ ビ 、もに ま VJ ゐ して 、ひましら むにお ビろ きて 板戸 ひらけ は, うなのう へ のし 

ら-/ \»VJ 朝 ひらけ 行 を 見や, 9 て、 

遠近 に 沖 行 ふねの ほの V」 見 ゆる ビ まやの 明 方の 1 仝 

この 舟 VJ もの 見つ 、あれ は 雨も晴 ぬれ は、 V」 ぐ あしたの 飯 ものして、 みな 火 畑の みな V」 や SI に 

いに き。 われ はけ ふ もや すら ひ あ 、りて、 ひるねの 枕ビれ は、 夕 くれち かくさめ た.. 

異 M 問 へと 二日。 け ふの はれまに 伊 胡無久 万に いきて、 中 居の や を ど ふら はん VJ て かや をた t> て、 

ほ ビ なう 木 野陪ご い ふ 磯 やかた を 過て、 むろち 多 かるみ ちの S 分 こ ほして、 

露 ふかく ハ t 釉 ぬれぬ 旅 衣き の ふやす きし 雨の な こりに。 

赤 河 VI いふ を わたるに 、きの ふけ ふ 身 まかりた る つかの 上に 水む す ひ 上た る を、 

まきの あさつゆ 11^ 



菅 江 庭 澄 集 第 六 g 

なき.^ に 手 向の あか か はかなく もなかる、 水の あはれ 世の なか 

下 風呂 泊り 下 風呂に いたれ は 、お ほ はたなる 幾久 知な にかし ありて、 け ふ はこ、 に VJ て かたら ひぐれた 

bo 沖よ..^、 おに 火の やうに、 波のう へ の 光 ある はいかに VJy) へ は、 蜜 光 ど も、 しほた ま VJ も 

ぃふビ いら ふ 

軒 近く 磯邊の 浪の よる 光玉ぐ」 みつる はし ほに そ あ,.^ ける。 

II ば 三日。 穴 >5 くも, 9 たり。 此里の海士鮑のかっ きする に、ぉのれくかヽふビしに、っ..^糸付て 

小 鯛つ る。 これを腰っh^ビてヽ上手へたのならひぁ,oなVJヽyJひ入て ぁはひか っきヽぃきも 

つきあへ す、 つ. たる 魚 VJ も を どり ぬ 此 「あ は ひかつ き、 こしつ, て ふこ ど を、 杳 S うたに 

つくる 

あさせな き はるけ きみ そこ ひも あらし か つき も あけつ つ, の S わた bo 

雨いた く ふり 出 つれ は、 た つ こ VJ もえせ て 湯 あみして ける。 こし. のしら 山の 邊、 ある は、 む 

さしの 國 ほり かねの 井の 邊な VJ 、あまたる 人に まし, CS かたら ふ に、 夕ち かうな れは晴 て、 月 

の 1^ にて, て 又 かくろ へ, 90 

秋風に 雲 吹 はら へ 玉く しけ ふた 、,ひ 三日の 月 や あ ふか ん 

異國 問に 至 I く 

りて 四日。 いこくまの 磯 館に 行 て 桑畑の 村 を 過て ヽ杉 S 尻 どい ふ 山? - けに 家 ひどつ あるか 高 



かやの なかに 埋れ て、 やね 斗 見へ だり。 

生 ひしけ る 野原の? r 風 ふけ は 軒端 ほのかに 見 ゆる 一 家。 

異阈 間の 浦に 至て 中 井の 家 を V」 へ は、 あなめ つらし、 契し こ.,」 に、 玉^ -けヽ ふた、 ひの たい 

めしつ るな ビヽ あるし の 業陳の 云。 

かね こ、、」 もた か はて 人の 九 曲な る路 ふみ 分て ぐ る そ 娘し き 

VJ ヽ かい 間へ ける。 その、 な こ,. > の 筆な から 返し。 

こ、 ろ さし あるかた § のつ らおり さかし きみち をぐ る もい まし 

五日。 夕月の てれる ヽ かけ くらき、 せん さ いの 草 むらこ VJ に 虫の こ 、 ら ft に、 むかし 此 J に 

ゑ そ 人す みた b し 頃 はヽぃ こむ くま ビ いひし いふ もの かた h あ,: r け れは、 その 名 を 句 こ VJ 

の 上に おきて ヽ . 

い さ 行て この 夕月に むし 聞む くる よ, なぐ まぐ すか や はら 

六日。 あるし、 な b の ふ、 萩 VJ 露草 VJ を 花 かめに させり け るに、 

夕月の かけ も 宿れ^ 草の 名の 露 もこ ほさて 手 折 萩 かえ。 

七日。 あくるより 野 分 はしたなう 吹て、 W の 萩 ども、 こ ほる 、はかりう ちし ほれた. ける に 

こゝ ろうぐ て、 



菅江眞 澄 集 第 六 11 一一 

みやき の 、萩のに しき や ほころ ひん 野 分 吹し く 庭の 一 むら。 

夜 邊に雨 ふ,^ てけ るに、 あはら なるやの 軒 近く 海士 のめ VJ もの 砧 うつか、 よ こ さ め を、 そむ 

き-/^ しける を 火の かけに 見やられて、 

雨に こよ ひそむ けても 又 あま 衣檮袖 ぬれて あす は ほす らん。 

八日。 ぁしたょ.0雨ふ.0、夜半は^^ぅちしきり ぬ るに 虫の なけ はヽ 

• 秋获に 雨の ふる 枝 やみた るらん 心さた めぬ むしの こ ゑ,/ \»。 

叉壁に蛩のぁ..^て、夜もすから枕かみに鳴たh^o 

か へ のうちに ふみや ひめた るふて つ 虫 かく./ J しっけの 枕に そき ぐ 

九日。 宵う ち 過る ころ、 この 砌に 集く 虫の こ ゑ. /(- いかに あはれ VJ か 聞 侍らん、 さらぬ たに 

ものうき よな./ \ 'を VJ 、やの あるし、 な、 りの ふの かいて 見せられ ける。 

小夜す から 虫の 昔 さそ ふ 秋風に 旅寢 の枕猶 やう からん。 

VJ ありけ る 返し。 

むしの 昔 に さ そ ふ 旅ね のうき - J VJ もな くさ め てきぐ 人の 言の葉。 

十日。 田鍋な,.^ける成章のもVJょ..^ヽ 

しら 露のお きゐに かけて しのけ た うき 旅 衣 日 はかさぬ ども。 



かくなん あ b ける 返し。 

白露のお きゐに ぬれて 旅 衣 あたに H 数 はか さね こそ すれ。 

又 過し - J ろ、 其 ぬ しをビ ふら ふ ビてヽ VJ みなる たよりに いひ やる、 

初 雁の VJ ふよ はやき たよりか な。 

ヾ」 いふに、 そか 和 句 ありけ る は、 

ち、 の あはれ を IT おの う はかせ。 

村雨 ふり 過る 音に 枕 を そ はたて て、 木末、 草 むらの、 さよ 嵐に うち そよ く を すて かたう、 

秋風の よそに さそ ひて 荻の 葉に 晴て も殘る むらさめの, g。 

十 一 日。 あさ ビぐ草 かりて、 やの し,.^ なる 小 坂よ.. > ^^あまたお りく。 

露な から ぬれて 称に か.^ ぬらん 尾花 花 m; 萩- S かや。 

十二 日。 ひる、 むら 雨 すれ VJ 、月 はい VJ よけれ は 見に 出 あり ノ、。 女澠 川の かみの 木立 くらき 

はやせに、 火の ?-け 見へ て 人の 聲 したる は 何し 居る にや VJ 近う 行 は、:〉: M の然 て、 河-: 5^ に ほし 

たる 麻から を まつ ビ して、 これ を 夜 yj ぼしす ビて、 よる^, \ -ヽ あゆ、 石 ふ し を VJ る、 そ S 火に 

こそ あり けれ 

かけ VJ めて さはし る 鮎の 行かた にみ を さかの ほる せ 、の VJ もし ひ。 



澄 
む 
月 



管 江 眞澄猿 第 六 1 一四 

十三 日。 しらぃはビぃふぁた^^^-まて岸ったひに川上にゅけはへ高すな こ の 上に K の 跡つ け 

たる を、 今や 行た らんな ビ 見つ /'いふに、 

さ をし かの 浪の よる,/ \ 妻 こ ひて 通 ひなれ にし あ VJ を こそ 見れ。 

十 西日。 ひる 厌に 日て りて 夕 邊の签 くらく、 月 は 、つゆ 見 ゆ へう も あらね はお も ひわ ひて、 

雲の 中に かけや かた ふ ぐ はるる ま を 待 齊更る 月の つ. d なさ。 

; 五日。 ぁしたょ,.^雨ふり風をゃみなぅ、夕くれて猶、はゃちのゃぅに虱 ,、」 ぐ ふ き、 あめい 

や ふりに ふ, て けれ は ヽほゐ なくな かめて、 

心め てに 月 やい つ こ,/」 おも ひやる 望の こよ ひの あめ 風の { 仝。 

ありに あ,. y て 月の こよ ひの 雨 V」 風 人の 心の いかに はる へ き。 

名に ぉふ签 もむな しく、 はれまた に 見なく に鎢は 鳴た,. 

十六 日。 山の端 引 はなれさ しの ほる に、 ちり はか, こ 、ろに か、 る 雲 もな う、 て b. そふ GT の 

山く ちそ しられた る。 やま 川の 水に かけの ながる、 さま、 なへ てなら す。 十五夜 はこよ ひ 

か VJ ま VJ ふ。 

わすれて は 月の こよ ひ VJ 水 か 、み 波に いさよ ふ 影 はう つせ VJO 

十七 日。 海の 邊に 出て 月の い つ る を まつに、 くもりな ぐ浪の 上に みち/, - たる、 しほせ の 光 



初 雁 仄かに 



, J VJ に 見や りて、 

おくの 海外 か はま 風 吹から に S たに 波の たちまちの n:::。 

十八 日。 あくる よ. 雨 ふるに、 こよ ひの 月見ん こ V」 こそ^た から めど、^ はの やまに ?5 、 り 

たる 雲の ふ か きを ヽ ひ VJ りな かめて あるに、 ちか v> なりの やに 衣う つ 、片た へす 叫へ て、 

あま 衣う ちゃわ ふらん 八重雲の {仝 にる まちの 月 は い かに VJ。 

ゆく, もな う 山 かせ 吹 來て雨 は ゆ ふ へ に晴 たれ は、 力 きょくさし 出て おかし どやお も ふ、 な 

ぐ」 も 居なら ひて ffi うつ あ トノ。 

軒 近く 衣禱也 乙女 子 かなら ひゐ まちの 月 も 見 はや VJO 

十九 日。 夜 こも. の 月 露く もりな う、 いそやまの こす ゑの なかよ. さし 出た るお かし さ。 

風 ふけ は 葉 分に もれて くれ 竹の ふし まち 月の 影の: 仪 ふかさ。 

二十日。 更行 i 仝 を、 初 雁の 遠方 や 行らん こ ゑく の K に、 いつ こならん め つらし く、 W 昍は 

や V」 まつに 月 は 出た, 00 

かそ ふれ はけ ふの 日数 も はっか, の 月 待 渡る, 战を こそき け。 

廿 三日。 け ふし まて 二三 日 もらしぬ。 雁の あまた 行 を あ ふきて、 たか n:: つ さ を ど 、すして、 

初 雁に 心 そた く ふ 行签を ふ る 里. 人 や 見て しの ふらん。 



まきの あさつゆ 



^と 田 鶴と 



は せ に 乾す 



菅江眞 澄 集 第 六 ュ六 

廿 四日。 ひるの 穴 >1 かきくれて 鳴 神、/」 、みき わた り、 し はしの ほ VJ に 雨 ふ,. しき. r て 遠方 や 

はるる、 蝦夷の 島 やま を かけわたして、 海の 上に 虹の 引たり。 

おぐ の 海ち さ- yj の 末 も名殘 なく 衬雨 渡る 虹の かけはし。 

廿 五日。 夕 近う 雨 ふ b ヽ はやち 吹て {仝 はれた. CSO 

あ b 明の 月 もや ビ さて 获か 枝の 露 吹 こ ほす 庭の あさかせ。 

三十日。 雁の ひ VJ つら 行に、 田 鶴の あまたお なし 雲路 をた VJ るか ヽ屬は VJ く 過て、 鶴 はこ ビ 

かたの { 仝 にいに き。 

あ ふけた かしこき 御世 は 行 雁に 道 を ゆつ るの むれ 渡る 空。 

なかつ きの 朔の あした。 穴 千つ ちく もり、 ひるつ かた 雨 ひど むら 過る を b しも、 雁の こ ゑ, /(- 

行か ヽぃビ あはれ なれ は、 



曰 _ 



村雨に つ はさ や 重き 高から す ぬれ こそ 渡れ 鳴の ひ VJ つら- 



力 



もて、 こ にい ふヽ はせ て ふ ものに VJ りかけ て、 やまく ろ の 島に ほ し た .^=>け 



るか、 木々 の あは ひよ 見やられて、 

時 もはや 色つ く 木々 の はせ ゆ ひて す、 め むれ 行 そ はの かけみ ち。 

三日。 よは b 行 虫の 聲 ほのかに 聞 へ て、 い ビ どものお も ふ 夕な から、 板 In, もさ /- てな かめた 



田 面の 鳴子 



にゐし い 茸 

ける 老女 



九月の 鶯 



釉の I. 格お くビ もしら し此 くれのう きを はよ そに 三 口 の^かけ。 

四日。 £ き 田 面 にゃあらん、 鳴子 を ひき もた ゆます、 さビ、 風に いさな はれて は へけ る こ 

ビ をり/ \- なれ は、 

小山 田に 小鳥 やむ れん 吹 過る 風になる この 聲もを やまぬ。 

ある 庵の 佛に老 たる 女の ぬかつ きて ける にヽ老 法師の、、/」 より 入來 てう ち もの かたら ふかた 

はらに ヽ脛纏 茸 を 、さる て、 したみ この 中に、 さはに もりた る を 法 W 、し はし ど に い ヽレ 

つるまに、 たか もて 來る ならん。 女、 たれても、 ける こそよ けれ。 にゐし 



、 新 を 



、 う t. 



ヒ パ 



いつはい f をに てま ゐれ VJ て さ b ぬ。 法師 ひ ^こちて、 いつも 葉:::: の- のした-:^ のき は 

む VJ き、 は、 きたけ は 生 ふ る もの VJ てヽ あかた なにす えて、 かねう ちたり け るり 此こ VJ-:^.、J 

も を、 たはれ うたの 折 句 どせ,.^。 

はっき 來て はきの 下葉の き はむ VJ きた か 家 つどに ける そうれ し き 。 

立 日。 あさ 日 うら,/ 春の こ 、ちお ほ ゆるに、 け にゃあらん 、軒 はの 山に S の R たる はい 

かに、 ひか 耳 か VJ きけ はヽ いよ 、鳴ぬ。 秋 も か 、るた めしや はめる。 

風 さそ ふ 山路の 菊 を 梅 か 香に まか へ て やなく 谷のう くひす。 

まきの あさつゆ 11? 



石川忠 1^ 氏 

を迎ふ 



蕾 江 眞澄集 笫 六 - 1 一八 

神無月く る 春 やまつ よきた めしき く 咬 やどのう くひす の聲。 

みち はら ひきよ め、 すなう ちまいて ける は、 去年の 冬かん な 月の 九日、 ひん か し の ゑみし の 

國 禰毛呂 VJ いふ 崎に 於 呂キ; 夜の 人 四十 あまりして、 うしの か はふね こき 來て、 天明の ころ 風 

に はな たれた る、 いせの 國 白子の 浦人み た を、 こた ひ 送りき け..^ VJ て、 この 年の 水無月 廿 

日ヽ ふく 山の みな V」 入して、 ふん 月の 朔の 日、 越 呂詩也 を さして か 〈ひい にき。 此こ VJ にた 

つ さは, て、 公の 仰 をう けて 石川忠 房のう し、 村上義 鱧のう し、 すん さめ またして、 むさ しの 

國へか へり 給ふビ て、 ふん 月の 廿八 n 、みう まやの 浦に 渡.^ おはし、 津^の うら,/. \- をへ て、 

此 なん ふ、 此 北の 郡 もな こりな ぅ海邊 山里 を 見め くり、 おぐ のうら くに 旅 衣 日数 を かさね 

給 ひて、 け ふなん、 この い こ ん くまに つき 給 ふ VJ て、 その も ふけして、 あやし の あさ, 9 ヽぁひ 

きヽぃ をつ,. > 、しほ 木 こ .9 つむ 翁 かや VJ も、 間せ はき ビ まやかた も、 ビ ふの 营 こも 淸ら かにし 

き、 まビ をに あめる ヽ あしのす たれ を 軒こビ にかけ て、 すくろ; しのす たれ、 ま VJ 、かきねに 

さけて まつ ほ、/」 なう、 大 間の 浦に ひるの 中 宿して 申 斗に 入 給へ は、 浦人ら、 あし を 穴 rj にい そ 

きめ. きて、 御 Jg 奉ら はや、 みさかな に はさた おか こそな けれ、 あは ひ、 かせて ふ もの は此磯 

こ にあれ は^て、 海士 人ら か 家々 にす 、め、 す、 き、 たなこ、 かつ ほ は、 まさな こビ によけ 

ん VJ て、 し > ど、 ものせ bo あはれ 君、 民 をな つ るのお ほん Y いさす かに 淺 からぬ あまり、 か 、 



ひ-し 

る臣 たち. も その 光 を, つつして、 ふり い VJ かろら かに、 こ V」 そき てよ そ ひ 渡仏.? へ は^ て、::: ル W 

ぐ 人 々、あな かしこの 御惠 さなみ たお、/」 して、 一 夜の らんこ、、」、 H.!^ - け、. ふた 、ひめる 

か は V」 よろこ ひ あへ, 00 ある 人の いふ、 九艘泊 VJ いふ ffi に、 佐 野 VJ いふ、 ゑ その 末の 子,: fr. -、 

か. てヽみ VJ せになる。 そか め 初子 て 、よぐ 家 を も b 、老 たる をお も ふ 女 あるに、 ふたりの 

ト 人の 心の み もに か はらし 〔► こ 

君よ,.^ 餞 一 つらた は ひて、 「日の も、、」 のにて どはい へ V」 まこ VJ ある 心の みちに か はりな け 

れは、 VJ なん 忠 房のう しな かめて、 あはれ か, 給 ひし ど つ た へ へ わたれ は、 

なさけ ある 君の 惠の露 ふかくお くのうら 人 袖 や ぬらさん。 

叉、 こ VJ 浦に つきて 神籬に まうて て T 左 井み な、/」 ビ い ふこ ど を かしらに おきて、 

うた を 手 向 給 ふたる VJ いへ る は、 . 

さても 世の ちりに くもらぬ 神 心 あまねく てらせ 秋の よの::;。 

いはし みつこ 、にう つして 淺 からぬ 神の みかけ を a む卅の 子。 

みな VJ 江に にこらぬ かけ をう つして や 行か ふ ふね を まもる 神 5 一。 

なみ 風 もしつ かなる 世 をい のる VJ ュ、 神 もち かひ やかけ ししめ 繩。 

ヾ J きし ありて 此 みつ 垣 を拜む そよ ぬ さど. あ へ ぬ 旅路な から も。 

おなしう 義 鱧の 君 

まきの あさつゆ 



.i-i^ の 末 を 

いた はる 



石 川 氏 左 井 

の 歌 



つ 



さの 



或る^ 通 女 



稗 は 鹿に 害 

さ る 



菅 江 眞澄集 第 六 B 

さなから にかし こき 國 のなら ひそ ビ こ にや はたの みや 居う つして。 

六日。 こ VJ なう、 夜 邊のビ のた ち 立 給 ひし そかし VJ 、よろこ ひ を y】 な へ あ, くに まし, て、 

二十 あまりの 女、 かしら をた のこ ひに つ 、 み、 はきに VJ 、かぬ、 きたなけ なる 衣き たる かヽっ 

、ましけ に 行 を 見て、 あの 女 は、 いて はの 國の 男に いさな はれ 來てヽ お ほ まのう まき やらん 

にて ヽこ ど 男して 見 あら はされ て、 かの いて はの 男、 此女 をき りころ してん VJ すれ^、 身の ま 

ち人なれは、たちかたなもなぅ、人にか,.^しかど、人きるかたなビてかす人もゅめなけれはヽ 

海に はめ てん V」 、いそ へたに つれ 行、 女の 長き かみ を 手にから まきて、 ひこし ろ ひ 行 を 人の 

見て、 にくき 女な から、 命な yJ,o そ VJ 人 あまたし てい へ は、 浪の 中に ふ せ て、 石 VJ 石 VJ にヽか 

み を ひたう ちに 打き,^ はなち、 衣な ビも はき どられ、 一 一布 ひご つ になり て 命 は 助ぬ。 朔の s 

のこ VJ い ふに 戯 うた 

VJ し はたちみ そか 男 もき の ふす きつ ゐ たち 別れ 一 一日 三日 四日。 

七日。 古野 VJ いふ ビ ころ を さして、 雁の あまた 鳴 來るを 見やりて 雨 も ふれれ は、 

なきて 行 雁の なみた の 雨 をけ ふ ふる 野の 梢 色付 やせん P 

八日。 田 つらの 稗 か,. ^もて、 また ふ, を、 ま VJ り yj てうち 叩ぐ 女 VJ も、 かの し /- のよ る-/, \ - 

くら ひて、 いつも/ \ 'からのみ VJ る こ V」 よ、 あなうた ての し、 なぐ は。 IV> いふ を て、 「まど 



.OVJr ひえ- yj の ふたつ を、 

やま VJ ,9 の 尾 上た ちわ ひ 夜 VJ どもに 雄 鹿つ まこ ひえこ そ ねられね。 



九日。 たかき にの ほらん のた めし どい ひて、 け ふ を はつのせ ぐ どい へ る は、 三 九 n の はしめ 

なれ はしかい ふ。 朝 どく 菊 折る を 見て、 

け ふビぃ へ VJ また 咬 やらぬ 菊 か 枝 を 露の ffi に をら は 折 てん。 

十日。 飯 形の 御前に 貝 吹、 つ 、みう つう はそく、 やかて 御 揚を舉 る。 御 S の 紅 • 葉 、ぬ さ./」 迷 

ふ はかり 一 も V」 染 たる を、 

時雨 ふるしる し を 三の 社 VJ て そむる 抱の あけの 玉 かき。 

この 夜 月のお もしろ きに ヽぃビ 近う 鹿の 聞へ た,^ しか は、 

月 かけに 鹿 も樂し VJ おくふかく 出て 太 山 をよ そに らし。 

十三 日。 この 二三 日 はしる さす。 け ふ は 名に お ふ { 仝な から、 あしたより WW を リ-- ^しき 

りてヽものぅしどぉもひのほかにヽ心にか、る雲も吹はれてぉかしけれは、「なか::;十三^^の 

月て ふこ ビ を 一 くさの かしらに おきて ヽ十 くさ あま, 三く さのうた を、 このみち のおぐ の 近 

き あた..^ の、 名 VJ ころ を あつめて なかめ た.. 

なみ 趙 る 光 もよ るビ わかぬ まて 月す む 秋 もす ゑの まつ 山。 



营 江 眞澄集 第 六 mil 

Aw かくは か,^ うち も ねられす おきの ゐて みやこ 島人 月 やめつ らん。 

都 つら かりし 雲 はさ そ ひて 晴 渡る 月に 吹な b そ VJ か はま かせ。 

积 きしな みのよ る ビ もしら て 舟人の 月に うかれて うた ふやす かた。 

迺 のた の 名の 川せ の 玉 VJ 見る 月の 光く もらぬ 水の 心 も。 

士^ しの ふ 山 忍 ひて 通 ふ 小 雄 鹿の あ VJ さ へ 見 ゆる 長月の 月。 

烏 うき 秋のう きも わすれて むかひ みん あた、 ら眞弓 月に ひかれて。 

左 さ をな くる い VJ まなの 身 もこよ ひ VJ て 月 や 見る らんけ ふの 里の 子。 

武 むれて 身 を はら ひやせ まし 月 かけの 霜 VJ おく 野の 牧の あら 駒。 

夜 やき かねの こかね の 花 も 秋 夜の 月に はしろ ぐみ ちの くの 山。 

能 のき 近くみ ふに ねな ましし きた へ の 枕に 月の ビ ふの 营 こも。 

津 月め てて こさ を はふ かし 夜 ビ VJ もに ち さ VJ くもらぬ 夷の 遠し ま。 

幾 きぐ か 枝の 花 VJ も 見 へ て 浪にゅ ふ 間籬か 島の 長月の け。 

「なか 月の 十三夜 VJ い ふこ VJ を、 冠 ど沓 VJ に おきて、 

しら 菊のう つろ ふ を 見き さえた かつむ かふ は 月 かや へに はな。 

宵う ち 過る ころ、 ゆく b なう 鹿の 近 やまに 嗚 たる を、 磯邊に ゃ河邊 にやな,, J いひて 、夜毎に 



鳴し か vj 、わきて こよ ひ は、 こ、 ろ あ. 9 けに やお も ふ vj 人の いふに おかしぐ、 の 今^ ft 

鹿、 どい へ るこ VJを、もビすゑにぉきて五くさのなかめせ..^o 

野 も 山 もく まなき 月の かけめて て 鳴 や 雄 鹿の 聲の いくた ひ。 

ち か き嶺遠 き 尾 上 を 樺 鹿の 月に 嗚昔 のた くひ あらしな。 

のかれす むみ やまなら ね VJ 月に かく 鹿 を 浦な みよる/ \ そ きく。 

こ、 に閡へ かしこに 鳴て 長月の 月に は 鹿の 方 もさた めし。 

よ 、し、/, > て 月に うかる、 掉 鹿の 友よ ふ 聲は嶺 か::^ 上 か。 

あるし 業陳、 「 なか 月の 月 を 好む、 て ふこ ビ を 水 H 冠に して、 . 

なみ やた つ 河 風 塞き つれな さ を 君し い V> へよ 后の 月見む。 

かくなんめ,^^ける0 返し VJ は あらね ビ、 

なかめ しっか、 る樂 しき H 影 を 君 ど は 幾 "便の きに あ ふかむ。 

十四日。 あした、 風い やた ちて くも, りぬ。 お ほ まの 浦に おまし まし 給 ふ.,::々 いな リ VJ いふ 

かんやし ろ、 天: g の 祠の邊 に 建る に、 こた ひ、 みくら ゐ給 りしよ しを^て、 このき のころ ほひ 

まうて 奉..^ しこ VJ あれ はヽ かの 神 垣に ヽけ ふなん よんて ^ ^るうた。 

飯 形 山う つ は 末葉の 末 まても さか ふしる しの 杉 やさ か へ ん。 



東 傳庵跡 



桑畑の 八潘 

祭り 



管 江眞澄 集 第 六 葦 

十五 日。 この 日 桑 ffl の 浦の かんわ さに まう てん VJ て、 こ 、をい なんどて 、いこんく ま をた つ 

に、 あるし も VJ もに、 か VJ の澤、 けたの 澤を 過る に 古寺の あ ビ あり。 いこんく まの 榮へ しむ 

かし は、 こ > に 浦人、 夷人 も粞 家した る を、 あなたに うつした る 跡、 東傳 庵の あ VJ 也 V」 いふ。 

蛇 走,/」 い ふ 機 を ゆけ は、 日陰 山み ちに か z-hN て {<>! うちく も b 、ゆく りなう ふ.^ 出た. り。 

見る かう ちに 秋の ひかけ の 山の はに 曇れ はや かて 過る むら 雨。 

杉の 尻 VJ いふ ヽゃヽ ひ^ つ ある 海へ たの 山よ, り 落來る 瀧、 やま 風に 吹 やられて、 しろき 糸 を、 

紅葉の 枝 こ VJ に 引かけ たらん かこ VJ し。 

是も又 時雨に 染て艳 葉に うつろ ひか、 るた きのし らい VJO 

かくて その 處 になれ は、 十日の 日、 いな b の祠 にみ ゆ 舉,. ^たるう ば そぐ、 いの. „ ^かひ ふき、 す 

ダ ? 5 hs て、 はんに, 經 よむ。 此 ほくら のうちに はヽの ほき、 り のこ,.」 にヽ はの、 うちあ はれた る 

つるき たち、 ふた ふり、 や ふれた るかな つ、 みに、 三 郞五郞 VJ いふ 名し るした る を 納めた. ^0 

つちよ, や ほ. いたし けん、 そのもの かたり まち?/ \- にい ふ。 此社 をつ ねにも. ^奉る 人 も、 

かん 司のう はそく も あらね VJ 、耕し、 木 こ, <^ のみち なれ は、 たれ VJ なう はら ひ さよめ 奉る は、 

か、 る 五六 ある やの、 あまに こそ あな,.^ けれ ビ かたる を 聞つ 、、く ははた や はたの みゃ^ V 

ふこ どを杳 冠に おきて、 



力 



くる 人 はわ か 手に あした はら ふ 身の たのみ は 深み やまかけ のみや。 

月の 赤き は 日 も くれ ぬれ はヽこ , に 宿, 9 してけ り。 出る よ, CS 月の 色、 山の.;:;^ 葉よ.^ も 朱に、 なか そら Y-I 

くの ほ..^ ても猶 赤き は、 過し 十三 日の 辰 斗、 南の 方 八 霧の こ めた らん やうに. E の いた、 き 

も 見へ す、 たく ふ へ う も あらぬ 香の、 やまおろしに 吹れ 來る は、 いつ この 山の、 やけ. 5 のけ ふ 

^ならん、 きの ふの こどに i 仝 を ふたけ は、 = ^は、 かく そ、 ぬるての もみち たる やうに 色の 兌 ゆ 

しけ I る を、 船人な ど は、 こはヽ かしけ て ふ もの^ ひたに い へ ビ、 山贱ら は、 ひた ふるに 心 もお す, ゐ 

す、 こ 、ろな きも、 か > る 月 なれ はこ そ あ ふき たれ。 

染 渡す 月の 桂の 艳葉 のく まなき 色 や 四方に 見 ゆらん。 . 

® の 鳴 やど お ほへ て 夢 はさめた. 9 又もき かまく おも へ ど、 なみ の ぐ ひ 、きて かま ひ 

すしく、 

磯の 波う つ 、か 夢 かわき やらて 一 夜 見や まの 小 雄 鹿の-嫂。 

桑畑 を 立つ . 十 六日 。業陳 、け ふ はまこ VJ の 別な めり どて、 

きの ふまて 月に ま ビゐし 人に け ふ 別て は 又い つか 逢見ん。 

VJ なんあり ける 返し。 

圓居 せし 月の ためしに 旅 衣 又め く,. 來て 友に 見な まし 



まきの あさつゆ 



虚々 の 名 魚 



下 風呂に て 



栃の 貸の 數 

珠 



菅江眞 澄 集 第 六 \K 

や をら、 な b の ふに 別て、 や をい つるに、 あるし、 か る いふせき すみかの いど ひも さ ふら は 

す は、 いつも、 通-^ あら は 宿りして ビ いふに ヽ 

おなしぐ ははた 月の ころ 棹 鹿の 鳴 一 看閡 にし 宿に VJ ひこん。 



签の前 、ふた 川、 お ほ ゆるみ、 こ ゆ るみ、 ぐろ さき、 つぶた ヽ さくま、 さ い ど う、 やけ 山、 なかば 

ま、 しをり さきな VJ 過る に、 あないの 一黄 沖 邊の釣 舟 を 見て、 いこ くまの そ い、 杉の の 鯛ヽぃ 

ちの なかれの す、 き、 く ははた の はく VJ ぐ、 ゆるみの たなご、 黑 崎の あぶら こ、 つぶた のび. CV 

くそ、 さくまの なめ どな,/」、 沖なる 魚の 名所 かそ ふ を 聞て、 , 

鱸つ わ 鯛つ る 翁 見つ、 行ん 染る 紅葉の 木々 のい ろくす。 

細ぐ 曲た るみち ゆぐ に、 あか はき まきの 緒の VJ けて、 か たはら の获 の、 した 枝 斗 殘,. ^たる 

に 引かけ たる を、 しりなる 人の、 あな こ 、ろな ビ見 VJ かめた るをヽ 

つ ビに 折る 花 はちる VJ も 種し あら はい さはき まきて こん 秋 も 見む。 



かくて 下 風呂の いて 湯の やかたに 、ひるつ かたつき てヽ し..^ たる あるし の も^にな か 宿 すれ 

はヽ 風の こ 、ちに かしら やめ は、 この 夜 はこ に をり ぬ。 夕 くれて、 月 はきの ふよりも あけ 

にて. c て、 よ VJ _yj にぐらし 

十七 日。 猶 おなし 宿に 在て、 湯 ふねのう へなる 自遊 庵の ビ な,^ 湯満 かたてた る 庵に 入 は、 



ま 
さ 

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江 R 澄 集 箔 六 



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海上に て蜘 

蛛の糸 



黑森 嶽參詣 



の實 をつな きて 大な るす 、^して 佛の 前に かけて、 な も あみた 佛を どな へ 奉る を 见っ つ、 

後の世 をた すけ-給 へ ちた ひ VJ なへ も、 たひ拜 むぬ かのこ ゑく。 



十八 日。 新湯^,」て山かけにぁるを見にぃた,0て、夕日かけ紅葉にぉちてぉかしどぉもふに、 

鹿の 嗚 しこ あ, 0.、 いまや 鳴なん、 し はし 休ら ひて VJ 人の いへ は、 

小 雄 鹿の 鳴 一昔 や い つら 吹 さそ ふ 風 も 身に しむ ゆ ふくれの そら 



この 夜 あま 人ら 集ひ來 て、 こよ ひ は 月の い VJ 淸ら 也、 此 ころの くも..^、 いかなる こ./」 にか あ 

らん。 過し 十二 日の 日、 沖に つ b しあ.. > くに 海の ぃビ くらく、: g の糸卅 はたに か /- るビ 兌し 

うちに、 いくす ち も 風に ふかれ./ \> 行た bo いか かど^へ は、 見し 人 あまた どこた へき。 い 

かなれ る ものに か あらん 

十九 日。 け ふ は 、なかの せくな,^ ビて、 酒す、 めん ど あるし ものせ bo 此: :;:、I^i 森 かたけ の 

かんわ さある に 人の むれて まう つれ は、 おなしう われもの ほ. てん ど こ 、をた ちて、 例の ffi 

のなかみ ちに なれ は 風い や 吹に ふいて、 行人の 衣 ぬれた. 00 

お, 立てむ す はぬ 水 も 行か ひの 袂 にか る 瀧の しらい ど0 

赤 河 を へ て、 木の 陪の村 中に 幡 おしたて 、ゆぐ 路 のかた はらに、 けんへ ごて、 はくやう するな 

か を はる- の ほれ は、 雨の けしき はかり ふるや VJ ぉもふに、ぁられたはし..^、神なり、ひ 

まきの あさつゆ gl 



朁江眞 澄 集 第 六 

かh^まなこにさ へ き"、 みな"^ J くぐた b はてん VJ おそ, まよ ひて、 ふしまろ ひた, CNO 時の ま 

に あられ ふ. C 來て、 ちし ほの 紅葉の こりな う、 みなち, うせなん ビ 見つ 、の ほ れは、 いよ 、 

あられ ふ hs ヽは きさし 入て 雪の こどぐ 細き 逋 ひち を 埋 みはてて 、さらに まうての ほる 人 もな 

ぐ、 ふ, あ ふきて、 

森の 名のぐ ろ 雲き ほひ あられ ふ りみ ねに VJ ろき なる 神の so 

中 山の 此 堂に 觀世音 をす へ て、 これよ,.^ 女の 登らん こビを ど 、めた bo 猶、 おく 山のお まし 

に まう てん V」 の ほる に、 や をら 晴た, 9 しか は、 遠近の しけ 山い やか さな て ヽ,, J しふる 眞木 

の 生 ひたて る は、 ひ VJ も VJ 伐ても 穴 H かきくも-. = ^て、 あやしの しるし あれ は、 かく、 ち どせ ふる 

中に 紅葉 染 わたした るに 夕日て りて、 うら/ \- のこ,^ なう 見やられ たるお かし さ、 たく ふか 

たなし。 この 神 は、 なかむ かしの 頃、 すきやう さ、 下 風呂の 礒 やかたに ふした る 夜、 あか 川の 

磯の 山お ぐに、 しちょう こん けん VJ い ふ 神お まし ませり. y」 のみ さが あれ は、 分の ほり 歸 りて 

大 畑に 至,. て、 其 あた..^ もる うは そぐ 三 光院の あさ. 5 にビ へ は、 こた へ に、 露し b さ ふら は 

ぬ こ VJ にこ そ i ^れ。 にちようの 文字 日 陽 にゃあらん、 日曜に や 侍らん。 むかしに や、 さるた 

めしな けれ は 、かしこき みさかの こ く、 此時ゅ 日 陽の 神 ど あかめし を、 この ころ は 日照 櫂 

現 ど 申 奉る は、 あま てらす 大神 VJ 大日 如來を 石に てす へ 奉れ は、 しかい ふに や。 ぬかつ き 奉 



赤 川 瀧の 不 

動 尊 



大澤に 下る 



おのと り 



る 梁の 札に は、 延寶 のむ かし、 大 はた 大安 寺に すめ りし 一 師、、 」 か やか、 m の邶 か: 邊 

のく ろ 傑 か 5 就 を こ にう つした ま へ は、 山 を、 も、、、」 せこな た、 しか、 な つけた bo むかし は 

赤 川 山 VJ のみい ひき。 さる ゆへ、 赤 川の 水上の 瀧の 巾の 不働^ を 奥の院 >」 い 7。 山? 

VJ 、まれに こ、 に 分れ は 瀧に ビひ 入て、 此 いはや を拜み 奉る どい ふ。 みね、 谷、 のこ.^ なう 染 

なした る をし はし W て 見つ 、居れ は、 御前のう はそく まて 貝 吹 どよ みく たり はつれ は、 す へ 

なう 一 枝 折て 休ら ふに、 け ふの 祭りし を へたる 具 ど も 、/」 り もちた る W 等、 はやい きね、 乂..^ 

霰 ふ..^ こん ビ いさな ふに まかせて、 

折 VJ る もまた 初し ほの 薄艳 ふら は 時雨に ます 色 や 見ん。 

やかて くた, えて、 大澤の ひ ビ つ 庵に VJ ふら ひ、 あるし 龜麼 どかたら ひて ふ した る^^卞に、 

1^ の聲^ \-浪 にう ちま きれて 行 を、 

いね かてに いそや は 夢も浪 枕よ る 鳴く 鶴の 聲を こそき け。 

二十日。 きの ふの こ,.」 に 、ひふ,.^ てけ るに、 雁の 一 行、 なみち はる-,.^ ビ 行か、:^ に兑け t> た 

る はいつ こに ヾしヽ 

誰か かた を さして あられの 玉つ さ を か..^ のつ はさに かけて 行らん。 

廿 一 日。 け ふ はおの VJ ,9 な bvj て、 野に 在る,/」 ある あら 駒 を こ 、ら の. S 力り めくり、^.:: 'に 

まきの あさつゆ 51- 



菅 江 眞 澄 集 第. 一 へ 







作た る 追 込て ふ 、さ、 やかの らちつ い うちに、 おく 野の 駒殘 なくお ひこめ て、 さい ビりビ いふ 

大綱 をぐ ひに ひき かけて VJ.^ えて は、 盛 岡の いなきに 引 VJ て、 近き むら., よ, o 二百 あま. CS 

千々 里の 濱 の 人 行に、 はまみ ち もさ b あ へす、 夜邊 よ.. > あしたに むれ 行ぬ。 千千 里の 磯見に いき てん VJ 

なきた る まに 見やり、 「ち/ はまて ふ こ yj を、 

海士の こぐ 舟 ど も 見 へ て もみち ち, 9 はま 風 さそ ふ 浦の 山 かけ。 

こ は 賴義の 君の 御 足 かた ヽ硯 のかた、 此 いはや ど は、 尻屋の 崎なる 鬼 §1 、人お こに も.; i たいる ふ をぬ、 を 征矢 

して 射た まひし VJ ころに こそな VJ 人の い へ 、り。 春 見し よ. は、 うなの けしき こ VJ か は. CS て、 

きし 邊の浪 な こや かなら す、 山に ひ、 き、 谷に こた ふ 昔す さまし。 うへ、 冬 を ま つ 千鳥の あ 

さる こ ゑ/ \ 、こ 、かしこに 聞へ たり。 

冬 近み はま 風 あれて 鳴ち 聲 もち、 b の 浦った ひして。 

故 鄕の夢 廿 二日。 風い や ふきに ふけ は、 こよ ひ はか,^ は どて ど 、めら れて、 い ねたる 夜半に、 まかち 

どる 昔に や: yj 聞 は 鶴の 行に こそ。 

よるの つる なれ も わすれす 子 を 思 ふ 親ます 國の い ビ /-戀 しき。 

此なか めにひ,y」..:^なみた ぉちてヽゃ 、 いねつ くや VJ おもへ は、 ふるさ ビ にかへ る VJ 見て ぉビ 

ろき て さめた. 90 




ち 、 f ゆ 

t 、 X o 



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ちし 

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まきの あさつゆ 




管 江 眞澄攘 第 六 四 六 

おも ひやる 袖に 時雨 はふる 里の は、 その 梢ち の もみち 葉。 

廿 三日。 この 一 庵 をいて たつに の そみ て、 あるし 龜 麿、 か 、 る 翁の 身 は、 な こ,.^ おしみても 

暫 つきせ しな VJ あ て、 

玉く しけ ふた/' ひ V, ひて みちの くの け ふの 細 布 立 別る ビも 

VJ そよ みける 返し。 

又い つ VJ 契れ ^こ.^ ろ 細 布の たち 別行け ふそ もの うき。 

栗の 子淸水 夏の ころ、 むす ひた 、すみし 淸 水の も VJ も、 す さましく 過る。 これ やむ かし、 薰陸香 はり. い 

たした る ほ よ, わき 出る 瀧 なれ は、 くんろ ぐ 水 VJ い ふ へ けれ./」、 人 こ VJ にみ ないひた か 

へ て、 も はらく のこ 水 VJ い 〈り。 

璣 山の あらしに つれてお ちく b のこす ゑ やい つ こつ VJ に ひろ はん。 



ひろ はは や 太 山のお く をお ちく,.^ のこの 水 さそ ひ流來 ぬらし。 

おはま、 おこつ へ の牧 よ.^ 六十 あま, 9 も 野 VJ りの 馬曳 出て、 村々 にたち か は b て、 こ > らの 

人の 田 名陪の あかた まて ひきく 行か、 あら 駒の 力なれ は、 は 、だう ま、 ふた せの わか 駒 

にもみな大っなを附て、な、た,.^、ゃた,.^も^gっな手にすか,9てヽはまちをひくに、こしかた 

やお も ふならん、 引か へ されて、 しさり./ \- 駒に ひき やられて 、つなた ゆる VJ 昆 るに、 赤 石山 



馬、 牧を i5 

ひて 



大 畑に 歸る 

力く ち 

わらし 



米 あられ 



の 山み ちに VJ..^ はなち たれ は、 すみし、 うまきの かた を さして はせ めくる は、 けに、 こ./」 はり 

にこ そ ど 

つま をお も ひ 子に ひかれて やすむ 方に 心お くの、 牧の あら 駒〕 

ニ牧 橋て ふ 山 かけに ヽ ほのかに 鹿の 聲せ しゃう にお ほ へ て、 

そこ ビ なくつ まこ ひ 迷 ひ 小 雄 鹿 やい つれの 山の かひよ ど そな ぐ。 

みな、/ J へ の 川岸の 紅葉、 ぃビ よく 染 し./」 見つ 、舟に の b て、 

めつ らしな 綱 引 ふねの く, かへ しみき はの::: & 某- S 雨 ふる 穴 ふ。 

ほ VJ なう 晴てヽ お ほ はたに 來て田 中の 家に つく。 

廿 四日。 うし 曳 あけ まき、 あやまちて、 折 かけ かきの や ふれより、 かぐち 刚 どて、 入の やの し 

b に うし を 入た る を、 やの あるし 、どに 出て、 この わらし ほ t-f" しかき ねく ゑて いけ VJ て ::1 

こ ゑに の し, りぬ この こ VJ ヽ 「小山 田の いな 葉 を こむ るぐ ゑ S 一の 人 うらめしき 夕 くれの 

穴 VT-VJ いふうた のこ 、ろに かな ひて ヽ かれら かこ 、ろ ありて、 わさ どせ しゃう にお かし。 

廿 五日。 ある 寺に いたれ は、 これめ せ VJ て ヽ米丸 S て ふ もの をお しきに^ てさし いたして、 

聲さむけにヽゃかてみほどけにヽぁかふるす>- の^^したるに ぉもひ つ 、けたり。 

よしの 山ね こしゃ 分て あしたより らんさん めくる れい の こ ゑ- (-0 



まきの あさつゆ S 七 



粟 
ば 

せ 



菅江眞 澄 集 第 六 g 八 

叉靑く 黄なる 硯の ふたに、 梨 子 、栗、 榛 をいた して、 この 名^も みな かくして 、いま ひごく さ 

ざいへ れはヽ 

くり かへ ししくれ て あ をき いろ もな し はし はみ ねより 染 出に けり。 

000000 

此 あた、 の その ふの かけに、 はて を ゆ ひて そかく へ かりけ b VJ いふ もの を、 ふせやの やうに 

つくれ は、 雨露に も ぬれす、 鳥 も あさらす、 い VJ よけん。 粟 かぐる をヽ あは はせ VJ いふ。 此か 

たはら に、 もの ゑんし かほに わかき 女の たてる を、 いさな ふ 人の 見て、 この あはば せ いふ 

こ VJ も ありて、 あなる 女の ふ.oも歌にっくh^て.yJ い へ は、 

飛鳥 川な かれて 末 も あは はせ を ふち ビ たのまん 君 VJ わか 中。 

ヾし 、女に か はりて なかめ たる を ビ いへ は 、しりなる 人手 をう ちて わら ふ。 

廿 六日。 いこんく まの 浦なる 業陳の やよりか へ さの ころ、 やけ 山 VJ いふ 麓に て、 竹 葉 i 比 胡 ヾ」 

いふくす. 极 こして おく b しか はヽ 

植し おか は 宿に は 根 さ へ この 草の 花.^ よ. も 人 を こそ まて 



どなん、 文に こめて おくられ たる 返し。 

う ふるより こビ 葉の 花の まっ^て 根 さ へ この 草 茂る を や 見ん。 

叉 岩 菊て ふ もの /-、 野 山の みちに^ みちた る を ひき やりて けれ は、 この 草 を、 庭の くれ 芝て 




まきの あさつゆ 



/ t: 




s 九 



寒さ^り て 



散殘る 紅葉 



菅 江 眞 澄 集. 第 J 八 Is 

ふ もの ある 邊に うへ たる どて、 ふた ひな. のぶの いはく、 

ちょこめ て 岩て ふ 菊 を くれ 芝に う へて こ. C 秋 君に 見せ はや。 VJ あるに も 返し。 

秋 もはや 一 日 二日 どくれ し はに うへ な は 菊 を こん 秋 も 見ん。 

君 か 宿に う へ な はちよ もうこき なき 岩て ふ 菊の 秋 や VJ はなん。 

廿 七日。 時雨 ふ,.^ て 、あしたい ど さむ かり けれ は、 

十月 またて しくる みちの くの そ VJ か濱 風い や 寒く して 

廿 八日。 山 も V3 ちかくな がめ やりて、 

艳 葉の こそめ 口な しこき ませて 山 は 錦の いろ/ \ ^に 見 ゆ。 

廿九 s。 夜半 はか.. > いたく 冴へ て、 あしたの 霜 ふれる は、 雪 にゃあらん VJ 、菊の花 そのに お 

きま VJ はせ る 色の、 身に しむ はかり おかしう すして、 

おき 出て W の 霜に ふるこ VJ のた めし をき くの 花 そま VJ へる。 

三十日。 秋のなこ..^さすかにぉしまれてヽちリのこ,oたる紅葉見てんVJヽこ 、かしこのゃま 

,/,^ 遠う 近う 見つ 、行に、 何の 木な らん 山 田の くろに 生 ひた て るか、 いどよ く、 もみち たる 

にヽ からすの 三 四 ふみした き 居た る を、 ねたく 見や, た 、すみて、 

ちらすな よ 紅葉のに しき あす も 見ん つれな くた ちし 秋の かたみに。 





J 



寛 政 



n マ J 

力 f 



く、 を 

し ぐ 



五 年の 冬かん な 月、 み ちのお く、 北 の海邊 なる 大 はた をた ち、 m 名 部の あ 

を さけて 尾駁の ま き を 經 て、 fB:=i 邑、 石 碑 a を わけん VJ て 至 れ ど も ふ か 

ふちのう まき は 遠 かたに のみ 見や, て、 ふ た 、 ひ柁 S?, 夫に M 來 て、 此 ビ 

れ行 まて、 ぐに ふ. o、 あかた のの り を 記 し、 名 は ffi 布!;: 廻: 力 机 ど せ り。 



を ふちの まき 



かんな 月 一 日。 はま 風 あらく、 磯山の 梢な こ.. > なう、 よろ つの 木の 紫 吹ち らし、 穴-う もしく 

るめ りビ 見る かう ちに ふ..^ 出た. 

冬 はけ ふ 木々 の 抱 葉 ふぐ 風に 時雨い ろ ある 遠近の やま。 

ビ きの 間に、 {仝 のけし きも 山の けしき も、 きの ふに か はりて、 そてい VJ^ く、 あられ こき ませ 

て 木 葉 ふれ は、 

あすよ b は 初雪 またん 又た くひ あられ を 冬の しる へ ビ はして。 

二日。 やの し, なる 杜の 庚申の 堂 あるに、 相し b たる 人 さはに 居て、 はいかいの つらね 歌し 

て^^は更にふけ行ころ、ゎれにもヽぉなしさまにぁそひてビ人の い へ ,.」 、え や は „ ^みち たど 

らん ビ、 お ほつ かなく もヽ 

衞閡 てね ぬ 夜 まつらん 神の むろ。 

三日の 夕く れっかた 鶴の 鳴 行 を あ ふき 見れ は、 月 ほそう. きくれ て、 さ 、ふ . ^すく る 昔 



珠阿 上人と 

5^ る 



菅. 江 眞澄 篥笫 六 wa 

す さまし 

- ヽ 

月 もい ま 雲の いっこに 聲 はして 時雨 そ 渡る た つの むら 鳥。 

四日。 蟻 光山の 夜半の ま VJ ゐに 、むさし の國の すきやう 者珠 あみた 佛の 云、 近き 日 松 前の 島 

わた. C せまく おもへ は、 この 夜 あけな はこ、/」 浦に うつ b てヽ ふな 人な VJ にも 此こ V」 ものして 

んな VJ 聞へ たり。 われ も 日 あらす、 みやこし ま へ 、沖の 井手 も 見 まほし く、 野 田の 千鳥 もき 

かまぐ ほ b して、 去年よ ,0 かたら ひなれ し此大 畠の 浦、 鍋,^" 1 ば- V" の あかた をた 、はや VJ 

おも ふ& あれ は、 珠 あみた 佛にヽ 此ど しの 春、 お ほ まの うら 輪に て はしめ てまみ へし 日よ.^ ヽ 

花に さそ ひ 郭公に いさな はれ、 月の むしろに 更る をお しみて、 おなし 草枕に ふしな つ さ ひた 

ス 友の 別れ、 しかす かに、 つら さ、 いはん か?^」 なき を, 9 しも、 山 かせに 時雨 くれは 猶 おも ひま 

*n ,0 てヽ 

あす は 又 この も かの もに むら 時雨 ふ. 別行 釉ゃ 沾ら さん 

VJ なかめ たる を珠阿 上人 返し。 

袖の 時雨 ふ.. > わかる,/」 も 河水に なかれて 末の あ ふせ を そまつ。 

五日。 珠阿 上人、 け ふなん 下 風呂の 浦 まて V> いひて、 誦心 うは そくの や をた ち 行ビて 人って 

に、 「风 に釉吹 分る 旅路 かな、 VJ いふ 句 贈られ たれ は、 「抱の 落葉 人の こ VJ の 葉 ヽビ和 句せ 



光り物 飛ぶ 



初雪 降る 



六日。 この』 便 戌の ぐた ち 斗、 SK の. S よ,.^ も あかぐ、 お ほき さ、 く ゑ ま..^ のこ VJ きひ か..^ もの、 

又 ひか さの こ V.1 く 見し 人 も あ b て、 きたより にし を さして,、」 ふ。 その 一.」;::、 なる 神の こ どし、 

世に いふ 天狗て ふ 星のお ち 行し にゃあらん。 沖に いさり する あまな どは柁 をた へて にけ か 

へ b し V」 、さはき たち、 みな V) に 出て、 あ V」 のみ あ ふきぬ。 



a: 日。 夜半よ, o、 牙 へ て、 あらわ、 雪 を あさむ ぐ 斗い 



し / 



ふ .KV 



八日。 あ/、 る あした、 まこ VJ の 雪め つらし く、 みちう つむ まて つも b た..^。 

め つ らしな 秋に 時雨て みちの く はきの ふの あられけ ふの 初雪。 

九日。 あしたより 時雨して 、ゆ ふ へ、 てる ゃビ おも ふ 月の したつ かたで: A 一 むられ に、 はた、 ふ 

,0 なから、 月 はい VJ 淸く 冴へ た ho 

月の 前にし くる ゝ雲を 吹 さそ ふかた 山お ろし こ 、ろ ありけ に。 

十日。 蟻 光山の みてらの ま VJ ゐに、 「夜 Si 雨。 

,つち もね す 袖: そ ぬらせ ル夜 しくれ 夢 さ へ か る 、や, S 枕に。 

「行路 霰 ごい ふこ を、 

花 どち b 玉ビこ ほれて 行か ひの 釉に あられの ふるのな かみち。 



を ふちの まき 



めった 町 

"む, Mjtm 



十二 日佛參 



菅 江 眞澄集 第 六 m 六 

「橋邊 霰。 _ 

VJ たへ なぐ ふれる あられの 白玉の をた へ の 橋に 風 わたるな,. >0 

41 1 ョ 4? &りも つ 2 tj へ 天 註 メ ッ タ 町て ふ 名 は、 むかし 目出度 町と い ひしと なれと、 此名松 前の 島に も あ 

』— 一 E flj び ^ Z ナ ffv れは 蝦夷な との 詞 にや。 さらに その 文字 もな けれ は、 此ぉほ はたに も 今 は 南 町と そい 

$。 け) VJ いふ、 や はつれに 、石橋 かけた る 月 照 山 心 光寺 VJ て、 な も あみた ふち VJ な ふみ てらに、 

三 野の 國ぉ ほかき よ- 9 すめる 一昔 柳 VJ いふ 老 上人 ヽ みつ わくみ たる 身に あつ./ \ J 紙 衣き てヽ 

ねんす を 耳に かけて、 火桶の もどに、 かう ひね, してお はしける に まみ へ て、 うち も のかた 

らふ ほ^ に 雨 ふ..^ 出た,.^ しか は、 

分し (マ ふ 

こ 、に 力 r 釉も? S ら さて 雨し のく みの 中 山き たる かひ VJ て。 

この 上人、 た、 ねん ふち をむ ね VJ 、かたら ふ ひま,/ \- にも、 ひたすら VJ な へ 給へ は、 月 照 心 光 

.yj いふ こビ よちお も ひつ けた bo 

后の 世の やみや てらさん 月お も ふ 心の 光 さ そな しられて。 

十二 日。 な も あみた の を こな ひヽ ほく ゑ 經のを こな ひに まう つる こ らの人 、空に は、 ね ど 

ころに 行から すお ほく むれた bo 

夕風に つ はさ ふかれて むらから すねく らも ど むる 聲 さむけ 也 

日 。例の なかてら にて、 「夜 木枯 を、 



夜 VJ どもに 霜 を や はら ふ 木々 はみ なち b て さそ はぬ 庭の こから し。 

十四日。 雪の いたく ふるに ヽビに 出め.. > け は、 いや.: :1 きお 一 根の 松に 松^の き あさる。 

秋 も かぐ 閬ゃ野 はら も 近き やの 雪の ふるえの 松む しの, 據。 

十五 日。 蟮 光山に いた..^ て ヽなも あみた VJ いふ こ VJ を 折 句うた に、 

なかき 世 を もらさぬ ちか ひあなた ふ VJ みち 引た ま へ どた のむ 人々。 

十六 日。 あろ 夜の ま ビゐに 北 村傳七 どい ふ もの、 過し ころ、 久南 志现の ゑみ しら、 あ 、しぬ す 

ちに いかりの、 し.. > たる その 島 を はしめ、 禰毛呂 にわたり て、 七十 人 あま の 人 を の や J 

ほこして ころした るに、 われの みは、 ゑみし、 しころ めく まれた るむ くひお も ふに や、 いの 

ちまたぐ せよ ビて、 舟して はる?,^ VJ 送りた, 又、/」 し は、 い そちに 近き ま て、 し くま にも 

三たひかけられて、身はぃくはくもゃふられ谷そこに^^をぁかし、ふねに:^ては机折れ、ふ 

ねく だけて、 や ふれた る さ、 やかの 板に の, て、 しほに い さな はれて 三 !::::海 にた、 よ ひ、 

いろぐ すに あし 手ぐ はれて、 からき いのちた すかれ は、 W 屮、 これにた く ふお そろし き め は 

あらし かし。 これ や、 神 ほ VJ けの たすけ 給 ふならん V」 て さりぬ。 此人 にか はりて、 

のかれ こし 蝦夷の 海山 あさからぬ 神の 惠そ 身に しられぬ る。 

夜邊ぃ つ こに 在て、 たれ VJ なう かたら ひて、 「折 ど りて かさし やすらん みちの くの 〇〇〇 



道に 薄 永 



普 江 SIX 澄 集 第 六 五 < 

〇 花の しら 河の せき OJVJ 、なかめ たる 見て 夢お VJ ろき ぬ。 この わすれた.. ^し,/」 ころ を、 

折 VJ,.^ て かさし やすらん みちの くの 盛よ 花の しら 河の ■。 

ヾ」 おも へ ビヽ させる ふし も あらし かし 

; 七日。 あしたよ りいて 立 はや よそ ひすれ は、 時の まに 雨頻 b て、 〔うま さ くりの みち 行 

こ V」 あた はし、 わきて 寒さ もしの きかた かる へ しどて、 情 ある こ VJ 葉して MS 紅 ^ に 弧!^ ての |£ し 

のむ あるし の,、」. -め けれ は、 

雨の (マ,) 

旅 衣た は袂も ぬれな まし こよ ひもお なし 宿に しき ねん。 

此夜 なか 寺の つど ひに、 句 ありて V」 、ひた ふるに 人の い へ は、 

圓 居して 時雨 をよ そに 聞 夜 かな。 

十八 日。 きの ふまて 冴へ てし み 残た る 雪の、 よ へ の 雨に ふしけ たれて 、,こけみ ちた るち また 

のぬ かりな VJ に、 うす 氷 どころ- にゐて 軒端 こビ にたる ひかけ わたした る は、 こど にい や 

寒く見ゃ..^埋火のもどに在てヽ 

ふ, CN くれし 軒の 糸 水よ るの まに むす ふ つら 、のビ けぬ 寒け さ。 

此夜 うまの はなむけして、 たか へな, のま さなこ y> に 、ぐ」 りの 子 もち ひ VJ いふ ものに^,^ そ 

へ て、 いけた 包 幸。 



さけす かぬ. <; はう さきの たぐ ひに てもち 待 かねて 消 へ んビ やする。 

VJ い へ るを閬 てこた へ にヽ おなしうた はれて ヽ 

さけす ける 人 はしらし な あなうま やう さきの もちに き ゆるお も ひ を 

; 九日。 あしたよ.; T 雨 ふれ はヽけ ふの はれま も あら は ,ヒ ためら ふ に、 いけ だ 幸て 

け ふ はは やた ちわ かる 日 V」 なりに けり 時雨よ しばし ふらす -、」 も あらん。 

ビ なんあ..:^ ける 返し。 

はる 、,/J も ぬれて ゆか まし こ VJ の 葉の 情の 時雨? 5 、 るた も VJ は。 

高 喜の 翁。 

なからへ て 又も V」 はなん 老の 身の かしらの 雪の VJ しつ もる ビ も。 

かへ し。 

又 や 逢ん も VJ せ を かけて 松 か 枝を犮 にか しらの 雪つ もる VJ も。 

み な^や 邦 政。 

旅衣たち別れ行ぁしたょ,.^かはらて來ます1::をゃまたなん0 

かへ し 

たひ衣釉のぁさしもぃかはか..^ぉぐゅかしくもたちか へり こん。 



大畑を 立つ 



菅江眞 澄集笫 六 六 

蟥 光山 寳厕 寺に すみ 給 ふける 深 阿み た佛。 

神無月 時雨て 越 へ ん旅 衣な みたち か へ せす ゑの 松 やま。 

ヾ J いふな かめして 給 ひける 返し。 

末の 松 山路し くれてた ひ 衣 こ へな て 波の たち か へ, こん。 

むら はやし、 おにの たくみ V」 名に 閬へ たる 時 明。 

大空 の 雪 を つ はさに 行 雁の 聲を ふた、 ひこ、 に 聞なん。 

返し。 

雲井 路を かへ るつ はさ も 春 は 又 衣 かり かね 立 歸.. ^こん。 

かぐて こ 、を 出た 、はや VJ おも ふに、 雨 叉 ふりい つれ は 家の ぬし、 こよ ひひ ど 夜 はか. 9 は ヾ」 

いひ 捨て、./」 に 出 行けれ はヽな こ,.^ の 言葉た にあらぬ ふし をい ひて、 そかめ の せちに VJ 、め 

て、 あるし のかへ ,0 ぐ まて どまち て 慕た., ^0 

二十日。 け ふ も 日よ からね は、 えいて た /'す。 人々 ビ かたら ふ。 

廿 一 日。 田 中の や をう まに て 出た つ。 野畔の はま まも さけて 正. ま 川 近う、 右の 山 かけに 外 

山て ふ 山里の ほのかに 、はさまよ b しぐれて 見 へたり。 

冬來 てはい や 寒 からん すむ 人の たか 釉 山の かひに しくれ て 



ffi 山に、 うし あまた.^ 捨 たるに、 「 冬來て ははむ も の もな き 牛の 子の やせ;;;: 见の. S のさ ひ 

しさ 0」v」 、慈 鎭和尙 の 詠めた まひし ふるこ ど をお も ひ 出て、 

かれ 殘ろ 芝生 も 雪の ふ,.^ しか はやまの かひな くうしゃ おらん。 



法 呂權現 女 館の 坂み ちに、 法 呂權現 ど いふ さ、 やかの ほくら あ.. ^0 此 神ぐ」 こんくに あかめ ハ卜 は、 ん 

る 人の 云、 これなん 秀衡 のうしの みたま を あかめ 舉るヽ あら 人 * に てわた..^ 給へ VJ 、も はら 

しれる 人 もな しビ。 

引 わたす 杜 のしめ 繩 くちな から 梢 さ ひしく か、 るみ やしろ。 

田 名 部に て 田 名 部の け ふの 市 路に馬 の,. - 入て、 新 相 か 旅館に つきた..^。 . 

廿 三日。 きの ふ、 けふヽ 時雨いた く ふりて くれた.. 成 章の や をき のふビ ひし か.、」、 たか ひ 

てヽ あは さなる を 恨て 贈け る 文のお くに、 

ふ る 雨 もい VJ はす も VJ へ あ ひど もに 通 ふ 心 をみ の 笠に して。 

ビ なんあ、 りけ る 歌の 返し。 

ふる 雨 もい VJ はて ど はん 人 をけ ふみの 笠 や VJ..> して かたらなん リ 

ちゑから ち 廿 四日。 ぅなひのぁっま,.^てヽ 「ちゑから/ \-」yK3s^-\ ^によ はふに * の あまた 來れ は、 よ 

ゑから 

ねヽ おこし こめな けて、 はまし む 

を ふちの ま. き 六 1. 



秋ぁぢ 



松 前にて 漁 

, 松 遭難 



椎の赏 とい 

ュ 筆 



菅江眞 澄 集 第 六 さ 

うな ひ 子 かよ はふに なれて むらから す むれて 稍 をよ そに 嗚也。 • 

へ 1 

廿 五日。 ある 人の いふ、 七日の 日 海 あれて、 秋 *^Mf7M つみた る こ 、らの 舟、 はな たれし 

つみし VJ かたり 傳 ふる。 

廿 七日。 山 本 世献の 家に 在て 雨の つれく に、 楚 泊て. ふ 、めし ゐひ VJ のよ める。 

おも ふ VJ ち 雪 まちくらす 冬日に 雨の ふるこ そつれ なか,. ^けれ。 

VJ いふ を 聞て 、おなしう おも ひつ 、けた..^。 

まち わ ひて 圓 居に 雪 VJ 見る 雲の いかに つれな く 雨 VJ なる らん。 

廿 八日。 松 前より ふみ 來 b け る は、 西なる 暇 夷の くに スッ。 ツビい ふ 島 こき さけて ヽふ たも 

、ちの ふね 浪に いさな はれ 風に はな たれて、 ある はべ ん けいて ふ 島な かに 船の みビ ,まり、 

ある はち, o- の やうに くた かれ、 人 は 三百 あまりもう せたり、 ど かいた, CSO その ふなぬし も、 

のり つ るぁまたの人も、みな此ぁた,c^ょ.c行だる ビてヽそのめこ の ゆ か..^ の 男女、 聲 VJ よむ 

まて、 家 こそ りよ 、 ビ なき ぬ 

廿 九日。 大は たの 里よ ,0、 ふみお こせた. ける に そ へ て 邦 政の、 椎の實 >J いふ 毫を 贈け る。 

此か へ,.^ こ- yj にく はへ て やる。 

ふるさ VJ のつ,, J に ひろ はん 椎の實 の 筆の 情 も ふかき 言の葉。 



又お なし 里な りけ る 伊 之 VJ いふ 人。 

ふみまよ ひ又歸 b こん 君 か 行み ち ふ hs かくせ しら 河の 腿 

ごなん よんて 贈りけ るに 返し。 

せきな くも 越 そわつ らふ しら 河の 雪に たく ふ も ふ かき 晴に。 

深 阿み た 佛のヽ ふた、 ひかい 聞へ 給 ふうた。 

叉 もこん かた 見 VJ みまし 言の葉 を かき も V」 > めよ fEH の 碑。 

この こどの かへ し。 

どひむ つ ひなれ し 名 幾の 言の葉 は 書つ ぐされ ぬ f おのい しふみ。 

いけた 包 幸の、 ふみに まき そ へて、 

しなの なる ふせやに 生 ふる それならて あ b ど はきけ VJ きょしの なき〕 

ヾ」 、よみた る を 見つ 返し。 

かたら ひて 逄 VJ 見し まもな か,/ \ 'に 夢の 伏屋の よな/ \- そうき。 

かんな 月の しくる、 穴 のなら ひも、 雪 ませに あられ ふり ぐれて、 け ふなん 雜 ふる ど い ふ;:;; の 

名 も、 あさ もよ ひ、 きの ふより つ くみ ゆきに ふ. けたれ て、;;;: かひの み もも や 、 ふみわけ 

て、 はれ 行此 あさひら け、 沖 行 ふねの ほから く VJ おかし けれ は、 近き あたりの けしきな つ 



菅 江 澄 集 第 六 - 

狐の 皮衣 かしく、 見 まほし く、 きつねの か はころ もき て、 名に お ふ十府 のこ もやう にあみ たる、 はき ま 

きして ヽ また ふ. のつ えに ヽみ つ わさす 老 のまね ひして、 たなべ の あかた を 西に ヽ はっか はか 

,0 ゆきて 万人 堂の 杉 むら を 左に、 いにし へ のかん なや、 に V- ろし、 うそ,.^ 川の 名め る、 今い ふ 

かな や、 ひざろ な いふめ る あた.. -を 分ん, V」 至る。 三本 松 VJ て 立る 邊 にた 、すみて ヽ签 臥の 

山の 麓に あ ふき、 足埼の い ,ヒ ぐ 、つか. ろの 沖邊 まて さし 出た る は、.^ もい はんかた なう お 

かしく 舟の 居れ は、 

浪速 かた それに は あらぬ 崎の 名の 藍に さはらぬ あまの つ, ^ふね。 

岩 木 山 遠望 しょしの ほ VJ に 見け つ はかり、 いはき の 山 は、 うな のうへ に 遠う、 見へ み 見へ すみ 見やられ 

て、 

つかろ ちゃ それ ど いはき の 雪 ビ浪ぃ つら をい つら わきて 見な まし。 

いや ふりし、 たかねの 雪 を ふり あ ふきて ヽ たはれ うた ひ VJ つ。 

签 臥に 足 崎 あれ はかな へ V」 も 三 も VJ の 松の 立る すかた は。 

二日。 この 夜半う ち 過る をり しも、 雨いた く ふり 出に 鶴の 聲 して、 

子 をお も ふなみ たの 雨の はる 、,まも 鳴て やた つ の 羽 ぬらす らん。 

三日。 あしたよ, ふ. たる 雨 も を やみて、 夕日 かけろ ふ 一村 雲 を 吹 さそ ふ 風 、たも./」 に 冴へ 



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が <-.{. く ノ , 



ちの まき, 




管 江 眞 澄 築笫六 



六 六 



た, 00 



地震 あり 



名 殘を惜 む 



田 鍋の 人々 

別離の 贈答 



雨 はる、 かた 山林い や 寒く た 、よふ 雲 やゆき けなる らん。 

日。 この 十日 はか.^ 風お こ. o、 こ、 ちょから ね はしる さす。 ふし かちに をる にヽ申 >VJ 

つならん か、 な へ大に ふ.^ て、 家 を 捨て 雪の なかに、 もの も ふまて 、みな、 にかけ. 出る は、 

去年の 冬に ひビ しかりき。 

十四日。 村 木 たれ VJ いふか やに、 竹の 画の さう しの 前にす へた. ける、 鉢の 木の 五葉の 乃 木の 

灯に てらされて 、おなし やうに うつりた るをヽ 

枝 か はす 松ビ竹 VJ の 相 生やち よに ビ せの 色 そ あらそ ふ。 

VJ なかめ て、 こよ ひの、 ほき こ v> の あるし にやる。 . 

十八 日。 近き 日、 こ、 をいて た はや どかね て おも ひ をれ は ヽ&の あは た > しく、 なに ぐれ 

VJ 、めに VJ まるこ V」 もお ほか. つ VJ も、 か れ VJ 語り こ れ VJ かたら ひつれ は、 心の い VJ まも 

あらさ めれ は、 かい もらし かちに ぐれ 行、 山の はの 木す ゑ あら はに、 い VJ おかしう 月の さし 

の ほ. たりけ るをヽ 

袖 ぬれて あはれ かつ そふ 又 や 見ん かた 山き しの 月 VJ 雪 VJ に。 

十九 日。 こ、 の 人々 ヽ わかれの つらき 心 や, 9 にどて 、それ/.^ に をく b ける。 中 嶋杜美 右門 



公世て ふぬ し。 

雨 雪靠々 日 相 憐遠送 君 行 装 翻 去 後 離 恨 與誰分 

前路 無由眺 經 過全隔 S 爲今欲 W 別 情極不 成文 リ 

VJ いふ、 からうた 作て をく,.^ ける に、 むぐ ひせ はや ど、 分 ど 文 どの ふたつ の 文字 を ものして 

雪に きる みのし ろ 衣た ち 分れ 行く 見なん 人の たまつ さ。 

このぬ しヽ ふた、 ひヽ くに ふ. して ヽ 

たちわ かれ 又の あ ふせ を 玉 川の 岸邊の 波の かけて 契らん。 

どなん よみけ る 返し。 

わかれても 又の 逢瀨 はみ ちの くの 野 田の 玉 川な みのより こん。 

齢 香 山德玄 寺の 新發意 寂秀、 みく さの くしつ く て 給 ふに 三く さの 和歌 を もて こた ふ。 

西 山 白雪 共銜杯 興盡 南天 已欲囘 如 使 W ,s 在 外 

向來偏 待凰皇 臺。 

このし ゐん の囘 VJ*I VJ を、 

雲 見つ 、むか ふ義 いくめ く b めく, て VJ はん S かうて なに。 

三 徑蓬蒿 幾 送迎 交遊 如水是 Je* 生 從今欲 EI^ 忍 i.:^ 



管 江 眞澄集 第 六 六 八 

千里 江山 共 月明。 

ヾ」 なんあ b ける にヽ 

叉い つかみつ のみちし はふみ したき 君 VJ あ ふかん 月の くまな さ。 

別離 酒 一 登楼 山 外漫々 萬 里 流 東海 半天 遂嶽雪 

羨 君 今日 到 三 州。 

はた、 この 流ビ州 VJ を VJ,9 て、 

雲水の 身 はふし のね の ゆきな かれめ く. て も 又 VJ はん 此 くに。 

やま も VJ 世献の いはく ヽ 

又 こ、 に 逢て ふこ VJ はかた 糸の よる へ はい つ VJ 契お けビ も。 

ビ いふなる 返し。 

又い つ VJ 契し おけ は 逢 こ ビ は 何 かたい、/」 のかけ て VJ はなん。 

菊池敎 政の く,. -に、 

之 子 幾年 凌 海溝 則 今歸路 吳山勞 由 來詩賦 故人 擗 

鄕國 定敎傻 高。 (マ、〕 

请 て ふ もしもて 返し 



あさからぬ 人の 言の葉い つまても かけて わすれし おくの 浦な み。 

くす し il 口田 懷桌の い へ らく ヽ 

け ふこ、 をお して 行 VJ もた ちか へ れぁた 、ら3^ハ弓^^はふた 、ひ。 

かへ し 

みちの くの あた、 ら眞弓 * は 又 君に ひかれて たち か へ,^ こん。 

きくち 淸 茂の 云。 

逢 まて どかけ てた のまん 八橋 や 水 行 蜘手思 ひ 渡て。 

ビ なんあり ける に、 

別て は戀 渡らなん 八橋 や 水 行蛛手 ふかき 情 を。 

又此 ぬしの よめる。 

叉い つか こき も 寄なん つなて 繩 かけて たのまん わかの.; ^舟。 

この かへ し 

こ 、に 又 かけて む やひの つな 手繩 さしてより こんわ かの & ふね。 

きく ュ, T 成 章、 かさねてき ませ ビ い ふこ,/」 を、 歌、 ひ ビ ぐ さの かしらに ひ ごも 

のなかめ 贈られけ る。 



菅江眞 澄 集 第 六 さ 

かき,^ あれ はよ し 歸るビ も 春 はくる 雁に たく へ よきた VJ おも はん。 

さらぬ たに 餘波 そお しき 玉く しけ 二 V」 せむ す ふ 露の 情 は。 

ねに たてて われ やな かなん 郭公 雲井の よそに 聞む どお も へ は。 

手に ふれて おも ひな 捨そ いそ 菜つ む 海士の 形見の しる へ 斗 を。 

きみ ゆか は蜘 手に かけて 八橋の 川瀬の 月 をお も ひ 渡らん。 

ま ゐ せし 夜半の 契の けち やらて 猶 かき 起す 埋 火の もど。 

せめて わかなく さめに せん 年 ふ ども 絶す 三 河の 水く きの 跡。 

_yj なんあ b ける。 おなし さまに、 かへ しもの し 侍らん VJ て、 

雁 か へ る 方 は そこ VJ も春每 にしらぬ 行衞を 北、/」 しの はん。 

さして 行釉 はなみた の 玉^ -., -けニ VJ せ なれし 君に わかれて 

ねて は 夢に さめて はう つ 、時鳥 聞し 夜 頃の 友 やしの はん。 

手 を 折て 年へ す VJ はん 磯 菜つ む 形見 斗 をし る へ ビ はして。 

きても,/」 へ 君 かわたら はやつ 橋の 蛛 手に 月の 宿る を や 見ん。 

又 こ /- に ま ビ ひやせ まし 埋 火の も VJ の 心 をい か 、わすれん。 

せき 遠くよ ししら 河 はへ たつ ども 吹 通 ふ 風の 昔 信 やせむ。 



なかし まきん つく o 

不須三 疊陽觀 曲 橫笛贈 來恨別 促 *9 若試當 明:::: 吹 

可 懷離室 藤 燭。 

VJ いふ、 くし を 作て 笛 をなん 贈け る。 その か へ こどに ヽくは へて やる。 

笛 竹の よる/ \- 月に しの はなん そむけ かた, しゃ VJ のど もし ひ。 

河 島 1:1: 方の、 

去年 雪 裏 始逢君 今 歲別君 S 又紛 行 見^^ 蚱上色 

應 思 此日泣 離 群。. . 

か > るし ゐん の、 わきて 情 ふかう つく b 聞 へけ るに 、い.、」 VJ 餘波 もい やま さりて、 この こた 

へヽ れいの ふりに、 . 

S に VJ ひ 別て 雪の ふしの ね を 見つ、 しの ふの 山 はわ すれし。 

まこ VJ や、 こその か んな月 は か b にこの ゃビに 行^ ふら ひて、 おもへ は、 ふた V」 せ あ まり 、 - J 

/-ら の 人々 になつ さ ひた, c,o 

二十日。 雨の ふ, てヽぃ VJVJ ものうく 空の みうち 見た る を、 これ や 世に いふ やら じ VJ て、..^ 

は 七日 ひ を ふ hs なん V」 、やの 女 翁の ほ 、ゑみて い へる に、 



田 名, m 出發 



菅 江 眞澄集 第 六 さ 

かきり ある 雨 は 七日に 晴 る、/」 も 宿の 別の 釉 はか はかし。 

人の いさな ふ に ゆけ は、 ある や VJ の、 やのう へ のま ひろき 處 にあり て、 うまの はなむけに 

て、 さけ 、さかな ど,, ^くして、 あるし めけ る わさに 日 も は やくれ なん 頃、 猶 きそ ひて、 かれ こ 

れ おも ふかき..^ 集りて、 いかにお かしく あらん VJ もヽか 、 る 太 雪の なか を 野 行 やま 行わけ ゆ 

ぐビ なら は、 ふみた る遨 もな み、 しらぬ 山路に まよ ひ 身もう しな ひてん。 此 年の 日數 もい ま 

すこし や あらん 、おひ 衣お も ひたち VJ まりて、 あらたまの VJ したち てん を まちて な 、ね も 

ころに 聞へ けれ は、 いら ふるこ VJ もな く、 

ふ る 雪の 情 も ふかき 友 かきの 圓居も あかぬ 宿の 夕 くれ。 

廿 五日。 け ふ も s よから しどて、 これに かこち かまし ぅヽ おも ふ VJ ち、 うちもの かたら ひ、 

旅 ころもた ち こ そわ ふ れ おも ふこ どかたる にい ど yi 心 ひか れ て。 

廿 六日。 此夜 あけな は、 くも 出た、 んビヽ ひた ふるに おも ひさた め つれ は、 老 たる わかき、 

まめ/ \ しき 心に 別お しみつ 、、こ はかなし 、ふた、 ひ此 世の たいめ こそ あらめ な い へ る 

に、 い VJ 、、去年の 冬よ b 馴 むつ ひぬ る 縣のヽ な こりい ふ へう も あらす。 

廿 七日。 か VJ でせ り。 橫濱て ふうら つた ひて 野邊 地の みな ビに 行へ けれ VJ 、あれ こ そま さ 

なつぐ もの か は、 VJ なかめ ある 尾^の 牧も見 まほし く、 S の ふる あ VJ をた VJ らん ど そのす 



ち を 分て、 朝夕 見や,.^ たる 赤阪の 岡邊に か、 れは、 夏の ころぬ さたい ま つ ^し、 や ふね V」 よ 

うけ ひめの V」 りゐ雪 の蛆 にたて bo 

山の 名の ま はに の 色 を 雪の下に うつ まて それ VJ 三の 神 離。 

盆 花 平 石神 を へ て、 ぼんば なた ひビ いふ 野 あり。 こ , に、 ふん:::: の 頃 だま まつる に そな ふ. 架 花."/ い 2 

7- ゆいの 多け れはヽ かくい ふごなん。 きちかう、 水 か け艸に まし.^、 女郎花の、 t: もせに さけ 

は、 これ を 盆 花 VJ こそい ふめれ。 

手 折に し 秋の 花 野の 露 は 霜 VJ 日数 ふりつむ. 塞の 下草。 

妙 見の 石の ほくら は 雪の したに 埋て、 鶴粞 のみ、 す さましう S の屮 にたてり。 mM の W をん 

館 八幡の 社 に 山路に 入る。 この 林の 中に 石の たてる に、 お ほひ 作た る をお たて かみ VJ いひ、 俯 八 ffi. こ屮 

神ぉましませh^o むかし は 谷地 中に 坐し 給 ふ を、 なかころ、 まさしの ゆのみ さか ありて こ , 

靑 平の 能 "野 にう つし 奉る。 その はしめ は 大同の 頃 祭し V」 いふ 礼め. e-o むかしい ふ W い 、今い ふい- 门 ..e に 

社 

着た bo # 見し 熊 野の かんみ やしろに まう てん VJ 、あないに S ふみならさせて、 ち どせ ふ る 

大 杉の 根 はおの つから 御阪つ くる を、 ふんての ほる。 う へ、大銅のはしめ祠ひ^りしかぺー;^=^ハ 

札く ちて、 文明 十八 年に あらため 作る VJ あり。 うちに は、 み だ、 や. V--. -、 くわん せおん を ひめ 

た bo 

を ふちの まき *直 



1!ゝ Ysf^ -s- 

ヲ ^ lis- 



沙子胶 に 泊 

る 



菅江眞 澄 集 第 六 3S 

も乂 (マ、) 

ひろ 前に ふるしら 雪 は 太 熊の、 浦の はま ゆ ふいくへ なる らし。 

ヽ 

叉 天魔 神 VJ いふ 祠に、 を はしかた にたく ふ 石 を あまたなら へ たり 。寶 永の ころ を さ めた る 

札に、 左 藤次郞 VJ かいたる 名 VJ も、 い まし 世 の 人の ビも 見へ す。 よこな か れ、 子 持な かれ ど 

きしへ うす /\ とつ もりた るに 

いふ 山 坂 を 行に、 雪いた く ふ. り來 け, o。 VJ くな かる 、山河の 氷に 雪の か 、,o たる を、 鳥の ふ 



みたる あ VJ 、ひたに あれ はヽ 

水の面に 數 かぐ 鳥の あ VJ そ 見る 氷のう へ に 雪の ふれれ は。 

沙子 股に な..^ てヽ春 一 夜 宿りた る、 河の への あやしの 翁 かや を VJ へ は、 男 は、 すげ のむ しろ を 

^、女 は 布う ちお る 音た へ す。 くるれ は、 を どこ は繩な ひ、 女 は あさをの 糸う み 居なら びて、 

女 をき な、 われに ビふ おやた ちはい また あ,^ や、 おや あら は、 はや、 その 國 にいき ね われ 

も 子 あまた もたり、 近き 山に 入て 杣山 子の わさして 世 を 渡る を、 寒き 日 はい か/ 'な ど、 朝夕 

見 まほし うお も へ は、 そこの 親 も、 さそ や 侍らん な VJ い ふ に、 こ は、 くしの をし へ にも そむき 

てヽ けうなら す。 ほしい ま、 に 身 を ほふら かした る こど をく ひて、 この 女の い さ めに はちら 

ひて 、いらへ せんすべ なう - 

父母 はなき か- yj そ ふ 世に まさ はまく あそ はぬ をし へ おもへ ビ。 

廿 八日。 館に ます、 や はたのお ほん 神に ぬかつ き、 圆流 寺の 上人 を ど ふら ひかたら ふに、 雪 



^音 は 東 か 

西 か 



雪の 山路 を 



いや ふれ は、 いか どた めら ふに、 やの 翁 入 來てヽ け ふ 立ば、 身 は、 しみ 氷りなん。 こよ ひも、 一 

たき 火に あた h 菅筵 しきね て、 明な は、 ビ くもの してよ。 はた、; S: さきの みち は い ビ よから 

じ、 駒に こ 、ろして 山阪 ふみ 越よ など、 ね もころ にい へ は、 

すゑ まての なさけ を かけて この 宿に まこ ビぁ ける た ひそ 嬉しき。 



夜 ふけ 人 さた まるころ 波の 昔 1^ に閬 へ たる を、 枕 かみに ふした る 翁の S=t ど くも、 なろ は、 ひ 一 

ん かしの 海 か、 西の 海の なみ 音 か。 ひんかし は 暗れ、 西の 波 1"^ へ て は大. 中.;: や ふらん、 風 や 一 

たゝん ,/J いひて、 し はふき に、 な も あみた ど なへ ませて けり。 

あす は 又 風に た、 はや 旅 衣 ゆき や はら はん 釉ゃ冴 へなん。 . 

廿 九日。 あさ 日、 雪の 大山に かきろ ふ 頃、 や を 出て、 小た ふけ、 大 K 、前た ふけな ど い ふ、 さか 

しき 山み ちの 雪 ふみした き ゆく みたにの そこに、 け ふ b 1 すち たつ は 炭 やくに や VJ 兌れ は、 一 

むらた てる 眞 木の 中に 手代 河て ふ 村の あるに こそ。 

山 ふかく 誰かす みか まざ 見 A- 斗け ふ,.^ も 細く あさけ た /、らし。 i 

一 

やま のみね より 尾より、 しろき 糸 引 は へ たらん やうに 雪の み+^ 见 へたる は、 胞のれ かよ: 

ひたる ビ なん : 

雪 もまた 淺き 山路 を ふみ 分る 鹿の かよ ひち ふ ひもう つます 一 



を ふちの まき 



ヤム 



一せ 江 澄 集 第 六 お 六 

左 京 沼 荒 沼 むかし、 その 人 やおち たりけ ん、 左 京 沼 ビ て大 なる 水 海め るに 荒 沼 なら ひ あ ひた る を、 め お 

iis に出づ の やうに いひな せ bo ほ VJ なう、 あら 沼の^ をめ/、 "濱路 になり て、 行 ほどな う 小 田野 澤に 

なりぬ。 こ 、を ゆく 海へ たのみち はヽぃ VJ ひろう、 西 はやま-,. \- 引 つらな. て、 ひんかし は、 

はか. もな き 海原に 岸 近う。 あらなみ 寄せ か へ る 磯に、 な、 さか はかりの はしらに 、よこ 木 

S 標を 立つ を 入て 十文字し たろ を 立た る は、 山 かせ VJ く はまちに 吹來 て、 ふ ゝ きに 、かた をう しな ふ 人 

のために せりけ るビ なん。 いは ゆる 、しるしの さほに こそ あなれ V」 、ふ りか へ. 見つ、 遠 さ 

かれは、 

遠方に それ VJ しるしの 棹 もまた さしてう つまぬ 雪 あさく して。 

ヾ J きの まに、 はやち 吹來 て、 近き いそ 山 も 見やられす。 小井邊 の 渡に 猶 行末 かきくれて、 

行な やみた 、すむ 駒 も ふす はか ふ 、き 波風、 % る はまみ ち。 

大井邀 一 泊 めに 近き 磯 家の ほのか に ゅビ おもへ はヽ 見け つ はか, 9 烟 いやた てる どころ を さして ヽゃビ 

つけ VJ いふかた は 大井邊 の はまや かた 也。 

すゑく らくし ほやぐ け ふ.^ 磯の なみ たつをし る へ に 宿 や VJ はまし。 

あられ、 いさこ をみ たすか こ VJ く ふ..^ て 行かた 遠く、 ふ、 き、 みのをう かつやう はけし けれ 

夷 語な らん は、 此 占 やに ビ まる。 大藺の 蓮 をる を わさに すれ は ヽぉほ tQ べビ もい ふに こそ あらめ V」 ほ、 



檢 皮の 燈心 

に 乾 鰐の 油 



.2 城の 沛 



ゑめ は、 あるし 猶笑 ふ。 此名、 夷の いひし にや、 むかし 此 あた,.^ に、 も はら 住たり けん。 こ、 

の 隣 S 浦 を 白糠ビ いふ も、 しか、 それら かいひた るな らん。 いま もォヰ へ、 シ ラス 力、^ のし 

まにあ b ける 名 也。 むしろう つ 翁、 くれ 行 は、 椅の 皮く たいて ffi 心に か へ、 かすべ、 するめの 

あ ふら 火- yj もして けれ はヽめ は、 布 をる うみ そ ひき、 叉、 お ほ ゐ の さむし ろ を. ぬ。 

三十日。 あさひら け 行 ころ 出 たてざ、 山 さかの みちゆき やられね は どて やにう もの. り、 左に 

海、 右に たかや まの 雪 を 見つ 、た VJ る-/^、 

やま-,, \- の 雪の なかめ にの るう し の 遲き步 も ダン き 思 ひし て 

白 糠に 至る。 や は 、溶の たかき しに たてなら ひ、 せんさいめ きたる の ある を さしの そけ 

は、 梅の ふせ 木 にゃあらん S に 埋しを 見つ 、ためら ふに、 牛^、 见 たま へ ヽ此 S は、 こんお の 

やよひ ならて は 消 もし 侍らぬ ビ いふに、 

春 かけ て 雪に う つ ま は 梅花 人 しら ぬかの したに に ほ はん。 

ちいさき 岩山に、 冬 かれの 稍し けうた てるに、 さ 、やかの cir か、 のさし 出た る にたてり け 

る は 、ほんた のお ほん 神 也。 このた かいはの 末より、 いくはぐ のた る ひか 、りたる は、. k の 

みはしら VJ もい ひてん か 

あら 磯に みかける 玉の みや 柱 ふ VJ しき 立るな みの しら ゆ ふ。 



を ふちの まき 



次 左 衞門こ 

ろばし 



岩石お とし 

の險 



小 出に 灰 を 

用意す 



牛の 澤 



菅 江 眞澄集 第 六 七 八 

あけなる いは むらに、 ちい さき ほくら をつ く,.^ のせ、 ちいさき 鷄栖を 立て 赤 岩 明 神ど齋 ひま 

つる、 ゆへ やめらん。 もの 見埼 、屏風岩な ど 見つ 、過て 次 左衞門 ころ はし VJ いふ、 その 人の、 

むかし落た,.^けるどそ0 そこ をな か はに 至れ は柴 のかけ はし を わたし、 あ めに 雲 ふむ こ、 

ちして、 岐蛆路 の 外に、 世に か る へし ご はお も ひかけ き や。 行 あやう さ、 K よ. は 高さ い 

くそ はぐ そや 、はる,/ \v」 見く たす 大 岩の 末に ふ. 埋む 棋の棺 は、 雪の下 草な どの やうに、 

下 枝に は浪 のうち かくる すかた 風情 こ VJ なれ VJ 、見やる に 、め もから く、 足もう ぐ 斗、 や をら 

こ 、を過れは叉坂めりけ,.^。 その 名 を S 石お VJ し yj いふ。 つねに 水 あふれな かる、 にゃあ 

らん、 すい さう を は. 渡した らん かこ VJ ぐ、 行 こどの ゆめ あた はね は、 牛 追、 山 かつら も來集 

.9、 にの をビき はなち、 腰なる 菅の小 出て ふ 物の 中よ b 灰 VJ り 出て ヽ 氷の 阪に まきちらし/.^ 

くたり かてら、 手 こどに、 VJ びくち て ふ ものして 氷う ちゃ ふりて、 きた を、, zJ ころ/ \ゝ に つけ 

て 足の たより VJ して、 ふた ひさ か をの ほ, Q えて、 あまたの うし をお ひお ろす あり さま、 こ 

れ をした よ b 見 あくれ は、 あやう さ、 た VJ ふ へきに も のな う、 おそろしく 寒し。 こ /<ら の 牛 

もヽ いか 斗から きおも ひやし けん、 冴 へ わたる 穴モに 玉な す あせして 、や、 くたり はてぬ。 お 

ほ あなどい ふ VJ ころ あり。 むかし、 野 かひのう し此 いはや、/」 に 入て、 はる /WJ いき/^ て 

よこ はまの 邊には ひ 出し、、 J て、 今 そこ をなん、 うしの 澤 VJ いふ、 yj そ、 あけ まきら かかた る。 



^,素 麵瀧 



ぞっと あけ 



^次郎 穴 



夷 やしき 

怕 の に て 



又う し の いはほ も あ,^ VJ か。 行 みちの 左右せ ま..^ て、 みし ろき もなら さ る = ^を s ど い ふ 0* 

な はかけ たる かビ見 ゆる 瀧 あり、 すな はも、 そうめん か 瀧、、」 名に なかした. しらすな の は 

ま VJ いふ を 行 は 、あし も VJ よ, 9 ゆぐ なう、 み ひろよ ひろ もヽさ つ ビ: 很の たかく うん あぐる G 

こ はいかに、/」 見お ど ろき て、 し はした 、すめ は 、のりつる うしお ひ來 て、 人の き あ つ まるに 

ビ へ は 、これなん、 ぼつ VJ あけ VJ て、 波のより こぬまに う t? J ゆろ 幾.; S にて 侍る。 いさ、 し 

そき た る ひまに、 VJ ぐ 越へ て どい ふ。 此 いそ へ の ふしお に、 -4i やかに よこた はる 穴, のりて、 

なみのう ち いる、 が、 かう/ \ビ 神の ひ、 きたる や うにぬ り、 水 はちき S 水 山ぐ 乙 かこ ヾ」 

く、 ilt のし ほふき より、 うしほ はき. はす かこ VJ ぐヽ おかしう か へ..^ 兑れ は、 t?/J り B たり。 

花 VJ ちり 雪 VJ くた けて 叉た くひ あら 磯 浪に銜 なく 也。 

瀧 あり、 彌次郞 穴^ いふ 洞 あ.. >。 中 山 VJ い ふ 雪の 岡の へ に、 ベ ん さ いてんの q 并 ありけ るむ 

どに、 あけ まきに まし, てヽ たち やすら ひて: H5 れは、 泊 V」 いふ 滞の やかたに ほど やち か 、ら 

ん、 やの しけく 見へ た,. 

たど, こし 雪の 中 山 わけ 來れ はこよ ひ 泊の や V」 そち か つく。 

この あたり は 蝦夷 人の すみし ふるあ^ ど いふ は、 うべ ならん、^ やしき VJ い ふ VJ : ん あり。 

泊の 浦に つけ は、 空かき ぐれて S の ふ,. > きぬ へ う 見へ たりし か は、 いまた ::: たかう、 この 

を? J ちの まき だ 



管 
江 

' — ^ 

澄 
m 



の を さ、 稱市ビ いふ あるし の もどに 宿 かりぬ。 

しはす朔のぁした、崗邊のゃぅに高きビころをのほりて、来^g山大乘.^け>」 い ふ、 な も あみ た 

佛 VJ な ふ 寺の ある f 、哲 * 上人に まみ へ た bo この 寺の 門の 前はハ へ に!; g かけ:^ して、 そ 

- J に 水淸く 行な やむ さま こ VJ 也。 

みほ VJ けの あかく む 釉ゃ冴 へ ぬらん なか はは 氷る 冬の 谷水。 

此 谷水の ほ VJhs に 御所 大神宮 VJ いふ さ 、やかの ほくら あり。 人に どへ は、 いにしへ、 なに ど 

申 奉るな らん、 名 を は、 えし b 侍らす、 みやの ひ VJ VJ ころ、 いかなる おかしに やさ すらへ 來給 

てお まし ましき。 そのみ やの 御館 を、 人 こ V」 に 御所の みや ど V」 なへ 一;;^ る。 みや かくれ 給 ひ 

しか は、 そこに つ かして、 みやの 御な きから を を さめて ヽ めの./」 小 艇太ど い ふ もの 花 折 、あか 

舉, て、 なきたま を まつりて yj しふ るに、 此 浦の ゃはヽ のこり もな う 火 ほに うち こ ほた れん、 

人 も あまた 、いのちつ しな はん、 はやし そけ 、まさしき 夢の さ VJ しあ.. M しけれ は 、みさが の 

ご VJ く、 此 たか 岡に にけ のぼりて その 日 を まつ に、 たかはす、 つなみより 來て けれ は 、(仙人お 

そりた ふ ビ みて 御 塚 を 神,、」 いは ひ、 a をた てて 御所の みや ど 祭り た りし を、 われ を はしめ、 

もの しらぬ 、か 、る あま、 やま かつらが、 御所 大神か :ivj 、あやしう も あかめ まつりた いまつ れ 

bo お ほん 神の ヽ靈 驗揭焉 のみなる こ VJrV 多 か,.^ ける。 _ その 木 W 小 藤 太 かす ゑ は、 今 も 神に • 



I 



贵寳 山の 月 



石 地 藏を屋 

极に 



ひった て 皮 



吹雪 烈し 



-,^ SSI; 澄 笫 六 . 八 一一 

つかへ 奉る。 、その 家に、 つるぎた.^ ヽさ ひながら 殘 b たる を、 遠つ おやの もた る、 たから V」 た 

ふ VJ めり。 こ、 にある 坂の ほ..^ て 行 VJ いふ。 I 寶山 VJ てヽ老 部の 高 倉の 尾よ, 9 つらなれる 

山に ヽ いて はの くになる 月 山の 徘を うつし まつ る その はしめ はヽ いせのく にの、 あの、 つ 

よ, 來 るふな 人、 お ほんしめ しの あり VJ て、 三十い ま 二 VJ いふ VJ し、 すけして 廣^ VJ いふか、 

真 文の ころ わけの ほりし を はしめ に、 今 も 水無月 一 一十 H に 祭、 りす どなん。 あ ふき 見れ どヽそ 

のいた 、きもつ ゆ あら はれす、 雪け の 雲 ふかう か 、 る やど 見る かう ちに、 雨 VJ ふ,.^ か は,.: > て 

けれ は、 えいて た、 すか へ る。 小阪 より は 下なる やねに、 石 ソ地藏 をす へたる はいかに,、」 見 

れは、 むかし、 石の ェ かつく,.^ あやまち たる を、 そき た を 風の 吹 やらぬ 料に、 又み ほビ けの み 

かたしろ なれ は、 可 V」 なう、 やのう へ にす へ おきた るをヽ すきやう 者な VJ は、 たう VJ きこ VJ に 

おも ひ、 なむ やの むねの ちそう そん ど、 かねう ち、 たなこ 、ろ を 合 ごなん。 

二日 あさ.、」 くもの してた 、はや ビ の そむに、 きの ふの { 仝に を VJ れ VJS あられ ふれ は. 人の 

ぬきお ける 皮 ころも を か..^ きて、 ひった て皮ビ て、 大 なる 熊の あら 皮に ひも つけたる を、 か 

たよ,^ かけ たれ は、 末 は あまりて 、むか はきの こ VJ く、 のりた る 馬の かしら まて か 、 し、 は 

き、 つゆ さむから ャ。 うつ かこ VJ ぐ、 雪 あられ、 ませ ふ..^ 來るを さ そ ふ 磯山お ろし、 はけし 

う ふきむ かふ を、 しのき 行 は、 うま も 人 も、 しろた へ に S にさ へ 通.^、 吹 も を やまぬ 風に 



目い さ 、かも 見る こ VJ あた はす、 野原の 雪、 磯邊の あら: 很 のなか を、 おの かし.^ たるみ. J- を 

こそた VJ らめ VI 、瀧の 神籬、 そうせんの 社の 前 を へ て- ^JizvJ いふ、/」 ころ を 過れ は、 ふる 河、/」 

いふ も 雪に 見へ ねはヽ 

け ふいく か 雪の ふる 河埋れ てた っビも 波の いや 永る らん。 

北 川、 南 川 どい ふ 河の あは ひよ b 、矢 获 かたけ ビ いふ: 13- ゆる は、 これ も ,$M^0 か ひ に y し 

ビ いふ。 片道、 石 川、 たな 澤な VJ 、いのちし ぬ へう おも ひして、 ふ ヾき にれ 朱 もし、 りれ ねば、 

はっか 二 里 斗 を 行な やみて 出 m-VJ いふ:: 巴に つ きし か は、 や はな へ てヽ くぐの 繩な ひ、 ささめ 

の S をる を わさに して ヽゐ なら ひた b。 こ 、に衍て、小^^小に風稱はけしぅ、どは、ー?§のすた 

れ して 雪 垣め くらし たれ 、ひま あら けれ は 雪の ふき 入て、 いも ねられす。 

竹の 名の さ、 めさむ しろし きた へ の枕に っもる^^半の.:::^。 

四日。 け ふ も 雪 ふ,^ に ふ,.^ て ふ , き はけし う、 はま 風の こ ゑ、 浪 のせより もた かくひ き^ 

へ わたれ は、 えいて た 、す、 火の 邊に のみ 在て、 あるし VJ かたる。 此、 で どの はまよ. は * 中 

にゃあらん、 戌 亥 にゃあらん、 たかまぎ.、」 いふ あ .ovl い へ る は.; :1 牧 にや 侍らん り 出の: の や 

うにして、 ほ VJ,o に 水な かれ 木立 ふかう、 をの づ からの あら 坦を つぐり てけ る そか 屮の な 

れは、 いにしへ そこに 敉 あ,. > て、!^ かみ まだらに:^ ひみ たれた る^の れし をなん 、みかど 



管 江 眞澄集 第 六 八 四 

に舉..^て、もはら尾駁の駒ビ ぃひ、ぅまきを、尾ふちのみまきマ」 ビな へ ゎた..^、高綱の騎し生 

ヽ 

今 は 有 度 野 S< は 七 tc^ よ.. >VJ い へ は、 これ. < ?此 あた,.^ よ.. > いてし ビ いふ。 此高牧 の 木立、 あれう すらき て 

けれ は、 牧の駒 V 、- も、 VJ に むれ 出て、 おのかい かましき 方に うつ,.^ て ヽ尾駁 V」 ヽ 室の 窪 村 VJ の 

あ り?〕 

あは ひの 相の 野 ど いふに 求 食 行て 牧ビな 、こ 、もた よ.^ よから ね は、 野邊 地に 近き 有 度に 

なりてけ る を、 今 は 倉 内の 野良に 放ちて 牧 VJ なれ ど 、名 は 有 度 野に 在り VJ そかた る。 い つも 

冬 來れは て其邊 の 村々 にやしな ひたて、 やよひの 末 や 、雪 もけ ち はてて、 わか 草靑 くも 

大馬 出で し へ 出る を 見て 放 VJ なん。 い つ の 頃な らん、 出 より、 ぃビ あさまし きまて 大にヽ つねのう ま 

四 五 かたけ して 牧の 駒、、」 も を ひし./ \-ビ くひ、 人 を も 追め くる 馬の 出て けれ は、 村の 名 もで 

ヾJビょひヽ^Vの馬の見ぁらためはか,.^し處を高架V」名っけ、かたちのた ぃらかな,.^し どてヽ 

そこなる 沼 を卒沼 VJ よ ひヽ馬 の 背い ど 長く 七の 鞍お くによ か けれ は、 其お き 見し どころ を 

七 鞍の 嫁 くらう も- yj 呼 ふ ど そ。 此 うま は、 ゐ ころして 埋 みおき たりけ る、 其つ か を 七 くら VJ いふ VJ い 

へ り0 なかむ かしの ころ ヽ やん こ VJ なき 君の 仰、/」 て、 な、 くらの つかの したに かくした るう 

まの、 まこ VJ に大な b しか、 その しら 骨 ひ V」 つ VJ KV こ V」 、のた まひし ま 、御 使 をい さな ひて、 

つか ほ,^ こ ほち て 、北 HE の ほね にゃあ.^ つらん めぐ, 9 二 尺に あま h- け る を 持歸, ^給 ふ ど なん 

出戶を 出て 五日。 朝 ひらき 行 ころ、 出 芦 邑を うしろに いてく どて、 



又た くひ 嵐 もた へ てし つかなる あさて ど ほその S の 明 力。 

け ふよ、 うしに の, 'て、 みち も 行 こ ビ ヽ VJ からす、 雪 をた、、」 る-/ \ も 、水な し,/」 い ふ 小川の へ 

たにな,.=^ぬ0 

夏 はかれ 冬 は 氷の、、」 ち はてて 水な し 河の 名に なかる らし。 

老部川 VJ いふ あ. 9。 こ、 にも、 過來. つる 浦の 名の ある はいかに VJ い へ は、 を ひ への. E のつ 

るね よ. おちな かる 、水 なれ は、 しかい へ る VJ。 ゆく く •:--:! 牧は、 掛棧、 地 澤なビ そ いふ 

める、 むか つ をの こなた、 鳥 帽子 山 VJ いふが、 ま そのす かたして 、そか ひより 兌 ゆ。 その rt^ 

のした つかた に 岡の こビ く、 雪 も ふかから ぬかた に、 かれ ふの 色の ほのかに あら はれた る。 

それなん 尾 斑の まきの ふる 跡 ビ 、ゆ ひして 人の さし をし へたり。 いて、 そこに 分 てん.、」 い へ 

よ 、雪 ふいう して ヽ なか/ \» ふみ わく ベ う も あらし かし て、 さらに 人 もす 、ま: じ、 よしいき 

た bvj も、 おかしき ふし もつ ゆ 侍らし。 はた、 みちの みふみ あやまち、 あら ぬかた にた どり 

て、 あら 山中の 雪の 中に 命 やしなん。 こん 春 を 待て、 ふた、 ひ兑 にこ そ來れ な.、」 いひ もて、 

尾& つの 村 近くお ふ。 うへ ヽ尾馼 のうまき は、 みちの 奧には あら じ、 又 其 名 も あらば、 ラた かふ 

かたは あらしな VJ ヽ むかしより もい ひまよ ひ 聞 へ た..^。 かの 山い ど 近. フ、. i:" のお もしろう ふ 

れは、 牛の 上に 見や b、 . 



尾駁沼 



馬 手 家 



尾駁村 

蛭 子の 年 越 



^ 江 澄 集 第 六 八 六 

かれ 凝る あしの 花 毛の 色 見ん 山の を ふちの 牧 のしら 雪 

ぃビ大 なる 湖 あり。 此 水上 は、 細き なかれの 落 來て淀 VJ 成ぬ。 この 水 海の、 ビは あら 海 なれ 

ば、 あさな 夕、 しほの みちくなる をり/.^ は、 もろ /\ の い を 波に いさな はれて い り、 冬の ャ 

より は、 鰥 の あまた 入く る を VJ らん ど て、 水の 中に、 山 田 も る 鹿 火 家の やうなる ち いさき や 

を、 はたち 斗 もつ ねに 作なら へて ける に、 雪の ふ,.^ か 、, ^たる はお かしき 風情 也。 此小 家の 

名 を 馬手ビ いひて、 夜 もす から 蛛 あみ VJ いふ ものに 中 鋼 VJ い ふ を 張て 、それに 細き 綱 を ひき 

網のから VI ひ VJ つに VJ 、馬 手 家の 前 こ ビ にさし おろして、 こ、 ら のい をの あみ に 入て 中 網 

にあた る を、 引た る 綱に はか.. = 'て、 さ VJ 引 あくる V 一なん。 こビ處 にて 左右 VJ いふ は 、魚、/」 ら 

ん VJ 標 露の やうに 杭 あまた を さした る をい へ ビヽ こ、 の 海 士はヽ 水 海の 中の 小 家 をのみ い へ 

り。 いせの 海の あまの 馬 手 かたい VJ まなみ、 ビ なかめ 給 ひし こ 、ろ VJ は、 いか にゃあらん、 

海士の はかせに、 VJ はま ほし。 を,^ しも、 永ゐ さる かた を 小舟 さして、 この、 まて やの めく b 

を こき あ b ぐ も おかしく、 うし を ビ ビ めさせて ヽ 

舟し はし まて こ VJVJ はんい ビ まなみす むは い せおの 海士 ならね ども。 

をぶ つむらに つきて、 水 海の へたに ある 木 村 たれ VJ かいふ か 宿 V」 ふ。 こよ ひ は、 ゑみし の 御 

神、 どし 越 給 ふの 夕 なれ は ごて、 まさな こ VJ の 氷 頸の 鰭に、 いはし かい ませ、 あさらけ き鯡の 



、へ 1 



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き 2 



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ふちの まき 



滞 長 木 村 氏 



n ヅ 1 チ义 ^ 

I s 斗 牛 i3 口 



菅 江 眞澄集 第 六 八 八 

ひれな から 盛て、 扇 をぬ さに VJ,.=> を はり、 此 頃の 雪に、 みな VJ 口く は,.^ て 潮の 入 こね は 、い を 

ヽ 

ヾ」 る わさ もせて などう ちい ひて、 にしの い を ものして 、夕の いひいた せり。 

六日。 ようへ よりけ ふ も 雨 ふれ は 朝い して、 雪の 中の 雨 は 春なら ぬ 春雨め け ど 、時し ならね 

はものう くて、 

け ふ は 又 ぬれてた、 ました ひ 衣き の ふ は S に はら ひし もの を。 

やの 翁、 ま VJ にか しら さし 出して、 け ふ は雨猶 ふらん、 又 雨 ましり 雪の ふり くへ し、 ふきや、 

し 侍らん。 いふせく も、 いま 1 夜 VJ 、まりて ビ、 老の なさけ/ \« しう い へ は、 翁 VJ VJ もに さ 

しくみて 、ほた 火の もどに 在れ は、 翁 ひけお しなて て 云、 わか ど し、 はや、 む そちに 老た, 00 

や は、 遠つ おやより いくはく の 年 をう けっき、 慶安 のむ かしょり 浦の畏 VJ な,. > ぬ。 吾 かお ほ 

お ほち は 力 世に, ^ へ て 、くにの かみに めされて ヽすも を さ どまて な b て 力 ある 血す ちな か 

らヽ あか もた る 子 も、 うま こも、 さば へ 、かへ るか 力 も あらて VJ なけき、 又ヽ此 村の 名 を をぶ つ 

ヾ」 人 はい へ ビ、 むかし、 尾の ふち 髮 なる 駒 生れて、 これ を みやこに ひかせ 給 ひて、 を ふちの ま 

き VJ いひき。 今 も 其 處高牧 VJ て あり。 人く ひたる その litT は、 うち ど 、 めて、 そこにな 、くら 

VJ いふう まっか も あり つな ビ ヽ なに くれ,/」、 わかう へ に VJ,9 ませて かたる。 翁 か、 お くな き 

> いも 嬉しくて、 



野かひせしGi^ふちの駒のものかた..^老の心のなっぐぅれしさo 

まこ ビゃ後 撰 集に、 「お VJ このはし め、 いかにお もへ る さまに か あり けん。 女の けしき も 

こ ろ VJ けぬ を 見て、 あやしく お も はぬ さまなる こ ど をい ひ 侍り けれ は、 「み S くの を 

ふちの こま も 野 かふに は あれ こそ まされな つくもの か は 0」 ,ヒな か め あ.^ て、 ゆ かし. n 名ぐ」 

ころ を、 此十 VJ せ あま b こ ろに かけ 來て、 いま 尋ね 21^ る こ VJ のうれ しぐ、 

ビ しふ VJ もお も ひし ま /- にみ ちの くの 其 名 を ふちの 牧の あら 駒〕 

七日。 室の 富 をへ て 有 度 野 を 行て、 野邊 地の 樓に 行み ち あり VJ い へ V」 、ヤノ 深く つも.^ て、 わ 

け をよ ふ へ う も あらぬ よしを 人の い へ は、 も VJ こしおな しみち を、 れ いのこ ぐ」 やにて、^ 名 

部の あかた を さして か へらん VJ 潟の 邊を 出て ぐ。 此水; S のす かたは、 羽う つ c:! の^に たか 

ふかた なく 似 たれ は、 鳥の 海 VJ い へ る V- 夜, 返の 翁 か 物 語 にした る は、 う へ VJ はお も へ れ,」 、 

きし ベ は、 永の ゐにゐ たる か 上に 雪の つもれ は、 まほに も 見やられす。 こなたの きしょ.^、 斧 

やうの もの ふ,.^ もて 出 行 はヽ何 わさす るに や V」 見る に、 氷う ちゃぶ り、 小卅 つきむ ろし の り 

出、 ほね 斗なる あしろ やつ くろふ VJ て、 かやつ けたる Si を 氷のう へ に め/、 らしぬ。 氷 さ 

るかた に は 白鳥 あまた、 鴨、 をし 鳥もう きまし..^ た. ^0 

なれ も 友に むれて そ あさる 鳥の 海翅 かぐれ に 5^ やた つらん。 



出戶を 過" 



瀧 明 神前の 

氷 道 



管 江 眞澄集 第 六 „s 

又、 しら 鳥の 聲 たかう 鳴し きる を か へ, 見 かちに、 

ヽ 

雪のう ちに あさるす かた もしら 鳥の それ ど 汀の 靡の みはして。 

出 一!^ の濱 近う ヽ此 村に なれ は 休ら ひて ヽこ VJ 牛に のりて. おひ 出て、 むか ふかた はいご ぐらぐ、 

雪 は 雲の 吹ち るか こ VJ く ふ. 來て 行末の そこ ど 見 へ ね VJ 、老 たる 牛 は、 うまに なら ひて や あ 

らんよぐ 路 しれ は、 まかせつ 、行 は、 雪に ふ..^ うつ まれて 眼の みく ろき 牛 追の した かふ も猶 

さむけに、 た VJ る.,/.\-浪の聲ぅち冴る沖邊に、銜むれ鳴た..^o 叉 磯った ふ 聾 もせ, けれ は、 

沖 ぐらき 波ビ雪 VJ に ゆく かた をい そ 、 のち 立 まど ふらし。 

や をら 晴行ビ 見やる。 高 石 VJ やらん の ほ ビりを K の ひ ど つ 飛行 か、 羽風 尙さ へ 行 昔して、 又 

ふ, 9 出る に、 

どひ 來る もつ はさ はけし き 山 かせに ふ 、きを さそ ふ 雪の しら わし 

瀧の 明 神の まへ 近う 牛お ふか、 みかき なせる 鏡 見た らん かこ VJ に、 ゐ たる、 ひのう へ を、 はる 

ビ うちわた るに、 うしの ひつ め もた 、す 行な やみ、 ふし かちに、 おき もめから ね は、^ さ 

き、 牛 も ほろ ひなん ど、 うし 追の なぐに、 のる こどもえ せて た 、すめ は、 こ は 、いか、 して 牛 

の 命 もた すけて ん VJ ねんし わ ひて ヽ 

L . . 此 瀧の 神 C マ.) 

きか へす ためし も あれ は のらて 行う し をみ そな へ 瀧の 神 垣。 



ビ 、あまた 、ひ VJ なへ てい の,.^ 舉れ は、 けに や、 うけ 給 ふに や あ ら ん、 からく して、 ひのお も 

をう し 引出て、 あな うれし ビ、 われ もい きか へ,.^ たるお も ひして、 冬の. おに あせの こ ふ。 此 

泊の 浦に て 行 さき はい,/」 やすぐ、 うちもの かたら ひて、 こビ なう 泊の 滞に つきたり。 

八日。 け ふ も 雪 ふれ は、 えいて た 、す あるに、 童 あまた:: g て ひこし ろ ふ は 、なに そビ 兌れ は、 

海す >め 海す、 め VJ て、 かたち 味 村の 大 さに て、 はね黑 く、 はらしろ きをぐ」 りて あら かふ 也け り〕 こ 

の 鳥、 海のう へ にいく らも むれ あ..^ け は、 見つ 、折 句に なかめ た.^。 , 

うち 寄る みっし ほ 波に すみなれて すさきの cill の めお あさるな ひ。 



九日。 きの ふの こ, ZJ に 海 も そら も あるれ は、 あるし、/" 、めぬ。 . 

十日。 ようへ より、 ひね もす 雨の を やみ もやら て ふ, C ^、ひる つ かた^::^ビなれは、ぇし も い て 

た、 てヽ 

浦の 名の 泊 も めぬ 玉く しけ ふた. 仗 もみよ も $J の ふれれ は。 

十一 日。 おなしう 稀 市 かやに かたり くれたり。 

舟に て 立つ 十二 日 。け ふこ、 をいて た、 はや VJ いへ v> 、厳 石お?」 して ふ 機 山の 坂,、 永 八^に ゐ て. 中トは 

夷 風の 审櫂 一 ふ h 'かくして、 あま、 山 かつす らも、 えこ そ 行かよ はね ど いふ めれ は、 やの しりょり、 小卅に 

車 かひ さ > せて 、ゑみし か 手 ふりに、 ふた, の ふな こども 、しりうた けして かい やり^^む。 

を ふちの まき を 



老 に 泊る 



菅 江 眞 澄 集 第 六 九 一一 

海の 面の ビ かに、 おかしき 岩 は、 人の 作、 りたる やうに VI ころ.// \ さし 出て あ る に、 眞木、 ま 水、 

枝 さし か はし 生 ひ 立る を 雪の ふ b 埋 たる は、 技 末,/ \ - しらきぬ につ 、みなせる かこ VJ ぐヽた 

どへ つへ うかた も あらす おもしろ きに、 の はさまより なか る、 瀧 はい V」 細ぐ、 なか はは 氷 

り、 ある は 雪の ぐた けお つる ゃビヽ 

ふり埋む雪ょ,.^tjlをこほすかビ兒へ て巖 にか /- る 瀧な み。 . 

しほ 風 あらき かたは、 雪 ふかれて つも, も あ へ す 山お ろしの、 さビ ふき 來 るに さそ はれて 

岸の 浪 たかう あかるに、 吹 こ ほしち. 9 か、.. た る を 見る,/ \ヽ になう おもしろ か. けれ は、 

舟の 中なる 人々 もこ ゝろ あ,. > けに、 め も はなたぬ は、 さも こそ あらめ VJ ヽ 

風 ふけ は 木々 の はたれ のちる 雪 をい つれ か浪の 花ビ見 わかん。 

しほせ に、 あは ひ、 たこ、 つきめ くる 舟の こ 、らぁ るか 中に、 V」 ぶ やうに 行 は 餘のぁ ひきす VJ 

いふ を閡 て、: S こビを 句の 上に おきて、 その さま をな かめた, 00 • 

まかち どり す さ. 1- をめ く,.^ あさな きの ひかた を 海士 のき はふよ ひ 聲0 



治 左衞門 ころばし 、折 m/ft 石な V」 いふ 處の あやう さも あ ふき 見れ は、 おもしろき V」 ころ ヾ」、 

海士さ へそい ふめる。 ほ マ」 なう 白 糖の 磯に つきて、 やかたに 休ら ひ、 うまに て 砂 鉢 川な VJ わ 

た る に、 此ほ VJ の 雪に- £1 も 行な や め は、 い また 日 たか ぅ老 部に 宿 つけり。 やの 窓よ. 見れ は 



磯邊に 男女む れ たてる は、 なに 見る そ ビ おも へ は、 松 前の 島に て は、 しか ベ ど い ふ 沖の 大 q 

をヽ こ、 にて は を は.^ VJ いふ。 この 鳥に どられ たるた か へ の、 波に た 、よ ひ ありく を./」 り て 

ん ど 、ち いさき ふねに てこき あ b く を 見ん VJ せし 也け h-o 

海士 のかる みるめ あやうく 見 ゆる かな 鳥の 汐瀨 のからき おも ひ は。 

山の; i: 祭り タ くれ 行 ころ、 にごれる みきに 、しどき 奉り、 おのれら も、 ますの 總し てい は ひ、 あまなから 

山の 神 祭る わさ 家 こ にして、 け ふは柴 一 枝た に、/」 る 人 も あらて、 つ 、しみ 居..^ など い へ れ 

しほ 木 こ, 海に つ る 身 やまつ るらん 山 紙の 神 わたつみの 神。 

あ VI まくらに 鳴く 衞の こ ゑに めさめ て、 「夜 を 寒み つ はさ に 霜 や おくの 海の 河 の 千 CT.^ 

てな くな...^、 VJ いふ 歌の ふ ビ思ひ 出れ は、 釉 かつ ぬれて ヽ 

なれ もさ そ 翅に霜 やおく の 海の 浦風 寒く 衞 なくら し。 

砂濱の 千鳥 十三 日。 あさ ビ くや を 出て、 晴 たる 海へ た を にて ビく 過れ は、 ひかた に 千 の 多く 求 <u か 

人の 行 さきにた ちて、 みな かた 足して 磯邊の 沙の上 を、 ふみの やうに あ VJ つけく 虫 をく ひ 

もて 行 は、 あし ひど つ ある やうに、 あへ かにお かしく、 

ふ み つけし ち VJ りの ぁビを それ ど え もよ み ど くひ まも 浪の 打け つ。 



を ふちの まき 







普 江 眞澄集 第 六 九 四 

あらなみの、 さどうち よれ はよ き、 うち よれ はし そき て、 さらにた ち も あからぬ を 見る,/ \>ヽ 

を さまれ る 世の しつけさ を かけて おも ふ 波に さはかぬ 衞 見る にも。 

小 田野 澤 山路に ほ VJ ちかき 小 田野 澤を 過て、 八重に 氷ゐ たる ヽめ ぬま、 おぬ ま を 左に、 ひろ 野の やうな 

る澤邊 VJ おほしき 深雪の なか を、 あし どく か いわくる やどお もへ は 、つ、 らお.. y のさ かしき 

よき 五 調よ を ふみ VJ め-/ \- て、 ま W ひも はてぬ は、 よき この 五 調 そ VJ い へ は、 つねに はせ あ.. ^ く 山路な 

れは VJ ヽ馬 追の、 しりに たちて いらへ せ..^ ける を 聞て、 

やま ふかみし るて ふ 駒に まかせす は い つ こ を ふみて 雪の 中路。 

砂子 股 さはか..^近き山路なから雪にた,/」,.^くれて、すなこまたの村に入て、し,.^たるかたに泊る0 

靑平を 過ぐ 十四日。 夜邊 よ" 風お こりて た ゆけ なれ は、 ひるより 出た つに 猶 こ/. ろくる しく、 靑 平の 村 

長 かも VJ に、 ほた さしく へ て寒さゎする 、 はか,.=^ぁ.0てヽぉなしぅ馬にて野原をくれは田家 

て ふ 村 はかき た へ てヽけ ふ..^ のみい くむす ひして、 ゆ ふけた く にゃあらん。 

宿 近く 行ビ もしら しふ .OS む 雪の したやの 壁た 、す は 



签臥 かたけ より、 はる-, 吹來る 風に 雪 あられ を VJ はして、 小 笠、 たも VJ もうが つやう に、 

身 寒 さに えたへ す。 うま もい な、 きやすら ひかち に、 雪い ど ふかき かた 蛆 みちに、 

のる 駒 もさ そな 衣 を K ねても 身に 冴へ 通る ふ、 き 山 かせ。 . 



田 名 部歸著 

暮の 用意に 



比 處に春 を 

迎 へん 



田 名 部ち かく 日 はぐら^ (^にな,. ^ぬ。 

十五 日。 十^の すか こもやう の ものに、 なに ぐれ VJ ど.^ くしても て あ hv く は、.、」 しの くれよ 

ぅゐ 也。 これ を 飯 もの VJ いふ は、 その まかな ひに やし けん。 盛!: のお ほん いなき は =sr 

三日の 日、 れい やうに、 こ、 の縣の 君よ b 奉れ b。 吾妻 鏡の ためしに や。 

十八 日。 この ひ VJ ひヽふ つか、 うら ふれに や 風お こりて、 け ふや、 起 出る に 瓜 人 ど ふら ひ來 

て、 かく 冴 へ わたる 冬の 穴 に、 いかて か、 しらぬ 旅路に 出て ヽ大 S にこ、 ろ やましく たどらん 

よ, ま、 去年よ b なりむ つ ひたる 此縣 にどし こ へ て、 きさら き、 やよひの ころ 小ト けちた らん 

を まち、 沛 山の かすまん S に、 こ、 ろの VJ やかに たちて こそ、 旅行み ちのお かし さや そ ひ 侍 

らん。 心お ちゐ てまし。 はた、 しっかに、 い V」 やすけ なる VJ ころ あり、 いさ、 こど やどに どい 

へれ は 、こ は 可 こ VJ も胺 のなら はし ビて、 まかせる こども まかせさ に、 かく 情 も ふ 力き も 

のか どなみ た 落て ヽビ み、 かふみ、 した かひて、 菊 池逍幸 どい ふ あき 人の まこ ひ さしの、 ひる 

は あかけ なる 窓 近く、 埋火 あ.^ ける も VJ に此. „饮 う つ .^居 て、 淸 茂な VJ ど ふら ひ? け る^ W に 

瓧頭雪 VJ いふ こ VJ を、 

埋 みても 雪に 宮居 はいちし るく きね かつ 、みよ ふ る 鈴の こ ゑ。 

おなし 旅な から 住 なれぬ けに や、 いね かてに、 ふる 鄕を おも ふ。 



を ふちの まき 



松 前より の 

昔 信 



菅 江 眞澄集 第 六 九 六 

ものお も へ は 夢 もむ す はし 草枕 旅より た ひに なれし 身な から 

. ヽ 

身し ろ き 枕 かみの 灯 を か 、け、 おき 出て ふ み 見ん どの そ め は、 松 前の 島よ,.^ けさ 來 ける VJ 

てヽ菅 子、 陸 子 か、 を さなう 手なら ひに かいたる 歌 ども あ h^。 又鄧美 かも VJ よ h>VJ て、 したう 

つに、 ふみかい そへ て 送,.^ ける を 見つ 、、 

玉つ さに まつこ どなし VJ この あしたう つ 白浪の よる そうれ しき。 



十九 日。 こよ ひの 集 ひに 名所の 雪 ど 戀,、 J を。 いくたの 雪。 

ふ 埋む 雪に はみ ち も 浪速なる いくた ひ 人 や ふみまよ ふらん。 . 

いくた 戀。 

おしからぬ 命も戀 にかれ やらて いかに 生 田の 杜 のした 草。 

はっせ やま 雪。 

初瀨山 雪に 尾 上 もこ も..^ くや 埋 ぬかね の聲幽 なる 9 

はっせ やま 戀。 

はっせ 山 祈る たも ビの 時雨ても つれな き 色 を 嶺の椎 し は。 

二十日。 け ふ も 雪い や ふりて、 市人た ちわつ らふ。 

關路 雪。 



都 出て ひなの 路に ふ,.^ 積る 彗も もしら 河の 關。 

释路 雪。 

た ひ 人の 雪に 朝た つ ほど もな み歸 るに 末の 深さ を そしる。 

雪 未 深。 

雪 はまた 淺茅 のかれ 葉す ゑ 見へ て ふり も かくさぬ 野, 迸の ひどす ち。 

寄 雪戀。 

しら 雪の つもる 恨 はいつ の 世 の 春 を 待て かど けん どす らん。 

廿 三日。 火た き やに 、犬なる 鰐 を かけて 烟 にす 、けたる は、 あ へ だら .、」 い ひ て へ ん卩 

のま さなこ^、 又 この 夜す、 して、 あはせ VJ もせり。 この^ 邊 のま どゐ に、 ト-リ 

谷 河の 氷る 淺瀨は 埋れて 小 橋 をよ そに ゆきの かち 人。 

廿 六日。 け ふ は ビ しの 市ビ て、 なに くれ かふ 人い ビ しげうた ちぬ。 こよ ひ 、も^りの うたよ 

み てん VJ て、 嶋 千鳥。 

風 寒き しほせ の 波の よるく は 遠島 わた..^ 衛 な,.^。 • 

浦の ち VJ,oo 

た へす た、 妻 VJ ふちど,.^ t か へ.^ あはぬ 夜 どこの うらみて そな く。 



旅 

の 

歲 
基 



菅 、江 眞 澄 集 第. 六 义 

潟の ち VJh>'o、 

すむ 鶴に なれ もなら ひて わかの 浦の 浪の よる へ にちVJ.C^鳴ぉ10 

廿七 曰。 この 夜の ま VJtQ に、 すみか ま。 

益 等 雄 か あした はつ ま 木こり 積て 夕 は それ ど 嶺の炭 かま。 

, すみか まの 業に 朝夕 妻 木 こる をの 、里人い VJ まや は ある。 

i むす ひまた ふたむ す ひみね 遠くな ひぐ け ふ b も 細き 炭 かま。 

月 もい ま をち の 高嶺に すみか まの け ふりに ぐらき 影 や 見す らん 

廿 八日。 ど ふら ひ來 ける 人々 VJ 友に、 海 邊歲慕 VJ いへ る こど を、 

- 春 もはやち かの 浦な み 立 かへ る 年 を ふた、 ひ, yJ 、めても かな。 

いさ b する 海士 のた くな はくり 返す ためし も浪 にくる、 I ビ+」 

廿 九日。 小 なれ は 、こ VJ しもけ ふにくれ なん VJ す。 むかし戴叔倫^.>ぃふ人、ゎかこどに浪に 

いてて、 こよ ひ はか b 石頭 VJ なんい へ るう まやに やど b て、 うきこ 、ろ や b にゃあ h- け, \ 

旅館 誰 相 問、 寒 燈獨可 親、 一 年將 ST 萬 里未歸 人、 零落 悲前 事、 支 離笑此 身、 愁顏與 衰餐、 明 

曰 又 逢 春 OJVJ いふ、 くし を 作れり け る をお も ひいて て、 あまたた ひすし か へして、 



vj し をお しみ 春 や まつらん こ ビ さ へく から もや ま yj もお なし こ /'ろに 

わたくし 大 一 あけな は、 あら 玉の VJ しの はしめ なから、 この 國の ふり VJ て、 しはす 小 なれ は、 わたくし 火 ど 

いふ こ VJ をし て、 む つ き の朔 のよ を 除』 仪 にさた むれ は、 い また VJ しはくれ はて ぬ こ、 ち すれ 

VJ 、こよ ひ を かきるなら ひに 猶 おしまれたり o」 



を ふちの まき 



九九 



お 
ゆ 



4 



I 



蒐政六 年 甲 寅 正月よ b. 、み ちのお く 田 名 部の あかた ふ b をし る し、 や よ ひの 

ころお ほ はたに 至 り、 烏 刺 山に の ほり たるまて を か いのせ たれ は、 奧 の ぶ 

り ビ名附 ぬ。 



奧乃手 風俗 



113 一 



陸 奧田名 部 

にて 



弒大 の由來 



道の 奧の吉 多 郡 ヽ尾駁 のみ まきに 近き、 签ふ しかたけ の 麓なる 柁, 府の縣 にヽ珠 11 あけて ふ 

た ビ せの 春 をむ かへ、 明 玉の. yj し は 三 VJ せ をへ て、 こ V」 し寬政 六 ど い ふ 朝^!ゃ;!木兄 のどし、 

五日の 風う そふき おこす 寅の はる、 むつきの 朔に あたれ るけ ふ を 去年に かそ へ 入て ける た 

めしは、くにのかみの遠っみぉゃ^か、奈麻佘美の甲斐の國ょり此みちの取、#丁の^-乂太多 

良 山の ほ VJb. に 、軍いた して、 たたか ひに 錄 摩の かちぬ ビて、 その 稻 城に、 ビ. I 越 給 ひなん 料 

になに くれの まかな ひ あ, OS けれ,, J 、それの ビ しの 斯播须 の 日數、 はっか あまり 九::: ありて、 

餘 波な う,/」 しの 墓なん VJ すれ は、 まさな こ も V」 /'の はて、 し、 VJ 、も、 うれ へ あへ れは、 け 

ふの こ./」 ぐ、 むつきの 1 日 を、 こその、 みそか VJ なして お ほん ほき こ V」 あ..^ たりけ るより、 今 

の 世 かけて、 うら/ \- やま-/ \ 里 まても も は." 此 まね ひして、 たかき 賤 しきな そ へ なう、 い 

また 年 はぐれ はてぬ おも ひに 、ど は、 あき 人の 行か ひしけ う。 弓 絃葉さ 、ね ど 小 松に しめ^ 

さいと り 樺 は へ て、 くれ 行 門々 に 福 取 ttvj て、 かんばの つい まつ を 串に さし $1! のう へ に 立なら へたる ひ 

奧乃手 風俗 i 



元日 を 大晦 

日と して 



二日 は 元日 

宮詣り 

若水 汲み 



朁 江眞澄 ffi- 第 六 • 10 四 

か,.^ に、 軒 はの 雪.. T けち ゆく か V」 見やられ、 やかの ぐ まに はお ほ B ふせて、 ひろ めの ゅふヾ J 

b かけた る、 ビ し繩 引めく らし、 ある は、 みたまに いひたい まつる ころ、 わ れも、 つゆ はかり 

あはせ ど、 のへ、 さ/ -けヽ ぬかつ きて、 

奉る 維の はっかの 手酬草 あはれ みたま を 旅に まつらん。 

なにこVJもみな此里のふ..^にならひて、行VJしをけふのこょひにぉしみてヽ 

月 も 日 もえこ そ./」 、めね 暮て行 VJ しの を ふちの 駒の あしなみ。 

け ふはヽ こよみの 二日な から ヽ 日の はしめ、 月の はしめ ヽビ しの 始 V」 もい ふためし なれ は、 う 

しのぐ たちより おき 出て 麻の 上下に V」 もし ひ VJ..^ て、 こ /-ら の 人々 うち むれて、 みやし ろの 

かきり、 を かみあ, くにた ちまし りて、 わか 水く まん VJ 老 たる わかき 男女、 河 つらに きそ ふ 

もお かしくて、 

こまか へ るす かた を たれ,.」 水 か 、み わかみ つむす ふ 春に うつりて。 

朝 開き ゆく 空 のけし き、 こ VJ さらの VJ やかに、 

あまの の 明る 二日 を國 ふりの 春の はしめ VJ いは ふ 里の 子。 

又、 こ VJ なれる ためし もめつ らしき 春 なれ は、 

國の風 ふき もった I て 玉く しけ あくる 一 一日 をみ つの はしめ VJO 



挂文 かしこき 御世の 惠の、 いたらぬ くま や は ある o か、 る ひなの さか ひまて S れ る;^ の, k 

閑 さは、 お ほんい つくしみ のな み 八洲の ほか まて 流る ためし を、 あ ふきみ、 ふしみ、 かしこけ 

れは、 

を さめます ためし を 四方に みちの くの あた /-ら つ やた つらん。 

宵う ち 過 る ころ ほひ、 雨 そ、 きの I 下 ほ の か に 昔し た る は、::^^ さ に、 S のけぬ るに こそ めら 

め VJ おも ひの ほかに、 雨の ふ. ぬれ は、 

した どくる 雪よ, つた ふ 玉 水の 昔 か ど 聞 は" の i#w。 

路に C ^を.. „" 三日。 け ふ も 一 一口に いは ふ。" 收邊 より、 さらに を やみ もやらぬ 雨の、 いど V」 しめ やかに ふるり 

る 

朝 おしあけて、 

春雨の 軒の ぃビ 水た へす た、 よる はすから に ふ b 明し ぬる。 

さらぬ たに、 れいの どし よ, 9 はふ かからぬ 雪の、 雨に けたれ て 、た へす 人の;;;: かひ せりけ 乙 

すち は、 こ ひち な VJ ふみ 出て、 か 、らは ヽ野邊 の 草木 もめく みなん VJ 、ひ VJ こ た れて、 

わかくさ のした にや もへ ん しら 雪の 心 VJ けたる 今朝の. 1^ さ めり 

節分の 豆 撒 S; 日。 け ふ は 三日な bo せち ふなれ はヽ い. まめに、 ゑ ひすめ きさみ 入れ、 松の 葉 こき 人て、 

まめ はやす こご 葉 は 去年の 日記に あれ は、 かい もらしぬ。 V」 ふ 灰う らも、 や をら け も はつ 乙 

奧乃手 風俗 1 つ" 



管 江 眞澄集 第 六 10 六 

頃 人の^ ひ來 しま VJ ゐに、 山 早春 VJ いふ こど を、 

春た ちて け ふみかの 原 また 寒く 薄き 霞の 衣 かせ 山。 

五日。 け ふの e: 日に、 こよみの 春た て は、 戯れうた 作る。 

手 を 折て こ VJ しの 日數 かそ ふれ は ひふみよ いっか 花や^らん。 

飾 松に 雪 一 六日。 け ふ は 五日な-. ^0 やの、 はしらのう へなる どころ に 枝た かき 松 を 立て、 そか もどに は 

鰐の を さ、 鮏 のお ほに へ、 つみ 重ねてけ るに、 たかま ど よ 雪の いたく ふ b 入て、 い をの 上に 

もつ もり ぬれ は、 うちた はれた るふ, に、 

よる 波の 色に たく へ て 雪の い を ひれふ,.^ 渡る 悌 VJ み §。 

七日。 け ふ は 六日 なれ は、 わかなの ためし もよ そに 友垣の 圓 li5 に、 早春 霞 VJ いふ こ V」 を、 

釉冴 へ て 霞の 衣き の ふ 今日 春 VJ いふきの 山 は 雪 ふる。 

早春 鶯を、 

梅 はまた ぬ 梢に や 、春の 來居聲 のみ 匂 ふ鶯。 

七草の 粥 八日 け ふにく ふめる 七く さの 粥 も、 しほつ けの たかな を 、せりな VJ に つ みませ て けれど、 

わかめ かり 入て なめる 里 も あ, 9 ビ か。 

つむ 草の それに は あらて 和布 かる 春の 浦人お なし 例に。 




'わ ゆ"!^ 






菅 江 眞 澄 集 第 六 



(It. 



可. 44 



澤 若菜。 

. ふる S も 淺澤の 邊にビ け 初て 水 も わかなの 色 やうつ さん。 

雪中 若菜。 

しるへ あら は 分ても 見 ましい つ こ を か 雪 はふ..^ つむ 野, 返の わか 菜 を。 

九日。 け ふ は 八日 也 。菊 池 成 章の も VJ に、 若菜のう たや あらん、 い? - にな VJVJ ひやり しか は、 

そのいら へ は あらて、 つ VJ めて かい 聞へ たり。 

時なら すかたら ふ 夢よ ほ VJVJ きすね なから つめる 菜な りけ り。 

ビヽ いひお こせけ るに こたへ てヽ 

郭公 夢に ねの ひの 松なら て 君 はよ VJ のに わかなつ むらし〕 

菊 池 成 章 五 叉 このぬ し、 こ VJ し 五十に な.. M しけるな,/」 かねて 閒 へて、 

十歲 

老の浪 よる もお も はて 海 士の子 かいそな の 若菜つ む も はっかし。 

ビぁ, 9 ける 返し 

老 のな みよる ビも あらて 摘 はやす いそな は.^ よの わかな 、らまし。 

初 酉の 曰に け ふはビ りの 日 也 VJ て、 酉 VJ いふ 文字 を 、みき はか..^ の 紙に かいて、 門の に さ か さまに お 

したり。 こは鷄 のかた にヽ いさく ひきてけ るた めしに ひ ど し。 こよ ひお ほ小ト ふりて、 

臭 乃 手 風俗 一 0< 



軒下 を 通 ふ 



初 町立つ 

曆の 日に 還 

る 



菅江眞 澄 集 第 六. 二 

十日。 け ふの 九日の あした、 行か ひ た へ て さらにみ ち もな う、 猶 軒の 下の み、 ひたに ありき 

ぬ。 夕 くれて 淸茂、 公世な ビ 至れる に、 集 ひて なかめ たり。 

や /- 春の 日 を 重ねても むね あはぬ 寒さ やい かに 毛布の 里人。 

湖餘 寒。 

來る 春の 光う つせ ビか 、み 山 雪け にく もる の 海 つら。 

氷始 解。 

はる 風の 吹 こそ 渡れ あつ 氷 岸 邊はビ けぬ やま 河の みつ。 

窓 前 梅。 

おこたら ぬまな ひお も へ VJ 雪の 色に やかて つく 窓の 梅 かえ。 

十 一 日。 大畑 のみな ど べは舶 たまの 祝 ひ、 此里 はけ ふの 初 町!^, バ ^ を も VJVJ して ヽ賤 しき も 

の、 や は、 みな、 けさよ..^ 曆の 日に た 、しう つれ ビ、 貴き 館はヽ こん はっかの、 めだし よ b ヾ」 

いふめ り。 大 なる 水木の 枝、 ぃビ 長き 柳の しな ひ を、 山な せる 雪に さしてうる お VJ こ、 わか 

友な らん、 になう かたら ひ 酒の ませ、 ゑ ひなき しつ 、わかれ 行 ふ,.^ ヽこビ にお かし けれ はヽた 

はれに ヽ 

靑 柳の 糸に みつ 木 を 折 そ へて これ も わかれに むす ふ もの VJ て。 



埋 火の元に 



人 こ VJ に、 さ、 やかなる か れゐげ もて あ b ぐ は、 S 、針、 飴、 か、 る 三 品 かふた めしな し は、 み 

なしけ. 近き 浦囘 よ, 來 ける ものら、 いさ 歸 なん 、日 もぐれん ど い へ は、 月の: &、, ^いそ 

かす も あらん。 いな 一う ちく も, ぬ、 雨 や ふ, こん、 9;; にゃあらん ど い ふ を^て、 け ふの た 

めしに ヽ かのう, 9 ける 「しほ 、あめ、 は..^ を 詠ぬ 

あめ もよ の穴ラ /J ないひ そし ほく も. C 出つ VJ も 月の さは. あらしな 

. 十二 日。 過つ る 夜邊、 あす は 夜 さ,.^、 かなら す VJ ひ 來てご 、きくち 茂に かたら ひて、. 史るま 

て 音信 も あらさ, ける は、 契の たか ひける にや ビ おも ふに、 け ふなん つど め て、 ふ み來 ける 

を 見れ は、 黑羽 玉の 夜邊 は、 たまぐしけ ふた 、ひ、 V」 ほそ 叩 つれ VJ 、こた へ さらに あら, さなれ 

は 、人 はい つ こに VJ ヽビ にた すみて ヽ 

三 河なる 二見の 道 を 行か へ b まよ ふこ 、ろ をお も ひやれ 人。 

VJ そヽ かい 閒 へたる。 こ はいかに ヽ奧 ふかう 埋 火の も VJ に、 夜く たち;, 打 まて-:;^ さし そ へき わ 

ひて ける に、 間遠 に し 在て、 えしら さりけ る こ VJ VJ ぐゐ て此; ^しせり。 

おも ひやれ ふた 見の 道の ひ- yj すち に 待し かひな く あはぬ つら さ を 

この ゆ ふ へヽ 人々 VJ もに なかめ た, 00 春 直。 

月 やまつ 梅の 匂 や 吹い るるお ろさぬ 窓に 通 ふ 夕 かせ。 

奧乃手 風俗 三 



獅子舞 來る 



新築 家の 就 

ひ 



菅江眞 澄 集 第 六 ニー 一 

春 床 ヽ 

. ^花の ちる V」 し 見し はお も ひねの 夢の 夜 床 に 春風 そ ふ /、。 

春戀。 

すみれつ み 花 を かこ ビに いひ よれ VJ 人の 情の 色 そ つれな き。 

け ふ は 子 日な りけ れはヽ 

ねの ひする 小 松 は 雪に 埋れて 霞 そな ひく ちよのた めしに。 

十三 日。 目 名 VJ いふ 近き 村のう はそくら、 三 VJ せに 1 た ひの 例なる 獅子 まひて ふわ さして、 

高 やかなる しらに きて に 熊 野の 御礼 さして、 笛つ 、みに はやし 門々 に 入 ありく は、 松 前の 島 

なるみ やっこら かヽビ しく 舞に ひ VJ し。 又 其 島の、 三年 神樂の ある ふ b におな し。 「ぁ,o^ 

や, やの こじから し、 かまい つた o」 「し、 かま ふた, 00」 ビ うた ひ、 又う ちた はれて は、 「お 

さんご よれ-^ せんげ を まもる。」 こ は 、そのむ かし 新 谷 千 軒 VJ て、 赤 坂の 崗の ひろ 野に ヽヾ J 

み榮 へたる 里の あ. hs た.. ^ける。 其 あらやの 小路より ビラた ふ へ けれ VJ 、いひ あやまちし VJ 

き ^Ti^ff こ タヽさ 乞 ごま 4^ 一.. にう ちまき を此 あたりに て はおさん ぐ ふ い ひ、仙^^-、り SB お 

/ ^ A' ^ ^ さ/ごに 凌 toil .51^ 臺 のほとりに は. H なよ ね、 或お はな ゐ とい, J;- 禾 ill 一口 は 

なに かしの ヽにゐ むろつ くれる に むれ 入て、 まづ、 うば そく ひビ り、 太刀の つかに 念珠 かけて 

扇 を かさし、 す > おしす り 、つ るき たちぬき もて、 ほうしに き ほ ひま ふ。 獅子頭 冠-^ て は、 ひ 



さ こ を 口に ふくみ、 水 を はる ビ てうち こぼし、 はた、 さう し、 はしら 、くり もて、 くまく リこ 

b なう。 「この やの し はう のます かヽ み、 いのれ は 神 もい は ひご 、まる。 「綠を W へバ 屮ゲ」 

しいて 、こざ、、」 ふませよ o」 かくうた ひくて ヽ やのう へのす まゐ にもの ほりぬ。 麻 や 一 つ 

か はか くひた るビ きに うた ひける は、 「靑 柳の 糸 を はかけ てよりか けて、 よ." かけた る 

は あ を やきの 糸 o」v」、 こ ゑく さはに、 はやしけ る もめ つら L くて 

いくち どせ 長き ためし を 青柳の いどく りかへ しうた ふたの しさ。 

かくて あるし しける に 、みな、 ゑ ひて さ. -ぬ 。此 曰 r^l 出 谷。 

うく ひす も 心ゃビ けぬ 谷水の 波の 初花う ち 出て なく。 . 

谷鶯。 

! もへ 出ろ 谷の かけ 草 はっかに も 音に たてて 鳴 春め so 

一 K 邊卯。 

可 風に ふかれて な ひく 青柳の 糸 もよ るせ の 波の しからみ。 

隣家 梅。 

中籬を 越へ てこ そめの 色 ふかくみ きりに 句 ふ 梅の 一枝 r 

十四日。 きの ふ、 うすつ ける もち ひ を、 水木の 朶こビ に. m 秘、 まゆ 玉つ けたる も、 乂 柳の 糸に 



菅 江 眞澄集 第 六 二 四 

つらぬけ-, も、 やの ためしに やよ,^ てん うつ は, 9 のうへ にヽ やっかに みの, たる あは ふ 

あれ は、夏^?- の 手曳の 糸の こ り . る 、にみ 桑 まゆ の 柳の 糸な か う、 ひし^,. - ど 賞 かけた る 



さ を ひめの 春の かさし の玉疆 つらぬき かくる 靑 柳の い ビ。 

せき どり 一 夕附行 ころ、 ちい さきお しき やうの ものに、 益 It 雄の 春 田 うつさ ま を か たしろ に つくりて、 

すき、 く は 持たせて 、これ を 童の 手に VJ り もちて 門々 に むれ 入,, ^ヽ 「春の はしめ にかせ き》」 

ま ゐ.^ た。」 ど 呼 ふ に、 どち の 方から,/ J VJ ふ。 あきの 方から VJ いら ふ は、 去年 見し に ふ. こ 

ヾ」 ならす。 近き 里に て此 かせき ビ り は、 も /- ふヽゐ さは、 いわ ゐ、 VJ よめの こ ほ,^./,^ に 主に 

ひ VJ しう- あけ まきら、 みのうち き、 こしに 鳴子 かけて つ >ん つき、 さまに むれち りき けれよ、 

それら か 友 にあ ひて 雌なる か 雄 か ビ VJ ふに、 お V」 り VJ こた ふれ は鬪 S の ふるま ひ をな しけ 

るに おちて、 めど, V」 の いら へ すれ は 、さあ. J- は、 たまご を わたす へし ビてヽ ひたに もら ひた 

る もち ひな ど、 みな VJ られ ける ビ なん。 さりけれは、^^: 雞 にや、 又 業 人に や。 鹿 踊 VJ いひ 

やらく さ 一 ける 人 も あれ どヽ いかなる ためしに や。 夜く たち、 亥 子の 比に もな, ぬれ はヽぃ をの ひわ、 あ 

る は, い をの 皮 にても あれ、 もち VJ ど もに ヽ こわ を や いぐしの やうなる ものにさし はさみて、 

戶さ しある ど あるかた にヽ さし ありき ぬ。 これ をなん、 やらく さ VJ そい ひける。 わか 父母の 



國 にて 、せち ふの 夜ヽか vj のどの はしらに、 豆のから にい はしの を やき さし、 ひ、 ら きどな 

らへ てさせる VJ き、 「终 もさ ふ らふ、 や いか 、しも さ ふら ふ、 な *A^,,\- に まし/ \» て, らく 

さ o」v」 、はやす に 似た る。 叉、 斯波 郡な V」 の やらく ろ や, に は 、いさ 、かこ どか はれ ど、 いつ 

"、ふるきた めしに こそ。 

さすく しもな けな はならん たかむらの ふして あたちの おに もいて こし。 

天神 祭り 十五 日。 男 一重 はけ ふ を はしめ に、 菅 大臣の、 みかたし ろ を 家の ぐ まに まつ b 、女お は 、ひんな 

ゑぶ りすり まつ b を そせ. ける ふ, は、 松 前に か つ- /f,- にた. 00 ひるつ かた、 うへ に ゆかた びら をき て 

紅の すそた かく からげ、 はき まきに わらう つ ふんで ヽ田植 の むれ, めの- 5^ を そろ へ て、 「え も 

ヾ」 さえ もが ほうたん. た、 一 ほん 植れは 千 本になる 、か い VJ の わせの たね VJ かや。」 ほい/ \。」 

ヾし 、鳴子う ちなら して さ, ぬ こ は 去年 見し にこ^なら ね ど 、早苗 VJ るに も、;^ うた、 も はら 

うた へ は、 か 、る こ ,/」 を や 「風流の はしめ やおく の田械 E ハ OJVJ 、はせ をの 翁の、, フ へ もい ひ 

け hso 

秋は猶 八 束に みのれ を^ めら かこの め 寿 田 を g ハふ 例に。 

此夜 「月 前 梅 VJ いふ こ VJ を、 

折 VJ らは花 も 朧の色 や 見ん 月の 夜 かけに かすむ 梅 か 枝。 

奧乃手 風俗 二 si 



菅 江 眞 澄 集 第 六 二 六 

梅 か 香 も つ むに あまる こよ ひかな 霞の 釉の 月,/」 花 VJ は。 

白 粥の 慣例 十六 日。 け ふ は 白 粥な める ためし 也。 わけて 此日 は、 田う へ め 多く むれ ありき、 家々 に 入み 

ちた, 00 この 夕圓 居して ー| 關路 so 

都人 霞 VJVJ もに たちぬらん また しら 河の 關 のうく ひす。 

逢阪 や 行 も歸る もめ つらし VJ こ 、ろ VJ むらん 鶯 の聲。 

山家 鶯。 

隱れ すむ 太 山の いほに お VJ ろかぬ よしう くひす は 人く VJ もな け。 

やま 里 も 正木の かつら 來る 春の 惠に もれぬ 驚の 聲。 

山殘雪 Q 

ふしな ひく 竹の はやまに 世 は 春の 色 V」 も 見へ す殘 る しら 雪。 

余所め に は 花 VJ 霞め ど 春 もまた 至らぬ 山 やの こる 白雪。 

十七 日。 七の 句 題 をよ める。 「山 も かすみて。 — 

榮行 御世の 春 VJ やな ひくらん こかね 花 やま も 霞て。 

鳴う くひす の。 

花 ど 見て 折られぬ 雪の 梅 か 枝に 鳴 鶯の聲 さむけ 也。 




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かきねの やなき o 

出 賤 かした 枝た はめて 結 そふる 離 根の 柳赛風 そふく。 

花の たよ, に。 

春雨の ふる そ 嬉しき あす は 叉 ぬれて 絲 VJ く 花の たよりに。 

ち, つむ 花の。 

風 ふか は釉 にち- 5 つむ 花の、 雪 はら はてつ めし かの 山 こへ。 

春の なかめ は。 

こき ませて 柳 櫻の いろ-,. \- を 都 はこの め 春の なかめ に。 

v> まらぬ 春の。 

ど 、むれ V」 、まらぬ 春の 色兒 せて 行衞も 夏に 近き 川 水。 

十八 日。 ひね もす 雨 ふる。 此】 便 夏? 詠 を 「K るう の花リ 

かけ まよ ふ 月の 桂の 河な みのよ る V J も わかて さける 卯の花。 

• この さみ たれに 

さし なれて 往來 もやす の 川 長も此 五月雨 や 渡. り わ ふらん。 

rs-sl:!^ しき。 

奥 乃 手 風俗 



旅 3 に^ 魚 



めた しの 祝 



菅江眞 澄 集 第 六 ニー Q 

夏 は、 い つ はら ひ 凝し て 御祓す る 川 邊凉し き 夕風 そふく 

此夜、菊池政高のゃかて旅に行てん料に、かねてょき日どh^てかりに首途せ ビ て、 和謌山 

• 叙容の やまて、 あまつ 、み、 小 笠、 はき まきな VJ いたして あるし しける。 その 花 かめに、 なに 

ぐれの 木 あ.^ ける に 柳 を こ 、ろ ありけ にさし ませ、 まさな こ VJ のなか に 年魚の ありけ るはヽ 

いにしへ 紀貫 之のう し、 都 佐の 國の任 はてて、 みやこ 邊 にかへ ,c '給 ふ あら 玉の VJ しの はしめ 

に、 かくなん、 ほし 鮎 をた う ひ 給 ひし こ VJVJ も ありけ る を、 いまお も ひめ はして、 此 あゆて ふ 

こど を、 も 末の かしらに おいて、 わかれの まね ひして なかめ た bo 

あ を やきの 糸 引む す ひ 行た ひの ゆく ほ VJ もな くぐ h- か へ せ來 三。 

二十日。 け ふ は 、めた しのた めし、 あかた のまつ, 9 こち 給 ふ 君の も V- にあ. OVJ か。 や こビに 

まゆた まの もち VJ り を さ め、 あは ほ、 ひえ ほか, 0ビ り て、 人に も、 みたまに も そな ふ。 かみ さ 

まの 人 は、 け ふ をせ に曆の 日に うつ,^ てけ,.^。 山里め け る やに、 雪け ちて、 ビ しふる 梅の 木 

あれ はヽ 

山の はの 木々 ははつ かにめ たしても 垣ね の 梅の 花 もに ほ はす。 

廿 一 日。 「歸路 烟霞晚 VJ いふ こ VJ を。 

柴人の歸る家路の夕けふ,.^かすみそなひく遠の 一 村。 



富 士の綺 に 廿 二日。 た、 ん 月の はしめ、 わか やま 叙 容のも ビ より 不衋 のかた かきける を かりて、 け ふな 

ん その 家に か へしつ か はす VJ て、 ふみのお ぐに いひ やる。 

人 もさ そ樂 しかるらん 時 しらぬ 布 士を神 世の すかた は 見て。 

この 夜、 きょしけ、 なりあきら VJ ひける。 まビゐ して 秋の 句 題 七ぐ さ をよ める。 「あ へ るた 

なよ N 

ひ VJ 、せ を 思 ひ 渡て 銀浪 こよ ひ を 淀に あ へる たな はた。 

あかつき つゆに。 

宫城 野の 曉 露に ふし ぬれて 起 出る 釉ゃ萩 か 花す り。 

機 をる むしの。 * 



も、 艸の 花の 錦 を ぐれ は あやに はた をろ 虫の こ ゑ 



みやこの 月 を 

玉 簾の ひま もる かけやい かならん わきて 都の 月の くまな さ。 

. 月 はう き 世の 

のかれす む 太 山の 奧の 庵の SS を 月 はう き 世の 外,.」 しらす や。 

秋の かた 見 を。 

奧乃手 風俗 S 



天神 を 祭る 



菅 江 眞 澄 集笫六 一一 三 

くれて 行 秋の 形見 をみ ちし はの 露 さ へ頓 て霜ビ おくらし。 

dn 三日。 この 三日 はか b 冴へ か へ. ヽ埋 火の も VJ のみ さらて ありけ るに、 中島 公世の もどよ 

b ヽ此 ほ,/」 はいかに、 はた、 日 ころ か b 見つ る 日記け ふなん 返し や b 侍る。 又、 そか あ V」 のま 

き,/ \ かした う へな ビヽ せう そこにい ひて ヽ おくに、 

みかき なす 人の こ VJ 葉の 玉. -., -け ふた、 ひ 末の 猶見 まく ほし。 

ヾ」ヽぁ..^けるぅたのか へ し。 

恥 かしな 人の 言葉の 光 もて 藻く す を 玉 VJ かけて めつ る は。 

廿 M 日。 わか やま 叙容の やに 菅 大臣 を まつ,^ 奉る VJ て、 うは そぐ、 す 、 ふ. C 'て、 きね かふり 

にヽふ V」 の. 9 ど唱 ふれ は、 あるし、 鉢の 木の 紅梅の も ビ にぬ さ VJ りて ヽ はら ひよ みつきけ るか 

たはら に 在て ヽ 

うちはら ふ幣の 追風 吹 さそ ひ 手 向の 梅の 匂 ふ 此宿。 

廿 五日。 ぁしたょ,.^雪ふ,0夜は猶さむぐ、川の へ の 宿な れはヽ 冴へ もこ VJ さらな VJ かたら ふ 

に、 鳥の 聲せ, け. oo . 

なれ もさ そ つ はさの 雪ゃ拂 らん 河 風 寒く ふくろうの なく。 

サ 六日。 成 章の やよ,.^、 こよ VJ 人來. 9 しか ビ 、頭 やみて いたらす。 



=h 七日。 け ふ もこ ちょから ね は、 こご はもら し 

廿 八日。 夜半より ふ ,rr も を やまの 雪、 あけて 見れ はヽ ふた さか、 みさかに や ふり けん。 き へ 

あ へ ぬに 猶そ ひて、 いやた かう、 軒の たけ はかり ふ.^ みちて ける を兒っ 、: 5 る に、. E 水 保 列 

ビ ふら ひ來て 云、 あか 父麟^ ■ ^へ 身 まか b て 三十の,.」 し n をなん ふれ ど、 お 乳^の 

おやの かふ このい VJ わすれ かたう、 つねす らお も ふに、 わきて け ふ は その H なれ は、 しかる 

へ からん 言葉の 手 向 もせ はや VJ おもへ VJ も、 は へ あるひ VJ こ VJ も、 いて こ ね はす へな し 。わ 

か (X も、 人に ひめて 歌なん よみし こ ビ あれ どヽ まほに は あらし かしな ど、.^ やうの こ 、ろ ふ 

かき 翁 なれ は、 そのぬ しに か は,. > て、 . 

在し 世に めて こし 宿の 梅の はな その 香 ゃ莓の 下にし の はん。 

こ 、ちょから ね は、 成 章の や を VJ ふら はて ヽけ ふなん VJ へ,、」、 たか ひて、 あはて そか へ ろタく 

れっかた。 

ふみ 分て 雪の ビほュ を 叩け ビも あはて そ S か行衞 し られ ぬ。 

廿 九日。 け ふ、 近き わたりに た ひ 衣いて たちぬる。 n ころ 待つ るに つ れ なぐて、 よ への あり 

つる 歌の 返し どて 成 章。 

來 ぬに まつ つら さくらへ よ 塞 のよ の 逢ぬ 思 ひのみち をた.^」 りて。 



二 の^ 取 

厄^の 祝 ひ 



菅 江 眞澄集 第 六 II 一四 

きょしけ の や を VJ ふら ひて ヽビく か へ, つる を、 又 かたら ふこ VJ の あ. OVJ て、 そこ を も VI め、 

こ > にや VJ 尋ね わ ひて、 小夜す からまち て、. よ を 過さん こ 、ちに、 

風 ふけ は 人 は 音せ てうち 叩く 柳の 糸の よるの つれな さ。 

ビ いふうた を、 此日 ふみに 閬 へた. ける 返し。 

おも ひやれ 柳の 糸の かく 斗 ひきた か へたる よるの つら さ を。 

三十日。 あさ 日 うら 》/(,^VJ てれり。 こん 一 日の 料 てヽけ ふに 市た ちて け.^。 こよ ひの 集 

ひに 冬の 句 題 ni くさ を、 「木 葉な かるる。 

風 に ちり 木 葉な か る、 山河の 水の 心 も 冬 に うつり. て。 

雪 をた も VJ に。 

ゆぐ,^ も 花 VJ やめ てん ふ b 初る 雪を块 につ 、むた ひ 人。 

春の ビ な.. ^ の。 

花 さかん 春の 隣の 近 けれ VJ 越る はおし き、、」 しの 中垣。 

きさら きの 朔。 むつきの やうに VJ し v-byj て 、おど こ 女、 やくの ビ しのうき を はや 過し てん 

料に、 け ふに 越る きの ふをヽ ふた 、ひ、 しはすの おも ひに その 身の いは ひして、 一 ど せ は 、き 

の ふの みそかに はつる こどく、 なに こ VJ も、 せちみ の ふ. にヽゎ 5- 水 もむ す ふや も 有 VJ い。 



雰の 山路 を 



恐 山に 登る 



二日。 あしたの ま 雪 ふ,. M し、 や をら 暗 行 頃、 かねて こビ かたら ひつ る桥 1^ の. 中:;: も见 なん、 杣 

形 も 見なん 、叉、 ねり その 綱に 雪 車して 籼木曳 くた す も 見 てん V」 、あるし を はしめ、 たれ/ \' 

もい さなへ は 出た ち、 栗 山村よ,.^ 山路 を 分る 。 S こビに ふかし。 

雪 ふかし 秋 はおち く. r やまかけに ひろ ひし 跻 やい つ こなる らん。 

なにの 神のお ましに や ヽ林ぁ b ける に 小 烏 むれ あさり、 囀る, 战ハ毋 にお もしん くて、 

つれな くも 友に さそ はて S の聲 にさき たつ 春の も 、:: no 

S はけし き はかり ふれ VJ 、きへ かてに、 たか 釉も ましろし。 

白妙の 山 わけ 衣 二月. S 穴チ 冴へ かへ b 雪 そい や ふる。 

宇 曾 利 山 に 行へ きみち を ふみ もどめ 出て ヽ大拘 栗て ふ 山 同,; g にの ほりて、 北のう な はら をの そ 

め は、 ち h 'はかりの 雲 もな う、 涌 山の たけ、 なに ぐれの 埒も よく 见 やられて、 

降つ もる 雪の たかね は浪 遠く 霞に けらし 夷の 島 やま。 

ゆきくて、 檜 原の 茂. 合た るみち も 下 枝 は 雪 ふ. 埋れて 、いど さむく、 た 、すみて、 

卷 向の 山麓 はいかに 雪 ふかぐ 春の ひ はらの 奧 そかす まぬ。 

あいさ にゃあらん、 たか へ にゃあらん、 はまち を さし て うち むれ;;;: か、 乳 qvjw ゆるまて ち 

いさく 見やり、 

• 奥 乃 手 風俗 一, E 



菩提寺 到 5^ 



湖上の 氷 を 

渡る 



菅 江 眞澄集 第 六 11 一六 

澳津^!なれもっはさゃ冴 へ ぬらん うそり 山 かけ S ふかくして。 

去年 わけた る ft 畏峯て ふさ、 ふ も、 いっさ か、 むさ かの 雪の したに ふ みなら されて ヽ そこ 

も しられね は、 

生 ひしけ る篠 のなかみ ち 埋れて 雪のう へ のみ 分る かち 人。 

夕日 かた ふくころ 菩提寺に つきぬ れはヽ あまた あるい ほり VJ もも か いうつ もれ、 間^. に 

も へ ゎたるけふ,.^も、雪にふりけたれたるゃど見ゅるにヽ鐘ぅっ こゑの聞へ た bo 

ふりつみ し 雪に. は 寺 もしら なくに うつまぬ かねの 聲 のた ふ VJ さ。 

三日。 ,,」 の くらき よ. o、 鈴 ふ る聲、 みす 經の聲 さ へ わたる に まし. りて、^ 鼠の 嗚も耳 かまし 

くヽ世 中の ほかの 靜 さに、 

すまして しこ ろの 月 を なれ も 又め てて 落來 るむ さ 、ひのこ ゑ。 

ヾ」 くもの して ビヽさ いたつ あないの いへ は ヽ明行 ころ、 潟へ たの 林 崎の ふ も,、」 より、 雪の下に 

あ, ov」 もしらぬ 水 海の 上 を 渡らん VJ 、橇 ふんて 大雪 ふみなら しゅけ は、 さらに 氷 tQ たるお も 

ひも あらね ど、 去年の 夏 小舟に さほ さし、: S のりくた し、 見 わたしの 一 里 はかりな らん をヽ 

野原な VJ の やうに、 ふみならし 行か ひ をしたり。 さり けれ VJ 、あやう さ や はか b けん、 yj こ 

ろ/ \- に、 すち たかはぬ しるし どて 高 やかの 枝の さした るはヽ あやまちて、 こ VJ か 



たに ふみ 



山 子 



@s: 子 

かんじき 



家戶 

木 を 引出す 



入 は、 湯の ふち^^,/」 涌か へ るふち あれ は 也。 され はこ そ. の屮 にけ ふたち な ひき、 さは か 

,9 あっき 氷 もた へ てゐ さる かたに、 湯の 氣 たちの ほる。 おそろし、/」 兌る-^ 卞に: ヤれ は、. E 

子 をい ビもヽ むか ふ岸邊 より こなた さまに 來 け,.^。 

しほなら ぬ 海の 氷の あやう さもい さし、 レ, S を 分る かち 人。 

ヾ」 なかめ て 近つ け は、 笠 ビ,.^ 、雪ぼう し ぬいて S の 上に ぬか さし あてて、 かく^つれ は: わ 

ひて ヽ いか、 ビヽ むかへ きつるな VJ うちい ひて ヽ それら はヽ ごしかん じき、 きりかん じきなど 

:0 も ひ-,. \» に ふんて、 どくき ませ ビてヽ さきた ちて 山 かけに 入ぬ。 や をら-: £: 邊 になり て 山に 



け ヾ』 



入て、 お ほつ ぐし の 山 かけに お ほひなる 家戶 ば t るかけ て、 かたはらに-い WW の やん 木イ I のな 

か にあら はれた る は ヽぉほ や ますみの 神 を そ 祭り 寧る。 杣 人ら、 お ほが ひ、 こか ひの 水 を- A 

よ,.:' 秋 かけて 伐り、 い つき、 むき、 な、 き、 やき、 ひどた け、 ふたた けの 拊の、 枝う もけ たなる 

を曳 いてん ど、 雪 もて、 つつら のみち 作り 打 むれり。 山 かせ、 さ ご 過て、 ひ はらの. ふきお ヾ」 

すに、 行末 もさ やかに 見 へ す。 

風 渡る 雪 は 梢に 殘 りなく 晴てふ 、きに くもる 太 山路。 

% より 嶺、 みねより 谷 を 行み ち あ b て 日の うららに てれ は、 四十 め、 てら つ , きな VJ 小 

あさ b たる もお もしろ くて、 

奧乃手 風俗 



w 乳、 鶴の 

雪 車に て 



かまば の 煙 

わば 

こ つば 味 i« 



菅 江 眞澄築 第 六 一 11 八 

鶯 はすむ やすます や 谷の 戶 をた、 ぐ 小鳥の 聲 にこた へ ぬ。 

大 なる 湖 あれ ど 雪見 わく へ う も あらね ごヽ 雪け ぬれ は、 しら 鳥、 鴨な ビ むれり ける どなん、 あ 

ない のかた b ぬ。 小っ^ - 山の 家 にし はしゃ すら ひて、 みや 木 引い つ る を 見れ は、 四 乳、 

髌 VJ て 名 ある 艏に、 うしの 皮の はや をつ けて、 みや 木 六十 あま b. つみの せて、 よね、 七十の た 

はらつ みたる おもさ を、 益 雄 ひ VJ りか 力して 引く たし 行、 よ つち、 こ、 ら きそ ひつ、 飛 やう 

にぐ たる を、 VJ からぬ 料に VJ て、 前た つ、 みちつ ぐり か、 檢の枝 をり しき. /(- くた し、 あ ふき 

見れ は、 そ ひ へ 立る いはね よ,.^ 雪をビ ばして、 はやぶさて ふ 雪 船に あまたつ み 上て お どした 

るをヽ たか ゆく や、 はや ふさ わけの、 VJ 、うちた はれ ヽ此雪 車の VJ さは、 鳥な VJ のお v> すに 似た 

れは、 う へ 、はや ふさの 名 は あるに こそ あらめ ど ヽし はし 雪の たか 岡に 見た 、すみて、 

たかねより 麓の みちに 飛ぐ たる 艏の はや ふさ 鳥なら ね ども。 

雪の なかに け ふり ひどす ちた ちの ほる は、 この 、そ.. - ひく ものの、 一 曳 ひきて はものた う ひ、 

二 ひきて は、 ぐ て、 その も ふけして ヽぉ ほな ベ に 湯 を か へ ら か.,, くひ わりこの やうなる も 

の を 、わば VJ てヽ これ ひ VJ つに、 ゆつ けぐ ふめる かために ヽ かまば VJ て、 よつ ちみち、 はやぶさ 

みち も、 みな それ,/, \ にあり ける 也 此 火の 邊には 壁な VJ ぬ, たら ん や うに、 みそ を、 いた 

く 、まきの、 そぎた の あつげ なる にヽ ひたぬ,. 5 にぬり あぶり ヽ これ を、 こっぱみ そ VJ て、 あまた 




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奧乃手 風俗 



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菅 江 眞 澄 築 第 六 



ニー 10 



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が、 はし さしの ベても のな めぬ。 かく、 むくつ けけ に、 よね、 ふた W ちかう、 ひ ビ.. ^か 、ひ.、, -= 

のうちに く ふ は、 世 中に たく ふかた なき、 ちから くら へせ,.^ ける わさ なれ は、 さも こそ ある 

ら め。 この 山 をお..^ の ほ h- て ゆけ は、 與 一 郞家 5,ビ て、 山 あ ひに::: くれ 風 吹 は、 

ちる は 花つ もる は 月の かけ VJ かつ 太 山の 木々 に.; 1!^ 風 そふく。 

雪の したに 在る 杣小 家に 入て 爐のも VJ に ま. yJ ゐ して 、こよ ひ はこ 、にね なん ビ、 やま を さ に 

い へ ば、 う. ゑみて、 安き こビ VJ てヽ あら 男、 の > の 山 衣き たるが、 いひ かしぎて う t て、 うく 

ひす やうの いひが ひしても b 、極の をり しゃ く! -てふ ものに、 汁 も わけち た.^。 此折 しゃ 

くし は、 そま、 山 かつらが もた る 具 マ」 もお も ほへ す、 淸ら かにう つ くし、 山 おしきに のせ て さ 

し 出した, 0-0 雨の、 ふ, くに や VJ おもへ は、 やね は 木の 皮-、」..^ つかねて、 ふき たれ は、 火の い 

きつよう 雪の した ビ けて、 氷 も b すビ て、 ひま-/ \- ぐ、 ろ にゃあらん。 やの くま,, は い 

VJ ふ VJ き 柱の こ ビ き 氷 、いく も VJ もた ちて、 かく 斗 冴へ 行 山 巾な から、 人す め は、 よきむ ろ、、」 

お ほへ た, 00 更れ は、 かれらかぬ きおけ る 麻き ぬな VJ どり 然め、 木の 皮の、 みのをた 、み忱 

に VJ りお ほひ、 ふし たれ VJ 、い VJ ひもな う 野火の こ ビく火 をた きたてて、^ つ る、 よは. こもお 

ほ へ す ひましら めはヽ 

ふ, つもる 雪よ, 明て 出る 日の 光 は を そき の あ. レ> 山。 



柏 子 木 を 鈴 

に 代へ て 

皿む すび 



たんば やき 

歸途に 就く 



春 木 伐: 



城 ケ澤に 出 

づ 



管 江 眞澄集 第 六 一一 一三 

四日。 朝 VJ く 神に もの 奉る に 、ほうし 木 打 も あやし。 此山 にて、 十二月の 十二 曰に 山の 神 祭 

る ビてヽ なに くれの もの を、 木の 皮、 ある はわら もて、 皿む す ひ VJ いふ ものして 、それに 盛て、 

そな ふ VJ なん。 山 子ら ふた, o、 きつ VJ て、 木 を <b たるに の そ み、 飯ビ り 入て 細き 杵し て う 

すつ き、 もち y」 して 火の うちにう ちく べヽた んば やき- yj て、 ひる のかて にどて くれた, 00 

く あ ふきて、 いや 高き をヽ だいしゃく V」 いふ 山 見 ゆ。 路の右 、も、、 すももの 木 あり む 

かし は、 や も あ,. > つらん、 梅も^ つるか、 いま は 1 も VJ 一 一 も、、 J もや 殘 たらん ビヽ VJ > -,^ f/\ 

かたる を 聞て、 

梅 はいつ 盛なる らんしら 雪の つもる か 上に 春風の ふく。 

山 本に 、やの、 ふたつ あ る を 中 新田 VJ いひ、 木の あは ひくに 雪の 埋 たる を 長 下 VJ いふ VJ な 

ん。 そり ひきす てて、 林の 中に 女の 聲 にうた 唄 ふ に、 斧う つ 音 も 聞 ゆる は 春 木 伐 ど い へ はヽ 

花 さかん か た 枝 は殘せ 又も 來 て 太 山の, J のめ はる 木き る VJ も。 

签ふ しかたけ を 左に、 I.. を 分て 尾 越の みちを くれは、 沖の かたに 舟の あまた ひきつら なりて 

居 る は、 海扇 を 鋼 もて VJ る VJ いふ か 、けしき- J V. "なり。 

春風の 追手 も ある を 帆立貝 あまの 引手に まかせて そよ る。 

いに.: 夏 宿-し、 城ケ澤 おれお き 5! の はまや かたに 出て し はし 休ら ひ、 うそり 川 わた 




ra 名 部 J 



る ぐ」 て 、 

鳥の 名の 宇 曾 利 河 風 また 塞く 吹 渡る らし 氷ゐ にけ- 

宇田、 河淼 のい そや かた を 過 る に、 女の 聲に う た i ハ ふ を 近 つきて 见れ は、 あさ,. > 只 ほ,^ ど る 一 

也 

しほもゃ/-ひかたのぁさ,.^ひvcふ也海士のをv」めこ袖もぬらさてo 一 

安ン 渡、 大 16 'ラ のうら く を へて、 あし さきのお かし さ、 三本 松の 森 ふかく や" の う つ みたる も 一 

見す て かたく、 

殘 b つる 雪 はみ なから 遠方に 花 VJ み もどの 松 そかす める。 

五日。 この 夜の 集 ひに、 例の 句 題 をよ めらん VJ て、 われ も 「見ぬ ひ V ー戀 ふる。 

俤 にたつ そ あやしき 夢に たにい また 見ぬ 人戀 ふる 物から。 

あら は 逢】 便の。 

契お きし 人の 情の 露 はか. 9 あら は 逢: 使の 袖 や ほさなん。 一 

いたつ らふし を 

吹 さそ ふ 風に な ひか はなよ 竹の いたつ らふし の 世に しられなん。 一 

いひ ははな たて。 

奧乃手 風俗 It 一 



菅 江 眞澄集 第 六 二 lis 

人 も.. 3 れな おも ふ 思 ひ を それ V」 え もい ひ ははな たぬ 心 つら さ を。 

なきて わかれし 

おも ひ 出て 釉 こそ ぬらせく たかけ の 鳴て 別し 夜半の な こトソ を。 

軒 たれの 音 七日。 きの ふ はか 、す。 雨の ふるに ゃビぃ へ は、 雪 解の 軒 たれ VJ 人の いらへ したる に、 

長 問し なした よ b 雪の VJ^ , ^雨の 昔き く 軒の 玉 水。 

九日。 きの ふ はもら しぬ。 夕つ かたはる 、かに 見へ てヽ河 つらの 宿 を VJ ふら ひて、 し はしか 

たら ひて ヽ * 

河のへ の 霞む VJ 見れ は 行水 も 夕 くれ ふかく 春雨 そふる。 

十日。 Ml の聲 にう ちお ビろ きぬ。 その 夢 は、 さかみ の國 にて や ありし。 ど ころ は 、いっこ ビ 

もしら て、 つらねう たの やうに ヽ 

郭公い つ 山 越 へ て 鳴ぬ らん 往來 もしけ き 森の 下み ち。 

松 前の 音信 どな かめし を、 うちわ すれ じ VJ 、も、 た ひすん して、 あしたかい つけたり。 松 前よ,.^ ふ み來 

ける を 見れ は、 去年の やよひの 六日つ か はしし ふみの ヽか へ りこ VJ の あ, け, 00 いか 、して、 

しか、 こ VJ し、 むつきの はっか あま..^ 六日 斗、 あやし くもつきし、/」 て、 た いめの こ、 ちに VJ く 

/^rl 見れ は、 文 子の 御 方の 御せ うそ こに、 春の なかめ VJ も を あまた かいの せ 給て、 おくに、 



まだ、 さ へ 渡る 埋 火の もどに おはして、 おろかに も、 あかな かめ 拾た る 歌め り け るを兑 給 ひ 

し VJ てヽ 

友 銜ぁビ をち しまに 殘 しおきて 今 はいつ この 浦った ふらん。 

VJ なん 閒 へ させ 給 ふ を 見る >/^、 

こ VJ 浦に 友な しち VJ りね を そな くつけ しちし まの 跡 をした ひて。 

かくなん 返しして、 ふた、 ひの たよりに 奉らん かし。 又、 しもく に のぬ しの ふみ あり。 

そか 中に、 

飛鳥に 身 をな さは やさ 行 雁に たく ふ 心 をお も ひやれ 人。 

こ は、 その 島 を さして 雁の 嗚 渡る を 見やりて 、去年 よんて つか はした りけ る を、 こた ひの ふ 

みに その 返し VJ て 季豊 Q 

ふ 鳥に たく ふ 心 をお も ひやる 雁の つ はさの 浪 にし ほれて。 

このぬ しはヽ わきて、 はらからな VJ のこ、、, -にヽ その 島に:;^ つ る ころ、 あさ 夕に VJ ひむ つ ひ 給し 

こ ビ な VJ 、つねに わ すられ ぬ に書閒 へ 給 ふ 

おも ふかた の 風に な ひきてた つ VJ しれえ そか 11^ 力 煙なら ね?」。 

ヾ」 いふ 歌の、 身にしみ か へりて 返しせ り。 

奧乃手 風俗 IBS 



故 鄕を憶 ふ 



初 午の 日 



菅 江 眞澄集 第 六 一 liHC 

心 あ ひの 風 ふき、/」 きぬ それ ビ えそい はやの け ふ.^ むす ふ おも ひ を。 

又 あやこの 御 方 を はしめ、 季豊 のぬ したち、 去年、 をビ どし より、 芝 山 參議前 宰相 殿御らん せ 

させ 給 ひたる お ほん 點の歌 ど て、 あまた 見せ 給 ふ を 見 を は. て季豊 のぬ しへ、 

言の葉の 猶 ふきな ひぐ 色 や 見ん 柳 櫻の 風の すかた に。 

文 子の 君の 御 も ビ よ b 見せた まふけ るな かめの ヽ 

さほ ひめの 霞の 衣う らくど 春 來て見 ゆる 今朝の やまのは。 

ど いふ 立春の 歌 あ, ける をす して、 此ぉ ほん 方の み も >ヒ へ ヽ 

こ VJ の 葉 も 花 VJ 霞のう ち ひさす 都の 手 ふり 君 かう つして。 

ビ かいて、 島 渡の ふねの たより あら は VJ 、ふみに 卷そ へ たり。 

十 一 日。 雁の あまた 鳴て 北の 签に歸 る を 見て、 この ころ や、 あか 父母の くによ. 來 つらん な 

VJ ヽ しきりに ふる 鄕の ましう 

ふるさ ビを ふみて かへ さの 雁し はしゃ すら へ 跡 を 玉つ さ VJ 見ん。 

1 '二日。 け ふ は、 はつう まなから 飯 形の かんわ さも あらね は、 雪に 埋れ たる 鳥居 を 遠方に 見 

やりて、 け ふ 、は つう まの しるし V- て どす し ヽぬさ ビり \.J、 

神 垣 に 雪の しら ゆ ふ VJ りして ていな. の 杉の もどつ 葉 も 見す。 



十三 日。 人々 VJ ひ來 てけ るに 「歸 雁のう た を、 

雲の 浪 たちな へたて そか へ る 雁 遠 さか,. H 打涕も 見ん。 . 

海 邊歸雁 VJ いふ こ ビ を、 

こき つれて か へ さの 友 ど 行 雁の つ はさに ましる 海士 のつ b 卅。 

十四日。 例の 句 題 ものして VJ 人の い へ は、 雜の歌 五 首 作" て、 みそし のなかめ け ふに を はり 

ぬ。 「谷の 埋 木。 

人 こ V,) にな かめし 花の 春 も ある をく ちて は 幾 世 谷の 现 木。 

あし わけ を ふね。 

なに はかた み っ汐 たかく ふしな ひき K 分 小舟 こく もさ はらし。 . 

重る やま は。 

た ひ 衣い くへ かさなる 山 はけて こよ ひい つ この m にしき ねん。 

はかなき 世 を も。 

のかれす む 太 山のお くの 春 VJ 秋 はかなき 世 を も樂し VJ そ 兌る。 

八百万 代 を Q 

神 もさ そや を 万代 を まもるら し jS;?vj 臣 VJ の 近な をく して。 

奧乃手 風俗 15 



5iH 盤 曾 前夜 



手 まるう ち 



夢に 父母に 

會 ュ 



菅 江 眞澄集 第 六 llK 

あけな は、 さか ふちの よもつ に 入 給 ひし 日 なれ は、 近き ほ V」 り の 村々 里々 の 男女、 圓通 寺の 

みてらに 入み ちて、 夜 VJ どもに、 な もさ かむ に佛 VJVJ な へ 、ある は、 な も あみた ふち を どな へ 

大す、 をく り、 又 酒の む 男女、 うた 唄 ふ も あやしけ れビヽ 

水の 月 ふか き惠に 渡す らしうた ふ も 舞 も 法の ふ な 長。 

十五 日。 い か に此 ころ は、 露い VJ まあら て、,/」 ひも 侍ら さめる V」 て、 

なつかしな 霞の 衣 春 もはや 二月な かの いっか 逢見ん。 

ヾ」 、せう そこのお くに 成 章の 聞へ ける。 返し。 

まち わ ひぬ 霞の 衣 君 V」 友に きさら き 中の いつ か 花見ん。 

例の こビ、 寺の を こな ひ あるに、 女の 童 は 板し き に むれて、 手 まるう ちビ いふ こ VJ してうた 

ふ。 此 「てまる うち」 て ふこ VJ を 句 こ VJ の 下にお きて、 

1 仝晴て 遠の 山 やま 朝日て る 軒 はに 近う うな ひ むれた ち。 



十六 日。 みやこの い つら VJ もお ほべ す ヽ淸ら なる VJ の つく b にわか 父母お ましまして、 旅 衣 

たち か へ,.^ つる 夕 VJ お ほ へ て、 いまし は、 ひなの 長 路にビ し 月 を へ て、 こうした るお も ひも 

なう、 た 、月 花の あはれ にの み うかれ、 それ をた のし. At こ VJ にあ..^ き、 しほ 風、 日 かけに、 お 

もての くろみ たるの みに、 た ひや つれたる け もな う、、 /ヽ うち 笑 ひた まひつ る VJ おもへ は、 yj 



りの聲に夢ゃふれ、鵪のもろこゑ、軒はのす、めの^^のみ^^ .^ぬ。 

なれ もさ そした ふやす 、め むらから す こ は 父 VJ なき こ は 母 VJ なく。 

月のお もしろ きに 人々 ど ふら ひ 來てヽ からすの 嗚 あ,.^ ぐ をな かめて など あ-.^ けれ は 

樂 し,、 J やう かる 、月の友からすむれる っはさも戲む*^^。 

軒に 猫の ねう,/ \ ^ビ嗚 つ 、あ b く を、 これに も VJ いへ れはヽ 

くれ 竹に ふしど さため す 野良猫の すかた 斗 は 虎に 似 たれ ど。 

猶ヽを やみ もな ぅ聲 うちし き,.^ てけ る を、 

行かへ りつ まこ ふ 猫の ふみした き 軒の しの ふの ねに たてて なぐ。 

月 ふくる ころ まて あ. て、 かへ b なん VJ て 成 章。 • 

月かけのかたふくはぉし長き日になさはゃ春の^^半のまどゐを。 

ビそぁ ける を、 し はし VJVJ 、めて 返し。 

春 夜の 月 あ h, 花の 言の葉 も 句ふ圓 居の 更行は おし。 

十七 日。 例の 人 集 ひて ける に 「夜 梅をヽ 

1 枝 はやみに も 折らん 梅の はな 香 を尋て そよ るの 木の 本。 

寄 梅戀。 

奧 ■ 乃 手 風俗 一 



去年 還る 



た 力し 力み 



酒屋に 杉の 

葉 束ねて 



菅 江. 眞 澄 藥第六 i 

おも ひつ 、ビし を 古枝の 梅花 折て 心の 色た にも 見す。 

十八 日。 夜邊 より 冴へ て 大雪 ふ ,0-、 ふ き はけし う。 去年の、 ふた、 ひ來 るな., J 、ビの 行か 

ひヽ かたら ひ 過る。 けにゃぁh^けんo 

十九 nno お ほ 雪 ふた さか 斗 ふ. C て、 この ころ あら はれた る、 ひき、 かきねな VJ は、 な ひきは 

てて、 世 中 はみ な眞 白に ヽ老 たるた けく のす かた、 夜の 間に ヽこビ どころ をう つした らん か 

うちけ ふる 签 ふ,' 山 どきの ふ 見し 霞 やけ ふの 雪け なる らん。 

二十日。 雁の 遠う 近う、 さはに 鳴 つれて 行 を 見や, て、 r 歸雁似 字 VJ いふ こ yj を、 

遠近に こすみ うす 墨書 ませて 文字の すかた に 雁 か へ る 也。 

廿ー 日。 大 橋の 邊を行 は ヽ水礼 こ、 ら嗚 て, つ. ち あかる を、 童、 たかし かみの、、」、 ふ. あ ふき、 

ゆ ひさした bo .sl^ をヽ たかし かみ ビぃ ふこ ビに おも ひつ けた. 00 

なかれ 行 河 音た かし かみつせ の 岸 邊の山 や 雪の 消ぬ らん。 



廿 三日。 せ はの 、衣に、 かんしきお ひたる 男、 杉つ かねさし たる 門に たちて 友よ はふに、 こ 

の 友な らん、 こ V」 人 VJ ヽ みそかに もの かたる を、 はや 來 るへ し、 1 つき をのむ へし。 その はか 

ものに、なか 、は..^そどヽゃに入ぬ0 此ふ. や、 「かしこし ど 物い ふよ, はさけ のみて 1^ 哭 



吉田氏 松 前 

へ 



陸 奥 名所 十 

首 



する そ 益, て ある へし OJVJ いふ、 うたの こ 、ろに も かな ひつ へし。 此 もの. し、 ちいさき 王^ 

魚ぅちふ,c^もて、雪のぅ へ に + もし ふんて、 鳥の やうに うた i ハ ひて いに き。 

皮 光玉^も か へ ぬ > ひから ゑ ひ を樂し VJ うた ふなる らし。 



廿 七日。 この 三日 はかり、 れいの もらしぬ。 此里 のく すし 吉田晴 ど いふ 人 、蝦が の ふり も 兌 

てん 、け ふなん 島 渡す VJ 聞へ けれ は、 ふなみ ちな から 、うまの はなむけして、 うたかい をく 

る 

旅衣ビ くた ちか へ れ あたらし VJ いひ けん 山の 花見つ る ども。 

廿 八日。 あさかす みビ いふ こ VJ を、 一 首の かしら 一 字お きて、 みちのお くの 名所の 歌 五. くさ 

をつ く る 

阿 あふく まの 岸邊の 氷,、 J くく VJ 河瀨 のな み も * やた つらん。 

璩 ^頃 は い つ 、ヒ い はての 山の はに 春 かけて また 殘る しら ゆ き。 

柯 雁 かへ る聲 しきけ はま かち マ」. 9 舶は 霞のお くの 海 つら。 

素 すむ 虫の 秋の 聲 まてし の はれて 萌るこ はき をみ やきの 、はら。 

镦 みちの くの 山の かひ ある 御代に^ こかね の 花の 霞む S ほの。 

廿 九日 おなしう、 梅の 花て ふこ ビを、 

奥 乃 手 風俗 Is 



露 

ふ 

る 



の 

角 



菅江眞 澄 集 第 六 i 

武、 むらきへの 雪 をす かたに 栗 狼の 山 も 霞の ひま 行 見ん。 

米 め も はるに 今や も ゆらん しら 菅の眞 野の かや はらいち しるく して。 

能 野 田に 生 ふるわ かな やい かに 老 ぬらん 雪 消に ふかき 玉 川の 水。 

波 春風の 吹 もビ、 めすい つ こより 匂 ふ 衣の 關 のむ めか 香。 

奈 なれ もさ そ あね はの 松の 春風に さそ はれて 鳴鶯 のこ ゑ。 

屋 ti; の あるし、 菊 池 道 幸 か 遠つ おやの、 もののふ たり-し いにし へ よ, り-、 持った ふるたから VJ 

てく さ./ \-殘 たる 中に、 其 かたち、 かえの 實 に似て ヽ大 さも、 ま そのこ ビ なる 物 二 ある を、 馬 

の 角 V」 て 見せたり け る にヽ 

安良 胡馬の 角 組む 葦に 嘶 ふ 也 千世 を ふるえの 末葉 茂らん。 

やよひ 朔の 曰。 つ VJ めて 雨ふり 、ひる、 はるる ゃビ 見れ は奚 VJ な, てい 寒 けれ は、 

また 冴る ほ VJ も しられて 春雨の あめ をみ それ yj ふり か はる so 

夜 邊の圓 居に 「山家 鶯。 . 

消殘る 雪に まか ひて 花 はいつ 太 山の 庵のう くひす の聲。 

莫吿 藻,.」 いふ こビを 春の こ、 ろに、 

櫻 K いそに か b ほす 莫 謂の 花 さへ 匂 ふ 春の 山 かせ。 



盛 岡 大卷氏 二日。 盛崗 にす める 大卷 秀訟の 六十の 賀マ」 て、 

くろ 髮 のちよ も か はらし 春の 日に あたたら 山の 松 を 友./」 て。 

三日。 やよひみ かて ふこ ビを句 こ V- のかみ において ヽ 

やへ ひ VJ へ よろ つ 代 かけて ひの も にみ な..^ てな ひくから も 、の 花。 

七 潮の 雨 ひるつ かた、 寺の 行 ひ はつろ ころ ヽ こし 雨ふりく るに ぬれし ど、 ゆかた ひら を かっき、 あなよ 

からぬ 雨よ、 な、 しほ や ふりなん VJ かたら ひ 行 は、 け ふの 雨 ふれ はヽ七 n の::: 數、 しほの みち 

ひ、 れいに たか ふこ VJ ある をい ぐ」 ふ は、 海士の 子等 か 女子 にこ そ あらめ。 

. あまの こか ぬれて つむらん 磯に 生 ふ るな、 しほ や ふる 雨の ものう さ。 

万人 堂 万人 四日。 万人 堂の 万尺臟 いふ もの を 見れ は、 よろ つの 人の 名 あるか 巾に、 かけ ゆ さ へ もん。 

かくの 四郞。 お ほか もん。 大な こん。 さい^う 五郞。 まひ やうへ。 あいらし こ。 よて こ。 

めつ らし こ。 こで こ。 せんさい。 夷。 朔 日子。 正月 子。 三お こ。 ね、 こ。 ますこ。 みつ 

け。 にが こ。 長命 子。 ひめこ。 ふつ 子。 め ご 子。 ちじ やう こ。 こ は あやしの、 お VJ こ、 女の 

名 VJ もな..^ け VJ 見る に 、ころ は寬 文の はしめ、 しかす か に、 も、 VJ せの むかしの もしの 

はれて、 

^ころの すかお はいかに も、 の 花む かしの 春 をお も ひこ そやれ。 

奧乃手 風俗 151 



菅江眞 澄 集 第 六 , 1JB 

五日 ようへ よ, o{ 仝 冴へ てあした 見れ は、 雪の けしき 斗 ふ b て、 

またう すき 霞の 衣釉さ へ てきさら き 三月 雪の ふれれ は 

十日。 此 ほざ は、 れいの もらした, 00 S さへ て、 ゆく,.^ もな う 雪の い たく ふ b 來て、 尙 もの 

うくて、 

花 はいつ 櫻の 棺 梅の 枝俤に たつこの め はる ゆき。 

近日 出發 十四日。 成 章に、 ちか,, (-の 日 わかれなん もの かたら ひたる 夜に、 このぬ しか 夢に、 「今 

より はた 、しの はなん おくの 海の みるめ もな みち 人 を へ たてて OJVJ 見し VJ 、こよ ひの もの 

語に 聞へ しか はヽ 

夢なら はさめて たのまん おくの 海の 浪 のうつ 、に 立 別なん。 

十二 日。 雨いた く ふ b ぬるし つけさに、 夜半の ま VJ ゐ して 「春の くま。 

月の輪の かけ も を ほろ に嶺, 霞 を 分る 春の あらく ま。 

はるの 猪。 

いか,. „>ゐ の あたに ふみ 行わ か 草 も 秋 はかる も VJ 身に たのむ らし 

はるのう し 

ほど 近くた ね やまく らん 春の 田 を 行か ひなら す 牛の い VJ なき。 



はるの 馬。 

t; いろ をいた ふ 心 も あら 駒の 野 邊の董 に 求 食 つれな さ。 

十 日 畑の 浦に 行 はや VJ 、あさ もよ ひ 、きの ふの 大雪、 けさの 八重 霜の ひかけ にビけ 合、 

日頃の 雨に、 うまう しの 行か ひしけ う、 みちぬ か,..' て、 -取も 人 も 行 こど あた はし どて、 大 利て 

ふ 山中の ひろ 野に か、 b て ゆく VJ て、 山の かけみ ちに 鶯の嗚 たる はお かし。 こや、 此マ」 し W 

つも はしめ なれ は、 いまし は, yJ 馬 を VJ めさせて、 

雪 消る 山の かけ 草 も へ 初て 閡もは つかの 鶯 のこ ゑ。 

早 欠 VJ いふ 處はヽ 沼 澤なビ の やうに 春の 水く まくに みちく たる 岸邊 に、 S のさ へ つ る。 

長閑し な 氷な かれて 行水に こ ろ 解た る鶯 の聲。 

騖の おもしろぐ 鳴か、 みちの ほ^り まて 梢に うつ..^ 出て、 かれ ふのうへ に、 うち はふき いて 

あ .0 く 

雪 もや 、消て 朝 ; いぐ 霜のう へ に 跡つ けて 鳴 春のう くひす。 

ゆき ふかう 殘 たる、 そか ひの かた を 行に、 雑 子の そこ ビ なく 鳴た る を 聞て、 i-.!^ の 維子 を さく 

ら きし. yj いひ、 雌 を 、こかね めん,. JbvJ いふ^ 人の かた,. ^ぬ。 行 ほ VJ なう 又 ft 出た る を、 

雪の 山 花の ちる かに ほろ ^ざ 櫻き すの 聲を こそき け。 

奥 乃 手 風俗 一 S* 



菅江眞 澄 集 第 六 IS 六 

ふた、 ひた ^ れこビ に、 

花の 名の こかね め ビ.^ をみ ちの ぐの 山の かひ ある 春の 長閑 さ。 

びつつ けビ いふ 浸に 出て け h。 こ 、も、 その かみ は 蝦夷 人の すみて ヒ ッ。 ッ ケ ビ いふ 處ヽ大 

畑に 近つ ぐ、 のつ ころて ふ はま もノ 。ッコ ダビ て、 ゑみ しら か い ひし 名 也け, マ」 か。 

,丄ハ 日。 みなど へに いた. ぬ。 此 あた,.: > は みな、 まなこ もて つきめ けて、 はま ひさしの こヾ J 

し。 それに 家ビも 多くた てなら へ たる か、 去年の 高浪 にう ちくつ されて、 こ 、らの 尸 出た..^ 

、 ラ\- 

し は みな、 ふし たるま、 に埋 しけ、 夷の まか b たるな らん。 蝦夷 は 死した る 人 を は、 いねた 

セ 卜ンバ 

るふり にヽ むしろに 卷て S にこめぬ。 さり けれ は、 こゝに K し ビ いふ こそ、 うへ ならめ? JQ 

海 越に 遠うた ちの ほる は、 涌 山の け ふりた かうな ひき、 雲 か あらぬ か VJ 雪の 眞 白に 殘 たる は 

トト ホッケ ヽ ある は ォサ。 ッべ など いふめ るめ た のヽ見 わたし もい VJ ちかう。 

消の こる 雪 は 花 か VJ 又た くひ 波間に 霞む 夷の 遠嶋。 

け ふ は 農 神の 祭 て、 うち VJ のかん かきに まうて て か へ ,.^來ろ人の云、神は去年のしはすの 

け ふ 斗い に 給 ひて、 け ふに か へ h 來給 ふなれ は、 はや 耕 はしめ なん。 

十八 n。 人 麿のお ほん 神に 歌 奉らん ど 人の いへ ^ヽ 

神 もけ ふ あはれ みそな へ みちの くの 國の手 ふ, のこ ど をつ くさ は 



十九 日。 黑 森の 泰 の 祭 V」 て、 人 さはに むれ 行ぬ。 

山の くろ も. のした みち ふみした きけ ふ 神事に 人 や 行らん。 

〇 

廿ー 日。 あさひうら/.、 .y 一て b て 田 鶴の あまた 行た, oo 

うち 霞み 長閑き 春の ひな まても むれて みつるの. L 仝に 鳴な り。 

また 恐 山に 一 せ 三日。 松前ょ..^土田直躬、この大畑のふる鄕にゎた.^來て鶴刺山の?|ぁみしけんビ51マ-、 

ふら ひし てん ど 古道 河ビ いふ を わた h ヽ杉 のした みちを 過る。 

こや 杉 もい く 世 ふるみち 河の 邊に 霞な かろ、 泰の 問 さ。 

銅 金の 古狐 Era 中の 觀音ビ いふ 堂の 前 も 過て、 へ つい 長ね を くれは 銅 金 VJ いふ 山み も あり。 此山屮 に、, ヾ」 

うきん のち やがら こ、 しんさんのに ちきり ご いふ、 人 ま VJ はせ るに、 めいよの ふるきつね あ 

山の 展望 りて、 夕 近うな トメて は 人 通らし な 、しりに たちた る 人の かたる。 liiiT のう へ よりか へり 兌れ 

は ヽ淒を はしめ 尻 矢 の椅、 近く は 佐 渡 か 平につ、 きたる やま,/ \ 、 羽 色 の ; t 出 など. おの う ち 

に ほの 見やられ たるに、 「水鳥の 鴨の 羽 色の 寿 山の 於 保 束な くも 所 念 かも。」 此歌 はや.^ 女 

郞 のなかめ てヽ大 伴の 家 持の み も VJ に 贈られて、 そ を こ 、によみ し ど は あらね V」 、よくお ひ 

つ ヾ」 心つ からお も ひて、 すしつ 、其嶽 を 見れ は、 雪い ビ しろく 木々 の あは ひ/ \に 兌へ て、 

吹む かふ 風い や 寒く、 見やれ は * 村な らん?、) ひく。 

奧 乃 手 風 俗 IS 七 



外 山村 蕨の 

產 



劍山を 登る 



菅 江 眞 澄 集 第 六 IS 八 

なれ も 行つ はさ や 冴へ ん 水鳥の 鴨の 羽 色の 山の しら 雪。 

ゆく く 左の 木の間に ヽ やかたの 見 へたる は 外 山の 村 也け,.^。 こや 春秋^も いはす、 蕨の 根 

のみほ, はみ、 ある は 市に うりて 世 を 渡る いふ。 それらな らん、 女 二人 山 ふかく 行ぬ。 

は つ 蕨 をり にあ ひたる 未通女 子 か むれ 行 眞釉山 かせ そ ふ く。 



や ち 



温泉に 著. 



小高 森、 大高杜 て ふ處も 過て、 村 木澤、 井 1!^ 桁、 上 小 河 山、 谷地 山ち かう け ふりの 一 むす ひ 

る は 炭 やく VJ いふ 

あは 雪の 消ぬ 太 山の 炭 かまに 麓の 里の 寒さ を そしる。 

過來 しみち もせに、 大 なる 檜の き.. r 株の み殘. たる は、 その かみ、 友 すれして 燒 うせた るな 

ビヽ靑 山のから 山 VJ なりし いにしへ を、 檜の 葉 折し き、 ま ど ゐ して 語る。 かぐて、 みさか 斗の 

雪 ふみて や をら ま 山に の ほれ は、 かひに うく ひすの 鳴た h-o 

なれ もさ そ 花 VJ まよ ひて こまつ るき 山の 太 雪に 鶯 のな く。 

この 小 坂よ..^ 湖う ち 見た らん は、 たく へ ん かたなう おもしろ けれ は、 し はし 見や,.^ た 、すみ 

てヽ 

眞鳥 すむ うそ b 山 かけ みるめな き 海 もみる めの ふかく 霞て。 

かくて 湯 桁の 邊の やに V> ふら ひて けれ は、 直躬。 



營の 習性 



函館高 龍 寺 

和 尙の死 



VJ し 月 を ぬれに し 袖の なみた 川 VJ 、 めて け ふの 逢瀨 うれしき。 

VJ 、かいてけ る 返し。 

ビし月 も 人 を 見ぬ めの なみた 河釉 こそ ほさめ け ふの 逢せ に。 

廿 g: 日。 みつ、 よつ すめる 山 雅の聲 にお ビ ろかされ て、 湯 あみ てん V」 おき 出る け は ひに いさ 

な はれて ヽビに 出て 湖の きし へ を、 ひどりせ うようして、 水氣に ほや かにの ほる を见っ 、ヽ 

しほ やかぬ 海 邊の浪 もた ちな ひく 水の け ふ..^ の 霞む 明 ほの。 

廿 五日。 また、 VJ はくら きに、 K のこの も かの もに さへ つる を 開て、 tt や V」 りの 人め さめて、 

夜 や 明ぬ らん、 鶯の 谷々 に 鳴ぬ ヽ おき 出て きけ,, J 、あか 子な らんに い へ は、 いまた^な かなら 

ん VJ て、 いきた なう いふ は、 あさ ゐ せられて ビ いへ るヽ なかめ のこ ろに も かな ひてん かし。 

又ヽ ふした る やまう VJ の、 鶯は 1 谷に ひ VJ つのみ すみて、 こ VJ 谷に うつらす ど い へ るに、 

出る 湯の わくる 谷の tn^ あけぬ らん あ^ 枕なる うく ひすの 鲽。 

松 前よ b 渡來し 人の いへ る は、 ft 館に すめり し 高 龍 寺の せし、 過つ る 五::: に, 遷化し. 給 ひぬ。 

今 は、 きの をた へなん 頃毫を VJ りて、 「五十 四 年、 石 上 紅 速、 今 n 消 irte (- • 小 穴」 然、 どなん 辭 

世の 偈ぁ. 9 ける を、 た 、う 紙に かいつけて ける を、.^ 見つ る 人 なれ は、 しかす か になみ たお 

ちて、 

臭 乃 手 風俗 一 究 



菅江眞 澄 集 第 六 一き 

、 かけ > つる 衣の 玉 はきへ てし.^みかく心に殘すこ、/」の葉0 

卄 六日。 野邊 地の みな VJ へに すむ 缺阪 なに かし、 田 鍋の あかた なる 熊; 4! 何 かし か、 け ふなん 

麓に くた る を 送, ての か へ さ、 三途 河の 橋 はしらに かいつ くる。 

, 消 やらぬ 雪 を 花 VJ しみつ せ 河 あやうき 橋 も 空に 渡て。 

くれ 行 ころ、 大盡、 小 筑紫山 を 見や b、 

長き 日 もなかめ 賓 しの 山 ふたつみ ね は 霞に こもる 夕 くれ。 

一 , 

廿 七日。 はに たの 日記の なかに 蟇 目の なかめ、 水中 火 VJ いふな かめ あ, ける を 見て、 避鬼眸 

たはな せ は それ VJ こた ふる 弓 張の 月の ゐる さの 山 逢の 聲 

i 水中 火 どい ふなる こ VJ を、 

春雨に 沾れて 山路 は 水 葉 さし 木の めけ ふりて 霞む 大空。 

廿 八日。 花 染てふ 山 かけの 湯け たに 鶯の聲 おもしろう 鳴をヽ いかにお かしく や 侍らん かど、 

情 あ h 'けに、 た、 う VJ のい へはヽ 

紅の ふ..^ 出て なぐ 鶯ゃ春 は 末つ む 花 そめの ゆに。 

廿 九日。 あけな はこ、 をた、 ん VJ て、 松 前よ ,0 來 .0 つる ふみ VJ もの、 かへ ,0- こ ビ かく。 北 川 

時 房 か、 むま こなる 菅子ヽ 陸 子 は 、あか、 み VJ せの むかし、 あさか 山の 林 の 露 はかり、 手なら ふ 



道し る へ せし yj て、 さす か にな さけ/ \» しう、 ふみの ヽビた へ もな うまき そ へて け. 00 

す 力 》5 

逢 事 は 波路へ たてて 水く きの あ のみ 忍 ふ 明 くれの s。 

ヾ」 なんあり ける 返し。 

おも ひやるな みちを 遠く 水く きの ふかき 情 をい ま祉は みれ。 

陸 子、 今 は 八重 子 ビ 名 か へ つ。 そか 手して、 

わすら る 、ひま こそな けれお も ひや. 心 やる へ き 穴 >J もさた めす。 

かくなん かいてけ る 返し。 

遠方の 空に なかめ て われ も 又 わすれ や はする おなし 心に。 

又、 VJ きふ さの 翁の 手に て、 

空の 海 雲の なみち はへ たつ ビも心 はかよ へ 水く きの あ VJO 

ビ そ ありけ る 反 一し 

水く きの » やかよ はん 空の 海 雲の 浪路 はよ し へたつ VJ も。 

奥 乃 手 風俗 S 



淤 




4 



宽政七 年かん な 月の 

お 一- rp 系 

て严踟 

b もい や 



一 _ 、 ク J 



寒 さ、 れ い 

れ、 し ら ぬ 



田 の 

ま、 し 

部 の 



ひ ク」 



V7 



力 す 

鄕に 



よ 

力 

在 



は し め、 石 持の かん 離に ぬ さ ど り、 あ る は 小 赤 河の^ 见 

をいて た 、はや ど ほ-.^ したる を、 太 S n こ VJ に ふり て、 

增る 冬の S にた ひころ もお も ひたちな は、 

にか ひくれ ま V」 ひなん。 梓 nr おして # を ま 

る-^々 のこ ゝろ さし は、 ど に つもる 雷よりも 



山の みち 

VJ め け 

にえいて もた 

て せ し n 記 を 奧 の 冬 こ も h^ yj いふ 



に ふく 一力 

も て ./」、 山 

ゝ > し 



ゝて VJ しこ へ、 むつき も はつる ころ VJ さため 、出ネ 



淤遇濃 冬^ 



!; ムー 



田 名 部よ 

石持へ 



母 衣 埼叨祌 



子 _ ^石 



かんな 月 一 日。 石持て ふ 山里に 祭る 石神に まう てん V」 ていつ。 谷な かの み も、::: •:? の..^ に 

ぬ かり 行かた しどて、 目 名 村より 鹿 橋 を へ て、 そか ひ を; S みち あ こき ラっ すき も、 なさけ 

ふかう 染づ ろ 色のお かしう わけ 入れ は 、里 近き 松 山に かん it め..^、 ゆ 衣 srm#VJ:£: へ: ^る。 

一 天 註 —— ち かきほとりの村に母衣部とぃふところぁり、そのぁたリの^^の名 を 保: 、ある は ほろ とノ } 、 k 

V いふに や。 保呂 は夷詞 にて は いは や の名なり、此こと、蝦^^か いはやと いふ 日記に \ ^しう のせた"。 、 こ ひ .^^T t ス 

利 VJ いへ る はまや かたの ひんかし に 在る 伊八 ル te よ 、り、 むかし こ 、 に う つ て、 ifC こんに、 そ 

の邊ょ.0神をもぅっし奉,^し,、」なん0 この ひろまへ にな かめて 舉る。 

すむ 民 を猶 やま もらん 秋-一 にみ のる 田 面の 保:^ 埼 の 神。 

畑 中 誰れ VJ かや か屋 のし.^ なる、 刈 あけし あは ふの なかに、 子牛の ふせる かこ VJ き-:., ; あ.^。 

その 岩の つらよ,.^ 小石 生みい つる は、 栗 原 郡 七の 社の ひ VJ つに、 彥八 井::: t 命 を まつ り る 

ヾ」 いふ、 遠 流 志 別 石神 V」 名つ けし 石に おなし。 このい しなこ、 ひ V」 つ ふた つ、 つどに ひん ひ 

てヽ . 

淤遇濃 么ー隱 i J 



菅江眞 澄 集 第 六 



1 五六 



、さ $cr4 

I 多^ 

— ^^^^^ 

ゾまぅ 




ゆお" 



s-ff ゥき 

,UK„r やき >. 




/1 ぶき 




惑 驚 

ぅ零っト 

5,..? もき 

マ .き丄, 



產ぃ つるさ 、れも 山 t;vj 榮行末 まも b ませ 石持の 神。 

あるい ほそぐ のヽ いか に そや、 いはれ なき 神に さ へぬ さどり いた ゝ きまつ る は V」 い へる に、 

「ち はや ふ る 神の み さ か に 麻 まつ b い はふ 命 は おもち 、かた め。」 て ふ 歌の ご VJ V」 いらへ つ 

れは 、うち ゑみて 去き。 見る かう ちに 四方八方の 空 くらぐ、 一 どを..^雨ふ り過れは、ぁるし 

の- yj うめ、 VJ まちね V3 て 宿 かした. o。 

時雨 ふる 太 山の 里の か...' 枕 こよ ひしき ねん 釉も沾 るかに。 

女 共 集りて I ぐるれ は、 松の 火、 たて あかしの やうに か、 やかし、 女、 此秋 は、 いね かる ごて、 はさめ あ ひか 

ねし なビ いひて 麻衣う つに、 くら けれ は、 男、 手斧 ミ て、 小 女房て ふ 株の やうなる ものに 松 

のせて うちわ .0、 そ へ あかしぬ。 

を ビ め 子 か い なき わさに 冬 もけ ふ 確う つ 也 秋に を くれて。 

ビにヽ歌ぅたふ聲してゎかき女ぁまた、かたに つ っれ衣かけ、ぁるは、手こ,.」に^-§.^^子ごて 

條 もて あめる こ を か 、 へ きて 、おのれ-,, \- か 前にお きヽっ つれ、 布 かた ひら を、 ふどき 糸して 

あつ/ VJ さし、 うみ そし ヽ へそつ くる VJ てヽこ かしこに ま どゐ し、 おのか いはま ほしき- J 

島 おんど 一 ビ をい ひ、 はた ヽ細こ ゑに 蚊の 集く やうに、 「ぃかな夜も日も^;5まっはか..^、^;にまた る > 

ン, e-o lv」 う こふ: A まりて ヽ へ 天 註 II 此歌は 松 前の 岛 おんどと て、 うかれめ なとう た ふ を、 其. 5 わ た 

肩 を: S しゃ JVJ ,つ vil { 力 はりて (りする 舟人な との も はらうた ふ を 聞なら ひて、 此 あたりの つら/、 山川 

淤遇 濃冬隱 一 ま 



菅 江 眞 澄 築 第 六 



i 



男來 交りて 



男女 寐屋に 

泊る 



ぉぢ 起きよ 



まても つねにう 

た ふこと と か、 

おもへ VJ も 人の 心 は 麻糸の なかき よる,/ \- ひか れて そまつ。 

た そな らん、 そのけ そう 人に か は, 9 て此 歌の 返し も 作りぬ。 

た へす くる 心 をい かに かぐ はか. など 淺原 VJ おも ひよ るらん 

やかて 男 VJ もの、 まつ の 火 さ 、けて 多く むれ 入き て、 此女 VJVJ もに おなしむ しろに をり て、 

わらくつ つぐり、 あす は、 かや からん ビ いひて 繩な ひ、 稗 酒に 鰻い はしょけ んビて くひ、 

小夜す からかたら ひ 粉の 火 もけ ちか 、れ は、 われ を は、 まひろき やの 放出の かたに. ふさし 

む。 - 」 の 宿 は寢屋 VJ て、 契な き 女 VJ も い ねて 、 は て -/\- は、 い も ビ せ の む つ ひ をな ん せ け 

る も、 又いた つら ふし も め b ける、 ビ ころの なら はし どなむ。 世に い ふ 雜¥寢 にや 似た らん 

かし 

二日 。樑の ビ b 聲 たかう お VJ ろかす に、 r あにな、 お ちな、 おきよ おき よ。」 ("^f;::, お 弟ち をと さよし, てへ 

S おき"。 し 。妹 も r、」 起す ふ..^、 「庭 鳥 はかけ ろ W 鳴ぬ 也、 おきよ /\ 、わか 門に よの つま 人 も 

こそ 見れ OJVJ い ふ、 ふるきうた ひものの こ 、ろに よくこ そ 似 つれ yj 、夢 さめて 間遠に 聞つ つ 

おかしう 思 ふ 折し も、 雨の はら/^ VJ 音した るに、 かれら かう へ も おしはかられて、 

村 鐘 鱧け さし も 門に ふるこ どの 沾れて 別 れん^ゃ 明ぬ どて。 



5S を 出て 一一 雨の を やめ は、 ひたけ てこ ゝを 出 たつ。 K つた ふ 路にゝ 鹿の あ VJ い VJ 多く ふみつけた ひ 

ふゆ あさみ 應 のかよ ひち あどし るく 落葉 埋まぬ 森の 下み ち。 

やち を ゆけ どて 水草 ふみした き、 澤水 のなか をのみ わけく るに、 三稷、 澤 SI の 多? -る なかに、 

行水に みくりお もた か うら かれて 時雨に ,涵 る 冬の 山澤。 

鬼毛變 りて 目 菜の 山里 近う、 はや、 身の 色し ろうか は b たる 鬼の 求 食 居 を、 

冬來 ぬ VJ うの 毛 も 白く 山 かけに い ど 雪 ま つ 身 そ Jsl^ けな る 

山の 葡萄 一 このころの時雨にヽのこ..^なぅ紅葉ぬるゃまくのぃろ、小松、桥^の^に、め くら ぶ V- ,フ、 

くろぶどぅヽさな っらぶ》」ぅなマ」、みな、をのか葉ならぬからにしきの色を^し、ゎきて左<小 

都 良の 赤 葉の めつ らしくて、 

(了) 

. 紅 も ふかく 太 山の さなか つらく. OS 返し ふる 鐘 鱧 を そしる。 

らくに 歸 へ る。 みちの へ の山、田屋の山里のぁた..^にかぁらん胆のニ辨になけは、 

山賤 かそし ろの 田家に 引 板 かけて 今や ひくらん 年 鹿の -ISO 

日。 お ほ はたの 直躬、 梅の かたに、 もの かいて ど、 ふみに いひお こしけれ は、 いなみ かた 



神無月 名に お ふ 春 を 水く きの 情 も ふかき 烏 梅のう つし ゑ 

淤遇濃 冬 



エル 



菅江眞 澄 集 第 六 一 さ 

友 主 を 知る 四日。 越の 海 敦賀の 浦に すむ 友 主 VJ いふ 人來 ける に、 小夜す からま VJ ゐ して、 

猶 かたれき、 こそ あかね 棹 牡鹿の つの かの 海の 深 かき 心 を。 

このぬ し 返し。 

見る めな き あまの 小舟よ さ をし かの 角 鹿の 海 はなの. そ はかり。 

度 申す る 六日。 庚申す どて 夜 VJVJ もに かたら ふに、 鹿の 聲 したる はいつ こにや あらん。 

つまこ ふるなら ひ はすれ VJ こよ ひ VJ て 鹿 もね ぬ 夜 を 鳴め かすらし。 

槌を; „H す 七日。 男の、 欞の 上よ b 砧の槌 を 河に 投入た る は、 家の うちにて 一 ビ せに 人 ふた. 身 まかれ 

は、 かなら す、 みた.^ 死 へう こ VJ の ある VJ いふ を VJ むる ましな ひ 也. yj か。 

八日。 ある 人の、 山家 落葉 VJ いふ こビ をよ め VJ い へれ は、 

山里 はおち 葉 誘ふビ 吹 風に 時雨ぬ: 從半 もし くれ を そき ぐ。 

確き 一難 十 一 日。 さ、 ねなん ぐ」 いふ ころ、 火 はやす めなん?」 かい 埋 みて、 はき 淸 むる 女、 箒の うれ を、 

さビ 火に さし あ つる ほ Vj に 、鼬の、 VJ にて、 ひたな きに 鳴し か は、 升に 水 入て、 門に これ をす 

て、 叉、 水 はしき のう へ にます の 水う ちな かしぬ る は、 火 ふせの ましな ひ 也 Q は きめ ふる 

も、 小夜な かに、 はくまし きをい みて な, 

十二 日。 霜ぃど ぃたぅふりて、殘なぅちh^はてたる梢VJもを見 ぉ VJ.<;くに、aさど外.3に お 



管 江 眞澄橥 第 六 



二 ハー 一 



ふ 陶 f u.^ X ^ 

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V ^C2V^^ や.? - ベ f&^/^-^ i 

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十月の 初雰 



乾 槲の衆 

組 盛 



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いと ラじ 



一 俗謠ー ッ 



こる 聲 した 

艳葉は 誘 ひ して 松に ふき 栴 に 通ふ嶽 の: so _ 

十九:::。 :收邊 よ. 冴へ て、 あさ u; おし 明れ は S いや ふりに ふ ぬ。 こ は近與 のなら ひ./」 て、 

I 

かんな 月の はつ 雪 も 見ん こ W い VJ めつ らしくて、 一 

菴 むしろ 紅葉の 錦し きか へて ふま、 くもお し 庭の はつゆき。 

みちの くの 奧 のなら ひど 神無月き の ふの 時雨け さの 初 や."。 一 

1 1 十日。 マ」しこどのためしに西宮の御祌を家こ、/」に祭りて、ひかしはのしどき、机^&-てふ 



の は、^ ころの なら はし 也け,.^。 人み な ゑ ひしれ てヽ はや 、かいどう じ VJ いふ を^て (2^::- と 

むる を かいとう しとい ふ、 皆 同事に や、 乂皆同 治と ン . 

いふ にゃあらん。 この 海邊 のなら はしの 詞 なり。 ) 

かくは かりい くひ さうた ひ V) る 酒に うかれて しらし しも r ゆ る^^も。 



廿 三日。 雪の い VJ お ほく ふ..^ たるに、 あか 國を おも ひ. やりて、 

旅人の 顿に のる まて 初 太 雪 ふる 鄕の穴 >1 や 今^ 雨る らん。 

廿 六日。 夢に 庚申す ぐ」 見て、 

おも ふビち こよ ひねぬ 夜 を 祭 る その 手 向な るら し .M のお. 中 ひ。 

廿 七日。 けにゃぁらん大雪ふ..^ぬo ひるつ かたより 奚 VJ なりて、 を やみ もやらぬ に、 つ 

淤遇^ 冬 ほ 



赤 河の 瀧 見 

に 



赤 河の 瀧 



菅 江 眞 澄 集 第 六 S 

る やに、 から 臼の 音して、 「向山の ぐぞの 葉、 何 を まねく ぐぞの 葉、 吹 あけて 吹お ろし、 それ 

を まねく ぐぞの 葉 OJVJ 、あまたの 男の 聲 にうた ふ を、 

冬 かれの 山 をみ それの くそ か つ らくり 返し ふる 遠近の { 仝。 

霜ふ.o月十日はか.,^、赤河てふ浦ゃかたにょき瀧のぁ.o'けるょしをかねて聞しかご、こどな 

るふし も あらし^ ヽ ふた VJ せ 三 VJ せわけ も 見さ. つ る を 、この頃き ぐち 成 章の 來てヽ この 1 

見 侍. し は 世に たく へんかた もお も ほ へす ど い へ る を 聞て、 しきりに a まく ほ. r> して、 け ふ 

なん 行 てん VJ 巳の 時 はか b 田名府 をた ちて ヽノ。 ッ コ 严 よりみな VJ ベ をへ て水澤 かんかけ に 

くれて、 た VJ るく 池 田 龜丸か 庵 を VJ ひ、 戯てヽ 

水 淳る池 田に すめる 龜麻呂 の 六 かくし 吾る 宿 や 此宿。 



十 一 日。 赤 河 村 



) 、 M 



、あない をた のみて 八幡 阪、 けたの 阪、 傳八 さか、 K くべ 阪 VJ いふ ヾ」 



ころ を 越て、 小 赤 川の みなかみ、 黑森 山の し, にかう く ビ 音して おちく る を、 水を涉 て、 さ 

かしき 蛆 によち の ほ, ふ. あ ふけ は、 いぐ そ はくな らん 高き いはほの に、 すい さう のす ご 

れを かけたら むか こどぐ おちて、 不動 石の かしらに か 、 る 水 は 雲霧 VJ ち hv 湖 VJ よ み、 又 犬 

瀧 VJ な b ておち、 しら 布 を かけたら ん かこ VJ くに 落 瀧つ。 すゑ は 岩 VJ 岩 どに せ まりて、 偏 

提ヽ 線の 水な ビこ ほす かこ どくに 落 流た.. >。 黑森山のかけょh^もぉち來る、さ、ゃかのたき 



浪 もひビ つに ひびき あ ひたり。 ゅんて、めてには冬枯の拊しげぅ、した^:.5-は此ころの?:.:-に« 

れた bo 

ふりつもる 高嶺の みゆきく たすか ど 見 へ て 厳に か 、る 瀧な み。 

いさ,/」、 おなし みちを 來 るに、 近き あたりに 杣 やた つらん、 木 を 伐る:? の へ れ. 00 

お く 山 に 杣ゃ眞 木 さく 避 能 妻 手う つ 斧の 昔 ほ ど 近くして。 

鯓を 虎す 一 かくて日はした になれは、赤河に歸,.^來て宿かれはくれた..^o や は 、どころ せき まて、 する 

め をの ほした る を 結 ひ VJ どの へヽ樑 にも かけなら へ た るか、 服 は S などの こどぐ、 火の 光に 

きらめきて 更た, 00 

十二 日。 みな どに 來, i し、 くす し 今 井 常 通の ケ訪へ は、 わかれた る ^額の 朋卞: ありて、 あ 

な ひさ VJ て 語ら ひ暮 た, oo 

十三 日。 人々 のい さな ひて 大 畑に 出つ 菊池常親か:^小加宇てふゃのしり に大松 あ. ^0 

へ 天 註 こ 乂 の 人、 な へて 借 やかた をな がう とい ふ は、 長屋, ごな がう やと 舌た みて い ひ、 や を はぶ いて、 一 bvr-)>v.. 

一な かう とや いふらん。 このた くひ^ (う ぞい) を ュ ゲと いひ、 大^ をォ ホカビ て ふ 名 あるの たく ひなり。. ^ +^ ^ 

月 はか,.^ ヽ野分 あら かりし ころた ふれ ふして 日数 ふるま、 に、 ながう の もの VJ も、 此た をれ 

木 われに たう ひて、 たき 木に くた してん ど い へ は、 まかせた hv け hso け ふや 伐らん、.^ す は 

かなら す VJ 人々 をた のみ 其 まふけ して けれ は、 たて 花す く 人 は、 この 枝、 かの 枝 は、 なくた し 

淤 遇 濃 冬 ^ £ 



ながう 

大 畑の 奇松 



菊 池 氏藏古 

瓶 



大畑 滞在 



大畑を 別る 



菅 江 眞澄集 第 六 - 11 バ六 

そヽ なさけ ふかし、 我に かなら す 賜れな VJ いひて 慕ぬ。 夜の まに、 此松、 も VJ よりな をく 生 ひ 

立ぬ。 明れ は 斧う つ 人 も來て ふり あ ふき、 こ はいかに、 此も VJ にお まします 飯 成の 神のお し 

み 給 ふ 木に や./」、 いよ た ふ VJ みし 其 松 も 見 てん VJ 、まつ 菊 池 かも VJ にい たれ は 、あるし、 も 

の 見せ 侍らん VJ てヽぃ VJ 大 なる 凾の 中より、 い つ さか あま. いっき はか. 'の、 なり は 5§ 梓の 

實 のこ ビき a に 、、刘 4^ の ふたつの 文字 ある を か > へ 出て、 これ 見た まへ、 むかし 尻尾の 岬に 

船つな きた, 5 しビき 碗に か 、りて VJh- 來 しか VJ 、近き ころ まて 蛎の ひし 》V(\»VJ つきた, し 

を、 みなく たき ビ b しな ど かた. ける あやしの 瓶な りけ. CSO 

しっかなる 磯邊に 拾 ふ 玉 たれの を かめ も 御代の 光見す らん。 

このお ほ はたに 日數 ありて、 

十 A 日。 なほみの やに 更る まて 圓 居して、 いさね なん どて 友ぬ し。 

旅 衣 冴る しきね はせ はく ビも 我に も かせよ 十 府の菅 こも。 

ビ いひて 枕 VJ れ るに 返し、 

ふ る 雪の つもる おも ひやか たらなん 十 府の管 こもごも にしきね て。 

又 逢 事 は いか /-、 いま 一 日-/^ どてけ ふ も くれた. 00 

十九 日。 け ふこ、 をいて た、 はや ビ いふに、 すへ なし^て 直躬。 



ウ ノゾ 



氩. お、 T>.>,o て 

7^.^/1 やえ 



,な》 1i 

零 お A》 き 



管つ ぜ 



ふ 



甲 今ム, 1 

し^ま S ふ 

丁 愛れ ふ 




淤遇濃 冬 



夜道に 苦む 



別行 人 は い つ こ しら S につけに しあ VJ を ひ VJ..^ しの はん。 

VJ なかめ てけ る 返し。 

めく ,0 あ ひて 逢 事 はいつ しら 雪の ふ. 別行 身 を 思 ひやれ。 

つぬ かの VJ もぬ し肇を VJb てヽ 

われ も その あど やた どらん 太 雪 ふる 奧の 細道よ し埋む VJ も。 

yj ありけ る 歌の 返し。 

おも ひやれ 別て はい つ みゆき ふ るお くの ほそみち 心 ほそ さ を。 

いま ゐ つねみ ちの いはく ヽ 

なれて かく かたら ふこ ビ のなかり せ はけ ふの 別に 釉は ぬらさし。 . 

VJ ありけ る 返し 

別行 釉の なみた も かつ 氷, り どけぬ 思 ひ をお も ひやれ 人。 

かくて ひるに なりて 出 くれは、 この頃の あめ 雪に 路は 沼田の やうに ぬか,..^、 うし; ii? の 行か ひ 

しけう ふみう かちて、 くも ゆかれね は、 觀根 村に 至て くれたり。 こ は 、いか かせ ん どま VJ 

へ は、 なさけ 深き 翁、 是 もてい きね VJ て、 くぐ 草の たへ まつ を くれた. o。 これなん たよりに 

た?JれV^、夜風さVJ吹來て身に冴 へ通りゅきなゃむほどにヽふかきぬか..^ におち 入て、 つ い 

淤 遇濃么 ー隱. i 



關极村 一泊 



田 名 部に て 



成 章、 我 遊 

覽 記に 題す 



管 江 眞 澄集笫 六 一 さ 

まつ もけ t* はてて、 ぬかりに ふみ いらぬ 料に VJ て 立た なく ゐ せをち からに、 からく して はい 

あかりて ヽ いかん かた もお も ほへ すた、 すみて ヽ 

松の 火 は 嵐に けちて そこ VJ たに 行衞 もしらぬ みちた v」-/\- し。 

た ひ 人の 笠し ろう 1:^ に 見へ たる は、 た そそ、 おなし 道に まよ ひぐ る 人 にゃあらん。 VJ もに い 

力まぐ ヽ火 もこ ひ、 くぐ のまつ も わして んどヽ 

かたら ひて 友に やみち やた どらなん 行方く らくぐ る 人 はた そ。 



近つ きて かたら へ は、 直躬 かお や 也。 あな うれし VJ もうれ し VJ いふ を 間 あさみ あきれて、 こ 

や、 い つれ か 狐な らん ごこ 、ろ まど ひ、 いさ ビて、 村 を さ 與左衞 門 VJ いふか やに 入て、 こ ひち 

に ぬれた る 衣 ほし、 寒さ わすれて いねた bo 

二十日。 田名府 に歸れ は、 菊池淸 茂の も VJ よ.^ ふみに しかい ひて、 おくに、 

聞に さへ うし》」 そぉもふ^^もすから人は分こし^の ぬ か.0を0 

VJ なんかいた.. > ける 返し。 

おも ひやれ そこ VJ もしらぬ うは 玉の やみの ぬ か. ち ふみまよ ふ 身 を 

廿 二日。 あかせし nz 記 を 見て け ふなん 返しけ るビて 、その ふみこ ビに歌 かいそ へて 贈け る。 

成 章。 



伊 寧の 中 路てふ 書に、 

た VJ るビ もい なの 中路 なか^,^ に ふみ 見し ほど はいかに わけなん。 

ヾ J あ,.^ ける 返し。 

は っかしなぃなのなかみちなか-(.-にたど,.^しぁごを人もふみs^てo 

吾 かこ ろ。 

姨捨の 月の あはれ も おも ひやる わか 心て ふ ふみに しられて C 

この か へし。 

いかに わかこ 、ろ をよ はん 1^ 級 ゃ姨捨 山の 月の あはれ は。 

牧の なつくさ。 

いにしへ の 尾 駁の駒 もさ そな かく ふて さ へ ささむ 牧の 夏草。 

ビそ ありけ る 返し。 

名に たてる 牧の 夏草 かき 分る 毫 のす さ ひの あど も はっかし。 

け ふの 狹布。 

見め く b しその 名處の 言の葉 は つ 、むに あまる け ふの 狹布。 

ヾ」 あ.^ ける 返し。 

淤遇 濃么ー I:- • 一お 一 



閏 

十 
月 



管 江 眞澄鬼 第 六 i 

言の葉の むね さ へ い、/ JVJ あ ひかた きけ ふの せ は 布せ はき こ 、ろ は。 

千 引の いし。 

こ VJ の 葉の さか ゆぐ かた を かき 分し 千曳の 石よ のい しふみ。 

どなん あ ける に 返し。 

あらまし を 言葉に かき もつ くされぬ 千 H? のい しょ 壷の いし ふみ。 

うる ふ 霜月 十 一 日の 1^ の 月ヽぃ VJ あかき に、 

手 折られぬ 花 VJ 砌に むか ふらし あはれ 夜 ふかき 月 VJ 雪 VJ を。 . 

ヾ J なかめ て、 あくる あした 成 章の も VJ へ つか はし 侍る に、 このうた の 返し あ h^o 

花なら は 訪れん もの を 手 折られぬ 雪 を 砌の月 もうらめ し。 

十二 日。 お ほ はたの 木村來 て、 こよ ひ はおな し 宿に なにく れビ かたらん なビぁ b て、 た 、う 

紙の はしに、 

鉢の 木の 惠をこ 、に 火藏 かな。 

ビ かいて 見せけ るに、 あるし、 どに たか ひて あらされ は、 やの あるし にか はり-て 此和句 をつ 

くる 

雪の 一 夜 をう すき 小 衾。 



又も 田 名 部 

に 年 越さん 



二三 日 あ.^ て 、$J 刈路に 赴け る どて、 つどめ て、 

嗚呼. 雪く つ いよくお もき 名殘 かな。 

木 村 かいへ りけ る を 聞て 和 句せ h^o 

留る手 冴る 門の あさかせ。 

十五 日。 今 井 常 通の かたりけ る" シヰ ャの肯 葉 を 聞て、 うちた はれて、 

多 雪は朵 花 见 入 

乇ノク カノ ヽス、 オヤ 力、 -グレ • ホヽク H ッゥェ ヽック エト ヽク ェシャ クヽセ ホウ ク エツ 力 

この こ ろ を わきて いは はヽ 

け ふいく かふ b も を やまぬ 白雪 を 梢^ 花 V」 人 や 見 るらん。 

二十日。 此里 をせ ちに いてた、 ん VJ いふ をヽこ VJ し は、 れいより -^12^ さいたく 身に お ほへ、 

雪 は、 な、 さか、 やさ かビ 日に そ ひて つも,.^、 高き やの 軒 を も ふり かく したれ は、 わきて^ 出 

の 一 了 かひお ほつ かなう 心に も 思 ひ 人 もい ひ、 こどし は 年のう ちに たて は. 中.^ もはやけ なん、 

むつき もの し 侍れ な ど 熊 谷、 和歌 山な ビヽね もころ にいへ れは、 しら ぬ さ ど にいき て 小.' に ふ 

b こめられ、 寒さに 身 凍へ 病に ふさ は、 いか か はせん.、」 行す ゑ を はか.^、 はた、 人の まめな り 

ける こ 、ろ さしに つきて ヽ又こ VJ しも こ 、に VJ し は 越 へなん VJ 、菊 池? 右衞 iZvj い ふ あき 人 

の や をし そき いてて、 わか やま 叙容 のや^ 覃舍 ど いふに うつりた.. ^0 

淤遇濃 冬 隱 ーさ 



十 年ぶりの 

シ ガ 渡り 



五日!^ 子 祭 

八日 醫者禮 



九日 大黑祭 



十二 日 山 神 



年內に 節分 



菅江眞 澄 集 第 六 【g 

十一 1 月朔日 、0 雪 はいよ、 ふりて 、市中の 大河 は 永 はり ふたき、 そりに ものつ みて ひきわたし 

しが 

涉る さまし さ V」 い へ は、 十 VJ せ あま. 永 わたりせ さるに、 こぐ」 しは賓 さに 雪 もい. N く ふれ 

は、 か 、る こ VJ も あ, きな、、」 人の い へ, 00 

五日 は輕 子の みま へ にもの をく うして、 や こど に 祭り、 

八日 は、 くす しゃに、 くす b なめた る やま 人の かた を 一 間に あかめ、 やまう いやした る 一 ヾ J 

せの いさをし を あら はし、 ほこ, かに まちえて 、こかね しろ かね、 せに の 山 もさら に a るき 

出た るか こどに いたくつ みなし、 さけさかな にあ へた. 90 

九日。 ぉほなむもをまっ,.^たぃまっるどてヽふたまたの大根のぃビぉほぃなるに、豆のぁは 

せ を、 よそ あま b やぐ さに VJ VJ の へ たる VJ も、 やの ぬし かヽ あしまめ、 手まめの わさ ふたく さ 

入れされ は、 うちての こっち も、 みて にむな しう、 ねか ひ、 うけ ひた ま はさ, ける のお ほんか 

んち かひの あ, 9 VJ は、 たは ふれた るすち なから、 よくも まめなる おし へに かな ふ。 

十二 日。 大山 祇の神 を 祭る。 袖 山 賤を山 子 どよ ふか 來 あつま b 、ひ VJ ビ せの やまこ も, し 

むく ひに、 鳥總 たて、 いやしまつ, C 奉りし を ヽ猶け ふ は 其 わさせる 家の を さは、 それ^ (\ にあ 

るし し り 

十四日。 け ふ はせ ち ふ 也。 そのこ VJ 精し く 去年の 日記に したれ はい はす。 小】 收 うち^る 賀 



屮嶋 公世。 

憐彼遠 遊客 旅愁 幾度 寛 被 勞鄕國 夢 可 起: S 献嘆 

明日 春將立 莫遮 年兹闡 典 風 忽滿缺 一 忍 邪 M-。 

€ いふ、 くしなん かいお く,.^ ける にむ く ふ。 

あす は 又 春 やた 、まし ふる 鄕を思 ふお も ひ を 行て 語らん。 

又お なしぬ しの ヽ 

VJ ひ 來なは うれし さいかに 板 ひさし さす かものう き 雪の下 庵。 

ビ ありけ る 返し。 

け ふや はん あす VJ いふ まに いた 庇 さす か U 数 も ゆきつ もる w リ 

十五 日 きくち 成 章の も V」 にて、 「歲 中立 春 を、 

春の たっしる へ そ 波 も 年の 內に霞 初ぬ る 夷の 遠し ま。 

ビ ヽ あるし そな かめけ るに ヽ おなし こ V」 をヽ 

VJ し はまた ふ..^ つむ 雪 も 高 砂の をの へ のかね て * は來 にけ り。 

ふた 、ひお なし こ 、ろ をヽ 

年 V,- 春の 二 木 をみ きビ 雪な からかた え は 霞む 武隈の 松。 

淤遇 濃么ー 1 ま 



目藥を 制し 

て 贈る 



基の 市 



わたくし 大 



て は、 こ ん 春の 光見 

さ , か 贈.^ 侍.. = ^しか 



菅 江 眞 * 澄 集 第 六 i 

VJ しの 中に け ふの 狹布ぁ ひかた き 春の 重て きぬる 也け b。 

尔浪 のうち も 趣へ なて 末の 松 山路 はこの め 春風 そふく。 

十九 日。 成 章 のこのころ は、 めの やまう おこ b て 冬隱せ b けれ は、 か • 

んこ VJ こそ かたから めな VJ 閡 へたり ける に、 わかもの したる くす b い 

は、 そのし るし あ. きな VJ 文に いひて ヽ おくに、 

月 花の なかめ も かたくお も ひき や 又來ん 春に 逢ん もの ビ は。 

ビ いふ 歌 をなん かいの せけ るに 返し。 

月 花の 色 や 見る らんい マ」 はや も 木の め 春風 吹 を まちえて。 

廿 六日。 け ふ は、 くれの 市 VJ て、 うしう ま 引か ひ、 かま ひすし。 

月 も 日 も暮行 駒の あしなみ や 年の市 人い そき たつらん。 

廿 八日。 こどし も此 月の 小 なれ は、 わた. -大 のた めしに、 むつきの 朔を かそ へ い るれ はヽ 

$ 蝕) 

け ふに かき を は b ぬ。 大 橋の 上よ.. > 見れ は、 氷な か ははけ ちた る 河 瀨に鴛 SCJ 鳴た るに、 

(1E 本膏 鈍) 

□□□□□ おしの 毛 衣 なれ も 又 身に 重ねて や 春 を まつらん。 



南部より 津 

輕領に 入る 

馬 門の 關 



朝 炊の 煙 見 

ず 



'toe 



やよひ 廿 二日。 津^の 嶋山、 椿埼 VJ てお かしき ビ ころの あ, どかね て^し かば、 今や^ ぬら 

んビて 見に 出た つ。 知 加 川 を 涉,. > 、馬 門の 關に、 れいの せき 手出して、 や をら 越 ゆ。 ^ 澤川 

■ ^^11 ほさ かひ 川 ひか 也ろ を 渡りて 狩場澤 せき 尾に いたる。 みな、 むかし、, si> ける S な 

れ Vj 、見泰 ら ざる 菅大 神の 祠 VJ て 、さ やかなる 、め をの はじめの 石、: 中 E 斧 石、 -fmsg 石な ./J 云 

ふ 、こどな ろ 石 VJ も を を さめたり。 保 連左斯 VJ いふ はや 川 ありけ る を 丸 水::^ にさし わたる。 

あら 波の よるき しこ ほれさしながら にごらで 花の かけやう つ さん。 

口 Bsi: を 一 てお w.^ 可: 11: こ 人る。 へ 天 註; I ある 船長の 一: ム、 いつ こに てまれ、 家 一 二 ある.^ にても、 夜 i: なん m ほ 

csti^*^. 俨フ it-" スス I ひ は、 あさひた く 煙の やねに 立上り、 撗 ハと 1 つに 棚引 波る を、 此ォ: 川に 於 

て は、 さる わさな し 。いかなる 故に か あらんと、 再 ひこと 人に 問へば、 沖 邊に泊 もとめ たれ ど、 折々 ノ 、 

それと 其 村の 煙つ ゆ 見し こと 侍ら じと なん。 <1 ロ廣の 浦 やかたより 洁水川 むら 見た るかた あり。 、 :かィどデ^-.:5? 

を 來れば ヽ沼館 ど 云 ふて 家 ふたつ ある 邊ょ, は 雷電の 林い VJ 近し。 むかし、 いざな ふ 人の 

いそぎ、 こ、 ろ あはた、 しう、 えまう で 奉ら ざれば、 いで、 こたび 迚 »w に 入る。 木 き 森の 

したみち を 二 町ば か b ぐれば、 廳 たて 河 VJ て、 しほみ つれば 御 下 洗 川い ど ふ かう、 其の 渡 一 

律 可 0« の奧 一 :} 七 



小湊 にて 



菅江眞 澄 集 第 六 一せ 八 

里ぁま,.^ビゃぁらん、遠ぅ水を隔て見ゃる宮,^ころ也。 近き 頃 で 橋 わたいた ろ を、 氷に 橋 

ばし らくた けて、 けた も は つ か 斗 見えて、 うなの 浪 もうち よるば かり、 赍 海原 まち か うわた 

らんこ どの かたければ 、こなたの 川 315: に 手 あら ひぬ かっきて、 

みっし ほの 浪 のしら ゆ ふ あさな 夕 かけて いく 世に な b 神の 宮。 

むか ふ每邊 に淺所 VJ 云 ふ 村 あれ》」、 舟よ はふ- yj も、 きい VJ ヾ ぐへ う も あらや ふ」、 あないの 云 

ふ を 聞つ /-ヽ 

この 河の 渡も浪 のい ど ふかし 世に あさ マ」 こど 名のみ なかれて。 

こビ かたより まふつ るみち あり ど 云 へば、 こ 、を 出来て 神明の 祠 にぬ さ 舉.^ て小湊 に來 て、 

こ^の よしを 問 はん V」 、かの 神 離」 つ か, つまつ る 雷電 山 日光 院 VJ 云 ふけん ざ の も VJ に VJ ふ 

ら ひて ど へ ば、 けん ざの い へらぐ、 ころ は 大同 一 一年 どか 田 村 丸の 建 給 ひて、 加 茂 を 移し まつ 

-.^奉る^^のみきぃったへ侍る0 その かみ 記した るふみ ども、 火の わさ わ ひに あ ひて うせた 

bo 近き 天明の はしめ ならん か、 松 前 S 嶋 なる 君、 夏木立 ふか, つ 茂 b あ ひたる 宮居 を はる は 

る ど 見 奉,.^、 ぬ さど,.^, ふの 時、 「玉垣 や あけ もみ V- もしら なみの あら ふ て 淸き神 力 ひ 



ろ 前、 どなん ながめた まひし どかたり ぬ。 



<1醉 電. 



かくて 此 里の W ひまろ、 宫嶋 たれ 



U 祠 地の 圖ぁ 

どか やか もどに どまる。 此 里の 近き あた,^ を 見ば や VJ 出 あるぐ。 むかし 行か ひの すち にト 



家 頭 をう つ 



權ヽ 中槻、 下槻 VJ て、 どし ふる 槻の、 み も VJ ありし かど、 上 機のう つ ほに は大 いなる をろ もす 

みて ける が、 いそ どせ のむ かし、 かん VJ けの 火に やかれ、 巾概も 近き ビ し S: 火に かれ、 下 機り 

み ひ VJ も ビ今殘 る。 その あた, に 昔 在, つる を 錦 木の 里 VJ いひた る よしを、 M の ビし たか 

きものら の 語る は、 毛布の 郡 VJ はいか にゃあらん。 昔 こ 、を 通りし -s 、せの あ さみた れビ、 

そのいに しへ は、 みちの おくのなら はしに、 いづ こに てまれ、 けさう しける 女 あれば にて た 

るに や 

餾 木の 其 名 も朽す 今の 世に いひ こそ 立れ 古き 例 を。 

; £nt お K 一 寺 一天 — .?か,;?ぉ;1|_;|^.^嶽、の麓ょりこひにぅ。^|ど ,, ふ:: f の W: 、威.^ 度る, 卯 f のし: よ 

3 口 さ- V つした る 寺と いふか 故に、 山の 名 もし かり。、 2 ,^ ひも * B«M;^ ; f t J1 ^ , 

ひ、 こ にお もしろ ければ ヽ 



柳 さくら 都の 錦う つしても いかに 吾妻の 名に お へ る 寺。 

淸風 山淨林 寺,/」 て、 な も あみた ふち VJ な ふ 寺に、 S のお かしう 木 ひて なけば、 

春風に 翅 ふかれて 靑 柳の きょき はやしに あそぶ s。 

廿三 日。 あさ./」 く、 あない を さきにた て、 こみちに 入,.^ て; ite. 村 を 左に 見て 潮 立 川の 水上 を 

橋より 渉る に、 むら あ, o、 福 館 VJf ふ。 河べ たの 角ぐ むめし のなかに、 なか や かの 水の うれ 

やが しら 

にわら、 菅、 ある は 又 $1 な ざ を つかねい ひて さしたり。 - J れケ家 * う つ VJ て、 この VJ し、 わ 



VA 



遠近 山々 



貝签の 料に 



菅江眞 澄 1 第 六 一八 

やね ふかん VJ おも ふ 折し も、 むつきの はしめ に是を 立て 、我 刈らん しるし VJ て、 そのぬ し:^ 

たてた..^ VJ なん。 このぁた.c^ょりg^-近を見ゃ,oたるはヽぃはんかたなぅぉかしo 比 岐乃己 

志 か 嶽のそ ひえた る 三角 かたけ の、 不二の 俤に 霞み、 鹿 子 まだらに 雪の けち 殘 たる は、 吾妻 

力た け 西に 遠う、 こなたより は 外 山に かぐろ ひて、 まほに も 見やられざる。 山 口て ふ 名聞え 

て黑き 力 ありへ 天 註 —— 山 口; S に大槻 一本 あり、 すなに ち槻 の明祌 とあかめ まつる。 此木 \ ヽジ, ぷ.. ) t ヒ t 

^1 1^ I の ほと リ より 藤 澤村 にか \ り、 三 もとの 槻の もと をす きて 昔 行し となん。 ) わ わ? 力り:^ る ほ 

V- は、 田う、, る 時 はつ 、み 打 聲のも はら 聞え たれ ざ、 近き 頃 は、 たれ 聞し ビ云人 も ゆめな け 

んな ざ、 あない 語, つ 、!^ 川 V」 いふ 村 を 過れば、 VJ しふる 林に 人る、 れいの ふるみちに こそ。 



ふた 



ら にぬ さ VJ りたい まつる 



天 註- 



す,, .3 な- ぁリ。 j 

いさきよ きか もの 河浪 うつしても ふかき 惠み のか るかし こさ 

さ、 やかの みな.、」 ベ にれ i":^;^"^ 出れば、 あさ VJ こ 村に な て 休ら はん VJ いへ ども、 つれ 

なき 人の 屋 ならん、 11; させ る 門に 昔 信れ て、 

柴の を さして 問 來る人 もな し VJ また 朝 床に あさ ゐ する 宿 

間 木の 溶 どて 、やの はっかば か, あるに け ふ b 立 は、 帆立貝、 あかざら 貝な ざ を やいて、 しら 

灰 VJ なし、 しほが ま、 ね, T 作る 料 V」 てわざに せり。 瀧 VJ い ふ 村に 水 も かすかに 落 あり。 

おちた きつ あるかな きかに つた ふ 寄る 汐 せの 音に まぎれて 



ヘッケ ナヰ 



穴澤の 一本 



錢 崎の 阪を なからば か b くだれば、 むか ふ 礎,?^ に、 たかうな の 如く、 しらい は 立てり、 名 を 

立石ビ いふ は 世に こどなる 姿せ b 。 下つ かたに いはや あ.. > 、うす/ 

ひろくして 、かた ゐ など 行く るれば、: S- いはむ ろに 泊す ど 云 ふ。 そ ど さし のぞけば、 う t>、" 

の ぐらき に、 はら 白き けた もの ふしぬ。 こ は、 あら 熊に や VJ 、あない も、 たまし ゐを 飛して に 

げし ぞき、 身に 汗 あへ. o。 や をら、 へ ッケナ ヰ (ぼ^ 一き きつ ノ) VJ いふ 腹 やく あら 微に 出. つ、 

れいの 掛 樋に、 はねつるべし てながし 入る。 しほ やに 休ら ふ。 木 を 牛に つ けて^ よ.^ 

くだす に、 花の 一 ふさ か、 b たる は、 

醸 木 こる おの、 ひ /- きにちる 花 をう し VJ もしら では こふ 海士の 子。 

J は むかし、 こ V」 冊の 人、 i$ を: a よ 



ク」 h-. 



天 註- 



かくて 穴澤 云 ふ蛆に 椿の ひど もビ ムり < v<rw- あり。、 



b ぬすみ こ、 まて 來てヽ 海の VJ みに あれ 雨風の する は、 下草 を ひら ひても た 、り をなん した 

まふ 神の ヽ惜み 給 ふその 實は、 いづこに ゃ植ん どお ぢ おそれて、 ここに 扮 たるが 牛 ひ 化り 、枝 

葉 さ へ 友 やした はん、 そなたに のみ ふしな ひきたり。 か 、 るた めしの あれば、 ; 枝 を だに 折 

人 も あら じかし ビ、 道行 人の 見つ > ^通る。 

しら 波の ても歸すはま椿かけて八千世の*を^^まし0 

白砂 村よ b しら.^ 越えの 坂な かにた ちて、 大澤て ふ 山の あは ひより、 崎 ほのかに いろ V- り 

津可呂 の 奥 スー 



菅 江 眞澄集 第 六 一八 一一 

田澤 に出づ 渡る が、 遠う 見やられて おかし。 鎧 崎 を くれば 田澤の はまや かたに なりて、 雨の いや ふ.. > て 

ければ、 浦の を さか も VJ に 宿 かる。 

廿 四日。 夜邊ょりの雨&に^^もぁるればヽぉなし宿にぁ,.>。 

蝦 .sf の 遣 跡 廿五 曰。 きの ふの ご どに 雨 ふ,.^ ヽ ひるの 空の 晴 間に 海べ たにいで、 はた 山 岸に 行けば、 古 館 

チ ヤシ 

の あ VJ は そこ こ 、ど 、おくえ そのむ $5 しジ ャ クチ ど 云 ふ 蝦夷の 柵の ぁビ は、 山の 田 はたけの 

名ビ のこりぬ。 ふかう 入れば、 野內畑 どてお かしげなる 山里に 櫻 の^たる は、 いはん かたな 

うお かしう、 折 句 歌 をつ くる。 

のき 近き なかめ よ 櫻い ま 盛 はる こそ わきて たのし かるらめ。 

博 崎の 椿 廿 六日。 海 もな ぎ 穴 >1 も はれ たれば、 つ VJ めて 椿 崎 見に どて 出 ゆぐ。 浦 館 より はみ ちし はし 

離れて 蛆ょ b くだれば、 波う つ 岸べ よ,.^ けしき 遠 さか. たるい そ 山に、 VJ しふる 椿の ひし ひ 

しVJ生ひ茂..:^たり。 こ は 如月の 頃 雪 や、 けぬ る 頃 ゆ、 や を.. 初て ける ど 云 ふ。 今、 やよひ 

の 末つ方 花 はなから ばか b も^つれ ざ、 紅 ふかう ふ、 みたる は 稀なる やうに、 朝 曰の 影に い 

ビまは ゆきまで、 に ほひの 潮ビ 共に 満々 た. 00 年每の 卯月 八日の 頃 ほひ は、 いつも まさかり 

VJ て、 近き わたりの 人々 うちかたら ひ、 かちより し、 舟に てこ 、 に 渡 b 花見す VJ 云 ふ。 け ふ 

の S 、の Vj かにう ち 霞みた る 朝 浮に、 こ、 らの 椿^た る は 、巨 瀨の泰 野の たま 椿 も、 えこ そ を 



明 神緣起 ょばねど、こなたかなた、ち..=>たる花>」,.^吸遊ふー童を友にゎけめぐ.^ わけ 入て、 小川の 流る 

> へ たに 椿 明 神 V」 云ふ祠 あるに ぬかつ く ころ は 文治の はじめ やらん、 此滅 にか ほよ き 女 

あ. ける がヽこ VJ 國の 船人 年々 來 てヽ此 うらく の宮木 伐てつ み 行 5:- ビぉ 火.. > 、ぷは いもせ の 

かたら ひせ まくむ つ ひた, せ-、 舟人の 歸. ゆかん 折に 女の 云、 都人 はつねに 排の汕 て ふ もの 

もてぬ,.^ て ヽ髮の 色き よらに つや 》/\VJ ひかり、 つら,/ の i 某の ご どに あ.^ どこ そき け。 

か る賤 しき 海士 少女 も、 をく しど る い ビま、露ぬ,.^ て、にゃはしき.^のならば、來るギの つ 

ビ に 椿の 實 たうび てよ。 絞.^ ぬ. てん ど、^ 波す ベな うない 別て、 VJ し 明れば 此 船..:^ のこん 

ゃどヽむっきょ..^、しはすまでまっに、むなしぅ船の來ざ,0ければ、又の どしも^^ょり ;- どせ 

を 待 つに、 いか ヾ した b けん二- yj せ 斗 船長の こぬ を、 この 男 は 、こ、/」 めに 心 ひ かれて やど、 切 

のた かひし を 深ぐ 恨て 海に 入て 身 まかれ.^。 その 女の なきから 波に 寄た る を、 浦人に、 なく 

く 橫嶺 VJ いふ 所に 埋てヽ つかしる しに 木 を 植てぁ VJVJ ふら ひける をり しも、 かの 船 を さ 三 

VJ せを經 てこ 、にこぎ つきて、 さ. かたき 事に た つ さはり て、 二 VJ せ 三 VJ せ も 沖 のりせ ざり 

ける。 こたび は、 きつる。 かの 女 は 事な しゃ,.」 問 ふ 。浦人し か^^ VJ こた ふる ケ^て、 ふな 

を さ 、こはま こ VJ かヽ いか ヾ せん VJ て ふしまろび、 血の 淚を 流して なけ V- いふか ひなう、 せ め 

て 其 塚に まう でん VJ てよ こみねに 行 登..^ て、 善の 上に ぬかさし あて 、、いける 人に ものい ふ 

津可呂 の奧. Km 



大島 

油 子 島 



人名 クサ ィ 



^.iH を 過 ど 



管 江 眞^ 龜第六 ス四 

やうに 悔の A 千た び ものい ひつ 、、其つ 、み來 る、 いくばくの 楮の實 ども を 女の つかの めぐ 

b に まきて ヽ今は 苔の 下に 朽 ぬる 黑髮 の、 い か に此油 ぬる VJ もつ や、 かならん や は VJ 、た、 > - 

なきに ないて 舟 こきい にき。 その 椿殘 りなう 生 ひ 出て 林 どな 6 ヽ花こ どに おもしろ ぐ^た 

る を 人 折れば、 きょげ なる 女 あら はれて、 花な 折 そ VJ 惜しみし かば、 海 士、. 3 賤ぉ それ をな し 

て、 女の なきたま を 神に いは ひける VJ なん。 其かん 祠も今 は 橫嶺ょ ,0、 か く、 こ VJS^ にう つ 

した,^ けり。 たる 林のう ちに ながめて、 (, ほ^ J,;^ 卜 格) 

影お つる 磯山 椿 紅に 染めて 汐瀨の 波の 色 こき。 

この, 崎 を 越えて 寅に あた て、 うなの 上に 釜 臥が たけの 近う 見え、 尻 矢の 山 は、!^ に そこ VI 

しられたり C 久 地の 济を 過て 少し 磯 はなれた る を大嶋 VJ いふ。 油 子の 嶋 VJ て 見やる にお か 

しき 處 あ,. ^0 しばした 、すむ に、 みちに て 見し あき 人 は 山 越の みちよ. 來る を、 あ,, J よ h 人 

のク サイ,/ \ -ビ 呼ぶ。 こ は 、しこ 名に や VJ おも ふに、 まこ どの 名な り。 いづこの 人^ 問へば 

狩場澤 VJ いら ふ。 その 處 のなら ひどて ヽム デナ、 イナ リ、 マ シヽ ゥサギ な》」 いふ 名 も 侍る ビ語 

る は、 田 名 部の ほどり に 二 ガ ベ ン ケ イビ 云 ふ 名 はい VJ 多く たれ も,^ つけ VJ 、蛙、 釋迦な VJ 

い ふ 名 も 聞し ビ い へ ば、 む ぢな の はらからなる VJ い ふ、 くさい ヽは VJ わら ひて 村に な. ぬ。 

稻生 どて 田 づらに 人お りたち、 尾 は 三ば かり 見えた. csO (^|^^" ほ 。生- 



けふまきて秋はぃなふの實のるらん小田の苗代水越てけ..^o 

小稻生 VJ いふ 山 ごへに、 あぶら こか 崎 を 見渡した る 離れ 小 崎な VJ 、いはん かたなう、 め./」 ま 

る。 浦々 の 風情 こ な.^。 ゆき-/ \- て 浦 田 VJ い へ る處 になり て、 

海 士の子 は 浦 田に 水 やま かすらん 蛙 鳴な b 春の 山 かげ。 

藻 IS に 泊る ft VJ まやに どなりて 馬屋 尻て ふ 浦 やかた も 並 ひたり。 又 山越え ある にの ぼ..^ て fi^、-=T:SJ 

尻、 あなた は 藻 浦 VJ いふ 處も 見えた るお かし さ、 いはん 方な し。 かくて 下り はて 、此 々の 

おもしろさに、 一 夜ね て 曙 見 てん VJ 宿 かれ Vj 、ひどりに 5 ^みだ リに ゆるす ベ き や、 どこん の 

の,^ なれば かさじ、/」 いひて、 かさ ざり ける にヽ 

浦の 名の 藻く すしき ねん あまの 子よ つれな く 今 {iMiw か さす, も。 

なさけ ある 翁 宿 かして 夕飯に、 ふくべ ら、 しほで、 くま あざみ をに て、 此; g 狄:: もけ ふ つみしぐ」 

て くれたる 時、 たはれ うた。 

はま 風の ふぐ へぐ の, もつ みぬらん ひる やし ほでの 水 も あさみに。 

望む 島々 此 浦の 觀世音 VJ て、,/」 しふ る もりの ある あた, 5 よ 沖遼を はるかに 兒 やる。 一 ;>i-.tt 、十; M の 

嶋ヽ あざむし の嶋な どみ な 波のう へ にう ち こぞ b て、 た ゆた ふやう に、 タ:: : のかけ ん ふ は猶 

-1 し へ 天 註 ——- <1 藻^の 磯山の ひとつ 石、 四 石、 觀世昔 堂、 近ン 

.コ 力 V き 51 々遠き 浦々 の 見やられた るかた、 ひたんに のす。 ) . 



津可呂 の 奥 



力ん, R け 



淺虫 



1 爪 石の 浦 



离名 シャル 

ゥ シ 



一お 江 瑟 澄集笫 六 .一 八 六 

廿 七日。 くもりた る あした 山路 を 分 出て、 板 橋 VJ い ふ 山里 を へ て、 し はしくれ はお ほみ ちに 

出づ。 土屋. の f かしき 岡 越えに、 かんかけ の?。 SE^^^l^^^^^u^^ 

きぎ"=れ、占道をのし奧に、|^14ヒきか) かくて、 あさむ しの 見 ゆるお かし さ、 此 里に なりて、 うま 人 安 

ぐ i ふ (天 註 11 淺 虫の 115^ あり。 ®( 虫と て 蛇に あざ ありし がすみ し h^lD^*b5b>sif ff&^^fc^ 

ぐ?^.. - I しい はれ をい ひ、 又 湯 ふねに て 麻 蒸した る 物語 をせ りけ る。) .=1*1び ンろち あり 淘?! ^ハぞ 肩 多 宇 ォ 

井の 棧 わたるみ ち あ bo このみち さかし き VJ ころな れビ、 むかし 見し 處 なれば 猶 ゆかしく ヽ 

橋の 上に てヽ 

あめに 雲 ふみて 木 曾路の 橋なら でい そ 波た かく か 、る あやう さ。 

へびつ か VJ 云 村 をへ て 、ほ なう^ 石の 浦 やかたに なりぬ。 箭倉崎 VJ て、 むかし 不動明王 を 

あがめた, し VJ 云 ふ。 こ 、にあろ 石の すがたの、 笑て ふ ものに 似 たれば 浦の 名 VJ し、 其 あた 

b にか さなれ る いはほ のした つ 方 を、 人の く 出る によ けん VJ て、 又の名 を 潜 坂 VJ いふ 

ビぃ へ * さ 、むかし 夷人の すみて シ ャ严ク シ いひし。 其 同じ 名 夷 國に今 聞え た bo (s^f^ 

の國 のか やべ のほとりにと き はとい ふ あなた シ ュ シ ュべ ッ とい ふところ、 ン zl^i. 匸 >i: i tfcs J Ji - 一 ヽ 

こなたに ザル 石と いふ 閗 えたり。 是も シャル ゥシの ifss を あやまれり。 た, ク? 23^ マ if us^ ( 



いにしへの 行か ひの す; 5」 て 今に あ ,o けり。 こ、 のお かし さに 宿 付た b。 (^隨 ;^。 ) 

廿 八日。 野內 川の みかさ 增,. ^て VJ い へば、 え も 出立 やして この 浦に ながめて ふしくれた, 00 

廿 九日。 雨 ふれば、 同じ 宿に、 うちく も, <^ たる 磯山の た /< やま ひ、 沖の 島々 見えみ 見え やみ 



霞みた る もお もしろ くて、 

lf= にけ ふくもる もつ らし 沖 津波 歸らぬ はるの あす はた、 なん 

三十 《-。 ナ, iS ュ はやくれ ゆく 泰の 光お しけく も、 あさ びら けの 明 くれば 海の わた 

れ, 00 この 夕つ か; に 出て、 

慕て 行 春の な こ,.^ も 波 遠く 霞み かすまぬ 浦の « 山。 

めぐh^みしs■のぁらましをヽったなき筆の行にまかせて、ぉぼっかなみ の よるく S に、 か 

いうつ しぬ 



淨可 呂の奧 スぉ 



十月 十五 日 

靑森を 立つ 



立 野、 入內、 

雲 谷の 牧 



管 江 眞^ 集 第 六 一八 八 

比 呂舍岐 の いなきの ほ VJ りに、 こ 、ら 相し. たる 人、 かなら すビ ひこ VJM えし かば、 いさ VJ 

ひてん VJ て、 ひ.^,.^、 かんな 月の なからば かり 時雨う ち ふ る に、 靑杜 のみな VJ ベ を 立ちて 野 

原 を くれば、 濱田 V」 云 ふ 村なん、 うなの へたより つ 、ゝ/ 、やうに てち まち の あれ ば、 村の 名 VI 

やな h 'なんかし。 遠近に さへ づる 雀の、 さむげ に 群 わたる。 

刈め げし 冬の はま だの 衬 雀お ちほに あさる 聲 冴るな ,0。 

村 はしの 星に、 大 なる 櫻の 木 を 釉籬に ゆ ひそへ たる 門の あ. 90 その 下つ 枝の はっかば かり、 

もみ ぢ たる 葉 を、 木枯の ふき 殘 したりけ る を、 こ 、ろ あ.^ げに おかし か. ければ、 

いかば か..^ 春 はさ くらの 一 本のし ぐれ ふる 枝の 色ぞこ VJ なる。 

むかし 見た る ひ VJ も VJ 、太 文 木の うつろな るが 畠屮 にかれ たつ。 ゆんで は 妙 見 ぼ さちの 抹ヽ 

さびた るきほ罟:人て尺司の:^^曰を§ぶ0 へ 天 一 * ば ぶち、ほさちにも錢栖たて 、注述ひき、祌ン 

ff^ 6v7^il{71 . I のこと にあがめ 祭る こと、 も にら 奥の 習に こそ。 ) 

冬枯て 落葉に 埋む祌 垣に いく 世の 杉の 色ぞ まか はぬ。 

ひだむ の 谷川 を へ だた て 、耕 田 山の 雪い や 高う ふり、 あ ふぎ 兒 やる だに 行 袖 さ ゆ る む 地せ 

その, の 原に 瀧 野澤、 入内、 雲 谷 VJ い ふ 三 のうまき ありけ るな かに、 瀧 野澤て ふ處こ 



そ、 名に たかき 館 野の 牧も 宮城 野の 木の 下見る にい か 、まさらん。 ある は、 みちの くの 

稻 田の 山 は 秋 霧の たち 野の 駒 も 近つ きぬら し はた、 秋 田の 山の V」 も閬 えて、 むかし は 瀧 野 



荒川宗 <:> ^:寺 

の 《 - 



牧- 梅の 冬 籠 



11 の 坂 越 ゆ 



を 立 野 ごも 云し ビ ぞい ふめる 人 あ 秋 田 山 も 近 >」 な、 りの 國 なれば、 しか 云 ふ 人の こ ど は 

ヽ う ベ 近 か ら ん か 。 琪 府 寧 爲 ヽ 母 宇 の 二 つ の 野 ら け ヽ VJ れば ごら れて驯 行 もの を ど、 



b 4. 



俊 成の よみ 給 ひし 處 にや。 此牧 近く 荒 川て ふ 名 も? i えたり。 0U^^;^^^<^^^ 

行 もの を。 南部に 荒 とい ふ大牧 あり、 それ を、 ン ^:^ー殳匸 "寸リ ト^^^^乂^-ヽ-ドはー ;c 、 リ.:=' クリ , こ 

あらのう まきと いはん も 亦う ベな らん かし。 ) ぎ S て?^ 本。.^ お. 双舡は ,ィ.7.., 一り て^し =s ひべ カブ 

也。 荒 河 山宗全 寺に ヽ棺 あら はに^し ふる 柳 一 本た てろ を兑っ 、た 、すめば、 あるし の W さ 

し のぞきて、 きさらぎ、 やよひ は、 すがた 風情 もこ, yJ なり、 其顷 かなら す ど ぶら ひこ ど:; ム ふり 

春 は VJ ひどけ て 語らん わすれ そよ 柳の 糸の か、 ろ 情 は。 

IBJ いぐら も ひき 出で 、、みち もせに さり あ へ す ゆく は、 、ま輕 坂 VJ 云 ふう まきの 駒に や。 父,. =::? 

を さいたて 母馱馬 もど,. > 得て、 近き 村々 のま をり にこめて 、千草の まぐ さに かひ やしな ひた 

て 、、ふゆこ もり させて、 S 消え „ ^草の も えづ る を まちて、 その 牧々 の 野 ffi に、 はなち かふた 

めしな り マ J か 

ビ b ひきて 駒 は あら 野の 牧 だに も枯て 淋しき 霜の 下草。 

高 田の 村よ,.^ 雌 狸の 坂に のぼ.^ ゆ く- /\ 、夕日 西 : さし かげろ ひて、 野火 ははら くど 叫 方 

よ, もえて、 行末く らく 煙たち むせぶ にいぶ せく、 分こう し、::: も くれなん、;;;: 末の 路ま 

遠き に、 いか、 ^ すべ き yj ためら ふ。 深き 谷 かげに、 S の ふ りか 、りたる 家, :5 ま. にらに はえ 

津可 呂の奧 一八 九 



2 



こ 



小 館 村 



醉 人の 俗謠 



菅江眞 澄 集 第 六 一 さ 

る は、 聞つ る人內 村に や。 そこに、 どし ふる 觀 昔のお まし ませ VJ い へ ば、 まう で まく、 此村 

に 下りて 一 夜の 宿 もからば や ビ 、わら はべ の 馬 追 行 を あないに、 これが しりに 立て 九折の 蛆 

をく だ b はつれば、 山 田の 畔に 細く 行水 を 菊 河 VJ なんい ふ VJ 云 へ ば、 

河の 名のき く S 俤かっ 見えて きしべの 草に 結 ふ 夕 霜。 

くれ か、 る 軒に 音な ひて 宿 ビ へ ば、 こ は 思 ひつ る 村に は あらで、 小 館 VJ いひ 中 野 VJ 云 ふ 村な 

け. C しか 云へ, さ、 行べ きかた もく らく になれば、 すべ なう 村長が 家に 入て、 ひ VJ 夜 を 

VJ い へば、 ゆるしぬ。 夜 VJ 共に 雨 そぼ ふるやう に 昔の 聞え たる はヽ 軒の 太 雪の、 たえす 柴た 

く あたたかさ にや VJ けぬ らん かし VJ 、聞つ 、ふしぬ。 

十六 日。 夜邊ょりぉゃみなくふ..^ つ 、きたるな らん、 つどめ て雨猶 はれ もやらねば、 えいで 

た、 す 。ひるよ, 雪 降れり。 

十七 日。 きの ふ にい やまし 雪 吹して、 け ふ も, はた ぐれなん。 

十 AHO この いふせき 屋に 二三 日、 つれ-^ VJ 雨 tt 奚に穴 >1 さえぐ らく ふ-.^ こ めら れし 夕く 

れっかた、 ゑ ひなき する あら 雄ら、 みた-.^、 よた b 入來 て、 あるじ は 居た か。 松 前の 蝦夷が さ 

げたる きんち やぐ は、 おもて へ ん こに うらまん こ、 くちの か、 ,9 はたろ せんこ、 VJ 、うた ひ つ 

れて、 うたへ VJ いひつ 、、ふしまろぶ いしらよ. り 汗し 流る 、を、 やの たうめ たち 見て、 さ 



か ゑ ひざ は、 さむげ なるこ ども あら じ VJ ほ /- ゑみて 去 b ぬ。 

おも ふ V」 ちゑ ひの まきれ の 一 ふしゃ 塞 さはよ そに しら 雪の ふる。 

A 內へ 行く 十九 日。 雪 はれのひる つかた たちて、 入 內に行 てん どて、、」 に 出れば、 出賤 らしき^ 二人が 過 

S 山と も 云 

ふ る を、 いつ こ へ 行 ゃビ問 へ ば、 近き 出 里 合-: S 、雄 別內ヽ ある は 親 鍋 どい ふ。 三人 は 三 所の 村よ 

b 、さ,: T がた きこ VJ にか V つら ひ 行て 今歸 b て、 叉 田 山 に 行 さ ふら ふ。 れ なば、 い ざな はん 

VJ いふ。 その 田 山 どはいつ こにや。 それ も 入內の 事に て、 W はさ、 やかながら 名 は 二つ ま 

でもて さ ふら ふな V 語 つれて、 小 河った ひて 行けば、^ しふる 木立し けき か屮 に、 二三 ま 

で 鳥居の ならび 立てる に 入りて ま うづ。 愛に も、 大同の 頃 し い はれ をなん: おりぬ。 左に 

小 坂 上れば 小さ ラ ほぐら ありけ るに、 八十 一 隣 比 を あかめ ま つ る ご 云 ふ。 この 祠 のうん 

に、 くちたる 木の みかた しろあり。 御前の 落葉 埋む ばか. ^や. :! の はっかに ふれ、 ば、 よんで た 

いまつる 

ふく 風に まかせて ぬ さど 手 祭らん 御前に. のしら 山の 神。 

藥師ぶちの堂ぁ..^。 銀杏の 落葉 ふみした き阪 くた らん 左の 傍に、^. 位 どし るした てる:.^. 輪 

塔、 木の あは ひに あ. き。 笞 ふかう、 たぞ VJ いふ こ VJ を 知ら や。 や をら::: もお なん VJ する に 

人內に 宿る 雨 さ へ ふりて 宿しなければ、 河に そ ひふかぐ 入りて、 田 山,.」 い ふ、 M は 七 八ば かり あるが、 そ 

津可 呂の奧 一 



黃 金山の 夢 



腹 あぶ 



小 田の 黃金 

山考 



管 江廩澄 集笫六 一九 一一 

こに 年 ふ b あばれて 軒 傾く を、 けっくれ たてん ごて、 か ベな ど は、 や..^ お ごした る 家に VJ ひ 

ょ,.^、ゎびて宿っきたれば、新しき板敷のビ ころ,/\-板もVJ..:^放もたる、放出の高床に莛 一 

ひらし きて、 布 かた 衣 やうの もの を 一 重ば か. ひき かつぎ たれば、 寒さに 露 ふし も つかぬ 

に、 夜半 過ぬ らん 頃より 山風 さ VJ 聲 すさまじく、 あれた る 板の ひま、 やぶれた る か ベ の あは 

ひよ,. y 、あ VJ 枕に 雪 を 吹 入れた る つら さに、 枕 もたげて、 

ねられす よ ひま もる ふ ヾ きさえ 通..^ かた 敷 衣 身に 薄く して。 

しばし はふし つ VJ 思 ふ 夢に、 ひる 見し 銀杏の 木 葉 ほろ 風に 敷く は、 こがねの ふるやう 

にこ そお も ほ ゆれ。 こ 、は 何處 にて 名 は 何 VJ かいふらん V. ーヽ 誰に 問 ふ VJ はめら でい へば、 い 

ら へす る 人の あ b たる やうに て、 みちの くのこが ねの 山 や これな らん VJ い ふ句ぁ,<^0ぁなぉ 

もしろ の. yj いふ 聲の、 き VJ 耳に 殘,^ たる やうに て、 ふ VJ お V* ろけば ヽ VJb のかけ ろ VJ なきて、 

い VJ ヾ 寒さ は 身 に絕 やらす。 高 床 の 上よ,.^ 下 b て爐の も, y」 に 行けば、 帶 VJ き 放ち、 火た き、 

腹 うちあぶ るお ぢ、 こ は 寒さに ヽ ぃも寢 やや 起 出て つらん VJ 柴 さし そふ る に、 や 、氷る 心地 

も 解て 眠の きざし、 見 はてし 夢 も 再び 見つ ぐ 斗 長閑なる 心の まに/ \- 、しか、 う つ、 に 思 ふ 

は、 此 みちのお くの 百の かん 社の 中 に、 其 名 も い や 高く 聞え 奉る 黄金 山 の 神 は此淼 ならん 

を、 中 昔の ころ、 みや を 堂 VJ つく,. > か ぇ觀昔 やす へ たらん かし。 耕 田 云 ふ 文字 は 小 田の 文 



吹. 奪 激し 



字 を、 近き 世に や、 かい あらため たらん かし。 さりければ、 愛に 今 ふり あ ふぎ 見る: MISS は、 小 

田て ふ 山に こそ あらめ。 その 麓 なれば 、このみ づが きを こがね 神 まど やい はん。 もど も < 及 

花 山 VJ いふ 嶋山を さして、 も はら、 こがね 山、 みちの く 山 VJ 人の い へ ざ、 c:! か. 喩^の くに の 

道 奧の小 田なる 山に こがね あ, 9 VJ は、 ビ 間え、 又、 陸奧 山.、」 はよ み つ ベ けれ ざ、 小 出なる i ブ VJ 

も、 みちの く 嶋てふ 車 もい にし へ に 聞え す。 さらば 耕 田の 嶽は小 田なる 山に て、 めぐる 山 本 

の 里、 野原 も 小 田 郡に やた ぐ ふならん。 近き 山里に 金: M どい ふ處、 m 山の 名め る にても 知る 

べし。 ft あた. は 皆、 ちかき 世に 津輕 のく ぬち VJ なれば、 くにう V- も、 つ ばらにえ 知ら V.J り 

ける 所々 の あるて ふこ ビはヽ こ, わりに こそ あらめ。 ぐ だら の 敬 一 i 始めて 屯 含-を ほり 得て、 

すべらぎ に 奉 b 、御代 榮 えたる ふる ぁビ を、 はかなき 夢の 敎 なが * レ くい まこ 、に それ VJ むひ 

渡,. ぬ。 われ、 日本に あ,.^ ど ある 式 内の 御かん がき、 みや 所を拜 みめぐ らん どて、 十 ど サ斗、 

このみち の おくにの み、 浦 山 VJ いはす さすらへ ありき て、 まさに、 はからす、 ゆ くりな う 此% 

社に まう で 奉, し 事の 嬉しう 淚 おちて、 手 洗 ひ 、遠 かたなが にぬ さ VJ りて、 

かしこしな 夢の 敎を みちの くの 小 田の こかね の 山 や niij なる。 

二十日。 つ V」 めて 雪の いや ふれ ざ、 かき 分て ヽか のみやし ろに 至りて ぬか つくり 旅の 小.. け t; 

稚草、 木の め や 、も えづ る 頃 は、 殘る太 雪 を ふみ 分ち よち S り 、このん、 かの もの 刺 = ^にがす 

津可 WI の 奥 S 



管 江 眞澄集 第 六 一九 四 

る 人" 多し VJ い へば 、われ.., その 頃 登りて 見ん、 叉 こがねの 社に もまう で ん ビ 心に 契 b て、 

雪いた く ふるに、 馬に て 泉澤な ざい ふ As 山 を 行に、 ふ 、^ き 山風 はげしく 身う が つやう に 吹 

て、 からく して 行か ひの すぢ にわけ 出て、 馬 も 人 も 太 雪し ふ. 埋み 行な やみ、 片戀の 岡 も、 

高陣場 ど て 土饅頭、 いは ゆる、 さはの かて 石 やうの もの ほる 處もヽ いざし.,^ 雪に 吹し ぶ か れ 

王 餘魚澤 て、 王 餘魚澤 どい ふ 里に ひるつ かた 出て、 行 こ VJ もえせ で、 なか 宿し たるま、 泊.^ ぬ。 

廿 一 日。 あしたに 晴れ たれ ざ ュ從邊 よ..^ 降りて あ VJ しあらねば、 人の 通 はん を 待 つ に、 晝っ 

かた、 馬よ. 9、 かちよ, 分く る あ VJ をし る ベ に 行程に、 又 かきくれぬ。 かんやし ろの あたり 

0^.^c を さして 强 淸水ビ いふ 名め.. -。 昔 小 和淸水 ffi 林 ど 云 ふ 、かなだく みあ.^ て、 竹の 葉の やうな 

槍 銀 rl 

の 跡 る鎗 をむ ね VJ うちぬ、 それなん 行岳鎗 VJ て VJ ころくの 家に 殘. ぬ。 その 跡 も おかしき 所 

下 王 餘魚澤 ビ い へ ざ、 雪ビ風 VJ に 吹 やられて 、から/、 して、 下 かれ ゐ澤 どて 三 四 ある やに 入て、 いのちい 

きたる 思せ..^。 はに ふの あるじ、 いか 、、此 雪に ひ ビ..^ いきて 命 やしなん、 火に あた b 休ら 

ひ、 晴間も あらば 出 ゆき、 ふ も くれな ば 一 夜 はいね てな、、 S 、情 ふかう いひて 繩なふ ほざに、 

日 は 暮れた hN。 

七 平 山 廿 二日。 あさひら けの 空お かしく、 細ぐ 流れた る 水の、 あがたの めぐ.^ 來る 水上 は 何 腐に 

や、 左に 遠う 片戀の 岡 は、 しげ 山の あは ひよ.^ 見えたり。 軒 はの 山 を さして 七- キ VJ いふ。 



浪!: 



水木 村 



毛 內茂肅 氏 

を lis ぶ 



な、 ひらか やい、 やひら おもてに たつ 神かヽ つかる はんしよ ビ まふる 神、 ど は 、村 ど 云 ふ 村に 

て、 たれ もく うた ふ 草 刈ぶ しに 名 だ、 る 所 VJ 、たうめ の 語る も 風情 あり。 五本松、 御! ss^ 

平 を 過て 浪 岡の 八幡の 御前に ぬ さ VJ る ほ V- 、行か ふ 末 も わいだ めな う、 ふ ,>- き すさまじ けれ 

ばヽた ヾ やみくて 行に 女 鹿 澤ビ云 ふ 村 中に なりて、 いやしき ふ,.^ に ふる. 小ゾ J 風 どの はげし 

ぅ、しばし^0て屋に入れば、ぁるしは福士某ゃ」云ふせちょぅの人なり。 こ の^:"に ぃかてか行 

,らん、 晴る 、を专 ちて,/」 いふ ま、 に 慕た.^。 

廿 三日。 あ, つるな さけ を、 いつむく ひせん、/」 て、 朝::: の ほの-.^ VJ てれば 出た つ。 c^、 

松 枝 VJ いふ 二の 村 左の 遠方に 見えたり。 • 

遠方に 雪の 松え だ 今朝 はれて ちょ ふる 色 や あら はれぬ らん。 

貢 VJ いふ 處 にいた る。 みち は、 よねお ふ 馬の いくばく か、 ふみ わくる にぎ はし さ にへ だて 

ら れてヽ 

ゆたかなる ビ しのみ つ ぎ をみ ちの 邊に 行か ふ 駒よ つもる 白 %:JO 

くにう v~ のなら ひ 、に ごる ベ きこ ゑ をす み、 すむ ベ きこ ゑ をば にごりぬ。 こ 、は 水 水 村に 

こそ あなれ。 も ど、 むかし は 溝城彈 正の ぬし VJ かやの し.^ たる 所に て、 溝 城 ど ぞい ひつる り 

其ぬ しの 古 嫁の しるし ありけ る。 田. つらに 近う ヽ毛內 茂 前の 柄 家め り つ る を ど ぶ に は んど 

津可 s の 奥 



菅.. 江 眞澄築 第 六 ー^^六 

門の どに 音な へ ば、 名 は 聞つ る 人よ、 入ね な Vj 、つぶね にい はせ て、 

すみ ある 、草の 庵 は つらく ビ もしば し 浪寢の 枕 さだめよ。 

ひ VJ ひ、 ふっか はこ 、にあり てな Vi 、むつび 聞え たる 情に 心お ちゐ て、 

霜 結ぶ 草の 枕の つら か,.^ しう さも わすれて こよ ひねな まし。 

VJ 返しす る まに、 あるじの めな.,^ ける 司 家 子の ヽか ぃ閡 えたる。; 

冬枯の 草の 庵に たびねし てこよ ひ は 夢の ど だ へ を やせん。 

ぞぁ りけ る し 

野路 山路 草の 枕 も かれ ^ に たえし 夢路 こよ ひ 見つ がん。 

おなし 尾の ぬしな. ける 茂 幹。 

馴て すむ 身 さ へ わびしき 山里に やどる 旅寢 やさ ぞうか るらん。 

かくなん よみけ るに こた へて ヽ 

わけ 佗しう さも 忘れて 情 ある や 此夜は 解て 旅 寢ん。 

齊藤規 房 v> いふ 人なん おなじ やに あ, て、 やま V」 ふみ のヽ かんよの 卷に ふかき 心 ざし あ.^ 

て、 VJ し 頃无邪 志に まねび あ, VJ も。 かねて 閬っ る 人よ、 めぐ, あは まく ほ. o したる こビ > 



きの ふまで 待に し 入よ 久方の 天の 浮 梳かけ て しき。 

どい ふ 歌 をなん かいつけ てけ るに、 

相お も ふ 心 ゃ逋ふ 久方の あまのう き 梳けふ 渡 b 來ぬ。 

VJ 云 ふ 返し をせ,.^。 あるじの はらからな b ける 惟 一 の 云、 歌 も、 えせぬな ど いひて 

邂返 にや VJ せし 庵 は 冬枯て 人に 見す へ き 言の葉 もな し。 

この 返し ど は あら ざ めれ, VJ 、其 人に 贈る。 

めづ らしな 霜の 下草 花なら ん枯 なで 宿に 句 ふこ VJ の 紫。 

おなしぬ し 再ひヽ 

秀雄 のぬ し、 やま VJ ふみに かいの せ 聞え たる、 い その か 

み ふる き听 々はさら 也、 いまだ 世に 人 しら ぬ くま も、 お 

かしき ふし VJ 閡 ては殘 b なう 見め く, ける に、 こたび 

ゆく, なう まみえ かたら ひて、 

な V- 書付て 、おくに、 

ビふ 鳥の あ VJ をし る ベ に 玉 錦の みちの 奧 まで 尋來 つらん。 

か ぐぞ ありけ る 返し。 

津可呂 の 奥 一 九ぶ 



管 江 Si; 澄 集 第 六 ー^^八 

ヾ J ふ 鳥の あ VJ をし るべ に ふみまよ ひ來 てみ ちの くに 年は經 二け. 

廿 四日。 この 夜 ま VJ ゐに 閨 時雨。 

小夜す から 時雨 音して そよ さらに 軒 は の 竹の 閬の おきふし。 

鷹 狩。 

たばな せば 行 衞も穴 >1 にあら 鷹の 鳩 VJ しま かふ樂 の 高 けん 

慕 山猿。 

くれ ふ かき 山路の 友 やした ふらんお も ひましら のこ ゑの さびし さ。 

廿 五日。 更て 寒さい ゃ增. たる。 埋 火の 炭 さし そへ て、 例の 友 かきの ま vj,Q に 遠 炭. 

すみがま のけぶ, り や をち の 山い く へ囊 のす かたに 立 もま か はで。 

霰 似 玉。 

吹か へす 雲の 衣の 玉 あられた まもち るかに 風に みたれ て。 

名所 野。 , 

治まれる 御代 そかし こき 武藏 野ゃ榮 行末の 果も 知られす。 

廿 六日。 雪の いたく ふるに、 いさ 雪の 歌 は よみてん VJ て 人々 ビ 共に 初雪。 

花 VJ また 砌の 木々 はふ. もせて つもる もうす き 4r 朝の 初雪。 



淺雪。 

ふみわけて 通 ひやす けん 雪い まだ あさ ぢの 枯葉 ふ もうつ まぬ 

松 雪。 

* ころ は 花に まし b し 係 を ふた 、ひみね の 松の しら 雪。 

ま 匕 

!! i- 二 NT レ TV 

花に まよ ふ 面影 そ ひて 吹 風の さそ はぬ 雲ゃ嶺 のしら 雪〕 

田家 雪。 

ひきす てし 鳴子の 綱の なかき 夜 を ふるや 門 田の 今朝の しらゆき- 

雪中 鳥リ 

ち..^ 埋む 木の 實を雪 に か き 分て あ さ る 小鳥の - J ゑ 塞げ 也。 

寄 雪 旅 Q 

さして また 何處 かゆき の ふるさ VJ をへ たつ 月日の 旅に つもらん 

廿 七日。 夕 くれての ま VJ ゐに、 釉凍筒 夜。 

旅 衣し くれしま、 にかたし きて 袖の 氷ぞ: 使 を 重ねぬ る 

寒 樹 交 松。 



管 江 IK 澄, 集 第 六 Ig 

まし h- たつ 木々 はさ そ ひて 風の ふき 殘し たる;^ の 塞け し。 



水木 を 立た 

ん とて 



なから へ て 命 も あら は 逢 事 も あ b や VJ 神に 身 そ 祈 b ける。 

廿 八日。 この 題 さく,. M し、 寢覺 時雨。 

た ひ衣沾 る^ 見えし は 夢路に て さむる 枕に 時雨 を ぞ閬。 

洛の はつ 雪。 

めつ らしな 柳 櫻の 俤に ふる を みやこの 木々 の はつ 雪。 

寄杣 木戀。 

賴 みても 寄らぬ そま 木に うきお も ひ 正木の 綱手 ひき もた ゆ まや。 

廿 九日〕 こ 、を 出た ち、 叉 日 あらで こん VJ い へ ば、 しばし の 別に ビてヽ 

雪 もけ ふ路 わかぬ までつ もれ かし 旅行 人 やた ちか へ, こん。 

かぐなん あ b ける 歌の 返し。 

しるべし てこの 宿に ビ く かへ ,0 こん 雪 も 曰數も 降. つまぬ まに 

た V」 う 紙に しるして、 

ふる 雪に 道 ふみ 分て 行人の 拂 ふた もビゃ いかにう からん。 



司 

家 
女 



茂 



ヾ J なんあり つるか へし 

た ひ 衣た ち 行 袖に ふる 雪の ふかき 情け をえ こそ わすれね。 

おなし こ ゝ ろに 、ふみて をビ, ^て 

し はし ビて 門の 柳 を 折. むす ふた も.,」 に S のか、 る 別路。 

ビそ あ.. > ける 歌の 返し。 

別れ VJ て 結 ふ 柳の い VJ 、猶 VJ けなて おもき 袖の しらゆき。 

おなしう 

かなら す ど 又逢事は 契..^ て もさす かにお しき 今日の 別路。 

かくなん よみ 聞え たる 返し。 

又い つ VJ 契. おきても 別路 はさす かに 宿の たち ラか. け, 00 

ふた S ひ VJ て 

しら 雪 はよ し 積^も 旅 衣た ちか へ る ベ き 道な うつみ そ。 

この 歌の 返し。 

ふみ 分て なに かい?」 はん 旅 衣た ち歸る ベ き 道の. おふかく VJ も 

行末 をお も ひやるな ど あ, ^て、 



ザせ 江 眞澄集 第 六 一 1011 

誰 どなぐ か はる あるし の 宿 VJ ひて 人 はいつ こに 幾夜た ひねん。 

ど、 か い て 贈,.^ ける に、 

いく 夜し も替る あるし の 宿 VJ ひて 旅寢ん うさ を 思 ひやれ 人。 

かく 返し をせ り0 

冬の 夜の つもる 太 雪 を かき 分て 旅行 人ゃ釉 のさ ゆらん。 

此 返し をす。 

雪 さ ゆる 野原に 釉を かたしき て 夢に なれに し 宿 やしの ばん。 、 

し はし VJ て 別行 身 も僞の ある 世 VJ きけば 賴む もの か は。 

かへ し 

又 こん ビ 契りし こ VJ の たかは やよ よしい つ は hN の ある 世な りビ も。 

ふた、 ひヽ の, 5 ふさの いへ らく、 

釉 ひきてお しむ VJ すれ VJ 旅 衣 雪に 立 野の まき やい くらん 

ど ありけ る 返し。 



規 
房 



比 
天 
女 



十 一 月朔日 

水木 出發 



家士 共處々 

に 民と P 居 

す 



せ 館の 伏 見 

權 現由來 



人に 今日 雪の たも ビのふ 分れ ひ V5b 立 野の 牧 やた Vi ら SCO 

はや、 け ふ は 日 はした にな, ^ぬ、 つど めても のせよ な、、、/」 せちに いへ れ ば、: ふ.^::; も 名の み 

に、 雪の いや ふ,. > 月 VJ やい はん 朔の日 ヽ 美都枳 の; g を 出ん どて、 ゆきぐつ、 さ 、みの、 や" - A つ 

る 折し VJ も、 外 まてお く h 出し 规 M 

VJ /- むへ きか こ VJ なけれ は 今 は ど て S ふみ 分て, tS る 旅人。 

かくなん 口す さ ひ 聞え ける にこた へて ヽ 

なさけ ある 人に ひかれて い ど V 又 雪の 中路 ふみ 別う き。 

むかし まビ ひて 相 かたら ひ つ る、 多くの 友 v- ちの あ, CN つる を、 そこ どこ、 .、」 ^ね,/」 へ ば、 t; 

にっかへ まつれる 人々 は、 おぼろけ の 願 ひなら すうた へ 中し、 かば、 めぐし ど 仰 にゃあり 

つらん かし、 そのし るよ しある どころ-,^、 ある は、 たよりよ き 處に蜘 の 子の ちりた らん や 

>「 に、 こ、 の 野良、 かしこの 山里に おのが じ、 家作 ぬれば、 むかし、 かたら ひむ つび たろ il 山 

祐眞 も、 竹筒 鼻て ふ 村なる 民に まじ b 住つ VJ 聞て、 VJ ぶら は、 ゝゃ VJ 、來 りつる 近に いふ、 か 

歸. て、 下 十 川ビぃ ふ 村よ b 福嶋、 馬場 尻、 小屋 敷、 飛內を 出て 二 双子 VJ いふ W にいり て 一天お 

登昆奈 比と いふ 名蜈夷 の辭 にゃあらん、 松 前の、 ひんかし の いそ ンヽ. な? 、 ^a:>,lL 、 こ 乙.; ^ごら ハヒ 

やかたに もこの 名聞え たり。 耳 曾 子、 馬 波 志 利 もお なしき にや。」 ^'^vc L JJ^( /J し s f ズ s: 、J ひ/ 

ひ た て る、 雪の、 小高き 處を ゆんでに 分る。 これなん いつの- S ならん、 射::: 人の、 伏:: 儿山 よ 

津可 呂の奧 ;; し:, 



K は 江 ,眞 澄. 集 第 六 § 

^飛來 給 ふたる ビ やらん ごんげん を此 下に 埋て、 し もりて ふ 名の 閬 えたり。 その 頃、 この 

森の 下道 を 行か ふ 人の 馬 やみ ふした る、 はた、 をのれ 馬よ, 落つ るの た、 h ノ をなん した まへ 

ば、 祈し、 こ VJ 方に いは ひまつ b て 伏 見權現 VJ あがめて、 雪に いや 高き 棺の しげう 生 ひたち、 

鶴粞は、なからばかり殘..^たるが見ぇた.^。 こ は、 五 百年の 昔 どやらん V」 のみ はいらへ 捨て 

、、つばらに は 知る 人 もな けん。 陸奧 のなら はし 迚、 いづ この 浦、 山里に も、 熊 野のお ほん 祌 

を 祭る かんわ ざの みさきに、 獅子頭 を さ 、げてもの すれば、 し、 がしら をば も はら 權現 VJ ぞ 

いひけ る。 其し、 頭埋み 塚した る處 を、 權現 塚、 ある は 獅子 森 いへ かくて 竹ケ 鼻に な 

ればヽ 雪の 中に 柴垣 ゆ ひ 廻らした る やに 入れば、 あるじの めなる 律 子、 あな 久し VJ あきれて、 

VJ もに こ ビ なき を 喜び、 祐眞 は、 むさし にさ もら ふよし 語りて、 一 ;^. V はこ 、 に.^ 母 も >J ち: g 

で > ノレ め たれ ざ 、再び どて 夕 慕の 道 雪 ふみまよ ひ、 近 VJ な, の 里 高 館 ど いふ 所まで 歸. 來 

て、 ちいさ やかの 家に^ ひ柴 火に あた. o、 寒さ わする、 情け だに あるに、 あるじめ ける 男、 か 

ぐ雪にふりぐれて、命^3 - なん、 や Vj し參 らせん は 安し。 さらば どて、 何 を かきせ て、 ふさせ 

侍らん。 たうび ける もの はもて 侍れ ざ も、 寒さに は 報 やうち 侍らん (5^^。;;7f" は リ> やつらる ぬ。)、 

そのい VJ ひも あら すばこ そふし ね ごて ヽ っビヽ よこ ざ を 立 し ぞきヽ さ、 こ に て あた、 e な ざ 

なさけ^ \- しう、 こりた めた る、 なら 柴の火 をい ざ 高うた き、 おのれら も、 はぎ 押 や. て あた 



世のう さに 身 はなら し^のな らしても なら ひも はて ぬ 心な け. 00 

猫 垣 冴て 行 小夜 中に 菅の筵 のめらけ なる をし きて、 猫 垣て ふ もの 、 いどお もき を 持來 て、 身の な 

救屛風 

からば か. にふビ おきて 、こも!^ 風 VJ なんい ふ もの を、 枕が みに 引 ま はし ふ さ せ て、Hf^^ぃ 

ふ、 こや、 いづ この 人な らん。 此奧 のお ほ 雪に まよ ひ ありに ありて、 か、 る、 かた ゐの小 の 

やうなる 家に ふりこめられ てね きな ざき、 て、 嘸う からん VJiM やお VJ しけん、 あくびう もし 

てヽか 、る 心 ざしの まめなる はビ 父母のお も ひに 淚 こぼれて、 

ふる 里に あ b つ 思 をす かむ しろし き ひ. M: の 夢か现 か。 

に續肝 村の 二日。 黑 石の 里に さして 行かん ど、 直き 道ながら、 いまだ 分 通 ひし 人の あ VJ だに なく. 小" ふ.. > 

ければ、 きの ふた どり し 里の 方に むきて 歸 りて 、この 二 双子 村に 入来て、 :»: の 手お にか いも 

らした る 紙》」 ももて、 明り さう じ、 窓の な ざ を は b ふたぎ たる US; の、 S に 塊れ たるが あり。 

さるべ き人も住ならん、休らひ行ばゃビ軒近ぅさし入れ.,、」、水無月のてれる:::のゃぅに.^:..兌 

たる目の ぃ^J暗く、ためら へ ば內 よ, 、見し 人な らん、 いざ 寄ね ビぃ ふ は、 昨::: S1 にて しにし 

語ら ひつれ たる、 館 山 養 泊 VJ いふくす しな, 9 け bo け ふ は li:.! ふり はへ て や.. 風 はげし、 乂ん行 

生 土 祭 迷 ひなん。 此日 はさち に ヽ月每 のた めしに 生 土 祭::: なれば、 人 もさ は に 入らん、. £ 一 つのみ 

津可 呂の奧 uom 



营江眞 澄 集 第 六 







二日に 死人 

なし 



黑 石まで 



て 語ら ひ、 くれな ば、 いぶせく ビも、 このはに ふに 泊り て、 こ よ ひも また 雪 車 を 一 ニニ 張もう ち 

てな v- 戯れて、 鮭のお ほに へ 齲 をつ く- 9、 氷頭鱔 ならん 爐の も,.」 にあ. o- てビ /- の ふるに、 午 

のつ、 みう つ 頃、 こ 、らの 人 、雪く つ おもげ に ふみきて うちつ V- ひ、 や をら、 ゑ ひて かたら ふ 

を 聞けば、 いにしへ より 此 村に すみ VJ 住む 人、 初の 一 一日の 日 身 まかれる こ ビ ゆめな けん。 さ 

^ければ 此日 のさう じ、 ものいみ もなければ、 村に あ, 5 ど ある 人み な 出て、 神に みき 奉. 5、 お 

のれら も かく 醉ひ ぬ 。朔の 日、 きの を 今 はたえう せなん VJ い ふ おもき やまう V- あ b て、 くす 

しも、 此夜 明る を 待た で 身 まからん VJ いふ も、 鷄 のかけ ろ 1 K い へば 、はや、 ど..^ の 鳴 たれ 

ば 日 は 二日に こそな b ぬべ けれ。 さらば、 こよ ひ は 身 まから じ VJ 、心お ちゐ ける ビ なん。 又 

世に なき 所の ためしな け. 90 いは ひ へす ゑた る 机の 上に 夕ち かく 奉る。 

かしこし ビ なみ ゐ てけ ふも吳 竹の ふしみ の 神 を 祭る 里の 子。 

五日 この頃の 雪い や ふりて 路 しあらねば、 二三 日 館 山 か 宿に あ. て、 け ふなん ひるつ 方よ 

b 黑 石に 行かば やど、 左に 田 中 村 をいて、、 遠く、 さばかり ひろき 雪の 上に、 馬 人 引 もた えす 

行か ふ 一 すお あれば、 わけ まよ ふの ゎづら ひも あらで ゆ. , 、夕飯 やた ぐらん 煙 立む すぶ 

を 見る./ \ -ヽ その VJ ころ 野 際 VJ いふめ る むらに 、きつき てヽ 

冬こもる宿ののきはは埋れてけふ.,^は雪のしたにこそたて0 



みち はっか 斗 ぐれば、 茱爽木 いふ やかたの 軒つ、 きて 石の な. oo むかし 见も らした 

る どころ/ \- あれば、 其見殘 し、 處を、 こたび 雪に 見ん も 射 こそ W ら めど、 ひど..^ ごもて、,: リ:^ 

田惠 民^い ふぐす しに 見えて むつび かたら ひ、 此もビ に ふしぬ。 

七日。 この 里なる 紫雲 山來迎 寺の 庭の 而に、 花 山院忠 ぉ卿殖 させ 給 ふる 松 あ..^。 きの ふけ 

ふの太雪に猶見ざころゃぁらんどて到れば、注速引き閉たる門ゎきょ..^入れば、枝ー某ょもゃ 

もに ひろ ご.. >雪 に ふし たれた bo しか は あれ V- 此松、 ほふりす る わざ ご.、」 にさ は..^、 ゎづ ら 

はし ビ、 近き 年、 その 枝うて よ、 かしこの 朶 うちて どて ヽ ある ト; 人うた せければ、 すかた もむ 

かしに か は,.^ ぬ。 めでたき 松 を、 ましてお それ もしら さる むげの ^どて、 公の みけし きょか 

らす、 自ら も 方の むろに こめられ ヽ 一 VJ せ 斗 門 もどぢ られ しどなん。 その 松の 枝 こりた る S- 

はヽ あたらしき 松をヽ いかにお のれが 法師 なれば どて、 わか 弟子 颜に 松まで も 坊.^ : に こそな 

したれ。 あの 松き り坊. WVJ て、 童まで もみな にぐ み、 いま も 松 33^ る; g- にい ひ 出で、 そし リ あ 

へ hNO も^も、 昔 見し VJ はこ どか はる やう なれ》」、 又 VJ 世に たぐ ふ へ き 木の あらん V.- もお ほ 

えす。 一 木に 雪の か > りたる 風情 こど に、 いにしへ を 思 ふ。 

君 も嘸植 てみ き はにかく 斗 雪に ふ., r にし 世 やしの び けん。 

八日。 奴 流 由の 湯げ たも 見 まく ヽ 野 山の 雪 やお もしろ からん、 いざ 兌に どて; s;j::ii の や を屮: 



菅江 3 は; 澄集笫 六 二 ◦ 八 

づ。 里 はつる 出 形 VJ いふ 所に、 寶嚴山 法服 寺 VJ い へ ろ 黄 木の ながれ あり。 享 保の 昔、 此 寺り 

洪鐘 を廬山 VJ いふ 貴き せし、 むさし にて 鑄させ、 そのお ほが ね を 浪速の 律に つみ 送り、 そこ 

よ.. >此 みちの くにに 又 船して はこぶ に、 飽 田の 海 VJ ならん に 大波に あ ひて、 船う ち 破れ 穴ェし 

ぐな,.^ ぬ。 せし、 あか 年頃の 願 もむな しうな. ぬ どて、 年 あらで 身 まか. 給 ふ。 此 せし 五十 

年の なきたま まつらん つる ビしヽ 常 陸の 國鹿嶋 の 郡、 上幡木 村の 下濱 VJ いふ 處の あびきす る 

に、 莫名藻 、にぎめ、 はた 何 くれの 小 E ハなざ の ひしく VJ 附 たる、 あやしの もの か、 りた.^。 

こ はいかなる 物 か./」、 生た る 海藻、 E ハ ごもみ な娥 してう ちゃれば、 鐘な. CN け, o,、」 あきれて、 こ 

ゃぃづこの鐘をヽぃ っ海に落して どて集.0てさぐ,,^見れば、みちのく渾輕黑石の寺何がしヾ」 

かい 付 たれば どて、 公に 申して 船 生 重兵衞 VJ 云 ふが、 此 くにの 靑杜 のみな VJ 入して ける は 安 

永の 末 V」 なん。 廬山和 尙の大 VJ こ此 時に こそ 世に あら はれた, けれ VJ て、 閬 VJ きく 人、!; う 

Vi はさら な. り、 遠き 所の 旅人、 すぎ やう 者、 此 寺の 鐘 見 にビて 見つ、、 あやしき までお ビ ろき 

た ふ、、」 みたり ける、 H. 一 か。 其頃まで嗚らしたる洪鐘のぁ..^ つ る をば、 おなし 流の ぬ る 湯の 寺 

にかけてヽ海ょりぁが..^しはヽぃかめしき樓を建て今も っ.^たるを見てんど、雪ふ み分てゃ 

到りの ぼ. - 得て、 其お ほかね を 見れば、 妙 哉膦緣 乖鰊端 生 不爽傳 約 繙 石情盟 帆 

春 針 遠 墮 碧輕壞 匪 祝垂道 共 護武寧 萬 家 村里 方界 有性 淨根^ 簡 悉證圓 通 禪 



牡丹 ギと花 

卷村 



昔 は 大杭村 

小 杭 村 



慮無罷 轉 如是 經 劫 壞不斷 日久月 M 當山ニ 代 K 济正傅 t.? 三十 六 世 M 法沙 nff^is 出 

武陽神 田 御 鑄 物 師木村 將監藤 原 安成 武江缝 調 W 武内 紊^ 郞 济 H-w;:; 十五 

世上 南下 宗元頓 大和 尙 享保八 歳次 癸 卯 天 E:CT 佛 生!:: VJ ぞ、 そのめ ぐ. C 'にか いめく らし 

たる。 海に はめた る もの 、浪 ど 潮ビ に 引かれ 遠く; S: きて ヽ こ、、」 にあ.^ たる は、 さの みや は 

なきた めしに も あら ざ..^ けれ V- 、其 願 ひしせ しの 、いそ.」 せの ビ ぶら ひせん ど はりせ しギに 

あ ひたる こそ、 世に 又た ぐ ひの あら ざ めれ。 このお ほかね の 朝な タ くれに St 、りす- S ^を、 八.^: 

むす 莓の 下に 閬て、 嘸な、 うれし,.」 もうれ しぐ」 おも ひ 給 へ らん かし。 一 

法の 師の其 名 も 高く 此の 寺の 鐘ビ 共に や 世に ひ、 くらん。 . 一 

左に 福 民 VJ 云 ふや かた を晃て 牡丹 ギビ いふなろ 村 あ,. ^、昔 こ、 に その 花や 吹たり け ん" S: 

はこ ぼす が * J VJ く ふ に ふれる をち かたのく らく、 を 、 に ふりた わむ 木々 の あは ひより、 一 

煙 はっかに 見 へたる 所 を 花 卷てふ 村 VJ いふ を、 た やみ 見やる に、 た る 穴」 はお ど やい は 一 

ん。 . 

け ふ b 立 遠の 一村 まきの 名の 花 VJ し 霞む 木々 のしら s。 一 

來 至ぬ。 昔 ft 丹 卒を大 杭 村 V」 いひ、 此花卷 を 小 杭 WVJ いひて、 その is に 孫 次郞 vjr ム もの ある- 

を ヽこは 子 を も くら ひ 孫 を も くら ひしゃ、 子 唸-村の 孫 いふなる は& ならん な,.、 - 人に いひ- 

津可 2n の 奥 一一 C ん 



古澤に 泊る 



菅江眞 澄 集 第 六 一一 一 

立てられて、 世の 人き、 のよ から じビ て、 村の 名 を花卷 VJ いひ かふ VJ い へ ざ、 その 牧の めぐ 

りに さした る 古 杭の、 そこに/、 ち 殘,. ^し 名に や。 しか は あれ ざ、 この 地 馬 かひし 廣野 VJ も 見 

え ざれば、 こ ど かたよ..^ 此 名のみ、 こ、 に、 かくよ びた るに や。 又、 南部のう まやな、 にもし 



いしな 



か 名の 聞え た.^。 淺瀨石 川の 雪の 中に 流れた る を 見や b 小石 坂に のぼれば、 豐!: ヽ中 村、 築 

館、 新路、 ぬる 湯の やかたに な,.^ ぬ。 屋は、 みそば かり ある を 河へ たに 立なら べヽ湯 ふねの 底 

に は 石 を ひしく VJ 敷 並べ、 湯 小屋 あまた 軒 を 重ねて 冬 ごもり せ 遠き 昔の こビ にや、 は 

ぎ を 矢に は;^ かれた る 鶴の、 澤 水に のみ 有て 日を經 て、 いえたる にゃあらん 穴 >1 に 羽う ち 高う 

飛 去 b ぬ。 人々 これ ケ 見き /- 出湯な,.^ ど は 知,. ^て、 はじめは 杣 山賤ら のみ 浴して、 身の やま 

ひ 愈 ゆる こ VJ 速な, ど て、 やがて 鶴 はだち の 湯 VJ はい ひ、 又の名 を 鶴の 湯 ビも云 へ. -。 羽 立 

VJ は 物の はじめ をなん いひけ る。 はた 二 も 、どせ のむ かしな らん、 花 山 院忠畏 の 君 浴し 給 

ひし 頃、 世の 人な ベて ぬる 湯 VJ はい ひけり。 揚 のなから は ひへ、 なから は あた > かなれば、 

いは ゆる 半 冷半溫 VJ やい はん。 此夜 は、 古澤^い ふが やかたに 宿 も VJ めたり ける に、 父母の 

ます 阈 にあ-.^ て、 雪の い どお もしろ く ふ れ るに、 おも ふ VJ>y ^、うち VJ も かたら ひ たる ビ 見え 

明けた. り。 

a こ 

八日。 つ VJ めて、 雪は猶 うつ、 にぞ ふりけ る。 



此ね ぬる ゆめの 枕に 雪 をよ み ふる 達人 ビ かたら ひに けり。 

九日。 雪の いや ふ b 風の K はげしう 吹けば、 えいで た、 す、 あるじ どかたら ひて け ふ もがれ 

ん VJ せりければ、 

い か 斗 うつみや はてん きの ふけ ふ ふ..^ ぐらし ぬる ゆきの 下!^ U 

十日。 板留の湯も見ばゃ、中野の淺爲山も見ばゃビ:^,ゲ」たちっ る0 あさひら けの けし?、 い 

はんかた なう おもしろし。 此 やかたの はしなる、 黃 梁の 惯 侶の すめる か》」 も i^c: に、 いは は 

の 杉もビ を、 に ヽニも VJ 三 も VJ 松の たかうた てるに 河岸の 條 もな ベ て ふ b かくろ ひ、 なから 

は 氷りて 谷水の 行な やむ すかた は、 松 欹半厳 雪、 竹 覆 一 溪水 どい ふ 句; IS のこ、 ろばへ に .f. 路た 

が は ざ, ければ、 . 

そ ひへ 立い はねの 松よ 竹 ふかき 谷の 氷 を うづむ しら 雪。 

雪の 山路 を わけて その 處 にいき たれ》」、 不動 尊の 堂の ほざ.^ へ 分 入らん も、 t!: ふかう みち も 

あらねば、 すべな う 以多登 米に つきぬ。 ^は 川べ たに 涌 出で、 ける に、 くだ.^ て济 ぬ。 かく 

て 日 も かたぶく 頃歸 らん.、 J てヽ この か へ さ 蛾 虫 坂に たちて 左に 森、 右に す もどり 出な ど:: ん 

て、 

日數 ふる 雪 は 埋めて ぃビ 深し 山 は 後尾の 名に しお へど も。 



黑石 



猿 賀の社 



千德婦 部の 

妻女 I 一一? ー£" 



.9 



^ 江 眞澄戴 第 六 一三 一 

くれて 黑石 にかへ b ぬ。 . 

十四日。 黑石 をた ちて 淺石川 を 渡り、 村 二つ くれば 尾 上 VJ いふ 里に なりて、 雪の いたく ふ 

出で ヽ 休ら ふやの 軒 を 家 鶴 二つ あさる を、 

なれ も さぞ 身 やさえぬ らん ゆ ふつけ の 鳥の 尾 上 をう つむ 白雪。 

猿賀の 社に まう で 、ヽ深砂大權現ビ忠畏のかぃ給ふ額のこかね色の文字、ぁらたに、す,.^ゃ 

ぐ は へ た りけん、 かヾ よふ 光 鳥居の 雪に 見えた.. ^0 

むかし 君つ けし 千鳥の 跡し るく それ ビ みゆきの ふ,. > も 埋まで。 

このぁたりに近ぅ田舍館^,」云ふ村ぁり、館のぬし千德掃部ビ聞ぇしはヽ今の南部の家に仕へ 

た,.^ しが、 天 正の た、 かひに うち ほろびぬ。 そのめ は 和 德讃岐 守の 女なる が、 わがせ この わ 

かれ、 しかす がに 露わ すれえ す、 や をら 三 VJ せ も くれ 行 頃、 津輕の 君 右京 兆爲 信、 あが 爲に打 

まけし、 いく そばぐ の なきたま VJ ぶら ひまつ,.^ てん ど 、あまたの 僧に お ほせの たま ひて、 万 

部の ほく ゑき やう をよ ませ 給 ふ に、 み Vj き やう も はじま,^ しかば 千德 のめ、 みし ゆ 經を閡 

て、 ふ VJ. ころ を 開きお も ふ 事 を か い て 奧にヽ なきたまよ あはれ VJ 思 へ そ ひねせ し 三年の 夢 

のさめ も やられぬ。 その 月の 其 日に やかて VJ もな ひて ゆきし 心 を 知る や 知ら やや。 友 

な ひて われ も 行か まし まてし ばし しでの 山路の 道し る ベ せよ。 ビ、 みく さの 歌 を、 ひろ 野に 



かざ, o たる、 あかた なの 上に さ 、げ て、 よ、 VJ なく 事 久し、、」 見る に、 矩 きつ るぎ > ^胸に さし 

て、 ふした るに こそ あり けれ。 こ は、 世に たぐ ふかた なき、 女の かんがみぐ」 も兑 よ.、」 て、.," の 

弘 前に 出づ 一 頃の 物語に して 、いまし 世 までら かた bie ふる ど か。 いや ふろに わけ 難く、 ど そい ふ 

なるや かたに 行な やみて、 

ふる 雪に みちし うづ まば こ 、にねん 冬の ひぬ まの やすき t41〕 

くら,/,^ に 和德の 市に 入ぬ。 この 飯 成の ほくら のかた はらに、 昔の あるじた..^ し^ 岐,; の 

ふる 嫁 も、 雪に 埋れて 見やられす。 た 、ざるく ヽ弘 前の 九 « 田,、」 いふ やに ゃビ つきた b 

藩校 稽古 館 十五 日。 ビ にい つれ は、 大 なる 堂 を、 そぎた もて ふき、 かや ふきた る もまし.^ て、 いど げな 

る あ, 90 > は、 ぐす しの ふみを も はらに、 やま ど ふみ、 もんじ やう、 じ もやう の はかせ、 はた、 

その 道々 に を さたる を えらび 集めて すませ、 又、 ふん わら は ざ もの is る やまで いま^す ゑた 

る 稽古 館な-.^。 判宮、 ある は 左の 席、 右の 席、 ある は、 みき、 ひだんの やどり、 つ いひ ぢ まで つ 

く b 出ん VJ て、 それ,/ \- のまう けをぞ せりけ る。 是 なん、 お ほ つ かさ::;;^明の ^;;どかゃ、ぃ ご 

なみつ くらん VJ ての、 お ほん こ /- ろざし ふかくお はし まし か v-、w の屮 のな..^ は ひよ から 

ゃヽゃ はしかり ければ、 時 あらば ど おぼし ど ダ め給ふほどにヽさちなぅ、^:^:^三年^かくれ給 

ひし かば、 今の 世 もた る 君、 むね おも ふ 人々 にお ほせて、 も はら つくらせ 給 ふ V- て、 たくみ 

津可呂 の 奥 



菅江眞 澄 集 第 六 llig 

らがヽ の ほき,.^、 まかなの 音の かまびすしう、 墨繩の ぃビ まなみ、 申の 貝 ふく 頃い ごまえ て、 

さ 、やかの 阿よ りこ 、ら 出て むれ か へる。 誠 訪な にがしの やど も 遠き 村に うつ, き VJ きけ 

ば、 人に ど ふに、 行 宅の 翁の 墳 なん 法 輸山 眞敎寺 VJ いふ 寺に あり VJ い へ る C そのつ か はら を 

尋ねて、 雪の 中なる、 文字 も ふ b かくろ へ るに 手 向して、 

ふ, うつむ 雪の下なる 友垣に いま は へたつ る 言の葉 ぞうき。 

やがて 毛內茂 幹の さもら ひどころ に VJ ふら へ ば 、こ は 入き ける よ、 け ふ な ん、 あが 父 茂 肅 も 

きたらん かしな V- あ h.- ける ほビ あらで、 あの ご V」 く、 今 こそ VJ 來 いた. 9、 昔 言れ て い へれ。 

ふる 雪 を 花 VJ 見なして おも ふ VJ ち 話る にあかぬ 埋 火の 下。 

VJ 聞え たる VJ き 返し。 

, 白雪 を 花 どし 匂 ふ 言の葉に いど /- 春 ある 埋 火の も VJO 

くれゆく まど ゐに 千鳥 VJ いふ こど を、 

なれ もさ そお も ひこ そやれ 友銜 波の よる/ \ かたる 樂 しさ。 

冬 稀 逄戀。 

春なら ぬ こ 、ろ も ど けて あふく まの 河 瀨の浪 や 又 氷る らん。 



言 の 葉の 正しき 道 もしら 雪の あたに ふ.^ つ む 身 を いかに せん。 

冬 懷舊。 

末ち VJ せ榮ふ もしる し 松が 枝の 雪 ど ふ. 9 にし 世々 を かぞへ て。 

十六 日。 落葉 混 雨。 

ちらぬ ま は 梢 を そむる むら 時雨お ち 葉 ふ, そふ あめの 色 こき。 

月 前 初雪。 

立 出て、 跡し つけねば 月影 ビ まよ ひや はせん 庭の はつ 雪。 

寄 忘 草戀。 

わすれ 草 忘れぬ 露の 情 だに あら は くれぬ 身 を 思 ひやれ。 

ふた、 び、 yJ て 人 々ま^るし てければ 遣 水 氷。 

おも ひやれ 世の こビ 草の しけ、 れ ばい VJ 、逢見ぬな かの 恨み を 

風前 雪。 . 

花^ 見て 釉は拂 はじ 梢より 風に 雪ち るし かつ 山 越。 

寄讓 Q 

うき 入の > ひ を 筆に うつし 输ゃ いける 姿 も くちなし にして。 



嶺松 院玄定 



管^ 眞澄集 第 六 ni 六 

十七 日 齋藤規 勇、 け ふ も VJ はん VJ おも ひし かど、 あし わけ 舟の さはり 多 かる 身 をお も ひや 

,9 てな Vj 書て ヽ 

おも ひやれ 世の こビぐ さの しげ けれ はい ど 、相 見ぬな かの 恨 を。 

ビ なん、 そのお くに かきつけた. しかへ し。 

相 見つ る おも ひも うれし 言葉 も 世の こ VJ 卿の しげき 中よ,.^。 

やかて 其 宿に いきし かば、 ね もころ にあ.. > て 規 勇 

VJ ひ來 ぬる 釉 ひき VJ めて 言の葉の 花の 色香 を猶 した はまし。 

て ふ 事の あ.^ つるに、 ど ..^ あへ す、 

冬 こもる 宿 VJ も 見え じ VJ ひ よれば 花 VJ し 句 ふ 人の 言の葉。 

おなしむ しろに 龍澤 山嶺 松 院の玄 定法 印 あ b て、 

おも ほえす した ひし 君に 逢 ふこ どのうれ しさ あまる 墨 染の釉 

.VJ よんで みせけ るに 1^ し 

うれし さよ かけし 衣の たまさかに 逢見し 君が みかく 言の は。 

の. o- VJ し、 年頃よ みたる 歌 V, もの あ b ける に、 

白郞 のかる 藻く すなから も わかの 浦に みかき し 玉の 光 そ へて よ。 



VJ て、 よみ 加へ て 出しければ、 

玉 ひろ ふわ かの 浦 はに よるべ さへ 及び もな みのもぐ すか. ^船。 

かぐ 返し かいつ くるまに 、あるし、 ちいさき 鉢の 木の 松 を もち 出て、 これなん かんな::; の- S 

いはき の 麓に 引て 植 ゑたり。 ねが はぐ は、 此 いつ 薬に もよ そへ て どい へれば、 

いくちよ ど さして 岩 木の 山 松の 植て榮 えん 宿の 行末。 

こ は、 わきて どて、 ぬか たれて 返しけ る。 の, o.、J し 

植 しょ. か はらぬ 色をビ もな ひて ちょ も あ ふがん 松の こ VJ の は。 

此夜、 當 座の 歌 ものして どて 遠 村 雪。 . 

眞柴 たくけ ふ,. y の 末 もしら 雪の ふ.^ 埋る 、遠の やま B10 

野 雪 VJ いふ こ ビをヽ 

わけ わ ひし 小 鹿の あ VJ を 宮城 野の 木の 下 ふかき 雪ぞ しらる/ -0 

更行 頃、 か > る あやしの はに ふに、 い かで かや ざし 侍らん な VJ ありて、 さてよ めん。 

草 ふかき 雪の下い ほど はれても 人 は 枕に なに 結 ふらん。 

此 うたの 返し をす。 

色 か へ ぬ 言の葉 草 を 枕に てこよ ひは寢 なん 雪の下! ^0 

律 可 呂の奧 1 二お 



菅 江 眞 澄 態 第 六 1 二八 

万世 菊 子の なかに、 つまみて ふ名ヽ おこし こめの あ..^ ける を もて、 これに 探.. > 得た る、 千鳥 VJ 

いふ 題の こ、 ろ をな V- 人の 云 ふに ヽ 

をの かつ ま 水 尾 こして 行か 浪 遠く 衛啼 なり 淀の 川く ま。 

八日。 毛內 のさ もら ひに あ .o- て 霰 殘雪。 

たひ衣たかしく釉も冴通..^夢はぁられのさめて見っがすo 

年 內早梅 Q 

めつ らしな くれ も はてなで 年 ど 春 V」 こもれる 雪に 匂 ふ 梅が え。 

寄 林 鳥戀。 

人 はな Vj つれな ぐ 嶺の林 だに 夕 わすれ や 鳥 は VJ ひく を。 

夕 樵 失。 

ひる はこ b みねの正木をね,.^そもて夕は里にか へ る柴 人。 

十九 日 寒 草 霜。 

秋 は 見し 尾花 か 袖の を も かけに な ひく も 寒き 霜の 下草。 

古寺 鐘 を、 

入相の 聲吹 きまよ ひ 夕 かせに かね も VJ よらの 寺の 西なる。 



楠 美 則德氏 



科 野の 日記 

を 貸す 



二十日。 雪の いたく ふれ、 ば、 

つかろ ぢ のおく 山 越て を や みなぐ S の ふ, る さど 思 ひこ そやれ。 

廿 一 日。 . 南 美則德 のさ もら ひに あるじして、 人々、 ようしゃう ふいす ましてけ るに、 あるじ、 

朗詠の ほうしお かしう あそ ふに、 寒き 夜の 更る もしら で、 すび つ の もどに て、 

梅哪 うた ふ も 春よ 笛 竹の よる ぞ樂 しき 埋 火の 下。 

あるし の 句 麈の なき 斗 馳走 や 雪の 庭 鱧鄕 。此和 句い か、 あらん か" » 待 梅の 軒に は 

、ゑむ 宜應 |納0 野鳥の あさる 物な く 里へ 出て。 

廿 二日。 雪 も ふ. けつ ベ う 雨 そぼ ふるに、 渾 田 輪な にがし,/」 云 ふくす しの やどに 行 力ん ど 

人々 にい ざな はれて、 れいの こ VJ 、て 遠鄕 時雨 ビ いふ を、 

をち かたに 夕日 かげろ ふ 松 一 木 見えて 時雨る、 山 本の S10 

廿 三日。 風い や 吹きに 吹いて 外にい つ へう もお も ほえぬ に、 水木の^ よ..^ ど て 文 もて 來け 

る を 見れば、 わか かいな せる 科 野の 日記 もヽ ひごろ かりみ て、 いま は、 みはてた 乙^け ふな 

んか へしけ るに そへ て、 規 房の 歌 あ hso 

しなの 路を ふみ 見る たびのお も ひして かへ すく も あらぬ 一 まき。 

この 返し をせ ,0-0 

津可 呂の奧 



弘前を 立つ 



菅江眞 澄 集 第 六 . i 

わけ 迷 ふす ぢを しる へ どみ すヾ か る 科 野の ふみの 跡 もな つかし。 

またも ふみ あいけ るお くに 司 家 子 

浦 山し 君し わけなば 雪の 山 木々 に詞の 花や らん。 

VJ そ 聞え たる か へ し。 

雪の 山 わけき しか ひよ めづ らしな 人の 言葉の 花を祉 見れ。 

ふた /- ひよ める 司 家 子 

うし VJ て も 又 VJ ひて まし 山 ざ VJ に ふ.^ うつ もる 、雪の下 庵。 

かく そなん ありけ る 返し。 

歸る さは 必らゃ 雪の 山里に ビ ひて つも, o しこ VJ かたらなん。 

廿 四日。 さ,.^ がた きこ ど を 人の いひお こせれば、 此こビ に たづ さは. て 蒼 杜に行 VJ て、 け ふ 

なん 廣埼を 出る に 茂 幹。 

歸 b 來て つ どに も 見せよ 陸 奧のそ どか 濱邊の 玉し 拾 は ダ。 

ビぞぁ b ける 返し。 

外 か はま 玉し あ-.^ VJ も 拾 ひえす つど さ へ なみの たち 歸,. ^こん。 

おなし こ、 ろをヽ しげ どし のい へらく、 



行人の 旅の 衣手 こ 、ろ あらば どく 吹か へ せ そ どか: g 風。 

VJ ぞ よめる 返し 

いく 日數 なみ かけ 衣 VJ くきなん 外が; g 風釉 ふかす ども。 

われ も、 こ、 なん 旅 なれば ど て、 惟 1 

又も VJ へ ビ もに 結ばん 草枕お なし か ねの よしつ らく ども。 

このうた の 返し 

又も,^ J ひて どもに 結ばん くさ 枕 かりにも ふかき 情 見 ゆれば。 

け ふなん、/ J て、 いきて 規 勇の や を VJ へ ば、 よんべ 來 つどい ひて 規 房の あ る を、 V」 もな ひいな 

ん VJ て かたら ひつる に 、水木までの 道い,/」 近し、 今し はし どて 、あるじの のり どし。 

ほ Vj もな く 又た ちか へ れそどかはま波問の玉藻か..^にゅぐども0 

かくなん よめる を、 たちながら 見て 返し 

. ほビ もな み 立 かへ, こん 外が はまい そわの 玉藻 か, も 及ばで。 

友な ひつれ て 出き て 堅 田、 撫牛 子、 大久保 をへ て、 、# 輕 野の 村に S ふ.. > いでたり。 

消ぬ かう へ に 又 いくはく かきの ふけ ふ ふ b もっかる の 野.;^ の. Hso 

百 田ビ云 ふや かたの あ ければ、 



藤 崎 



矢澤の 八幡 

社 



嫁 を 祝 ふ 



菅江眞 澄 集 第 六 重 

冴 わたる 里の も、 田の あつ 氷い かに ゐ ぬらん つもる しら 雪リ 

むかし 舟に わたいた る 1^ 賀川 も、 かち 人の ために、 冬 はかく 橋 かけわたせ.^ どか。 藤 下の 鄕 

にな て (^i^"^ は at^M ザ、) 唐 S 姬の つか はらなん ど ふら ひてん も、 雪い ど ふかく、 

いにし へ をお も ふ ものから い VJ 、け ふ 雪の ふるつか 釉 冴るな bo 

堰神 のみつ 籬 近う、 堰 A 豊後か 遠つ おやの いさをし をお も ふに、 うべ 神 V」 は齋ひ まつる にこ 

そぁらめビ、なにくれのふるこビ語らひっれて、^I?野てふゃかだも、ひろの、ぁ,.^けるも、雪 

の を やみな う ふる 釉 寒く、 矢澤 VJ 云 ふや かたの、 八幡の 神 は路の 傍に あり。 此 ひろ 前の 松の 

枝 たれ ふし ぬれば、 葉末つ ちに さけし を、 こ、 かしこよ.. > 鶴 栖をヽ たかき みじかき をた て、、 

それに、雪ふ,.^ っも,.^たる枝をかけたる風情こVJな..^o 此神籬 のうちなる 木々 のみ、 かく ふ 

したる は、 風の はやう ふく VJ ころ にゃあらん かし ビ おも ふに ヽ かんがき のち か どなり のヽゃ 

のし. b なる 木々 どもの ある はヽ ゆめ、 ふした る 事 もな けむ こ は 、いはれ ある こど か。 

もの /- ふ を まもるし るし か 梓弓 やさ はに 松の な ひく 姿 は。 

此村 のの b ど て、 嫁の、 馬 にても こし にても、 こ に 入ぐ を まちて、 村 中の みちに、 むしろし 

きて 嫁 を ひきおろしす へ てヽぁるかぎ,.^みな立出てヽかほょければょし _>」 て ほめ、 よから ぬ 

は、 其つ らして な》」、 お VJ しの、 しる。 かくての ち 村の を さ、 何の 木 にても 常 盤なる 1 枝 を 



折來 て、 行末 か はらす、 いも ビ せの 中 ちらで、 さか ゆけ VJ て、 そのめ に VJ らせ ける こビの あり 

た^^-しがへ-^!-はたぇてヽさるこどもぁらざ-^けるゾしかたるはへ榊てふ村名もヽさるこ 、んゃ あ 

らん か。 神籬の 見えた る は、 

折 VJ らで 梢ながら の 手 向 せん 神の 榊の 雪の し" ゆ ふ。 

水木 f 內氏 かぐて 水木に な 、りぬ。 け ふ 、ひね. < -すヽ いさな ひつれ たるの り ふさのう たは、?! もらし たれ 

ばの せす。 毛 內の屋 に 入れば、 はや H はぐれた. れいの 事 どて 松 小.. をヽ 

埋る 、ほど は 其 木 もしら 雪の ち b しく 枝 は 松風 ぞ 吹く。 

網 代 雪 VJ いふ こ VJ を、 * 

蒐道川 ゃ瀨々 の 波間 はふ..^ 消えて あら はれ 渡る t!^ の あじろ 木。 

廿 五日。 つ yj めて 水木 をた 、はや./」 いふに、 かなら やき ませ、 待 侍るな ど ありて、 の b ふさ。 

ビぐか へ れ歸る VJ 契る 言の葉の か はらぬ 色 を 頼みて ぞ まつ。 

かく ぞ よみてけ る 返し。 

VJ くも こん VJ 契 て 松の 言の葉の か はらぬ 色 をし るべ ど はして。 

ビし 頃お も ひむ す ぼ ふれた るす も VJ けて、 何 くれ VJ 、人の いざな ひ、 さいた もけ る: 

ビ もの かしこし ど 、かい 聞え てヽ 

津可 呂の奧 § 



菅江眞 澄 集 第 六 , 11 一一 S 

鹽 土のお ちの 惠 みのつ ゆなみ だか 、 る 情けの VJ もに 嬉しき。 

餘波 つきじ、 ふた、 び VJ 云 ふどき 司 家 子 

雪に かく 埋 もる、 門 も 春 は來て 花の香 殘せ 旅の 衣手。 

かく ぞ なん 有け る 返し。 

たち 別れ 雪 ふるや VJ も 寒 問はヾ 花の 言の葉つ もる を や 見ん。 

け ふ は 日 はした になれば、 近き あた. まで v> ていで たちて 增館、 河 倉、 十 川な、 ざすぐ る 頃、 雨 

女鹿渾 の ふ.^ ぐゃビ おも ふ ほざ も あらで 女 鹿 澤に來 てヽ相 しれる やに 泊る。 夜半に 雨 ふる 

雪のう ちに ふ b 來る 雨が 澤の邊 に 結ぶ 氷の VJ ける 斗に 

草 雪 車に て 廿 六日。 山中の みち、 ひ VJ..^ やい かヾ .ど 人の い へば、 草 雪 車 VJ て、 箱 雪 車て ふ もの に 形 は 似 

て、 わら をめ くちにつ み、 かぐみ どして、 これにの b 、四 人..^、 はや を vj.cn 、し, より 二人が お 

大釋迦 し、 浪岡 のかん やしろ もよ そに 杉澤、 高 屋數、 德 才子、 大釋迦 、杉 野澤 VJ い ふ^ころ を ゆく 

ひく そ b のい ビ はやす ぎの 澤の雪 岡 邊の雪 も あ VJ にこ そ 見れ。 

名 だ 、る 津輕 坂に か、..^ て、 毛な し 平、 坊主 ころばし な》」、 はげしき つ 5^ らも 引く だすに、 目 

を V, ぢて 夢の やうに 下, り、 門、 白幡 野、 新 城に つけ bo 

ますら を か 雪の 山 坂 引く たす そ. の はや をの はや も來 にけ り。 



大濱の 神主 

擇田氏 



靑森著 



マして おりぬ。 こ、ょh^は_^sにて岡町をへ て、 大 渡の はまや かたに ろき て、 上の 林に すむ かみ 

ぬし 澤田兼 悉.. 」 ふら ひて、 

廿 七日。 雪の いや ふれば、 け ふば か はビ て?」、 め ぬれば 出た、 す < 

廿 t, ^日。 いでたつ になり て 、け ふ も 雪 なれば こ、 に ゐてヽ ^半ば かり. 

旅 衣 かさねても V」 へ 寒き〕 收 につま 木 折つ く 庵 はう し,、」 も。 

VJ ぞヽ あるじの よめる 返し。 

たび 衣 かさねて 問 はん わすれ やよ つま 木 折た く 人の 情 は。 . 

廿 九日。 路ぃ v」 近う、 靑 森に ひるつ きたり。 



,可 呂の奧 



朁江眞 澄 集 第 六 ユー 一.jc 

道 奥の くに 律 刈の 郡なる 安袁 文理の みな ど ベ に 花, て、 太 雪い や ふる 年の、 寒さ をい ど ふの 

心ふかぐほ.^してヽ露ばか.^なる夜須美ケかせにヽ,減蒸てふヽぃで湯の館に冬ごも,0して、ど 

し はきの ふ ど くれ、 け ふ は 、あけなば 寬政 A 年 VJ やい はん。 近き 香 燃に、 VJ しみし を こな ふ 

角 箬の貝 ふぐ 磬に 夢; qVm りき、 しめ ひき、 小 松た てヽ弓 1 弦 葉 さして、 あらたに 湧つ る 春の 湯げ 

たに ゆ あびして 、磯 曲に 行め ぐ, C 潮 を 結び、 うちよ る こか も、 名のり そ を、 波の まに/ \ うち 

手 向、 たかすな ごの 上に ぬかつ きて ヽ あまつ 神、 ぐに つかんだ ちをヽ おそ.:' みかし こみ ゐ やし 

奉れば、 浪の 上に さし 出る ひのえ 大空 は、 霞た つて ふ VJ しの はじめ、 梓弓 春の 武都 幾の は 

じめ 也。 こや 、八 隅し、 わがお ほ 君の、 あまね うお さめお はします、 ふての 下、 そ どの はま か 

せ 長閑に 吹 そめて、 沖 ゆく 舟の ほの-,^ ど、 ひんかし の 色に あら はれた る あ をうな ばら は、 

わたのみ そこ まて、 朱 玉の ビ しのけ ちめ や あらん か. -o . 

春 はけさた つの 都に ひの も の 光 や 到る 波の しつけさ。 

若水く む どて、 谷川の 流れに さかのぼる あら 雄 あ bo みつ わさす VJ おの、 いでゆ、 くみ もて 

ゆく は、 身の た ゆげ なれば、 近き にや 結ぶ らん、 これ を わか 水 VJ やなさん、 若湯 V」 やい はん。 

こまかへ るかけ やうつ さん 老人 もけ ふに わかゆの 水 を 結びて。 

出門 天地 春 VJ 云 ふこ VJ を、 



あさ VJ 出に 向 ふ 初 曰の 影 匂 ふ 山て ふ 山 や 靡の きぬらん。 

わら は ベ の あまた 濱邊に むれて、 こ VJ し はよ い VJ しの、 VJ い ふ 歌 を、 も はらうた ふ。 澳の :g、 

こ VJ 鳥 もこ ,フち あはした hNO 

長閑け しな 外 か はま 風 鳥す らも 世 は 安 潟 VJ うた ふ T 樺して。 

湯ぶねの かたはらの やかの くまに、 ちいさき いは ひべ にみ わすへ て、 ひかし は-:^ にものたい 

まつ b 、ふるさ ど のかた に 向 ひて、 かこ じ もの ひ VJb あ て、 ひ VJ つきの みき を、 す 、め まゐ 

らする <yj さヽ 

父母の 齢 はち VJ せ 万代 VJ いの b てい はふけ ふの さかつ き。 * 

暇 夷の 千島 見え わたる あさ びら きに 、ふみて ど.^ て、 こ 、ろみに かきし。 

おくの 海 ふかき 惠を みよの 春け さは 1::^ 間に 向 ふ 遠し ま。 

二日。 こぞよ, 餘波 なう けちた る 田く ろの 離ね、 庭の 枯 生に、 蒲く、 はだれ の ふりぬ。 いに 

し 年 は、 れいよ.^ も 深から ぬ 雪の、 まして 此の やかたの あたり は、 山 K 、河く ま > て、 ゆの^ 

出る ほ に 解て、 雪 はい さ 、かふ b もつ もらね V- 、軒端の やま、 海 ごしに 见 やら 乙 、 をち 

こちの 山々 、一咼 きも みじか きも 淡く こぐ、 111 にう つし、 や うなる はな 立 や VJ 、 

埋もれて 去年に 見し 尾の 木々 も 今朝 霞め は 花 VJEs ス 4 の 白 $1:。 



极芹 つむ 



菅江眞 澄 集 第 六 111K 

立なら ぶ 家々 の 軒 だに 見え わかぬ まて、 湯の けぶ ぃビ ふかし。 

三日。 朝戶 おし 明れば、 そしろ 田の いなく き眞 白に 八赏 霜き らく V」 ふ,.^ て、 見渡す にい や 

寒く、 はま 風に 吹かれて、 あきさな らん、 たかへ にゃあらん、 羽 昔 はげしう 飛行ぬ。 

なれ も さぞ 翅に霜 ゃ奧部 ゆく 鳥の 羽音 もま だ 寒き 春。 

四日。 海松 VJ 松 藻て ふ もの を 折 敷に のせて ヽたゎ やめの 持來 ていふ、 これなん ふる,/」 しのす 

さ ひに 摘た b 、まさな ご ビ にして めせ VJ て くれたる が 、け ふの 子ノ 日に しかめ へ る もうれ し 



いそに おふる まつ も 子 日の ちょこめ てけ ふの 例に みる も榮 しき。 

五日。 かつら こに 赤 皿 V」 いふ 貝 を ひろ ひ 入れて ヽ礒の 舟よ..^ おりくる 泉郞 の、 處女 にこれ も 

て どて 持せ、 われ も 乙女 も 沖 見た. 00 

あま 衣た ち も 離れ じあな たのし 春の 浦 こそ あかさら めどて。 

六日。 あけなん まう け VJ て 澤の邊 に 根 芹つ む 女、 すそのい たく 沾た hss いふ は、 君が 爲山 

田の 澤に惠 具つ む VJ 雪 消の 水に もの 裾 濡ぬヽ ビ なんい ふうた のこ、 ろば へ に似て、 めづ. らし 

ければ、 

澤 水の あさから ざ b し惠 みある 君の 爲 に..」 ゑぐな 摘ら し。 

はやす ためし も あ b て、 菜 刀して、 ちたび ものし、 



七草の 粥 七日。 け ふの 粥に、 しほ づけの あまな、 からな 、ひど もじ、 お ほね、 なに ぐれ どつ み いれ、^ a 

の 若芽 をつ み 入て 七草に たれ. ^0 

け ふ V」 い へば ふるさ ビ しのびこの 朝 開み ならびて かぐ 人い はふら し。 

八日。 草嫩侵 砂短ビ いふ こ VJ を、 

春淺 み野邊 のま さ ごの 色 もや 、見えみ 見え やみ 萌る S ^草。 

九日。 夜邊ょ..^冴ぇか へ b 、雪の い VJ 深う、 田 づらの 水に うすら ひたる かた も见 えて、 あさ 

ひらけの 戶ぉ しも あけなで くれた, c-o 

いづる 湯の わきて :!:^ 問き 春ながら VJ は 冴え返 b 淡雪 の ふる。 * 

十日。 人の さし のぞきて いふ、 去年の かたみ はまたい たく ありながら、 又 冬の 來る 也、 きの 

ふけ ふの 寒さ はいか な V- ヽ 

寒け しな また しら 雪の ふる yj しの 形見に 埋む 山の かけ il^o 

こやし 引き 十一 日。 け ふ は 、こやし 引 初る VJ て、 ま をり のしき 草な V-VJ りっかね、; W につ みて ro の而に 

はこぶ。 雪の ふかき 田、 はたけに、 こ 、ろ あてに、 おのが こもり VJ や 引 わたし、 秋の たなつ も 

のもう るふお も ひに、 あきの かた を さして、 いぐら yj もな うつら なれ h>0 

あらおら がそ, の はや をの はや かれ、 、J ひく や 早 田の しるしなる らん。 

津可 呂の奧 



小湊 まで 



菅江眞 澄 集 第 六 11ー© 

十二 日。 雪の こぼす ご VJ くいた く ふ, て、 夕つ かた、 晴 たる 磯山 を 見ば や VJ 、はまや か たの 

軒に 行た やめば、 朝に いやまさりて 雪 ふり 出る に、 

あまのはら 空に 流る 、雪の 波 雲の なみ 立つ おくの 浦 山。 

十三 日。 小湊に 行て 、神明の かんがき 、いかづちの ほくら にも、 ぬ さたい まつらば やど、 うま 

にて、 ふ,.^ つむ 雪 ふみわけ、 かんかけ 坂 越 ゆるに、 冬 かれた る 級の 木に、 ぬ さど 雪の ふ, か、 

るに、 ち はや ふる 神の みか さに ぬ さまつ, いは ふ 命 はお もち かため、 ビ、 すして 通る。 

よんべ よ.^ の 雪 深う 氷..^ たる を、 ふみしだき、 

夜 はさえん いやかた まれる 雪の 上 を 朝 ふみならす 駒の あし 昔。 

土屋 のい そや かた も、 小 家の 門の し. くべ な は、 雪の 上に 引た ,0,0 小 野て ふ 村 も いど 近け 

れば、 

埋 もる、 雪の なかの 、村 やかた ある,/」 け ふ, のた ちつら ねたる。 

山 口、 藤 澤なざ を 過れば、 山陰に、 衣が 澤 VJ いふが あ, VJ 語ら ふに いや ふく 

お ほ 空 は 霞の 衣澤の 雪け ぬる 上に も 木の め 春風。 

かくて 小み な VJ にな. ぬ。 

十四日。 この 夜、 雷電の 祠に夜 ごもり はせ b けり、 その、 いほ そくら の 法 驟 ふく 聲 いど 高し。 



しが 渡り 



19 



田植 ゑ豆薛 

さ 



早乙女と タ 

チド 



神明の 社に ぬ さ、、」 り その 林に 入れば、 さばかり 廣 きみな ビ は、 なから 氷 のる たるに. 中.! I ふ 

か、, たるう へ を、 永 渡す VJ いひて、 ふみしだき 渡りぬ。 大穴 >5 霞た る やうに 月の 脆なる f4J 

の VJ けしな みまへ は 春になる かみの みたらし 川 はまた 氷る ども。 

十五 日。 紅 調 粥 ぐ ひ はつる 頃、 田う、 る VJ て、 いな M に 豆から をつ かね ませて、: S を、 m の 町 

の やうに かいならし たるに 植て、 畔て ふくろに は、 すぐろ のか やさしめ ぐらした る は、 小山 

VJ やい はん、 豆 生 VJ やい はん。 や をら、 よねます に ® れる洒 のかす、 よねの ぬか、 うすつ きひ 

したる 豆の 皮、 このはぐ さ を 入て うた ふ。 「豆の 皮 ほか ,/\-、 錢も佥 もどんで 來ぃ、 一 i の 神 

も^んで 來ぃ OJVJVJ なへ、 やかの くま を まきくて めくる は、 和 贺、: の邶の W 々は、 かく 

ビ な へ て 後 「こどし 酒 かわく やら、 ふる 酒の 香が する、 おなめ もちの VJ のかな olivj いふ、 や 

らくろ すりて ふ ものに ひビ しかりき。 かの 田づら にあ. て、 

な ひき ふす 秋の 門 田 も かくば かり 植て みのらん ためし をぞ 知る。 

女の わら はの 入来て、 「春の はしめ、 早乙女が まゐ つた。」,、」 いふに ヽ もち 、錢 VJ. し-' せ ぬれ 

ば、陀羅胡(|^1.7ラ多ン良に胡ゃてぁビもんの^"し挟。1てふものに入てさりぬリ 刃の わら はの むれ 來て は、 「.^ 

の はじめにた? か 急った o」s;^"tit きい 一 て、 物 t ひてい 

阜可呂 の 奥 lis 



^江 K 澄 集^ 六 



鳥 追 ひ 



新德 瀧に 豐 

凶 を 占 ふ 



ぬ。 こ は、 こど 浦の やかたなる 、はかくて ふ ものに 似た, ける どなん (wlw:^ 波 田 可 名 



カセギ トリと て、 やしきに 田う ちの かたしろ を 作りの せ、 其お し き 持て あ り くに、 ひ. 

と、ぉしきの^&をちぃさき木してぅちぁるく昔のパ 力 /\ といへば、 しかい ふとなん。、 



めだし の 祝 



十六 日。 庭 鳥の 嗚 出る 頃、 笛、 つ、 み 、おしきの 底う ち 叩、 ほうし どし、 荒 雄 等聲を そろ へ てヽ 

「朝 鳥 はより、 夕 鳥 はより、 長者 V> の、 かくち は、 鳥 は 一 羽もゐ ないかぐ ぢだ、 はより,/ \-o」 

(ほ る f 一く のち. ^"^"1:^ となな tf 。園) ビ鳥 追の ためし をせ, -け るに、 夢お どろ. きぬ。 この 日、 

弘 前の いなきの 近き ほ、/」 りの 木 やまの 南、 目 屋が澤 VJ い ふ 所に 瀑 あり。 此 水の、 寒さに 落 

かさな b 氷りて、 ひの 塔 をた てるが ご V」 に、 新稳 つみあげ たるに 似た る VJ て ヽにゐ ほた きビ 

云 ふ。 それ を、 お ほんつ か さの 人つ か はして、 此 氷の 大 なる か 、さ 、やかなる か 見さし め 給 

ふ は、 ひいけ のまつ, 9 に ひ V」 しく、 ひの ためし あ, け, oo さりければ、 新 a の 瀧 を 豊年 瀧、 世 

のなか 瀧 >」 もい ふ ど 、くにう V- のかた るを閬 て、 

豊な るた めしに ぞ 知る 新 穂 瀧 も 八 束なる らし 年 さむく して。 

十八 日。 この 二三 日 は 、あへ てこ ビ、: もな けん。 ひ VJ,^ すび つの もビ にす こし、 春 あるお も 

ひに 風光 惟 柳 色 VJ 云 ふこ VJ を、 

風 渡る 柳の い ビ、: ^春の 日の ながき を そへん 色 見えに けり。 

二十日。 け ふ は、 めた しのい は ひ、 こ 、にも、 しるべば かり ありて、 量 部の 變を投 て、 たはれ 



あそぶ。 水木の やかたな.^ ける、 毛 内 茂肅の もどよ...' 文來 けり。 その 奥に、 

春 は VJ くこん VJ 契, し 一 マ n の 葉 の 花, 吹く を: g: そ; _牝 ぬ る 

又、 司 家 子の もビ よ..^ どめ-^ て、 

あら 玉の 春た つ n より 朝な 夕 首 葉の 花の いろ そまつ。 

かく ぞ M えけ る 返し 

めづ らしない つら はたく ひ あら 玉の 春の 光よ 人の 言の は。 

廿 一 日。 雨に けちた る 軒の した 雪の まだらなる 屮 より ヽ 草の あ を/ \» ど 開え たる、 やの W を 

すぐるに ヽ . 

垣のう ちに 爾許草 にこやかに もえて 春 しる の へ の w リ 

廿 五日。 雪の いたく ふ,. ^ぬ。 こ は 、みちの つち ふみた る を、 ふた、 び 堤み た.. >VJ 云 を? 1 てお 

きづれば、 砌の 五葉、 か へ の 木 も、 そこ ど しらす ふ b うづむ。 15^.^を風にふきぉマ」すなビ、 

花 ど さき はな^ち, て もや かて 又 まほに かつ 見ん 木の め. s^so 



江 眞澄集 第 六 



Ills 



津可呂 の 奥 



二月 I 日 



5£ 子 舞 



きさらぎの 朔の あしたに もな h 'ぬれば、 むつきの ビ しみに ひ VJ し/、 S ふせ、 若水 も 結び あげ 

て ヽちビ せの かげ やうつ さ ん。 ある 人の 屋に松 かざり、 しめ ひきは へたる は、 VJ しゃくの 人 

や あるらん。 そのみき にや、 たうび ゑ ひたらん かし、 聲 たかう の し、 りたる 門 あれば、 なに 

いふならん かたぶ. m 聞ば、 杓子 舞て ふ 事 をす ビて、 蒲の はき まきに、 さくを. OVJ い ふ、 み じ 

かき 衣 を 着て、 杓子 ふりかざ したる 男、 「さくし 打の 道具に は 、いちぶの みに 二分の みヽ前 

かんなに し b 鉋、 ばんしょ 箱に ぶち 入て、 ひっから かって、 ひつせ おって 0」 な ざ、 ft 子つ く, 

がふ b をつ ぐして 舞 ふ を、 かたはらに 並居て、 ほうし ど に はやした るふ, こ VJ な ,0-0 

かくて 山の 木 どもの 名を數 へ^^て ける を 、板!^ の ひまよ-.^ 見る^ (-夜 は更 た,.^。 

三日。 この 夕 かげ、 ほのかに 月の てれる が、 軒の つら、 にか、 やきた.. ^0 

月 もま だかす まぬ 穴ェを 三日の 夜の たる ひに うつる 影 冴る 也〕 

五日。 春雨の しき- ふ,.^ て やがて 雪ビ なりて 冴たり ける に 、日の ほのかに て..^ て、 雪 は ほ 

ろ /\ -VJ ふ b ぬ 

木々 の 花 VJ 疾 ちる 園の 沫雪 のけぬ る ゃ是も 根に か へ るらん。 



平內 より 麻 

蒸へ 



海 市 見 ゆ 



野內 



f; ^日。 雪の たえ- <\ -に殘 たる 中より、 草の 靑々 VJ ゃゝ もえつる やど 見やれば、 又 ふ.. > かくみ 

う。 野原の ちかく 出て、 

萌る VJ もま だしら 雪の ふる 草に 新ぐ さま じる 色 だに も 見や。 

十二 日。 比 良奈比 をた ちて、 土屋 のうら わな ざ- 扒に E たる やうに、 ゆく^,^ おもしみ さに: iil- 

ひき ど めさせて ヽ 

しら 波の ち へ に來 寄す る 磯った ひ 浦 山づた ひわく るた のし さ。 

ひるつ か だ 麻 蒸に つきて、 舟 あれば うちの.^ 捞來れ ば ヽ洋邊 なる 雙 子の 4" のこ どなる 姿 は、 

れ い の;^ 市て ふ ものに や。 こ は、 沖 ふく 風に よ、 りて CUVJ な 杵 VJ く ゑして ぞ兌 えけ るに、 け 

ふなん、 遠つ 波 まに 2« す へ たらん V」 見 ゆる は、 海 市て ふ ものに たぐ ふらん かし。 

玉く しげ ふたご 嶋山 いざ こぎね うすき 霞 は 卅路迷 はし。 

舟の い ど ざく 行て 前 坂 も 過る に、 花 折 山 VJ い ふ、 芝生の 機 山の あ る きし 近う こぐ。 

春每 のつ VJ に 花 を, つくし けむたえ て ffi もな みのい そや ま。 

野內 にっきて 柿 崎の やに あるに、 雨 ふ b も を やま キ、 夜 はい ど- g きに 、^布 輔 のみや V- ころ 

のかた を こ、 ろ あてに 見や.^、 「梅花 匂 ふ はるべ は 鞍部 山^に 越れ V- しるく ぞ めり け 乙り」 

ど、 おも ひ 出て VJ な ふ 

津可 呂の奧 S 塞 



冰 
木 
村 



油 

川 



安 靑 

潟 森 
町 



管 江 眞澄集 第 六 g ハ 

梅の 花 さか ひの 色 V」 あは 雪 VJ 見つ 、くらぶの 山の しらゆき。 

十四日。 靑杜に 至りて 一 夜 VJ おも ふに 雪 ふ, Q 、晴る やど 思 ふ 《仝 も雾 かちに、 山 越 やい か、 3、 

又 雪 や ふらん ためら ひて 日數 へた. o。 

十九 日 濱路 ゆかば や VJ 、安 潟 町に 出て /< 善 知 鳥の 宮に まう で ヽ手酬 せ ば や VJ てヽ よんで た 

いまつる うた 

うちな ひぐ たむ けの ぬ さも ふり は へ て かう/ \- しぐ もみ ゆ るみつ 垣 

万 町て ふ處 にいた る。 雪 ほろ く VJ 、風に いさな はれて ふ,^ 來 けり。 道行 人の いふ、 昔 こ/' 

を 古川な がれ、 まこ VJ は 村の 名 もし かり、/ J 

今ぞ 聞く 冴えて 春 雪 ふろ 河の 流れて 遠き 昔 語. を。 

油 川に 來て澤 田の やかたに 日 くれぬ。 

二十日。 あさ ビく、 今 はた 殘る 雪の 上 を、 ふみならし 行 馬の せに 見やる 遠近の けしきお かし 

く、 山路の ほの 霞みた る 風情 こど なれ V- 、折々 の 柱來に 見し 所 なれば もらしぬ。 夕 くれて 水 

木に至..^毛內の館にな,.^ぬ。 

契りお きし 時した が へす 春風に 旅の 衣手 釉 ふかれ 來ぬ。 

VJ ぞ茂肅 のよ める に 答へ て、 



あ. o しその 言葉の 花の j! ^"を こめて 木の め 寿 風 袖 吹れ 來ぬ。 

あるし ヽ ふた、 ひいへ らく、 

消 殘る雪 をし はし は 花 ど 見て 草の 庵に たびねし てまし。 

此 歌の 返し をせ..^。 

きえ 殘る雪 はけつ ども 言の葉の 花 をし めて、 いく "使た ひねん。 

あるし の 女な る 

花 を そき 山路の つ V」 よはる/ \- VJ わけ こし 句 ふ 人の 言の は。 

ビ あ-.^ ける 返し。 

春 はまたい かに 言葉の はな 吹 尋ね 來 にけ.^ 山 本の m。 

まちわび しな ざ ありて、 

必ゃ まつの 言 2 某い ろか へ で 人 は 霞の 衣き にけ..^。 



かへ し 



一一 リ,4^ j 



親の情 を 思 



いろか へす 松の 言葉 をし る? にて © の 衣 わけて 來 にけ.^。 

ふづ くえの 上よ b ぉち、,.=^たるは、手ならひにか ぃすてたるヽふみ"、、」もの る.か屮に、 「,^ 

が 末の 子 ふん わら は^なりて、 ものまねび やに やる。 そが 別にな りて、 どかいて、 おぐ に、 

津可 呂の奧 ハジ _七 



菅江眞 澄 集 第 六 1111 一八 

「橋ば しら しるせし 文 を 思 ひ 出て 花の ま 袖の かざし をぞ まつ。」 ど は、 茂肅 のうた な bo 又 ひ 

ヾ J くさ は 女の手に て、 「をる はた をた ちし 敎を 身に つみて おも ひなよ せ そふる さ ビ の 空。」 

VJ あ b ける は、 司 家 子の よめるな 5 け bo こ は、 わきて あはれ もい ど 深う、 楚 一 の、 ものなら 

ひに 弘 前に 行ける VJ し, ぬ たらち ねのお やの 子 を、 になう おも ふ をく、 さも こそ あるべ け 

れ ど おも ふに もヽ あが 父母の います 國 のい ビ:^ 戀 しう、 なみだ ほろ./ \ ^ど、 

ち、 は 、のまち やわ ふらん 小 車の わ もい ビ はやぐ めぐ. あは まぐ。 

廿 一日。 れいの こ VJ て當 座せ ,90 け路鶯 

風 わた る 竹の 下路 ふし なれて 通 ふやな ひく 鶯 の聲。 

山家 梅。 

山里 はしる ベ 斗の 釉 がきに あ bvj こぼれて 匂 ふ 梅が 香 

春の 山 田。 

朽殘る 去年の やきし め その ま 、に 在りて 種 まく 春の 小山 田。 

い VJ さぐら 

春風に 吹な 亂 しそ 糸 櫻 花に 寄.^ くる 人の たえせ ぬ。 

廿 二日。 れいの 人々 集 ひて、 籬欵 冬。 



道の へ の 宿の めく,.^ に ゆ ひそ ふる 垣ね も 八重の 山吹の はな。 

戀の雨 VJ いふ こ ど を、 

めぐ.^ 合て しばし 軒 はの 雨 や ざり 晴れて 身 をし る 雨 もよ の KL,0 

た ひの ひる ◦ 

浦った ひ 旅の 中 宿ち かっきぬ 浪 かけ 农釉の ひるまに。 

旅の 夜。 

治まれる 世に あ ふみち の 草枕 あすの 渡り もやす の 河な み。 

廿 三日。 月 前 梅 

大穴 >1 の 月 はく も b も 照 b もせて 膣に 匂 ふ 梅の 下風。 

折 梅。 

この里は^^しど折て 一枝の 春 や 贈らん 見ぬ 人の ため。 

廿 四日。 霞 中鶯。 

偶 ふ 山 霞の 奧に暌 花の あ.^,.」 し 匂 ふ g のこ ゑ。 

あが 歌よ みおくれ しかば 、のり ふさ。 

^^出 る言葉の 花 も を そ 櫻 ま つ よ 久しき 思 こそ すれ。 

津可 吕の奧 . 



究 



一 宫江眞 澄 集 第 六 

VJ なんかいて 見せけ る こ VJ のお かしければ 、返し。 

さきい でんいろ もなか を そ 櫻 かねて 心の 種し 植 ねば 

廿五 口。 比 呂左枳 にいなん VJ て w 田 VJ いふ 處を 行に、 

歸る さは 折て かさ、 ん花 もまた 咬ぬ も、 田 を 打 か へし 見て 

弘 前にて 弘 前にな b て 茂 幹の すめる さもら ひに 入レ ば、 惟 一 のい はぐ、 

梓 Tr はる 來 にけ b ない VJ はや も 花の 言の葉^ 色 を 見ん。 

かくなん 聞え ける にこた ふ。 

VJ ひよりて 見る もめ つらし 梓. ir 春 VJ て 句 ふ 人の こ VJ の 葉。 

廿 六日。 春淺霜 連夜。 

春 もまた 淺澤水 や 氷る らん 冴て よな/ \ 霜のお ぐ 山。 

廿 七日。 鴛出谷 VJ いふ こ ビをヽ 

白雪の ふるす をよ そに 鶯の 出て 太 谷の 春ぞ しら るゝ。 

廿 八日。 夜邊ょ >o 雨風 を やみ も あらぬ つれ-, ^に、 雨中 梅花 

鶯も ぬい やわぶ らん 春雨に 沾 れてぞ かざす 梅の 花 笠。 



一一 £0 



鎮 輪の 海う つれば やす く ふじのね を 越えて ぞか へ る あまつ 舰 金。 

廿 t:«0 よんべ よ b 太 雪 ふ,.^ ぬ。 こ はいかに 、こ VJ 國は今 花の まさかり ならん を、 此奧の は 

なや、 いつを 春 ど て 見 まし。 過し "使 半ば か.^ 花見し 麥の ものがた..^ して、 

おも ひねの 夢にも わけてみ よし野の 花 をう つ 、にい つた ビ らまし。 

春 天象。 

S の 海 霞の 水 尾に 月の 船 こぎ も はてなで あくる 明 ぼの。 

三十日 そこ?」なぅ出ぁ..^きてヽ逮光山大11寺^て古^|の3^ハ3をこなふ寺の杉むらに、:ん5 

の、 孚癲の あ. ける 下つ かたは、 ひろの、 やうに 水 も あらね,.、」 ヽ滅の 池 どて、 ぃビ深 かり しか 

V- 、二十 VJ せの 昔より あせて、 いま は、 水 も かれはて たる VJ 人の 語る。 げ にゃあらん、 その か 

たちはなくて、はしも高く?」 ころ》/,.-にかけ渡し、風情もぁれば、花も^^なら ん s はわ さて 

よか. CS しに やど、 

おも ひやる 花の 俤 いろ ふかく 池の 鏡に うつし 見し 世 を。 

ゆく, なう 雨の ふ. 9 てければ、 VJ ばかり あ-.^ て規 の や を VJ ぶら へ ば、 まちわび しな ざ あ.^ 

て ヽ菅の 根の ながき 日 をな に ぐれ V! かたり ぐれて、 あるじ。 

樂 しさよ こ 、ろ丧問にかたり合ふ雨のふるゃの^|^5 



管 江 眞澄集 第 六 一一 四 一一 

ビぞ よめる 返し。 

v」ひょ..^て雨のふるゃのぃにしぇも語,.^殘さぬはるの日ながさo 

駒 越の 渡 やよひの 朔。 毛內茂 幹の 百澤に いきけ るに たくえ て、 駒 越の わた どて 岩 木 川の はやせ を、 

象 戯の小 間の かたちし たる 船 v^, 綱曳て 渡した るに のりて、 うちた はれて よめる。 

ふねの な h'.i- 調度 將 薬の こま ごしゃ 手す きも 見せ や 渡す 川 長。 

小雨の ふり 來て ほのかす みたる、 遠 かたに 引捨 たる 馬 ざ ものいば へ る- 聲を 聞つ 、、野 はらの 

みちに ヽ 

うち むれ て あ さ る 春 駒 こし 雨に ぬれ て 嘶ぐ * 聞 ゆ 也。 

旗 鉢 村 熊嶋を へ て、 大 なる 嫁 ひ VJ っ屋 のし,.^ にあ.^。 い にし へ幡 VJ 戈,/」 を、 この ふる づか にこめつ 

きたる 故に、 今 村 名 を雜鉢 VJ いふに 來 b 、近き 頃 、いしなら どい ふ 木の 枯 たる 物語 をぞせ b 

ける。 賀田、 高 屋は村 境の け ぢめも 見え や。 蓮住院 VJ いふ けん ざ か 園に、 どし へたる 白梅の 

はなぐ" 梅 あ.^、 これなん 縻 の 梅 VJ て ヽ實に 穴 あきて な,. ^ぬ。 こ は 世に こ どなれる。 うめの いろづく 

頃 人の こ へ ばヽこ V」 處に植 ゑなん こど をお しみて、 お ほろ けにて はぐる VJ い はや、 しひて せ 

むれば、 から 人の、 す も、 のた ねぬ きたる う へたる こ V- にヽ たねぬ きくれ、 そのたね のみ どう 

びて ビ いへ ば、 湯 を か へら かして、 其 湯に ふた ビ 打 入て ぞくれ たる。 さ,.^けれざ人これをぬ 



すみ 值て 、こど 處 にも あ, o きな ざ かたる。 その 梅の たちえ、 みちの 左に 見えたり。 

誰植 ゑて いく 世に な b ぬ 春雨の 雨の ふる 枝の 梅ぞ こだかき。 

いつめぐ みて、 いつ なん VJ もお も ほえねば 、なびく 柳の もどに 立て、 

靑 柳の ぃビ はや 匂へ 梅の はなく りか へし 猶 寄て 見な まし。 

舊 城の 扯 むかし 此國の 守 住 玉 ふたる いなきの あ VJ どて、 つ いぢの やうに 芝 の つきた るに、 や トの むら 

は jsj つも., > のい ふ、 馬 をり の あ. しあた, は 畑つ もの 今 も い ど よけん,/」。 御^^^-老.:,^ 

橋 を 過れば 山 崎 VJ いふに 社 あり て、 武 南方 棄命 をう つし まつ る ほくら は、 7S 残 る? 5*: におき つ 

きのかく ろ ひ 埋れヽ ぬ さの 追風い や 寒く ぬかつ くに、 おの こ ゑの どかに 、うち はふり 木 W ふ。 

や、 春の 思 ひ を 徵訪の 神 離 は そこ^ 太 雪に S のな く。 

このぁたぁみちにゎかれて筆山にぃる3::^2015;^!!1^於き|ー;58:.:^^ 

= 、せ 石り "\)、 ある は 雌 谷の 澤 にわけ 入、 新 穂の 瀧、 問 門の 瀧な ざ兑に 至る すぢ あり。 ^に M ぶ 

新 法師せ の 神 を まつる、 山 北に は 八幡 山 を 見や..^ 新 法師 い ふ W あり。 出 きしに もも ど、 しん ほ つし 

ど 云 ふや かた、 ある は 遠き 昔に や 宮地ビ いふ 所 ある は、 何が しの. W そこに さすら へて おまし 

まして、 世 を うんじ 玉 ひしに や、 すけし 新發智 VJ な b 給 ふの 名 なれ》」 も、 文.:: i^i..: たか へ たり。 

ごだい VJ いふ 所 は その 御臺の あ,. > たりビ もい へ 》J、:C 澤 寺い VJ なみ 作らん VJ て、 その-! 5 坊 V- 

寧 可 呂の奧 一 Is 



百澤 村救閗 

寺 



岩 木 山三峯 



阿曾^の 森 

の傳說 



管 江 眞澄集 第 六 一 g 

も を かりに そこに 造..^ て、 それなる 後に 今の 寺の 邊に うつした..^ けん、 さりければ 新坊 地の 

名殘. た b け. O-VJ もい へ bo 左に、 松の み ふかう いや 立るな かに、 高 岡の みや どころ あ. ど 

云 ふ。 かくて 坂 下れば 百澤の 村な,. 、救 聞 持 法 を 行 ふ 寺 あ b 、虚空 藏ぼ さち をす ゑて 寺 も 救 

聞 寺. VJ いふ 百澤 寺に 入て 小 法師の あな い に まか せて めぐる 山門い や 高う、 十 一 面觀世 

音、五百の阿羅漢をすゑた..^、こは寛永五年の頃ほひ、國の守信枚の君VJかゃ造らせ玉ひてヽ 

山に 女の 登らん こビも ビ ダ め 給 ふた.^ VJ なん。 なべ て、 いら か 立なら ベた る さま、 都に たぐ」 

へ て もい は 、地 は 山 かげながら、 凡大德 寺に 似た h^。 祝、 さきた ちて、 下 居の 宫の玉 だれち 

かう、 みて くら て はら ひ淸 む。 此 ほくら は 岩 木 三 所 大權現 あがめ 祭る は、 岩 木の 嶽に三 

のみね あ,..^、 左に 觀世音 を あ かめて 寺 あり 、お 思 山齟昔 院 西方 寺 VJ て 十 腰 内 村 にあ b し。 右 

のね は藥師 ぶち を あがめて、 鳥 海山景 光 院永ギ 寺 ど て 松 代 村に ありし、 なかには 彌陀 ぶち を 

あがめて 岩 木 山 光明 院百 澤寺ビ いふ。 これなん 元 尊 法 印の ひらき 玉 ふ。 この 寺 も 十 腰內に 

あ,^ つ る を、 今 こ に ぞうつ したる。 昔 は 十 腰內に 至り、 此 村よ b 岩 木 根に 登る を まほの 路 

ビ fo 延暦 十五 年に、 阪 上田 村 磨 ゑみ しら をむ けた ひらげ 玉 ふの 頃 は、 この 山の 名 を 阿曾 

閑の 淼 V」 て、 あやしの もの 住みぬ。 これ をもう ち 給 はんの 箪 いだして 分 登 給 ひし か》」、 行 

衞 もしら す、 あ VJ かいけ ちて うせぬ。 のち 多くの 年月 を經 て、 近つ め ふみの 國篠 原の 守た 



し iig^ なにがし のうし、 此 うてに むかひ、 生ケ ffi に ふねつ き 山の 城に こもり、 これ をう か >^ 

ふ に、 ある 夜の 夢の 中に、 この 遊 部の 鬼に かたん どならば、 万 字の かたち、^ W のかた をつ く 

, ^、それ を 旗 さしもの 、しるし どして 餘 よりおび やかせ。 鬼 は、 赤 <::^v 一い ふそが ひの 方に か 

ぐろ ふ。 その 名 も 万 字、 錫杖 VJ て、 し t ,もちから もヽ こよな うすくれ た..^ ける、、」、 神の まさに 

つげ 給 ふこ VJ のうれ しう、 ひたせめ にせめ 登,..^、 佥鼓 におび やかされて 万 字、 ffi 杖し., ノリせ、 

> ひも 穴 >1 におの のき いづる を VJ こ VJ して、 ある はう ちた ひらげ 給 ふ に、 万 字 、錫杖、 今よ リ 後 

は 人に つゆの わざ は ひもお はせ じ、 ゆめ./ \- ど、 うけ ひ をなん した-.^ ける。 

長お の 長男 花 若君、 住 4n 明 神の 夢想に まかせて 岩 木 山なる. a をう ち、 大,: S 九 かやから 3 机 一 そ^〃..,^、 5^ せ. レ> 

部と いふ 鬼, ま: 知 烏 前なる かけはしの 邊の いはやに かくろ ひ 住む をう ちた まふと なん ) 1 ,; , 

鬼の 後 痛 か にゃあら ん 大人 VJ 云 ふ 、今 もお 城嶽 の 北 赤 念の いはやに 住みぬ、 をり どして 兑る人 あり。 は 

たぁゃしの物語ながらヽ村の長太田藤左衞門が家に鬼の臍てふものを、そが^^っぉゃょり持 

專へ、 證には 上 窓な く、 せちぶ の 豆 もはや さす 世々 經 たり。 ある は 鬼の ゆか.. ^めり どか。 い 

か > して 臍の み殘 した ひけん ビ 聞に、 聞 人 K を はなちて 笑 ふ。 其- S たてた らん かし、 三 あ..^ 

津輕君 興 一一 し 寺の 景光院 は あはれ たえに き ヽ觀昔 院は 南部に うつ b ぬ。 此 や w.^.:- も あまたの W 坊も、 火 

正 十七 年 火 か、 b て あど も あら ざり しか》」、 今の 國の 守の 遠つ おや 右一 M 大.^ ^^^^ の、 本 や 

下 居の 宮を 再び おこし 立て、 いみ じ う 淸らを っ^ f - て 作ら せ 給 ふり 又な に迚 りて ,w 

津可 呂の奧 



登山 期 



山中 處々 



遠近 W 周 



菅江眞 澄 集 第 六 一一 四 六 

西福坊 山本坊 福壽坊 南泉坊 圆林坊 柬林坊 万福 坊 德藏坊 法光坊 かく ぞぁ 

5 t-so f 天 註, I 弘前 の 東 長 町と いふと ころに 岩 思 山 藥 王 院叙平 寺 とい ふつ ぁン ,?,,,^Q しま ^a-itip 

る I り、 いにしへの 永 平 寺の 名 を かり もて 今藥 師如來 をす .0^ 奉りたり。 j 力 ヌノ がし^. ン is^ 常 陸 祷盛季 

^b-o 又い はき 山の VJ やまの そのす かたは、 小 倉 山 見た らんに 異ならす。 それ を 守 山 VJ て、 

そ , J に 守 山 明 神 VJ い ふ 神お はし ませ b 、その 神に つ かへ まつ る、 山 田 左衞門 太郞伴 定か 末 も 

あり。 年毎の 秋 八月 朔 よ..^ して 望 の 日 を かぎ,.^ に、 くにう Vi 殘 りなう、 いも ゐ しての ぼる。 

さ. ^けれど、 もの、 ふたらん かぎり はの ぼる こ VJ を VJ ヾめ 給ふ阈 のの,.^ VJ て、 おかす 入な け 

ん その 頃 は 夜晝の VJ だえ なう、 こ らの 人の 鼓笛に 聲 うち VJ よみ、 五色の みて ぐら 手每に 

VJ,o 持、 さんげく の もろ 聲、 あめに 聞え 谷に こた ふ 斗、 堂の 南よ .0 林に 入. 野原 過て ヽ棧立 

v-云 ふ 所 を 經て嫗 石、 惠美子 石の あた.^ より 女 は 行か じ。 霧 坂、 法光坊 なかせ、 錫杖 淸水、 御 

ul^iy 明た ねまき 苗代と て 此のう ちに 錢米を 紙に 捻り 投て、 なり は ほ 4«&.rr> ヽ- ーゝ よ, さ ン匸き 

^^&沾ひを占ふ。」 水な きみたに の 深さ、 はかり も 知らず となん ft 遣 屈. K こ、 より 方 ひろ 4r を さして 唐 

の 海、 この あたりよ.. - 右に 慕が 澤、 左に 外道お VJ し、.^ ケ *、 鳥の 海山 VJ いひ、 右に 行ば 胎內 

潜、 ニノ 坂、 一 ノ坂。 山頂に登.=^得てヽ北に?.-鬼山、西に膝ケ澤かみなマ」、ひんがしにのぞめ 



(マ 、) 



ば ヽふも VJ に弘 前の いなきの、 そ ど が濱浪 遠う 蝦夷が 千島 見やられ、 御祠に は、 かねの みかた 

しろ 三なら び 、そが 中に まじ b て、 石の みかたし ろの ある は 守 山の 神 ビ か。 赤 倉の かたに 神 

場て ふ 處を 見や, 、 い VJ 靜な る】;^ に は 龍燈ヽ 天 灯 のさ、 ぐる を 見 、な ベて その はざま- 



霜 落 松 石南花 ひしく ビ 生 ひ 渡りぬ。 ま, フで 登.^ たる か へ さに は、 山の つ.、」、 て el^ 

糧、 毛藝、 稻草、 莓實、 萬 年 草、 嶽松、 石楠花、 大複盆 子。 南の I 池に は 枯木: 牛 S 牧、 汲 ^2 の 出お 

の^ふ 塊、 ある ほ 花紋 石、 七 ひろ 石、 极 小屋 どて 藤の 极捣て 粉 もて 奉る 處 あり。 ,:s の^、 

森 山、 おやす ての も ヽ 寵ケ澤 、硫黄 平。 北なる 麓に は鬼澤 村の 鬼神の 祠 どて、 それに 尺 

あま b の 鍬 あり。 こ は、 こ 、に 田作らん ど て 水 こ ひいの.^ しどき、 一 のほビ に 山み つ の 逆 

に 流れ出て、 山 田に もせき 入ぬ。 その ひきたる あま b の 末 は 赤 倉に^ 入て、 行^ はい つ こヾ」 

も 知ら ざり ける ビぞ。 十 腰 內の觀 昔の 林、 大石大 明 神な ざの 神祠 あり。 なべて 、この-:" 水. E 

の ひんが しお もて は 百澤、 高 岡、 尾は弘 前に さし-お 木 川め ぐり、 西 は 膝 ケ澤、 * 石の 村々、 巾 

村の やかた ヽ赤石 川 VJ みねの 滴.. > 海に 流れ、 凡そめ ぐる 麓 三十 五六 爪、 は 七十 あまり リ 

まこ ビゃ、 も、 の澤 水瀧ビ 落ち 淵 VJ 淀み 流れ出れば、 うべ W 澤の名 や あり けん。 

あ ふぎ 見る 山 はい はきの 麓 寺 あかに むすばん も 、 の 澤水。 

山 かげに いたれば、 朝 誓 法 印 入定の あ VJ 、て 塚せ. 00 夕 近ければ、;," 澤寺に を ど て かた 

らひ 暮れぬ。 高き軒はを埋みたる雪のヽぃまだに ぃささか消ぇもは てなで、^^さは、み冬ょ 

ち も いやまさ b ぬビ いへ ば、 聞た まへ、 麓の 雪 は 卯月に けち、 ふたつ かみつかの 戯を 折り、 み 

ね は 水無月に 雪 消して、 うざ、 ふきの VJ ぅビる わざ をし、 さりければ 梅も^ も: & の 初 を W ど 



高 照靈社 



淨輕信 政 侯 



爲信 di;< と 近 

衞龍山 公 



菅江眞 澄 集 第 六 lis 八 

て^ 出るな ざ、 あるじの 大 VJ この 語り 給 ふ。 

さえ か へりち ゝ の澤水 氷る らし そこ ビ いはき のみね は 霞め V-0 

村 はしょ.^ 北な る 小路 を ゆきて 高 照靈社 に詣 ぬ。 その VJ の はい VJ 大に 高う 造, たるが、 松 

杉の しげりた る あは ひよ. まづ あら はれ 見えて、 祭司、 宮守つ かさの やかた、 神馬の ま を 

な ざ 雪の 中に 埋れ たる 中に、 めぐみ もやらぬ 櫻の 棺の立 並びて、 雪 ふきこ ぼす 柳の 糸の 煙 



り 



たる はヽ 



白糸 を染る V」 やみん ゆき も,.^ て 柳の しな ひ 春風 ぞ ふく。 

かぐて ひろまへ にぬ かっきて、 この 君の いさをし を 思 ふ。 S^M^B^^BM 

ひて、 れいなら ぬ 折し も、 めしつか ふ 人々 をよ せて、 あそびせ させ 給 ふの 折し も、 むねい とふた かりぬ。 今 は、 きの 緒 やた 

えなん とて、 けの ころも をぬ きて はれき ぬ を 着し、 合歡 凝と い ふ 曲 を 遊 ひて、 寶永 七^かん な 月 十八 日に、 そ の あそ ひの 

むしろに 在りて 身まン 

かり 給 ふとなん。 ) 

君 こ 、に宫 居さ だめて 岡の へ のた かき その 名 や 世々 に 知る らん。 

や をら 高 岡 を 出て 、新 法師の 村の かた 蛆に、 高 館の 城の あるじ、 なにがしの 塚の 石ぶ みは、 

A >oS cini: V まろ メ?」 ,00 、天 註 I. 高 館の 名 は 作 坂の 南の 山の あなたに 在り ン つぐ hss,^ 一 F.O は 一 

力 わ ク fnJt-Kj しま ズこ す,.^ I 黑石 のほとりに も、 又 ことと ころに もい とお ほし。 j つくり ® を 

VJ ぐ 過て、 賀田 にいたり て苒び ふるしろの 塘 にの ぼり、 た るな Vj 見 休 ふ。 慶畏の 昔爲信 

の 君 こ、 に 住ませ 給 ふの 頃、 近 衞龍山 公 さすらへ 來給 ひて、 山 かげの 館なら. ん すませ 給 ふ 



小 野 小町の 

琴 



を爲信 ぶら ひ 給 ひて かくなん、 「い VI ふまで なき 身 なれ》」 も 世 中のう きに は 山の 奧 を.? 5- 

ね て o」VJ 聞え 給 ふ に VJ ぁ へ すヽ 「世 の う さ を 忘れん 、し すむ 山 も 又お くが 奧 へどお も ふ か 

くれ 家 OJVJ 、龍 山 公のお ほんか へし ぞ あ,.^ ける VJ なん。 はた、 いなきのお ほん ぐらに、 よう 

しゃう の あ b ける に 古 禰夜數 の銘ヽ こま 笛に は新柯 亭の銘 ある も 、みな 龍 山 公の 御 丁に かい 

給 ふ。 龍 山 公め しか へ され 給 ふの V- き、 小 野 小町の もた る、 十 g: 紘の琴 を 都に., > た まひて け 

る を、 その 頃 主上き こしめ して、 あなめ でた ど、 かしこくも、 かいならさせ 給 ふたる も あ,^ な 

ざ 人の 話る。 こ はいかに、 むかし われ、 いで はの 國見 めぐ,.^ おかちの 郡に:. りて、 小 て ふ 

處に 小町の 植殘 したる ゑび すくす b の その ある を 尋ね、 小 野の ふる あど 残..^ なう 兑ぁ" さ、 

小 野の 家なる うば そぐ の屋に 入て、 なに くれ ど 問 ふに、 なに 一 つ 、いにしへ をし のばん しる 

しも 侍らね》」、 わか 家に、 ビ をつ おやよ, 持傳 へたる 小町 姬の琴 ビて 侍りし を、 M はや もめ 

のみ 住みた る 世に 、つかろ よ.^ 來 たる ヽ はい まの つか ひ を や ざして ければ 、この :!:; 今 を ひたに 

請 ひける に まかせて 、こがねに か へ た.^ しょり、 いま はヽ つかろ の. 8:; ビ はなり さ ふ ら ひし VJ 

聞き 傳へ 侍る ビ 語, しま /-ヽ そのこ どに 日記に ものして 、やがて、 つかろ ぢに 人て 弘前 に: ャ: 

,9、 しか 閡ぇ しこ VJ の あ b つや VJ 人 ご VJ に 問へ ざ、 われ 知りき V」 答 ふ る 人 も ゆめ あら ざり し 

かざ、 今、 はからす も此 物語 を 聞 こどの めづ らしければ、 W うちか へし 

津可 呂の奧 一-卜 プ 



つ どひ くれ 



菅江眞 澄 集 第 六 S 

ば、 はた その 事の いはれ こそしら ね、 靑 山の 琵琶 も此國 にあ,. ^ ど閡 侍る。 又 こ、 にあ やしき 

薄 金の 兜 事の 物語 あ .^.-o その 事 やい かに、 聞 給へ よ 申さん。 三十 ビ せの 昔 にゃあらん、 あるたん やが 

鞴 ふくも ど に、 ふるき 兜 を もて 火桶 VJ して あり つ る を、 進 藤 何が し;? - 見て あやしみ、 田 村た 

れ どやらん にい ふ。 こ は 世に こ VJ なる 器な らん。 田 村 これ を 聞て 、それ V」 ぐ- /^どて、 たん 

やが もどよ b しろに かへ て、 これ を 進 藤に、 烏 銃して うち 試みよ VJ て 打 たれ V- 、あたら ざれ 

ばヽ是 なん、 ねら ひの たが ひたる にゃあらん。 いで、 こたび は V.} て、 思 無 邪て ふ臺 にかけ て は 

ぢ きたる に、 中ら ざれば ヽ これ をもゐ あてざる こどの ねた さ VJ て、 石の 磐に のせ て 斧 ふ,^ a." 

て、 うちやぶらん ビヽ から も碎 けつ ベ う 打ば、 露 斗 斧の fs^ のぁビ 入て、 磐 はち ,0 の やうに くだ 

けたる を 見お V- ろき、 いかに ぞゃヽ さばか, 火矢に 名 ある 人の 手に だ に 打 得す、 をの/'; 3^ も 

た、 ざる は、 いかなる ェの つぐ. e て、 昔、 たが 着た < 兜 ならん。 いづこに 、これ や、 えたらん 

どヽ たんやが もビ に、/」 へ ば、 出 羽の 國何 がしの 土のうち よ,. > ほ 起した る を、 われ、 か へ ちみ 

を や b てヽふ V」 、えたり V" 云 ふ は ヽ昔会 澤の戰 ひに 是弘の 君よ,.^ たうび たる 薄 金の 兜 を、 いし 

ゆみに はぢ かれて うしな ひし、 その かぶ ごに もや ビヽ むさし なる 明 珍 かも どに 見せよ VJ て 見 

せし かば、 手 あら ひ 口 そ 、ぎて、 こ は、 獅子 王が やからの 兜の その ひどつ にして、 もど も 神の 

つくれる た ふぐ」 きうつ は VJ て、 百た び 千た び、 いやぬ かづきて、 うすが ねの 兜に たが ふこ VJ 



雪猶 激し 



久渡 寺詣で 



の あら じかし あたへ なき 寶 V」 はこれ にこ そ ど 、かいそへ たれ それなん、 あたらす の §^ど 

て、 ながく 此 國の寶 VJ はな,. > ぬ 語り もて、 こま こし 川 渡り て、 茂 幹に 別れて 规 5- の M に 至 

る 

三日。 よんべ よ,. >雪 いたぐ ふりて ければ、 そのためし を、 

け ふに あ ひて てふ祧 もしら 雪に あ-^ ビ みちよの 色 だに も 兄す。 

四日。 け ふなん 護國 山に のぼ.^ 久渡寺 に まう でん、 舰昔さ つたに ぬかつ き 一:^ らまく、 やまの 

大ぐ」 こにもたぃ めせばゃVJ、かねてょ.^思ひたてざ、:從.;gょ,oゅぐりなぅふり出したる太.个ト 

の、っVJめてはヽぃゃふりにふ.^^まさればヽぃかヾ ど ためら ふ を、 あるじ 规 J5^、 こ は、 山^の リ 

猶 こそお かしから め VJ いざな へ れば、 出て s さくる ほ V* 、行べ き 末も兒 やられす かきくれて 

ふれば、 こや、 春 はなから も 過 行 穴 vi を、 さらぬ だに 花い どお そき 奧 のなら はし を、 まして 此 -g; 

の 雪に、 わきて 野 山の 冴え わたり、 おくれはてなん こどの ねた さな ど 語ら ひて、 

此ま に まよ ひも はて よ 今朝の 雪 VJ て も彌生 の 花し さかす ば。 

野原にか 、れば、さ^,」風の吹來にヽ行なゃみ佇みて规^0 

野路 行ば 春 はや よ ひの 签ぞ^ もい ざしら を さ そ ふ 山風。 

猶山 おろし はげしう ふ ヾきヽ ひまな う S うち くらみ 、むか ふ 遠方 は;^ 山て. ふ いた ゾ きも 旅の 

津可呂 の 奥 B 



小澤村 



二せ 江 眞澄集 第 六 11, 五一 一 

松 も かきくれて、 そこ V」 わいだ めな う。 

霞 か VJ へむ かふ ビ やまの 春 塞く 雪げ にく もる 檜 原 松原。 

VJ なん、 ふた、 び規 勇の ながめて ける を 聞つ /-ヽ おも ひつ マ-けた. ^0 

遠方に みねの 檜 原の 春の 色 もなか-/ \ 雪の ふ .o- くもる 穴ぶ。 

小澤 VJ いふ やかたの 村長が やに 入て、 あな 寒し、 しばし VJ て 休ら ふに、 あるじ、 さぞ や 侍らん 

近くよ. ね VJ て、 すび つに 柴 さしくべ て 火た かうた きぬ。 

ふ, o.^ る^の しら SVJ く, /-.-VJ まし はたく や はわき て 長閑き。 

.卷 のこ 、ちす ビて、 けぶ,? フち くゆらしつ 、規 勇。 

立 よれば 折 焚く 柴 のしば し猶 寒さ わする 、春の 山里。 

梨の 木堆 V」 いふ 處に來 て 林の 雪い VJ ふかし。 

やがて 花 も かく みん やまな しの木々 の棺 につ もる しら 雪。 

の, OVJ しの 歌 はいか ヾぁ. つらん、 忘れ たれば もらしぬ。 雪 はいよ、 ふかう ふみしだき、 ひ 

ビ さかに まさらん な V- かいわけ て李堆 VJ いふ を 行 ほ V- 、山風 はげしう、 の bvj しが 笠の か.. ^ 

手 も 吹 放つ? う 見えし を戯 て、 

實ゃ はなる す も、 の 下の 道の ベ は 菅の小 笠 を かたぶき にきて。 



久渡寺 緣起 



朝 音 上人 



阪 本の やかた も 過て 杉の 下道よ b 坂 のぼりえ て、 堂の 前に 到れば 法師、 み VJ おし ひらきて い 

ふ 此" f 世 昔 は、 圓仁 大師の 作り 給 ふの みかたし ろ 也。 寺 はこの 龍な.^ ける 小澤ぎ 5 ば 村の 

小館ビ いふ 處に、 其の 昔 * 福 寺の 圆.^ 坊マ」 て 阿 羅 三千 坊の 一 ッの坊 な b し を 、^海 卜: 人の 

世に うつして 護 國山觀 音 院救度 寺 VJ いひし を、 信 政 一 ffffi! のた ま はく、 のりの 榮 え.^ 久し 

かれ VJ て、 久渡 VJ はかいな し 玉 ふ。 觀世 昔の 堂は栴 山に ありし を 今 こ 、に 移し、 屮. E より は 

白山の ほくら を 移し、 熊 野の ほぐら は 鳥 井長嶽 より 移し 奉るな,.、」、 小さき 帥の や: にぬ かた 

れ ながら、 かの 法師 語りて、 いざ 給へ、 H 見堆 に^らん ど その かたに のぞめ ど、 t ト のい ビ 深け 

れば 、ふた 、びビてぉ.^きてヽみ寺に入てヽ山のぁるじ朝昔上人に、去年ま兑ぇで ぉこた..^し 

むく ひ をな V- もの かたら へば ヽ ふみで を VJh ノてヽ 

まれに かぐ 人 も 訪ひ來 る 山寺に さかね は 花の もてなし もな し。 

かくなん よんで 聞え 給 ひたる 返し。 

山寺の 花し おそくも^ 匂 ふ 言葉の 色 や 折て かざさん。 

夜 ふかう 猶雪 ふるに、 や ざに 風 すさまじう もの > おど やしたり けん、 い ね もっかで、 のり VJ 

しひた に、 

やま 寺 は 春 VJ も わか や 聞 ゆ 也 枕に さ ゆる 折の ISO 

津可吕 の 臭 



管 江 眞澄集 第 六 一 g 

ビ なんあ また、 ひ 、くちつ からに すんしけ るに 夢お ざろ けば、 僧た ちの おきい つ るけ は ひし 

て、 あか やくみ けん、 うちならしの 昔 ほのかに 閬 えて、 

山寺の 雪の 夜 深き おこな ひに あか ふる 鈴の 聲 冴る 也。 、 

大善 院玄識 五日。 まだ、 は 暗き に、、/」 もしび W つて 大善院 I 棚で If fj; の あるじ 玄識法 印、 あか つ き 起 

して、 袖 、凍る ビて出 行て け. 00 こ は、 きさらぎな からよ. 0-、 いそ まりの 日 をなん、 こ 、に まつ 

るヽ しら 山の 神の 堂 あるに こも, て 求 聞 持の 法の 行 ひ あるが、 露の 音な ひも 聞え ざれば、 

しづけ しな ひめた る 法 はぬ かの 聲め かふる 鈴 も VJ に は 聞え す。 

麓の 人來 て、 うぐ ひす 聞し ど いふ を 聞て 、さあら ば その 鶯 おも ひよりなん ビて、 



山家 鶯 VJ いふ こ VJ を 

誰 ざ はぬ 太 山が くれに すむ 身 さ へ 春 は 友な ふ S の聲。 

春ながら 人 も 訪ひ來 ぬ 山里 はた の 聲 のみ はして。 

月 も 日 もしらぬ みやまに 5^ しめてき けば 春し る鶯 のこ ゑ- 



朝 昔 



玄 識 



勇 



秀 雄 



3 汗の 祈り 



國見堆 展望 



僞.^ の ある 世に ちかき 山里 やど はぬ 人く VJ うぐ ひすの. K く。 

六日。 大雨 あしたより ふ.. ^ぬ。 朝 昔 法 印、 此頃國 上 寺の 不動.! $5 あせし へれば、 そのうに 

ひして ヽビ ころ^^の みや、 寺に、 出 汗の いの b,/J て、 を こな ひしげ う。 華 水 供な ざ い V」 まな 

う、 いま 御前に 至.. -が てら、 われ こ^し、 よそ;^ な..^、 ねか はく は" にものして ビ いひつ 、 人 

き さ, ければ ヽ 

こ^しょ, 身に しる 老の はつわ かな 齢 を野邊 にち よ や つむらん。 

ある 人の ヽ浦松 VJ いふ こ VJ をよ みて ビ い へれば、 

言の葉に 及び も 波の いかにして おも ひ よらなん わかの^ 松。 . 

七日。 け ふこ、 を 出る どい へば、 た,, J う 紙に かいて、 孤 遊 IS よ 又たん か へ れ 花の S ^、ど 

いふ 句 もてお く h 給 ふに 和句ヽ こ、 ろ ひかる、 梅の 木の 下。 かくて びい;^ のしり よ ..-tt 

音 ぼ さちの 堂に まう で、 いまだけ ち 殘る雪 ふみしだき、 杉の 下 Sil より 阪^れば stt 堆 になり 

ぬ。 北 は、 そ VJ が 溶なる うらく 霞が くれに 見やられて 、西 は、 いはき の 就 あら はに、 や" をて 

れる ひかげ きら/^ VJ 、まば ゆきまで 霞た ちヽ弘 前の やかた、 くま/^ の- 】 る ベ う も 山ら や、 

ひ VJ めに みや,^、 

みちの 國 見る,/」 みる て ふ V! ころ あれ ざ此 岡の ベ ぞ又 たぐ ひなき。 

津可呂 の 奥 S 



菅 江 眞 澄 集 第 六 露 

小澤 村の 西に、 みそ まち 斗の ひろ 野 あ,^。 こ 、に、 ビ しころ の 春秋 は、 もの 、ふに おふせて ヽ 

練兵の まねび せ させ 給 ふ ビ ころ VJ なん。 その あた b のかす み 深う 夕附る おかしう、 岩 木 根 

のわきて こ yj なる 風情 をた やみ-/ \ 見やりて、 

たく えても 何 VJ いはき の 山 なれ や あさ 夕 ぐれに か はるす がた は。 

ビぃ へば、 の.^ VJ し、 われい まだ 作りえ やな ざ かたら ひて、 洁梗長 根の、 したつ かたのみ ちの 

左に みやる、 石 森て ふ V」 ころの 松の みこ 、ろ あてに ヽ日は 暮れて 雲雀な く。 

くれ ふかき 空に 雲雀の こ ゑす 也お つ る 芝生の 粞 やまよ ふらん。 

みちた ざ る-/^、 のり ビ しのい ふ。 

はる./ (^^雲よ b おちて 夕 ひば. ねくら 尋る聲 の ひまな き。 

八日。 齋 藤の や を 立ち 出る に、 あるじ 規勇。 

あ ふこ VJ に別ぞ おしき 言の葉 はは まの まさ ごビ 語り つきねば。 

ビ いひけ る 返し。 

わすれ じな 外の 眞砂 のかす くにた ぐ ふ 情の 人の 言の葉。 

みちよ. C 雨 ふ 道 VJ く 過る ほ Vj 、水木の やかたに なりて、 

十日。 當墜 せり。 梅 薰枕。 



折 VJ る^ 見えし は 夢よ 手枕の 現に かよ ふ 梅の 下 かせ。 

行路 柳, yj いふ こ VJ を、 

かち 人の ゆく 河の 邊の 道せば み 袖に かたよる 靑 柳の 糸。 

十五 日の 穴ェ晴 た.^。 此頃 雨が ちに ながめし 心 や.^ に、 松 槍 どい ふなる、 舰^. ほ をい はねの い 

た 、きにす ゑて、 世に たぐ ふかた なきお もしろ き VJ ころ あるに のぼ.^ 见 てむ。 われ 兑て、 み 

ち 知れ,^、 さいた、 ん など 茂 幹に いざな はれ ヽ茂肅 な、、,、」 かたら ひつ 、十 川よ.^,:::^ の W に 人 

らん ほざ、 遠近の 田 面に、 男女、 山す そ VJ いふ もの を かふぶ り、 そがう へ に、 たのこ ひ を はむ 

まきに、 う へ ざまに 結び、 こ 、かしこに むれた ち 春 田 打た. ^0 . 

時 も 今春の な はしろ かねてよ.^ たね やま かまく 返す あら 小 田。 

ゆく おなしす ぢ VJ て 茂 S 

丈夫が 千 町の 面に たち むれて 時 やお そし ビ打か へす 也。 

VJ ぞ茂肅 のい へれば、 雨の、 VJ きふれ りけ るに =^ ^ 

春雨 の ふる をい VJ はで ますら を が うち 返す 田の 水 やま さらん。 

樽澤 V」 いふ やかた を 經て吉 野 田 ど い ふに 來れ は、 雨い や ふりぬ。 

春雨のふ,.^なば花のマ」く^^んぬるビもょしのたのしかりけ.^0 

浄可呂 の 奥 B 



石 澤の大 梅 

木 



館の 腰の 山 

崎 元载氏 



菅江眞 澄 集 第 六 一一 五八 

雨の 猶 ふ,.^ ければ、 石澤 どい ふや かたに つき、 こ 、に 住む-牛 左衞門 V" いふが やの 前に、 ひろ 

は、 みそ あま. o、g: 方 i 枝た れ朶 さし わた. たる 4.^ 梅の あ,: > ける は、 いど 犬なる 紅梅 ビ 白梅 

ど 、ふた もどなる を 一 本に 植 ませた るが、 今 は VJ しふり て 一 も VJ にな b 、あは 花の 頃 は、 紅の 

こぞめ の 色の 四方に か,:^ よふ 光り、 や をら ち.^ なん 頃 ほひ、 後れ つ る 白梅の、 いまだ S は 

殘 るか ど棺 高く S に 句 ひわたり、 遠近に 田う ち、 はた 織る 麻衣の 釉にビ マめ たり。 實 なり 色 

づ く を ど ,0 てうる に は、 馬、 はたちば か りに おふせて 市路 に ひぐ どか。 此 雨の は る、 間に 

茂 肅 

春雨に よしぬ る 、VJ も 香に 匂 ふ 梅の 木陰 はたち も はなれ じ。 

VJ ありけ.. ^0 はたよ める 茂 幹 

山里 も 春 を しられて 此頃 はさ かね ご 句 ふ 梅 の 下 かせ。 

ざなん、 かさや》」,^ して 此宿 にあ.^ て、 猶見 まく ほしければ、 ビ に 出て、 世に か 、る 梅 も 亦め 

る もの か V」 、ぬる もい VJ はす ヽビ ばかり ありて、 . . 

しげ あ ひて 世々 を ふ る 枝の 梅た かみ 四の VJ な b- の 軒お ほふまで。 

雨の 看 ふ, o- も を やまねば、 松 倉に 登らん こ V」 かたぐ、 此 梅見て こ VJ やた h> なん、 さ ひ ければ 

ft かへ さ、 館の 越て ふ處 にいき て 山 崎 元 成 ビ いふくす し を どぶら はん VJ て 、夕顔 堪常梅 橋 を 



夕颜、 柏木- 



種薛き 近し 



へて その 處 にな, 9 ぬ。 かくて 元 負, 一?; t との やにな りぬ。 こ、 は 昔 古^ どい ひて、 たれ や は 化 

けん、 子ノ 日に 隨 ふならん、 砌に小 松の 多 か..^ ければ、 



マ J 

V7 



のし さ VJ 手 を 折 まちての き 近く 小 松の さか へ しげる を や 见ん * 



時う つるまで かたら ひて、 あまつ、 みして 出た ち、 柏木 収 をへ て 、はるく 并収に そ ひて 來 

r- "、よ, 村 二いた, o、 こ はいかに、 ぐ ゑ んじ 物語に 11 つ る - VJ の 夕颜、 かし は 木、 さかき、 お 

かしき 名 v- ころに こそ あれな どかたら ひつれ て、 水木に 來 けり。 

廿 一 日。 この 五六 日 はか 、す。 け ふなん 練兵の なら はし、 そな への まねび あり どて、 茂^の 

弘 前に 行ける を 送..^ 出て、 量 ざ もの むれて 土筆つ みあ,.^ くを晃 て、 . 

霞つ 、野邊 はたの しく なれ もみつ か へ さや をし くわび るなる らし。 

廿 二日。 溝城彈 正の ふる あ <y」 を 見ん VJ て、 此 やかたの ほ をし ばし 離れて、 小 田の くろみ 

ちわけ つれば、 

芝生 に はしばし も 居らで 霞 立 つみ そら はるかに 啼 な..^ 

VJ ぞ茂肅 のく ちす さび 聞え、 

め も はるに あがる 雲雀 もい V」 ゆ ふ.," ひ VJ つに なびく 签ぞ -.itra き。 

花 もやが て ほ、 ゑむ ベう かたの、 この 枝、 かの 枝に ぞ 見やるな ざ ありぐ に、 井. 収の さしに 

# 可 呂め奥 r 



女子の 名 



江 眞澄集 第 六 S 

あら 雄ら むれた ち、 水に ひ;^ おきた るた ね を VJ うだして、 近き 日 やう ゑなん ま うけに、 もや 

してけ るビ か。 其邊の やに つ 一 ど いふ、 よ ひらの 花の あ. ける を 見ん VJ たちよれば、 

此ゃ V- も、 めぐ, の 田 井よ. たねの たはら あまた を,.」, りあげ、 水 そ、 ぎ、 桃の 木の もビ に 並 

ベた る を 見て 折 句。 

たれ こ、 にね こして 植 しも、 の 木の や VJ にぞ しげる しづ枝な るらん。 

廿 三日。 この頃 弘 前に ありて 規 房え やみして、 おも ,9 かに ふしけ るビ 聞て、 おやご、 ろい か 

ならん VJ 、規 勇の も ビ へ よんで やる。 

太 山 邊の雲 吹 はらへ 松の かせ 梢に 千代の 色 や 見る らん。 f 

廿 四日。 人の ヽ いせ もの かた.^ をよ むかた はらに て、 梅のう た を よみてん VJ てヽ かう:" / ゐ 

たる をみ て、 その 木の 下 はたちて か へ る を、 ビぞ いふなる 句をヽ 

ゆく,/ \» も 袖 こそ 匂へ 梅の 花 その 木の もど はたちて か へる を。 

廿五 s。 を さなき、 大人び たる も、 女子 あまたた はれた る は、 メ ッケヽ ョ-グ ヽフメ ヽァク リヽェ 

リ W ッ, ?ク" "^付- H や,, 、す t;;_- た:^ ゆ 拾 ふ を リツ クタと いひ、 末子 をョテ とい ふ。 フ メは姬 にや。 ァ クリン 



ノ n 



天 註- 



て ふ 名 は、 女子 を あまたう める 女子に 名つ くれ. ば、 必 男子の 生めらん まじな ひに て、 しなの ぢ-; ^:;., 聞.^ んヒり 



な ざ- こ VJ やうの 名 ざ もの 中に 櫻 子 VI 云 名の 聞え た, こ はお かし、 むかし も 櫻 子 VJ いふが 

ありて、 二人の 男 この 女に けさう しければ、 身 をし 分ねば 、二人の 志の まめなる を 見る 



くせんす ベ もな う、 深き 林 に 入て、 櫻の 木に ぐびれ て 身 まかれ.. ^0 この 心 を もて ぞ、 いに 

し へ 人 もよ める、 「春され ばかさし にせん ど 我 思 ひし 樱の花 はも b. にけ る か な 0」 「# か 

名に かけた る 櫻 はなさか ばつね にや 鎌ん いや ビ しの はに 0」 か > る 歌な ビも ひ 出て、 いに 

しへ に 露 似 たれば 、その 女子の 親に か はりて、 

こ /-ろぁひの風は眞釉に通ふビもちるな樱子^^りをも见ん。 

廿 六日 あさて は、 かなら や こ 、 をた 、んビ いふに、 あるじ を はじめ 人々、 すべな きこ ど に 

こそ あなれ、 別れての 友 VJ 見ん、 此 宿の ふみかいて VJ せちに ?S えし かば、 

擧 長 事 の 記 

いにしへ に 地 着の まつ. 9 ごち 給 ふなん、 世 はばん せきの 如くに、 う ごきな き W の 風 吹った ふ 

たる VJ か。 そのため しになら ひて、 くさきり 耕す: に まじ..^ すま、 くのこ、 ろ ほりして、 山 

田の ひたぶ るに ねが ひ をた て、 かたい VJ のよりく は jS;? にけ いし 奉れば、 お ほんけし きい ど 

よぐ、 しかす がに あはれ VJ 思し 給 ふの あまり、 つ かへ まつらん にもた よ" よからん ぐ ま はも 

ビヽぉ ほん 稻 置の 遠から す、 近から ぬ あた. 、むかし « 城彈正 のす めり しふる あど 、いま は 云 

ふ 水木て ふや かたの ひんが しの 田 つらに、 天明 五 年 » 如:::: 家づ くりして、\.^内^^ま、^^幹の 



管 江 眞澄集 第 六 一 g 

すめらん VJ て、 いま 住 そめて ける を やまぐ ち どして、 ある VJ ある 人 VJ も、 なべて、 あが, たる 

世の ふ-.^ におし うつ,^ て、 國 のの,.^ も、 しか、 を こ. な はせ 給 ふ VJ なん この 舉長亭 VJ いふ や 

かたに 在.. i し、 むか ふ ひ ん がし は、 糠 田の 嶽 のい ビ 高う そび へたる を こそ、 小 田なる 山 ごや 

いふら め。 離嶽、 蛭 貝が たけ ヽ葭殼 の だけ、 小 K 、ぬる 湯 山 、永 井澤 ヽ片戀 の 岡 部、 西 は 51:- 木の 

やまに ふたが り、 南 に 名 あ る は 陰 谷、 栴山 に ひきつらな.. > て 阿遮羅 山、 碗 て ふ 關山 も、 峯は KM 

重の 濤 たちわた るすが たの そが ひくに、 遠う ほの あら はれた る は S 手 山、 签 ふしが たけ、 

吾妻 山ち かう、 け ざ やかなる す ぢは黑 石、 行 岳の さ ビ 、みぎ ひだんに いき わかち、 行か ひせ, 

ける は、 そ れ^か ぞ へつ ベ ぅぞ 見やら るれ。 や をら 垣根の 雪け ち、 たね ひぢ、 たね まぐ 小 田 

のしめ 繩く りかへ しながき 日 を、 雲雀 は 軒の 芝生より あが, o、 つま ビふ 維子 も 霞の 衣 うらみ 

なきな が め を、 みちの く 山に 橫 雲の ひきな がれた る に、 殘の 雪の ひかり 合た る 明 ぼの は、 梅 

もさぐ らも 時し おなじう、 鳥の いろ 音のお くれたる 風情 もこ どに お かしう。 わか 葉 さしお 

ほふ 梢の 日に そ へ て しげう、 ほ VJ 、ぎすの^^千返名の-^:^たる に、なれも ぃくばくの田を個れ 

ばか V」 、つゆの 玉 苗 ごり^^に 凉 しう、 殖 るた ごの 田 歌うた ふ ひ VJ ふしに、 ゆ ひや VJ ひもし 

るぐ、 さみだれ さへ、 かきの ゆ ふが ほか、 るた のし さ VJ 、三の 友が きの ま VJ ゐに、 萩 薄の 露き 

ら》/^ど 月の い ビ おもしろき 夜に、 くれ か へ る、 まき わら はの こ ろ や b に ふいす ましたる 



笛の, 蘼、 きぬ はたの 音 もこ 、かしこに あら はれて あけ、 ちまち、 やそし ろ 、うち そ よぎて、 

葉の 雷 を ふ きわく る 風の まに./ \» 、見えみ 見えす みた つ、 お V- ろかし のす がた あら はに、 ST 

邊は 千草の 錦、 はた をる 虫の こ ゑに 夜寒 をつ ぐる 頃 も 、觸 がね い VJ さむく、 初 の、 こく も 

うすく も そめ わたす 遠近の 山の た を b 、外 山、 たかさ ご、 もり、 はやしの あは ひくに、 あさ 

な ゆ ふへ の、 つゆ 見 もる かた もな う、 おしね おさめな むころ ほひ、 iZ 田に むれた も- it ひき 

お ほせ、 はこぶ い W なさ。 穗波八束にしなひなびき、里ビみ家さかぇヽ國にぎは 、しぅ、^^?の 

お ほんめ ぐみ 民の い さ をし をお も ふに は、 は つ 雪見なん もい VJ めづ らしう 冬 ごも.^ して、 乂 

あらたまの ビ したち か へ ,.^ヽ長閑なる春ゃ至らんをまっ こ ビの、たのし>/」もたのし0 , 

樂 しさよ 外に も 見やらで 窓の 中に 月 雪花の 詠 ある や》」。 

末 千年 宿の 榮も 道奧 やまの 黃 金の はな も 見な まし? 

廿 七日。 あけなば こ、 をた、 ん VJ いふに、 弘 前よ b 文き け. 00 そか 奧に、 みたり の 歌 はあり 

けり。 • W 方 

花鳥のぁかぬなご,.^ょ行春のぉなじ道にゃ人のゎくらん0 

VJ なんあ,^ ける 歌の 返し。 

い 猶別ぞ した ふ 花鳥の あかぬ 色香に 立 わかれて は。 

津可呂 の 奥 一 12 



水木 を 立つ 



菅 江 眞澄集 第 六 一 g 

はた 聞え たる、 規 勇 

い VJ ヾ 猶別ぞ した ふ 言の葉の みちをし る ベ のた のみなければ。 

此 返し をせ り 

言の葉の 道の 情 をし る ぺ にて 又も VJ ひこん け ふわ かる ども。 

おなし 心 をビて 惟 i 

へ たつ VJ も 心 はかり をし るべ にて 思ひぞ おぐ るけ ふの 別路。 

おも ひやれ な,.^ むつび ぬる 人に かく あはで わかる 、け ふの つら さ を。 

VJ ありけ るふた くさの 歌の 返し。 > 

あはで け ふ へだつ 別れ は 遠近に おも ひやる さ へ 袖 ぬれに け. ^0 

旅 衣き なれて むつ ふ 人に かく あはで うらみの け ふの 別路。 

廿 八日。 け ふ は こ 、を 出た つに なれば、 去年よ b 、あさ 夕 かたら ひなれ たる 餘波、 やらん か 

たなう おも ふ 折し も、 あるじよ. C ゝ にうまの はなむけして よめる 茂 肅 

別れて は 又 あ ふこ VJ も 片戀の 岡へ だち 行人の つれな さ。 

たち か へ. 又も こ VJ > へ 野路 山路 外か濱 風波 あらく ビ も。 

たえす た、 おも ひお こせよ つかろ 野の 分 行 道 はよ し 遠く VJ も。 



かくなんぁ-^^-ける三くさの歌の返し。 

片戀の 岡の かげ 草 ひき 結び こよ ひ は 夢に 人 ど 語らん。 

野路 山路 い VJ ひも 波の 歸.^ - J ん 外が 溶 風 吹 あ る > も。 

わすれ じな 遠ざか る^も 津刈 野に あまた 旅ね し 草の 枕 は。 

おなじく 筆 を ど b て 

人 はな ざ 見捨も 行かみ ちの くのお くの 浦 山 花 ざ かりなる。 

ど いふ 歌よ める に 返し。 

さらぬ だに 別 はう きを 花に 心殘 してお くの 浦 山。 

その ふみての なごりして かい 聞え たる。 

花に 染む匂 ひも ふかき 旅 衣 なれて 別の いど- S 物う き。 

餘波 なく 人 は 行 ども 末 遠き あふく ま 川 やお も ひわた らん〕 

此 ふたく さの 返し。 

此 宿の 花に なれたる 旅 衣 わかれて 袖の 香に や ST はん。 , 

遠から や あふく ま 川 やわたり こんけ ふの 名 殘の袖 はぬ る ども 

おなしむ しろに 在..^ て 



德 
下 
村 



^ 江 露 澄 集 第 六 

又も ビへ 霞の 衣た ちかへ る 人し VJ きかば うらみ あら じ を。 

VJ あるかへ し 

わかる- yj も 霞の 衣 又もき てうら め つらし くこ > に 語らん。 

黑 石の あた, 9 まで ビ て、 や をら たちつ る に、 しげ VJ し、 しげ もど、 近き ほ VJ,o に 送. してん ヾ J 

て 野原の みちゆく。 右の かたに 常 盤、 稚松、 榊な ざ 云 ふや かたの 見えた る。 

もえ 出る ビ き はわ か 松 榊 葉 もやが て靑 葉に さし まじる らし。 * 

此日山 々長閑に、 四方の うら./ \- ど 霞みた る を 見て、 

今 はっかろ の 春 ど 成け- 9、VJ 茂肅 のい へ b ける に、 こ VJ國の花はさか..^ゃ過ぬらんヽ 

VJ つけし かば、 茂 幹の、 あす はいつ この 花や 見る らん、 どなん い へる につけて、 あかぬ 春 

なれに しゃ VJ をけ ふたち て。 

かくて 德下 VJ いふ 處の 森の 下み ちに たちて、 いで こし 水木の やかたの いや 遠ざか b たる を、 



わかれう き名殘 おも へ はお そぐ VJ くけ さ 立し 方 をみ る^^ そ ゆ <0 

この 神籬 のかた はらなる、 かなたぐ みか 宿に しりうた げして、 茂 肅 

いか、 せん 又 逢 春 VJ 契お け ざし はし もお しき 花の 名殘 は。 

どい ひて、 礒 めくりなん その 頃 は 、ふた、 び 逢 はん、 かなら 中道に て、 なた が へ そ。 今 は別レ 



なんどい へ る 時 返し 

しばし うき 別 VJ なれ ざ 契お きて 又も 圓 居に 花や 見な まし。 

蒼杜 のい そや かたに あらば、 又も どひき てな VJ いひて 茂 幹 

浦な みの 立 行 釉を叉 や 見ん 外が 濱 かせ ふき も か へ さば。 

いへ b ける に し。 

行 春の 名殘 もうさ も かたら はんそ V」 か 溶風釉 吹れ きて。 

つきぬな ご b にこ そ どて 人々 に 別れ、 一 一ツ屋 VJ い ふ 所 を さして、 

ひ VJ つ ふたつ や ビ の 軒 はの あら はれて 霞み かすまぬ みちの 遠 かた。 - 

新 町 ど いふ やかたに 、い VJ 大 なるやの ほねば かりに あれて、 所々 はこ ぼちち..^ たる あ ど も:^ 

えて、 く づれか 、りたる ぬ,^ ごめ のかた はらなる どころ に、 昔お ほえた る ffi の ひど もど はこ 

ろび たてる 

盛 b なる 花し かたらば こど 、はんこ 、 ろ あるじの 植し: J:::: を。 

道行 人、 見た まへ、 昔 はさ か ノレ の 、 ビ み う 、ざたり しが、 むげに ほろびた る 物; お を しつ、、 や: の 

前て ふ 村 も 過て 境 松 VJ いふ やかたに 花 たる 門 を さして、 人 は いづこ の 花に こ 、ろしに け 

む VJ いへ る に、しはふきをせh^o 



o o o o o 

さく 花の香 を どめて こん 人もう しビ またて 門 さしつ らく 主ら し。 

黑石 にな b て、 こぞ や ざ りし 高田惠 民の ゃビを VJ へど、 たが ひたり。 あ る 人 云 ふ、 こぞり ふ 

ん月 のころ、 德兵衞 町 どい ふに 居る 小山 VJ かい へ る、 らう そくつ く. が 子が、 みけに や、 うつ 

、なき こ のみ を こそみ だれて いふ を、 うから やから、 こ はいかに ビ、 いやお, ろき、 あが 家 

に、 遠つ みお やの 世よりも ち傳 へたる 五 百年 をへ たる、 あやしの 面め b.o この VJ がめ にゃあ 

らん VJ こ ゝろづき、こビしきさらぎ、は っ午の 日にヽぃな,c^のかんゃしろに を さめた, し.^ 

ば、 みだれた る こ、 ろ もヽぃ つどな うす しうな りたり し VJ なん。 こ は、 その 面はヽ いにしへ 

坂 上田 村 麿、 ゑみ しら をお ひや, 給 ふたる 十 一 一面 を、 妙 見の 堂に を さめて 法樂 ありし。 その 

面 今 はわ づ かに 殘る どきけば、 もし、 さる おらて にゃあらん、 見 まほし う、 神ぬ しが も VJ へ VJ 

ぶら へ ば、 やに あらざる こどの すべなければ、 此か へ さ、 圓覺 寺に すめる 融光 上人 を VJ はん 

ビ て 門ち かく 行けば、 出く る 人の いふ。 あるじの 上人 は、 こ VJ 處 にいき て 今 は あら じ ビ ぞ。 

i 仝し く歸 らん VJ 、杉 村の 風お ちて 吹た はむ も、 うけく。 

ビひ よれ ざ 人 は あらしの 櫻 花ち りなん 色 をよ そに 見なして。 

伏 見 櫂 現にもう でん どて、 野 際 VJ いふ やかた を 經て田 中て ふ VJ ころもす ぐるに、 

蛇な ぐ 野 際の あせの ひどつ 路來れ ば 田 中に も ゆる 苗 ££0 



一 雙子村 



浪 岡の 里 



一 ー雙子のj£にな..^て、^vのみゃしろにまぅで 、、くす し 館 山が も、/」 に..」 ぶら へば、 この ある 

じ も、 みやこに 行きて ける よし 閡 えたれば、 こ ビゃざ に..」 ひ、 や、、、、」 つきた bo 

廿 九日。 田の なかの、 みち も あらざる かたの あせ ひに、 沖范 どい ふ,.」 ころの 田の なかに 九 

千坊が 嫁 VJ て、 大 なる 柳の 一 も VJ 立つ を 見て、 ra うちら、 をし へたる を しるべに、 * 茶 どい ふ 

>>:.、-. /_4<ま —— 赤 茶. H 丹 蛇の すみた る 故にし かいふ. といへ り、 れいの、 すむべき を ,術り、 にごる をす む、 とこ 

やかたに いで (1*5^ 詞く I 俯 翁 r 云、 赤澤 とい ふべ けれど、 おくの ことばに て、 赤ジャ はとい ふよ" あやまれ 

り。 とこ)、 女 鹿澤の 大路に 來る ほざ 雨の いたう ふ..^ っれば、ゃがて吹べぅ梅のぁ..^けん-門にめ"- 

ゃざちしたるま、、ゃど っきた^^0 

宿に ものうき あめ かさ はふれ い ビ はじい まだ 花 はさ かやて。 . 

け ふなん 春の くれ 行け ざ 、さむさに、 花の まだ K ぬ こどの ねたき こ 、ろ やりに、 

行 春 をお しみ なれたる こ、 ろ迚 また 花 吹ぬ 里ぞ 物う き。 

花の木 どもの あまた あ. り yj い へ ども、 さき やらで、 その 梢 VJ も わいだ めな く。 

ねに かへ る思こ^vすれまたt^かぬ花にっれなく春のくるればo 

卯月 朔の 日。 こ 、を 出る に、 しめ ひきわた いたる かたに、 はつ 梅の ひど つ ふたつ 吹きたり。 

神籬 にう つきの いみ を さし そ へ てけ ふ手酬 らし 花の しら ゆ ふ。 

きの ふの 雨 もな ご b なう 晴れて、 四方の 山 々おかしう、 みどりに 一 ¥ しげに 、う ベ S の けぢめ 

章 可 呂の奧 一一 力 九 



菅江眞 澄 集 第 六 一一 さ 

にこ そ。 浪 岡の 里に なりて、 去年 雪に ふ b こめられて やすら ひたる や Vj の、 竿 野 何が しど 云 

ふが もどに、 あちし 情 を 入て い へ ば、 け ふ も 穴 >1 のよ からす、 又 雨 や ふらん、 VJ まれ どこ そ ど ダ 

めれ 

二日。 水木の 近ければ、 行人の あるに、 ふみつ か はした るか へり ご VJ に、 わかれし 夜 はや ざ 

どひ わびて ヽ いつ こに 泊 b つらん な ざ あ b て、 そのお ぐに しけ も VJ の、 

おも ひやる 旅 はものう きなら はしに 草の 枕 も 結び わびし を。 

かく 聞え たる 歌の 返し。 

結び わびて 露ぞ こぼる 、行く らしゃ ざ も 夏野の 草の 枕 を。 

その 奧に は、 ふたぐ さの 歌 あ. ^ける。 しけ どし 

うれし さよ まつ まも あらで 田 5 はす も 初 ほ VJ 、ぎす け ふぞ嗚 なる 

どぞぁ b つるかへ し 

霍公鳥 初音よ ^猶 めづ らしき け ふお VJ づる、 人の 言 の 葉。 

ゆく, なくた よ b 聞し こ VJ の、、/」 かいて しけ 子 

吹 さそ ふ 風の たよ. にい VJ 、猶釉 にわか 葉の 露 そこ ほる 

VJ なんよ める に 返し。 



ふく 風の たよ.^ 夏野 を行釉 にわか 葉の 露の か、 る^し さ ひ 

け ふ は 日 はしたな,.^、 明ても のせよ ビ かたら ひくれ た 

金 光 坊遣跡 三日。 金 光 上人の ふる ぁビ 見ん ビて、 あるじ 1^ 野に いざな はれ、 中 野の やかたに な h- て W 光 

罨ビ いふ あ,.^。 此 いほなん、 浪岡掎 よ,.^ うつした る ヽ遍照 山 W 光寺の ふる あ、、」、 おし へ ぬ。 

いにしへ 北畠顯 家の 君の 遠つ みお やに や、 浪 岡の 御所 どて、 あやしの ビのづ く..^ して 榮 えへ, 5 

ひし いにしへ ヽ 金光坊 上人す ぎ やうし ありき 給 ふに、 蓬 田の い そ ど かやい ふ 一 W のパ カリ 流 

に、 あみた ほ VJ けの、 みかたし ろ をえ たま ひて、 あな かしこ ビ墨 のた もどに つ、 み、 五本松 V」 

いふ あた b を 行 給 ふ を (以下 缺) . 



津可呂 の奧 



S 



美奈都 企の 朔 な.^。 夜邊ょり此比呂舍吉に來.^て、相し,.^ける中井なにかしのぉに^りて、 

っビ めて ヽけ ふなん 氷室の ためしに こそ、 雪な せる こ ほ b もち 饭に、 "£爾 のみた けなる、 まこ 

VJ の ひも VJ..^ そ へ て、 たう ひて ビ 出した-.^ けれ 

凉しさょ夏VJぃはきのみね近くむかふ永S^^の風通ふらし。 - 

雪うる 子等、 姿 こ VJ に、 わがせ にも 馬の せ にも、 い VJ ひや、 かにお ひもて 、余所め 一い i し かるへ 

き やうに 見やれ v> 、重荷に や、 あせ あ へ るの みそ 水無月の しるし 也け る。 を やみな き 雨 も ひ 

るよ,. ^はれて、 いはき 山の い た 、き、 やのう へ にヽっ V」 あら はれた. ^0 こ はお かしな.、」、 :^; 厂 

の あるし どかたら ふまに、 ひはヽ みな VJ け ぬれ V」 、此 もち 斗、 つゆ、 けち もやらぬ こ VJ VJ て、 や 

をら くひけ ちて、 は VJ 、うちわら ひて、 あ るし 白 駒 

耻 かしゃお こ 世 帶の氷 餅。 

VJ こそい ふめれば ヽ 



近江樱 山の 



樋 口 淳美氏 

の 「外が 濱」. 



菅江眞 澄 集 第 六 im 

扇た たんて 話る さしくみ。 

この やの あるし 白 駒 は、 近つ あはう みのく に 蒲 生の こほりに 生れて、 名た > る、 「あ ふみな 

る 檜 物の 里の さくら 花 それや 小春の しるしな るらん OJVJ いふ、 ふるきた めしに して、 蕪漬て 

ふか. ほ. もの を ものし、 はた 「が づ ならて 佐久 良の 山の 作樂 花な みに 花 K きしの しからみ。」 

どなん 閬 へたる 櫻の、 その 山に も VJ も 多 か, しか VJ 、盛なる 比は此 花見ん VJ て 、人 あまた、 畑 

つもの ふみした き、 むれ 來るを うれ へ て、 はた もりら か 斧 をく たして、 伐の こした る 丁 わ ど 

を も 公に めされて ける ころ、 その 實 のこ ほれた る を ひろ ひ、 あか 遠つ おやの 實植 してけ るか 

家の し. なる そのに 生て、 年 こど の 春 その 花 八重に、 こど 木の 花よりも こ VJ に ひし/. -ど^ 

て、 おもしろき 櫻に てな VJ 話り ける に、 

世々 にさき し 人の 言葉の 花に こそ ちらて 櫻の 見 まく ほし けれ。 

四日。 むさし くによ b 來け るく すし、 樋ロ淳 美て ふ 人の どひ 來け るに、 きの ふまみ へて かた 

ら ひくれ しか、 このぬ し、 むさし のつ VJ に、 みちゆき ふ. 9 を かいてけ る、 その 楚刀介 波 万て ふ 

日記 を か,^ 見て、 なから 斗 もよ み もて ゆく ころ、 その ふみ 返した う ひて よ VJ 、つ ふねの 來, 5 

ける に、 まだ も 見 まほし けれ Vj ヽ 

言の葉の 玉 をみ きりに ひろ はなん 又 吹 寄よ 外か濱 風。 



西 湖の 紛に 五日。 雨の いたく ふるけ ふの つれく、 いか、 侍らん ビ、 やの ちか どな..^ な.^ ける: ^藤れ^ 

對 して - 

の もどよ. o、 これ 見て V」 て、 芙蓉 かかいた るふみ ての の-.^ に まね ひて、 外 :® い U,*! ど い ふ ス リノ 

ぅっしたる、两湖の っぐ,.^llのひVJまきなh あなお かし ク 一れ なん 東坡. is 士の、 水 光ゾ破 ■ 

晴 S 好、 山 色 朦朧 雨 亦奇ビ いふくし を やお も ひ 出られけ ん、 策彥 せし のこ、 みやり に、 雨奇 

晴 好の 句 を そらん しえ て ど 、た へなる し ゐんを 作.^ て、 夕 くれの たど/ \- しきに、 そ のみつ 

ぅみをさく..^もてょみけんもヽかかるゃまのすかた水のた 、すま ひの、 さんへ きさまな にん 

VJ 、まき か へし 見る-/ \ ゆく ほど、 を やみな き 雨 も 夕附て はれ ハれ に、 

講越も ilP まく こ ろ をう つし 搶に はる 、もよ しゃ 雨の ふるこ ど . 

六日。 こ は そ も を そか ける よ、 軒 はの 山に、 け ふなん 蟬の はしめ て. B つ る は どい ふ ど き、 

風の さど 吹し か は、 

軒 近く ふき を やむ ま は 松風の 聲 なく 蟬の {g そ凉 しき。 

舉長 館に て 七日。 水木 村に 到りて、 舉長 館の 圓 居に ありて 例の こど、 

さらぬ たにい ど はやしら むね やの BV を 叩く 鵜 や 5^ を殘 すらん。 

夕 立 

外濱 奇勝 , i 



十 111 湖へ 



^ 江 眞-澄 集 第 六 , 一 S 

あっさ を は 余所に へたて て ふりしきる 庭の 間 垣 を 夕立の 穴ェ。 

憑戀 

. 木 まて ど賴 むこ 、ろ をた のみに てまた うき 人 ビ 思 ひさた めす。 

戀 

吹 風の 誘 ひも やらて い VJ はる る 身 をう き 雲の 消 や はてなん。 

人 はみ なまた ふしみ 山: 佼を こめて 夢 は あら 田の 雞 かねの 聲。 

瑞籬. 

言の葉の みちの 榮へも ひろ 前にい のれ は 守る 神の みっかき。 

刀左の水海の見まほしく、ぃて、そこにぃかまほしどかたらひて(^^|;;;:||^§|計|^ンぃの>.^ぃさふり。 

けれ は その 名 を 十二 二 

(とさ) とい ふに こそ。/ 

十一 日。 午の 貝 ふくころ 舉長館 を 出た つに、 あるし 茂 肅 

浦 山に あかて 照に も 冴る にも。 ど そ あ. ける に、 

夏 ビ 冬 ^o の う さ お も ひ や れ0 

又も、 くま^, \» めく. CN てけ るか どて、 司 家 子 



しきし まの 道のお くまて ふみわけて 玉し ひろ はぬ 處ゃは ある。 

かくなん 聞へ たる 歌の 返し。 

年月 を ふみこ そ 迷 へ しきし まの みちの 奧 VJ て はてしな けれ は。 

どに 出て、 あつ さた へ かたぐ たたす み、 遠 さかる 尾 形 を か へ h 兌て、 

倚 波め れゃ ぁビに 水木 のかけ ふかく 屮:: こ し 宿 や し か る ら ん。 

水鶴ビ いふ 衬に 入て、 くらき 森の したみち を わくる。 

生 ひしけ るかけ いやくら き 草の R は ひる も 鵜 5 贝叩 らし。 

富 柳 、福 館 syifss^r のお r あそり の。)、 畑 中な. - いふ 村 を 過る に、 水 ふか か. レ "まう の 

ほ,/」 り に、 かつみ、 いや 生 ひしけ る を、 女の 量 あまた、 これからん ビ てうち れ り。 刈て なに 

にす る そ ざ 見れば、 加 都岐久 左の 白. »を くひぬ ど ぞヽど へ はいら へたる。 雨なん ふりこん ど 

て 、ぬぎ 捨 たる、 みじかき 麻の 衣に つ 、み 去りぬ。 

花 か つみ かつ お.. = 'たちて 刈る 子ら の 包 も淺き 麻の さ ころも。 

櫞. 澤に來 到る ほ V」 、白雨き ほひ ふ. す さむに、 あし-/」 く、 ある 神ぬ しか: :5:, に 人て ^や, rJ りし 

たる 軒 近う、 山 澤の水 どよ み 流たり。 

露 I 下 木々 のした たる さはの へ の 水い や ふかぐ 雨に まさなん。 



山^ 氏 奇遇 



夕 額 堰の金 

恒德氏 



管 江 眞澄集 第 六 一一 ズ 

此ぁまはれに?」て好野田、石澤にな.^て、春見し梅も、ぃまたぃろ つくけ ちめ もな う 、垣根 は 

した 折る はか..^ に、 雪 を あさむ く 卯の花の や 、さかりな るに、 ふ VJ むぎ 刈る はたけ あり。 こ 

や、 みな 月の 穴モ に、 うの 花の 雪 を 見、 麥秋を 見ん こビの 、あやしき まてめ つらし か. き。 かく 

て高楚 村に 日 もさし かた ふけ は、 やど、 もどむ るかた もや- yj お も ふ 折し も、 馬に て 過る ぐす 

しあり。 た そそ VJ 近つ けば、. 見へ たる、 館 腰の やかたな b けろ 山 崎顯鬼 VJ いふに こそ あな 

れ。 あな 久し VJ かたら ひつれ て 夕顔 堰の やかたに なれ は、 こよ ひ はこ , に 宿りね どて、 ある 

し は 余恒德 VJ い ふ ぬしのゃに入..^、月のまどゐ になにくれかたらひ、更て 入に し ころ、くら 

/\ -の路 を顯桌 はいに き。 

十二 日。 風の こ、 ちせ ける に、 あるし、 け ふ はかり は めけ るに まかせて、 此日 もお な 

しも VJ にく,^ たり 

凉し さよ 垣の 夕顔せ き 入れし いさら ゐの 水 音 も閡 へて。 

十三 日。 かせ ヽぃ VJ おもき こ、 ちに お ほ ゆれ は、 えいて た /- す。 くす,.^ なめて、 け ふ も、 おな 

しある しの 情め さからす。 

十四日。 三 四日 こ 、に 在 b て、 あす、 あさて に 出立ん VJ いへ は、 あるし。 

言の葉の 露も凉 しき かたら ひに あかて いく】 枕 か 人 を VJ./」 めん。 



名所 を 詰る 



こぼれ 幸 ひ 

? i£ 浦の 珊瑚 



VJ そよ める こたへ を, 

あかて いく 夜ぬ るも凉 しく かたら ひぬ 人の こビ 葉の 露の 情に。 

十七 日。 この ころ そこな ひつる、 こ、 ち もやよ けれ は、 け ふなん、 この ゆ ふが ほ せ きをた" 

いでん VJ いふ VJ き、 恒德の 云、 七 里 長 溶なん 行 め くりな ば、 見る、/」 兄る て ふお かしき どころ 

?/ \ -にヽ おかしき なかめ やそへ 侍らん VJ 、さてよ める。 

長濱を ふみて まさこの かす にこ ビ 葉の 玉 や 人の ひろ はん。 " 

かくなん あ,.^ け h^o この 返し。 

言の葉に え や は をよ ひもな か はま を ふみて i ハ 砂に 行つ かれな む。 . 

ふた、 ひ、 あるし つねの りの いへ らく、 行なん 深 浦の 沖, 返、 いそ 山な ど、 あはれ いやまさりて 

や あらん, V- 、ヽ 

こ、 ろ さし 世に ふか 浦の 舟 出せ は 人 やひろ はん 沖の 珠 かね。 

ビ いふ 歌の こころ は、 此 あたりに て、 も はら、 ゆく りなう さちなる こど あれ は、 それ を こ はれ 

幸 ひに あ ふ VJ もい ひ、 又 不可 宇 良の 沖に て、 たまが ね 拾 ひたる ほざの さ ひ は ひな るよ など、 

たぐへ ていふ こビの あ, o- ける。 その 諺 を 、かく そい ひたりけ る。 なかむ かしの- S 、そこの^ 

邊に 泊り もビ めた る 大船の いか. 繩 にか 、りて、 はからす も爾瑚 のた まの ぇを权 こしえ た 

外 濱奇鮮 



五林平 



原子 村 



祌山を 過ぎ 



管 江眞澄 ej- 六 一 KQ 

るた めし あれ は、 たれ もく いふ どなん 聞て、 此 歌の 返し。 

浦の 名の ふかきな さけの 言の葉 や 沖の 珠 かね 得た るお も ひに。 

あるし の 次 郞仲本 か 聞へ たる 聲名旣 配 極、 成 德勢通 天、 幽室 星辰 鎖、 詞章 B 月縣、 老重龜 鶴 

壽ヽ去 世 彩 霞 仙 ヽ曾駭 徒 北 地 、五雲 {4: 裏; iVJ いふ こ VJ の 開へ しか は、 韻 末の もし を、 ひ VJ くさ 

のす ゑに おきて ヽ 

をよ ひなき 奧の浦 山 あたな みの あたによ せて を 行め ぐ.. r なん。 

V」 かい や.^、 五林平に 來 けり-、 誰れ の 五倫 塔な らん © 中 にあれ は 村の 名 ど はせ, ける。 七 段 

坂の さかな かに、 小高き 所の こなた へ 見 ゆる.^, 梵字 山 VJ をし ゆ、 その かみの 寺め- なん。 

そなたに 松 槍 山の 見やられて、 持 籠澤、 羽 木澤ヽ 原子 VJ いふ 村に なりぬ。 このめて に、 七 Si 阪 

越 へ て靑 森に 通 ふの みち あ,.^。 はた、 原子; 牛 內兵衞 の ふる 柵 どて、 ち い さき 庵の あた, ov」 そ 

かたる。 長老 長峯 VJ いふなん 見 へた. り、 そこ もむ かしの 寺 あ VJ にて、 その 寺い ま 秋田路 にう 

つした る,, J か。 杉 羽 立 VJ いふ 村め ビ を 過て 、長 橋. yj て、 むかし はかけ けん、 今 は 名のみ にヽ池 

水の よこた へ て 見へ 渡る。 かくて ゆく/ \ おも ふこ ど を、 祌山 VJ いふ VJ ころに 來て、 村 はし 

: ある 井 1. 几の W こい いっくる。 へ 天 注 — 祌 山-右一:;^ 之 介の せ 柵) 

f ^ tK あ 力し \ く-广 I の あとと て 里な かに 在り。 ) 

草た かみ 野 越へ はらこ へゎけ來れはそのかみゃまの麓也け,.^。 

^000 



夕たちゃしてんビく-(-,/」 ぃふどき、みちのめて近く、ぃ どくらぐ3^山權现をまっ る^!^;のぁ 

b ける。 その 森の、 日の かけた に 露 もらぬ まて 生 ひしけ りたる、 笠杜 どい ふ あり。 

白雨 の ふら はふら なん ふ..^ もこ はこの 笠 も..^ やさして たのまん。 

笠杜ど 長者 森 山 どの あは ひより、 若 山 V」 いふ 村 も 山 も はっかに 見 へ て、 モ.> か つ « ぬ。 松^木 

村 をへ て、 原 中に 金山 VJ なんい ふ 村の、 家 七 八 斗 ある 處 にな かや VJ して; 小 町 W を へ て、 ほど 

JRi の 里 も あらて 飯 詰の 里に さし 入る。 右の かた 蛆の 木の 中に 七 面の 堂 あ b 、,に、 ほぐ ゑき やうよ 

む聲の 、こかくれ に 聞へ たる は 庵に や 寺に や。 こなたに 依 成の ほくら や あにん、^ る 巡の 

木く さの 末に、 朱なる 鳥居 そ 見へ たる。 飯 嫁 VJ いふか あなる どころ は、 みな、 い にしへ の 柵 

の あ VJ な b ける よし。 ひかへ /\ て 馬 追 ふ 子の 語ら ひ を 間つ つ、 £れ 崎 を < ^所に 屮 W 水 に 

萩 野 坂 かか, -萩 野阪を 越る。 うへ、 名た、 る處 ならん、 はっか は,?. り 吹 初た る 获の多 か, りければ、 

秋 もや 近つ きぬら し 岡の 海. I の はきの さか. の 見 まく ほし さよ。 

山き はの 雲 ふきい さな はれ ゆく、 鹿 瀨てふ 村 を 見やりて、 

夕立の 雲 ふき さそ ひ 山 かせの よそに なりても 釉の凉 しさ。 

喜 良 市に て 小 田 河 を わたる。 小 田 川邑、 己來 市、 埜崎邑 、こ はみ な、 おなし 軒 つらな. ^たる どなん, ノ ..^vu 

市に つきたり。 村 近う 鹿 子 山, i いふ あ,.^、 そこに 楊 梅の こ./」 くこ かねの 光した る 石ん り、 人 

外濱 奇勝 1K1 



菅江眞 澄集笫 六 



SI 



y ? IX i-lg^F^- 、 .os»&.)^ こ,0、0 f 天 注 —— 蜜 栗 子 生 川 廣江浙 金坑 中狀如 蛇黃而 "一 七お こ、 

の 探し を 見 わ は 蜜 栗 子 どレふ もの 1* や V 有 刺 上 有 金 線 纏 之 色 紫祸亦 無名 異之類 也。 」 .^ui む 力 

し吉 良以知 VJ い、 へ る 蝦夷 人の すみて、 みね も 尾 も、 加 能 古て ふ、 こよな うめ てた き 石の 大な 

るか ぁリし を、 をのれ もて 島 渡して いに き。 かれ か 住た る 山 をき らいち VJ しかい ひて、 大倉 

のこ 石 か嶽ど 蚊 子 山 VJ の あは ひに 高から すして 猶ぁ. 9。 その 蚊 子 石の あ..^ たりし 頃 は 、この 山河 

も瀨 ひろく、 tt^ な- yj の ほ b こし か VJ も、 その 石 VJb 去ての ち は 、いろくす も さらによ h,- こ 

す。 鹿の子 石なん うち/、 たいて、 松 前の 島 やまの ど ころ/ \ -に投 すてて き。 さ. けれ は そ 

の 島に、 さけ、 ますの いま 多 けん ゆ へな VJ 、を さなき 物語 を 人 こ VJ にせ, o。 はた、 加 能 古 は 草 

の 名 也け h>、 かのこ 石 もまれ/ (^に 、いま も ひろ ふこ ビ あ.^ きな VJO かぐて 岡 田な にかし ヾ」 

いふ、 むら を さか も VJ に 宿 かる。 

金 木 C 里 十八 日。 歸來地 をいて て 野 崎 を さくる に、 鹿 兒山を 見つつ、 

ふしの ねの 雪に たく へ て凉 しさよ 山 はかの この 名に しお ふれ は。 

河に そ ひくれ は 熊 野 の 林 を 見 遠 さかる ほ VJ 、吉良 市 川、 蚊 の 子 川 ひ ど つに なかる 〈 水 を 橋よ 

り 渡て、 金 木の 里に か ついた,^ て、 こ にう つし まつる 八幡の みや VJ ころ は、 ゆへ あり ど 聞 

てぬ さ 奉れ は、 大藏の 松 どて、 を かみ ビの 、軒お ほひて たてり。 そのよし を VJ へ は、 むかし 

この 國の守 VJ やらん のお ほん はらからの 君、 お ほくら ビ 聞へ 給 ふか、 みっから 植給 ふたる ど 



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菅^ 眞澄集 第 六 



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4 さぬ 



し V の 瀧 湯 



佛を 神と 祭 

る 



い..,^ ふ。 ぬか つきはてて、 - 

凉 しさよ あまつ かな 木の もど 末 をき りて みそき や 近付 ぬらむ。 

一 

どはい,.^ ありて 休らへ まほし く、 ほふ b 子 佐々 木 何 かし、/」 いふか:: J^ns に 入て、 し はし ど い へ 一 

は、 あるし、 きょけ なる 皿に こ ゝろふ VJ も, いたし、^ つけな VJ い たしけ るに、.^ うつ る まて 一 

あ, てあつ さわす る /- ころヽねもころにぁ,.^ つ る 情の、 いやして たち 別れ、 St - ぬのみ も はる . 

く VJ わけく る 右の かたに、 木の ふかから す 生 ひ 茂..^ ておちく ぼかなる 處に、 し、 のた き^ 一 

VJ いふ あり。 その もど は、 大 なる うつ ほ 木に あ..^ 熊の すみけ る、 此 熊の t.^ を 火矢に はも かれ 

て ヽかゝ る 泉に 手 を ひち ひ VJ- して ヽ日 あらす い ゆるに や、 いき ほひ もた けう ふ る まひた.^ け 

る どなん。 かかる よしを 聞 VJ きく 人 は、 みなく み 見 マ 、ひや 、かなれ は、 ふねの^ あ ひ ど の 一 

、 ご VJ につく,. ^て、 いま も 疥癬、 ある はた、 ゝれ 目、 きり 疵 のい ゆる こどの すみやか なり ど て、; 

身に やまうな きん まても ゆ あ ひすれ は、 われ もけ ふの:: おさ 避 まく、 ひね もす 济 して、 = のか 一 

た ふくころ 河 倉 村に 到. o、 觀昔林 V」 いふ 社に 入ぬ。 彌陀、 懇師、 舰世ー "のみ かたしみ を、 山賤ー 

や 斧 もて 造りた. o- けん、 これ を 神の やうに ぬ さどり ヽ しめ^たる は、 佛 をな へ て 神 •c-^.f 乙 、み 一 

ちの おくのなら はし こそ。 こや、 しかす かに、 あか 日の もどの 光なら め。 みまへ に M の 水な 一 

らん、 もみち たる。 ^ 

外 奇 勝 S 



河 倉の 三箇 

田 氏 

凝 鱸に 尊 菜 



鍋;^ し 河 



源 常 森 



管 江 眞澄集 笫 六 一一 八 六 

秋 は猶こ 、にみ よど かわ くら はに 染て 紅葉の 色に いつらん。 • 



此村を さ 三箇田 VJ いふか もど に 、や./」 しも yj めたh^。 

十九 日。 しほつ けの 鱸に、 きの ふ 田 井の ほ VJ りに 採た る どて、 蓴菜の あはせ していた しぬ 

かく、 みな 月の つちの ちに、 わきても のしけ るな ど 

われ もさ はぬな はす /- きに ふる 里 をお も ひし 人 をお も ひこ そやれ 

あしたよ. あっさに えた へ で、 ひた、 ゆ あ ひして、 かはくら に 來て暮 たり。 

二十日。 つ めて、 きの ふの 暑さに や いやまさなん、 日い よ 、て, て、 身に いたつ き ゃゐ寺 

らんな VJ 、しゐ て VJ 、め ぬれ は、 け ふ も、 かの 野良なる 湯 舟に 浴して 夕附行 ころ、、 可 倉- ー歸 ノ 

なん ビ鍋 流し 河に 來 かかる ほ VJ 、萩、 藤 袴 、女郎花な VJ の、 秋 待 かほに ほころ ひ 初る けしきい 

ビ V」 凉 しく、 右の 細 路に行 VJ なくさし 入 は、 し, よ. 來る男 さきにた ちて、 まだ もこ そ いき 

ね、 見す ベ きど ころの あ.^。 し はし 行て いっこ ビ いへ ば、 た 、、あしこ あしこ VJ 手 さしし r ヽ 

その 處も 過て 又 あしこ? て、 はる^ \» 遠う 入て 目釋, 迦の澤 な VJ いふ も へ て、 田の なかに 

源 常 森 VJ て ヽ岡邊 のこ VJ き大 嫁の ひどつ あり。 是 なん、 浪 岡の ひ VJ VJ らの いふ ふるこ VJ に、 

つゆ 似た る 物 話 をし、 はた、 ある 人の 下 措 女、 つみ あ, てう たれた る を こ、 に埋 み、 つかした 

わ は、 V」 し^ つち もい ビ高 うう ごもち ヽ木も 茂. 合た る いにしへ を 語..; > て 、下女 盛. <J い ふ 



近くの 澤々 



河 倉 を 出て 



大蛇 物語 



らんこ VJ にこ そ あなれ など。 神 VJ ゃ齊 ひた b けん、 ほくら も あ, -た. 9 ける やらん、 W たる 

扉、 折た る 鳥居の 柱 な^の、 くち 殘 りて 土の 中に 埋れ たり。 又 このほかに 見る へき^. - やめ 

らん かど ビ へば、 こたへ て、 むかし は 涌た b けん あぶらの 澤ど いふ, 泽 あ.^、 似の 「作 力ね の 

澤 、やけけ ざ、 さびつの 澤、 惣右衞 門澤ヽ をの b の 澤なビ いふ 處の ひしく..」 つ ついたり。 行 

さ. ふら ふかな. 、さも あらぬ こど を、 われなら てヽ か、 る 山の くま は、、 外にし るべ う 人 こそ 

あらめ かほに 語..^ 歸,^ き。 

廿 一 日。 朝 草 刈る めら 雄ら か 馬 ひきつれ、 うた ひこち て 家路 近う 歸り來 る こみ、 あっさい か 

ならん VJ 思 ひや..^ て 村 を いづ。 . 

あさ 露に 沾れ した もど やか はくらん 秣 かるお よけ ふの あっさ は。 

^ J , , 

あるし、 近き あた まて,/ J て 送. - 出つ。 大澤內 の やかた を路の 左に 见 なして、 水 海の こどな 

る大 池の ig を 通る。 ぃにし春の頃、此水のほビ.^にて牛の都してほゅるものぁれは、^どき 

く 入 あやしみて 通ら さ,. しか、 け にゃあ b けん、 近き 日の こ VJ になん、 火なる おろちの しけ 

,0 たる 柳に の ほり わた かま b ふして ヽ それ か、 いひき した bo 见る人 は、 身の 毛、 さどい よた 

ちヽす ろ さむく ヽ にげ 歸. 9 て は ゑ やみし、 ある は、 わら はやみせ しもの ありき どゾの 力た る 

を 聞て、 その 柳の も VJ にたた すみ、 此大 なる 柳 原な から、 さるものの さまた け も あらて、 こ、 

外濱 奇勝 S 



十三の 砂山 



稻蟲を 除- 



中 里に 泊る 



菅江眞 澄 集 第 六 1ー八 八 

ろお ちゐ て、 風 さ へ こ VJ に 凉しビ て、 三ケ 田に 別れなん どい ふどき、 西 ひんかし の あは ひに 

遠う 見やる、 みし かき、 ま はに の 山 は、 い つ この、 名 は 何 VJ か いふ VJ さ ふ。 し b よ, あら 馬に 

むちして、 ぐ 走せ 過る もの、 「十三の すな 山 米なら よかろ、 のぼる 大船 人に やた 、 つませ 

よ 0」w 、かれ か、 し はがれ こ ゑに 歌うた ふに、 それ VJ はし, ぬ。 みか だに 別れて 波知滿 武邑、 

深 江 田 村 をく る ほ VJ 、どし ふる 林に 入て、 や はたのお ほん 神の みまへ を 行す ちな, 過 こし 

村 名 は、 この 八幡 を さ r 、て いふに こそ あらめ、 さ.^ けれ は ゆへ も あらん。 木々 も VJ しふ りた 

てれ は、 その もる かみぬ しに, yJ へど、 こたへ せされ ばす へ なう。 この も. り もや かて 見さく る 

ほ ビヽ田 つらの みちを ゆけば、 しはくて ふむ し、 田每 のい なぐき についた る を さく VJ てヽは > 

きに あ ふ. J- ぬりて これ.^ 田の 面に うちな がし、 ある は 網な ビ ひぐ やうに、 長 繩のも VJ 末 を ふ 

たり か? り、 あ をうな はら を 行 やうに ヽ稻 葉の 波に うちかけて ひきあ, く.^. 見る- 到る。 

羽立ど ぃふ村ょ..^ゅんてのかたに五倫ビ いふ やかた あ, ヽ そこ は 寺の ぁビも しられて 、た 

五倫 塔な らん あ て、 むかし 榮 へたる もの 語 あ. ど そ。 小 池の 堤 を ゆけば 中 里 どて、 いさ 

かにき は しき VJ ころ あ, ける 

てらす 日の かけ は 軒端に かくろ へ VJ なかなか さ^の あつ さをぞ しる。 



人の ふみ あつら へし か は 加 藤な にかし どかたら ひ、 米家莊 太郞ビ いふ あき 人の 屋 u; に 入て 



力 



外 



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丁 "4? き- \e 'は. き 言ち; 

: ,0 アブ :\ し Ms^isi ぺんふ 

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$2 江 餘 澄氣第 六 



おへ 暴 齪音 # 

B ふ. 

ふ I ク-? 1§ 一 ま ふ 

$ :パ パ 冬 ^ 



戰の眞 似 を 

して 法樂す 



雜市村 



かたら ひて、 あ つ さ 露 斗 わすれた る さ へ あるに、 け ふ は3^?さのゎ きてた へ かたし、 此^ あけ 

なば、 VJ くもの してな VJ 情 あ, けに 間 へ しか は、 休ら ひて ぐれて、 ふしね ど い ひける どき、 

行な やみ 野 邊の中 里 こよ ひねて あす は い つ こに 草枕 せん。 

廿 二日。 あしたの ま 出た つ。 このな か 里の はしに 井川、, J て、 もい さき 河の、 きょくな かる 

、ほビ りに ある 一家の 軒 近うよ りて、 

夏そビ もえこ そい は 井の 河の へ にす みける 宿の 凉 しかるら め。 

袴 腰 山 を 見 遠 さかりて 尾別邑 にたてる 觀世音 の 御堂の 前 を 過 る ほ ビ 、 -^It^^c:? の こ 、 に fi、 か 

しこに 聞へ て、 おのか さっきの 空か ビた ざる 斗。 お なし.::;! 根 VJ い ふ 村 を 上屮下 ど 打 ほ ビ、 人 

日 來を 山のう へに すへ たる。 此 堂の したに、 よさ か 斗の 木の、 ひろ ほこの やうなる もの あ 

また あ. oO 是 なん 田植 はつる ころ ほひ、 村の 稚 雄ら 集. て、 たたか ひの まねして 法!; 5 し舉 

た ひし を、 こ、 になん を さめお きたり どか。 登 差の 湖ゃ晃 やらる 、どうか、 へ VJ 、木々 のい 

や ふかう しけりて 見や. わ ふる を. しも、 子規い よ 、gt たり。 

時鳥 なれ も あつ さや い ふらん 名のる 高ね を 木 かくれて け" 

くたり て 森の したみち にいれば、 や はたの かんみ やしろ あり。 こ 、より、.:: ル地 どい ふ W 山 

の 田の 澤川を 橘よ わた b てヽそ はたった か 山の すゑに、 觀世ー 一:;" を あかめ まつる り If の ほれ 

外濱 奇勝 1 さ 



^ 江 33 澄 集 第 六 一一 九 一一 

ば 刀 舍の水 海、 この も かの もの 木の 中よ. ^見や b てい VJ 凉し。 過 來し中 里に 薄 市 山 弘法 寺 

ど いふ 寺の あ.^ た,.^ し は、 この 于須以 知より やうつ しけん、 寺の あ VJ ど おほしき 處 めり。 は 

見 布 懸の林 るく VJ 行、 はやし を 見 布懸 の林ビ いふ。 いにしへ この 邊 まて 刈え て、 木々 にかけ て ほした 

るい はれ あ, 5。 なかめ かけた ろ 林 V」 て、 行み ちの なか- しさ もや、 過て 今 泉./」 いふ 村に 

來れ は、 山路 ゆく みち あ,.^、 潟 つら を 行み ち あり。 この \ かたはた を凉 しくった ふに、 水のう 

へ 遠う、 岩 木 山 を、 した マみ のな りに 見や.. M し、 七 比 良 山の 麓 もす きて、 中 山な VJ も來 はてて 

赤 坂 をく たる。 南の かたに 大野 VJ て ひろ 野 あり、 こに、 誰な らんす みつ VJ いふ ふる 柵の あ 

VJ あり。 神明の 林に ぬ さ、/」 り 橋 わたれ は 相 内の 里に つきて 、三輪な にかし VJ いふ、 酒うる か 

も ビ に 宿 からん.、」 てうち 戯れて、 

さか どのの しるし そこれ も 杉 立ろ 門 を 三輪 ビし 尋ね 來 にけ り。 

春 品 寺 跡 廿 三日。 あない をた のみ 太 田 山な VJ 右に 見て、 阿倍の やからの ふる 館の あ VJ あ, 0ビ 閬て、 見 

にいなん。 はた、 そこ をむ かし 春 品 寺 どい ひて、 いま 觀 昔の 堂 あれ は、 いて 登りて んビ て、 人 

の g のし b よ b して ゆく に 庵 あり。 延 文な ビヽ ふるき 石の そ ど はたて,.^。 鳥 }iS に 入りて は、 

常 陸 沼 VJ て 池の あれ ビ 、ゆ へ をた にしらぬ あない さいたち、 をの かこし なる 鎌して 高 草な き 

はら ひて、 遠から す、 湯の. 澤 VJ て 湯の わきつ る V」 ころ 見へ た.^。 その 澤奧 に、 山王坊 VJ て 寺 



相內の 一一 ー輸 

氏 



弘智法 印の 



白太 鼓 か 沼 



五月 鳥 子 



はる ひない 



の あ VJ も あ..^ き。 そこに、 世に 名聞 へたる 弘智法 印す み 給 ひて、 く, フっ きての ち、 ffi のうし 

ろ 阈野積 VJ いふ 磯山に を こな ひて、 たう ひた.^ ける 木の 赏ヽ 草の 赏を たにた ちて、;^ の に、 

「墨繪 にかき し 松風の 昔 OJVJ いふ 一 くさの 言の はを殘 して ヽお阪 どい ふビ ころに て、 を はり 

を V」 ,0 給 ふ た るか、 海 雲 山 西 性 寺に、 い ける かこ,、」 ぐヽぃ まも その か ら W ^ り。 あは れ此 =, - 

にや 生れ 給 ひた, けん、 はた 山王坊 にや まね ひし 給 ひたらん か かの 澤の そこに、 どし ふる 

石碑 ビも まろ ひ埋れ たりし を 近き 世に、 此 里の VJ ころ,/, \- にもて はこ ひ^しな VJ かたり、 左 

禰宇知 沼て ふ、 又の名 を 白太 鼓 か 沼 ビも雄 沼 VJ もい ひて、 湖水の こ VJ く大 なる か あり。 その 

白 體子か 身を投 たるよ b 名に おへり。 その 女の、 み め こ VJ からのよ かりつ る ど ^0 へ . て、 W 

屋の 弘誓 VJ い ふ 男、 世に なき 人 をけ そ うしした ひて、 われ もど、 身 をし つ めたら まし か は ど 

て 身 まか. し 沼の いはれ は、 秋 田路に 在る ヽ田澤 の S どお なしう かたる を^つ つ わけ 行に、 

時鳥の こ ゑた かうな けば 、あない、 六月 も 五月 鳥 子 かさ かぶ は ど 、ふり あ ふきて いふ。 こ は、 

杜鵾を 五月 鳥 いふ こ VJ の、 四手の 田 長に 通 ひお かし けれ は、 かれ か いふ^に ついて、 人 

月 も 五月 鳥 子 かさ かふな, 9 St 手の 田 長 や 田 草 ひくらん、 ごつ けたる はいかに VJ い へ は、 あ 

ない、 かたはらい たけに 口の うちにて すし 返して、 わら ふこ V」 限な し。 かぐて :5J£!SS^ になり 

て、 木々 の/、 らき 中に 入て、 母よ,.^ ほそく つた ふ を 藤の 瀧 VJ て、 不 あら ひ、 口 そ 、ぎて どし め 

外濱 奇勝 1£ 



安倍 館の 跡 



山上の 展望 



安倍 氏 由来 



管 江 ぽ〈 澄 集 第 六 

fo へ 天 註 11 波留 比南以 はもと^ 人 一 一 一 :3 詰に して、 1:^ 入 春 品 寺と い 

J \ ふ 寺 を 建て ハ ルシ ナジと いふ。 此 ほろびて ける 寺 あと 猶 あり。 



一 § 



夏の 曰の かけ もも,.^ こぬ 木々 ふかくし ける 太 山の 瀧の 凉 しさ。 

あない も VJ もに 手に うけて ヽ あな 凉し V」 むす ふ 

苔った ふ S 間の 淸水 手に うけて また こぬ 秋の 釉 にしら る ,。 

や をら、 圓 通大士 のみ まへ に 至る。 此山 おくに 入て、 ふる 城の ありし ぁビ 見ん V」 い へ ヾ」 (天 .^u 

こ の波流比南以の山奥に安倍館と ぃふぁりノ女日の末ノヽ配ヱ-?にク^^^^さ てつ ま少 r ヽ y?- よ. - > ^ ^ f 

安東の かまへ た. y しむ かしの あとに て や あらん かし。 ) 夏" 草ネ ひ-枝 さし あほ て さは 力り ふ 力き ノ 4i 

に ふた かれば、 た 、此谷 かげの 草の 中に 在ビ、 こ 、ろ あてに 見て、 こなたに よちて 高 草な き 

やり、 木々 のなかよ.^、 岩 木 山の なから 斗、 ひきな かれた る 南の S のうちよ. あら はれ、 ひん 

かし は 太 倉 か 嵩、 禱腰 山、 西に 遠う 深 浦 S こなたなる 雞粞硫 、近き は 母』 徙、 或は 藥師 ながね、 

刀舍の やかた は 貝な ビ を ふせた らん かこ、/」 ぐ、 湖 は 藍う ち 流した る やう なれ は、 う へ 里の 名 

ヾ」 もよ ひつらん かし ど 、あないに 戯れて い へば わら ふ。 そ," 此相內 や、 そのいに し へ 安倍 比 

羅夫、 ゑみ しら のお こ b たる をう たん VJ てむか ひ 給 ふるに、 いぐさの いさおし もさら にあら 

さなる ビき、 安東 ど いふ もの 比羅 夫に まみ へ 奉りて いふ。 あか 遠つ おや は 長髓彥 のせう ど、 

濱 安東 浦 を 知る 所 VJ せし 安 日 か 、遠き 末のう まこな bo あ ふきね かはく はヽビ をつ おやの 罪 

なん 今 ゆるした うば. ^たらば、 わかいの ち を 君に. さ 、げ て、 暇 夷ら をう ちて 卒む。 比 羅夫か 



t きめ t: つ 



菅 江 眞澄集 第 六 



; .ヷま . 

f えへ 1 At . 

わさ 一 

rLC-\xw :ゥ 

わ, f 



「十三 往来」: 



處々 地名に 

殘る 



くビ 帝に 奏し 奉,.:.^、 {女 東 を 先 どして つ い に ゑみし にう ちかち、 そのい さおし をめ でて 安 « 氏 

を あた へ、 かれに ゆか, りの よしみして 比羅夫 都に 歸. り 給へ は、 安 * の 家 を (女 ど 名の"、 は 

た 上 祖の安 mv;*T いひ 傳ふ。 はるかに 時世 も おしへ たたりて ヽ乂、 ゑみ しら か いくさ をいた 

したる に 、安東の 末の 子致柬 V- い へ るか これ をう ちた ひらけぬ。 その 功い ぐ はくなら ん VJ 將 

fs- になし 給 ふ。 一 條院の 御宇に 蝦夷 又 襲ひ來 るに、 致 束 か末阔 *、ftc たりして 松^ 1 にいた 

h 、かみみ ち、 しもみ ちょり あまたの 軍いた して 戰ひ かちて、 魁 4::: il 人 を ^,こして 來ぬ〕 

圃柬 の子頻 良、 その 子 安東 太 郞 賴良 ごい ふ 名 を 賴 時、、」 あらためて、 われ ど ,::i=^ i£ 將: 水の なの.^ 

して、 みちのお ぐ、 いて はの、 ふたくに のつ かさ V」 なりて ヽ男八 人 女 一 一人、 十 VJ - 】 ろ の 子 を も 

ちて け"。 遠き いにし へ あた に、 その 世に は 家居お ほく 榮へ た りけん、 わら? の もて あ 

そぶ 十三 往來ズ 一い ふ册 子に 、近き 世 まて ヽ都 にたく ふ はか.^ 里.、」 みて、 にき は 、しかりし よ 

し を かいたり。 安東 も此ぁ た b に 住 て ヽ そ の や か らも い V 一 多ぐ(.^=<^^氏 の た く ひ ひ ろ け は は、 

此 あたり を さ し て 、安 日 氏 ごや も はら いひ つら んをヽ 今 の 世に.? 内 V- や 人の いふらん かし。 

松 前の 島に、 上國、 下 國、、 J いふ 名の 西磯柬 磯に 在る は、 上 近、 下 S1 にゃあらん か。 ひ m-w 路に. W 

、 / ,3§..0、 丄天註 — 南部 田 名 部の. 返、 大平、 安東と いふ 入,.^. の, ヽ ^^.,<ハ>:-.,1!- おん、 すめり ん、. 

穿 VJ レ へる 湾 あ トー 港 ぁリ、 今 は 安渡と 文字 かいか ふると 見へ たり。 、步 レノ 一 , ン - y t / , 

海岸に 出て 東 太郞堯 勢 やすみ かしたり けん VJ ヽひ VJ りお も ひて 麓に くたり、 たかく さの なか を 左に おし 

外 濱 奇 勝 あ 



管 江 露 澄蕖 笫 六 



權現峰 



小 泊の 港 



附近の 名處 



一一 九 八 



力ら 



わけて、 S 川の 澤てふ ほごり よりあな ひに わかれて、 行す ちはヽ おこり 火な ど ふむ こ 、ちに、 

日に 燒 たる 砂子の 中に、 はき さし 入る つら さに、 VJ く 過 かてに、 しほ かまの あた. にいげ も 

ぐ」 め、 うしほに 足 を ひたし ヽ權 現鄉ヽ 蝦夷の 沖 邊の大 島、 小嶋、 笏島 などの、 かもめの 波に ゆ,. つ 

れ ありく か VJ 、行に したが ひて、 ころも か はりて は 遠う 近う 見やられた, Co 此 4^ の 名をヾ J 

へ は 磯松 VI いら ふれ VJ 、まつこ そ あらね。 

大嶋ゃ 小島 見る めの い W 凉し 磯松 風の 吹ミ なけれ ビ。 

さし 出た る 尾 山 を權現 it どい ひ、 ある は 櫂 現 か 鼻 VJ いふ。 (赚 l^lllf な— はさ、 P だ 此」, ぉ權 

いひ 义 御山と いひ、 はた、 こん けんが はなと もい ひて 祌ぁリ 、飛 龍 こんげんと いふ ゾ 丄 り, タ,) vpolffr: 

此 さきに あやしの けものす みぬ。 ある 人の、 猿猴と いふた くひな らんと いへ り。 j "f^.=i の 形の 獅子頭に よく 

似 たれば、 筹子頭 を さして こん けん VJ い へ る、 みちの く ふりに つ いて、 うは そくら や、 そこ や 

まつ, た, けん、 飛 龍 櫂 現 ざい ふ 神の 祠を たつ VJ い ?。 中嶋、 母 夜 山の ふ も VJ をめ くりて 

脇 本の やかた を へ て、藥師な かね の林^^」 へ て (一 11^11 師し長 It と あ ^ ビ竿 にか やい パ;. し。 の)、 海邊し はし 行 

てく づれ山 をく たり、 めお VJ 石 をよ ちて、 津輕阪 (l^f 德: f 名 盛に よよ.: へ弘』 I へ) をお りの ほ 



. KV し 



て 小 泊の みな V】 にかつ 到ぬ。 こ 、を、 紀 のぐ にの、 那智 の大泊 村に たく へ てけ る 小 泊 どい ふ 

もの 話 そ あ,. ^ ける。 

; P 四 BO いまた、 VJ はぐらき. よ. ものして、 この 浦に 在る 七ッ瀧 S いふなん 見に, ラビて パ つ 



れば、 かぎり もな き あ をうな はらの 沖 行 ふねの、 ほから^, \ビ 、い そや まの そかり より さし 

いつる 日 かけに、 蝦夷の 千島のに ほひ わた b て、 いどち かぐ そ i わたさる る 機 輪った ひヒ 

ッ fa 綺ヽ 六澤ノ 1.、 靑石 7 崎 ヽ屋形 石な,.」、 しほ かま ふたつ 過て、 くろきお の" からす、 ひきから 

や、 それに 麻 芋な どのみ たれ か、 -.^ たらん かこ ビぐ、 ななき だ に _ ^瀰 つ、 あらきし はせ に 流 

れ いづ。 

夏 引の 手 ひきの 糸の 七 はか..^ かけて を 落る 瀧の 凉 しさ。 

^の 音 はげしから す、 さら-/ \ ?ど お つ るお もしろ さ。 行か ひこ、 にしげ う も あらね》」、 碰水 

つけ はこぶ 牛 ひきめく b 、三 顧 餘 るすぎ やう 者 、初 荊の ゑ ひすめ おひ もて 行 あき 人な ど、 ま 

れ- にかよ ひ、 漁の わさすな る 人々 も 行ぬ。 

岩った ふな、 っ瀧浪 いその 波 眞釉凉 し く 通 ふ 浦人。 

片輕石 VJ い ふ處を 過て、 山路 遠く わけて は左爾 宇志 ご へ..」 いふ、 こ は 宇 天 都の こなたに 出る 

みち も 近く 見て かへ る OSSSSES^) この あ? 船に て、 うてつめ ぐれば、 

つばめ さき LI 、 、 、、 ま i 北-; ,i 丄ぁ. *H とりす めり、 W 入 凡つ ば 

千 丈 穴、 胡 鸞 岬、 珊瑚 の 洋 な ビ 見どころの あ..^ ヾ」 いへ ヾ」 (け! S とい 7 V S 瑚の 沖、 海の いと. T かくして 

珊瑚 樹齡 ;^. ?.; - ュ!! し)、 舟し あらねば 行す へ なう、 おなしい そわめ くり 來 て、: A さに あゆみ か. ソじ 

て 、ひるつ かた、 けさ 出し 宿に つきぬ。 け にゃあらん 行か ひの 路叫见 にたれ..^ どか。 H さな 

外 濱奇滕 一一 九九 



餓死 者 法耍 



下枉に 泊る 



菅 江 眞澄集 4 米 六 11 一 ◦◦ 

かの あっさに 休ら ひて、 夕つ けて いてた て どて 宿の あるし の い へ VJ 、や をら 出た つに 春 洞 庵 

ど いへ る驟林、、ぁ,.^、西願寺v」ぃふ 一向 あ,. >、 無緣 山海 満寺 VJ いふ 淨土 あ, o。 海 靜山正 行 寺 VJ 

い ぷ ほく ゑき やうよ む 寺に て、 十 どせ あまり 二 マ、」 せの ころ ほひ、 世 中 や はしか b. し ビし飢 死 

たる のら か、 なきたま 、ヒ ふ ら ふ 法の 行 ひ す ど て、 うなの わ に ^も 聞 お ざろ くば か,^、 いそ 

近く 銅鑼う ちなら しあ-.^ く を 聞て、 浦人み なまうて ぬ。 此港 をい さ 、か 離れて、 水の 間 ど い 

ノ: V へ 

ふ VJ ころよ .0、 海邊を 左に い V」 深く 澤 にわき 入る もの あ.. >。 い つ こに 行 や VJ へ ば、 下 紝ヾ」 

い ふなる、 かぐれ 里の あるに 行 さ ふら ふ ど いら ふる に、 われ も 見なん >、」 か 、el かゆく し, に つ 

いて 行ば ヽ いそ 山た かく 木 茂りて、 赤 倉 か 嶽.、 」 いふ をお びて くた る 九折に た、 すみて、 谷ぞ 

_ J にの そめば、 あら 海に つらな..^ て; S 木々 の 間に 見へ、 家 15 もビ ころ-. \- にあら はれけ る。 

遠き いはき ね、 近き 刀舍 のみな V」 ベ など 見やりた るお かし さ に、./」 ばかり あ, o てく た. り、 赤 

倉の 麓に、 ふかき 水の はかりら しらぬ 大池 をな か に へたて て、 はたち はか. の 家 を、 蛆 谷ヾ」 

もい はすた て か さねて、 夏の か ふ - J やしな ふ ど て 桑 折り あ, き、 い VJ なく 粟 畑 つ く.. r 柴 ど b 

て、 磯に つ る わさなん ヽ£ よ.^ しなら ひた, 00 

淬 につ..^ あれに 木 こらん 山の した 前に 海 あ b 海 士の家 VJ て。 

け ふ は 日 はしたな b 、こどに 海の けしき も S まほし ぐ 宿 も.^ ら .^,0 ^どい 、ま、 j 』 义ュか b-i.^ 



,£ リ;^ .7 0f 

Kx, , フゝ , 




菅江眞 澄 集 第 六 



• ノ \ 



, ゝ 二 



クぇチ ザ 



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為 え. 

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江 

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岩々 島々 



車かぢ 



ど て、, :15^ 郞のを さならん ゆるしぬ。 粟 まし,.^ のい ひに 水 麻の しほ つけして す 、め けれ は、 

あきなら て あはれ そみつる 夕 まくれ 海 士の釣 舟 沖の; 島。 



廿 五日。 きの ふの かう しに や、 あっき はまちの つかれに や、 こ こち そこな ひたれ は いてた.' 

す。 磯邊ち か/、 出 見れ は、 小舟の ビ もつな VJ いて 法師 石、 多 都 万 知、;^、 加 志-: 、太 火 W 波、 北 

嶋、 袁具都 鱧、 粉濱、 樋 乃 口、 海狗 穴、 中 崎、 鵜 乃嶋、 赤-:. 力、 經ケ <1§、5^: 志 也 字 乃 波: 力、 波 志: 力、 

阿 差 宇 奈爲、 於 保 万、 美 豆能満 さいふ 崎 V」 も をへ て 小泊 に 行 VJ て 、^2-碱 か い た て て 榜ぶ ぬ w 

やる 立俟 は、!: に はつりして んビ てまつ 此巖に 立て、 風 は い つ こよ.^ かふき ぐらん *、Ji: 方 

や も を 見やり、 叉 魚のより く を 見き。 はた、 岀 こし 吾 男のお そき など、; g 士 のめの、 波に ぬれ 

たちて まつ 名に や VJ おも ふ をり しも、 舟の こ 、、- 0、 ご ふや, フ にこの い そや」 ふして * J ,さ く る に 

礒に生 ふるわ かめ やお も ふ 涯の很 たちまち こ 、に歸 る 釣卅。 

へ 天 註 —— 法師な らん 坊主 岩と いふべき を、 ボ ウダめ -ヽ £.ryst>< ぶ vlnfv^- -ヽ て- - t^m->'^K\ 

1„^^^1<?,^.^1-と いふより よこな まリて ブッチべ とい ふ 名 ありと。;/ ^^^^s^^iH rrT{ y T ( r バ \A レソ 

峽の半 斗に 麻 まき、 粟、 稗つ ぐ 、梨の 木 山、 ふなはし 山の あたりに、 女 どもの、 たかやし うた 

ふ - J ゑく 高 やまの 梢に ひ ヾ きた るはヽ 蟬の暄 か V」 、き い あやしむ はかり 鋤鳅ご れ り リ 

乙女等かむれて山はた穴>^蟬の聲かぁらぬかぅたふ 一 ふし。 

廿 六日。 あさく もりの け ふの あっさよ、 夕立 やし てん、 みち 巾に 行ぬ れんより は^::: なんい 

外濱 奇^ , 



下枉を 出て 

早乙女 花 



十三の 港 



十一 一; を 立つ 



^豆 權現堂 



管 江 眞澄蕖 第 六 . 

て いきね ビ、 あるし、 け ふ も VJ ビ めぬ 



一一 10 六 



廿 七日。 山をぉ..^のほ..^濱に ぃててヽ下枉を遠さく。 かくて、 見し 脇 本、 礒松を 過て はまべ 



仃ほV」ヽ波流比奈委ょ.^ゎけぃでたりし空河年,、J ぃひ、早乙女多比マ」ぃふひろ野の水海の へ 



\ ィ 



たに ある に、 その さ を V」 めて ふ 花の 眞 盛なる は、 紫の むしろ を 一 里 はか. り もしき たらん やう 

こヽ 曰い ナ i6 よ a 'ぐた ゝ す!,^ al^Te.-,^ へ 天 註 — 早乙女 花 は 燕 子 花の たく ひ、 にな さう ふとい ふ ものに 似た リ、 

I E 力、 V ま に りぐ ナ やり, 五月の ころも はらさけば、 さ をと めと いひ、 ある は 早乙女 花と もい ふ。 

三 河の 國池鯉 鮒のう まや の ほとり 野 池/ 0|§ 、り ail c ヽち > 、ゴ r-JV ヽ,? ^つ 6、 ソ: t sra^Mli^ /こ 5 

とい ふに、 四月の ころい と 多く^ 花 也 。、一 尔 も 避て もゝ ズ、、 T ,c V チ 6 ,^ よれ る| ;!^ に へ ナ る 

舟に、馬も人もを-.=^重りてヽぁゃ ぅげにくりゎ たさる 、 なかめ い VJ よけれ ざ、 見る こ 、 ち も 

なう、 十三の 港の やかたに ス來 て、 能登屋 どい ふ 問 丸に 泊 も、/」 む。 

廿 八日。 この 宿の 庭の 棺に 、木の 鴉 をつ く. りすへ たる。 

あな 樂し 朝夕め てて いく 世々 の 末 も はからす 宿に すむ らん〕 



廿 九日。 宿 を 出て 濱明 神に ぬ さ VJ..> て 、七盟 長 濱の路 やい なん VJ おも へ V」 、暑さに 休ら へ る 

家た にあらぬ ビき、 、はた ヽ たかすな このみち もた ゆけ なれ は、 六箇 村つ 、き VJ いふ、 やかた 

もい VJ 多き 路もぁ bvj 、人の い ふ をし るへ に 十三の 浦 を 左に 見て ヽニッ 森 も 過て 砂山の 

邊に 休ら ひあし 原 を わくれ は、 みちの へ にあけ の 鳥居の たてる を 入れ は、 左に 池 見 ゆ。 此涯 

をの ほ. て、 伊豆の 神 をう つした る祠 ある、 そのなら ひに 建る 石む ろの かたはらに 、「伊豆 權 



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管 江 K 澄 集 第 六 



f ナに 5: マ、 >G 

?^) c, 

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^ f え 崎 



虫お- 



千 貫 峙俗說 

正子の 缄祉 

持 潟の 由來 



逆堰の 創設 



現 堂 地 南北 五 間 東西 三 間、 御手洗 池 柬两七 十 間 南北 五 十 問>ぉ内出来§:^:11*北九卜|1、^ 

司ェ藤 式部」 >」 そかいた b ける。 阪 をく たるに、 みたらし 河 VJ て、 いさら ゐ なかれたり。 

け ふ- 二」 に 御 就 やすらん そこ ゐな くみたら し 川の 水沾 くして。 

田の くろの ゐ せきの ほ V」 り 水口の あたりに は、 虫 をく りした る も ろくの 虫の かたし 〈を、 

わら もてい V」 大 につぐ, o、 にぬ, て 木の 枝に つけて 立る を、 見る 人の 虫 さ へ 肌のう す ,にお》」 

ろ きぬべし。 富 范邑に 至れ. 

みそき して こよ ひ はら ふ ど みやち かき 小 河の 水の 凉し かりけ, 00 



高き 岡に 飯 形の 社 ぁリ。 山路め ける 砂原 を ゆく 左に、 松の むらた てる 處を千 ste. こい ひて、 

その かみ は 家居 あま たいらか をなら へて あ..^ たる 頃、 かほよ き 女 を、 都より 千 W の にか へ 

て、 こ、 にす へた b しな V」 、行つ る の 語る を 間つ 至る。 路の 右に 大池 めりい 柵の- -.. - 

て 小高き?」 ころ あ, o、 いにしへ 、正子 V」 の VJ いふか 此 城に すみ 給 ふたる。 そのう はな.^ に 

や、 をん なめに や、 その 千 貫 女、 あか っける袴めらはんVJて、此水むかしはひろか,.^け乙にの 

そみ てあら はひぞ しける に、 いか、 した. けん、 その 橋のお きべ に 流出た る を VJ ら ん VJ 、身 

もなかれ て 穴 H しくし つみき VJ なん。 さる ゆ へ 袴潟ビもぃひ、水のかたも5^§に似たれば、し 

かなん 名のお へ る VJ もい ふ VJ そ。 田 草 ひぐ 女の、 手 あら ひ 休 ひて^ かたりて いふ、 あか 叫 代 

外濱 奇勝 r: 二 



正子の 宿 



管 江 眞澄集 第 六 11 二 11 

さきのお ほち なる もの、 今はヽ ふた も , ビ せの 昔に や 過なん、 弘 前よ,.^ 來て、 坂 本 A 郞兵衞 VJ 

て 、よろ つ こよな う. かしこき 人なる か、 こ 、 の 古寺、 古城の 邊に、 田 個, 家居せば よけん VJ い 

ふ を 人 聞て、 水 はいつ こよ, か 引 もて こん。 坂 本、 この 袴 潟より 逆にお VJ すへ しどい ふ を 人 

聞 あさみて 、おこなる こ VJ か、 世に、 さかさまに 水 ひきお VJ すため しゃ は ある VJ 、を どか ひ を 

はなちて 笑 ふ。 われ 水引え す は、 此 はかま かたに 身 をし つめん VJ ちか ひて 引た b. ける 水の、 

今 もさ かさせき VJ て 水な かれ、 人 集. c て 田作 b 、村 VJ なり、 まさ ご どなん いひ そめし か VJ 、近 

き世ビ な.. ^ て は、 車力の 村 VJ おなしう 名の るな VJ いひて、 ふビ 田に お. ぬ。 あっさ はいよ、 

むね やぐが ごビ、 火 をお ひたらん こ 、ちして 行に、 めくらめ はす へな う、 村 はしの、 かの ふる 

城の あどなる 家に 水 こ ひ 休ら ひて、 日 かけ かた ふくころ 心地よ けなれ は、 麻 生の 邊を 水の な 

かる、 にの そみ てヽ 

行水に ft のた ち 枝の かけおち てな ひぐ やけ. ふの みそ きなるなん。 

布 美 通 吉の朔 日。 正子 いふ やかたに 在て、 つ VJ めて、 穴 >1 のうちく も, てい V」 凉 しう 風 ふけ 



、天 註- 



- 此 よべより 泊し 宿 は、 いにしへ は將 門の 館 あとに して、 こ \ に 家た てて すめる。 ある 



t つし; はしめ 、やからみ, なし^ ろ.^;!;^ し、. ち,, ん, AJVMT^*^ も- i らいかし。」 f-AP,.^ ノ, j,CI の-. <r のい へ; り广 / 

- 露け しな 夜の まさころ も かたしき てお き 出る; P に 秋 も しられて。 . 

こ ちい またす しからね は、 あるし の- yj VJ むる に まかせて、 ひね もす 肘 を 曲て くるれば ヽ 




斗 I、 で お 4 

正ェ 二び マ やと J,, 



ゆ 〔力 s£f fl tS" . 

^Ir?^ 、 T j, つ. r. / - ナ r 

i. ト 、 -ぁズ ゾ! 

つ/ぶ 



十三 



二 止丄ぶ 15) 



外濱 He!? 



大 蘭の;^ 

かまげ そ 

三 筋 芋 



おきれく 

ふ つ こ 

いらん こ 

力 いぐさ 



江 眞 澄 集 第 六 ts 

夏ず 刈の 大簡 の蔬を あら 板のう へ にしけば 、ふす に 蚤の すたぐ 怖れ こそ あらね 蚊の 多 さに は、 

ふる 里の 穴于 めか 、 らん ビ© び 出られて ヽ釉 かつ ぬらす 夕 くれ、 蚊 遣た いたる 爐のも VJ に-女の 

み 集て、 签上 r きほ^ W は 1;^、 とか ビか "4、 お S 。より) ごい ふ もの を 手 ご どに ど、 りて、 うらわ かき |i 

P みすち tV ぐ J し 

女の いふ、 い ,/」 はやこれ うみて、 又 七日 前に ひ VJ 目籠 をう み、 七日から は 三 筋苧を うんで、 老 

人の 母に、 布 を, てきせ 申さん,, J 、き やうな る 子の もの 話す る を、 それ か 母なら ん老 たる 聲 

に、 わかいの ち、 二 VJ せ 三 VJ せ も 、なから へ まくお も ふ./」 やい ふらん かし、 遠う お ほろ けに 聞 

ゝ M し J, よ ヽへ天 tt. —— みち のおく のなら ひとて、 老 たるお や ある 女 は 一 日に 苧三餅 を、 ふん 月 七日より 來ん 七月の 七日 

- ^ .r- ( バ まて, 一とせ を こたら すう みて 布 かた ひら を をり たく は パ 、親の 身 ま か り ける 衣と し、 そのお やなからへ 

れは、 つねの 衣と し、 乂 三筋苧 いくた ン 

ひもう める と、 めて たきた めし 也 y 

痲 いぐ」 のなかく も老の こまか へ,.^ 親お も ふ 子の 行末 も 見ん。 

VJ ヽ この 女 おきなに か は b てよ みつれ は、 はや、 みな ふしぬ。 

二日。 「夜 は 明たり ヽ おきれ-/ \ 、ふっこ、 いらん こよ。 かいぐ さか. 'にいけ く o」(f^l』^ 

2 似" にお、 さ い て て、 女子 ニー 一一 入 腰に 鎌? さして、 門 

よ.. - うた ひゆぐ。 軒の した 草 、つゆ きら-/ \VJ 見へ て、 

今朝 は VJ て 庭の まさこの 露 ふみて お き 別行 釉 ぬ れ に け 

こ 、. ^出 遠 さかる みちの 邊に、 大 なろ 鷄居 のた てるに、 いど 大 なろ わらの ふみ もの あま;^ ヾ」 



牛 潟 



平將 門傳說 



と と の サ延 



^かけた る は 、二 王 尊の お まし に や ど 坂の ほりて まう つ れば、 大山.^、 化 兄 神の 社 也 "こ は 何 

のね かひに て、 杣山賤 の 手 向に したるな らん。 村め h 、車力 VJ いふ、:; a 代 VJ いふ 池 山り、 小 g: 

ビ い ふ 池 あ b 、はた、 牛 潟 どて 湖の こどぐ 大 なる 池 あ..^。 この.; S に延 -4i 、承-牛の いにしへ、 將ー 

gj や、 よ ベ 泊 b し VJ ころの 館に こもりお はした-^ し,/」 き、 車の 牛の、 ふ ど、 も のにお t> て、 此 

. ^にお VJ.O 入, e てうせ た. しぐ J 、も はら ヽビ ころの 人の い ひ 傅 ふ る はまこ どに や。 そのころ: 

よ,.^ 牛が たの 名 も 聞へ たり どか。 見た まへ、 この 海の こ VJ く大 なるな, こ; り 友な ふ は、 あい ; 

たよ. o、 すきやう しあ, ぐ 法師 V」 なん。 牛 村に 入る。 

一 

たれ もさ そ浪 はものう しかたら ひて いさ なぐさまん,;;: つ るる 友〕 • . 

一 

娃 かやに 休ら ふま、 あるし 猶 かた..^ て 云、 よ ベ 宿した る }^ 子 ど は將門 をい ひ あやまれる w 一 

へな らん、 半將 門の 出城の 跡、 そこな,.^。 ® にしつ みし 牛 は、 將門 つねにめ て 給 ひたる、 いち i 

も つ の 牛 VJ 聞 侍る、 さり けれ は 車力ぐ」 い ふ 名 も ゆ へ あらん か。 こ S w なる 山 を も の 神. こ 巾 一 

て、 騎 鞍ぐ」 い ふ處の そこに 在,. かの^;?はこ のみてぁら駒 ザ」 のり 給 ふか 、二の- = ^ふし 死た る _ 

むくろ をか^ -て、 いま 神ビ いは ふに や 、そのう まの しづくら ffl し處 ならん か,、」。 * の". 1 に 

か.. > ほした る はヽ松 前の 島に 多? -る室 茅 V」 いふ 草 を こ 、にて は 刀 どなん い へり、 これ もて: 

手業に筵をそを..^ける。 此ビ どか. しどて 男 一 一人、 ぬれた る 布ムを お. ねに かけて はしけ. 

外濱 奇勝 0^ 



菅 江 眞 澄 集 第 六 . 一二 六 

. 露 ふかき 秋 野の むろ ち^にき V 、- あさの 袂 やい./ J VJ ぬるらん。 

かく VJ 、もの かたり 聞し まに よみて お" 堰を へ て 、! ^瀧 村 もす くれ は 坂 本、 畔屋 ビ いふ 二 村をヽ 

E 光の 沼 筒 木 坂 ど 、いま ひ VJ つの 大村 V」 なりし をいで ゆく 良の 方に 田 光の 沼 C^§sisf4> るお は i 连し %、 I 

f、f な夾 まの Is もな 聞ら へんた つ >」 て、 山 田 川 出世 川な かれ 入る 湖め."、 この 水 十三の 水 海に おつる..」 なん。 

^綱 もと 瓶 館 岡 見ん VJ て、 みち ふたつ ある 右なる 小高き 野 添 ひの 細路 より ゆけば、 めて に 松た てるく さ 

力 岡 

Jit^^D^^^^ . へ 天 註 — むかし 祌 のみや しんの ぁリ しと。 此 あた. 一 bbM り 3t f ま enp、 

もに を产 of! びュ: sVJ レ > V りの なら ひに て 社 にても 祠 にても 堂と も はら ヘリ こ.^ チブ りび i るに t は带 1^ 

小 甕、 小壺ヽ 天の 手 抉、 祝 瓶 やうの、 いにし へ の陶 のかた したる うつ はの ほり いづる。 され は 

瓶 か 岡の 名 はふり たれ ビ、 近き 世の こ VJ にや、 此 山に 城つ くり、 やぐらた てた ま はなん の、 こ 

、ろね かひし 給 ふの を b しも 聞へ たれ は ヽ今館 岡 いふ。 この 村な かに 來 つつ 宿つ きた.. >o 

もく だ を 出 三日。 やの 翁 ほ VJ けにぬ か つき、 は VJ 、あく ひうちして 、け ふ. をた 、ふきに ふいて、. $: の 形 

す 

したる 小瓶に、 つ はきぬ。 此器 や、 かの 岡邊 よ. ほ, 9 來, ^けん。 みつ わくむ 女、 山 茶て ふ も 

のをひたに煎てヽぁぃだふりに茶鍋に茶籠さし入てヽかしら茶は汲ビh^てヽへ いじに うつし、 

天 目に 布し いて 掌に すへ て、 ふ . ^き 茶 宪に鹽 つけて たて ヽ茂 久陀 まいれ どて 朝 茶す、 めぬ。 

こ は 山に 生る 鳥の 足に 似た る 草 を、 もく だ VJ いひ 山 茶 VJ もい ひて、 蒸しい, て 煎し、 ある は、 

つ ねの 茶に ませても 、せんじの むなら ひ 也。 け ふや すら ひて 夕され ば、 山より 畑より 歸,. ^ぐ 



I 




外 



牛寫 

, へ Avts よ 



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脊) 一 £ 

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盆^ を 待つ 



さなぶ り. , 

子に 窓 塞ぐ 一 



大伯町 



る 女、 いひく ひぐれて 蚊 遣た くころ、 大鼓 ,フ/ ^ラ ちなら す は い つ こならん V」 見れ は、 tt 

を 辟ぐ VJ て 、高き 木の 枝 に ぁ な 、 ゐ をゅ ひ ぁ け て の ほ 、 わ か き 男ら、 つ 、み、 W に はやしけ 

るに、 口 琵琶,/」 い ふ もの を 吹 あはせ て あそ ふに、 を ど めら は盆蹯 のなら はすに や、 わか 門に 

ひ VJ^O たちて、 その まね ひ をし、 ある は、 みたり 、よたり 小, 螺 にうた ひさ 、めいて わら ふ。 き 

の棺を も,.^ 來る 三日月の 光に ヽ猶此 ふ b あら はに 見 へし か は、 

を VJ め 子 か 築し さや ま 增る らん 月 も夜每 にあ はれ そふれ は。 

うち よむ、 笛つ 、みの 聲の M- にたちて、 いも ねられぬ 枕が みに、 wffi さはき 猫の 追め くる 

に、 なにな らんお V} したる を さく. c- もビ め、 蚊 遣 火の 光に さし あてて: れは、 田 の 休ら ひ 

のころ なん、 さな ふ. > だんご (巧?^ 田 休 植らを 化 のれ. f め 左; !^^リ 利。 と Y いふ もの をして、 かやぐ きにさ 

し 窓 ふたぐ VJ て、 家の 口の ある こ VJ にさした る。 その、 さな ふりの もちな. け"、,」 て、: の 

翁 か 、枕 を そばた てて わら ふこ ビか. きりなし。 (ほ f;^^ 疏,^ は =5。 を) 

四日。 こ 、ちょけ に凉 しけれ は、 館 岡 をいて たちく る。 村 はしに 大な る 池ぁ..^、此池の W 

に ぁ た り て ヽ城 造..^ て ん VJ ほ h- した る ぁ VJ ぁ ,^ VJ か 家 六 七 斗 あ る 火 泊 町 ど い ふ に 氷る c- 

いて、 そのいな きさた めたら まし か は、 大 泊な にかし. r 一 い ふか、 町の 筋つ く.^ たてた る はこ 

れ なん。 薦槌 VJ いふ 村に 入る。 應の 木に 鳴たり。 

外濱 奇勝 》!1< 



木造の ェ藤 

氏 

ね ふた 流し 



島 田 氏藥園 



森 田の 藥師 

堂 ■ 



菅 江 眞澄蔑 第 六 一 さ ◦ 

里の 名の こもつち こ ゑに あらた かの 鳴 やい つ この 稍なる らん。 

磐 城峯を 右に ちかぐ 見て 林ビ いふ やかた をへ て、 吉水 VJ い へ る 村の あれ は、 水も淸 からん、 あ 

つ さ 避 まく こ ひ よれ は、 こ なん 水 はよ からす、 き はめて ぬるぐ 濁た る VJ て ヽ及も 出さ るに、 

ぬ るし yj てよ しみ つ , J にむ す はす も釉に 京し き 軒の し. 

J ' 

ゆん てに 村め また 遠から す 見へ て、 長 田 村 を へ て 木 作に 到る。 この やかたに まつる、 や はた 

のみや ビ ころに まうて てヽ相 知れる かみぬ しェ 藤定當 かや どに VJ ふら ひかたら ひ 暮れ は、 笛 

つ、 みに はやし VJ よめ け は、 わら はべ、 をのれ.. (-か 手 こどに、 燈の器 をお も ひ , ^作, 5 も 

てて b 力 や 力し- ふ b かさし、 みち もさ, あへ すヽょ ひより 更る まて 人の むれ ありぐ ま、 れ 

ぃの、ねふたなかしなめh^o 

五日。 け ふ 斗 は,/」 て、 あるし VJ かたら ひて くるれ は、 わら は、 大丈夫う ちまし b 、ね ふた もな 

かれよ VJ 、は 5 -., あ,.^ ぐ かま ひすし さ。 

六日。 この 宿 をた ちてん VJ い へはヽ VJ みなる こ VJ にて、 あかお やなん こ.,」 里に い きたり ヽふ 

たた ひ來 ませな ご定憲 送り出て、 こ の 町の このみち、 あなたに な V」 、いひ わかれたり。 下 相 

整ヽ屮 離、 屮田 をい きて、 山崎ビ いふ 村 (^f;^^ ま ^ 名山に 田」 とそ やい じなる、 ぐす し 島 田 か 庭に 石た て 

嶋 つく,. -藥殖 て 、間 ひろぐ 凉 しけに すめる に 見 休ら ひて ヽ淼 田の 村 さか ひに 石 をなら ベ て 坂 





,一, 5,i ャや V や- 



外濱奇 i 



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ン, 



蟲 送り 風 量 



造,.^ たるに ヽ はるく,.」 獎師 ふちの 堂 あ.^ ける にの ほる。 むかし s^s なに かし.、 二い ふ 人、 人 

なる 石 をお ひもて 來てほ VJ け VJ あかめた るか、 はしめ にこ そ あらめ VJ かたる。 の ほりえて、 

むらた つ 木々 の あは ひより 遠近の なかめ やよ けれ は、 たちめ くる。 堂のう しろ さまに.: 

あり、 こ 、よ ,0 十 腰 內の觀 音 ほさち へまう つるみち あれ は、 しか 立/. > ど そい へ るつ 卜 

て 船 岡、 床 前、 大 館に 到る ほ V」 、むしおくりす,.」 て、 人の かたしろ、 むしの かたしろ をぁキ 

作, り も ち、 いろくの 紙 幡を風 に ふかせ、 つ、 み ヽ笛ヽ か ね、 螺吹、 ね り さ わ き戯 れ舞 ひて 出 

外镇 奇勝 ,1 



御 扉の 濱 



鰺ケ澤 

鮫 堂の 緣起 



^ 江 眞澄集 第 六 き 3 

つら./ \- をめ くり、 はて/ \ はヽっ るき 太刀して きりはら ふ の わさ も あ, ける どなん。 大な 

る 野良 を はる,/.. \-w 過て、 浮 田 河 を わ た b 御 扉の 濱に來 け,.^。 此 いはや VJ のこ VJ き あま そ 

きの 上に、 むかし、 い つき 島 ひめの 神 を まつ.. ^た.^。 波風に ふれて ヽ此 いはや の 鳴 こ VJ あ 

^ヽ それ をお III びら のなる VJ いひて、 海なん、 かなら す ある VJ そい へ る。 上楚、 坂 本、 舞 卢ヽか 

くて 躁ケ澤 の 里ち かっきて 、古川の 橋に たちて 見やる ゆん てに、 かんかき めり。 正 八幡の 額 

は、 坂 上田 村 丸の かいた まひし よしい ひ傳 ふれ は、 ゆ へ あるみ やしろに こそ あらめ。 阿字 箇 

澤 のみな ど へ に 到..^ て、 田 中 町、 七 ッ石町 ビ の あは ひに 醒殿川 ごい ふなかれ た.. >。 その ゆへ 

をビ へ は、 こ 、に大 なる 鮫なん よさり 寄た. り。 ある 人の 夢に、 その 鮫 、なく ひそ、 漁の 翁 源 W" 

郞か 海に 入て、 いま 魚 ど はな b た .O-VJ て、 やかて ちいさき 殿つ く, て 神 ビ まつ る。 さり けれ 

は、 さめ 堂 も 申 侍る ど いら ふ。 こよ ひ は、 神明の かんわ さ VJ てに き は 、しう、 尙、 ね ふたの 

さ 、めき はやし あ, 9 ける やらん、 いまた くれぬ よ, り、 そのよう ゐ そせ. ける 杉浦ビ いふ や 

VJ に 泊る。 

七日。 つどめ て や VJ をい つる。 

ふ る 里の 夢 を はかなみ さめ ビ のに こよ ひ 誰かね てこ 、に 見る らん。 



椿 崎、 深 浦より 大間越 迄 



※同 



七 十六 日 

1^ 浦の 竹 越 

Ml 圭チ 



聖德 太子 作 

の 聖像 



斐陀 ェの藥 

師堂 



每 31.51? や a なん、 おかしき 秋の うら 山の V」 ころ/ \ 、も 見 まほし けれ は、 つどめ こ このい そや 

いた を 出なん ど、 かねても のしし かど 、よんべ 、ゆく..^ なう 風 あらく たちて、 木々 の W は你波 

なう 吹 折れ、 家 VJ も ふきた ふれぬ へ う 風の さはき に、』;^ ひご 夜い もね す 、あさ ゐ しつれ は、 け 

ふ は V」 VJ ま. りて、 あくる ふん 月の 十日 あま b 六日、 岡邊 なる 竹 越 VJ い ふ Hi: 九 世^の も. ヒを出 

て 港邊に 至,. = '、そか ゆか,.^ な, 5 ける 小濱 なに かしの 屋 にし はしかたら ひて、 行末の あないな 

T . 'くも 

ヾ」 ヽね もころ にかつ 閡へ て、 草枕 か,.^ ねん 宿 もまよ はし VJ てこ 、を いづ。 この 《.:^! のポ f め 

睫 t 音に まうて て 人に VJ へ は、 か 、る 堂のう ちに を さめた るはヽ の 子の、 み てっから 

作らせ 給 ふたる を、 坂 上 大宿禰 田 村麻呂 の、 ゑみ しら かお こ b たる を、 むけた ひら け 給 ひし 

ころ、 この 吹 浦に 置た まふ,.」 なん。 小阪の 右な る ち いさき 堂 こそ、 斐 陀のェ 等か^て、 お^ 

d>」 しのつ くち 給し 藥師 ふちなん こ 、にお まし ませ 、いら へ そせ.:^けるにし.:^き0 

礒の浪 うつ 墨繩の なかき 世 を かけて たくみ か 名 さ へく ちせ ぬ。 

W なんよ みつ V」 い へ は、 此 浦の VJ した かき 翁、 すし か へ しくて、 こ は、 つ はらに きいし らし 

VJ はお もへ れざ、 泉郞 かこ 、ろに も、 おもしろき やうに つゆお ほ へ ぬれば、 あはれ ねか はく 

外 濱奇滕 M 



岡 崎 山の 麓 

過ぐ 



田に 垣を繞 

らす 



菅江眞 澄 集 第 六 一 I 一一 一六 

は、 行なん 末の くま わ、 浦々 の 名 VJ も殘 なう つぐ b なして、 世に すむ もす ゑみし かき、 あか は 

まつ ビ にたう は,.^ かしてよ VJ 、ぬかの 波 も 磯に よ,. y そ へて いふに、 いなみ かたく、 この こ VJ 

契.. ^わかれて、 見やる 崎の 名 を 入 前、 ある はいふ 木綿 舞 、亦 はいふ 緜前、 いつれ やい つれなら 

ん 

わた つ 海の 种 のみ さき や これなら ん浪 のしら ゆ ふま へに かくる は。 



天 註 11 岡 

! i- 山 の 古名 



暴風の あと 



岡埼 山の 麓 行、 尾 越の そか ひのみち にか、 りて、 わけ わ ふる 草の 露い VJ 多ければ、 

は 蜂 森 山と か、 いま 波 知 毛 利の 名 出羽路 にあ ン 

り、 此 ところより うつした ると 見へ たリ。 ) 

行釉も 露お かさき の 山 こ へ て沾れ にし ま に 月 や VJ さまし。 

大間 VJ いふうら やかた にす む 海 士の軒 近う、 あげた、 くぼた を 佃. 0-、 はなち かふ ここらのう 

まヽ 山の し、 ヽ さる も 入 こ ぬ 料に や、 田の あせ こ VJ に、 垣ね を ひし VJ ゆ ひめく らした bo 

七重 八重お ほ ませ 小 ませ ゆ ひませ て 田 つらの ほなみ 鹿 もよ.. ^こし。 



小 柴の生 ひしけ..^ たる 片蛆 に、 新 山權現 VJ て ほくら あるに ぬ さビ, たいまつ, o、 小 坂お り 行 

ほビ もな ぅ橫磯 VJ いふ 村に 出た,.^。 海 吹 わたる 秋風 やつよ かり けん、 波の い VJ 高うた つ。 

磯の 名のよ こた ふ 波の よる ほ VJ ゃ澳 のこし まの 見 へ かぐれ なる。 

この ころ あら か し 風に、 この いその はに ふヽど ころ/ \- に 吹 やられ、 ある はふし、 ある はや 



濱は こ ベ 多 

し 



艫作峙 

黄金 崎 



榑峙の 椿 



ねの ほねば か,.^ なる を葺ゎ ふるに ぃビ なう、 はたつ もの は V みなしぶ かれて、" 衆、 ひえの たね 

もむな しけれ ざ、 浦 山 かげの 田の 實は、 さの みや は、 さはる こ ごも あるべ うな ビ かたりつ わ 

て、 浦人 ビ VJ もに 小 福 浦て ふや かたに 到て、 この も かの もの、 小 田の ふしこ そな びけ、 うへ. 

つゆ も ふきい さな はれさる こ ビ のた のし さ ビヽた 、すみて 人の かべい へれば、 

めくみ あれ や 露 もさ わらす 作る 田に はやち 秋風い つ こふくらん。 

この 海 へたに 濱蘩蔞 VJ いふ 草の ぃビ 多くて、 靑 きあつた、 みな,.」 しいた る やうに、 ペイ た 

かすな ごも さらに ふまで ふみした き、 岡に の ほ,.^ 坂 をく た て、 い ふ 村 そ あ.. = ^ける- 

苫家形 あまの すみかの 窓の 中に たく ひも 波の 都. is^ 晃 るらん。 . 

II の Sg どて 澳ょ b これ を 見れ は 、つど さし 出 たれ VJ 、その どころ に來 て见れ は、 さも あら 

しかし。 みち は 蟹の たく 繩の 形して、 みたにの そこ まてめ く, 9 くて く卞. ^、たかく さ を わ 

けの ほれ は、 こかね ざき VJ いふ どころ の あ- 9 け-.^。 はた、 田の 巾に ^お: ィ ciSi>J 力 い J 

人の 嫁 しるしの 石、 苔む してた てり。 屋 のなら ひたる に 入りて 休ら ひ 、沖れ 船 を: s:;^ ぅ兑け 

ちて ヽ 

行 ふねの こ をへ なして すくめく..^ 波の い つ こか 泊なる らん。 

〇 

かくて、 椿 腐 VJ も 海榴山 マ」 もい ふい そ 山の こ、 にあ,.^ けり。 あ、" 機の 波 は W いはの 末の t 

外 濱奇滕 S 



寺 島、 澤邊 



菅 江 露 澄 集 第 六 s 八 

のた もど まて かか, On てヽ 見下す たに、 あやうき こ 、ちそせ, ける。 ち い さ き に 入 よ ,ぉ 

都^ 黎明 神 どて 、澳玉 命 を そ あかめ まつ b 奉る。 いにし へこ、 にヽこ VJ さへ ぐから くにより 

舶の はなた れ來 て、 や b たる その ふねの 纏 を 造. 9 なして、 こきい にき。 そのころ は 海榴ぃ 

ヾ」 多く、 岩の はさま こ,, J に 生て、 さかり なるころ は、 朝な 夕: n のま は ゆき まて 波に てり、 みち 

くる 潮 も 紅に そめし か VJ 、近き 世の こ VJ にゃあ b けん、 いて はの 國恩 荷の 島山よ, こ 、らの 

鹿の 海涉來 て、 はみ もの 乏しき 冬の ころ ほひよ. 春 かけて、 雪の なかに くひ あさ, もて 餘波 

なう 見へ しか ビ、 近き VJ しどな b て は、 實ば へ、 ひこば へ のみ そ 多 かる。 しか は あれ もヽふ 

りた る棺も ころ >/,,^ に ましり たて, 00 

いそ 山に 春 は て ふた ま 椿 かかる やなみの 光なる らん。 

むか ふ 近つ 磯 を 寺嶋ビ いふ は、 うへ や、 その 磯邊の 岩の 家の 形し たれ は、 浦人のお ふ せ たら 

ん 名に や。 野路 をた V> る./ \» くれは 村 あ,. =>。 屋に VJ ひよりて、 あな あつ、 し はし VJ て かたら 

ふヽ庭 も籬根 も菅刈 ほした る。 窓 はいふせ き やう なれ VJ 、浦風の よく 吹 入て けり。 こ、 を澤 

邊 VJ そい ふなる 

露 ふかき 澤邊の 眞菅か b ねせ はまく ら凉 しく 月 や VJ さまし。 

猶 野原 を 來て、 眞 藤の 原 VJ いふ 坂に たちて 見やりた る 風 » 、こどに おもしろし Q 



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菅 江 眞澄集 第 六 



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岸の 鹿 島 

沖の 鹿 島 



岩 崎に て 



手槌藻 



濱茱 (もと) 



春 も 亦 盛に 越 へ ん まふち はら かかるな かめ を ほた し V」 はして。 

貝 竈の さか をく たれ は、 砂 間の やかたの 海へ た 近う、 辨財 天の 祠を 、邦み..」 の、 うちにつ く 

こめて 松の 群 立る いは 島 を、 へたの 鹿 島 VJ いひ、 近つ 洋邊 なる ちいさき 1^ を 沖の 加. W ど い 

ふ 。南に 遠く kg 荷の しま 山、 あ る は 寒風 山な ど、 溝の こ VJ く^の やうに こ そ兑 やら る る 。 

おきへ こく 泉郞 よお かし VJ なかめ すな まかち た ゆみて 船 やな かさん。 

みちの くの かしま ビ よみた る 歌なん 閬へ たれ ビ、 え もこ 、に はお はさら めど も、 たく ふ 3 お 

いし 九山ビ いふ ほ VJb は、 ふる 柵の あ のみ そ あ..^ ける。 そこに 近き、 S 澤 より 出ろ:; i き 

なかれ を 橋よ 、岩 崎の いそや かたに かかりぬ。 (Jf^Kf 名 も 1^\名國 はに レ亦に りた V ) ここに 

すむ 泉郎 のなら はし どて ヽ手槌 藻 どい ふ もの を 春の 海に 刈 ほして、 よね、^、^ に 雑へ、 つね 

の糧ビ しつれ は 、いにし 卯 辰の やわし か b つ る 世 すら、 うれ へ なけん VJ 話る。 天 都 地 S- ど い 

ふ は 多 都 毛、 莫名 藻に 似て、 い さ 、かこ どな. 名の. o そを此 浦に て はも はら ig* ど い ひ、 

ある は 毛 登て ふ 名 そ あちけ る。 海 士のを さ 菊 池な にかし の もどに W つく。 絲 にゃあらん、 

きちかう、 女 倍 子な VJ 刘 ませて、 軒 VJ ひ VJ しくつみ あけた る を 見つ つ、 山. ハ 崎の 泊して ど いふ 

こ VJ を沓 冠に して ヽ 

ぃま寺?」ゎけこし野ゃまさか..^なりきちかぅをみな へしの きに かり もて 

000 

外濱 奇勝 s= - 



庚 
申 
待 



菅江眞 澄 集 第 六 き 一三 

夕ぐれてヽを^oめヽますらぉヽゎらは へ も、 あらおら も つ どひ 出て、 踊せ, o-^^- こ にむ れヽか 

しこに 群れ .y。 

そこ どた に 寄る へ も 浪の海 士の子 か いそ ふみならしうた ふこ ゑ/^。 

月のお もしろう てれる に、 汐の ひる 見過し 月屋 のさき は、 その 名 さ へ おかしう 懨の はれて ヽ 

い つ こなら む VJ 浦波 VJ 友に うち 出て ヽ 

おも ひやる たく ひもく まも 浪 遠く 秋の 月 家の 夜る の あはれ を。 

かくて 更た bo 

十七 日。 雨のふ,.^,.くへ う、 あしたの そらの けしきよ VJ ためら ふ ほ VJ に、 海の あれ 出て 風 ふき 

しきり、 雨 さ へ ふ b いて ぬれ は、 えいて た 、す。 くれて、 人々 の來 集る に まし りて、 庚申 そし 

た,. > ける 

圓 居して 聞 あかさ まし なれ も かくね ぬ 夜 を こ 、ら なくむ しのこ ゑ。 

十八 日。 あさ ゐ して、 日 はした にな,^ つ y 一て あまの VJVJ め つれ は、 け ふ もこの 磯に、 月 まつ 

はか b 暮 にくれ た bo 

十九 日。 けさ はく もり たれ VJ ヽ ひる はれん どて いづ。 、律 鼻の や、 越れ は、 濱中 VJ いふ やかた 

な bo 



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急き' お,. 



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17 ふ i ^え、 

ク"、 



外濱 奇勝 




ズ 



浪の 夜る 月の あはれ やい かならん このは まなか にす む 蟹 やしる。 

佐々 那比川 VJ て 小川な かれたり。 こ、 をい さ、 か 左に 行ば 牛 田の 觀-: 竹 どい ふ あり。 むかし 

春 田 うつおの 锹に ほ,. y いたし たれば、 そこに 堂つ くりて、 今 も 人 あかめた ふ どめ..^。 ^さか 

の ほれば 帆立 澤ビ て、 大 なる 保 太 氏の かた ある 石の いつれば、 しか どな ふ。 はた、 もん/,^ 

の 木の く ゑした る 石 あ. ヽ いて 湯 あ, o。 猶 ふかく わけ 入ば、 根 瀨てふ 山お くに 左々^ 比の? J 

湯め,.^。 その ひんかし のおく 深く、 むかし ましら の 浴したり V」 て、 いま 猿 乃^て ふ 名 そな か 

れ たる、 その 處 あれ は 人 わけい..^ ぬ。 久 田の 村に きいた る ほど、 雨 や ふ.^ こん、 $g き. W 出 、も 

かきい そ 山 も かきくもる。 • 

雨 もよ ひさた かに それ VJ 見へ わかて やまて ふや まに か 、 る むら-中-. ム。 



术冰 山ち かく 雨の あし どくふり いてて、 おもしろき 島山の あ..^ けるな かめ も あらて、 す へ なう 

さ 、やかの 木の も?」 に 笠 や、/ J,.^ して 休ら ふに、 いよ 、ふ, o いやまさりて、 

し はし VJ て 憑む 木 かけに 雨 はも h- やまてた も. VJ の沾て ゆか まし。 



根 瀧 川 を わたる VJ て、 

行水の い VJVJ ふか けん 雨そう きそれ さへ ねたき 名 さ へな かれて。 

おもしろき いそへ の 山 をお. の ほ.^ ヽ めく、 り-. \ て: 牛 澤川を わたれ は、 m の 屮に子 待.,;: どて 



蕾 江 眞 澄 集 第 六 き 1 一六 

石 VJ もの 立り。 乳の 乏しき 女 こ 、にい のれ は 、そのし るし をう VJ そい へる。 大濁川 VJ て 、お 

かしき さは ベ 、にわけ 入,. >ヽ はた、 行人つ か VJ てい V」 高き を 見つ 、、かくて 松 神 村に 到る。 雨 

猶ふ, 5 くれは、 いまし は VJ て あまやどりせ b ける。 いよ、 ふれ は、 いか 、 VJ ためら ふ ほビ神 

な, o- ひ /^きて ヽ 

笠 宿. り f J > にし はし VJ はれま まつ かみなり しき 雨の を やます。 

ふ. C くれたれ は、 すへ なう、 此 大屋 たれ VJ かやい ふか も VJ に 泊り ぬ。 

二十日。 け ふ も雨猶 ふ,.^、 雷 ひ きい や ふれ は、 えいて たたす。 

廿 一日。 つ VJ めて 晴 たるに 宿 を いづる。 この頃の 雨に、 いそ 山の 木々 もい そちち かく 老てヽ 

高 岩 VJ てお もしろ き いはほに 、なに ぐれの 木の 生 立る。 田のほVJ,.^山の岸に、鳥井のふたVJ 

ころに 見へ た b 、なに 神のお ましに や VJ あせった ひた どれば、 左に 多 門 天 王 を あかめし 堂 あ 

hyo ちかき ほざ、 す b をく はへ て 、お ほひの ヽ かや ふきの や も あらたなる。 右に、 いさ 、か 離 

れて 神明の ほくら あり。 やね ふり、 かやくち やぶれて 、みて くらの 串の み 立る に、 胡桃の、 お 

く ふかくお ち 入て ける にう ち碎 かれて、 千度の みはら ひくし の a の、 雨露に ぬれた. いか 

にかぐ、 なかこの をし へ をのみ あかめなら へば ビてヽ か ん みやし ろの、 かくは か,.^ あはれ た 

る をよ そに、 あはれ 神ぬ しゃ あらむ、 ちぎ、 かた そき は あらす ども、 折た く眞柴 もてお ほひた 



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奇 勝 



菅 江 眞澄集 第 六 



^^^^^^ 

> お 主る - 

誘き 




き, 



す 二お A/へ 

. ^ n .ち/ 



大間越 



し >| おどり 



らまし か は VJ 、なみた はら/ \»VJ おちて、 

ぬ さ V J ちる 木々 の 木 葉の 手酬 のみ あれに あれた る このみや、、」 ころ。 

小 3 今 川 わた,. >大* 川 渡..^、 白 神 か 嶽をぁ ふげ》」 S ぃビ ふかく、 そこ ビ も、ぇしらさ,.^けれは、 

濱 つた ひ 小 3 今大 嶺雲 ふかくい さしら かみの 嶽そ 見やらぬ。 

黑 崎の やかたの あた,. - よ..^ は、 うなのう へ に、 遠近の 島 やまの 見 へたる は、 「小 5^1 さき 沖の 小 

島」 VI もい はま ほし。 山沪た つきて 行み ちに、 わさ 田、 おしね の德 なみ 機ち かくう t- '、撫子、 

藤 袴の ましり たる、 なさけ あさから す。 

小 田の くろ さきし ちく さの いろ こ VJ に 露 もお くて やわ さほなる らん。 



狗戾 しの はまな ど、 たかすな ごふみ したき て くれは、 ほビ なう 大問 越に 到る。 、$ 梅 川の:: a か 

つ 渡て、 ひるつ かた ヽ菊 池な にかし の も VI にっきぬ。 このせ き 山の 神ぐ」 てまつ る ^荷の. 1 に 

まうて て ヽ佛椅 のこな たよ b 見 わたす 海の なかめ、 いはん かたなし。 こ はお かし どて 折 句。 

おきつ しま ほのかに それ V」 まほ かた ほこき 行 船の しる へなる らし 

し: 

此夜、 浦の あらおら 、どし こ VJ の 戯れ,, 二し つ 、みうちうた ひヽ雌 庇、 雄胆、 小 庇 VJ て、 二 、そこ 

VJ 舞 さ 、 めきて 夜 は更た り。. こ は、 世の なかの 田の K よかれ のヽ あそ ひの ひ VJ つ そかし り い 

ねかての あま, 9、 志 司 袁登利 い ふ こビを 句- - ビ の 下にす へ て、 

外濱 奇勝 《| 旯 




舞 K 



菅江眞 澄 集 第 六 1 一一 SO 

あら 樂し おも ひ は あらしな, 9 は ひ をよ し 世の なか ビ うた ふなり けり。 



廿 二日。 あしたの まく も,.^ て 風 はやう 吹て、 雨 もや かて ふ, しきり ぬれば、 

廿 三日。 こ を いづ る。 軒端の 山 は 楚森赤 勘 解 由 VJ い へ る 極の あ yj な VJO 梢 VJ もす こしけ 

しき はみ ヽ つゆ もみ づ る (此項 以下 缺 11 編者) 



外 




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管 江 R 澄 集 第 六 



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菅 江 眞 澄 集笫六 




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菅 江 眞 澄 集 第 六 




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藥獵 りに こその 夏の ころ ほひ、 久珠 黎香理 して 通 可 呂の夜 万て ふ 山 を わきめく り、^ 文の くす. - 採て 

たいまつ h しか は 、お ほん 都 介 差の 藥の そのに うつし 植 させ 給 ふ。 さ.^けれは、その いさお 

しどて 、もの かっけ 給 ふお ほんめ くみの 露 あさから す、 旅 衣の 釉ぅ るふ はか..^ のかし こさ。 

はた、 こた ひ、 くす b のかみ よりのつ かひ, ヒ して 山 崎 永ム、 や つかれ 、いつ このく まわに かさ 

す らひ あ, きな ん、 尋ね も ビめ てん ./J きけ るに ヽ必 樂ゃハ 避の ほ ぐ」 に て 种ぬ 。 挪 ffi 左? - の い 

へらぐ、 この 春 も、 齲 田に ちかき 太 山に 入へ うのお ほんお ほせ をなん うけ 舉.. ^たれ は 、いて、 

こた ひも 、そこ いさな ひてんの えたち にて 、はる./ \- かくは. 來 るな り。 いさた ま へな./」 せ 

ちに 閒へ けれ は、 たかき お ほん めぐみの か へ りみ を. おもつ かう まつらで は、、」、 その おもむき 

をのべ て 、か つ 別たり。 かくて やよひの なか は 過 行 ころ、 す、 ろに こ 、ろ あはた たしく 小 港 

を 出た ち、 春の 山路 も 見 まく 黄 子、 太 母祇の 山里 を へ て、 神ン 木の 坂 どて、 よも や もの、 よく 兑 

やらる る VJ ころ あ bo 雪 間の 芝生に 山 賤らか 休ら ふ.^ - 友に、 R 漏ず ル 等の かたなん、." の むら 

けち 殘 たる あた, 5 に 見へ て、 

八重 霞へ たつ はいつ こみな ビ へ のな みか あらぬ か殘る しらゆき。 

淺虫 滞留 ひるつ かた 麻 蒸の ゆけ たにつ きぬ。 こ 、に、 ひ VJ めく、 りは济 してな?」 、相し りたる 人々 .1 力 

らふ ほビヽ のき はの 山,/ J おほしくて S のな けはヽ 

外濱 奇勝 i 



三月 半 過ぎ 

小湊 を出づ 



V7 



すみれ、 か 

たか ご の 花 



月 はじめ 

靑 森に 至る 



菅 江 眞 澄^ 第 六 li、 

白雪の ふるす を なれ もい つ る ゆの わきて 長閑き うく ひすの 聲。 

還志武のす^^VJh^せ,oける海士のゃの鑼极に、紅梅のKたbo あるし、 VJ よりあみ おひ 來て 

いさ 入て 見た まへ な.、」、 こゝろ あ. o- けにい へ は、 

泉郞 , J ろ も釉ゃ に ほ はん 紅の 、 J そめ 身 にしむ 梅の した かせ。 



ここに 曰數 ふるま 、に、 野路に はすみ れヽ かた かご さき ませて、 いそ 山 さくら ヽ浪 のうつ いご 

盛なる に、 鳥の いろね をつ くして や 、春の くれ 行 もお しく ヽ VJ にあ ふけば、 ちかき 山より 折 

來 し..」 て、 わら はの 手 每に花 もて あそ ひ、 ある は、 こきち らしう ちた は れ て、 はまちに つ ビレ 

折め つる こ ろ も 波の あまの 子 か 花 こき ちらす 春の 手す さみ。 

太 山の 花やい かならん VJ 、しきりに ゆか まぐ、 こ 、ろの みさいた ちて ヽ 

や」 きもい ま 花よ. 花の なかに お つ る はなの もろた き いさ 行て 見ん。 

日 ころ 花に うかれ、 烏 豆 伎の はしめ にもな れはヽ このいて ゆの やかた をい つ る。 山き しに 見 

へたる 一村に、 わきて 花の ぃビ 多く ハ" b けれ は、 

軒 はよ. かこ ふ も 花よ 花の 雲 い く 重 かさ な る 山 も VJ の さ ビ 

や をら 蒼杜 のみな V」 ベ にな, て柴 田の 宿 を VJ へ は、 この ころいた は, に ふしてけ る ど て、 人 



f: 森 を 出て 

治 右 衞門機 



や ささり 



々も 集 ひかたら ひて、 三日よ か をなん へ た bo 

七日。 こ、 を 出た つに、 司播 多、 奈介牟 良、 积武羅 、美 久邇 送り 來 け.^。 :mw なる 治 右衞門 « 

見 まく その 門に 到れ は、 盛う ち 過る 花の なから 斗ち,.^ 初る か、 あたりの 木々 の 案に は、 レ> く 一 

こ ほれ か 、 .5 たるな ど、 花 は 盛 を 見る か はビヽ 

めつ らしな ちる かちる か はまた 木々 の 稍に つもる 花の しら s。 „ 



人々 にい さな はれ、 妙 見 ほさち の 林に 入て 森の したみち かいわけ、 刀 知 多 家、 企 毛. u.^ まの 一 

藥ビ りて 人々 にわかれ て、 高 田の 村の 祧、 櫻、 かつち. ヽ かつ、 ゆ、 た. -。 機 織の みや. ここんの 花 

赛の上にち,^>たるにヽぬさビるひまにヽかくなんぉもひっ 、けて 手酬 たり。 • 

あやなく も 花の 錦のう つ はた も を すきに け.^ 神の ひろ 前。 一 

この ころ、 も かさの やま ふ はやりて けれ は、 こ、 のなら はしに 也 起 苦 離 ど て、 は、 きの 形 に; 

わら をつ かね、 うれなん、 火に くろめて ける は、 やきし めの こ 、ろに や 侍らん かし。 行す t>、 

や こビの 門に ひきは へたる に、 一 

苗^の 小 田に は ひかて なかれ 江に な ひく 藻瘡 のかみ のやきし め。 一 



片子山 行 ほ ビ野雞 の 鳴た 







をの かつ まつれ なくなれ も かた 戀の 岡邊 のき、 す のた へせぬ。 

外濱 奇勝 づ」 おお 



い VJ はや、 なみ 岡の すくに つきたり。 水樹 にな.^ て 毛 内の 門に 昔な ひし か は、 去ハ やのう け い 

のこ VI に 露 たかはて、 うれし ビ もうれ しな VJ あ b て、 孜 前 

夏草の 露 もい ど はて 律 家に VJ ひよ る 人の こ、 ろ ふかさよ。 

ヾ J あ..^ ける 返し 

た ひ衣來 寄れ はう さも 夏草の 露の なさけの か 、る うれし さ。 

め つ らしな 待 かひ ありて ほ VJ 、/」 きす 去年に か はら ぬ 初. せケ そき く。 

この 返し をす。 

きか はや ビ, /J ふかひ ありて 5^ I^B 初箭を たく ふ 人の こ VJ の 葉。 

れいの こ VJ ビ てま VJ ゐ して 夕 早苗。 

乙女 子 か 採る 手凉 しく さな へ 草 露 吹 こ ほす 小 田の ゆ ふかせ。 

寄 水 雞戀。 

契お きし 人 來-/ \»ビ ね やの にな VJ い つ はり を なぐらん。 

"使邊 にな, て 、霜 公 鳥 鳴た る や./」 思 ふ を. しも 雨な む ふり 來て、 

聞つ ビも おも ひさた めす 時鳥め めに まきる る: 使卞の ひど - J ゑ。 



藤 峰に て 



みの 係 i の 漁 



管 江 眞澄集 第 六 

八日。 きの ふの こ VJ に 題 さく. て 野 夏草。 

あけ まき かう しひき わけし ぁビ しるく 路も なつ 野の くさ そかた ふ 



一一 一六 



人 VJ はは 露 VJ こた へ てし の ふ 草し の ふに あまる そての なみた を。 

一 溪雲 鳥。 

や ま 人の 栖家ゃ 谷 の 雲 ふかみす き ゆ/、 V」 りの こ ゑ かすか な り 

あす は弘 前にい なん。 . 

九日。 藤 崎に 到れ は、 去年の 夏 不加烏 良に て わかれた る、 さ VJ の 島の くす し大久 保な にかし 

にぁへ..^。 なに くれの かたら ひに 日の かた ふけ は、 河 越か屋 In, に 泊り ぬ。 

十日。 この 河に 美 乃宇袁 VJ る あしろ 人の ヽ刀咩 て ふ もの を 見に いきし か は、 河瀨に 杭う ちわ 

たして 繩網を は, o、 四手 網 さしおろ して VJb えたる を 見れ は、 こ yj くにに 美 古 比て ふ 魚に こ 

VJ ならす この ほ VJ の あめに、 みかさの まさ, ^て、 どる こ VJ もえせ さ b ける を、 又 雨 や 近き 

空な らんな ビヽけ ふりう ち 吹か てら 手 糸 ひき 試け る を、 あじゃの VJ にたちて 見つ 、 そ 思 ひ つ 

、ける 

はる、 日 も釉ゃ ぬらさん あめにき るみの て ふ 魚 を ま つ あしろ も, 00 




虫き, c 

き 冬で 4》 广 , 

>4 め 

二, t 




,〃ハ 前の 入々 かくて 比 DC 差 吉に此 n つきぬ。 

十一 yo こ 、 ちそ こな ひて けれ は、 くすりな めて暮 たり-。 

十八 日。 この 夜、 藥の問 丸 遠 藤 直規の 宿に 話ら へ は、 ビひ來 ける 人々 に はしめ て W へ 

參 州隱士 國歌ェ 神 草 奇禽入 句 中 燕 子 花? i 避 * タ 

八橋 佳 1 脉有遺 風。 

ヾ J い ふ、 くし をなん を くられけ るに ヽ 

やつはし を ふみこ そ 渡れ 行水の あさき こころ も ふかぐ 見なして。 . 

むさし のく にの 4e パ. l 

東都 尙也車 遊 方 禹穴龍 門 破布囊 此=*?;談海^5 

天雲 渺々 水 茫々。 

かく そ あ, つる いらへ に、 

むさし 野の ひろき まね ひのこ の 葉に かた.^ はてなぐ 雞 かねそう き。 

5« 勝 文 

三 州 遊子 別山鄕 杜若 花開發 旅装 探勝 經年 來此地 

外濱 奇勝 -£ 



こク 



殿瀨 村の 藥 



营江眞 澄 集 第 六 一 |§ ; 

野 田 鳴 鳥 入 詞章。 一 

ど いふ、 し ゐんの 末なる もし をお なし さまに ものして ヽ 

銜 なく 野 田の 河な みかく はか,. なさけ も ふかき 人の たまつ さ。 

満通偉 勝 善 

遊 歷度年 奧羽間 每過 名勝 1 詠歌 還 相 逢麈尾 撣來處 

太古 美談 一 鮮顏。 一 

一 

かかる こ VJ のむ くひに ヽ 一 

道奧 やいて はに ビ しも ふるこ ビを かたり も あかて S るな つの 夜。 ; 

鳳の 來し むかし かた, -ゃ 桐の 波那 介珑太 其 友 一 

ビ そい へ る こビの 、これ か 和 句 VJ は あらさ めれ VJ 、かくなん。 一 

黃 金の 山に しける なつぐさ。 

廿 六日。 山 崎永貞 ビ VJ もに 殿 獺 村に かついた, て、 去年 採り 來 b し 草木の 苗、 はた、 もろ 一 

しの 苗な 植 ませ たる を、 ひね もす 見め ぐ, て、 日の かた ふぐ ころ、 その を いづ。 一 

凉 しさよ 歸 るた もビに 吹か ほる 植 しくす, の そのの ゆ ふかせ。 一 

かくて 夕附行 ころ 北 岡の 屋 に 話ら ふ。 



廿 A 日。 きの ふよ. o 雨 ふ も を やます、 いや ふ に ふりぬ。 

暂 しの 別れ 廿 九日。 かねても のしつ る こど なれ は、 V」 く-/^ ビ間 へし ま、、 この こんの 雨^に くす.^ か 

らまく、ぁすなん弘前を出て、まっ山ロに相;^1-の澤水をゎた..^、1:^太の、ゃまゎけころもぃく 

〕论 かさねて、 淮 谷の 毛呂 瀧に うき 世の ち b や あら はん。 し はしの^ 波に もの も ふ は、 な 



し 里の なら ひに こそ あなれ。 さら は VJ て 、れいの 人々 なさけ 淺 からす。 

营薹爲 笠 竹爲^ 荷 餞躡跬 入碧峯 共 道 明朝 採藥 ^ 

白雲 深 處覚踪 蹤。 

ヾ」 いふ、 から 歌 作て をく b ける に、 

生藥生 ふて ふ 山 もしら 雲 を わきて ビな へ ん 人の こどの 葉。 



:w ノ 



厳 城 殘雪送 仙 車 採 藥應栖 洞 裏 霞 此去安 門 山 里 

菲々 流沬 半天 遮。 



このく しの あらまし を こた ふ 

けち やらぬ みねの しら 



瀧つ 見つ つし 思 ふ 人 を § の はん。 



勝 义 



外濱奇 



菅 江 眞澄集 第 六 0< 

輕履 明朝 何處遊 君 言 山上 入 S 投 行々 探 藥祧源 去 

更見胡 魔盃裏 浮。 

どなん あ ひける。 

藥 かり 世々 さぐ 桃の 花 も實も 折ら はや 君 か 家つ どに せん。 

勝 善 

雌屋溪 源尋藥 行 雲 中路遠 犬雞聲 山 深王府 金銀 穴 

應有 S 車 仙女 迎。 

かかる こ v> の閬へ しか は、 

麓た にえ や はわけ 見ん 仙人の すむ て ふみね はい やた かくして。 

雲 わけて 入る 巢 高 し 久須黎 か. 其 友 

どなん 聞 へつ るに、 

そて にあ やめの 殘る うつ. 香。 

岩 かね を 枕に あけん 具秀 離可理 柬, 

VJ そ 聞 へて ける にヽ 

ひる も 鵜の たたく 谷の s-o 



仙藥も あらん わか 葉の 奥の 不二 文 石 

VJ そ 聞 へて ける にヽ 

鹿 子 またら の 雪のう の 波 南。 

嘗 なから 氣味 よく 入む 雲の 峯 郁 桃 

VJ そ閡へ てけ るに ヽ 

もすそ もく ちめ 栗 花 落の 山 わけ。 

五月と なる かぐて、 なに くれのこ VJ にか > つら ひて 、いまた、 出た つ 日ど り はい つ.^ VJ 、そのえ たちよ 

,.^もぃひ聞へ ねば、 ためら ふ ほ VJ に 差通吉 になり てヽさ ゝさ 、 葉う..^ あり き、:^:^ * う 

b 、與吳 美/ \ -ヽさ うぶ/ \- どうりめ りくに、 あやめ ひく rr もい よ 、近つ きて、 け ふは^ 介な 

り。 

にき は へ る 軒 をなら へ て あやめ 草 ふく 風に ほふ 宿の あさ どで。 

けふも人々どかたらひくれた.^0 

藩主 下國 九日 。け ふ は 、くにの つ かさの、 むさし よ.^ 入 c> せ 給 ふの nv」 て、 夜邊 よりその まけして、 う 

ちビヽ はき 淸 めて ける に、 くぬ ち、 こ VJ /\ にや. かみ 奉らん VJ 、人 さはに むれつ ビ ふ。 

愛宕山へ 一 十日。 こ 、にあ かめ まつる 遠太祇 のみや./」 ころ あるに ゆか まく、 はた、 ほ V」 VJ きす もき かま 

外 濱奇滕 Is 



管 江 眞 澄 集 第 六 一一 一六 八 

ぐ ほ, して 弘前を 出て 、參樹 川 を 渡り、 熊 島、 高 尾な VJ 行 過る VJ てお も ひつ けたる。 

ヽ 

ほ どきすな かす はくまし まちて たかや yi に 聞し かまつ こ VJ VJ はん。 



名殘 もな ぅ殖 わたした る をち かた、 いま はた、 も は., T う、 る 田の 面 も 見へ て、 や はた へ ぬれ 

ば殖 田の やかたに な.. >ぬ0 

, きの ふけ 丄 うへ 田の さなへ 風 過てた もど 凉し きも b のした みち。 

や をら、 をた き 山に はる./, \-ビ の ほる。 坂の かたはらなる、 この 橋 雲 寺 を あらたに 造. かふ 

る VJ て、 やまの 大杉 VJ も を 伐, た ふし、 そか、 うれ 葉 を 折て、 こ. o つ る 木の 根の こ、 ろこビ に 

さしたり。 これなん 、本末 を は 山の 神に 祭りて V」 、か いしる し 給 ふたる ふるきた めし、 「鳥 

總 たて 足 柄 山に 船 木き りきに き b よせつ あたら ふな 木 を。」 VJ なんよ める、 戀 にたく ふ 万 葉 

集の ふるこ^も、 か る こ ビをも して、: g 人、 山 賤等か 家々 に傳 ふそれ のの,. > あり 

VJ いへ ざ、 見し はい ま はしめ 也。 ラベ 、むつきの はしめ、 斧に、 みて ぐら ビ. そ へ て 山 口 祭 そ 

せりけ る。 堂に むか ふ 左に 理元 大師の 堂、 右に 飯 成の 祠を 建て、 元祿の 石の W もし 火 あり。 

もも どせ のむ かし 堂 も 寺 も たてしな ど、 人の どき 聞 へたり。 岡 ひ VJ つお, 9 の ほ, して、 細 越 

VJ いへ る 村に か/ V りて 行に、 

ひ VJb のみ わ ぐれ はこ ころ ほそ こ へ に 名の, て も かな 山 ほ VJ ど きす 




しぶ 

ダ" *《 



律, f 




ず貧 お ェ ず 

氏 

さな 、ふり^ ^ 



弘前を 出て 



哲 江 S3 澄集笫 六 

花輪 VJ い ふ 村 も い ビ 近く 見や る。 

ちりき ヽ 







天 註 11 波奈 王の 名、 南陪ゾ ミ n き 3 り S に I 3 

仙臺 にもし か閗 へたり。 j 力き ね ひ- s 才花 さき 力 



時鳥い つ を さかり VJ うのはな はさきち る さ V」 に いまた 來 なかす。 



折 笠 V」 いふ どころ にいつ る。 めくりの 垣根 こ VJ に 卯つ きのみ そ 咬た る。 

うの 花 を 家路の つ VJ に を-^ かさし ゆけ ビ つれな し やまほど VJ きす。 



去年 見し 宫 館の 村に つきて、 ェ 藤な にかし VJ かたら ひわ かれて 三 ッ杜を へ て、 獨 狐に 出て 石 

渡、 土 子 崎 (^| 子 ~0 ご いふ やかたに 休らへ は、 田植を ふる 日 にゃあり けん、 れ い の左那 

不離 もちに、 い をの ひれ を そへ て 窓 ふたぎ あ へり。 溶野ビ ぃふ町し,.^ょり磐城川ゎた,.^し、 

比 呂差吉 にっきぬ。 

十二 日。 つ VJ めて 雨いた く ふる。 この あま ばれに いで V」 て、 山 崎 永 iE^ のい さなへる に y) も 

な ひ、 ひるつ かたよ. 9 弘前 をた ち 出て、 介 良 那爲阪 の岡邊 に、 い VJ たかや かに、 きょら なるや 

を 作て ける は、 お ほんつ かさの、 な,.^ VJ ころに こそ あ..^ けれ。 うちの しつ ら ひな ど 、き やう 

を さかせて けるな ビ。 ほ VJ なう 惡 tr; の やかたに 入 來てヽ 

いさこ こ に 百 千 反な け ほ ど ど きす いかにき、 て か あく どきの あらん。 

湯口、 黑瀧、 五所、 水木 在家ぐ」 いふ VJ ころより うち 見やれ は、 いはき 河 を へたて て 草の なか 



かな ひら 



曾遊の 地 



小 A:5 の祌叨 



1- 草の 產 



にヽ鳥 井野、 兼 年 ヽ如來 瀨なビ そいへ る 村の あ,. ^け..^。 此 あた,..、 も はら 去年み し。 和.::? の澤 

にわけ 入る。 以 斯久羅 VJ いふ 澤を へて、 膝樂具 末委の 一 盃^ど いふ 殿の ほ VJb もや、 過て、 

不励明 王の いはや ざ、 猿 渡の 橋 は 甲 S の 猿 はしよりも あやうく 渡て、 古^. R のい はや どに お 

まします 神明の ひ ろ 前 に 到り、 去年の ご ど鈴ひ きヽ ぬ さ ビ て こ の W に つき くれて、 くも 

,0 たる 河 瀨にヽ めかる 蛙 は、 山吹のう つろ へ る 頃 、いてに 開た るに おなし。 

月い つ こぐらき みき はに た へす た 、すたく 蛙の 小夜 ふかき こ ゑ。 



猶 夜く たちて 子規の 鳴 や VJ 聞て、 

ほ?」 きす 又 ー聲 VJ おも ふまに つれな く あくるな つの 夜の そら。 

ど はしらみ て、 いよ、 河津 鳴た. 



h. く- 



-丄 二日。 そので ふそのに 煙草う ふる は、 この 村の 名ど ころに こそ、 HK ゆに ffi もて あ 

を 出て 外 小 倉 VJ いふ 澤 にわけ 入る。 みいけ に 山々 のかけ おちて おかし けれ》」、 なから はし 

ける 蓴菜に、 かつく もりぬ。 岩 城 山 は 雲に かくろ ひて、 雨 ふ,.^ こんな,. jgE らひ 休ら ふり 獅子 

が澤 のなかめ ぃビ よく、 高蛆 よ,. = ^見やる 太 秋の 山里 は、 將棋 な..」 たてなら ひたる かこ ごぐ、 

い VJ さ 、やかに 木の まご VJ にあら はれ、 こなた は 杉か澤 のみや どころ?」 ころ ど 杉 を さし、 

天狗 森、 花暌 松に 至れ は 都 念 子の 花 香 麻 都 介の 花^た, -。 

外濟 奇勝 



村 市 を 立つ 



と乂き も 

くた、 みづ 



尾太鑛 山の 

廢址 



菅 江 魔 澄 集 第 六 S 

十四日。 小雨 そ ほふる に、 かちの 麻衣の 腰 斗なる を 着て、 蒲の はぎ まきをして 村巿を いつる 

にヽほ VJ V」 きすの 聞 へし かはヽ 

時鳥 なれ もつ はさ や 重 からん あさの さ ころも 沾 れて來 ぬれ は。 

多黨美 太以、 布地 介 波 をへ て、香等離のゎた..^水ふかからすして、左布澤ど いふ 山路に ふか 

う 入 ほ VJ 、いよ、 雨 ふる。 わけ 行溪 のかげ みちに 生 ひ 茂りた るな かより、 刀 度吉、 毛久 多、 美 

豆 (慨 い 羊 if 水, ¥(M んっ 1) て ふ、 此みも V」 の 草 を 折て、 これ をい かにな VJ 人の い へ れば、 を. -し 

も. 過る 鳥に たぐ /て、 

ほ VJVJ きす なれ もぐた にの 凉 しさよ 日 かけ を 遠み みつきよ くして。 

00 

晴れて 木 til の澤、 瀧の 澤、 蔣が 平な yj 、山河に そ ひて めく, 棧を わたりて、 阿 葛澤ビ いふ 河邊 

の 草の なかに、 やね は ほねば か. なる 杣 人の やかたの あれば、 こ 、 に ひるの なか やどして 休 

らひヽ いで V」 て 、さらぬ たに あやうけ なる 棧のヽ VJ ころ- はおち はてて、 行 へ う も あらす。 

かづら をた ぐ.. ^ 、なめらかなる 莓を ちからに つかみ 岩 つらに ひざ まっき、 木々 の 梢 を あな > 

ゐ のこ VJ く ふみ 翁の 麓に た つきて、 ビ よみな かる 、あら 河の 高き し、 な 、めに おち かか 

りたる 棧 のした つかた にたちて ヽふ, あ ふき 見れば、 いやた てるしら 雲の上に 虹の わたりた 

るか VJ 、高山の 末の いはほの 、はさま ごビ に、 はしらつ き 立て 棧を 造り、 家 も ひし/ /-VJ 建な 



外 

濱 

奇 




や 



ぶつ ノ、、 に、 . ふみ 




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ふち 《趣:: 

つ 《^ 



lil- 太權現 



杣小家 f 泊 

わつ ば 



らべ たる。 屋は みな、 くち ほろびて、 棧 のぞみ 殘 ける。 いにしへ、 このい はねの 斯 岐の屮 に、 i 

い V」 よき かねなん ほりえて、 世に いふ 寶字 のしろ かね もヽか > る 山より 出て たから、、」 はなれ- 

KVO 山に 神お まし ましぬ ヽみ なを 尾 太 こん けん ビ て、、 しふる ましら をい やま ひまつ る、、」 な 

,ハ 、尾 ふ,, J き 猿 やすみたり けん。 路を 河に ついての ほれば、 大床、 小 床、 索 吹の ビ こな ど、 た; 

たら ふき、 はくから みし やかた VJ も、 なご.^ もな うた ふれ ふし、 ふきた る そぎた、 はしら もく 一 

ち おり、 ち, つかな VJ のこ V」 くい やつ もり ぬ 。 河邊 に白垩 あり、 いは ねに 花せ I 石 もまれ ま れ 

に ひろ ふ。 ぼ 3 いまた 消の こる 雪の i の- k くど ころく: へて、 

山の 名のし ろかね にこ はさく はなやた くひ も 夏の 雪の むらきへ。 . 一 

白銀 ほ b しのち は 近き まで 銅 ほ, た, し 山 なれば ヽ かぐ 斗 も、 みもの かたは かり はの こり つ 一 

れ。 さも あらす はこ そ、 至らん こビ のかた からめ VJ 、おなし みちを 15-. ^、かの、 ほねば か. 9 た 一 

,ク; I 

て る杣小 家に き やざる。 みた. h '、よた h ヽ かたら ふ ほざ、 あないし つ る おの こらは:^5杣、、」て、 

ひ の 曲 も のの 犬なる 、かれ 飯 ご を 枕ビし て 、 うちならす は な の 一 W 、山川の -w- ゃフ つ 波の ,ゅ にい 一 

V」 VJ さ ひしく、 いも やすから すお き い つれば、 人々 の ふした る あ VJ まくら ど もい はす、:::; は 一 

こゝ" つの ゝ にさして ヽ 

わけ ぬれし 麻の さ ころも かたしき て』 半の ま ぐらに る:::: かけ。 ; 

外濱 奇勝 ::. 宝 



關屋の 跡 

人名 萬 足 

おく かな 



火 消の 禁厭 



河原 平 村 



^ 江 ^;:ポ 第 六 一一 ー七六 

夜ぐ」 yj もに おき 居て ける。 軒の あた の 高く さの 中よ. りヽ 耳に さし あてて ヽふ 、/」 、水 鷄の鳴 

にきい お ろぐ 

夏草の か b ねの 宿の V」 ほそな みい かにく ひなの 叩なる らん。 

眞木たてるみねもヽぃ ビはゃヽしらみゎた..^てヽ 

十五 日。 おき 出て、 あらお ら眼 すり もて、 よ ん ベ i さ に 万 足 (ほ? t;7 ろ /聞て へ. y りの。 名) を 夢 

見し は、 あれが 魂 やきつらん。 あな、 おく かなの やまな かや、 われ も 現にみ しな ど、 いろ を そ 



こな ひてい ふ は 、十、/」 せの 昔 はこ 、に 關屋 め,. > て 、家居 も 軒 を つらねて ヽ粞 たる もの、 あまた 

身 まか .o し。 そがつ か はらの、 此 小屋の めぐ. にい ビ多 かれば、 しか いふ VJ なん。 朝飯た く 

ヾ」 て、 自在 鍵 さげた,. > ける 繩に 火の かかり たれば ヽひぢ すれ、 はなこ くれ VJ て 、肘、 鼻の 赤む 

まです ぬ。 こ は 火 をけ つま じな ひの、 こ VJ ぐに ぶ h- あり VJ て 、わら ふこ V」 かぎりなし。 

へ 天 註 一 一 ひぢ すり、 はなこく るいい r かばな? に; 火、 の つき た) いくて: sffl 、曲^な V- いふ、 パ ご あやうき き 

\ る をけ つ ことの ふり、 ことくに の 人の 集れ はたが ふなり。 J 力 ^ / t L - i 

し をった ひて、 母不 介の 倉 VJ い ふ、 そのた かさ、 はかり もしらぬ 處に、 

あ ふき 見る たかき いはね の 松 かし はめく る も ふかき 谷 河の 水。 



こた ひ は瀨を わた..^、 ふちに の そみ て、 棧を よそに 砂子 瀨 村に いでて 休ら ひ、 河原 平に ヽぃビ 

はやつ く。 



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菅江眞 澄 集 第 六 




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#2 江 澄 集 第 



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めくそ 落し 



たの、 かけ 

ご、 のた 



安 門 川 溯 行 



再び 杣 小屋 

に tejii-^ は」 



十六 日。 朝く もりた. oo けふなん閽門の澤、^S瀧の山ふかぐ藥か."はゃ、、Jて出たっほ..^に、 

さけす、 め けれ は、 手水 かたてに t に 男の? を どれば、 あるし の 翁 、めくそお、/」 しにまい ら せ 

ろ VJ て、 家の 刀自に、 ひさけ ビら せぬ。 かぐて、 やすの 木の 皮 もて 化 3..^ たる 多?: S て ふ ものに、 

よね、 みそな ざ 入て おび、 腰に 懸 籠て ふ もの をつ けて、 能 太 VJ い ふ、 からな がき ものして、 く 

すり ほり ビる設 にもた せて 山路 を わぐ るに、 斧 fflvj いふ VJ ころに 來け bo (ほ E^^i こ > 

なん 雨の いささか ふりても 水 いやまさりて、 趑 しわ つら へ るな V) かたら ひて 過る。 

つま 木 こる をのの 名た てて うつ 浪 をな、、」 やま つ の 越し わ ふるらん。 

安文の 河 そ ひにくれば 、ふ 、きの 葉 VJ りて 八 目 を VJ らふ。 柳の ffl くだいて 虫》」 り、 いし ふし 

を VJ ,0 て 夜 万 弊、 以波奈 、自婦 の ざこつる あない あ, 安 門ヽ不 介. g 、於 ォゾ 3 地力、 かかる 三 

の あら 川の 源 は 赤 石の 山 かけよりいで 、大河 VJ いふなる は 於 太 企: 力 多 やまの 林ド よ.^ ながれ、 

遠 爾可波 弊 は、 S 木 山の ほ VJ りに 聞へ たる、 加 宇都 か \S をみ なかみ VJ してな がるるな ど。 柳 

澤VJぃふにぃた.^、辨財天VJぃふぃはほ(琵^II3^)のほVJりに到るに、文«ぃVJ多,、、M 

邊 ゆく 沓も かくば し。 いにしお ど V」 しの 冬 ー^^ にわけ 見し >, 一 ころな から 、柑は W. 欠 さしお ほ 

ひたる 夏の 河ぐ ま は 、今 見し を はじめの やうに、 い VJ め つらし。 z: の卞 ながら 、むぶ に おん 

へき かたの あらねば、 鬼 河 邊のほ VJ りに、 すみす てた る杣 やかたの あるに 入て、 いなこ もに 

外濱 奇勝 12 



めつ かひ、 

へ ら、 まご 

じゃくし 

流木の 斧 印 



諸 瀧 を 見下 

す 



0* うど を 

折り 

やまべ、 い 

は な を 釣 る 



管 江 眞澄集 第 六 ュ八六 

ふかぐひめぉける鍋?」ぅだして、ょねかしぎたき、3:都香比に盛り陛羅にも のし、万姑志^^ 

具 新に 水 麻み 汁 を ものせ.^。 此 やかたの めぐ,..' に は、 流し 木つ みたる に、 しなく の 斧 じる 

しあり。 ふしつる 枕が みに 河 音た かく、 こ、 ら なく 蛙の こ ゑお もし V ハく、 こや、 r 祌名 火の 

山 下 ぐ」 よ み 行水に 川: g 也 秋 、yj いはん かも。」 この こ、 ろ も、 凉し さ を 秋 ごやい は ん、 う ベ 、 

秋 を 鳴聲 の 凉 しう、 水雞、 奴 要 鳥 鳴 ま せ て 明 た 。 

十七 日。 いまた くらき よりもの して、 谷川の なかれに 、手 あら はんごて おりたつ。 はやせの 

こ、 かしこに 蘭した るはヽ 「瀨を はやみ た きちな かるる し^ 波に か はつ 鳴 也 めさよ ひこ ご 

に。」 VJ いふ 歌の こ 、ろ は へ にかな ひて おもしろぐ、 柴倉 山の 麓に まち かく わ ぐれ は、 むかし 

や 穿つ らん、 かなしき あ VJ あ る ほ VJ ,0 に は、 拳の - J ビ き 玉靈斤 あ, 00 枝 折の みちのう ちか ほ 

る は 牡 桂の ひ VJ くさ 、冷翠 金剛の 花 た る い は ね小坂 に い き く る しぐ、 S を 採て の ん ど を う 

る ほし、 於 介以知 胡の 澤 にく だ.,^、 毛 呂太奇 の 上よ. はる/ \VJ 見下した る あやう さ。 祠ぁ 

る も VJ に 、からう して ぬ さ VJ り、 木々 に 身 を そ へて ヽ 

雨 ど ふ b- 雪 ビ ぐ だけて いは かねに もろた きな みの かかる はるけ さ。 

あやうげ なれ ざ も 見す てがたく、 や をら 見お へ て、 か つ、 もろ, /(- のく すり か..^ くらして、 於 

爾 介波幣 の、 ある しも な き 宿 に ふた、 び 泊 を さたむ。 あら おら、 水無月ち か き 早 蕨 を 雪 の 中 



外 



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濱奇滕 



菅 江 眞 澄 薬 第 六 



ヽラ —r .v. ゾひ スメ v> 〕 义 

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• き 娘 r ン.、 、:, . 

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に 折り、 う, さの わかめ をつ みて これ を 烹ても の し、 は た、 軒ち か き 川瀬に^ 万 弊、 3 波 < 小 つ り 

來てヽ あぶ, もの, ヒ せ.. >o 

十八 日。 ひの いづる こ VJ を そき 山お くながら、 峯の悄 しら- /^v」 あけ 渡れば 出た つ。 比. 波 

河ぬ :牛 歸著 離澤、 布 刀 山、 波 夜, お 和 を あ VJ に 、數介 布な ど の や まく を 左に 兄 や b て 分 來ぬ。 よへの 

雨の な こ.. > の 露い ど ふかく、 ぬれて、 午の 貝 ふくころ 河原 1^ に 來る。 

誰か 釉も ひるまに な.. > ぬ やまいく へ つゆ わけ ころも 沾 れて來 つれ は。 

かくて 日の かた ふけ は 宿 b た.. ro 

十九 日。 あま はれの 空く も b ぬ。 河原 平 をた ち以 知の 渡 をして、 刀 能衣阪 をお.^ 來て W 市 

村 市 を 過ぐ の やかた を 過る。 みちの ベ の籬 ねに 紫 彩の 穴 >! 木の たる は、 いまた 世に 见 さるもの か。 

仙人の 粞 家なら まし くれな ひの ゆきの かきね や 里のう の 花。 

太 秋 村 にいなん っビて ヽ加奈 世 VJ い ふ 淵瀨の なかれ を 左 に 見なし、 いはき ね を 北に 见ゃ る 

. この K の 遠近の なかめ い VJ おかしぐ 過て ヽ上太 秋の、 むら を さか も ドーに なか や V」 して、 ふた 

白澤村 / てへ 天 註 下 太 秋 村、 白澤 なと、 みな 见し とこて. i : S 1 ? V? ゾ - - 1- . リ 

、乙 1TM 揭を S ズ, ろな り、 「雪の もろ 擺, とい ふ 日 _記 に^し。 )>^{仴$れ,。ヾし こそ. ら 

ね、 この あた b の 野 をな へ て牧 ど いふ めれ。 枯木 平の 牧も、 ほ VJ ちかければ にゃあらん 卞: h: 

^^^^o^^w^p^,^-^^. い ふ 處を 見過 る ほ ビ 、組た か ぐ、 谷川な がれみ なぎる .>;= VJ よみて、 

外濱 奇勝 12 



百 澤村齋 藤 

氏 



守 山に 登る 



菅江眞 澄 集 第 六 1§ 

雨いた く ふるに ぬれて、 根 野 山 VJ いふ、 家 三 四 斗 あるかた に 

さして 行 をち の 里 こそい つ こ V」 もしら ね 野 やまの 五月雨の そら。 

〇 

猶 わけ ぬれて 、いはき やまの I.- の 野良に な b て、 行か ひの すち に 出て、 吹上ビ いふ 小川の 橋 

に大 なる 卒堵婆 を かけわたせり、 ゆ へや あらん。 雨の を やみし か は、 

旅 衣す そ 野 を 風に ふきめ けの 川瀨 のな み も はれわたる 空。 

くら./. \» に 百澤に つぐ ほ VJ 、雨 又 ふり いづ。 た ざ る 》/\ -規 房の も、/」 に 宿つ きし VJ き、 あるし 

家に 在る 身に さ へ つらき 五月雨に ぬれて 古家の た ひねう からん。 

ビ聞 へたる 返し。 

た ひころ もく ちゃ はてなん さみ たれに 沾れ にし 袖 を こよ ひ ほさす は。 

なに くれ かたら ひて 更 ぬ。 

を ほ し つ 

二十日。 この 磐 城 山の ふ も ど 鬼神の ほ ビりを か. て、 大淸 水の あた b を わけく らし、 庚申の 

いしぶみの ほビ, をへ て かへ る 

廿 一 日。 雨い や ふれば、 かたら ひて ま VJ ゐし、 くれた. . 

廿 二日。 毛 利 夜 万に のぼ..^ 守 山 明 神の 玉 籬のぁ VJ をた ざ. o、 しけり あ ふ を けらの 露に わけ 

ぬれて 栗 列 を 採り、 柳 葉 菜をビ りて 久呂都 地の かんやし ろの ほ VJ り を い きて、 やまべ のみ 



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江 

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澄 
集 
第 





菅 江 眞 澄 集 第 六 



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ちを淸 水に いてて、 觀ー贺 に まうて て 歸.. ぐ。 

岩 木 山 登山 廿 三日。 いわきね にの ほらん vjfm 澤を 出て、 波斯多 、久 比迚 刀、 fig^ 師能澤 、左に 寺の 澤 VJ 

いふ 名 ある 處ぁ, 5、 寺の、 むかし あ, た b しあ ビ VJ なん。 石、 大 s^l 石、 この あたり を 坂 ヒ 

て かたら ひ のぼるに、 交讓 木、 tS 、揣正 樹、 山歷 安、 乾歸、 王述、 水 E 、古 微、^ 播麼 而、、 :J 波 

五月の 檷花 異知吳 、その ビ は、 見 もしらぬ 木ぐ さの いど 多し。 行め くる かた 舰に樱 たり。 こ はいかに、 

山 櫻の 眞 盛なる は ビヽ人 こどに 手 をう ち 見 あきれて、 その もビ ちかく あ ふきた 、すむ。 

五月雨の 雲 か あらぬ かた かつ 尾に たぐ ひまれ なる 花 を こそ 见れ〕 

雪の むら 消た る あた..^ にわら び もへ、 す のた かうな や 、^ひた っに、すみれ吹まじ-.^、山..;^ 

間の つ つじ 火の ご VJ くも へ、 木々 のこの め は 春》」 やい はん。 

櫻 さくこの した かけに すみれつ み を. たか へたる つつし さわら ひ。 

綱曳坂 ふ..^ぁふけは、ぃょ、たかき綱曳どぃふ阪のヽぃくはくの太雪に埋れたる氷の,フ へ を、 あし 

をつ まだて、 またぶ,.^ を 杖に てよ ぢ わぶ る。 むかし は、 このみ さかに つ なを ひき 、くんかね 

のっか b を ひきは へ て、 人の VJ りの ほらん たよ, ov」 した b し か。 さりければ、 つな は へ の 

法晃坊 泣せ 名 そ あ, ける。 い つ の 頃に かめ, けん 法晃坊 ど い ふ すきやう お、 年 ころ、 このみた けにの ほ 

らんこ VJ を ひたね かひて ヽゃ まうての ほる にヽか 、る さかの なからば かりにな h- て、 つゆ、 

外濱 奇勝 15 



種薛 苗代の 

占 ひ 



頂の 祌祠 



五色 幣と白 

き 



菅 江 眞澄集 第 六 一一 冗 六 

あゆむ こどの あた はす。 せんすべ もな う、 岩 つらに もろ 手 をつ いて、 あはれ みたま へお ほん 

种ビ、 聲を あげてよ、 VJ ないた. ける ビ て 、いま も、 この こ VJ きい つたへ て、 綱 は へ 坂の 又の 



J フし, 

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名 を、 ほうかう ぼうな かせ VJ 人 ご VJ にい 〈ひ。 うべ、 この 路の あやう さは、 富 士大峯 

へ つべ う。 錫杖 淸水も 雪の したに ながれ、 劍筒嶺 は 雲埋て ふかし。 雪 間 に 差 具 良 草の、 

白 紫の 色 を 交 へて ひし- みち、 はかり もしらぬ 谷 を 鳥の 海ビ なすら へ てヽ火 井に 硫黄 

も へ、 風 井に かせ ふきいで てい VJ 寒く、 涌づ る 雲 は、 いさな ふ 人の、 を ぐれさい たちた る を 見 

けつば か.^ たちお ほへ るに、 躡 雲雙屐 冷、 採藥 一 身 香 VJ なんす して 至る に 、みたらしの 水 あ 

hyo これなん 種薛 苗代 VJ た VJ へ て 、葉月に ま うづ る 人々 こ、 につ V- ひ、 よね、 せ に を 紙に つ 

、みて、 この 池の こ 、ろに、 いたく ねんじて なぐ。 かぐ 投て、 うけ ひき 給 はぬ は、 さばかり 重 

きも、 ち, な ざの 如くう きた だよ へ れば、 かのうち たる もの 、佃, たる 田の 赏の、 よから ざ 

るよ しのうら ひ、 まさし か. c ける どなん。 みまへ にな, ぬれば、 生 ひた つ 稍 も さらにな う、 

岩 は 角の こ VJ ぐ 組た ちて、 みかき をな してめ ぐり、 中に、 ちいさき ほぐら ひど つ を 午 未に む 

けて造bヽ西南の*には鳥海山をぅっしまっ,.^ヽ北なる峯を赤倉VJてヽ岩鬼山大權現の お ま 

しあ- ^0 この、 いはき ねの こど はヽ こ^ 日記に いへ は、 ここに 精し からし。 ふん 月の みそか 

の 夜よ,^ 葉月の もち を 限て、^ しご VJ に ま うづ るの ためし どて、 こ、 らの 人、 にゐ まひり す 



御幣 づ くし 



る 子等 は 、五色の みて ぐら を 手 ご VJ にさ 、げ、 ふた、 び まう で のぼるの ものし は、 しら K を 

VJh- 持て、 笛吹、 つ、 みうち、 このみ まへ に 到.^、 にぎて して!! のめく.^ うち 敲き、 さはに 至 

れ な》」、 の いへ り。 うべ ならん、 さは か,. > ふかき 谷 そこまで、 の 紙 ど 巾.、」 に、 いは すら 

たいく 埋 みなした, 00 見た まへ ヽ此御 づ くし をビ い ふ。 木の うれの 尖" たる を、.^ はじ > 

つくし VJ い へば ヽ かぐ は、 あないの いひけ らし。 御 1EI おし ひらけば 銅佛! 一 :- 胸、 石侬 : -胸、 こ は 

山 ぼに 山 大櫂現 VJ あかめて 、御前に、 くろ くす、 つける 石の、 まりの 大 さなる を 石 の にす へ 

て、 ゴょ. (ま ぐらのう ちに ひめた-り。 ぬ さどりをはりてヽかたはらの^:^の面にカ い つ くる0 

道奧の 於久 のっかろ に なら ひなき 山 はい はきの . 

名に たかく 夏に 花 さき 秋 太 雪 ふ.^ しむ かしに 

齋 ひけん 御代 安珠の 神 離 を VJ よみて ぐらに 

こ ゑ/ \- に 

VJ なへ もて 

民草の 

このみや ころ- 



うち 叩き 

六の 根 も 

A 束た る 

君ち 臣も 



ねき こ VJ どな ふ 

淸く淨 し VJ 

yj み 草榮 へ 

あ ふきい やま ふ 



まら ひ よら へ ぶ 

いなほの うら ひ 

茂る さかへ に 



うこき なきた めし を 御世 いはき 山し つもる 神 や^ 守る らん。 

外濱 奇勝 S 



四方 展望 



だけ 溫泉 へ 



ひや こ 川 



菅 江 眞 澄 集 第 六 養 

いさ 歸り いなん。 山つ VJVJ て、 あな い、 玉遂を ど KV 土! ttt 駿を VJ h て、 万年 艸は、 か れ これな ど 

あらが ひつ.^ て ヽ陛に 遊 龍の あるか こ VJ ぐ 一 紅 草の 生 ひたる を 採り、 爾良波 万 都 を 頭の 霜 VJ 折 

かさし、 見渡す ひんかし は弘 前ヽ靑 森、 西に 鰺 か澤、 深 浦の 港、 南 は 雌 谷の やまく 雲の ひま 

- (- にあら はれ、 北 は 小 泊の 浦、 夷の ちしま は 雲 V- 浪 どのうへ にう きた マ よへ るか VJ 、晴た 

るヽ よも や ものな かめ は殘 るかた もな う 見やられ、 か へさ は 岩 群に はらば ひ、 雪の 柴舟 にか 

ら く.. -て のり 下り、 雨に 着る 錢川 のなかれ を 渡り、 小石た ばし る 霰 坂 を 過ぎ、 姨石を へ て暮 



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だ け 



廿 四日。 け ふは陀 きて ふ? i 泉の も VJ へ V」 て ひるよ. たちて、 淼山を 左に 長者 杜を 右に、 野良 

ゆき、 澤 つた ふ。 この あっさ、 か 、る 雪の みたけ を あ ふき 見ても、 露 しさ は 身に お ぼへ す 

VJ て、 馬 ひきの あせ わくが ご VJ く、 なかる 、小川に ま そで ひたして 、あな ひや こ、 まこ VJ の 比 

夜 古 介 波 どて、 木の葉 采て 水む すび あけ、 いき も つぎめへ やひた のみに の み て、 うま ひきた 

てて いに き。 かく 見て 折 句うた。 

ひさな か はや すら ひゆかん この もビ にかせ ふき 水 も わき か へ る 音。 

うへ 凉 しう、 かれ ビ友 におり た. X、 むす ひて すぐ。 黑森、 中 山 を 見過て 手斧 社の 麓の 野良、 嵩 

て ふ 湯の やかたに な b ぬ。 近-さ ビ しまで この 溫泉 は、 奧 なる 谷 かげに あ,. > た,.^ ける を、 ここ 




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菅江眞 澄 集 第 六 



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菅江眞 澄 集 第 六 



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硫黄 氣强し 



連る 山々 



にう つして、 陀雞の 名い まは此 野良に 在,..^。 あらため 家作..^、 溫 冷の ふた つ の 汲 ふね は、 か 

け随 よ. はるく ビ VJ.O て、 やまう V- 集 ひ 、叢生に いなりの 雞粞 あるに、 人 わけ まう でた. り。 

廿五 日。 雨は夜邊ょりそほふるにぞヽっれ)/-\'どヽぃふせき窓に^?^たる。 

廿 六日。 きの ふに いやまさ, 5 て 雨の ふ-. ^た..^。 

廿 七日。 あしたの 間く も,.^ て 雨な らん VJ い へ ざ、 山 山の ふもビ ふかく 加 帼久, を兑 

やり ヽ 湯の 澤 ビ て 、山川の たきち ながる 、水をゎたりゎけのほれは、硫^^5;堆.、」 いふ。 かの、 い 

て はなる 鳥 海山に なすら へし、 此 いはき ねの、 ひだんの なから に^て 至る に、 ど ころく 

のけ ふりい やた ちに たち、 ある は 火..」 も へ ヽこひ ぢの浪 の^を か へら かすが ご ど ぐに、 ふち 

/\w わきたば しる 泉 あ,.^。 山 はな ベ てヽ そのに ほひ 風に 吹 まよ ひ、 わきざし かたない 、つ 

は、 めぬきの 色 すら、 みなく も..^ うせた h^o 谷 かげに 白 虎め り、 いは ゆる ST る にゃある らん 

此靈黃 は石硫 赤、 石 硫靑ヽ うのめ、 たかの めなる くさ, の あれ は、 げ にや 和 パハ卟 $ いにし 

へ 、みちのお くの 硫黄 を 奉, 9 た り しも、 この 山な v.- もや ヽ もど どしたり けんな VJ かたら ひ 犯 

ひ 休ら ひて、 むか ふ 南 は 馬の 背 山 11、 中衬 川の みなも どの 山、 屮 Sr.e 山ノ. 1 川 山、 大然. E、 

ちかき は W 波 能 S: 、九十 九 森な ど 見や.^ て、 手斧 山の 驚に 澤水を 渡て 到り、 出に 採ん 波. 力 

免、 委波 伊知 吳てふ もの は、 世に まれなる もの か。 

外濱 奇勝 M 



湯 段の 溫泉 



本 杉 



あかし ま 

やなき はな 



十腰內 村長 

見 氏 



菅 江 眞澄集 第 六 四 §■ 

廿 八日。 陀鷄の 湯の やかた をた ちて、 湯 谷いて 湯の やかたに 至る。 此 みちの かたはらに、 う 

へ は、 ま はに のこ VJ く、 ゆの ffi ながれ か 、りて、 田 井の やうなる 處ぁ. この 土 を 馬の 好て 

くら ふ。 湯 も、 しか 有 馬に たく ふな VJ ヽ あない、 いさ > -か采 て 、いま は 馬 も、 草 多 かれはく は 

じな v>o 

霜 ふりて かる かれな はくさ もな み 野 はらの ま はに 駒 や はむ らん。 

枯木 平の 牧、 冷水の 澤、 杉 半、 右に 一 森、 黑森、 遠 姑 斯の澤 、左に 黑山、 手代 山、 松 平 村に な. ぬ。 

かぐて 土 倉 坂 をの ほ, o、 白澤、 又の名 を あしやち い へ る處 の、 一 本 杉 VJ いふ やかたに 來て 

-nol つ.?,」 り へ 天 註 — e 澤と いひ、 あしやち とい ふ。 しら 澤の おなし 名 太 秋の ほとりに も あり。 「雪 ノ 

icr パの もろ 瀧」 て ふ 日記のう ちに、 うた 喷し 女す みたる は、 こ \ のしら 澤と いふ 人 あり。 」 

廿 九日。 雨いた ぐ ふれば、 おなし あるし の もどに つれ./ \-ど 暮た. c-o 



三十日。 中 n 巴 川の 水上 わ 



h. 



かた を 左に なして 、古 館 VJ て、 や ? V た ある も VJ よ, 9 



七 曲 リズ) いふつ 、らを 過て ヽ磐城 山の 裾野 ffi 平 VJ い ふ 山 を 左 < 見て ヽ生 ひしげ る 黄 連 茶をヾ J 



おひ 



へば 安 加 司 馬 VJ こた へ、 柳 葉 菜 を VJ へ は夜奈 企波奈 VJ いらへ たり。 丁子 小 平 を へ て、 右に 石 



なが- ひ 



山、 大 伊勢 鉢 山 を 見て 野 行 はるく VJ 長 平 村に 入て、 野路 遠う 十腰內 観世音の かたはら、 こ 



を さみ 



れを神 VJ いやま ひっかへ まつる、 はふ b 長 見なに かしの も VJ にっきた. (ほ ^:;:;;^雜 ほぐぶ 



たれば、 も 

らしぬ。 



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营江眞 澄 集 第 六 



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へ?、 お^あお 利 一.】 

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八 A 休業の 日 



赤 倉嶽琴 



大石明 神の 

石 割 杉 



險 しき 谷川 

を 溯る 



管 江 眞 ,^ 六 SO 八 

微寧都 企の 一 日。 あさひら けの S い VJ 凉 し。 け ふ は、 い VJ なき 業 もな へて 休ら ふ 日 なれば、 

妹 もから f- 田 草 も ひかす。 此 一 家 もし か.. なビ いひて ビ VJ め つれば ヽぅ らふれ のこ 、ち あ 

るに まかせて 、人々 も VJ VJ まれり。 VJ しこ VJ のた めし なれば 、ひの もち ぞぐふ める。 

圓 居して 身に しむ はか, 9 凉 しき はむか ふ ひむろの 宿の あさ 風。 • 

かくて ヽ かたら ひくれ た. 

二日。 つ ど めて くも.. > たれ Vj 朱 鞍が 嶽に のぼ,. M しん VJ て、 右に 獨活盛 山 左に 猫杜、 ある は 介 

无具羅 毛 離、 雄槻 山な どか へ b 見つ 、この比^^姑川ゎたりて、野中に松の 一 群た てる は大石 

明 神 V」 て、 御前に 大な るふし 岩、 たも 51? の ある あは ひに、 石 割 松、 いし わ, 杉の 生た. oo その 

大 杉の 下 枝に 紙 を ひし-/., \VJ 結 ひ 付た, 00 こ は 乳の 乏しき 女の 願 ひ、 はた、 懸想し ける 願 ひ 

もぁ,.^てヽぉもひぁふ ぃも^ せのなかの ぃぐ世を、杉のもど っ葉のヽかは ら ぬ驗 をうる VJ な 

ん。 谷川 さかの ほれば、 早 川の 瀧 VI おち 淵 VJ よ VJ み、 ある は 石の 樋の 如くな かれ 落る 水の す 

がた 岩の すかた も、 作りな せる かこ VJ く、 きしの 高さ いく そ はぐな らん や、 水の ふかさ、 いく 

ひろ VJ やい はん。 そ ひ へ たつ 巖 をつ た ひ 木末 をた は めて、 みな、 ましら の ふるま ひ をして、 

からう して 登 得し は 綱を投 おろして 、これ をた よりに ひきの ほれば、 ゆく, なう 人の 來 るに 

ふ VJ お^ろかされて、 胡 達お ほく、 山お の はざまに はね を ふため かし r- ぶ 仝に 群れた ちま ど ふ。 



六月の 櫻 花 



「臭の 細道」 

にも 



あまど.. > の すく ふ いはほ をよ もてし も 又 そ ひ へたつ 山の たかけ むひ 

はか,. > なき 溪は雪 にかい 埋れ、 ふ..^ あ ふき 見る いはね にも S のいた くこ りか 、.. ^て、..^ の ご 

ビく下 どけ 落る に ぬれ 行 を、 あし VJ く 過よ ヽ碎 けお ちば 雪に うたれ れ しなん、 ど、 よば ふ 

こ ゑ,/^.. 4- 水 昔の 早ぐ ビょ むに まきれ て、 えしら さ けれ》」、 うん まねけば それ ビ し-^ て、 

あゆみ ビ うして ヽ猶 ふかう わけ 入る。 いは むらに 楞 たる は どヽ见 あさむ まで 见ぉビ ろかれ 

たり。 こ はい かに ぞゃヽ わけ 來し 野邊 も、 なでしこ、 ふちば かまの、 秋 まち かほに ひも.、」 き 初 

るいろ を かつ 見る-/ (^至り、 この 山 櫻の 盛なる はな、、」、 う へヽこ 、ろな き あないの 山賤 すに、 

六月の かば ざ くら 見よ や V」 て、 折 かさした る 風情た く へんかた なし。 • 

折 得ても ゆめ かう つ つか 花の 雲 か 、る さか b をみ な 刀の そら 

け にゃあらん、 この 月の 八日 はかり、 いて はの ぐ になる 月の やまに、 はせ をの 翁の の ほ. にれ 

ける に、 「三尺 はか,.^ なる 櫻の、 つ ほみ 半 は ひらける あ bo ふりつむ ゃト のした に W て、^ を わ 

すれぬ を そ さくらの、 花の 心 わ h- なし o」v」、 おくの ほそみちて ふ ふみに あ. し は.、」、 いまこ 

そしられ つれ VJ 人々 にかたら ひ、 生 ひしけ.. > あ ふ 木の 枝 VJ も を、 あな、 ゐの こどく ふみ もて 

わた.. ^ 、いはほに しげき かづら をた ぐり、 くさむら をう か、 へ ば 支 まれ に ひ、^ 腳 

威靈 仙の ありて 足に ま ご ひ、 たも ど にか , る を はら ひや,.^、 や をら、 いた 、きに ほ..、」 も t, か 

外濱 奇勝 B£ 



s 近し 



大人、 山の 

おつ こ 



下山 



菅江眞 澄 集 第 六 5 一 

けん。 こや、 いはき かたけ の 北 ひらの みねな る 赤 倉 か 3獄 どて、 つ ね に、 雲霧 ふかぐ た , J め 

て、 ほの くらし。 遠き むかしに は、 この 山の 麓よ. いはき ねに の ほ. まう つるに、 まつ、 この 

あか くらが たけを 越へ しか VJ 、い VJ さかし く、 身 を あやまつ こ VJ をり./, ^なれば、 VJ ヾ めて、 

今 は 百 澤をふ も V5J ぞ せりけ る VJ なん。 磐 城 山の 三の みねのう ち、 岩 鬼 山 VJ て. 此 あか くら 

を あかめ まつ..^、 おに 神 も かぐろ ひすみ て、 を, 0ビ して は、 あやしき もの 、みねに よ;^、 ふ も 



*、 J b o 



る。 その 身の たけ は、 すま ひの を さよ.^ もた かぐ、 やせく ろみた る、 その かたち を 

見し 人 あ, 00 そのす かた 一 め 見ても、 やまう おこる もの あ ,0、 はた、 それにな つ さ ひて ま、 ま 

ら からの こ VJ くむつ び、 酒 さかなな ど、/」 ら すれば、 つ VJ ヽ のみく ひて、 その か へ み どて 山の 

大木 を 根 こしに し、 ある は 級の 皮 はき、 馬 一 1 三 かお ふべ き ほざか 、へて 來て くれけ るな ど、 

よりつ V」 ひて ひ そ,/ \-VJ さ 、 や き、 それ を大 ひ、、」、 やまの ひ VJ 、ある は 山の 翁 て、 山 ふみ 

みちびき する あら 雄ら^ も、 おそれ わな、 きて、 えす ますして 、かく、 あやしき こ., J のみ か 

た. あ へ .00 も VJ も 人 至らぬ 山お くに は、 か. に氣 をむ つ ひて、 もの、 あら はる 、ためし も 

や あらん。 はた 山 都、 山 姑な V」 いふ もの も あるて ふこ VJ の あれ は、 この あない VJ もの いふに 

まかせて、 いか、 ビ ためら ふ ほど 日 は 西の 梢に かた ふけ は、 かくて は此 あら 山中に くれなん 

ヾ J 、もビ の 稍 をった ひて、 いくはく かた かきみ たけの 岩 むらよ. 9、 からう じて 谷に 下 b 、いは 



大 石明祌 



板 柳の 翳師 

高屋氏 



ねをょぢ雪のたかねをくだ.り、谷川ったひにゎけ出れば、穴,^なんかきくれ雨の ふ りくれば、 

これ や 山の 人の なせる わ さならん かビ、 みち VJ く、 あない、 ぬれさい たちて 河 饤て St はら 

になれ は、 大 石の 神の ひろ 前にし はしぬ さ VJ る ほ》」、 いよ、 雨の ふ..^ に ふ る を、 さ ちに めん や 

ヾ」.0してヽをかみ?」の 、はしらに かい つくる。 



委泊祇 やま 

あか くら VJ 

河く まに 

をのつ から 

いはのう へに 

騰居斯 寧 衣 

,フこ き;;:^さ 



そ ひらの みね は 

ビな ふて ふ 名の 

1^ る も ひさし 

松 VJ 杉ビの 

根 さし も ふ かき 

ビき はかき はに 

御代 を 守の 



明 玉の 



しゃ ナカ 



舉 つも て 

たきち なかる 、 

神の みかき は 

誰かた ねまきて 

S の その 名 も 

千代よ," リ 



、辦寶 異始の 

ark Ky , 一 

ネ Z 一 こ { 

契, りかな 

たくへ なん . 

ためしな るらん 

岩の 上に 生 ふる 松 杉 見て そ お も ふ榮行 御代 を 守 るへ し,/」 は。 

紆度毛 利 に 雲集 ひ、 月 山の かげい やく もりて、 くら /-、 に な , り て 5g 差^ か. W にっきたり。 

三日。 夜邊 より、 板柳邑 にす める 高 尾玄楝 VJ いふくす し來 b ける にかたら ひて、 爾 5 =: のら 

のかた. りに、 つ れ,/ \« もしら て くれは つる i 仝の、 いさ 、か はれて:::; の ほそく さしいで 、.w 公 

外 溶 奇勝 2:1- 



濱橫渾 村 



五月の 手 洗 

水 



江 K 澄 集笫六 



^さ へ 鳴た 



ほど VJ きす 名のる ゆ ふ へ に 三日月の かけ ほの くらき 山 も ビのゃ VJO 



力 



• て更 



こ b 



V7 



四日。 あまつ 、みして この 宿 を 出た つ。 來し 長. 1^ 村に わけいで 黑澤を わけ、 石 火箭 坂 をく 

だ リ 屏風 畏根 VJ いふ をお りの ほ b 來 て、 長 間瀨村 V」 いふに か か. 前 川 わ たりて 、濱 橫澤 ヾ」 

いふ 村に つぐ。 このみち すがら、 保 多 留久左 しげう あ.^ しかば、 

きしの 波よ る はす だく かほた る 草お ほかる さは を わけい でに け bo 

この 村 は、 むげに わびしき 山里の やう なれ VJ 、鰺 か澤 の港邊 にい VJ 近く、 なに くれの たよ. 

い *yj.re けん。 さりければ 、はまよ こさ はの 名 も ありけ る ど か。 

五日。 よんべ よ, の 雨い や ふりて、 めに ちかき 松 長 根 VJ いふなる 高 蛆も雲 ふかく、 河水 V! よ 

みな かれた るに、 里人 來 集.^ ていふ。 い つも、 さっきの 田植 はてて、 手 あら ひ水ビ て、 河水の 

ふかくな がる 、ためし あれ V- 、こどし はヽ さる 雨 もい また ふらねば 、いたく や ふらん、/ J0 け 

にゃあらん いよ、 ふりま さりて、 きの ふ渡來 しふた つの 柴橋 もな がれ、 窪 田に 水み ち、 あげ 

田 も あ ふ れヽ あち かさ はの ほ VJ,o にても 橋お ち 家 流れし な ざ 見る がう ちに、 人々 なげき さま 

よ ひ、 なか/ \- のさ はきな りけ り 



im 橫 澤出發 



大然村 



六日。 水お ち 雨 はれ たれ ど、 川なん い V」 ふか, フ、 行 こ、 yJ あた はじ V」 て、 おなし. W に、 け ふ も か 

- たら ひて 日 はくれ た.. 

七日。 濱橫澤 をた ちて、 長 間瀨、 橫山、 羽 立、 小 野 畑な VJ いふ 村 VJ もの 見へ たり。 键懸奴 ひぐ」 

つ 越し 來て、 黑森を さして、 湯に 通路 を よこぎれて 長阪を 上れば、 館 前 どて、 ふ る 柵の あ./」 の 

ほ VJ りよ, からく して 河 わた, 得て、 目內 崎、 漆 原の や かたをも 過て sis, 一の が 家に 小. W 

して、 行み ち の ゆんで、 めての 田 面、 こ VJ/^ に 波う ち 入て 荒たり。 鬼 ® ど い ふ 村の ありけ 

bo わきて 此 あた.. の 田 は 河 そ ひに 佃て ければ、 岸な みうち 越し 田 も CH も W 瀬 ど な.^ て、 世 

の 中の うれ へ VJ て、 里の 子等う ち なげいて 道 造たり。 

河水に 鬼^ さ へ ほころ ひて 田 はたの こらす こ ほれ 社 すれ。 

ざ 戯れた る は 似つ かじ。 椰波須 山 を 見や. り 一 ッ淼村 も 過て、 大然 村に つきた.^。 こ のし 

,.^に桐山め,.^て、大なる白鐵樹のぃゃしげ,.^たbo 前 は、 師可 黎か嶽 よりう ちつ つく 人,: S の 

こ VJ き巖 壁に て、 人の 登る ベ うちから なし。 この、 みちのお ぐの 、も、 のかん みやし ろのう 

ちに 志 加 利 和氣の 神お まします。 しかり わけ はも V」 鹿 a 分の こど マ=; ^にして、 この 然も、 その 

こ V」 ばの、 それが よしに や 侍らん か。 かの かん 錄は、 南部 森!: に 近き ほ V> りに おまし まし 

き。」 河邊 見め く b 村 は つ れば、 末 迫りて 行末な く、 ほの くらき 山 瓜な り。 

外獱 奇勝 



菅江眞 澄 集 第 六 四 一六 

八日。 川 水 ふかく、 此山 おくに 藥 採る こ VJ もえせ で、 ふた、 びきなん VJ い ひて、 きの ふのお 

なしす ち を 目內崎 村に かかり、 山路 を わけて 姨袋 VJ いふ 村に いでて 行み ち もな み、 河水に や 

ぶら れ行 すべ なう、 大野 坂 をお りて 濱邊に いづ。 櫻澤、 柳 田な VJ の 村々 のさ はきい ふ へ う も 

あらす。 關 村に 宿つ きた bo 

九日。 はれた. ^0 風 合 瀬に 中 宿して 深 浦に 夕 附て來 る。 相 知 b たる 里 圭の宿 も 去年の 秋 や 

けて、 VJ まふき の 門 音信て なに ぐれ VJ かたら ひ、 濱 町に 至り、 あな 久しな ざ、 なりむ つ ひたる 

人々 VJ ひかたら ひ、 去年 宿.^ し 和 介 差 夜な にかし かも VJ に 宿つ く。 竹 越の 屋戶の あるし、 

かた b 合に を..^ よく かせの 薰. かな 里 圭 

VJ いふ 句して ける に 和 句。 

秋 VJ あさむ く 庭の 眞淸 水。 • 

又、 相 しれる かも どより、 

まれ 人に こよ ひ はまし るす みかな 其 柳 

友た る 友 ど 見るな つの 月。 

十三 日。 この あま はれに、 大間 越の さか ひ はるかに わけ 入らん ご 永 A のい へれ ざ、 この ころ 

ふかき 水の みわた..^、 あっさに くるしみ たるけ にゃあらん、 われの み藥 なめて、 こ の 浦に ヾ J 



舟祌樂 



丹 後 船なら 

ぬ 誓 ひ 



獅子舞 ひ 



まくち の觀 

音 祭 



VJ まりた, 

十四日。 舟神樂 VJ いふ こ VJ して、 舟に、 しら I? おしたて 笛つ Y みに はやし、 なにまん、 かまろ 

のヽ か/ -hN たる あは ひ を こきめ ぐる C 

大舶を か ぢ のま に-.^ やすらけ くし ほの 八 fa 路に はら ふ はふり 子。 

ビ きの 間に 小雨 そ ほふ,^ 來 けり。 

十六 日。 丹 後 船 や あら ん、 この ころうち つ ダ く 雨ヽた ヾ ならぬ 空な ビ さたして、 こ 、に: S し 

たる ふねの こ b な, フ、 かぢど b 、ふな を さ 、みな 神の ひろま へ に^めて、 いはき. Hs^: 土 Si 印 

をの ませて、 たんごの くにの ものし、 わきて 由 良の みな、、」 ベ の 人 をい み 給 ふ いはき の 神 なれ 

ば、 さ る國ぅ v> は あらざる よしのう け ひぶみ に 、みな、 つましる し を そしたり ける。 

十八 日。 神ぬ しあ また、 笛つ 、:^ みに はやし もて、 「盥 :, 樂の 都の 八重 ざ くら、 丁 折ば: f にんり か 

る、 いろなる 花 は 句 ひ ある もの。」./」 神 歌うた ひ、 ある は 獅子: S ま はせ ありぐ。 e: 々、; 巾 5、 

にぎ は し C 

十九 日。 万久 知の 觀音ほ さちの】 俊 まつりして ヽぃビ きみ さかのう へ なる どもし 火、 うちよ 

る 磯邊の 浪を 照して、 みるめ も凉 し。 

二十日。 この 觀世昔 を、 れいの 神 いやま ひ、 ほふり、 祌 樂し舉 る。 此 こど はつれ は、: S した 

外濱 奇勝 5:^ . 



人魂 火 



愛お の 夜 祭 



六角 澤 また 

琥拍^ 」 



管 江 眞澄集 第 六 ぼ 一八 

る國々 の舶子 VJ も 集て、 濱の眞 砂のう へ にて そ: 法樂 のす まひせ b ける。 や^い ふ ほ VJ も あ 

らで まけた.. > しかば、 は VJ 、手 をう ちて わら ふ聲、 潮の わきぐ か V」 おも はれて、 

莫名藻のなの.^^もぁ へす いそのな み 寄て すま ひのう ちまけ にけ り。 

夕 くれち かう、 どよ み 聞へ た b 、いまた、 をへ ざるに や。 

廿 一 日。 ^ひど つ 斗な らん、 く ゑ まりの 大 さなる ひか b 磯山よ,.^ 北 を さして、 うなのう へ に 

て、 星の こどぐ 三に くた けて ち,.^ た.^。 

廿 五日。 此 ころの 雨に さは b て、 袁黨 企の 神の 試樂 こよ ひそした..^ ける。 その、 みあかしの 

ひか. 濱邊 よ. の そめば ヽぃ VJ 高 やかなる 木の あは ひに はる ビ見 へたる は、 あめなる 星 

か VJ たざる 

廿 八日。 永貞の 、きの ふ、 西なる 磯よ,^ 歸,. ^來 ければ 、どもな ひ、 この 浦 輪の 山 六角 澤ビ いふ 

を わけいらん ビて、 木 花 開 邪比哮 のみや ビ ころ あるに まうて て、 千葉彈 正の すめ..^ しふる 柵 

の ぁビを 左に、 かくて 六角 澤 にな,. ^ぬ。 この 水の くま ご,/」 に、 立 石、 ふしい しの ある は、 みな 

松 精ヽ黃 ^ のごビ にて、 うてば 碎け てち. ぬ。 さりければ 號^ にたぐ ふ 石 多く ある を もて、 

も はら 胡 波 具差播 やい ふ ベ けれ ざ、 浦人ら つたへ ぁゃま,.^て、六角のゅ へさら になき 名の 

此澤 にあり けり。 ぃど大なる七葉樹のしげ,.^たるほ VJ りに、蔡のしただ,.^のゃぅにてぉち 



やまし また 

へ 



多太羅 



くる 瀧 あ..^、 き, の ふ、 け ふの、 日の はっか 照. りても 水 あせき。 名. ゲ」 笑輸- こなん。 

人 こ./」 にむ す ひ ほさ まし 雨に きる みの わの 瀧 は, のみして。 

かくて、 おなしす ち を わけ 出て 歸 る。 

廿 九日 夜 万 志滿多 いふ 太 山に 入らん て、 五!: 妻: M の奧 なる、 しほが ま 六 tt の 神 を う つ し 

まつ る 木 ふかき 杜? ゆんでに よぎて、 加 奈差番 のした よ..^、 八 卜 一 R 比" W の 神お まし ませる 

眞木 たつ 森 を わけ、 美 南 微麼馱 山の こなた, % 、寶饥 樂.. 」 て 、そのた かさや いくはくな らん。 U 

行水の みわた. ^て、 巨母黎 阿奈 ビ いふい はや ざの める に 入て 休ら ひ、、/」 ばかり ありて、 ふち 

せった ひに ゆぐ。 左右の いはね たち そびえ 迫りて、 この 河水の い VJ はやた ぎりな が ゝさ 

ま、 画に 見た らんが ご V> し〕 わきて 多 太 羅てふ 名に 、る處 の 水の VJ きが、 こ 、にの-:: に へだ 

てられて 、みな わさ かまき、 ビ よみな がれぬ。 過來 しかた を ふ...' 返..^ め ふき 兑 やれば、 あら 

そ ひたて る 岩の すがたな VJ 、た へ つ へう ものな し。 猶 ふかう 入ば、 下路 ごい へ 乙 どころ、 

洲楣山 近う 追良瀨 山の さか ひに 入るな ざい へ V」、 採る 藥も めらねば、 姚子 口、、」 い ふみ C だよ 

り、 いざいなん ビ歸 る。 山に は雁翅 槍、 蒼官枝 をき そ ひたち 六ゥ; h 劑、 滅 « 桃 こだれ か、 りて、 

みぎ はくら し。 かくて、 おなしみ わ だ を^ 近う わけめぐ り 出て、 3 并に水 ひきわたす 井収の 

水際に、 しら 幣 のさした るをヽ おしう ごかした 、すみて、 

外濱 奇勝 aui 



菅 江 眞 澄 集笫六 Sllll 

みそき する わさ こそなけれ^vこひなぐこ 、ろ もき よしや ま 川の 水。 

や をら、 あつまの はま 田 露 ふかく 見て、 海の 面に 日の 入 はつる 夕 浮、 風凉 しう、 みな ビ ベ の や 

かたに つきた bo 

七月 一 ョ 布 眉 頭 貴の 朔。 不香奸 良の みな,/」 ベ に 在..^ て 、ひましら み ゆく 窓のう ちに、 

ふ る 里の 夢 はなこ.. -も なみまぐ らうつ > に 通 ふ 袖の は つかせ。 

雨の、 よ ベより を やみ もな う、 いや ふりに ふれば、 藥採 るの わさ もな けん。 

二日。 はれた るうな の 上い^ おかしう 見 わたして 、ふた、 び 六角 澤を わけ 溫 泉の 澤 をめ く 

帆立 M 化石 れば、石牡蛎にたぐふて大なる保多天Hハの、落葉のくち重りたる如く姐ひらの土の中ょ..^ほ 

b いづ。 しの はら を かいわけ 鷲の 巢 やまに 入れば、 いさら ゐのご ビき澤 水の なかれに、 たか 

ねより おちた る こ 、らの 石 VJ も は、 金 鐵屎の 如く 鐡色 にして、 いは ゆ る 生 S 的、 繩的 にたぐ 

ふ。 はた 蛇 合に たぐへ る 石 あ >o ヽ穴 >3綠 にくら ふれば、 も VJ も その 色う すき 石 あ..^ ヽ白靑 VJ や 

いはん。 左 布^ 加 尼 VJ いふ VJ ころに、 はだす、 きわけ 出て 休ら ひ、 あな 凉し VJ 見 わたす。 こ 

> のい そや かた を はしめ 蝦夷の 島山な ビ、 見し .o たる どころ-/^ の 、縫に うつした る やうな 

る あら 海の さまな ひ。 

眞帆 かた ほふね そ 行なる 海 ふくも 野邊ょ b わたる 秋の はっかせ。 



外 
m 
奇 

m 



f 



M 圭 



かくて 深 浦に 歸 b 來 つれ は、 _ 

攀の ほる 都 多た、、」 b て 「や 築 採 

VJ いふ 句 かいたる ふみの 贈 b 來 けれ は、 ふみての ま、 に、 

露に 沾 たる あさの 小 衣。 

ど 和 句せ. o。 

深 浦 を 立 つ 三日。 けふヽ ひるよ こい 浦 をた ちなん ほ. 9 に、 相し り け る 波 丈の さ h ら ゐ に、 人 のむ にた 

ぐへ て やる 

i あはて け ふわ かるる もの か 秋の かせ。 - 

かたら ひむ つ ひし 人々 送.^ 來 りけ るに、 磯へ たに 至りて 別た.^。 

又 こ、 にい つかしき ねんた ひころ もうらの 秋 かせた ちわ かれて は。 

糯米土 去年の 夏た ち 別し ころ、 いつ 行 逢の 阪は越 へ なんどな かめた.^ し坂屮 にたち 休ら へ ば、 糊 米 

土め り。 これなん、 もろこし 人の 衣を垸 ひ、 白 « 器 坏を燒 くの たく ひに して、 さ ぬ の/、 に 

よ, 9 いづ る陶 つくる の 土に、 いさ、 かこ V, 一なる か。 ffi つた ひかたら ひつれ て、 说 一::, の やか 

追 良瀨村 たもい W はや 過て、 追 良瀨に ひるつ きた bo 夕 くれて、 

まほならぬかけもぁはれど三日の^^の月にもの ぅき山本の爪。 

外 濱 に,, 奇 勝 slw 



菅江眞 澄 集 第 六 g 一一み 

あけな は、 この 山 やからなん。 

四日。 はれた な 空の あさひら けお かしう 出て、 この 山河の 水上 f J こ、 ろ さして 、左に!^;^ 

41! ヽ禍 ヽ. tn こ .WTIS り l?lfe.:=f へ 天 註 — わしの す 山の 名と ころ/ \ に閗 へた ノヽ r^,ln V:) ヽ— ノ r 

^ ぎび り、 その 鳥す つくれ は、 いっこ もし かい パケも ) 保 姑 太 S 、ゆんで は 袁差南 美 

山な..」、 濁た る 水の 淺 からす、 腰に 越へ 乳 を 過る の ふかき 瀨 わたりして、 VJ もに たづ さへ M 

すけられ 、からう じて 曲リ倉 VJ いふ をへ て、 委地 不知の ほ VJ.> よ .0 見入 山に のぼる 。を ビ^し 

の^まう でた, し 山ながら、 猶 さかし き やうに 見お ざろ かれた,. みまへ にし まし、 お よし 

まに よ ,0、 こた ひ は 山の なから 斗よ b まぐ だり にぐ だり て、 松原 村 もや 、&て 蒙!^,. 山、 瀧の 

澤、 上段、 下段に わけ 入らん も、 いにし 水無月 廿 四日の 水 うちあ ふれ、 はた、 こた ひお 頃の 雨 

に いやまさりて、 yj ころく 瀨 はふち をな し、 山つ きぐ だけ、 こ ひち ながれて 水 £ はしらす。 

渡らん にす ベ なう、 たざる/, -歸 る。 

五日。 追 良瀨村 をた ち、 みちい さ、 かぐれば、 小雨 ふ, 出る に ぬれて 鍾木 にっきた, り。 明日 

はこの 山に 入なん VJ て 宿つ きぬ。 時の 業ビて 、麻 刈 蒸し 糸 ひく VJ て、 女 は麻苧 VJ るに い VJ な 

ひ くさ 

う、 男 は 乾草 VJ て、 ぐ さか. ほして 冬の 秣 VJ そせ. ける。 その 草 かる 子ら に 童 もま じりて ヽ 

馬 ひきな バ て 歸る夕 ぐれた v-/\- し。 

称 か-^ か へ る わら はの あな かまど ゆ ふ VJV」 ろ きの 聲そ閡 ゆる。 



* ゆ I ^ 



ノ 

4 



^mmr* し— 




へ つお 、:つ :了 、'ぶ ; 々 ,'. ケン 《5^ リ々 マ々》; ',"ぶ メ 然', : 



江 

澄 
集 
第 



ね ふた 流し 



風合瀨 過ぎ 

赤 石 へ 



小 5^ すがら 雨の 昔 枕に 聞へ て、 

六日。 雨 ふれば ヽ おなし 宿に つれ,/^ VJ なかめ て くれたり。 

七日。 飯の 杜、 升形の 山に わけ 入 てん ビ いでて、 奸 衣 乃" 從滿、 不 多お 太 を へ て K 都^ 樂 VJ い 

ふ 山 澤に入 は、 左に ぃゐの も,.^、 右に 〈介 馱、 追, M 瀬 川の 昔 きこ ゆ 斗 ふかく 入て 、久知 4 

呂、 孤 米 乃巨以 他』 便、 斯 路委柁 也、 曾路乃 企、 莽郴 香、 椰万野 な ど 生 ひ 茂り た る澤 水の 



中に ま ゐ して、 ものく ひやす. ら ひ、 くれ 近 う な -.^ て ^にい 



> 、プ 



て 







ふ-ん-:;^- 



てヽねふたながしのぁそひぁ.^。 めの わら は 集 ひて は、 盆お ざり の 山 口、 まつ、 こよ ひそした 

トノ ける。 . 

つ みうち 笛 ふきすさ ひをビ めら かうた ふ も 星の 手 M なる らん。 

猶更 て、 聲 VJ よみ 聞へ た ,0,。 

几 日。 刀 度呂岐 をた ちて 溶路を 行に、 なに くれ ど たる 花の なか に 刑の 花 盛なん を、 人 

濱香 VJ い ひ ヽ濱桂 ビ い ひ、 はま蔓 もい ふビぃ へ は 、おも ひつ、 けた h'o 

京し さよな ひくつ まま や はま か つらく b 返し ふく の あき 風。 

風 合瀨の やかたもう ち 過ぎ、 はまち はる,/ \^VJ 行に 雨の ふり 來 ぬれば、 

ほす ひま も浪 かけ 衣 うらった ひ ぬれ かさねき ぬ 袖の むらさめ。 

外濱 奇勝 



菅江眞 澄 集 第 六 S 一一 一四 

大 ir; 瀨、 小 III 瀨の はま も 見 を へ て田野澤ょ.=^金井か澤に至るのみちの ベ ヽ單州 漏 蘆の ぃビ多 

ぐ たるな か を、 夕 くれ 近く あまつ 、みして 赤 石に つきたり。 

九日。 &、 寶 斯介黎 村に ふた、 び 至らん。 この 日 雨 そ ほふれ 、ぐ」 、いつも、 ひるよ..' はれなん の 

S くせな らん?」 人の い へ ば、 阿 香 委師の 宿 を 出て 貸 能 美椰に まう で、 松 源 庵 どい ふ 寺の 前よ 

,り 日照 田 j£ にか 、, ^、(以下 缺 11 編者) 



雪 乃 母! 5 太奇 



十 サ 三日 

深^^湊出?^バ 



比 呂差吉 の稻 置よ は 申 酉、 以波贵 がた けの あなた、 芽 谷て ふ澤の 山お く-公 樹河を さかの ほ 

れは、 名 さ へこ VJ なる 阿武 毛 牟の瀧 V」 て、 世に しらす、 たぐ ふかた なくお もしろ きか あ.^ ど 

VJ しころ 閬て、 見 まほし く、 ゆか まほし ぐお も ふに.、 草枕 旅に 在る 身 も、 あし わけ 卅 のた くひ 

あ b. て、 お,, 5: ほ へす 冬に もな b しか は、 梢 あら はに のこれる くま わ もな う、 まほ に W 兌なん 

のこ 、ろ あはた たしう、 かんな 月の はつ かま b 三日、 この 秋よ. そな. むつ ひたる 不. 于. U 

の はまや かた をた ちづ る ほ V」 、浦人ら せちに 餘波 おしみて、 玉麼 ふたた ひ來 ませ、 そに こ ど 

な せ そ そ の來 らんし ろ し に、 調度 ひ VJ ぐ さ、 ふたく さは、 ここに ど b もの こして など、 なさ 

けく しう ひた ふるに い へ れはヽ かれ ふの 艸 のか b そめの た ひねな か ら 、か./」 出、 ものうけ 

きおも ひそせ、 りけ る。 尙こ そその みち 、その ころの なかめ、 いかなら めな VJ めり て、 

雪 はさ そ 霜に 見る にも 瀧の さ ま。 

ヾ J いふ 、くして、 竹 越の あるし 里 圭てふ 人の も VJ よ b 贈け る。 これ か 和 句 VJ は あらさ めれ ど、 

雪 乃 母 呂太奇 sas , 



赤 石に 泊る 



菅江眞 澄 集 第 六 四 11 一六 

その 末 をつ ぐ。 

落葉の むしろ いく』 使し きねん。 

や をい つ る ほ V」、 わきて け ふ は 海し つかに、 冬の 日な から うら,/^ ど 波に 照り、 むかひ 見や 

る 飯 盛、 升形の たけ、 か へ b 見やる 洲 立山な VJ も、 如月 斗、 のこん の 雪見た らん やうに、 よん 

べゃヽ はっかに ふ.^ たり 

木々 の 目屋春 VJ いはまく 行て 見ん 冬 も 長閑に 雪の むら 消 へ 。 

吾妻の はま ひさし ふみした き、 の, 9 行 駒も聲 うちい さむ こ 、ちして、 船 ざ ものい ビ 近う 行な 

んぁ. りけ, CNO 

わたる 海の 而楫 VJb か 鳴 あつまの 沖邊 過る 船人。 

鶴 粞か琦 ぐ」 荒硫 VJ の あは ひなる 海へ たの 野良に 休ら ひて、 かれ 飯 そく ふめる ま VJ て、 馬 どき 

はなち やれ は、 霜 かれの 草の なかに たちあ さる。 

靑 くさの ましる 枯生を あら 駒の むら はむ いきに 解る 朝 霜。 

c£ 樹峯の 雪い ビ しろう、 磯の 見る め もい や 寒. V- .1 -て 、赤 石 の やかたに、 くら にな b て 寺 

澤 かも VJ に 宿つ く。 

廿 四日。 夜邊ょ,.^雨ふh^、けさ猶ふ,oもをゃまねは、ぇ出た 、す。 il か澤 のみな ど ベなる 願 



砂 森の 一 本 

木 



, マ 寺の 新發意 、のりの わさす どて、 この や^に あ..^ ける ビ かたら ひて くれた ひひ 

廿 五日。 風 あらく 吹て あられ ふ b 、穴 >1 めれ にあれ て、 け ふ もむな しう、 世の さま かた.^ て = 

はく れん VJ そせ b ける 

廿 六日。 i 仝よ けれ は、 近き あた b まて VJ て にて 澤路を わけ こし 出る に、 きら^- ど. 小 のか 

、,o たる やま もどに 見やる、 姨 のこな たに 家 ひどつ ある を、 満の下 VJ-:S- ひきの い へ は、 

いか はか. たきの した 水 こ ほる らん やま もまし ろ に S の ふれ 、は。 

田の 中の 砂 森て ふ 處に大 なる 木 あ,.^。 これなん 一 本木 どて、 葉 は のさえ たさせ ざ 木 は W 

の 木に て、 あやしう、 VJ しふ.. y たる 木の よしを かたる。 * 

夜 はいかに つきの かつら も ふゆ かれて かけい や 寒く 兒 ゆる 一 もど。 

左の 山の^ 生に も 柵の あ あ b 、右に 大館、 小 館、 佐久節 どい ふか あ.^ し 出かけ を, 仃て、 

田 jsv」 いふ 山里 を 通る ほ,/」、 け ふの ぬく さよ、 まこ ど に 十月 小 * のしる しに こそ あらめ ノ」 

し, 9 なる 人の かた, くを閡 つつ、 

あさ 日て ち 田 井のう すら ひビ けぬ らし 里 は 小春の しるし 兒 つれ は。 

山 岸の 杉 群に 鳥居 見 へたる は、 大同の 物語 そせ b ける 觀世 音の、 おまし ませり ける や • あり。 

左に、 津 輕澤ビ いふよ.^ なかれ 出る 小 河 渡.^ 赤 石 河 わたり 得て、 館 前、 川, S など の 村 を 左に 

雪 乃 母 呂太奇 S おお 



菅 江 眞澄集 第 六 



四 一一 一八 



内: i- の わ 

かの 林 



猿 樂の林 



種 里 村 臥龍 

軒 



やま ご 



め な, 



見て、 山 子の わた b も籴 所に 目內 SgVJ いふ 村 を ゆぐ に 、高 組の 木 々茂り あ ひたるな かに 神 や 

ヽ 

おはす らん、 和歌の みや、 わかの 林 ど いふ 名 そ 有け る。 

むかし 誰れ こ. -に 言葉の たね 殖て わかの はやしの 名に しけ るら. Co 

猶 そのい はれ を VJ ふに、 中む かしの こビ にゃあ,.^ けん、 松 前の 島つ 國 なに かしの 守の わか 君、 

- J > に 在つ る 寺に ものまね ひして、 も かさやみ て 身 まか,^ 給 ふける、 その なきたま を 神 VJ は 

いよ ひ 拳,^ ゥ、 る: や。 卩の ニー .^i- りすん さわ, へ 天 註; I みた リの すん さの 栖 家の あ.. とも あつり ン、 よ 

レ, V 乙 Iff^ プズ カジ?^ { 一- ノ," 1 A さ".^ , ける。 その 人々 の 名 は 何と やらん いひき と。、 ― 

た、 めの ビこ 山上 八九郞 VJ いふ もの 、ふの あ,.^ し、 やの あ V」 は、 いま 山上 VJ て、 門 田の 名のみ 

ヾ」 そな b ける。 金澤 村の した つ かたの 漆 原 VJ い ふ處 に、 家 は つ か 斗 見 へ たり、 種 里の こなた 

に猿樂 の林ビ いふ 岡邊 あ...'。 むかし 此 あた, 9 に、 長 勝の 君ど閜 へ てす み 給 ふたる こん ほひ、 

さる かう ま はせ て 人々 に 見せ 給 ふに、 これ を 見 てん VJ 、ちかき うら 山里の 老 たる わかき、 う 

ち 群れ、 さはに 集 ひ 見れ V」 、まほなら ね は 岡に の ほ,.; > て そ 見け る。 その ほビ. にゃあらん 物 

見 坂の 名聞へ て、 さるが ぐの 林の こなたに あ, き。 たねざど村(1^ほ|し,^、むこかのし里世の中門の田ゃもはょしかか叫すけ、 

里なん、 こと 處に うつし てんとて 里人ら 家に 火 はなち やきし か は、 門 田の 水 わきぬ るみて、 穗 なみ 八 束に たれる まてよ く 

みのりて けり。 こと 里 は ひ つし もな く かれ たれ は、 此 里より 種いた して、 こん 舂 のな はしろ 薛 たり けれ は、 いま 種 里の 名 

S んカ r ひそつ あたり ふけた るると。) に 入て ヽ 臥龍 軒..」 いふ 寺に、 人の ふみ あつら へし か は ど ふら ふ。 此 寺なん ヽ 



も VJ 弘 前の 鳳 松 院をこ 、よりう つして、 そか あどの ヽ ほろ ひなん しるしに たつ、/」 か。 あるし 



八 潘社緣 起 



の 牧山達 童 上人の かた, しける に 日 はぐれた. 90 この 上人、 画て ふくに を めく. て 心の:::: 

を 見 てん VJ 、この 山里に 光 かくした る 人 ご あら はれし かば、 

山 ふかく 牧の童 やうし の あどた つねて ここに 月 を 見る らん。 

ビ いへ ば 、上人、 こ は そこ にこ そ V」 て、 は 笑て けれ。 



廿 七日。 こ 、なる ヽゃ はたのお ほん 瑞籬の あ, ける に まう てん どて い づ 



にゾカ 



み 



の 遠つ みお や、 長 勝の 君ビ かやう つし 祀給 ふ。 そのみょのぅまご爲信の^:;どか、まさしきゅ 

のさ, y」 しあ, ければ、 春 雪いた く ふ, たる 日ヽか 、るみ や ざ ころに まう で 給 はん. ヒて、 かち 

ぎふんで、 や をら ひろま へ に 到 b 給 ふ ほ V- 、雪の 中に ふみ あて 給 ふ はなに な" ん VJVJ に せ 給 

ね び ほこ 

ふに、 石の 寶螺 やうの もの、 石の 餘尾檢 めけ る ものな,.^。 この 、ふたく さ を VJ.^ か へ ..^、ぃ さ 

此 いし 貝 吹た らんに ヽ聲 のいで な はこ そ、 軍いだ して 戰 にい さおし の あらめ、, 战 あら 中 は、 い 

ぐさいた さじ VJ いたく ねんじて ヽふ いす まし 給 ふて、 おも ひし こ VJ に、 しか まの かち をえ て、 

雪の しら ゆ ふ ど. も あへ す、 いやしぬ かづき、 ふい を さめ、 あな かしこ どて ほぐら に を さめ、 

好田の里に城っく..^、はた弘前の稻II5^をっく-.>給ふたる、/Jなん。 A や:^ M かし Vjgi らひ、 ひろ 

まへ に 至る。 

神籬に 石の ひろ ほこい しの ほら 吹 を さま" し 御代の しつけさ。 

雪 乃 母 呂太奇 



深 ハ合村 過ぐ 



枯樹 平の 牧 



菅江眞 澄 集 第 六 SSO 

ヾ J かいて 奉る。 長 勝の 君の ふるつか は、 一 ッ森 山の ほど-.^ に 在け る どなん。 そのこな たに 藥 

師 ふちの 堂 あり、 はた 此ゃ はたの 峯 にも 、おなし ほ VJ けのお まし ませるな VJ 人の い へ, 00 鬼 

條邑、 一 森邑、 大然 邑 ど いふが、 源に 見へ み 見へ やみ 右に 見て 朝 河 わた. 9、 い や 高き 志 加 利 

山、 比 刀 都 母 離山 をめ に は な たす、 小 森 村 を ゆ んで に、 熊 野の 祠の こなたより 山 ふかく わけ 

て 深 谷 どい ふ 村に 入て、 行 へき さき や いづ こならん ど ヽ 

山 S へ てこの やま 里の 人に V」 ふか や はらさ 、ふ 路はぁ や VJO 



細 ケ ぁ(1^^^へ ^か細平筒と平そを^,人め,るち。戯) の村はしに飯成のほぐらぁh^パそのかた蛆に、ぉばしがた 

のな, した る 石 をなら へ て 幸 祌ど祀 る。 猶 わけい で て 行、 谷 ふかう、 け ふ..^ いやた つかた は 

炭 やくに こそ。 

白雲の わき 出る 山に すみか まや 里の け ふ b もまし りたつな,. ^0 

岩 木 山 を 左に 土嗆 VJ いふ 長 坂 を 下れば、 荒 河の 流 を 近う 隔て、 山 田 個る 薦范 (^| 『「つ 野つ ほ^ ケ 



つ だい 



みなおな し。 しか は あれと 范 (やち) て ふ 文字. 一 、 ^^^i ^ てヽ公 戈こヽ -S る 、 .s く. sk.,^ つ ゾヽ、 ょヾ 

つくり かよ はせ る は、 此 あたりの みに 閗 へたり どし び へて お f»» 6 るレ 乙ぐ 0:3^ らこ たへ 

こ はし 石 (If 「リ 山 こに は 在し り) g お、) をへ て、 わかき 男女の 懸想し ける うら ひの 鍵懸の 梢、 冬枯 

て 立. 00 かくて、 いはき やまの, 近う ふたつ も. やま、 杉が 平 を 過れば、 枯樹 平の 牧に な,^ 

ぬ。 馬 は、 冬 來れば 家に ビ. ^かひ 養 ひたつ VJ か。 败に 家居 や あ, つらん かし、 その あど どお 




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雪 乃 母 呂太奇 



管 江 1 ぼ 澄 集 第 六 



7 ヤ プ つめ 6 

P 一 タタ ヌ f/.v/r-w 

身 4 ゅ訂 IS ^ .1 

ノ^ : え 门;?なケ ち- 

i お? - I 



湯 段の 溫泉 



白 澤の馬 神 



めんしよ 

名所なる 女 



ほし ぐぞ 見 ゆる。 湯 谷 (ほ f;;^l^ft^t^::JSS^) の 、汲め ひの やかたの を さお 兵 f」 い 

ふ かも VJ にや V- つきて 、ねち、 ひえ VJ て、 ゆげた の ふたつ あるに ゆ あ ひして、 ふした る^ 卞ば 

かり、 やま 風 さ 吹 來て猶 冴 へ 、時雨 ふるに、 

いはき 山 ふ も どの いほの か, ま ぐら 夢 は あらしの さめて しくる /-0 

いくて、 ぐ」 ,0 -H5 鳥 N ,^ 

廿 八日。 あさひら け ゆく いはき ねの 雪、 枯 たる 芝生、 靑き^ 1^ に、 ZI の ほのかに て り て乂 モ. ハ 

か 、りた, 氷れる 雪 ふみした き、 ft 景てふ VJ ころの そが ひに 兑 ゆる、 いて ゆの やかた を 左 

に、 槲 木の 坂 > ^越へ 高牧の 坂 をく たり、 みたにに 遠う あら 山河 を见 やり、 P ぽ どて、. E の や か 

た あ, け. oo 此村 はしの、 馬の 神の ほぐら のかた はらに 立る 柱の うれ ご V」 に、 うまの ぐ., T 形 

やうの もの を 造, た こ は、 うしに てもう ま にても、 神の たた. あ ど 移. 巫女の んの 

いふに ついて、 そのつ みの あ:^ ものに 奉る V- なん。 ほぐら のうちに、 駒 形の あろ 石に W::^VJ 

しるした.. ^0 うべ、 その, ろ は 家 も あま ありて 田 力みの よから さ る どし、 で 兌の えだち こ 

こに 到て? J や 田の實 い ,/」 よ け ん、 れ い や うに 貢 奉 るべき よ し を、 いたぐ の、 しりて ける む 

しろに、 酒す 、 めてヽな,.^ はひのょからさ るこビ をな けき、 R かろら かに 引た うび て vj 、山 E 

の ひたに わ ふれ、 ざ、 露 ひぐ ベう けしき もさら に 見へ ざ る をり しも、 ひさげ に }£vj り 出て す 、 

雪 乃 母 呂太奇 お:;: 



菅江眞 澄 集 第 六 i 

むる 女の、 みめ こビ がらよ けなれば 、毛 見の さもら ひ、 うちた はれて、 わ をうな、 歌、 ひビ つう 

たへ、 この 處女ヽ それ を 肴に せん、 よやく ビせ むれ は、 すへ なう 此女 身じろき して、 「しら 

澤は出 屈い,. > かせ あさ 嵐、 した は 冷た, X 實も y, らす、 ひ いてた もれ や どの 、けみ 」VJ 、聲ぉ 

力し う 唄 ふ を 人々、 こ は、 を こなる こ を 作. 出て うた ふ もの かな、 なめし ならん VJ 身に 汗 

してお も ふに、 此 せめつ る士 ども、 しれに しれた る やうに あきれて、 盞も VJ らで、 貢 かろら か 

に V」 りし 力ば、 さる こぐ」 や あ b しビぉ ほんつ かさ 聞 給 ひて、 此士 どもに も、 ろくた う v^b 、女 

にも 物 かっけ 給 ふたる VJ なん。 過し 卯 辰の 飢渴の 頃 ほろ ひて、 今 は 家 四 五 ある 處 ながら 昔、 

めんしよ 

さる 名所なる 女 もめ b し 、うす づく 女の 語る。 世に 秀 たる もの を名處 VJ のみ そ ほ めけ る 

^ つ、 ナ 

も、 叉め やしう めつ らし 太 秋 VJ いふ 邑に 入り、 左に 鶴 田 ビ いふ も 見へ て あやうき を わた 

り ヽ鄕阪 VJ てお そろし きを 左に なし、 ふか 澤?」 て 又た くひ なきやけ 山 を わけ、 瀧の 澤 V」 いふ 

* か うづ 

を へ て、 遠 かたに 合 頭 VJ い へ る嶽 なん 見やりて 河に のぞみ、 ゆき-/ \ ^て 村 市 村に 九折 わけく 

た..^、 大路に 出て こ 、に 宿 も、/」 めぬ。 

廿 九日。 よんべ の 雪、 けさ はなこ b もな ぅ晴て 日の てれば、 や を 出て、 藤 河 VJ いふ 村の こな 

た 疊年ビ い ふ 村よ..^ 入て、 於 保 比 良 山の 麓 守澤 VJ そい ふ め るほビ,.^' に、大同の い はれ い ひ專 

ふる 多 門 天の 堂 あり。 山 本に 群れた つ のい VJ 多し。 去年 こビ. ー 、あら- め 造 b たる ど しら 



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菅 江 R 澄橥 笫 六 



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うち 舟 

淸水觀 音の 

花疾松 



れて、 淸げに 見 へたる 堂に入ば 、い にしへ のみほ^けにゃぁらん、むさか、な 、 さか 斗し くち 

たる、 みかたし ろの 二まで たで bo 此堂 のしり に、 人の たけした る處に はかれば、 七.?: 斗め 

ぐる 大杉 v9 り。 こ 、らの 杉の 中に 、わきて、 いくはく の 年へ たる VJ いふ こど を しらす U 此 水 

のなから 斗 折く ちて、 そのうつ ほに 水淳. ^ぬ。 これなん 池の 杉 VJ て、 むかしより 今數立 り。 

三枚 比 良 ど い ふま、 に 登りて、 か > る 杉の 半 を 見 をれば、 VJ き./」 して、 鯽 なんお ビる こ ど あり 

など、 あな ひの、 手 を さし あ ふぎ 見て 語る。 

泉郞の る も ふしつ かふな すむ 池の なみた つ 杉 もい く 世 へ ぬらん。 

かくて ぃなんも、水ふかけれはゎた...^さんせてヽむら市に又:8り來て、此村の 下つ かたの 河 

邊 より、 うち 舟 VJ て ヽひビ も v> の 木 を、 ぐ- 5 ぼり に ほ.^ 造りた る..^ 舟に の,^.^ るに、 m.cK 山の 

雪晴 たるけ しき ヽぃ VJ よし。 さしむ かふ あなた のきし ベ に、 冠の かたちし たる 山 あり、 それ 

なん 小高 森 V」 いひ、 大高杜 VJ いふ あり。 此ニッ のか ひよ, 見 ゆる を VJ へ ば、 むかし iS 水の 舰 

世 音 を こ 、にう つし、 樓 たかう 建て あかめた b し を、 近き むかし ffiig ;.、 J い ふ 村に ふた 、ひう 

つして、 いまこの 山に は、 その 礎の み そ殘 りけ る。 樓の そこに ffi し より 今の TO かけて、 花 

松,.」 て 五葉の 群 立る V」 ヽ水掉 さし あてて、 渡し も h- の 翁 か 話る まに 卅 はっきたり 上 

松 は、 をり として 今 も、 五葉に 花ノ . 

疾 とそ。 ところの 人の いへ る。」 



乃 母 呂太奇 



菅 江 眞澄集 第 六 . 四四 八 

花 さきの 松の い つ 葉の い つまても いく VJ か へ りの 色 や 見す らん。 

淵々 臨みて あなた は 槻の木 比 良、 たかうな の 形した る 山は獨 古森な VJ 、しりょ, くる 人の いひつ いて 話 

りつ 、、比 良 澤の流 を 渡. -て 岸に の ほ, -、 七 曲の 路を 左に 見て わけ ゆぐ 0( ぼ 1^1^^ が i.^ きを、 

追附、 相 馬、 藤澤、 境 市、 紙 潞澤、 御所、 黑瀧、 夕顔 關、 惡戸ビ as チっ 2>ヽ ま、 i ^、よ,^ う, mpr ン C ヽ 

なと いふ 邑を へ て弘 前に 到る とい ふみち そ 有け ると か oji 口 sltt っナこ 舅 蒼なる 、汲^. ^あや ,つく 貝 丁して 

森の 淵 VJ て おそろしき ころ を、 うすき 氷 を わたる こ 、ちに 細路を 行き 河邊村 過る ほ V- 、見 

し 多 門 天の 椹 群 を 河 越に 見やる。 むかう 岸に 瀧の VJ ころ- (-ぉ つるな ど、 め ビ VJ まれり。 

橋 ほそく わたした る を、 馬の 背 VJ いふ 谷 河な いふ VJ 聞て、 

こや かける その あしなみに ひき か へ て此 馬の せの 橋 そ あやうき。 

輪卷の 淵、 龍 面の ふち、 はた、 香 取の わたり VJ いふ ど ころ あれ は 見つ つ、 

きし 波の 岩に くた けて 冬 もちる 花の香 ど.^ の あらき 山河。 

きしへ の 山路お なしう 行に、 鈴 淵、 殿 衞淵も 見す きて 宮守 平 どい ふや ま 里に 來 ぬ。 木 澤の 

九 曲 は、 寒澤 山の こなたに つつく にや。 砂子 瀨 村に 到 、を さばし を わたる。 左 は 湯の 澤 ど 

匸ォ, -^rNil 訣へ天 註 —— 越 部 (お つ ふ) は 尾 太と も、 又 甲 K 山に 聯句して いはん 料に 乙 生、 乙 部な と、 すき 人の 書た ノ t、 

> TJiilp ひ.. り。 此山 は、 いて はに ちかく そび へたる 銅 ほる ところ 也。 ォッフ の 名 はもと 蝦夷い へる なるべし oy- より 

河原 平 村 流出る 荒 河、 右 は 大河、 是を 一 瀨 にわたり、 山路、 片姐、 野原 を 行て 河原 平 村に つきて、 米澤長 

兵衞 VJ いふ あるし の もどに や VJ かる。 




% マノ ズ 

厂 奢: 



I 



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あ を 



毛皮の かつ 

こ ろ 



柴 倉が 嶽 



毛 呂瀧乂 は 

安 門の 礎 



霜月 朔の あさ VJ ぐ 出た つ。 あるし、 この かっころ を 着よ VJ て、 ®t ^の 炎のお もけ なる を ビラ 

たしけるをか..^きて、日はさせざ梢の霜の ぃゃふかぐ、しみ永る^のぅ へ を 軒 « の 出 路丄り 

入て、 大澤 どい ふなかれ なる 朝 河 わた..^ して、 媳 山て ふ i 化生の なかの みわけ て、 木々 ふかき 

あた, を 行て 石 割の 河原った ひゆく に、 おもしろく 木の なかに お つ る澠ぁ..^。 ここ を 小 

澤 VJ い ひ、 大 原澤ビ い ふ もや 、過て、 雪 はこ どに い VJ ふかき、 あら 山 屮のヽ ^り あ ひたる 

をい くへ か越してヽ柴倉か嶽どてふ..^ぁふき見るにヽぃゃたかく、木々抓ふかくたもたる龍 

に、 折 ふす 枯柴 をむ しろに、 かれ ひご ひらいて、 

いやた てる 山の しはくら し はし,.」 て 雪に かたしく 組の さかし さ。 . 

路も なみ、 雪のう へ にこうし 行な やみて、 いまし ば. ビてヽ 齢め な ひど 友に かたら ふ ほ ビ、 

ましら の 來るゃ ど 聞つ 、をれば、 あまた 呼 つれて、 高き 木の うれに、 おや 猿な らんの は"" 仏 

て ヽ朽殘 りたる 木の 實をさ VJ ゆ.. こぼし、 これ はめ ビ やせり けるな らん。 ^:トに§"れたる おち 

葉の なかに ヽ かいわけ、 あつま. て ひろ ふ。 

親 猿の お VJ す 木の 實を か きわ けて 雪に 小さ るの あさる あはれ さ。 

雪に 手 をつ き 梢 を ふんで や 、の ほり、 か つくたり て は、 さらに. S なるおく 山 になり て、 

籠の 澤 VJ いふに わけ 下りぬ。 此澤水 VJ 、踏 懸の澤 V」 いふ 山河 を わたる。 ふたせ の あ., T 河、 な 

雪-乃 I 母.. 呂太奇 KI1 



菅 江 眞澄集 第 六 § 

かれ あ ひて 落 瀧つ 名 を 毛呂瀧 VJ いひ、 この 水お ちな がれて 闇 門の 澤に 入ば、 こ VJVJ ころの 人 

ヽ 

はも はら 安 門の 瀧 VJ ひたに い へれ ど 、杣 山賤 , つ は、 もろ 瀧 VJ いひ、 ある は、 あんもんの もろ 瀧 

VJ のみ そい ふめる。 かぐて ヽ この 左の たか 山の 岸に 生 ひしげ りたる 小笹を 握み、 木々 の 根 を 

ちからに 雪に ふみ 立て 身 をち め 、あせ あゆる こ 、ちにから くして Bl^ くた せば、 そのた かさ 

高さ 百尋以 や、 いく そばぐな らん,/ J を はかれば、 もも ひろに もや 過ぬ らん かし。 たヾ水の、ぁめょ,c^ 

上 力 

あめにぐ たるお も ひの みぞせ, 9 ける。 こや 、こ,/」 さへ くから ぐに にヽ あまの 河の ヽな かそら 

まの 離 三の より、 なかれぐ だる かヾ J うたが ひた b しも、: e 瀧に は、 たぐ へ つ ベう も あら じかし 三 ンの瀧 

ヾ J いふなん いづこな らん か、 行 こ VJ も あた はて、 一 の 瀧の 末に 二の 瀧のお ちつら な b たる 

を、 はっかに 見た るの みに て やみぬ。 

半天にぁふきゃ見なん見くたすも行衞白-^^ムか > るた きな み。 

もろ 瀧の 末 こそしら ね 水け ふ A 中.: さ」 霧 VJ のなかに おつれ は。 

いちの 瀧 は 寅 卯の かたに む かひ、 三 の 瀧 は 卯 屍 にやむ かふ ならん。 世に、 こ >」 にこ V」 な る め 

木 を 流す に やしき 瀧の、 又た く ふかた や は ある ビ、 ひビ りこち たる を、 あな ひ 間て いふ。 夏の 頃 流し 木 

VJ て、 こりた め たる 樵 木 を この 瀧に お V」 し 流す を、 I 一 の たき に な? -れ 止る を、 畏 き 綱に すが 

,0 ぐ だ. て、 かいな がす わさに たづ さはる もの は、 山男の 巾に も 誰れ., (\ どまれ 也。 二の 瀧 



^ 农 "、- な ず 



管 江 眞 澄 集 第 六 



四! 

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乃 母 呂太奇 



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江 



山小屋に て 



なだれ ふき 



の 高さ は、 紀の 那智の 瀧の たけた らん。 われ わか か.^ しむ かし、 W の 寺め く" にいき て W て 

ふ 國をも 見 め きし か ど も、 こ の もろ 瀧 の た か さ なり け る た き の ぁ ら ん 、、」 もヽも ろ こ しはし 

ら ゃヽ此 U の 本に は 又 聞 も 及ばすな V- 語 もて、 不可 計の 渾水 しばし 渡て、 秋 父、 \ より:; かけて 

ながし 4 ^^て、;^ > る 瀧に まぐ だし: く ビしヽ p:<^.1 り 胡- 一〃 水 - - ^^^u 1. 3 が? の, ほみ-岡い £こ 

R ーノ ^r* 一 / / f ( ~c / ( J/ フノ I' , 、Y» { z イノ 》.* \ の ™5- 水と おら、. 'て.:. y っリも 7, i と 

なり 村 一 川と ながれ、 なから 斗に 至て、 いはき 川と いひ、 此デ り.;^) り 、 、よま I て!^ 6 ヽ,. ^.wi J か乂 

末と さの 水 海に おちての ち、 あらきし ほせに おっとい-ふ。 j こ ク.: K、」 も ひ" し さな は f て;;^„!るを 



a ほ M^^ss き) に 止て ける 業すな る山賤 等が、 眞柴 もて 造." たる 小 家の ある に、 

あな ひ、 まつ 入ぬ。 伐木の わさに や 出たり けん、 人 あらね ざ、 あな ひも. E 賤 なれば 、わかんが 

ほに、 たき 捨 たる ほた ふ いたて、 さしくべ、 かたはらなる 斧して 大水 わり さき^さ しそ へ て、 

や 、寒さ わする 、斗 あ. て、 あ, つ る鍋ビ うだし 雪の ながれに あら ひ、 もた る 代ムの よねいだ 

して、 かしぎた いて、 なだれぶ き ど て 、霜雪 にくち 殘 たる 山ふヾ きのく きを ど. 、 しるく さ V」 

し、 をの 、えの やうなる 飯が ひ ビり て、 いひく ひ をれば、 はなうた m ハひ斧 さげた る 山 刃、 お を 

下 6 ヽ 入口に ふたぎ たる、 かけむ しろ ひきあけ 見て あきれ、 た そぞビ VJ ふに あな ひ、 しか,/^ 

のよ し 林 の 村 を さが いひ つれば、 かく、 こよ ひ はやぐ J してよ ごいへ ば、 よき こど、 泊り てな ビ 

かたら ふ を.^ しも、 亦 三人 か聲 にうた ひつれ 來て、 何人 晃 おど ろけ るけ しき あれば、 此 ffl 

見に、 はる-/ \ -來し 旅人 VJ つた ふろ を 間て、 こ はいかに、 か > る 山のお く は S すら、 こど 人 

雪 乃 母 S 太. 奇 



一 夜 を 山 小 

屋に 



秋 田 詞淨輕 

詞 



たんば 燒 



瀧 鳴りの 音 



菅江眞 澄 集 第 六 四 五八 

は、 たやす からさ る 、さかし の 山々、 あらき 山河の いくせ を も 越して、 雪 さ へ ふ b たる 霜月の 

S に、 もろ 瀧 を 見ん VJ て、 人の 來 るた めしや は ある。 か、 る 嶽山を 朝夕 ふみなら ひたる 山男 

も、 えせぬ わさ かな VJ て、 をのれ らも、 いひた きぐ ひて 日も暮 ぬれば、 火た きたて、 ひね もす 

木 伐り し 山 ふみの 物語、 ある は 夏 河に いはな、 やまべ、 すな v-..^ しな ビヽ おのれ/ \- がい はま 

ほしき こどの みかた, ヽ物ど へ ばヽし 申さぬ ビ 飽田聲 にこた ふる は、 この 山の あなた、 いで 

はの 國藤 琴ビ いふ 處 よ..^ 來 る山賤 也。 何 ご VJ の いらへ にも、 うまやい ビ こた ふる は、 わけ 餘 

し 出し 太 秋の 山里よ b 來し、 山 賤か長 V, なん 0( ほほ。:^ 一 請 ほ ひも Ino やう) 里 は、 ねよ ど 

の 鐘き くころ ならん。 あな さびし、 何 かな,/」 て、 ふた、 びい ひたき、 件 波燒て ふ、 もち ひす ビ 

て木櫃 にい ひが ひっき 立て 煉り、 木の 長 串に さし、 みそ あぶ b つけて、 いざ 是 くひね どて、 ふ 

たさ か はか b なる を さし 出した る を、 みき、 よきば か. o、 われ はく ひて やみつれ 、ざ、 あない も 

山男ら も、 よさ かヽぃ つ さか もやく ひぬ らん かし。 火 は 野火 か 炭 かまの こどくた きて かたら 

ひ、 ふさ はや VJ いふ ほ》」、 なる 神のう ちしきる か VJ 山 ひ マき 谷 こた へ て 物の 昔 閬 へたり。 こ 

はいかに VJ 、みな、 こ 、ろき ももけ ち、 たまし ゐ 身に そ はや あきれ まど ふ に、 山 長さら にお V* 

たさ」 なり 

ろけ るけ ちめ も あらで、 これなん 瀧 鳴の 一昔 也〕 雨に やあ^ん 雪 や ふらん、 一 VJ せに 二た ひ 三 

た ひも、 かぐ 鳴る こ VJ のた めし あ. CVO か > る 淸き太 嵩の いた > き 、やま,/ \ のおく、 河て ふ 川 



の 水上に すみて、 そこ ど さため すし VJ し、 くそ ま,.^ て 山 をけ が せ ば、 満の刺 やい かり 給 ひな 

ん。 さ. ^ければ、 か 、る やま 男 >.) な,.^ て は、 つ ねに 水の 神 をい やま ひ 身 を淸ぅ もも 侍ら さめ 

れば、 この おそろしき 満 のう へ に は、 か b にもす むこ ビの、 えし も をよ び 侍ら じ、、」 かたる を 

つ、 ヽ人々 もこ、 ろお ちる た,, ^0 火は猶 たかうた きそ へ 、たき 拾て、 さ." ば どて、 けち-^ はて 

ゃヽ あし さしのべ たるま、 に ふしぬ。 こ、 に ふし なれたる ものし は、 い V J はや ふしつき ぬへ 

けれ, ざヽ八 重む す 笞にヽ かやむ しろし いたる う へ に裘 かたしき て、 ひも 枕 すれ、/」 風い V 广 崖し。 

眞柴 もて かこ ふ V」 すれ ビ吹 あれて ふし も つかれ ぬ. i.^^ の 夜 あらし リ 

い また 夢 もむ す はぬ 枕の 山に、 猿の T 聲 VJ おほしくて 開お VJ ろいて、 

なれ も 嘸 身 や 冴 へ ぬらん 軒ち かく 小夜 はすから に 三 也。 

さらに、 いね もっかれ ねばお き 居て、 ひ VJb 、ほた のみたい て. おい もね すして、,/」 はしらみ た 

か は 衣しき て 太 山の さ、 枕 ふ しもつき なて あけぬ こ の^は。 

こ VJ 人々 もや をら おきぬ らん、 めさめ、 し はぶく。 

二日。 夜邊ょ b 降た る 雪の ふかさ は、 三 さか g: さかに や 過ぬ らん。 ,々5 を やみ もな う、 きの ふ 

みし 瀧の 邊の 木々、 檢原、 五葉の 枝 も 、うちこ たれ ふ..^ ffi たる 屮に、 たぎり ながる 、朝 川 わた 



瀧々 多し 



村 市歸著 



一お 江 K 澄桀第 六 § . 

、あない をち からに、 きの ふ 分 入た る やま 》, (^をたざる-/ \ヽ からく して 鬼河邊 V」 い ふ處 

に いづ。 

ふ る 雪に こもり やすらん おに か は ベ 名 も おそろしき 山の かけみ ち。 

かくて、 河原 平の 村に つ きぬれば 雪 はれ、 日 もい また 高ければ 砂子 瀨邑 をへ て、 いも b た ひ 

を 会所に 高 岸 をく だ,.^、 香収 のかち 渡して 藤 川の 邑、 疊 平の 邑なざ 行 ほ》」、 雪の なか にちい 

さき 瀧のお つる もお かしぐ、 又 名に 閬 へたる 膂瀧、 行人 瀧、 |£ 瀧、 大瀧、 綱 瀧、 七 瀧、 上黑 瀧、 下 

黑瀧 VJ いふ 見 Vj ころも あ bvj いへ 一 y」 、毛 呂太吉 を 見 たるめに 、いかに 見る か は VJ て、 見ん こ 

£ > ,0 だ 了と りュ へ 天 註 —— 脊骨 11 、行人 擺、 尻 加 比擺、 此 一一; ッの羅 は 村 市の 卯 辰、 馬の 背澤に 在り。 大瀧、 綱 

VJ.f ..v もこ そ丄 りす I 瀧 は、 た \ みた ひの 森渾 なり、 村 一 の 乾に あたる。 七瀧も!^!-擇村の ぉく、村 一 の艮に 在り。 

ゆ iftot 籽請, の) や をら 村 市に 歸. -來 て、 やどりし 宿の 門の どに、 今 i 曰 信し かば、 あ 



あ をの 皮衣 



るし の 翁 In, 引 あけて 手 をう ちて、 こはま こ,、」 に、 わが VJ し 六十に た. ぬれ ざ、 かく 冬の 空 に 

雪 を ふんで、 い VJ おそろしき 山のお くが おくなる 隨門 の 諸 瀧 見し 人 こそ、 いま を はしめ に 見 

たれ。 あら 山 賤等も をよ はぬ ためしな,. ^けり。 われ だに その 瀧 はい また 見 も 侍らぬ。 おも 

ひかければ 鉈 でも 舟う つ V」 、わがお や 神の つねにい はれた る を、 今 こそ 思 あた, たれな ざい 

ひもて、 誘 ひて 入ぬ。 

三日。 つ VJ めて 雪の いや ふれば、 け ふ 斗 は沐ら ひて、 明な ばな ざヽね もころ に 湯な V- ひかせ 



子 を 間 



長 面 村 



世の中 瀧 



ぬ。 くる 人 こ VJ に、 男 も 女 も 、背に、 あ をの 皮 VJ て、 かもし かの か は 衣 を ft て入來 て、 そか 屮 

に ヽ此子 養し VJ て、 を さなき 乳 子 を か > へて いふ。 こや 世に 傅 ふ、 此 あた h- にて は、 わがう め 

らん子の 多ければ 間引 VJ いひて、 うめば どく、 その 女の はぎの したに しき、 おしやり、 穴.; しく 

なすの 聞へ 昔 はありし か V- 、今 はさる ためし もな う、 人の子 すら、 やしな ひ はぐ 、みたつ る 

の こ ろ さし は、 直.^ をし へ のみち、 到, いたれる かな V」 か,.; こぐ、 ゐ よ., > て 、よき 子ぞど い 

/ ヽぅ まやい、 め ご 子 ごて パ ぬ。 へ 天 註 ま J- いは 前に いふ 。つね, に:: ル ともをよ ば ふに も メゴ、 ン 

<;{ i-^ i i 」 一 T- さ r- しす V ある はいふ メゴコ ともい ふなる は、 メグ シ といへ る.!::.;:.: にこ そ o) 

四日。 雪の あさ びら け 行お ほたか 森、 こた か杜、 河き しにた てる 獨 t ん杜、 花へ 陕 松な ビ现れ た 

なパ リ もて 

る をむ かひ 見つ つ、 ひるより 晴 たれば、 近き めた,.^ まで どて 出た つ。 田野 W の 渡して,, 

村に 至る。 この 里の したつ かたの 水際に、 いはやの 觀 世-!:;:: V」 て、 いはや ざに ほさち おまし ま 

して、 水 あさき VJ き、 岩 をった ひて ま うづ る 人の ありけ る、/」 か。 むか ふ-::^ 邊の K お 山、 いど 

さかし のど ころ を 見や b 、みちの かたはらの 鳥居に 入れば、 世屮瀧 V」 て、 世の なり は ひ をし 

れは、 しかい ふ 瀧の も VJ にいた. て 見れ は、 おちく る 水 は 村雨の こ ごぐ、 はた ひん はかり 

二 ま ,し 

き處 よ.. > はら?/ \ビ おち か 、る。 下なる 3;; を 新 穂 石 VJ て、 にゐ ほつ かねた るか たもした る 

に ヽ水氷 か、 りた h^o 此 水の 日 を へ て、 ふりつむ S も ひどつ に、 いやた かくつ みかさな.^ て、 

まほの 新穗 つみた らんが こ VJ し。 ビ しさむ き 年 は い VJ 一 :M う 、さむから ぬ ど し は ひきし。 

雪 乃 母 呂太奇 



夏 菩提 邑 



極 1^ の淸水 

觀音 



菅 江 眞澄態 第 六 S 

その ほ V- らひを はかり、 睦月の ころ 國 のかみ にけ いし 奉りて、 こん 秋の 田の 寶のヽ たる ど、 た 

らざ る ビ を うら ひして し..^給ふ る VJ い ふ はヽ か の ヽひ い け の ま つ に ひ し か..^ な ん か し。 

ちいさき 不衡 尊の 堂す へたる 岩の 面に かいつ くる。 

V, よ VJ しのし るし を 水 も ふ る 雪 も千柬 に 氷ね 新穆の た き な み。 

この 水の なかれ 岀て路 の 左の か. たに お.^ 流て ヽ影ケ 塔 ごてお そろし き、 S に 入る。 行 ほざな 

う 夏善提 ./J いふ 邑に 來てヽ 雪の 中に、 朽 たる 卒都婆の さした b ける に、 かいつ くる 戯れうた。 

こ 、の 人 春秋 冬 はしなぬ やらな つぼた いて ふ衬は あ,.^ け bo 

あない も、 ほ、 ゑみて すぐ。 河 わた..^ てこな たに 田 代、 番館、 中 畑、 米 筒 « を へ て樱 庭、」 いふ 

ビ ころの 山ぎ はに、 大同の ころす へたる V」 て樓の ご y> く、 い V」 高き 淸 水の ft 世 昔の 堂 あり。 

こや、 花 開 松の 山よ, ふた 、びうつ したる ビ いふか、 こ 、ら G 杉 むら、 こ 、らの 木に ふ,^ か 

かりたる 雪の なかよ,.^、 をば しまた かく ヽっビ あら はれた る を、 そこ どし る へ に 山き はの 里 

にいた,.^ ヽ いくはく の 坂 をの ほ b て、 氷の こ" たる のした だり に 手 あら ひ、 くち そ そいで 

小梳を わた b て、 うしろ さまに 此 堂に入る。 軒 は 杉の うれに ひ, yJ しう、 い VJ たかし。 春 は 霞 

む 木の間に、 木々 の 櫻 見 へ み 見へ すみ 疾ま しりた るはヽ になう、 さくらば の 里の 名 もい ちし 

ろくお かしき 處ビ い へ ざ、 かきたれ て ふる 白雪に かくろ ひて、 遠近の さか ひも しらす。 



き ぼ ビ 

ノノ ' / 



乃 母 呂太奇 



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め 



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ま K み 
ゆ' \ 



管 
江 



澄 



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國.^" 村 



深雪 ふみて 



春 も かくな へ て 梢の さぐら はな その を も かけ をみ ゆき ふるな h-o 

C 

や をら 堂より おりて 坂ぐ たり はつれば、 なかれぐ む 翁の いはく、 而;1 な.. こい ふか あ.^ たりし 

ふる あ VJ は あしこ どヽこ のぼさち にっかへ まつる 喪 藤な にかし どい ふか 家に、 かの 翁 は 水 荷 

な ひもて ヽっビ 入た.^。 此淸 水の 村よ 出て ゆ く- - -もヽ ml 土 村の はしょ.^ 阔丄 H^fT^I い 

相 模守國 4i 口と いふかな たくみ、 こ、 にす みて、 そのつ くりた るつ ノ.^ ンこ ハナ ,J ン こ,.^ L:J^C£? ビ? <; ,大 0- 

るぎ 太刀い まも 世に 殘 りたり。 さりければ 所の 名に 閗 へたり。 、ひ ネ-. し { 力-' ォ -7 しブズ ネ.. ? 4 ン/ り 

ぐ 小 河はヽ いはき ねの した ヾ.. ^、その 麓なる いて の 末 も ひど つに この 大河に ながれ ましり 

て、 この あた.^ よ.^ 村 市 河の 名 も "お 木 川 V」 なかれ か へ てヽ 十三の; g にお もて 潮瀬に いづ ど 

なん。 竹の, つち VJ いふ、 さか V* のに ひ VJ』 使ね て、 

五日。 よんへ よ, 太 雪 ふ 、りつつ いて はれねば、 S ふませ て ビ て、 つぶね ひ.、」 りに、 みん あな 

いさせ つるな さけ は、 雪よ, もい や ふかし。 

ふ. つもる 雪に はみ ち も あらな くによし 行 やらて 來なは かせ。 



ビぃ ふこ VJ を、 あるし かも VJ へやる。 一 ニニ 尺 斗 も 降て、 は つかに も 人の わけた る こし あら 

ねはヽ ふかき 河な ビ 渡る やうに、 はぎ ふかう さしい り、 身 もなか." 斗 はふみ い.^、 からぐ して 

坂 本 村 を へ て 三本 柳の むら はしに たざる。 む?; し は い ビ S かりし 柳の、.、」 し ふ りたる も.^ 

.5 つる 物語 をす。 

雪 乃 母 呂太奇 S 



: ぼ' 
江 

m 
澄 



ありし その 三本の やなき 埋れて ゆきの ふる 枝 や いっこな るらん。 

中 野 VJ い ふ處 にて、 あないに もの. yj ら せわ かれて、 

岩 木 山み ね をし る へ にわけ 來ても 雪の なか 野の 路 そしられぬ。 

百澤邑 にて らくして 西 澤邑 にっきた bo みてらの か Vj せ 5 き いら かも、 そこ そ どはい さ C. 个ト に观れ て、 

齋藤規 11^ 氏 一 春 わけ 見し を こ ろ あてに 見やれ v> 、さた かに はしらし かし。 此 秋より、, M 藤^ 一 M こ ヽ にす 

め, OVJ かねて 聞へ しかば、 そこなん、 VJ ふら ふに もき の 下 .M た つ ね はぶ る-ぼに、 あるし、 た そ 

ビ さし 出て、 こ はめつら し 、久し、/」 も 久し。 い つも-/,^、 いも VJ 、う へ の み ^..^、けふもけふ 

VJて今ぃひ出たるにヽまこ ?」のかげなんさしっるものか,/」、ょろこ ベる いろ 见 へて、 

おも はすよ 妹 もろ VJ もに した ふ 身のお も ひ を 人に かたる へし. yj は。 

VJ なん、 あ..^ つる 硯 して、 かい つけて そ 見せけ る。 この 返し。 

いも せの ふかき 情 を 旅に 在る 身に うれし さの やる かた そな き。 

なに くれ VJ かたら ふまに 時う つれば ヽ 

ふ 埋む 雪の したい ほ ど ひよりて つもる おも ひの ビ けて うれしき。 

ビ いひし か は、 あるし の, ふさ。 • 

いふせく も 日 を ふる 雪の したい ほに ビ けて かたら ふけ ふのうれ しさ。 

雪 乃 母 呂太奇 



筆 を 火に か 

ざして 



高 杉の 宿 迄 



菅江眞 澄 集 第 六 四 六 八 

あるし、 をの かつ まなる 知 可 子に か は, 9 てよ める。 

ヽ 

なに VJ まっかた,. > 出なん 淺 からぬ 雪路 わけ こし 人の なさけに。 

この 歌の 返し をす。 

あな ひさ VJ 語る うれし さ ふみわけし 雪よ b ふかき 人の こ VJ の 葉。 

空く も b たれ ざ、 日 はかた ふきぬらん 頃、 あるし、 しみ 氷る 筆 を 火に さし あてて、 

雪 あらし 一昔 は 枕に うけく- yj もせめ て ひビ夜 はや ビ,^ て も かな。 

VJ そ閡へ たるに 返し。 

ぉもふ v」ちかた,c^ぁかさは憂こ ビもぁらしょ雪ょ佘處にきかまし0 

夜 もす からかたら ひて、 

六日。 人の 通 ひたる あ ビ し 見へ ねはヽ 日た けて、 大雪 も ふみわけ てた 、はや VJ いてなん ほり 

おしまる/. 又 VJ ふ ほ VJ もしら 雪の ふ,. H 仃た ひの 人の わかれ は。 

どヽぃ へ りけ るに、 

白雪に よし 埋むビ もま こ./」 あるみ ちした つ ねて 又も VJ はまし。 

ビ 返しして 新法 師邑、 宮地邑 、五大 邑 (謹。 a„ や,, f,;. め すしへ 君た やりあけ りんけ。 お、 春來 しど ころ 



鬼澤を 過ぐ 



十 腰 內の村 



も 過て、 吉 田の 村 やかたよ ひ 入る べき かた をた めら ふに、 い つ こへ VJ 人の VJ ひ あやしむ に- 

深 浦に、 膝 ケ澤を へ ていなん. B 越 へ のみち 雪 ふかく、 え ゆかて、 このほど..^ を さして、 大 近に 

いでん かたはいつ こにや。 このす ちをビ いふ。 高屋、 薛 苗な VJ の 村 をく る。 かた 組の、 tl- に 

埋み もやら でたてる 藥師 堂、 ゆ へ ありげ に 見過て 野 を はるく V」 行ば、 « 狐,/」 いふ W よ.^ ひ 

ろき 行か ひの すち に 出て、 高 杉の すくに、 くらくに や ざっきたり。 

七日。 つ VJ めて 雪い ビふ かければ、 馬に て わけてん ,ゥ て 出た つ 

あさまた きた かすき ぬらん 駒の あ VJ ほのかに それ、/」 みゆき ふるな り。 



VJ く 行た らんう まの 跡、 はっかなる をし る ベ に、 住吉 をへ て 鬼澤に 到る。 逆 水 ひさ 流した る 

方 も 雪に 埋れ、 ゐ せき ほり 得し 鬼 をお に 神 ど 祭る。 その ゆへ あれ ビ、 もらした..^。 その:^ の 

森の 梢の 雪い VJ ふかし。 

こや 聞し 安達 か 原の ほかに 又 雪に こもれる 鬼神の 杜。 

藤 井、 貝澤、 大森、 十 面澤の 村に 入ば、 駒 も 行な やむ こ 、ちに、 

のる こまに まかせて みちし まよ はね VJ つら さは 增る雪 吹 やま 風。 



S こしな 



十 腰. fW 天 註 —— 十腰,^はむかし、かなたくみ月?ま?っ/^ゃ:?リ、神.^まか寸_!?〔:^9は.55承,.-.:_ 丄, ,ヌュ は 



ヲ お, 5 .r KSTir に. It ズ I ズ く CV リ, 7: ;;v,; 一 ■ J"- 『! / - J- - ノ: ノ 7 > - 。 - - " I」 ,- し,:;.. - 「 Is リ-; - 「.》 - 

しなき よしの 村 名な りけ りと も はら 人 の い へ と、 蛇多澤 (ト n ヲコシ ナイ) て ユ^:?: 人の ^の こ、 にグこ 

は:^^^、 ひ 太 あ 刀 や 作 まりれ のり あけれ るば と、 t 。れ) を 行、 左に 觀世 音の 林、 雪の下に 見やりた る 風情 こどに おかし。 

雪 乃 母 呂太奇 W 六 九 



管 江 眞澄集 第 六 四 さ 

此 あた b はみ な 岩 城 山の 裾野 なれ V- 、ゆきげ の 雲に たちお ほ はれて、 

かきぐ らし ふ る しら 雪の け ふ いくか それ VJ いはき のた け そ 見やらぬ。 

立 石 野 行 ほざい や 寒く、 里 あ b 、浮 田 ど い へ は猶 うきお も ひして、 

はらへ ビ も 寒て 身に うきた ひごろ も ゆく-/^ つもる 釉 のしら 雪。 

かくて はるく ビ 上野、 坂 本、 前 へ て、 it か澤の やかた もや、 くれはて たれば、 あ ひしり 

たる 門々 も 音 づ れす、 雪路 VJ く^,. \- かちより して わくる に、 空く も..^ て くらけ れ ど、 みゆき 

ふりしく 礒 山陰 を こ、 ろ あてに た ごる-,, 雪 さ へ いたく ふ, り來て 行末 しられぬ 海邊 のかた 

に、 鬼火 にゃあらん 、つか はら どお ほしき あた b を 飛行 を、 した かひ 來る 男の、 きつねに て や 

侍らん、 い つもき つねの、 かく 火 をけ ち VJ もしす る ヽ濱路 の 野良つ か はら どい ふまに 消たり。 

かきけち て みちこ そ 見 へ ね 雪のう ちに 猶 VJ もしせ ょ野邊 のき つ ね ひ。 

や をら 赤 石の 村に 來て、 や VJ.:^ し寺澤 かも VJ にや VJ る。 

十日。 この ほざの 日 は、 ふ き、 あられ、 奠か ちに て、 ひ VJ 日た に、 いでたつ S も あらさ めれ 

ば、 こ 、に 三日なん あ b て、 け ふなん 馬に て濱 風に ふかれて 、夕日 浪 のう へ にさし かけろ ふ 

ころ、 ほのかに 雪 ふるや ドー おも ふまに 深 浦に 至る。 

旅 衣 雪 うちはら ひなれ しゃに け. ふし もビ ふ, か うらった ひ 來て。 



寬政九 年 元 

曰 

深 滞に て 



宫々 に詣る 



力し こき 御代の めくみ ひろう、 た /'しきお ほんまつ, こ V」 にな ひかぬ/、 まわ もな う、 VJ しょ 

九 V」 いふ。 道 奧ゃ津 刈の をち に VI 、まりて、 玉 E ふた ビせ あけて、 三の はしめ のけ ふに なし 

あへ bo ビ, の、 四方に はつ こ ゑ をた つれ は、 し 男せ りけ る展 Itt- の あるし は、 にしら す、 い 

VJ しの ひやかに おき 出て、 かな おし ひらき、 五葉、 弓弦 葉 さした る提 桶して、 花く むて ふた 

めし は、 いっこ もお なしな から、 海へ たの 泉、 小 河に の そみ、 ある は、 やかの ぐ まなる 井の 

も VJ によて ヽ r 麁 玉の 歳の はしめ の ビし男 水 を はくまて よね をぐ むな り JVJ いふ、 ひどく 

さ を すんして むす ひ あけ、 ほた き やに 入て は、 豆から にき, 火 をき. はなちて、 よら./ 

鳴る は 爆竹め ける こ 、ちして、 あ. あるかき, の 人お きづ る。 や をら ひ もし どり て、 こ 

、にう つし まつ る 磯山 かけの、 うち,/」 のかん みやし ろに i うつ るに、 われ もまし りて、 みむ 

ろの 前に 鈴 ひき、 ぬ さ v」,o、 いやま ひたい まつ ,9 て、 

おくの 海な みの しら ゆ ふかけ まくもう ち V」 の; p: そかし- - かりけ る。 

都 介路適 遠地 ?jj 一 



船の 乘初祝 



菅 江眞 澄 集 第 六 S さ 

雪の 高 組に は、 菅 大臣の ほくら を あかめ まつる 鷄粞の も V」 に、 どもし ひ を かけて 奉れ bo 

みつ 籬にふ 、 める 梅の 春の 色 をけ ふし も 神 やみ そな はすらん。 

さかし き 磯山の そか ひの かたに 松の 群 立た る は、 木 花 開 邪 姬のヽ かんみ ゃビ ころ ありけ るに 

の ほらん も、 小阪 のかい うつ もれて 雪の ふか かり けれ は、 こなたよ b を かみ 奉,. ^て、 

不盡の 暴に たく へ て 雪の あけ ほの や 霞む すかた をけ ふこ そ は 見れ。 

地主 權現 を、 なや こ,、」 おなし どの 、うちに おまし ませ る、 保 食の 神 を まつ,.^ 奉る ど いふ。 こ 

の 御前に 浦人ら むれ 集ひヽ いやしぬ かついて、 あなた ふ VJ し VJ 、をのれ く かこ 、ら ねか ひ、 

こ、 ろに みちぬ らん かし。 

ねき こ ビに泉 郎の得 まぐ や 新る らん はたの ひろ 物 はたの さもの を。 

はた、 や ふね,/」 ようけ ひめの みやし ろの あ b 、軻遇 突智の 神な ビを齋 ひまつる 岡邊の あれ V} 

S の 高く ふれ は 、いそ へ たにた ちて、 こなたよ,.^ はる,/ {^VJ を かみ 奉..^ て そ 歸る。 ゆん ての 

かたに、 去年よ..^ 泊 も VJ めて 冬 籠し た る、 しらぬひの 筑紫舶 のヽけ ふなん 乘 初の 祝す ビ て 、楫 

VJ,o、 水 主、 ふな を さ、 ふな さ こに の ほり ゐて、 太 雪 か 、. りたる 苫 ふける ふな 屋形 は、 しろ か 

ね をつ める 寶 船よ W いひな すら へ、 もつな、 へ つな VJ き はなち、 おも 車に 帆繩 まき あけ ヽ眞 

梶しけぬくまねしてヽみなぉ,,^て い にき0 かくて 家に 入れ ど 、いまた 空の ぃビ くら けれ は ヾ」 



岡戎を 祭る 



显 布の 幣 



大福 茶と 屠 



もし か V けて、 倉 稻魂命 を や 遠つ おやより まつ るな らん ふり は、 あいた ふり に ひ ど レラ: 个 

1? > ^ ^- - I ^ 、天 註 I いて はの くになる 秋 M の あかた のほとりに、 をが の 餅と て、 その 家に^る W ハ败 

賀の もち を そ ft ふる 〇 〈-5_sb はせ て、 くつ かたの もち を そな ふ。 此 浦人 はお か ゑび すと て、 -a の 卵の なりした る も 

ね ザ かく) この 浦に は 此神を 岡 戎,. J 唱 へて、 ビ.^ の 子の な.^ した.^ を 三ッか 一 ッ をたい 

まつ b 、皿む すび VJ いふ もの を、 いなく きもて 造り 乾 鯛 鰌 を も り、 もの、 ふ の 家の こ,/」^ ば 

ら、 あきん Q 宿の たはら ごな,, J 盈 VJ 、の へ、 ひめ そな へ 、明の かた 斗 は、 ひきの こした るし.^ 

く へ 繩は、 曆 見ぬ うら 人ら も、 なにわ ざし そむる にも、 むか ふに、 たより い どよ けん。 よ^ ^ 

に、 いつ 葉の 枝 さした る を S 松ど唱 ふる は、 福 山の 島 ふりに こビ ならす C^idf4:^f P 

i おせ If^^^w り、。) £ ひすめ の ゆ ふつく る もお なし。 さりけ れビ花 ひらの は、 うへ も 

1^ めけ る 名に こそ あ.. ^けれ。 いまた、 あさ いに こもりた る 門し あれば、 このし けう、 もの に 

ま うづ る 人の、 いても こぬ し はぶき を あらら かにして;. 仃 かふ は、 その is なる いぎた なさぬ し 

の 夢 を 、よそながら 、うちお V」 ろかさんの料なれビ、商しはぶきのー1^:も機波の,$-にまぎれて、 

起づ る こぐ」 の VJ からぬ 門 も あれ,、」、 お ほそう、 星 を かさ 、ぬ は あらし かし。 灯 あかく W. 火の 

ほビ りに ま VJ して、 くた ものく ひ、 大福の 茶に 椒柏 のみき のみて、 太^に、 もち 似 を そく ふ 

める 化め し はヽこ VJ 國にヽ たか ふけち め あり、、」 もお も ほ へす" や をら 恣 のしろ/ \ ^ど しらみ 

わたりて ヽ はつ 日の 光 ほの,/ \- ^さし 出、 S やらる 、あ をうな はら も、 あまね うてり み もて 

都 介路迺 遠地 SII 



錢馬 を與ふ 



Tn ジ ぎ 



菅江眞 澄 集 第 六 S 

雪の 遠し まな VJ は、 鏡 を かけた らん やうに きら/ \- ビ して ヽ 

あさ 日影に ほふめ くみに 奧の海 蝦夷 か 千島 も 春 やしる らん。 . 

れいの わか 水 を 研に うつして 、去年の 海の つらら も V」 く/ \ビ かいな かし、 ふて こ /< ろみて 

んどヽ 

ffl 鶴 も 今朝 千代 を V」 なへ て あまど ふか うららに 霞む 波 流 は 來に家 狸。 

VJ かいて、 わかんみ むす ひのお ほん 神の みまへ に そたい まつる。 

二日。 海山に, yJ め る うらや かた ぐ」 て、 う へ 、にき は しう ST をなら \ たる やま、 問 九、 蟹の, 

家 も、 VJ し繩を ひきく へたる に、 わら は へ の むれ 來てヽ VJ しの はしめ のこ V」 ふきい はふに、 い 

ざ、 うま こに のせ てんの ためし 此 浦に も閒 へて 、五葉の 小枝に さしつらぬいて、 孔方を それ 

らに VJ らせ てけ, 90 か、 る 餞馬ビ いふ こ ビ を、 

松の 葉の 榮へ をい はふみ ち もせに-港 ひきつれて あそ ふうな ひ 子。 



三日。 この あした、 葩の もち ひ y 一つ、 をり うづの 外に 落した る は、 夜べ 鼠 やした り け/, こ 

れを 見て 家の 翁の、 こ 、ろに おかし VJ やお も ふ 、ほ /- ゑみつ 、、いや ふる 雪 をう ち 見た る。 

あな 樂し 六の はな ひらち、 りか ひもく もりて 老 の來ん みち もな み。 

七日の ためし、 いっこ もお なし。 さ.^ けれ VJ 、な くさ は あらし A し。 




Is ウタ 了ぐ 

ノ. 小 ふ レ., 

ュ、、 錄;? し" 

、<k マし, 八" i 

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都 介路適 遠 地 



八日。 女 あまた、 朝 浮の 海に、 もすそう ちそ ほち て、 冴る 朝間ながら、 ふる どし にぐら ふれ 5h6 

い VJ よけん VJ ヽ唄ひ 連て 紫 菜つ む 也。 

いそやまの 梢 もや かて さくら 海苔つ む 手に 春の- 45 閣 さやし る 

十 一 日。 竹 越の 家に、 け ふなん 船 魂のお ほん 神 をい やま ひ 祭. て、 うたけ をなん したりけ 

る 

すゑ かけて ふねの 行か ひ尙 やすく 横の まに,/ \ 千代 をつ むらむ 

どな かめて、 ふなの 神に さ ゝぐ。 

十 11 日。 爐の 灰なら し を さめて 后 は、 火 はしして さしつ 、きな V」 すれ は、 田に M 力 おり ゐて 

苗代 ふむ VJ て 、ゆめ、 さる こぐ」 せし。 田植 ふるのた めし あ. o。 ® て 、やかの 人來 化る どき、 n 

窓ふたくの餅にひれさしそ へヽ長串にさしはさむ例ぁ.0てヽはた福|^.:,ももビ い ふ もの を 

にあげ、 叉 は 窓より 外に 投 やる 宿 も あ. け bo こ は 、こど 國 にて 嫁の 诉 VJ て、 鼠に あ た ふの 

たぐ ひに こそ あらめ 

十五 日の あかの かゆ、 十六 日の しら かゆ を そく ふめる 

二十 一 日。 びんち よ VJ て、 女の わら はの むれ 集て 洒 かひ 、さかな も ビ めて、 うた^ ひ、 EC- は、 

めだし のい は ひ を そせ,. ^ける。 



营 江 眞澄集 第 六 四ズ 

きの ふの 酒に、 又もや、 け ふ も ゑ ひそ へん ビて わら ふ。 • 

翳 師樋ロ 氏 廿 八日。 去年 弘 前にて かたら ひし、 むさし なる 樋 口 道 泉 VJ いふくす しの もビ より、 すむ、 さ 

もら ひの ほ VJb な, o- ける 新阪、 古阪 ど いふ 處を行 VJ て、 「あたらし きどし に 越へ つ、 いつ 

しかに 身 はふる 阪の 雪の したみち、 ビ よみ つどて、 ふみに そへ て 贈られし か は、 

白雪の ふるき あたらし 身に つみて 人 はち ビ せの 阪ゃこ ゆらん。 

VJ て、 ふみの 返しに そふ。 

寺 田 貞於氏 きさら き朔 「行 ビ しの 餘 波の みか はこや 歸 る君ビ 春 VJ を こ に またなん ヽビ、 雪の ふる 

VJ しのこ ど にや、 寺田桌 於 を わかる > どてつ か はしし か ど 、ま その 如く、 こた ひ、 その ゑた ち 

にか、 つら ひて 、ふた 、ひ、 さもら ひに 來て すみて ける ビてヽ け ふなん、 はまや かたの 竹 越 か 

も VJ にて まみ へし か は、 ふみて をつ W に を くられた.. ^0 この、 ふての つどて ふこ ど を 句 こ VJ 

の 下にお いて ヽひ VJ くさ を、 

こ > にけ ふ 寒 を まち 得て 樂 しさの こ W かた い つ VJ しゃ を そし VJO 



三日。 岡邊に 在る 竹 越 貞恭の や./」 に、貞於、,.」はせけるぉなしむしろにぁ.^て、^^のさらに、 

も、 の 福ビヽ も、 の壽 VJ を、 こかね の 色に かいたる をいた して、 あるし せられた るに、 

ちょ かけて さちこ VJ ふき もこの ゃビ にいく た ひめ くれ 寿の さかつ き。 



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菅江眞 澄 集 第 六 



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十日。 春光 山 VJ いふ 覼世 昔の 堂 も、 * 雪 に ふ,.^ 埋れ たる S の ffi を、 Ms 院 のうは そく かや. rJ 

よち, フち 見やる 

木々 の 芽 も 春の 光の やまのは は花ビ みゆきの 鍵む.:^ 簡さ。 

十五 日。 こ V」 さへ く から 人、 程 劍南か 書た る を、 長 崎 の よ,. > つどに も ら ひし どて、 老翁 

欹枕聽 鶯囀ビ い へ る こ VJ ビも 宿の 屏風に ありし かはヽ 

さらぬ たに 老は寢 覺ぬ柴 の の 明ぬ に來鳴 その、 うく ひす。 

量子 開門 放 燕 飛 

うな ひ 子 か 門し あぐれ はつ はくら めお のかね くら を 余所に なぐな bo . 

片暖柳 條無氣 力 

靑 柳の 絲 のよ る ./^ 冴 か へ り またし もむ す ふ 河く まの S10 

半 晴花影 不分明 

春の曰の晴みはれすみ^^花の映ふかけもさたかには晃す。 

十八 日 あまた 鳴 つれて、 に 見やる 千島の かた を さして 行に、 艇 5^ VJ いふ こ./」 をお も ひ 

出て、 

奧の海 行 衞も浪 に 羽 ぬれて 阪る ゃ臈の 霞む 遠方。 

都 介路迴 遠地 ズ; 



菅江眞 澄 集 第 六 四 八 一一 

十九 日。 ,つち VJ のかん みやし ろ を、 あかめ まつる あた,. 9 .9 雪の、 ほの/ \-VJ 霞 渡る を、 

. 消の こる 雪の しら ゆ ふか け まく も かしこ は 花の 面影に た つ 

二十日。 あかつ まの ものせ ょビ いふ VJ て、 からのい ?」長き、ビかましてヽゎか めか^^ぁりく 

は、 この ころ ヽ披 岸に 至る みほ VJ けの わさす VJ て、 日 こ ビ にもち 奉り、 人 を も 集めて 茶 ifii 、、、て 

ふこ ど をして、 くた もの をく はせ 洒を ももの し、 はて-,^ は 唄 ひ 舞 ふ ためし そ ありけ る。 

春の 海抨 たる 旦の いそった ひ 行て わかめの つ y) にから まし。 

廿 五日。 弘 前に 在る 樋 口 道泉淳 美の もどよ, 9 か. 見た る、 外 か はま 風て ふ 日記 を、 け ふなん 

返し やる ふみのお くに ヽ 

めつ らしな そビか はま 風 吹よ せ て 拾 ふこ VJ 葉 の 玉 の數 /.^。 

廿 七日。 賓 於の さもら ひに あそ ひて、 ぬ にしろ の ほ VJ りなる 湖より 得き VJ て、 きなん、 これ 

を さかなに VJ て 杯 VJ,o て更た b。 

こや あかし も ふしつ かふな つかの まも 月 雪花 の もの, かた b して。 

三月 三日。 かれ 枝の やうに ヽ いまた、 ふ み もやらぬ 桃の 枝 を 、いは ひへ にさして けれ は、 

また^^ぬも 、 のした 枝 を うら 人の 手 折 やけ ふの しるしな るらん。 

け ふは弘 前の 稽古 館に 於て ヽ此 日の 祝に VJb ませて、 尙齒& をなん し 給 ふの よし 、かねて、 き 



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餓 卸し 祝 ひ 



初騖 



の ふ 、人の つた へ來し ど かたる をき、 て、 

け ふに^く も、 の 齡を老 や へむ 君 かち ビ せの かけに むれ W て。 

八日。 寒 食 柬風御 柳 斜^い ふ 句 を、 人 すんした る.^ 問て、 

里ぐ らくた つ は 柳の いくむ す ひけ ふ, な ひかぬ 夕 くれの そに。 

十 一 日。 春雨 ふれ はな かめたり。 

天の めくみ 君の 惠の VJ きつ 風 ふき も たかはぬ 御代の はるさめ。 

十五 日。 春 江 潮水 連 海 年 VJ いふ こビ K 

みち 來れ はし ほ も 入江の 春 なれ や;^ もうこ かす 風た 、すして。 . 

海上 明月 共 潮 生 VJ いへ る こ V」 を、 

宵の ま はい さよ ふなみ にあら はれて 月 もみち 來る 沖つ しほ あ ひ。 

十六 日。 鍬お ろしの 祝 ひ V」 て 、たかやし をけ ふに はしめ て、:; 豕 こ,、」 に、 むつきの、 まゆ ド: のむ 

ち もて あ りく。 昨" 佼間潭 夢 落花、 可憐 春 半 不還家 VJ いふ。 

ふるさ VJ の 花し う つろ ふ 夢路よ..^ なかめ て わ ひぬ 寿の なか そら。 

二十日。 うく ひす はしめ て 囀り、 つ はくら め來け り。 

廿 九日。 寺田負於のさもらひにヽひねもす在りてヽ兒ゃる^^^::^^川の ベ に K たも、 そ ひへ 松の 

都 介路迥 遠 地 



^ 江 as- 澄 猿 第 六 

1 本た て る に、 そ かひな VJ の おもしろ さヽ いはん かた なし。 

ヽ 

ゆく 川の 上 はふ かめて 松 ひ VJ 木 見へ て 霞の 水 尾 そしらろ 、。 

春 田う つ は、 かたな ビの やうに 見やらる ,ひ 

苗代の たね やまく らんす きか へ しう つ 磯 波 も 近き みな VJH。 

雨の そ ほふる に、 あつまの 濱の あた, 9 おかしう、 鳥な V」 むれり 

V」 ふ 鳥 もし はし あつまの はま ひさし さしてた のまん 春雨の そ ^ 

こ らの般 VJ も 、このみな VJ ベ を さしてい りくな VJ 、けしき こ VJ 也。 

遠近の ふね はみ な VJ に 寄る もの を 春の 泊 や いっこなる らん。 

ざ しふり たる 椿の、 この 磯山に 在て いま 眞 盛な れはヽ 

綿津 海の 花の かさし の 玉 椿 かけて 八千代の 春 を さかまし。 

四月 朔。 ル島 遠う 見へ たり。 こ は 、風に よて 小島、 大嶋み ゆ VJ いふ。 

夏衣た も vji ほしく けさ そ 見る こしま 大 しま 風 かよ ふらし。 

入日。 鹿嶋 人形 VJ て、 かたしろ あまた 小舟に のせて、 笛つ 、みに はやし、 祝 

て、 のち 海に 流 や ぬ。 

十日。 も あま. 泊た るお ほふね の、 みな、 風 を まち 得て 出る。 家 こ VJ に y 



吾妻 濱 にて 



小山 内 長 助 



棹の うれに 菅笠 を ゆ ひそ へ て 、その、 ふな を さか sih- し ISJ のう へ に 立るな.,^ ひな b け. こ 

は ヽ栂を 枕に むつ ひたる 、あそ ひぐ ヾ つもせ bo はた、 それら か、 その ふね を ,5- かぎ..^ よば ふ 

は、 釉 ふる 山の 昔 そ _§れ たる。 

十一 R0 祧 さき、 梅、 さくら も、 いま まさか, 9 に そな りぬ。 花 問 笑 語, ゆ ど いふ こ./」 を、 

いろ ふかぐ 花 も ほ、 ゑむ 木の. ビに 誰れ おも ふこ ビ話. あ ふらん。 

笠 島行憲 VJ いふ 人に あへ... 

なれ も! 5p ふ いて、 かたらへ ほど 、きす ま つに 木 高き も のした みち。 

廿 八日。 人々 VJ VJ もに 野 くれ 山く れビ わけあ b き、 吾 の 森 VJ ぃふに祌ぉましませ..^、ノ、所 

明神ビ いふ。 このも..^かけにヽぃしふみふたったてb、康永元年ニ:;:;廿九I::VJそ記せん.り い 

まひ VJ つ は 文字 さた かに も 見へ す。 このぁた..^は、なかむかしのふ る^のぁどぁる、ぬしは 

小山 內長助 さやらん いひた..^ しな ど 人の かたれ bo 流 を If^ift- 川 どて、 南乂、山帥 乂ど いふお 

ぐ 山の ふたつの 水、 ひ VJ つに 海に 入る。 しか、 あつまば まの 名ぞ あ, りけん。 あづまい しどて 

ぐ さ/ \ -の眞 砂の、 めもあやなる を ひろ ふ。 そかな かに 多 は、 木の ぐ ゑし 石 VJ なり、 -5^ のく 

ゑし 石 VJ な b たる 也 

廿 九日。 輪嶋 なに かし、 さもら ひに 在て、 「いさ ビ はん 木の 下 やみの 略 近 波 丈」 しか^へ 

都 介路迺 遠地 B< お 



五月 



端午の 節句 



菅 江 眞澄集 第 六 S 八 八 

しか は、 しるへ にた どる 遠の うのはな、 ビヽ つけつ。 

「貫 之のう しのい ひけん、 しら 雲の A 重に かさなる この 都 介呂の をち に 在て、 かく、 ビし月 を 

へ て、 や をら 春に も なれ は どく-/ f\-VJ おも ふに、 雪の けち ゆきなん を まちて な VJ 、やよひの 

日數 もなから 斗 過 ぬれ は、 かかる 浦 山の 花 はいかに 見捨てけ る やな どヽ なさけ 淺 からす 人 こ 

ビ にい へれば、 こころ ひかれて、 杜 鶴 まつころ ほひ VJ はな 、りぬ。 いて、 こた ひ は、 靑葉 さす 木 

のした やみやた VJ ら なん 、せちに 思た ちし かはヽ 

うらやまし 行 さき は 夏の 水。 里圭 

靑葉 折し き 人 を の は ん。 

yj つ いで、 しかす がの わかれ ものうく 、いま 、ひ,/」 ひ はな V」 いひ もて、 さ つきの 朔の筌 VJ 

日 はへ た この 夜 明な ば 、かなら す ものし てん VJ おも ふ ほりに、 ゆく b なき 雨の、 名に お 

ふ 五月雨め きて ふ, 9 す さ ひ ぬれ は、 えし もいて たたす。 さ,. ^ければ、 

五日に は ヽっビ めて,, J 人の いへ るに、 波 丈 

その 家 はふ かて またなん のき 綾目。 

薰 る 言 の 葉 そての 久 須 太 万。 

ビ なんい ふ 和 句 をす。 



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05^$^ りの 門に き はしき 幟 かな。 桃 3? 

こよ ひい つ こに あやめし きねん Q 

いぐて!^ 日 も、 しほく も b して 風 やた ちなん、 け ふの 祝 ひこ こにして な V」 、うま の は なむけ 

に VJ.^ ませて、 れいの 笹踪て ふ もの を、 くぐの 草 もて ゆ ひたる を ど いて、 はた、 ほど つ ら山根 

を そく ふめる。 ここら ヽビ まりも VJ め、 む やひして ける、 なに まろ、 かまろ V,) も -、 みな 小幅 

さしてけ るか、 しほ 虱に ふきな ひき、 うな も、 いそや かた も、 わきて にき は、 し う、 船なる: Si 

形 まても あやめ さした.. 

ふな やかた 軒 はの あやめ ふく ほビゃ 沖つ 潮風け さ 句 ふらん。 

かや ふける さ、 やかの S に、 さう ぶの み を さして、 え もぎ は、 ふき もませ, りけん を、 わ ら は 

ベの あ ふ き 見、 あさみた るを閡 て、 此 家の ぬしに か はりて いら ふ。 

折 そ へ てよ しふ かす ビも蓬 生の 軒 や あやめに 茂り あ ふらん。 

里 圭のも VJ よ,? 來 るふみ の はしに、 

粽ゅふ 男 はぬ める すかた か な。 

ビヽ かいたり ける にヽ 

VJ うめか 菖蒲 ふくまち は つれ。 

都 介路迺 遠 地 



^e』 江 眞 澄 集笫六 S 九 3 

け ふの 祝 をぐ」 ヽゃビ の あるし のい へ は、 

け ふこ ビに ひかる あやめの なかき 根 やちょに くら ふるため しなる らん。 

(六日 か) よん へ よ. の 雨け さは 晴 るれ V」 、釉は 五 :《: 雨のお も ひして、 

け ふ は 身 も 六日の あやめ ひく 人の あらぬ 釉さ へ沾れ てた ちう き。 

佐 渡の 島の くす し 似 松 

わすれ 草の なかに 忘れぬ わかれ かな。 

い VJ ビ夏埜 を 行 まよ は な ん。 

V」 きの まに ヽ 雨の 昔して ふ, に ふれ は 、け ふ も はた、 V! ビ まれ、、」 て.: M ひぬ。 

屎浦を 立つ 七 日。 此 ころ の 雨は餘 波な うは るれ ざ、 名殘 をお もふ釉 かつ ぬれて、 け ふそ、 この 深 浦 をた 

ちづる . 

ふ る 里 をい つるお も ひよこ そ此年 なれに した ひのけ ふの わかれ は。 

こその 秋の 初より ヽこビ しの 夏 かけて、 朝な 夕く れヽ かたら ひ V」 ひむ つ ひたる 友垣、 やどの あ 

るし を はしめ、 みな 送, rr- す VJ て、 を さなき 童 まて をの か 門 々にたち、 ある はヽ手 をめ けて 遠 か 

たにまね き聲を あげて 呼 ふに、 のる 駒 も 行なつ むこ、 ち-.,、 て 、吾妻 坂 にな..^ て 、やどの ある 

しヽ 人々 にも、 いま はわ かれなん、/」 いふ ビ き、 



子规な • 



収にき 



けふょ,^>は行衞.^穴>^にしら雲のたちなんぅさをぉもひゃれ人0 

VJ て、 馬 ひきむ けて,.」 く/ \v」 追 ふ ほ VJ 、行 合の 阪 もく ハ、, ^はつれ は、 ふし なれ た る う らゃ 

か. たも、 いそ 山に かくろ ひて 見へ ねば こ 、ろほ^,ぐく、 

た ひ衣來 なれし 浦に わかれて はいつ 行 あ ひの 阪は 越へ なん リ 

風合瀨 の岡邊 にの ほりて 野. を 行 ほ ビ ヽ i お 地、 下 村、 储チ: S 、野屮 な ど い ふ を. E き はに::: やて 

晴山 もち か つ きて、 芝生 におり て か れ 飯く ふ ほ ぐ」、 子 规のは つ ,ぼお かし-つ か た を 過 ろ。 

五月雨の 日 を ふる 雨 も け ふ はれて やま ほ ど ビ きす いてて 也〕 

猶 野路 を 行に、 大船 VJ なんい ふ はやしの ほ VJ り に、 J14、 帆 片帆海 につら なり て 、 ^ ふ くも 

情 こぐ」 にお もしろ く、 霜 公 鳥 もこ 、 に嗚 しか は、 

海 - J くも 構の まに-/^ お ほふね の VJ i さため ぬ や ま不 如: so 

村の 近 つく ほ ど 、尾の 末 ましろなる 狐 ひ VJ つ、 草の なか かい 分て 行 を、 こ は 澤 W のまん 

こて ふ、 名 ある 、ふるきつねの ゆか, ならん、 な 追 ひそ ど-か ^ ひきら か- j ゑ-^ い ふに、 い VJ ど 

おおて 、かへ ,0 見く うせぬ。 

しけ,.^ あ ひて 身 こそ かくろ へ 野 狐の をの か行衞 にな ひくな つや。 

柳 田の 田 つら を 行に、 やか て植な ん 料に 、田の 面に; ilj ひ き わたし、 かいならさせ、 あるに おか 

都 介路通 遠地 S 九 仏 



關邑の 喪 杉 

阿 彌陀杉 



きケ 罩 



菅 江 眞澄集 第 六 S 九 六 

つし け, ぬ 

かけお つる 里の 柳 田 風 ふけ はち まち 凉 しくな ひく わかな へ。 

行み ちの ひたんの かたはらに 、いま そ眞 盛な. ける 藤の、 ひろき 野に ひし-/ \»ビ か 、れ は、 

紫の 糸く b 返し 夏 かけて さか b を 見す る 野 邊の藤 か 枝 

關邑 になり て 安 淨寺 のし b よりい b て 、八幡の 森 を 左 に 田の 中 路を行 は、 甕 杉、 阿 彌陀椹 ど 



て 名め る 杉 VJ も あ..^ VJ 閡てヽ 馬し はしつな がせ、 見に ビてゎ 



る 



天 注, 



- 「むかし、 杉の もとに あ 



みた ほとけ を ほり え 奉 りしと て 

If ほ あとみり If あとり て。) かめ 杉 は 山ぎ はの 小高き 處 にあり.、 その 木の も VJ にい S (和 三年、 桌治六 年の 石 

ふみ VJ もた て. CSO なかむ かしの ころ ヽ しる よし のさ かひに す へ た. し、 その 關 守らが ふるつ 

かにて や あらん かし。 いまた 日た かう 安 自介差 波の みな VJ へ に 到り、 七ッ石 VJ いふ 處 なる 

雀 部 VJ いふ、 さか V」 のに 宿 を さたむ。 • 

八日。 け ふ は 空 あしぐ , 」 、ち もよ からね は、 えし もい でた たて あるに、 ある しヽ 茄子 VJ 龜 VJ 

の、 ふた ひらの 画 を?」 うたして 、これに 歌 かいて ご ひたに い へ れはヽ かう か へ て、 茄子の かた 

あるに ヽ 

ヾ,, こ V」 は に 露 の 玉な す ひかり を やちら す 朝夕 や VJ に 見る らん。 

龜 のかた あるに、 



芭 燕の 句 碑 



しらすの 漁 



い く 萬 池の こ、 ろに a かきの かめの 齢の かきり しられし。 

VJ 、あして にか いて VI ら せた.^ ける はヽ かたはらい たきこ 、ちそし ける 

十日。 この ころの 雨け ふなん 暗て、 ここ を 出ん- yj いふ VJ き、 此^の ちかき あた. にお かしき 

ビ ころ あ,^、 いさた ま へ ビてヽ あるし のはらから ど 友な ひ、 无!: >; 一 他 を ゆ -;: でに、 な、 つ-,; - ゆの 

ほぐら をめ てに、 藥師の 森 を をち かたに 見て 淸き 岡に の ほれに、 「蝶の 飛 ふ 斗 野な かの::: 



かけ かな o」VJ いふ、 はせ をの 翁の 句 を 、いし ふみに かいて 近き こ 



ろ た 



て.. >0 なかめ すれ は、 一 



あ をな ば らに權 現 5- 岬、 大島、 小嶋、 刀 含 の^、 安 n 氏の や まくひき つ に な b 、. ^巾ので. ム の 

なかより、 岩 木 山の、 雪 を またら におび なした るす かた こ. rJ な. Co .ぉ公::5のふた$^三こゑ^1 

へたる は、 船 山の あた.. >ビ なん 

をの かつました ひやす らん 時鳥 この ふな やま を こかれ 來に けり 

此山 をめ くる 谷川の 末 は、 海に 入る あた b に 四手 あみして、 志. ^て ふ、 ざこの、 すな VJ..^ な 

ん しける 人の、 河 へ たこ ど にたてる か、 VJ をし ろう 居なら ひたる も 兑ゃ られ て、 

魚の 名の しらすに 寄るな みすら も 雪 か 花 かビ兒 ゆる iij ^かた。 

こビみちょ.^坂ぐだ..^て、この小河をったひ來てかの^gを见れは、みゃこちにぅ る 知 利昨无 

差 胡に 似て、 珠流 河の 國淸 水の なかれに V, る 白洲に こ V」 ならす。 やに か へり 來て、 ひるよ 

都介路 ® 遠 地 S 



驗 I か澤 をた つ。 人々 も 送.. > きて阪 本に わかれた,. ^0 浮 ffl の やかたに な,.^ て、 そなたへ 、ふみ 

あつら へ まくお も ふ ほりに 蜀魂の なきた. 

霍 1^ 鳥 かぐ ビ しかたれ わかれち のうきた ひころ も ひ VJb 來 にけ, o。 



立 石 村 を へ て、 いまた 日た かきに 十 腰內に つきて 岩 鬼 山大櫂 現に まう てん VJ おも ふ ほ VJ 、雨 

のふ.^>きぬ へう 見 へし か は、 去年 休ら ひしゃ VJ にや ざ かる。 や をら、 ふしつき ぬビ おも ふ ほ 

どに 子規の 聞へ て、 

か. ねす る 夜 床しない て 時鳥き け は 見 はてぬ 夢の みし かき。 



十 一 01。 S 山 を 左に 大森 山の ほど. 9 を へ て、 その 處のひ VJ つ 家の あ るし、 長 見筑後 VJ やら 

ん いふ、 かみぬ しの あないに てこの 堂に まうて て、 御坂の かたはらに、 ビ しふる 大杉 のうれ 

朽 たる を 見て、 大同の むかし 語リ もうへ ならん おもへ bo 藥師淼 のこな たこ そ 御 月 山に て 

侍れな V- 、馬 ひきの をし へぬ。 あなた にゃあらん 不如 歸の嗚 た. 00 

月 山の 名に め つ る V」 も くれぬ ま はな VJ 霍公鳥いて かてに なく。 

南にゎくれは、大石大明神^ ぃふ神のぉはしませ.r^なVJ閬っ 、、お ほみ ちに 出て 十面澤 V> い 

ふ あ bo. こなた、 かなた を 時鳥の 聲聞 へたる は ヽ何ビ なう、 ふる 鄕を しき. に おも ふ。 けに 

や あらん、 もろこし 人はヽ かう やうの VJ き、 こしかた をし の ふ > J 、 ろ を もて、/^ -,, ^に つぐ. て 



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介 路 滴」 地 



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車 澤の小 瀧 



古 碑 多し 



いまもう た ふ。 さり けれ はわれ も杜! i を 聞て、 もろこし ふ,.^ に、 か つ 袖ぬ らして、 

ほ VJ ビき すなく 一昔に し はしな くさめ つら さは まさ るう き 旅の 穴丄〕 



膝 井の やかた を 行 ほど 、名に お ふ 花の 1H- 根 こ ビに暌 たる は 風情 あ.^ け.^。 , 

かけ 見へ て かか るふち 井の そこ ふかく むら さ きふ か.. r 波 やた つ ん。 

-咼 杉の す くよ..^ こみちに わけ 入て、 巾 別 所 VJ い ふ 村なる Jsi. 澤 VJ いふ どこん に、 t> いさ. 

おちく るな から はかりに 、いろ こき 杜! i 花の 咬たり。 此水 は、 山の 麓 をへ てこ ゝに 流た 

る を、 田に ひき もて 行な ど、 

山い ぐ 重め ぐ.^ 車の たきつな み ひき も VJ 、ろ く 一せ を こそき け。 

この 中 別 所^ 宮館 どい ふや かた ありけ る あは ひに、 五 n ビ- せの むかしに や、 や こどな き 人の 

こも, おはした りし ビぉ ほへ て、 館の あ,/ J 、ある はヽ ふるき 石 ふみ あ ど^て::^ まほし く 至 

れは、 石佛. -ビ いふ 田の あせ、 畑 中 、木の 下、 草の 中な VJ に、 石塔 婆の こ 、らた 、ある は、 ふし 

まろ ひ 母に 埋れ、 すれ やれて、 文字の すかた もや、 見やらる 、は 、いかなる?;;: のこ 、に榮 へ 

し、 なきみ ぁビ ならん ど 、その つかした る 處に行 て?; 畔 古 碑お, 綠 S リ」、 す マ ろに なみた お t., 

て、 しらぬ 弘安、 正 和、 延慶、 永 仁、 元應 は、 よみ も VJ きた.. ^ 

誰れ 栖て 遠き むかし を 水く き の あ y 一- を は か ひ み air い し ふ み 

介 路 F」 t お 地 § 



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介路迺 遠地 



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管 江 S は; 澄 第 第 六 《g 



チ 



4 斗 三 ac で V & .0 




百澤 にて 



齋藤矩 勇 父 

子 



新 岡 村 を 左に 、なかつ か 野 を わけて お! S 山 の 驚 を 近 う ゆ き、 a 岡 を へ て: C 澤 にいた.. > ^藤の 

もビに ぃた,.^て、去年別れた..^しもの•かた,.^して、ぁるto 

うれし さはた ぐ ひも 夏の 草 ふか. v4 世の か" 家 を 人に VJ はれて。 

ビぃ へ b ける うたの 返し。 

うきお も ひこよ ひ は 夏の くさ ま ぐらむ す はて 人 ど 話 、り あかさん。 

かぐて! n は暮た り0 

十一 一日。 け ふ はか,.^ は、、」 て V」 、めて、 あるし 矩 房の 云、 あか 父なる^^ は、 もど、 せす >ょ うの 

人な から、 いさ /- か のぁゃまちにヽそのぇたちもしそきて ょり、ゎは无^;^;志 に まな ひ.^:: 川の 

なかれ をむ す ひ、 たまく しけ、 ふた、 ひふる 鄕に 歸り來 て、 世の ち, 9 を さくどに は あらね ど、 

この、 いはき 山の 麓に はすめ るな ど い へ る を 開て、 

笞淸 水む す ふ 庵に かくる VI ^ 世に たかき 名 を 人 やしる らん。 

やっかれ も、 ちかき にこの くにをた 、ん ごい へ は、 

ふる 里へ 歸る VJ きけ は 晴ろ日 も そて になみ たの 五月雨の S Q 

VJ なん、 あるし のい へ るに 返し。 

釉 ぬれてな み たの 雨 は ふるさ どに 歸る こ、 ろの かきくれに けり。 

都 介 路 遠 地 



V> て、 雨 ふれ は 日 を こ 、に へた, 90 

十六 日。 巨久 良の 神明 W て、 相 馬の 澤てふ VJ ころの いはや,/」 のうちに、 うち VJ の 神 を、 たか、 

いつの 世に かいは ひたる VJ 聞て、 去年の 冬 安 門の 諸 瀧 見に いた. ^しどき、 まうて まくお も ひ 

しか 、雪の ふかう して、 えまうて さ b けれ はヽ いて こた ひ、 その どころ へ- yj こ 、ろ さし、 ふ 

た、 ひの たいめ な VJ ヽ百澤 を 出た つ。 あるし 矩房、 し はしみ ち 送り出て ヽ 

VJ し をへ てしたしむかひ.^夏ころもかさねて ビ叉ぃ つ をた のまん。 

近き 日弘 前に 至らば、 めく, 會んな ビ い へる に、 

け ふよ. は ひ VJ,^ 立 木 もな つ ころも うらなく おも ふ 人に わかれて。 

やかて 矩 房に わかれて 、手なら ふ 童に のみに さいた 、せて、 一 本 柳の やかたよ,. > わら はに も 

別て、 坂 本 を へ て 目 屋の澤 に 入て、 去年 宿りし 岡吉 村に かつ 至る。 稻 荷の 社に まう てん どて 

御坂 高く の ほる。 坂 中に 男女の 立てい ふ 、「こどし の 寒よ、 苗のお がらぬ こどよ。 うまやい ヽ 

五ぐ わつ りこ もこす、 うの 花 もさかぬ OJVJO 五月 鳥 子 ど は杜? S をい ひ、 この あたりに て い 

ふ、 うの 花 は金帶 花ぐ」 やい はん。 なべ ては賀 佐て ふ、 糧 ぐ」 して その 葉 は 喰 ふ 灌木の たく ひ、 

深 浦の みな VJ へ にて は 鰯ば な ど こそい ふめれ。 

此里 はまた ほ,/ J VJ きすき かなく によし 卯の花 はさ かす、/」 も あれ。 



淸水 



中^ に 泊る 



乃計羅 川を梳 よ.^ わた. i しの 名 を黑土 マ」 いふ。 な へ て井_收の水^?り、路もなみぁふる ゝに、 

早苗 VJ る 日 や 近 からん 小 田の くろつち かい や,. M しなら す あらおら。 

C 

ゐせ きをった ひ淸 水に まうて て、 うてな たかう の ほ..^ て 、を はし ま に i;! て f;^ かた をの そめ 

ビ 、枝葉 さしお ほひて 見やられす。 くた,.^ て 、ひきく 瀧の も,/」 に、 

木 を わりて, る も はるかに めくる 隨の 行水き よみ つた ふ 山 かけ。 

• 

や、 村に いてて、 

K しその さくら はい つ こ 茂り あ ひて そこ V」 もしらぬ 杜 のした みち〕 

藤の 多く か、 りたる 米 ケ袋を 河 越しに 見て、 福 村 どい ふ あ.^。 きし S の 藤の K 盛り 

河 虱の , 」 や 軒 はふく むら さきの はなの ふちな み 寄る を * 」 ュ 兄れ〕 



中 野て ふ 村 を ゆぐ。 

夏草の なかの かよ ひち しる へして しけき iif 來に みち もま ど はす。 



中 畑の 村 畏三 上な にかし かも ビに 宿つ きて、 外面に なかめ て、 

秋 はさ そみ のる を や 見ん 世の なか はた う へ 畑う つ,/」 きの い VJ なさ。 



くれて 猶 ,つちぐ も ぬ。 

十五 日。 っビ めて や VJ を いづ。 かけの VJ うろ V」 いふ 山の § 、こ、 らか 、りたり り や トに见 し、 

都 介 路 迥 遠 地 さ 七 



村 市 村に て 

と乂 こか ス 

びき、 も つ 

け、 かはづ 



山路 分けて 



小 倉の 神明 



^ 江 1 一に; 澄 a. ぶ 第 六 五0 八 

世の中 瀧も靑 葉の 中に おち、 たき 匸 流る 河の せに 蛙の 聲 おもしろ けれ は、 聞つ 、行 て 村 

市 村 に な れは、 去年 宿 り し 宿 に 入て、 なに くれ VJ ふ る 翁の 物 かた り を 聞つ 、、ビ ビこ かふ VJ 

て、 かふ この キゅ つくれる 宿の い VJ なう 見へ しか、/」、 ね もころ にものし 間 へだり。 

I 六日。 あない を さきに あ さ 河 渡 るに ヽかは づの聲 い VJ あはれ に 聞へ た る を、 わきて- J VJ し 

は、 かはづ の多かるな?」ヽひビりこちた,.^0 みちの くにて は、 田に すむ も淸き 河せ に 鳴く も、 

みな、 ひき ビ のみい へ れ、 ざ、 此 あた.. > にて は 田に 集く を ひき ビ いひ、 色く ろく 大 なる ひき か 

へ る を もっけ、/ J いひ、 E- にす む を かはづ VJ はいふ ビ。 こ は、 無名 抄 にかいの せて ける 俤のぁ 



てお かし。 かくて 山路 行なん,. J て 、年-, 澤村を 谷 そこに 見なして 高 森 村に 至る。 弓手に 大 

みがきすな をつ ふ 

高杜、 めて に 阿 自良澤 、磨 砂 どい ふ 山 みちを わけ て 尾 太 のかな 山路 をよ こきれ は 、天狗 森 ノレ 

いふ ほビ りよ, あないに 別て、 遠方に ふじ くら、 あしら 澤、 さくら 澤、 あいない.^ 見や, 澤田 

VJ いふ 村に 來る。 この あた,.^ の わざ どて 竹箕、 籠 匣 造り、 田 はた 作 b ぬ。 小 倉 VJ いふ 處の見 



へ 



.i), 



洞の こ VJ き、 いはやの い V」 高き 也。 ^澤 川の 岸 べ铬 ベた に 在 る、 茂き 林の 中な る 鳥 



居 あまた わけ 越 へ ヽ かた 姐った ひて かけわた したる、 はし こ をの ほれ は、 を はし ま 高う、 御社 

はさ 、やかに ヽ ふ,^ あ ふき 見ろ 岩の、 うつ はりの こ VJ き 處に鈴 S 口 を かけて、 まう つ る 人 こ 

れを. ひく VJ き、 あ めに ひゝ くお も ひせられて、 こゝ ろき よし。 け ふは弘 前より どて、 すん さ 




^ - ^^W. 一, Ifc'itiil 一.' 



ill' UiiHiilliilitfi HI mill 



管 
江 

m 
澄 
集 
第 

—し 
八 



都 
介 

m 
遠 
地 



窟の 不動 尊 



金平 石 



あまたした かひし 人の まうて ける VJ て、 村の を さも 出む か へ り。 かくての ほ h J 付て、 みむろ 

の 前に 手酬 して、 

宫柱ふ ご しきた てて い はや どに うこき なき 世 を まもる 神 so 

- JVJ 神の ほぐら も VJ ころ/ \ にある に、 ぬ さまつ てわけ る。 この、 さく さは 川の はし 

ビて、 あやうき ひ ビ つ 橋 を 渡 h '、山路 はるく、/」、 いはやの 不働^ ビて此 流の きしに や: あり。 

高さ、 はか,.^ も しられぬ いはほの 上に、 木 をよ こた へ て大 なる ffin をつ..^ あけ、::!; ^ きつな を 

さけた, VJ,CM しひき ならせ はヽ山 谷に こた ふる 昔の、 さらに 幽に? i へた.. ^0 : が" 付、. E 出、", 1 

相 M 、ま そまへ (讀 『にお ひ,;; とソこ マろ へ。、)、 水木 S 家、 ある はいふ 紙 漉 澤を來 過て 、お K の 坂 ai 

へ て 五所 VJ い ふ 村に 入て、 如來瀨 3aJ に 、いど ふるきい しふ みのある よし^て、 川 わ たりて そ 

の衬 にな.^ しか は、 みち はたに 立る を さぐ みれ VJ 、いくはく の V」 しゃ へ たらん かし 文 の 

あ h, け も 見 へ ね は、 歸 らんに も 夕 くれの 近 けれ は、 此 村に やど はかり つ。 

十七 日。 つ V」 めて、 よんへの や VJ を 立 づる。 あなた は 金; 牛 ごい ふ 村の 兑 へたり。 そこより、 

かな ひら 石 V」 て、 眞銷 もてけ づ、 りなした るか やうに 平にして、 石の 而は 虫の はみ たる ご ど 

し。 くにう 採て ヽゐ せき、 や b 水の 梳 VJ し、 そのに おき. M にしく。 われ 一 ,、」 せ、 この 石 もて 

賴 紙な VJ を 草の 色に 措..^ しかば、 © ぶ もちす,.^ に こ ビ ならす。 入々 の见 て、 こ はお かし どて 

都 介 路 迥 遠 地 Is 



菅 江 眞澄橥 第 六 , US 

これ を はしめ になら ひて、 人み なす,. > そめたり き。 鳥 野、 龍の 口な VJ いふ VJ ころ も 過て、 怯 

良 寧 以左可 (謹^:.,:^ ナカ A ナは 斗き やい。 ふか 也る。) のなかめ いか、 あらん、 S 井 に 水 ひい て 河 も い 

ヾ J あさ けれ は、 瑭を くた 岩 木 川 を わた..^ て、 かの 岡に の ほ-.^ て 見やる。 岩樹 山の 麓の 里 は 

いぐ はぐな らん、 木々 の 中より 見へ み 見へ すみ、 千 町の 面 は 馬 引か いならし、 ある は 植わた 

す。 田 子の 菅笠の ひしく ど 星のう つるか こ ビくヽ 蚊の 集く 聲の やうに 遠う 近う、 歌うた ふ 

も閬 へた,. 

からな い さ かぐどもしらしひのも VJ のひ ^^り に い VJ 、 榮ふ VJ みく さ。 

〇 

むらた つ 松の あは ひに、 むかし、 君の なり V」 ころの あ し を、 ふた 、 ひお こした て 給ん の、 そ 

のい どな ひそ あ ける。 此曰弘 前に 至.^ て、 れいの なか ゐ かも ビ に 宿る。 

十八 日。 くす し 小山 內元貞 にい さな はれて、 そこ VJ なう い て ありく。 鹽分町 VJ いふ 處を行 

に、 誰かす さみに や、 夏^の 蘆 ふた も VJ 三 も V」、 水の面に うちな かしたり。 

あしの 葉の すかた を 舟 VJ 見て しかな 沖の しほ わけい つるお も ひに。 

.R 藤 明 神 VJ いふみ や VJ ころ に、 名 にお ふお ほ 藤の VJ しふる かか、, りたる みまへ を 過て、 外瀨 

て ふ 邑のヽ かきねの 中に かこ ひなした るく さくの 藥は、 お ほんつ かさの 御 這 也。 かくて 水 

凉 しけに 軒 は 行 宿の あるに、 伊藤、 古 郡、 廣瀨、 山 崎な W の、 くす しの 圓 居に 日 はくれ た, 90 



都 
介 

路 



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大平山 長 勝 

寺 



管 江 眞澄集 第 六 Is 

水鷄 い^ 多し。 

ヽ 

こや 鵜 それ ビも わかし 軒 近くた、 く 11; のせの 水の 音な ひ。 

小夜 中に 歸. 9 ぬ。 

二十日。 ? 寺 かまへ,/」 て、 三十 あまり 三の 寺/ \» 軒 を つらねた る。 その を さなる 大卒 山 長 

勝 寺に まうて て、 樓 のお ほが ね を 見れば、 「施?. f 擅那、 見 阿 彌陀佛 、沙彌 道曉、 沙彌行 也、 卒 

高直、 安倍 季盛、 少彌道 性、 沙彌行 心、 丹治宗 員、 卒經廣 、源 光 氏、 僭 證嚴、 沙彌道 法、 藤原宗 直、 

藤原宗 氏、 沙彌覺 性。 勸進 都 寺 僧 良秀。 大工 大夫 入道。 皇帝 萬 歳 重臣 千秋 風 調 雨 

順 國泰民 安。 嘉元 三年 f A 月 十五 日 大樓那 SS 摸 州 菩薩 戒弟 子崇 演。 當寺 住持 傳法 沙門 

德 il 謹書 OJVJ そ ありけ る。 平 福 山 万象 寺の 門に 入て 一 敎祖貫 和尙に 見へ て、 此土 1^ のい は 

れを V」 へ は、 和尙 のい へらく、 その かみの こ VJ にや、 法相の なかれ をぐ みて 道敎院 いひ、 最 

明 寺 V」 の 入 給 ひて、 かの 唐 練姬の なきたま まつ b しこ は 眞言に て 初七日 山靈臺 寺,.」 いひ、 

嘉元 三年の , J ろ ほひ 宗 洞に か はり- 、籐 崎よ.^ こ、 にう つしたり。 中頃、 唐綠山 どい ひし VJ き 

は 寺の いたく あはれ た, 5 しか は、 人 こ V」 に、 から 板 じきの 万象 寺な ビ いひし VJ 、うち ゑみて 

かた b 、姬 のか、 み、 玉 手 函てふ も の も 在し か、 うせたり。 ひめの、,, > はちの ぐろ かみ、 こ は 

學了 房道崇 入道の もた まひし 調度 也け り VJ て、 す、 つき やれた るか は ごに ヽさ > りうたん の 



都 
介 

路 

遠 
地 



. ^^へ- 



菅江眞 澄 集 第 六 まん 

かた あ h- ける をヽ, yJ うたして 見せられた, 

廿 一 曰。 毛內惟 一 のど ひ來て 、あな 久し て、 

奥の 海み るめ 樂し VJ うらった ひ 言葉の たまや ひろ ひ來 つらん 

ヾ J そ あ, ける にむ く ふ 

おぐ の 海 見る め は あれ VJ 言の葉に え や は をよ ひも 波 わけて 來 ぬ。 

廿 四日。 夜邊 なん、 くす し 北 岡 かも ,,」 に更る まて ありし か は、 け ふ は 眠 さに、 午の つ 、 みう 

つ こみ、 ひち を 曲る の わさに 夢 は 見つ る やどお も ふ を. しも、 人の 昔な ふけ は ひし, M るに お 

ビ ろけ は、 ふる 鄕の夢 を や 見つ るた ひころ も 露の ひ る まの くさの 枕はヽ どい ふ 歌 を、 枕と 

にかいの こした, 00 こ は 間 山 祐眞の VJ ふら ひ 來,. ^ける よ、 あは さなる こ VJ のぐ やし。 

どひ 來 ける 人 は 夏野の くさまくら つゆの ひるまの 夢 かう つ 、か。 

人の す、 めて、 雨中 早苗 V」 いふ こ VJ を、 

ぬれて ほす ひま も あら 田の 五月雨に け ふいぐ か VJ る さな へ なる らし 

雨尙 ふりきぬ 

廿 五日。 廣埼 をいて て やかた はつる ほ VJ 、和 德ど いふ 田 つらに、 きの ふの 露の ひるまの 言の 

葉 力 いおけ る 間山祐 眞のヽ この ころす める V.I 聞て ひ よれ は、 いまた、 さもら ひよ りの;; へ 



さなら ね VI 、し はし はか たら ひて な V」 、あるし のめの 問へ けれ は、 入て、 さう しひき 明れ は、 

m 名 都 路の签 臥か嶽 a 、耕 田 山 寅、 阿 遮 羅山ヽ 石 河 山 辰な VJ ヽ稻 §s の ほ VJ KV ま て も ひき つ ら な 

b て、 岩! S 根 は 雲 をお ひなして、 そなたの 窓の 屮 にあら はれ、 见 やる 泣 近のう へ 女、 おかし 

う 苗 もて わたる 

さなへ 採る 千 町の 面に 風す きて なかめ よしある 宿の 凉 しさ。 

ゃをらぁるしの祐眞皈..^來て、きのふ の夢は い か に 見て しかな V」 ある ほど に、 友 かきの 工人 

あまた- yj ひ來 て、 この あそ ふこ ゑのお かしう くれて、 . 

糸竹の しら へ の 風 も ふき かよ ひ はし ゐ凉 しくく る 、この や VJO 

工人 もみない にき、 はは や 小夜 中 ど更行 ころ 子 规の過 行 を? 1 て、 これ を S らせて 五く さの 

歌よ み 侍らむ VJ て、 あるし 硯 さし 出し けれ は 筆 を ど, てヽ 

保 ほどな しゃき の ふ は 聞し 鶯の聲 をよ そなる やま ほ./」、 きす rig K 

さ あるし のめ 

登 VJ はるへ き 庵なら ね VJ ほビ 、きすき か はや ビ まれの 人も來 にけ. fflwf 

刀 さしせ てまつ 夜 はいくよ 蜀魂た、 ひ VI こ ゑに めけ なんもう し ; 

吉 聞 人 も あ. りけ る 使 半の 不如歸 なれ もお しまぬ を こそな け 秀 雄 

數 すむ 宿 もや まも 近み 時鳥な く 昔 をた へ す 人 やきぐ らん it- 都.,^ 

都 介路適 遠地 Ml 九 



菅江眞 澄 集 第 六 S 

かくて、 ビ りなき ぬれ は、 

草枕む す ふ ほどな, m 夏?^ はた ひの つかれ をい かに やすめん。 • 

VJ あ つれ は 返し。 

うき 旅のう さも わすれて 夏の よの 話る ほ V」 なく 明 行 はおし。 

廿 六日。 わかれい なんの ほり、 あるし、 そこの ふる 鄕に歸 いな はヽ みちのお くの 手 ふ 、あ 

はれに かいなして ける まき-^、 さそ、 見る ビ 見る 人の めて くつ か へ,.^ て、 紙の あたへ もた 

うど からん。 この あたりの うら,/. \- 、しま- (-、 至らぬ くま はもな う、 詞の玉 やひろ ひけん 

な VJ いひて ヽ . 

道 奧のそ VJ か はまへ の 眞砂路 にかす./ \- のこる 水く きの あど。 

VJ そい へ る 返し。 

人な 見 そ 外 か はまへ の まさこち に つけし 衞のぁ VJ も はっかし。 

いてた つに の そみ てヽ ふた 、ひ あるし。 

名に しお は 又もた のまん あ ふ 坂の 關の 5^ 近く 人 は 行 VJ も。 

この 返し をす。 

歸る VJ も 人に あはむ VJ 契 b おきて 又 しら 河の せき は 越 まし。 



正 安の 古 碑 



涛輕 aS\ 



^つ 子 

わすれす よ 又 逢 事は久 かたの 雲井 はるかに K るた ひ 人。 

>、」 あ ,0 し 返し。 

か ならす よ 又も VJ はまし ひさ か たの 雲井 は るかに よ f S る VJ も。 

寺內 f、J い ふ 村の ほごり にヽビ しふる いし ふみの ありけ る、/」 il て、 いて 兑 はや、 そこ へ W 渡し 

のい..」 近 けれ は 田の あせった ひ、 祐眞 にわかれ て 至れ は、 一一 iw のこな た; im どい ふ 村の の 

岸に ヽ おどろ 夏艸 しけ, あ ひたる を かい 分れ は、 正 安二 年、 三年の 石 そ ど はの、 ふたつ まて あ 

b ける 也け bo いかなる 人の しるしに て や。 かくて 外 崎 村の 池の ほ VJb を 過る に、: 武の 

どし なる いし ふみた て. 00 かた 田 むらに いてて、 みな 植わた したるな かに、 いまた 植 もやら 

ぬ 田 面の かしこに 見へ て、 

ゆ ひや VJ ふ 人 もい VJ なく 生 ひしけ るかた 田 はか,.^ ゃ植 のこす らん。 

この あた, 9 をな へ て 津輕野 VJ 閡 しか ご、 今 は 田 ごな. 家 }5 して、 « 加 乃 村の 名 そ、 かた.^ の 

こ. ける。 名た かき 萩 も 草に へ たてられて、 生 ふて ふこ VJVJ もし かすかに W へ ねけ、 

秋 はさぐ けちめ も それ ざ 夏草に ましる つ かろの 野 邊の获 1^0 

藤 崎 川 水 ふかう、 つな ふねく h 寄た るに のりなん,/ J する に、. :: 雨の き ほ ひ か 、れ は、 人み な 

都 介路洒 遠地 さ一 




l、J 



や _5 



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藤. re? に て 



安倍 高 星 丸 

の 遺蹟 



出土の 遺物 



ど ひの b つ 

河の せの つな VJ くわた せ 渡し もり をち にあめ ひく 夕た ちの 穴 r -。 

いふ ほど も なう ふ b 來け るに 、ぬれ /\ て ゆく-/ \ ほ VJ ビ きす を g て 、 

この ころ は をの かさつ き- yj 里 こ VJ に 出る やまて ふや まほ VJ 、 きす。 

かくて 日た か, っ籐 崎に 至 b て、 去年 やどりた, C 'し 川 越 かも どに かつ 至りぬ 

廿 七日。 あるし の あないに て、 ふる あ、/ J V- も 見 ありく。 そのいに しへ、 い::; 任の きんたん 千代 

壽 丸の 弟 安倍の 高 星 丸 は、 乳母 か、 ふ ビ ころに か、 へ て この 藤埼の 城に のかれ かくろ ひて、 

末の世 かけて 安倍の 流、 貴き もい やしき も、 みちの くにひろく 榮; :;: 也 ど 3J.:i れは 川越^て、 こ 

はい また、 も はら は 人 しら さ b ける 物 かた, 9 にて さ ふらへ。 ゎれ、どしすて に5^3たリ〕 あけ 

まきのむ かし、 あか 祖母なる ものつ ねの もの 語に ヽ その 老女 わか かりけ る こ ろ まて は、 今の 

たま ひし 高 星 殿、 月 星 VJ の ビ いふ 人お はした る 館 あ. いにしへ 人の 流に て や ありつ らん。 

今 は、 此 宿の 址さ へ しる 人 も 侍らす。 こや、 その 月 星 VJ は 商 星の 子に て やな ど 、う t/" の ^ 

た, つ 、、川へ たに おまします 稻 荷の 神 かきに まうて ぬ。 翁 を 折て、 はた どサ のむ かしな 

らん 、雨ふりつ 、きたる 頃、 河き しぐ つれ はてて 井筒の やうなる もの ニッ いづり つ む かいん 

はけばヽそかなかょ,.>ヽ炭ど飯逃のこ?」きぃ VJ大なる笏なVJのぁ.^た..^しo 人の か はね を it 

都 介路迺 遠地 3 



館の 址 



麼絲 姬の遗 



靈臺寺 創建 



管 江 眞澄集 第 六 W 一一 S 

し. yj ころに て、 骨 すら 土に か へ,^ しに や。 か る神垣のしh^なる ど ころにてヽひ VJ つ は 水の 

底に 在 VJ て ヽ人こ VJ に井卢 ふち VJ 呼 ふ。 この あた..^ はみ な 一 の郭 VJ そい ひった ふる。 うへ、 

ビ ころ/ \- に 封 疆のぁ VJ-i- く づれ殘 ぬ。 明 城 VJ な,.^ て あばれながら も、 天 正、 文祿 のころ ほ 

ひまて は 南部の 士來 集.,; > て 、もり つるよし 聞へ た, 00 そこ,、」 なうた ビ, o^,^ てヽ小 田の 中路 

に 出た bo みち はたの 鳥居 は 何の 神に て かまし ます ど ビ へ ば、 源九郞 判官の 馬、 はら やみて 

ふし 死にし にたる むくろ、 しづくら V」 もに 埋 { 處、 こなた は 月輪 沼 VJ いひ 又した ぬま VJ いひ 

しも、 した 袋て ふ 田の 字,、」 なれ, oo 日輪 沼 も、 うはぬ ま V」 て 田 VJ なれ ダ、 又の名 を 柳の 池 ど 

て大 池た, しょし。 時賴 入道に おも はれし 韓鯀の 前、 むしち の ふるま ひ を 人の さう けんし 

て、 津刈 郡に なかされぬ。 入道 道崇は 正嘉、 正 元、 文 應の三 ど せ 世 をし の ひ 、すきやう し 給 ふ 

かこ 、に 至 b 給 ふ VJ 聞て、 から 糸姬ヽ われ 世に 在し ころ は、 かま くら 山;^ 花に もまけ じ VJ 、よ 

そ ひたちし すかた も、 か 、る 草の いほ b にす みや つれて、 われながら、 むか ふか、 みに さへ 

は つ るす かたをもて 、いかて か 君に まみ へ 奉らん VJ て 引か つ いて ふしな けき、 や をら 宿 を 出 

て、 柳の 池に 身 をむな しくな しつ。 した かふ 女房う ちお,/」 ろき、 はせ つきし かビ その かひな 

,ンヽ 木の も ビ にたちて、 聲を あけて よ 、ごな きぬ。 か/、 て 入道 至り 給 ひて ヽ せち なるお ほん 

なけき の あまり、 七日の 法の み わさに 千 僧 を 集め、 こ 、に 寺 を 建て 一 七日 山靈 臺寺ビ いふ。 



その 寺の ぁビ は、 丧申塚 VJ なりて 松の むら 立り。 かの 姬の なきから を I? み、 つかして z:*?^ 

のかた はらに 在,.. 'し。 から 糸の も 、 V」 せ を やど ふら ひけん、 延文 四、 させの 石の そ.,」 は、:.::.::' 



に 立た 



hy 



靑 柳の 池の み VJ..> の くろかみ も あは V」 消へ にし 世 そお も ひやる。 

其 後の 道崇 道崇 入道 は 出 羽の 國に おもむぎ 、窪 田の 里に 二七日 山の 寺 を て、 に 近き ほ V」 りに も 三 

七日 山 をい VJ なみ、 今 西 明 寺 村に 猶 在り。 入道、 この 三 VJ せの ほ VJ の阈 めくりした まひて、 

採 題、 目 代、 ある は頜 主の 輩に 於て 无道 猛惡 ならん こど を 見さく り::: 記して、 文應の 秋の.; 5、 

鎌 倉に 至 b て 三百 四十 四 人 をめ しし かビ 、貧い ど 多ぐ 爵は少 かりき どなん。 かしこき; i; の 

お ほんいっ^ f - みに や。 弘長 三年、 最 明 寺 の 北な,.: > ける に ち こも ら せ 給 ひ 、:i^i* 人^^: 

心 ヽ宿尾 左衞門 入道 最信、 二 楷堂信 濃 入道 行然、 この 外の 人 は、 至らん こど を ゆめ ゆ るした ま 

はて、 おなし どし 霜 降月廿 あまり 二日 ごい ふに、 「業錢 -Ms 三十 七 年 : 打 ゆ 人^ 

垣然 OJVJ て、 うち 眠る かこ VJ ぐ 、を は, り を, yjb 給 ふ ごなん。 正 五位,: 叫. S ゆ. ボ- 个 e ^マ.^ 人 s.-ww 

寺 學了房 道 崇大 居士 ビヽ かの 寺の 牌に 幾け るビ か。 弘 前に 栖る山 崎^ i.-:: なりけ る 人、, wstT 

を 作て あ vj*yj ひ、 はた 伴才助 どい ふ 人、 その あらまし を、 から ふみに の へ たり みな 左に の 

す。 

都 介路迺 遠地. i 



山 崎圆書 の 

唐絲詞 



伴才 助の 跌 

文 



^ 江 眞澄集 第 六 M 

唐 綠 詞 

鎌臺宫 闕與雲 連、 相府霸 圖稱制 年、 妾 御 並進 倾國 選、 蕙性蘭 心 谷 競妍、 主恩 錯採葑 菲賀、 日 々 

深閨 雨露 偏、 燕趙 歌舞 總 不問、 鳳 皇蕭譜 驚 #1 紘、 釉浦秋 月 同 豫歡、 扇 谷 春 華 共 床 眠、 郡 料 衆 姑 

遂爲崇 、薄命 履 霜 永 叉 堅、 佩 金屋無 消息、 銜竞鬼 方 此播遷 、蓬 門 風霜^ 常滿、 瑶臺 日 月 仝 

*、 相 公 微行 問 側陋、 千里 旣到我 東邊、 美人 潜 匿 終 難 避、 試問 粧鏡照 嬋妍、 拂 S 理鬃 

泣 «悴 、象 掃 玉 釵不復 全、 冉 々歳月 塵埃 積、 羅 裙錦權 節操 不變貌 徒改、 何 颜再對 相 卿 

前、 蝶 蟻 只 甘 誤 百 歳、 菅蒯難 報 當年憐 、竊喁 侍 兒欲改 意、 心事 萬 端 不可 傳、 賤妾唯 誓 柳 池 水、 此 

心 兩落不 上天。」 津輕記 室 源 道冲。 

蘭洲 先生 唐 » 姬詞 小引 

古昔 名 緩 美姝、 或 身 投毛狄 、或 生 爲人ュ g 、其 如 此之類 何 世 無 有 邪、 盖 尤物 無所容 乎、 可哀 哉、 相 

傳 唐綠姬 者、 最明寺 時 頼 之 妾 也つ 3 美 專寵、 而遂遭 其 難、 見遷於 律輕、 播蕩在 藤 前邑、 後年 聞 時 

頼 之 微行 東^ 至 津輕、 姬謂其 必見 蹤跡、 竊謂 侍婢 曰、 妾 昔 S 色 承寵、 今 華 落 貌衰何 再 相 見 乎、 

遂抱石 投水而 死、 時賴 至、 大 哀悼 爲建佛 寺、 多 寄 之 田 宅、 以腐其 冥福、 實弘長 元年 云、 其 所 建立 

稱満藏 寺、 今弘前 大-平 山中 稱滿藏 寺、 舊徙自 藤前是 也、 事 詳寺中 所藏緣 起、 姬 投身 處曰柳 池 在 

藤 前、 今 皆 楚爲、 田 古 碑 沒在田 間、 文字 a 滅 不明、 但其末 所 記、 延文 一一 一年 八月 之 字 尙可讀 、四 字 



ク の由來 



堰八 太郞左 

衞 門の 人柱 



作 一 j 古體 也、 案延文 上距弘 畏殆 百年、 其事與 紀年不 合、 倘 3^ _ ^其 所 傅 則盖碑 後人 所 :9S^ 敝、^ 

州 先生 有 唐 綺_1 一 篇、 其 所 手書 尹請以 刻、 諸 塾 中、 因 略述 其 i^oj 

藤 崎に い っるに福田の神VJぃふみゃ、、Jころぁ..T^O その § へ は.、」.、」 へ は、 m-fs;! の ほど b でな 

松ビ いへ ろ處 に、 堪八村 VJ て、 田 井に 水 ひく 八な かれの 联ぁ. そこに、 さもら ひ を ^て 守 

れ VJ も、 ぃビ あらき 水の ためにお しゃれて 、い つも 成る こ.、」 のかた けれ は、 収八太 郎ん衞 iZ 

?J いふ もの、 ふ 、われ きく、 世 に 人柱 VJ いふた めし あり、 さ. けれ は 水をさむ るに やよ けん 

ど、 あめにい のり、 つちに ちか ひして、 慶. 长 十四 年 己 酉 i::::: 十 g:n 、つ るき のこ どき 井 杭の さ 

きを わか, M につ き 立て 、いて、 うてよ ビて 井 杭 ビ どもに うたれ ffi れて 、^ つ き^, g て より は、 

露の さは h> もな う、 千 町の 面に 水 ひく こ VJ の やすけ に 得た. o。 その 太 郎ん衞 i: かみた ま を 

神 ど齋ひ 祭りて 堰八明 神、/」 唱へ、 福 田の神 ざ も 堰神ド r つ 中 私る。 , ^の.: S 、お ほん;^ より-たで 

別の 田の 町 を この 社に 寄せ 給 ふか (,fl^-^ ぼ ^^: 一 nf^g ほ f% マ。 の)、 いかなる こどに て や、 めし 

か へ されたれは福田の社もぁれにぁれ、雨の大にふ.^ つ 、き、^ く づれ. 股 や ぶれて、 つけ..、」 

も,/ むかしの こ VJ ぐなら さりければ、 田作り うれ へ て 公に うた へ 巾し か は、 福 S の 神の 御 

た、, ならん VJ 、うちお VJ ろかせ、 田地 も,、」 のこ VJ く-取 八 か 末の 子に あた へ 給 ひ、:^ * 保; ^たや 

に ふた、 ひ 社 も 建 給 ふ。 このみや しろのう ちに、 太 郞左衞 e: 、手つ からつ くれる 木の 形代 あ 

都介路 1^ 遠 地 mis 




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菅 江 眞澄橥 第 六 



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都 介路、 迥 遠地 



菅 
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菅 江 眞澄集 第 六 



き 



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看 一 j 



門 多 天 王 堂 



五郎 祭、 六 

郎祭 



源 空 寺の 法 

然佛 



、ふかぐ ひめたり。 その 末の 子堰 八吉宮 どい へ る、 かみぬ しどな b て、; S の かたはらに 家 

居して すめ bo かぐて 神に 奉る。 

千 町 田に ひきて 井堰の;^ や もる みの b もしる. V-,. - ける わか: s。 一 

奏 社の 神 垣の ある は、 多 門 天の 前宫 にて などい ひった ふ。 みちのかたはら に多門天王の^^^ー 

あり、 鶴栖の 額に 奧法山 ご 記せ .=。 むかし 此 あた, o、 おくの b 郡た. しょし。 此奥法 出 W 一 S 

寺 は い V」 大寺 にて 、今弘 前 に う つ し て 奧法山 藤 崎 寺 VJ いふ 也。 うべ、 外堀の あ VJ どて 残れる 一 

ふ る あ ど 也。 なかむ かしの 頃 ま て も 五郞 祭、 六郞祭 り どて、 六:: 三日 ご ,ニ に は 义 門 天; 土 の $ 小: 

,^をしたり。 神輿の 前に 鍬 形の 叙、 鎌形の 叙 V」 いふ もの を もて 渡り、 五郎、,: ハ郞 の?; たち ふ 

た VJ ころ、 さいた. vi 給 ふの まね ひ を そした る 近. n 世./ J なりて は、 そのかん わさ もた へ はて. 

て 、かまがた のつ るぎ、 鍬 方の つるぎ VJ て、 木に て 作りた るが、 今 はや; のうちに のこりた るの 一 

み。 五郞、 六 郞の君 は、 高 星の のはらに て や あらん。 五 にや 六, 邓れ にや 、ひど、 ころ、 

一 

水に おちて おほれ 身 まか b 給 ふ,/」 なん、 いひった ふな VJ 語,.^、 又此 堂の かたはらに 市 r 仏 木.、」 

て、 ざし ふ る槻を 古木 明 神 ど 祭れ る もの かた . ^をし、 此藤崎 に、 • 光 出&収 院«穴 ,にけ に、: S 然ー 

聖人み てっから 作らせ 給 ふ 、あみた ほ VJ けの 像 一 嫗ぁ. 00 こ は、 山城の W 伏兑の W なる 大: 3ー 

院 の 僧侶 蓮 池 房 藤 崎 に 安居し、 波 岡に 行 乞し 中 野 村に いたりて、 ゆく なう このみ ほどけ を; 

一 

都 介路迥 遠地 ||£ _ 



菅 江 眞澄集 第 六 







得たり。 后に、 山 號院號 寺號等 を增上 寺よ. 寄附 あ., r き VJ か。 なに くれ VJ かた. て % 沙門 

天の 御前に 休ら ひ、 川 越に 別て、 水鷄 村に 行人 VJ つれ かたら ひ、 くらくに な,, て、 

た VJ/\» しそ こ ど 鶴の 里 わかす た 、ぐ はかりに 日 ま暮: +> り。 

水木 村に て 水木 村に なりて 舉丧 館に 至れ は、 あな 久し、 去年 のこのころ 別し なビぁ 6 て、 あるし 

茂 肅 

宿しつ る ほ VJ も 久しき 床 夏に っもれるち,0をけふゃまらょむ0 

^^ーなん聞へ し歌の返し。 

めつ らしな 露 もちり なき 常夏の 宿に 凉し くこよ ひねな まし。 

司 家 子 

なつかし きむかし を 軒に 今 そふく はなた ち 花の 句 ふ 夕 ぐれ 

VJ あ,. し, 1^ し。 

なれし その 香 をな つかしみ V」 ひそよ る はなた ち 花の かせ をし るへ に 

廿 八日。 人々 VJ 、もに 題 さく, 0. て、 早苗。 

凉 しさよ あしの まろ やの 秋風 を 見せて 門 田に そよ くわ かなへ。 

螢を、 



風 ふけ はこ ほる 、露の 草の葉 を 散り て^の S かそみ たる I 

い VJ はる、 身に 見し 人の 面影 のな VJ しもお も ひ はなれぬ そ う き 

述懷 Q 

おなし 身の おなし こ 、ろ をた ね ごして まかせぬ はう き やま V」 こ V」 の.; liP 

廿 九日。 夏草 滋 -VJ い ふこ VJ を、 

称 かる 人 やな からん 夏野に しけ. CS あ ひたる さゆりな てし こ。 

初 五月雨。 、 

五月雨の 衧の い ビ 水け ふよ" やかけ て 日 を ふ る はしめ なろ らん。 

慕 林 風。 

ゆ ふかせに つ はさ ふかれて むらから すみね の はやし を 越へ わ ひて なく。 

三十日 。館の 腰 村 に 行 VJ て 福左內 VJ いふ 邑に 入て、 

ふした ちて くろ 田に 殘る さなへ くさな へ て 核ぬ やい V」 なかる らん。 



その 邑 にかつ 至 て 、くす し. H 崎の 宿に 至る。 

六月 朔。 ぃはきねの雪?」り來て陶にもり、氷もち.^^ぐ」"ませて^^1;の ぃはひせり 



菅江眞 澄 集 第 六 五一 一一 六 

水無月の あっさ も そて にしら 雪の けたぬ ひむろの 山ち かくして。 

夕顔 根 村 ひるつ かたよ,.^、 去年 や ざ,.^ し 夕顔 一 g 村なる 今 氏の も に 至る。 ほ V. "なう 風の こ 、 ちして 

ふし ぬれ は、 去年 も かぐ 例の やうに..」 て、 あるし 藥,. J 、のへ くれられ たるに、 やかて、 わら は 

やみ VJ そな b ぬ 。公に つかへ まつる くす しの ビひ來 て、 やまう を こたら は、 野 山 ふかう わけ 

入て 藥 からまし な VJ 、いさな ふ ふみ も 日 こ ビ にき けれ V3、 す へ なし。 



ひビ まき は、 陸 奧の津 別路に 在, 9 て 見し、、」 ころ /\ を か:: 

ち 散て あ,.^ し を、 そ れ かま、 にかく 戴め たれ は、 は し め、 を は り 



しるした る 

も さ た か 



じ 



こ の 

か、 う 

な ら 

む つ 

さ は 

まく 酵か澤 のみな,.」 へ に來る まて、 一て/」 せ あまりの 5^ を か いませて 册 

もの か。 のち 見ん 人に はちら ふの み 



きのはしめ 藤椅 をた ちて 弘 前にいた 、あ る は、 藥 かるて ふこ 

り て やま を わ け、 う ら /\ をめ くりての t> 、出 羽の ^ K 田 



VJ にたつ 

路に ゆか 

る 



通辭貴 洒 波 末 



wr. 七 



藤 崎に て 元 

曰 



弘 前に 至る 



道 奧の國 みなぶ、 つかろ のビも かきの も ビにヽ 夕つ 、のか ゆき? -ぐ ゆき、 ひ VJ ひふ つか、 みか 

ょかVJヽしら雪の日をふ..^ っみて、みふゅっきヽ春をどなり,/」けふにくれて、みたまの慨>.^« 

るな VJ 家 こ VJ のい VJ なう、 にき は 、しか, 9 き。 

父母 の みたま も - J よ ひ 在 か VJ 尙 おも ひやる ふるさ VJ の 穴 ふリ 

臼 なん ふせて、 や はら 人の さた まれる ころ、 ひどりお き 居つ 、、ぬ さどり むけて、 

みちのお くにこよ ひ は 十 府の薦 枕 高 御?^ 栖 日の 神齋也 U 

かけろ の 初 聲にヽ こ ビしは 去年 ビヽ いなのめ の 明 渡る。 阿倍の. :5=^ の 門 ひろう 榮へ たりさ、 

ついひち の VJ なる 川 越な にかし の屋 に 在..^ て、 麓珠の しの はしめ にあ へりり あから ひ 

く 日の うら- ど、 ひんかし につら らく 雪の やま./^ を う 近う てれ 、ば、 

太 雪 ふる 去年の すかた を その ま、 に * ピ S115a の やま そかす める。 

二日。 辟 呂左岐 に 行 VJ て、 三千 寺の 林の 雪の 中に 、はる,/ (-VJ^ti のこ.、」 につ 、さたる は 松 

通 辭貴迎 波 末 . J-I^ 



ひや. さ; 




菅 江 真 澄 集 第 六 



ゥ… ,ザ3 f 力 J . 



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菅 江 眞澄錄 六 



^ ^ A ふみ, 

v:^. 力 ?々 ク I^^^ Y 

M J パ 1 山 ft .f^^ J 




に こそ あらね、 うち 見や b て は、 田兒 のうら わ VJ いはま ほしう。 

たくへ て も 三 穂の うらら V」 いはき 山 かすめ は 不一 一の;^^ にして。 

津刈野 を 行 ビてヽ 「つかろ の野邊 も埋れ てけ.^、 ビヽ くちつ うたにし たる をお^ のきい どが 

めて、 も VJ 末 VJ もに ビな へて な VJ 、うへ もこ ゝろ あ,^ けに 問 へし か は、 「し、 (T. リのふ ろ 枝の 

萩 やい っ萌へ ん つきし かば、 閡す へ しらね VJ ヽこは 面白 か..^ なん VJ 笑 ふ。 かくて 弘 前に- ャ; 

れば、 たかき いやしき、 狭 布に あらぬ、 さよみのへ b の 跪 を、 な そへ なう? 5 けさ けたれば、 わ 

らゃ もみ やのお も ひして、 し.^ くへ 繩 ひきは へ ヽ門,/(-»をぃはふかさ..^松に、.ぶを VJ を、 の 

けしき こ どなり。 藥 のみそう るめ る 四の 家の 門に は、 よねた はら を ふたつ W て、 それに 松 立 

る もお かし。 こ VJ 屋 tr; にも まれ,/ \» に 見 ゆ。 

三日。 毛內 弓弦の もビ よう ヽこ、 にな かる.^ 土 淵 川の 名た、 る あか 玉に そ へ て、 「埋れ し 

ち b のなかなる あらたま も 君み かきな は 光 そ はなん、 どい ふ 歌 か い 跗られ たる。 返し。 

又た くひ 世に あら 玉 も 光 副み かき そ へたる 人の 言の葉。 

此ぬ しも やかて 來け, 00 

七日。 鐵 鸚鵡 、白馬な VJ ひき 連 b て 市人の 來 ける に、 © 井な す、.:::.: i5 'のせん ゑの こ 、ちそせ 

られ たる 

邇辭貴 適 波 末 S 塞 



菅江眞 澄 集 第 六 WS 四 

十六 日の 夜、 春秋 亭 にいた b て 朝霞 VJ いふ 事 を、 

且!: にこく ゃ眞 横の 音 はして へ たつ 霞の 奧 のうら ふね。 

j# 木 VJ いふ こ,.」 を、 

霜む す ふ 柳の い VJ も はる 風に やかて ふき どけ 花の したひも。 

春戀 を、 

すみれつ み 筒 自早蕨 を..^ ふし は 見れ ビも 人め つ、 む わ. 9 なさ。 

橋 苔。 

山 ふかみ 八重む す蹇を 誰 ふみて 入,.^ しあ VJ 見る 谷の かけはし。 

日 こ ,/J に、 むつきの ためし は- yj し/ \ にしる して、 こ VJ ふ,.^ にたれ はヽ こた ひ は 精し から じ 

毛 內茂肅 の 六十 賀。 

殖て 見る 老に 友な ふ齡 どて 間籬の 竹の 千代 もへ たてす。 

一 一月 五日。 去年ょ..^來ける穴>1也堂の穴>1阿みたふの、ぁけなは此弘前を出たちける ビ聞へし 

か は、 「身 を 捨て こそ ヽ VJ 、すして 別.^」 はなり ぬ。 



五所 河原 



(自査 像の 

題 歌と す) 



面白う ふくへ うか へん 春の 水。 

VJ みなる 事 あ,.^ き V」 て、 和 句 は、 えせて いに き。 

十四日。 五所 河原に いたりて、 閑夢亭 VJ かやに ひ./」^ をう ももの かたら ひて 

ひち を 曲て 樂 しき 宿 そ 閑なる 夢の まくら は よるひる、,」 なく 

つどめ てお なし 屋 戶 に 在りて、 雨中 梅 どい ふこ VJ を、 

春雨の ふる 枝の 梅の したしつ く 香 を かくはし み苹ゃ も ゆらん。 

寄鳥戀 を、 

吾れ もし か あさるき す VJ 身 をな さは 人 を の 岡に なかまし。 



藥 かりに ある 君の 仰 こ- yj うけたい まつ, 5 て、 さっきの ころ ほひなん 、みちの く 山に 藥 S せん。 しか は 

あれ ビ、 その 道に た つ さはる 人な う、 みない また、 ふみ はら はの こ 、ちに、 ふみまよ はなん。 

われに、 さいたち してよ な vj 、こ、 らの 人ビら のせち に 聞へ、 小山 內玄 い::;、. 永い::; の ひた ふ 

るに いへ ればヽ いなみ かたく、 さ..^ けれ VJ 、わ は、 その 山 口た にや はき は めし、 お ほつ かなみ 

のよ るへ しらねビヽマ.-し月重ねし旅衣の釉せはき心も、ひろき野山の^::ぃを枕にむすひ、かた 

通辭赏 >1 波 末 US 



前 
に 



一お 江 」sl 澄 In- 第 六 

しき なれて、 これ はかれ はの 名 こそつ はらに は あらね、 人 しらぬ 太 山、 谷 かけの 木ぐ さの す 

かた^^-ヽ木のめぅちけふ^^^ヽ雪間にもゅるは つ かょ,c'野邊にしけ,c^、梢にくらく靑葉さしぉ 

ほひ、 も 、くさの 露の なさけ ふかく ひも VJ きそめ、 なに くれ VJ もみ づ る 枝、 このれ、 生の 霜 

のうちな ひき 、ちりつ む 木々 の 木の葉の 、雪の したに ふり かぐろ へ る 色 まても、 朝な ゆ ふ ベ 

にヽ わけ まよ ひなれ たる を こ 、ろの し を bv」 たのみて ヽ かの ふた. のぬ しのい へらん に まか 

せて、 出なん 日 は いつ-, (\-VJ ラけ ひそした るに、 ゆく. 9 なう わら はやみ し て、 夕顏堰 VJ い ふ 

むら やかたの、 くす し 金 恒德の もどに くす,.^ なめて 日 數經て 、さっきの 穴 >1 むなしう くれて こ 

、ち を こたれば、 多 氏 乃巨始 のく すし 山 埼顯桌 の や W にきの ふけ ふ はめ. て、 人 々に、 ひ ヾ」 

ひ、 ふ つか は を くれたれ VJ 、於 保和邇 のいて ゆの やかに めくり あはん V」 、かねてち き. りて、 

水無月 十七 日。 っビ めて 館 腰 を 馬に て 出つ。 柏木 村 太 王 樂滿受 の あたりの 路、 おしか こふ 

卯 木の 眞盛 なれ は、 

ふ. うつむ 雪の かきね をみ ちの へ にわきて 凉 しき 里のう の 花。 

中埜 目に 到る 道の かたはらに 杜ぁ b 、鶴栖 の 額に 俵 升 山 VJ かいて、 飛龍權 現の ほくら の 前な 

る せきに、 石の 柱 を あまた 橋に かけ 渡せ bo これなん、 左 井の 磯山の 神 離の ほ,、」. より 出 

るに おなし。 龜田、 水 沼、 藤 崎を經 てみ ち VJ く 過て、 午の つ ?み うつ ころ 避 呂達吉 に來 けり。 




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菅 江 眞 澄 集 第 六 



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蛟龍 ハ^^を 

見る 



も 



十 A 日。 玄桌ヽ 永^い また 出た、 で、 明日なん 友な ひ 侍らん、 し はし は、 ふるさ どの * 波お 

ふこ 、ろ やりに、 富 田の 眞淸 水む す ひて、 け ふの あっさ わすれん いさた まへ など、 かたら 

ひつれ て、 水車 江 をめ てに かつ 至る。 この 富 田の やどに すめる 翁 山 硫 近冲 どて、 もんし やう 

の はかせ あり。 小山 内の ゆかり なれば、 VJ ふら ひて けり。 われき く、 此 W に 泣つ おやより.^ 

つた ふる、 みつち のか しら どて、 しらほね なんあ. つるよし んハ い へ は、 ままし ぐ、 入に も 

見せ まく この 事 をい へ ば 、あるし、 いたく ひめた. けれ V- どて 樑の 上に を さ めた る を、. ^ あ 

またの ほらせ 綱 をつ けて、 おもげ にさげ おろ し、 その 営の ふたお し 明れば、 おた ぐ ふ ものな 

ぐ、 人々 見 あきれ、 身の 毛い よたつ ここちせ りな VJ 語 >o ヽ此 あるし の も.,」 を や はら 立て、 チパ^ 

に 米 搗く舍 の ほ VJ ,9 になり て 寒 泉む すひな yj 、や 、時う つりき。 

車 井に うすつ ぐよ ねの 音 も VJ みたき ちな かる 、水の 一 M しき。 



ど、 うちた はれて 弘 前に 皈 りつ。 



館の 腰よ 

宿 河原 



おての 



ビ みなる こ VJ を 、ふみに い ひもて 來れは V」 て IlJjVJ く はせ て、 夕附 むこん 多 出 能: i5 始 にく て 

つき iL」 リ /天 は』 —— 館ノ 腰、 此名 南部 大 畑の 滞 

^ f I の 山、 或 出 羽 秋 田 郡に も尙 ありき。 



適 辭貴迺 波 末 



九 



菅 江 眞澄集 第 六 



i 



(「都 介路迥 

遠地」 に は、 

土寸 田 於) 



湯の 河原 



十九 日。 あさひら き 行 穴>1 に 出た ち、 榊 村よ.?」 みちに 分 入て 若松、 常 盤な ど い ふ 處を行 どて 



、天 註- 



-嫁 女 (よめ) の與、 とき は 村 に 通れ は、 村の 男女 堆〈 り その 女 を 舆ょリ おろし 見て、 よきよ めよ、 としは いくつ、 名 



はなに となと とひて のち、 村長 の も とよ リ、 とき は 木の 枝 折て、 行末 榮 へよ とて くれた" し。 され けれ は 村 を 常 盤と は 



いふと 

なん。 , 



いつの 世に 殖てゎ か 松い やた かく ビき はかき はの 色 や 見す らん" 



おつ このき をのへ 

束 光寺 村、 境 松、 黑 石の 里を經 て、 追 子 © 、尾 上、 小 和杜、 柏木 町、 大 光寺 村、 吹 上、 藥師堂 村、 高 

畑、 乳 井、 A 幡館 、籠 石な^ 去年 見た..^ し VJ ころく なれ は、 こ V」 みなもら したり。 宿 河原の 

村に 來っ 、地 着の 屋卢寺 田 於桌の もビに VJ ふら へ はヽこ はめつら し VJ て 語ら ひ、 こよ ひ はこ 

、に VJ まど ゐ して、 深 浦の 湊 にての 事な VJ 語ろ に 、病 るに ふした b。 

二十日。 あるし ど V」 もに 大^にい なん V} て、 や はら 出た つ。 田の 邊の 山際に 照 稻荷 ごて、 

木 ふかき 杜に みや ビ ころ あ, 00 こ は 、寺 ffl の 上 祖の齋 ひまつ リて ける よしを かたれ bo 寺 

た てらた 

田、 照 田、 相 かな ふに や。 

夏の 日の いかに 照る 田の てらしても かれぬ めくみ にしけ る どみ ぐ さ。 

造 リ坂を まくたり にくた る。 此坂 なかよ.^ 物見の 岡の 石の 塔 見に VJ て、 去年の さっきの ころ 

わけいに しす ち VJ も を、 こ /- ろめ てに 見 わたした る 風情、 こ になつ かしう 面白 きど ころな 

P0 かくて、 ひるつ かた 湯の 河原の やかたに つきて、 休ら ふむ しろに、 ある ふみなん おし ひ 



, りけ は、 弘前 のく すし 伊東 春 益なん 人の 贈け る 風流 才子 * 横行、 朝 おお 水 =§、««m 

愁 七十 毒、 深 崖 必有上 * 淸、 ビ あるく し,》 見つ、、 もの、 はしに かいつ く。 

な、 そちの 毒に しぬ V」 も生藥 なめてい くた ひ 延命た まの を。 

此日雨 や あらん ビ てく す,^., r 採" で、 うちもの 語,.^ て 氏樂陀 はいに き。 

鈍 水利 极水 廿 一 日。 北山の 麓 を わぐ るに、 魏水、 利根 水 ビてヽ いど、 ちいさ やかの,: r 爪 ふたつな." ひたり リ 

鈍 水 をむ す ふ 人 は、 ものわすれし てこ 、ろ を さなうな,. ゆき 、利根 水 を 飲みたら んか きり 

は 心す、 しう、 さ へ もい みしうな b 行た めし をい ひ傳 ふ。 刺 极水は 水の 心 もき よけに 兑へ 、 

鈍 水 は、 そこの こ ひもう きたち て 濁れり。 むかし、 都の さすら へ の^^此岡に柄給ふ どゃらん 

かヽ此 水を硯 水に めした まひ、 はた、 國 のかみ も 近. V, 世? 价 した まひし ころも、 よき 水 どてめ し 

た ふへ ひし ど て、 能 人の しれり。 しか は あれ 今 は 水 あせて、 かく:!^ る ど; おる り 此 あた" なに 

ん鞍 男のう しすみ 給 ふたる こど VJ も をお も へ は、 さすら へ のみや こ 人 どい ふなる 物^ は、、 か 

輕津の 司 にゃあらん か V」 、養老の いにし へ ま て^ひ 屮:: られ て、 鞍 ffi に 出て! g. る。 

大鰐 にて 廿 二日。 近き あた b にかり ぐらしたり。 この 王 a なる いて ゆの ほ ど り は、 太. ふ る ど 

しの 寒さ.^ はけし からで、 速 田、 ある はいふお 早 田 v> て、 むろの はや はせ よりも 、い./」 はや、 

いね 佃る 小 田の あり。 瓜 は、 鳥 羽の あた..^ よ" も V」 みになる、 うり ふ ありり ^加,,^は珠流河の 

辭貴、 過 波 末 - 15 



菅江眞 澄 集 第 六 . il 

三 保よりも. はやく、 弘 前の 市に 土 毛 VJ て 持 出て そうる める。 け にゃあらん、 夜 ふかう 枕 かみ 

の 壁に、 き ^の、 秋 ふかき 聲の やうに ひた ふるに 聞へ た ,0.0 

夏衣 かたしく 床の きり/ \ す 嗚昔凉 しき 夜半の たま くら。 

玄貞、 永 負 も、 め つらし ビ やめさめ ぬ。 



3 い め 



阿 遮羅山 廿 三日。 阿遮羅 山に の ほらん ぐ」 て、 波 加 万古 司の こなたの 組より 菜 豆 か澤、 ある はいふ 奈万 

-;^ ひ は のき 

久 左の 澤邊 よ, して 牡丹 半、 机 木邑な VJ を 行に、 眞山 本山の 神 をう つし まつる 社の 見 ゆ。 瀧 

の澤の 高き にの ほ,.^ て 、遠近の なかめ ぃビ よし。 小徑 をよ こきれ て 行 は 名 は 何 VJ かいひし、 

この あたりに むかし は 寺の こ 、ら あ,.^、 家居 こ 、ら あ. 9 つるよし を、 あないの 話て 過ぬ。 片 

蛆に 刀禰里 古、 阿 袁都豆 良、 仁 鱧な VJ 生た ろ 中に、 都 念 子、 いは ゆる 胡鬼 板、 こぎの こ を、 加 世 

は ご/^ め つく 

志 K 里、 その 實 すら、 つく はね^い はで 羽 子 豆 ど いら へたる もお か {。 此 木の 枝 もて 帚に 束 



. ^ぬ 、さ.. ければ、 はき 柴の名 もお へ 



天 註 



-加世 志 保 里 はこと なり。 ことくに にて 山 わらと も 



尙 



いへ り、 もと も 帚に 作る ところ あり。 此事閗 あやまれり。 

の ほ.. -てヽ いた 、き はき はめ てん どや はら 到れば、 子懸 山の 見へ たるに、 筑波 寺に を こな ひ 

法相の むね を ひらける、 德 一 大 どこの いにしへ をし の ひて 葉 山し け 山ビす 1ヽ た すみて 母 

地 能 木、 加 良 宇自、 奈加 美禰、 必呂舍 伎、 % 路委辭 な VJ 、のこる かた もな う 雲 か あらぬ か ビヽぁ 

をな はら 遠う 見やられた, 




^ き - 、ケ 

ム tv, ,w ふ.」/ い, 



山お 「"ュ 二、 リザ ir^-、 , - 

4^.T<. V ち. つ 0>^,-: 一二. -, 

"〈ぶーつ .^--i^: ^一 k. も:; :%vvV 

, と ノフぉ - つきれ /1 . 



; 4 



m 辭 貴 迥 波 末 



, 水 -も 

「ぷ タ、 も- 

し: メ . f -- 

.'■r ': つ 



に,. 



く ,■;■•■ ノペ 



倉 館の 溫泉 



割れ 山の 沼 



菅江眞 澄 集 第 六 Is 

なかめ やる たく ひも 浪の末 はれて 凉 しく 見 ゆる 遠の 海 つら。 

、 ゆ 

山 を 下りて は、 け ふなん 食 館の 溫 湯の やかたへ VJ て、 くら^ \- にな.^ てつぐ。 靑 草に ませ 

てヽを けらの 根なん ほ b たきて ヽ かや. c ひたつ る や あ. 00 句 ひかく はしく、 

さらぬ たに 旅 はう けき をう けらた ぐ 蚊 や b のけ ふ. むせ ふ いふせ さ。 

をけ に は、 こ 、のく につ もの VJ か。 

廿五 日。 この 日、 つちの つかさに なり そむる ビ はい へ VJ 朝風 凉 しう、 かた 山里め ける かたに 

行 VJ て、 大森 山の こなた 龍の 口の したつ かたに、 苦 木 VJ いふ 村の 見へ たる をし はし 離れて 龃 

昔 智薩 の杜ぁ b。 元 ト村ヽ 長 祟、 九十 九 森、 唐午ヽ 权木ビ いふ 村 はしょ.^、 いさ、 か 斗 あさら 山 

二: ) 

の, へ いきて、 安 布 良 W 志 VJ いふ もの を ひろ ふ。 世に いふ 星屎、 爲靂 石に たく ふ もの か。 

廿 八日。 この ころの 雨 はれに たち いづ。 長 集 村より、 こみち を わけて 杉 浦 を經 て、 牧 

や あらん か 駒 木 VJ いふ 村の 名お へ るに、 野 かひのう まの、 たか 草の なかに あさる。 

はなち かひ ある は ひきす てま すら を かつな ぐ 駒 木に いは ふ聲 する。 

和 連夜 万 VJ て 、さ、 やかの 沼 水 ある 處 あり。 いつの 世な らん、 大 鮫の すめる かう き 出て 人 を 

そこな ふ、 此 魚の 出 來ぬ料 VJ て、 桂 木の いふ もの を 池の 心に うちて けり。 かくうち て は、 

ひれふ,.^ い つる こ v> の あた はぬ ためし どなん。 このお ほい をの ゆるき 出て は、 ある ど ある 



切 明の 溫泉 



尾 崎 村に 下 

る 



山 田、 やま はたの、 みな ほろ ひう せなん。 さ, 9 ければ、 かくは ふん じ、 すそし はか..^ たりけ る 一 

一 

VJ 、あないの 翁の、 火う ち iswvj うだして、 うち も はてす 話る。 大 、ま.::^ 茶 ど いふ 麓に 淸水掬 ひ: 

て 休ら ひ、 波 奈古久 利 坂、 小國 川、 琵琶が 平、 ある はいふ 比 波 野の みちを 弓手に ふみまよ ひ、! 

ゆ きくて 折 戸、 卒 六の 山里 のおく か 奥なる、 井 澤 ど い ふ 村に 近 つ き て 引返し、 ^ 坂 に か 

切 明の 出湯の 舍リ にっきた bo 溫壽 は、 おちく ぼなる 處ょ, 涵 出る。 ^析に 離::::、 E 

以呂 玖、 爲度左 波の 童 VJ も 谷川 を さかの ほ. 來て、 あっさ や 避 てん、 浴して、 夕つ かたまて あ 

-.^ て 板き。 . 一 

一 

廿 九日。 け ふ はこの 山 分め くりて、 谷水の みなも どち かう 比 加雞澤 VJ い ふに 入て、 n 石 胎 を i 

ひろ ふ。 品よ からす。 一 

書 月の 朔。 しぬ ぬめの ころ in, おし ひらけ は、 いて ゆの け ふ, りい VJ くらくた ちな ひぐ。 ,;:^」は、ー 

一 

いまた 明 はてぬ こ /- ちす 

, かさなれる みねの 八重き. 9 あけし よ. 凉 しくな ひく 秋の はっかせ。 

やかて 霧 明 を 出て 琵琶 野 を 行 VJ てヽ 

ひ はの 行釉 はきの ふに ひき か へ て 秋 をし らふる 風の 凉 しさ。 

志 利 起の 太 多 良澤、 瀧 乃杜、 淺木 乃杜、 三 ッ杜、 此 あた b のなかめ こそお かし けれり 路ゅ 一 

適 辭賁迺 波 末 七 



; t 1ノ 芸八 

あ をに 

きくて は大、 ま 長巢を 左に 見なし、 右 は 子 丑に 靑 鬼の W 香 都 知 山の こなた、 阿知 美 禰のふ も 

VJ に 臼 木場 VJ いふ 邑のぁ ,0 し 跡な V」 、谷川 をへ たてて ありき。 をり VJ 、へ いろく も !! ^に!^^ 

平 をた VJ る。 丑の かたに 、いど 遠う そ ひ へ たる 山の 見ゅヽ そこ そ 十灣權 55? をう つし まつる ヾ」 

いふ。 遠き むかしの こ VJ にゃあり けん ヽ去 ts- の; i: へ ほ!? 祌 馬內 にも ありき。 去 河 を 今 は 猿 賀とン 

i す-" ^ 、 ti 3 -^• ハ J^、Y ひ 一 trv 文字 かい 改り、 黑石 のほとりに その 神 そお まし ませる。 j 

此十和 田の神 VJ おなし 座 に うつしい はふな yj い へり。 燕 厳の 有る なん をし ふ。 刀 耻差加 

をく だれば、 輪癰 山の 麓 どお ぼしくて 小國邑 (fj^g ^、乎お „ ^通し 村 名 はの^ 田り のけ 浦り の。 ほ Y いふ 村 あり 。不 

可澤を 行み ち あり、 長 根 ビて尾 越へ する 路 あり 、これに 別れ 行し 人々 も 長 坂の K にて 行 あ ひ 

ぬ。 かくて 芝生に 休ら へば、 くぬ ち、 殘れ るく まもな う、 遠き 海より はしめ 一 目に 見やられ 

て ヽ橫前 を 過る に 親 外 VJ いふ 處の あ. て、 幸の 神 やい は ひまつらん かし、 その 名聞 へ たり。 

阿 遮 羅夜万 を 左に なし、 岩城峯 をむ かひ 見て 彌助 長巢 をく だるに、 弓手 は 見 布 船、 志 加 良な 

VJ いへ る澤の へ の あたりに、 VJ しふる 杉の、 こ 、らかん さ ひて 立.. ^0 廣, 沿 VJ いふ 付なん その 

したつ かたに 見へ、 一 マ 森の したなる みちを 行に ヽほ、 しろの ひた 鳴に なきた る をう ち 見て、 

萱 野鳥 子 か 鳴よ ど て 草^る 男め,.^。 . 

ますら を か - J 、 に 棘 を か るか やの、 rJ りつ かねて や 家路 いぬらん。 



至りい たれば 尾 崎 村に なりて、 ft 處に 宿つ ぐ。 



本鄕 村まで 



高 館舊址 



惠心作 明 王 



日 。 町 井 jl: の 親 世 一 昔 の 松 山 に 入れ は 、魔卿、遠介^:^ は こどれ f よ.^ もしげ う、 餘 にあ ふ ら の 



泉, つちめ ふれ 流て、 越の 臭 水、 石腦 油の たく ひに こそ あらめ。 l^w 森 W にか 、れば affi 、: S 

水 冰ヽ刀 杜 VJ いふ も 見過た, 90 この ほ,/」.. > は 去年 見し あた,.^ なれ は、 かい もらしたり。 ML 

村よ.,^ 黑石を 經て上 十 川 村 を 通る 。此 あた. の 垣根のう ちに 五::; ^木.、」 いふ もの 、花 吹た h- リ 

あつま 木の 花の したみち 風 過て § き かふ そての 匂ふ凉 しさ。 

本鄕 村に つきた. 

三日。 やの し, c> より 塘か澤 を 左に わけて、 燈臺松 VJ い ふ 木の も,/」 をよ ちて 佥.^ 森の こなた 

に、 四方の 見や b の 面白さ は 阿遮羅 山に こどなら す n 一:: g!g の ふる 柵の あどなる 池の 心に、 山 

のかけ おちた る は、 凉 しさい ふべ う も あらや。 田野 澤ご いふ 村の 见 へて、 人の 澤の奧 に W 

の 1^ に 見へ つ。 尾 ひ VJ つ へたて て 杉の このれ のみ 見へ し は、 加 _ お 波な る の不; g 

明 王 の 森 也。 此明王 は惠心 僧都 の 作リた まふた る 、兒懸 山、 直 や 山 にお はします も おなし ど 

なん。 むかし は 長柄 山、 ながえ 坂 ど もい ひし VJ なん、 のうは そ こ か、 つ おやよ..^ 守 

b 奉る どい ふ。 那 面ず 差 加 を 經て小 K に 至 b 、題 の も VJ に柴 折し いて 休ら ふ。 ぶ-: 兑 

しビ ころな からお かしう、 眞砂 あられな す 石英 を 人々 ひろ ふ。 かくて. せんど ffi^ 、から 

すざは、si山S^SMii?;J;Jioヽがf^ヽ猿倉、逆箭s、^,ぽ,ほ1ぉ?作まs^=- な 

邇辭貴 ® 波 末 



菅江眞 澄 集 第 六 



櫻 蚊 多し 



原子の 館址 



あ ひ 



VJ 見や, 0-、 ある はくた, CN 、ある は 分め く. て 苛澤村 

めくら 



天 註- 



-苛 は蓴麻 の こと いふ、 もと. 



草の 名 也。 今 相 澤てふ 村と せり。 、近う iiE 婦石 - 

瞽夫 石、 牛 石 VJ いふ 三の 石 は、 みちの ベ のヽを VJ ろの したに あ, 9 け 、り。 木 こ, 、柴 人、 山路の 

つどに 杖 を 折 = ^來 てヽ委 多久、 眸 久 良の 塚 石に 手 向ける VJ なん。 鸚鵡 石,^ よば ふの こ ゑ. く、 

ち A 

喚か はして 過る。 苛 澤のゃ はたの 神 籬を澤 中に を かみて、 須多澤 、左 呲澤 をた VJb てわけ づ 

るみち は、 櫻 蚊 VJ い ふ ものい yj 多くて、 顔の あたりに すたく こ VJ のうる さ く、 此野 はら を 行 

かてに、 くさ もて はら ひわび て、 

見し 春 はい VJ ひし もの を さくら かの はら へどた へ ぬ釉の 追風。 

毛呂 古志の 山の ほ VJb を へ て 中 野 邑に來 つ 、、中 河な にかし VJ い ふくす しの も VJ にや VJ る 

四日。 瀨平澤 の 比 企 能 非 多 秘久差 かる ビて 人々 の 行に わかれて、 水木な にかし、 卒 野な にか 

しなど V」 ふ らひ、 行 岡 を へ て 夕顔 世吉 にくれ て、 金 氏の も VJ にや VJ る。 

五日。 やど を 出て 五倫; 牛 を 過き、 十 川 わたりて 持 籠澤、 羽 野 木澤、 原子な ビ いふ あた b に麥 

なん^ b を さめけ る は 、さっきの 麥秋 にこ どならす。 

草の はらこむ きふ VJ むき 秋 かけて 刈. CO は VJ かたに 見 ゆる 一 村 



此原兒 のた て あどな VJ 、みな 見し VJ ころな から、 その かたの あらまし をのす 多米委 家の ほ 

VJ^O をよ きて 多 和 良 母 刀の 見へ て、 杉 羽 立の 村 跡 をた VJ る。 




タス 乃久够 ^ハヾ 

么./ き 向 ラク J!M 

4f ぉ番 



邇ン辭 貴 波 末 



菅江 s 澄 集 第 六 



匆 W 山"^ 象 \ 

?} ネ ^ .,A 口 力み えず 

% 房 早; な, fo/^^*v>T\ . 

1 7 (I i 〉ク つ, 

^.ff ,チ る, i 

々 ^ い : ^ま- 



七:!!: サ 一 日 

弘 前にて 



なかめ ふる 差 郡 企の ころ ほひより、 くす.^ かりして この 通.^" い: のく ぬち めくりし かど、 し は 

しの やすら ひに V」 て、 なか か へ,.^ て ふこ VJ して 比 路舍^ に 歸り來 て、::: は. ill: はかり も へ て 

窨月 はっか ま 一 日、明なはふたたひ出なんマ」毛內の館にビひ、^^ひ 、」 よ かたら ひ: 炎て、.^ 

るし の 刀自。 

露 ふかきよ もき かや ど に まつ むし のまつ かひ あ り て ど ふ そうれ しき。 

VJ なん、 司 家 子の かい 聞へ しか は、 . 

松む しの まつ さ へ よそに V.- はさ, りし つら さよ あかぬ-せ をのみ そき く。 

ヾ」 返しした る。 その ふみて して 比 底 子 

尋來 てゃビ すもうれ しむ くら 生に 露の 玉な す 人の こどの 葉。 ど そ あ..^ けろ 返し。 

た ひころ もや つれし そて におく 露 を 玉 VJ し 人の みかく こ VJ の 葉。 

かくて^り は 鳴た, 00 

廿 二日。 山 崎 永 桌 VJ ビ もに 、臂漏 差奇を つ,.」 めて いてた たん どい ふ ほりに、 たて ふみに こめ 

て茂肅 のもビ より ヽ 

適辭貴 逝 波 末 望六塞 



菅 江 眞, 澄 集 第 1 六 Is 

秋風の い VJV」 身に しむた ひころ もた ちわ かれ ゆく 人の 餘 波に。 

ど 聞 へ てけ る 返し。 

旅 ころも 釉の あき 風 身にしみて たちう かりけ, 里の あさ て。 

羽 楚木澤 迄 土 淵 川 を はしょ, 5 わたる。 この ころの 雨に、 水 はさ 、にご,^ してな かれた る 河原った ひに、 

玉 ひろ ひ あ b く 人 にゃあらん、 もビ め^, 1^ うか かう あ, 00 

すめる 世の 光た つねて にこる ビ もい つち ふちなる 玉 やひろ はん。 



藤埼を へ て、 こみちに 入て 野 はら を 行 は、 合 子 草の い VJ 多く 足に ま VJ ひみち を ふたき て、 そ 

のか つらの 實さ、 やかに 鳴りた, 9 。 水 沼 VJ いふ やかたの 田 井 に、 剪刀 草 の 花い 多く, 吹た 

る あせった ひに、 あな あつ VJ 見た、 すみて、 

秋風の 吹ぬ にした 葉う ちな ひき ゆく 水ぬ まの 面 高の 花。 

多 且 乃 巨 斯に來 b ぬ。 永貞の ふる 鄕なれ はい どめ やすく、 あるし 顯處 VJ かたら ひや 、 どき 

へ て、 や をら 夕 顏堰に 至りて 金 玄秀の 宿 を どひ、 むつ かた..^ してけ る ほ,/」、 里の 名に お ふ 夕 

かほの、 かきね もた はに いつる まで 日の かた ふきたり。 

K にけ. や VJ の 夕 かほせ きいれ しみつ を か /'み VJ かけう つ る まて。 

野み ち 行 ほビ、 鶉 あみ かたけ もて、 ある は 地 錦.、」 いふ もの を まふし どして 、め》」 りの 蘀に ffi 



鎖 

が 
淵 



吹 あさむ く。 

なれ も さ,. - 草の 夜 V」 このつ ゆなみたい ご ビ う ゥ ら の-せを ゃ^^レ> ん。 

羽 埜木澤 て ふ、 檐樹、 金 釣 梨 C^^I:4f!^M:i;-^^1l§ ^ごの しげ. - たる 见 にくれ 

た, 90 こ、 に 宿 か.. > て 折 句うた を 作る。 

はら へ た のき はお ほひし 木々 ふかく さはり て 月に わきて うからん。 

ど、 かいて ふしぬ。 

廿 三日。 あしたの 空かい くもりた る は 雨な らん V- て 出つ。 松の木 村 ど 介 泥^: 力の あは ひの 

瑭を行 ほ、 さ、 遠き みき はの 原に 千 屈 菜の さか. なる は、 UI 澤 VJ い ふ 村の あ b ける ほどり より 

いろ こき 紅の むしろ を、 ちまたの やうに、 ちまち かほ ど もしき たらん か VJ 兑 やられた る も、 

あへ かにめ VJ 、まりぬ。 原子の やかたよ b はこな たに、 與:: ,:! 必 がふち どなん い ふが あ. け 

る V」 かたら ひ、 むかし 世の しっか ならさ. 9 しころ、 た 、かひに う もまけ、 城 も か ._r」 水の ほど 

-.^ に鐵 甲ぬ きかけ、 もの 、 ふぁまたなみ居て腹し、身まか..^てける ど ころ あ b ど、 ひさの、 

け ふ 吹かて らいに し へ を 話る。 

物 部の かけし よろ ひか ふちな みかよ せて を またて あは へけ む。 

雨の ふ. くるに ぬれて、 伐 耆差可 ど い ふ をく たる どて、 その 花 もいた く 吹たり。 

邇辭貴 迺波末 1,5 



菅江眞 澄 集 第 六 i ハ 

阪の 名の 胡 枝の しな ひ を ふきこ へ て 雨の いろ 見る 野への 秋 かせ。 

小 田 川の やかたに 來 つく。 雨猶 ふれり。 

廿 EI 日。 あま ばれに S 多 加 波の 宿 をた ち、 喜 良 市、 野 崎 VJ て、 みなおな しむら なか をいで て、 

古 館 をめ てに 燕 泊 VJ いふ そか ひよ,.^、 怯 乃 古夜満 にわけ 入る みちの へ に、 白 一 宛の 風に な へ ふ 

したる したに、 こがね 色 に^たる は 百 豚 根の 咬殘 たるな らん ど 見れば、 つる すみれの を くれ 

たるな り。 これなん 黄花 地 丁 VJ かいふ 草の 蔓 生に こそ あなれ。 山 下 ど よみ 瀧のお つる あ bo 

いは かねの 雪 VJ くた けて やまの 名の かのこ またら にか、 る 瀧な み。 

夜邊の 雨風に、 木々 の嘉慶 子、 みち かつ 埋む はかりお ちた る を ふみした き 行 ほ VJ、g:j なん 吹 

やる 風に いよ 、落れ は、 あないら 山つ どに せん VJ て、 をのれ- (\ 'か 笠ぬ いて 拾.^ 入た る。 

風に ちる 李 ひろ へ ビ ゆる ふ VJ も かさの か. 手に 手 や はふる へ き。 

ビ ころ/ \- の 梢い ろつ き、 折 傷 木の 實の 紅に 、曰かけ ほのかに うつろ ひた る もお かしう、 加 

万 乃 差 波て ふ處 よりみね のなから 斗に のぼ. りうが ちて、 楊 梅の ご VJ くこが ねの 光した る は、 

世に いふ 蜜 栗 子 VJ いふ ものに や。 はた 土 子、 靑金 削に たく ふ ものなん 掘え て ヽ歸る さは 黃楊 

葉の 遠 志い V」 多 かる みちを わけ 、ぬかりみ ちに いつれば、 鹿の 行けん さ 、やかの 足 ぁビも 交 

. ^ぬ 



つま 戀 ふるお も ひ はい また なれ も 又な きて 鹿の子の 親した ふらし 

中 里に 泊る 一 野 はらに かか. て 行に、 雨し はし は を やみた るに、 

露 ふかき 野邊は 尾花 か釉 かさ に ゆ ふ 日 かさして はる 、むらさめ。 

野 分 はしたなう、 千 種の 露 も名殘 なう 吹み たれた る 野な か をいで て、 

眞 $1? 原 萩のに しきの うら 見せて 露 もた まらす 野 分 ふくな り。 

雨 かっしき り、 ぬ れ/ \« て 金 木の 里 に 至る ほ VJ ヽ人こ そ 見 へ ね、 も のかたら ひて 衣う つ ,M の 

あ .0 け. OQ 

た ひ 衣 ほす ひま も かなき ぬた うつや どした のみて こよ ひしき ねん。 

. 

河 倉の やかた 近う、 人 あまた 行た.^。 

かち 人の ぬれした もビ や^ はぐらん むらさめ はる 、野邊 のなかみ ち。 



くら/^ にな, て 中 里 VJ いふに つく、 相し, た. ける 巨來 夜な にかし の も VJ に.; 5 る。 を ど 

VJ し 一 夜泊. つるむ つ ひ をい ひ、 つかれ ふした. 00 

二つの 瀧 廿 五日。 風の ふき も を やます 小雨 そ ほふる に 出て、 満の (女 鶴 ど い ふ處 なる ciris の も VJ より 

太 谷に く たれ は ヽぃビ おもしろの 瀧 あ,.^。 ^からぬ 殿の つ., - よ.^ ヽ麻ャ の 糸 を さどみ たした 

らん かどお ちか、,. ^たり。 春 はつ つし、 櫻の 花 こ VJ にお かしう、 秋 も 時 W ふれば、 みねの 木 

邇辭貴 迥波末 ,六 A 



五 

倫 

村 



菅 江 眞 澄 集: 第 六 1- 六 八 

々、きしの 梢の かげう つろ ひて 紅 ふかう おちぐな ビ、 あ ふぎ 見つ 、、見し もの かた. を、 みち 

ひきし 人の せり 

おち 瀧った きのし らい ビラち しくれ 日 を へ て染ん みねの もみち 葉。 

こビ みちより のぼ,^、 此 瀧の 水上 をき はめん VJ てく たれば、 はた 瀧 あ. 90 水 を 渡り ゆき., (\. 

て、 牛の 久比登 VJ いふ 處の あ. り。 

すかた なすう しの くひ VJ の 瀧き よみつ なき て はな、/」 ひき かへ すへ き 

みなそこに 靑石脂 を さく もビ めて 山 をいで て、 里 近き、 仁 兵衞塘 VJ いふ 池め ける.^ 上の 澤 

中より、 此 ころ 佥鈑を こ , に ほり 得し VJ いふ。 その かけの こ たる か、 くさむら にある を 見 

れば鐡 尿の こビ し、 生鐵、 鋼鐵 にゃあらん か。 まほの 介寧久 曾な らん かどた めら へ は、 むか 

し此 あた ひに て、 た たら や 吹 てん VJ いひて やみぬ。 里つ 、きに 五倫 VJ いふ VJ ころの ある。 

こ 、なんい VJ 古き つか はらに して、 そこの 五倫 石 をう つして、 その 跡 は ご, ん林 VJ て 村の 外 

にあ..^。 か る そ VJ はは、 たかしる したらん こ VJ 、さらに しらす、 梵字の 形 すら やぶれ、 まろ 

び、 ある はたて,. いかなる 人の 尸 VJ も 埋し處 にや、 此石卒 塘婆を か つら もて ゆへ ば、 わら 

はやみの を こたる V」 て、 まど ひかけ た. 00 さる 石 あれば、 こ、 の js 名 VJ はせ, け, 00 くれち 

かく 中 里に 歸る 



今 泉まで 廿 六日。 S ぃビ よく 晴た hNO うへ も 世の なかの 人 もこ、 ろ や^てん どて 、やど. を いづ。 

磐 井河 を わた, て 間 木の 坂 VJ いふ あ, o、 むかしの 牧 なるよし を、 人の も はら かたりた. C -。 

お h- たちて いは ゐの水 はむ す はす もまき の あさ 風 袖に しき。 

追 別、 高 根 を 通る みちの ベ の 草? J いわけ、 引む す ひたる, ヒ ころ あ b けり。 

it くれてた か ねし 夢 のぐさ まくらむ す ひす てた る-麻の をす 、 き。 



下 高 根 を へ て、 ひるつ かた 薄 市に つきて、 このお ぐ 山に 入らん もみち 5^ く、 H はしたなれば 

ビて此 休に、 _ 

廿 七日。 月 を かさし おきいて て、 

いくぐ すりい つ この やまに あ b 明の 月の かつらの を やた VJ らん。 

中の 股ビ いふ 山に 入 てん VJ 、朝露 ふかきし の 、 めの みちを わけ、 あさ 川 わたりして、 餘,, ^fr、 

杜當 ー歸な VJ 、わけ まよ ふ釉 にかくば しう、 加 都 良の した 風に ほひ わた. -、 出 路の柁 や、 けし 

き はみ たれ はう ち 戯れて ヽ 

はっしぐ れ杵 VJ やまたん B 市に また 色搗 ぬみ ねの もみ も 葉。 

河くまのっ ヾらにへをの葉のかたちヽっゅへ寒^?-にたかふかたぁらぬ^知胡のゝぃど多か乙み 

ち を、 夕附 ころ 宇須 委地 にいで て 今- :!^ にっきたり。 

邇辭貴 迺波末 お 六 九 



管 江 ほ; 澄集笫 六 



荒 山 を 越す 廿 八日。 つ ビ めて くも-.^ たる S の い ざ凉 しう、 け ふなん 此 山越して 籠 田 の 浦!: の ほ VJ,o に 

お ほむ さわ 

出ん どヽ溫 泉の 澤 VJ いふよ,.^ 大母澤 を li?- 入て は、 さらにみ ち もな けん。 春 は 太 雪の 氷た るに 

行し を こ 、ろ あてに、 あないの おのこら さいたち、 茂りた る 高し の、 なか を かいわけ 、こし 

なた て ふ ものして、 か つら、 木の 枝 を うちはら ひて 谷 河に ぐたり て は、 いくはく の ふちせ わ 

た b て かた 蛆 をった ひ、 鍋碎 ビ いふ 坂 を や 、 へ て 、からぐ して、 ふた ひしの、 なかみち を 

わけて 峠に な ひぬ。 名 を 轆轤 揚ケビ てい VJ さかし。 こ、 なん、 むかしお も 車して、 みや 木 ひ 

き あげし ビぃ ふゆ へなん。 くだ b はてて、 みちなん 三 里 はかり もき つる VJ か、 小股の 澤 VJ い 

へ る 谷川の きし ベ に 庵め ける 屋形を 檜 皮 ふきた る は、 そぎた はぐ VJ て、 山 賤等か 住すて たる 

宿に 火た きたて、 VJ に 居なら ひても のく へ ばヽぬれたるはぎまきに叉^^のぃたくかか..^ たるぅ 

る さ 、に、 く 過る。 みちなん い ど やすげ な..^。 大河 目 ど いふ 坂 中に 立て、 麟 田の 浦 やかた 

見や. たる もお かし。 臼 市 山に 見た 苺の、 紫 金 牛に ましり て 生 ひたる を かいわけ、 殘 たる 

實を 採く ふ あない あ, 名 を VJ へ ば 都 知 波 比 委知吳 VJ いら ふ。 炭 かまの ほ VJb も 過れ は 牛 

お ほ だ ひ 

みち ありて、 い VJ ひろう 大平 VJ い ふ 村に わけ い でて、 山 本 VJ い ふ 村に さし 入 る ほ 、ざ、 衬 雨の 

名殘、 けしきい さ 、かこ VJ 也。 

やま もどに 立る 赤 葉の はっし ほや 夕 腸 かれろ ふ 里に 來 にけ. 00 




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通 辭貴洒 波 末 



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ジゼ々 卜 マ リ , や ンタ s、 

な ,\ け.. 一 • .,(■ 付 二 、つく i ^ 

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管 ^ E 澄 集 第 六 



「「 



ゾ? s^^.. え 律 刈。 々あへ 

f ;r レ々, マ-- ノ 

キ あ &、 




中小 國村 i 上 小國ビ いふ 處を へて 中小 國 村に 宿 かる。 この 小 國てふ 名 は 御國, y」 もい ひし、 かきし など 

いふ 人 あれ ビ、 いか、 や あらん。 切明の溫泉のほVJ..^にもぉなし名のぁbけ..^o 

, 御 國 

おも はすよ 人 も かよ はぬ やま ふかみな か-/ \» おくに 里の あ ひど は。 

さはいへ ヽ加邇 多の 浦 やかたの いざ 近 けん どか。 

廿 九日 や を 出て 見れ は、 門 田、 山 田、 みな; i: のみ 個て、 

ざみ くさ はよ し 殖すビ も ひえ をし もお くて や 小 田に いろ つきぬらん。 

石 漆 あり 一 下小國 より 長 坂 を 越して 蟹 田の 浦 を 川の めて に 見なして、 中師、 石: g を 過る みちの へ に 水火 

炭 あ,: ^0 浦人、 麥自紆 流志ビ いふ VJ なん、 六く さのうち の その ひどつな らん。 s-m の 冊に つ 

きて、 過來っ る^ころ 名 をかぞ ふれ は、 

深 泊 ニ屋杉 :3 今 

こ は 秋 もはや ふか VJ ま b あまの 屋のひ VJ つ ふた つやす きて いまつく。 

00000 000000 

かくなん あ b:^.90 磯よ, 浪 のうち 戯て、 しほの ひるま はか. CV 玉 川 を 渡に、 鎌 さした 乙 刃;;;: 

た bo ; 

河の 名のた まも やからん 海 士の子 か釉吹 わたる 野 田の 秋風〕 

この 濱 みちに 鬪牛兒 の 花い ビ 多し。 紫 ふかう たるな かに、 牛の 子 あまた を、 あけ まさが ひ 

なつきお し き 出て、 つのつ きせよ などう ちゃる に、 角 はや、 松の 子の こどく 生 ひ 出て、 す へ なけれ はに 

通 辭貴迺 波 末 Is 



菅江眞 澄 集 第 六 



纖 



ねか 



や、 額 おし をして た、 かふ を 見つ /-ヽ なつきお しせり ける は VJ て、 は VJ わら ふ。 , 

なつ 含 

平 館 を 過ぐ なかに てヽ うしの た 、かひ も 名に お ふこ 、ちせられ て、 面白し VJ おも ふ。 根 岸、 平 館、 石硫を 

へ て 小川 あ. 9 ヽ巨呂 古路 川 VJ いふ。 

時 もい まかし か 鳴らし ころく VJ 音た てて 行 秋の 川な み。 

宇田の はま、 九ッ の埼な VJ みな 見し 處也。 



弘 前にて 葉月はか,c^ヽこの都介呂の比路差岐を出たちなんのこ /-ろほりしてヽなにくれ?」こ 、ろぁは 

た、 しう、 しかす かに 四 VJ せ五ビ せ、 たかき いやしき、 かたら ひむ つ ひたる 餘 波のお しまれ 

て、 十四日の 夕 くれて、 ざひ來 ける 人々 VJ おなしむ しろに なかめ て、 尙 ものお も ひうち © は 

れて、 

月の 友 こ、 にし あれ VJ わ はい つど ふる 里人 やまつ よ ひの 1410 



力 



て更た 



十五 Bo け ふ はこの 里なる 神 わさ なれ は、 こ 、らの 人 VJ ら どよ み來集 b つ つ、 夜 はまた あけ 

はてぬ よ.^、 てるた へ、 あいたへ のきぬ きて、 またら まくの 幄 B めけ る もの を ひき 出て、 貝の 



盡 きぬ 名殘 



聲っ 、みの 音、 笛の 手な ど 遠う 近う 風に 吹い さな はれ 閬へ、 かつ 至..^、 おも ひくに 出た ち、 

つ 、, 'ひち のうちに、 や はらね.^ 入 りてき。 か、 るに き は、 しさに うかれた ち、 名に お ふ 空 も 

よそに 見 かちに そせ b ける。 ひね もす VJ よめき 暮て、 小夜う も 過る ころ 雁の こ ゑ g へ て- 

月 こよ ひなれ もこよ ひ を まち 來るゃ はつ 膘 かねの すみ 渡る そら。 

なにくれ^ たっさ は, 9 て、 

廿ー 日。 け ふなん こ、 をた はや, yj 、こ、 ろ つよう おも ひさ だめて、 あけ くらの よりもの 

し、 駒の 荷鞍に よそ ひした るに 人々 の ビひ來 て、 うまの はなむけして < ^田 氏なる 人の、 



折 ふし は 無事 一昔 つれよ あまつ 雁 

か、 る 句 贈られし かば、 「木 萩 か 本の 圓居 わすれし。 

別れの 盞 もや. -VJ 、むる の を,^ しも、 相む つ ひたる 齊藤矩 房。 

阪 b 行 ふる 鄕 よしや へたっ^も 馴 しっかろ の 友な わすれ そ。 

VJ なんあ. 9 ける 返し。 

わ すられす こ ろ 通 はん 友垣 は 遠き つかろ の奧 へたつ ども。 

ビ し 月を經 てな つ さひヽ V」 ひ、 yj はれた る 多 かる 人々 の もど へ、 かくなん 巾殘 しぬ 

袖の つゆ おくのつ かろの みちの く をけ ふわけ 捨て 皈る 身そう き。 

邇辭 * 1^ 波 末 まお 



友 



膠 
ケ 
澤 
に 
て 



菅 江 眞 澄 集 第 六 . 零ノ 

ふしな れん 屋卢の あるし 中 井な にかし を はしめ、 淺 野な にかし 笹 田な にかし、 越し かた 行末 

を話リ つ、 駒 越 いふ 渡 まて 送.^ 來てヽ 別なん ほ, 5 に、 

いはき 川つな ひく 小舟く..^ か へしお も ふな こ b を 人お も ひやれ。 

道 遠 けれ は 安地 賀舍 泊の みな VJ にくら^/ \ ^にな b ていた,.^、 菊舍 VJ いふ ヽ くす.. > ひさく 宿に 

白もビ む。 夜 v」^ もに 銜 うち むれ、 舟 こき 通 ふ 一昔な ビに 、いも やすから や、 また > くど もし 

ひ を か、 けて 折 句 歌 を かいつ く。 

あど まくらち VJhN 鳴 也 かちの 音 さよ はすから にわきて い ねヶ き。 

VJ きの まに 浪風 さはき て 夜 は 明た, .^。 

廿 二日 。け ふ は 人々 の <yj ひ來て かたら ひ更て 、雨ふりき ぬるに、 遠う 衣う つ VJ おほしくて、 

さらぬ たに ほす まも 波の あま ころも 尙 ぬれ そへ ん雨 にう 音。 

<yj 、なかめ て ふしぬ。 

廿 三日。 雨 ® ふれ bo さるけ にゃあらん かし、 濱風を ひきたる こ、 ちして、 かしらいた くや 

みてくれぬ。 

廿 四日。 しれ hs ける け 越の あるし か はらから、 世 を 經んぃ V.J なみの ため ビてヽ ふみ 月の は 

しめ っかた深浦の港ょ,.^ニ、に粞家してけれは、けふなんこ 、ち も よげ なる y まかせて、 い 



佐 野 正學氏 て、 その や ビ り まて V」 て 至る。 な だ 船の、 こ、 にいで 入くなる St 守の えたち にて あ h ける 

ft 正學、 わかた ひねの 尾 を ど ふら ひ來 りて、 たか ひて、 あは さなる つら さな ど Si て、 その ふ 

みの はしに、 . . 

旅 ころも 來て VJ ふかひ もな みの 一 li 口 か , る もつ らし; ® 風 そふく。 

ヾ」 いふうた あ b し を 見つ /- 返しす。 

あ ふこ VJ の浪 かけころ も釉 ぬれてた ち こそ 渡れ あらき 機 阿に。 

人に たくへ てっか はしつ。 • 

廿 五日。 かの ぬし ど ふら ひ 來てヽ なに くれ VJ のこ、/」 うちかた りて §=fVJ りて、 まさ どし。 

かき. なく うれし か. け., > こビの 葉の なさけ も ふかき 人 を まも W て。 • 

どそぁ,^^。 返し。 

おも ふこ ど 話り むつ はんな さけし る 人に^ ひ 見し け ふ を はしめ に? 

廣埼 よ,, > ふみの 來 ける を 見れ は、 

力無の 蔓を 離れし 出様 珊瑚 かな . ^お 

ビ いふ 句 かいの せた, -。 「うれ しゃこれ を 秋の 家 土庞、 和 句せ. -。 杜 より 來り しふみ 

に、 あか 1i 八 千 雄、 出湯 浴して 在 b てこ ビぐ」 はさ るな..」 かいて- 末にく しあり < ル波. A 

邇辭 貴迥波 末. まれ 



漁火し げし 



菅江眞 澄 集 第 六 „§ 

1 劍長提 六十 州 風流 萬 里 遠 冥. 搜 白雲 興 盡今歸 去 

早 晚應期 君 再 遊。 

はた ヽ柯樂 不圖の 遠き 嶼邊 よ, 渡した る靑珠 を、 はたば かり つらぬいて ヽっビ にごて、 そのつ 

、み 紙に、 

• 友人 將遠去 持 贈 數顆珠 是不 鮫人淚 言 得 合 浦 隅。 

か 、るふた くさの むく ひ を、 ふみに まき そ へ て、 さちなる たよ. を まつ 

そ VJ か はま 浪 かけ 衣た ちか へ,. > ふた、 ひ來三 かや VJ にあ そはん。 ノ 

めつ らしな 名に お ふ 浦に ひろ ひ 得て みかき そ へたる たまの こ VJ の 葉。 

廿 六日。 池 田なる 人 あないして、 化石な VJ いふ、 はい か いの 連歌な かめけ る 人々 をい さな 

ひ ヽ佐野 正學な VJ かたら ひて 大鷹 山の 藥師 ぶちの 杜 にいた, 9、 此か へさ は、 わさ VJ 行く らし 

て 天童 VJ い ふ 高 岡に の ほ b ヽ VJ もし 火 VJ,o て 草の 上に、 かれ こひらいて あり つる ほ yj にヽ委 

加つ, ふね、 こ らの籂 たいて 波路 も か、 よふ ひか. は、 星の はやし、 むれた る螢 かど、 うな 

の やみ さ へさら にた ビ らでヽ こなた さまに こき 皈り くる にヽ 

漁火の かけ をし る へ VJ こき つれて やかて みな V」 によるの 友 ふね。 

まさ ビ しの 歌 はわ すれて けれ は、 かい もらした bo 此 浦のお や 名め る、.^ か澤の ベ を 左に な 



花 山 院忠長 

の 欲 



羽 笠の 椅 



古 燕の 事共 



して、 くれ ふかう みな ビに皈 る。 

廿 七日。 水淳る S 祁 多な にかし いふ 問 麿に 至れば、 菊 を あまた 賤 にさして 床の 上に、 「想 

像コ 、 ハ 憂世 ノ 外力 溶 朝夕 波 一一 纏ル 袂ヲ」 東 源 s」 ビ書 て、 包紙に かい ませて、 「花 出院少 

將忠 長」 VJ 記て、 「くら ふ 山よ しゃ やみち に まよ ふ- yj もしる へ しあら はの ほ.. M しゃ 兌む 0」 

こ は、 此君 さすら へ おまし ましし ころ、 お ほん つ かさ を、 柬源 S チ」 かい 給 ふたる にゃあらん 

か 。もの か、 ん VJ 乞へ ば、 硯 営の ふたの 上に、 小河宗 宇,, J いふ 人、 お 奴の 鈴ら たる^ を、 

のこ VJ にうる しにて かいた. これ ぞ羽笠 VJ て、 いは ゆる ri^g- に 「s の n は 竹の子 や" そ 

まさ, ける。 「冬の 日に 「いかに 見よ VJ つれな く 牛 をう つ あられ OJVJ ぃふ作^?に て、 此 

輕に は、 元祿 のころ 尾 張の 國 よ.^ 來っ > すめり。 のち 又 かの 國 にや 皈 りけん、 ある 人 どお 

なし さまに うたか はれて、 からめて ひ VJ やに 人ぬ。 その っま尼,/」な..^て、ひビゃの^に いた 



ヽ 「墨染もぃまは眞白にな..^ ぬらん 一 日に 千度お つるな みたに。」 ごよ め 



hy C う, 



力 



ひも 



はる けん、 羽 笠、 身に つゆ 事な う、 ひ VJ や を 出し ビ なん。 ある 人の いはく、 此 Si の ^地. こて あ 

る 鹽趋屋 義兵 衞 いふか 母に て 、丁 形 婦古燕 どい ふ、 はいかいの 迚 歌に こ、 ろ ふかう、 つ ね 

に はおの かこ 、ろの 月見 てん VJ 、い VJ ま-/^ に ひさをむ す ふの わさして、 どし は 八十 どた か 

くつ もり、 いさ 、かの 病して、 こ VJ しみな 月の 中の 一 一: !:ヽ さんき かい 三た ひ VJ なへ て、 ふみて 

通 辭貴迺 波 末 夭 一 



芭蕉 像に 讃 

す 



菅江眞 澄 集 第 六 Is 

を こ ひ VJ,o、 老の ほけ く-しき か、 かく そかいな してけ., >0 「世にから をぬ きおく 西の 凉み 

かな て、 きの を かいけ ちたり ビ なん。 こ は、 脫殼 烏龜飛 上天 VJ いふ こ 、ろに て や あらん 

かし。 その 身 はい やしき あそ ひぐ >1 つの 家に 生れても、 すめる こ 、ろ は あめ ビ たかけ む 。そ 

のむ しろに こ、 の 化石 あ, て、 「恰坐 せん 南無 連の 花 和 句 を そしたり ける。 これ ゃ大 

昝禪 師の辭 にして、 「脫榖 烏龜倒 上天、 須彌 山頂 翻 筋 斗、 恰値 老僧 坐 地爐、 自燒糞 火 後 紫 芋 0」 

VJ いふ 事に こそ あなれ。 さ, けれ は、 「あくた 火に これ を手酬 VJ 芋燒て o」 付つ。 古 燕の 句 

多 かる 中に、 「VJにかぐに命ぁ,.^'ての櫻かなOJ 「山の てに 枕 定めん ほど VJ きす。」 な VJ 聞 

へし ビ なん。 . 

廿 八日。 山路に ゆけ は、 海 は 波高う あれに あれ、 田 面 は 人 あまた あ..^ て、 うた 唄 ふか 、こなた 

かなたに 聞へ た bo 

潜す る い ビ まやうな の ある 日は濱田に ぉしね海士の^^ るらん。 

小 家の 門に 蹲 b て 縑硏ぐ 男 あれ はヽ 

みな 田に ほなみ 來 よれ は 海 士の子 か はや か. 5 しほ VJ 敏鎌 どくな bo 

二三 日ヽ さらに 事な けれ はもら しつ。 

なかつ き 朔の日 。笹部 氏の も VJ より 、見 風の かける 画./」 て、 はせ をの 翁の^ぬ きて たっさ へ、 




に ゆ、 K ク, -ぞ. -XLaS 



通 辭貴迺 波 末 



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菅江眞 澄 集 第 六 



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六. 



菅江眞 澄 集 第 六 



看 ア プ ジ:? 一, 



わらぐつ を ふみて 杖 ひきけ るかた もて、 これに もの かいて VJ い へ れは、 いなみ かたくて, 

鐘禮 晴天 風 邇雨吉 久婆世 遠 可 南。 

八日 正學、 け ふなん 弘 前に 皈 ける VJ て *ぁ 曳 VJ 、めて、 

別れな は 又 逢. 事 はしら 雲の たな ひく 山 を 越へ へたて なん。 

ど、 た,、 うかみ にかいて 見せけ る。 返し。 

立 か へ 又言ビ はむしら 雲の 八重た つや ま は 越へ て 行 ども。 

ふた、 ひ 

旅 ころもい _yj 、身に しむ ふるさ どに 人 はか へ さの 釉の あき 風。 . 

すん さビ もの VJ く^/ い へ は、 此 歌の 返し は 道よ.. してん VJ て、 -it どくはせ て いに きり 

九日。 菊の 眞盛 を、 いたく 折て 人の 贈りけ る を 見つ >、 

かくは か. 5 た ひに いく せ ふるさ VJ の 間 籬の菊 もけ ふ 5 'ふらん。 

十三 日。 S かきくも b て、 夕つ かた 晴れた る 海の 面 を、 ぃビ きょう 见 わたして、 

さやけ しなた も ビ に 霜 を奧の 海の 見る めに 迷 ふなか の 刀。 

深 浦よ ,0、 いっく か來 ける ヽぃビ はやな VJ かいて ふみ あり。 近き にいなん の 返り 小せ りり」 

邇辭貴 迺波末 



i 直に. 



I 再 

やず z 





小湊 附近 

除夜より 元 

曰 



Q、 鍋 を 伏 

せ る 



春 木 かける 



こ VJ しも、 い VJ はや、 くれい なん。 雪の なかに 行か ひ」 けき、 たま はこの みちのお ぐ、 郤加 い:: 

路 にこの ビ しも あ .0 て 、避 良奈爲 (ほ fTT-tw; 仏き さの ほ VJ .o、g 子 ごい ふかた 山 巾: な る 比 企 

の 腰 かたけ の ふ も VJ 、こ 、もい にし へ 錦 木の 里て ふ ふる あ ど ビ、 も はら そ 人の いふめ る あた 

--も 近う (議: ほ は。 錦)、 冬 籠の 門の V」 にたちん ふきて、 



- 木の ふるあと も はら あ 

月 も 日 もさ をな くるまに 行 VJ し をけ ふの 細 布 をり も VJ > めす ♦ 

草枕、 か..^ ねす る 宿の いふせき 窓の tn- さしかため、 ある,/」 ある、 やの かき..^、 ゐ なら ひたる を 

まちぇてヽぉほ臼ヽ小ぅすをヽゃかのくまにふせ、すひ叉^*^?』^^^";3け,;_"2。し)の木,4てふ 

處には 親 鍋、 子 鍋 を ふせて、 やかの 人す てに さた ま. ぬ。 庭 :::! かけろ VJ いへ は、 どし みする 

男、 あらたに 菅 むしろし きか へ 、人み なおき つれば、、/」 に あまた 開へ て、 お ほ小ト を ふみした 

き 人の むれ 來れる を 、ひた ふるに いぬの,/」 かむ る は、 こよ ひの あか ほし をいた > き、^ 木 か 

くる VJ いひて おく 山に わけ 入り、 おのれ, か 斧し るし を 立 Ig にう ちう かちて-: g り 、この. こ 

追柯呂 能, 通 度. 夭 九 



嫁、 堺、 親の 

里に 

さなだ 



おつ こは橫 

坐に 



嫁 11^ 負 孫 八 



菅 江 眞澄集 4 が 六 }§ 

しのい つらに てまれ、 その 木 こ b てんの 料 ど か。 ひんかし しろう あけ ぬれ は 、かいうつ もれ 

たる 雪の 門の わか 松に、 初日の うら-/ \.VJ 、やまのはより てれ は、 

門に たつ 雪の 小 松 はに しき 木 や ふ,.^ し 手 ふト- をみ ちの くの 春。 

はる 木 かけわたした ろ山 賤ら かヽ はつ こ ゑに うた ひこち て 歸.. ^く。 

二日。 その 三 ビせヽ おや 里に 行かよ ふはつよ め、 はつむ こかね、 きょけ にさし ぬひした る 左 

南陀 〈ほ^き 、ナ 紺ダ の; いら ひたて へ、 ^。く) きたる ぉビ こ、 女の よそ ひ 、傅せ おひの 孫 A か、 か、 み 

もち 、さけのお ほに へ ヽ たらの を さな ビ おもげ にヽ めお のし- 5 にっきした がふ このい も VJ せ 

の、 はね をなら ふ 契に むつ 語して、 おやお も ふ 子の あし も そらに、 深雪 ふみ わくる ゆきか ひの 

しけう 。かの 、めお,/」./^ の、/」 ひよ る 門々 のにき は 、しう、 す ひ,/」 に 火た かうたい てヽ VJ は大 

雪に いや 寒 けれ V」 、屋 のうち は 春めき 渡る こ 、ちせられ てヽ常 居の 橫 坐て ふ處に は、 お つ こ ゆ 

ら、 :3 、 lijuj ヽら CV - ヽ. つま、、 o*CN、 <--r ヽ i-r 天 註 — ォッコ は 老翁 也。 ェテと は 亭主 をい ひ、 ヌヂ は^をし 

るき してて ゑて あ V は を は よて ひ、 ヲバは 妹 をい ひ、 ョテと は、 なへ て 末の 子 を さしてよ ぶ。 j 

居なら ひて、 去年より かみした る 濁ノ酒 をなん くみ か はし、 なによ けんに はヽ多 都、 加 度 乃 巨、 



こ 

V7 



ら のこ、 鎗を 山な せる 斗 大皿に 盛リ、 やその 翁も醉 なき はな 聲 にうた へ は、 みな 手 を ほ V」 ほ 

ヾ」 VJ うち- て、 「たるし よい のまこはっが」?」戯れ,.^0 名 をば たれ, もい へ、 むこ ヽ よめの、 

つ ふね VJ な. した かひ、 手 博お ひ 行 女の 童に てまれ、 あげまきに てまれ、 孫 八 V」 そい ふめる。 



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(ホ始 客の 山 

草^ 



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三日。 VJ くもの して、 むこよ めの か へ る 日 V」 て、 ち、 は 、の 名殘 いかな らん 0^ の はき まき、 

らハ H? り ま. 5 § : ま、" ぶ 、ソ こらへ 天 註 I 山 にても 畑 にても 旅 にても 行に、 わ、 i んヽ うちす" ニハ こぐ」 

ゑつ t!:^^ ^ き 楚{ ま カ^こ 〈つ、 はき まきした る を、.^ かな ふとに いふなり。 」 ご す f 二 なカ : し 

きふ き、 たはし る あられ を 笠 VJ 一 袖 VJ にしの ぎて、 みな、 すむ かたの 瓜に いに き。 むかし は 



七夜 VJ ま, て、 しう の やの、 寒 飯の ゆ づけ VJ いふ もの をく はで は、 いかて かも ビ 厶 へき か 

は。 百 VJ せの こなた はか..^、 かく V」 は、 ふ りか はりた、 りけ る VJ なん。 

四 五日 は、 ちか VJ なりの 村の もの、 しか、 よろこ ひ なへ 來る 也。 やれた る はかま は をり ケ」、 

いにしへ ふ, にきな し、 す、 づける 扇 をな から ひらいて、^ の 代. ヒ てひど つ 、み の錢 もて 个 

b ヽぬ かたれて いやし けれ は 、れいの、 に ごれ る淸 を、 ひさげ にみ たせて す 、むれ は、 わ は、、、」 

ころ-/ \- にて 、いやかう へに のみつな マ.! いへ ビヽ いな 船の いなに は あらて、 杯い ぐた ひもめ 

くれば、 いはんす べヽせ んす ベ しらぬ 翁 も 、かしらう ち ふりて 山 歌 V」 い ふ もの を、 い V ヒ: :1 うう 

ちあげて、 「石 川の 橋の たも VJ にたつ めら し、 よめに どる ベ 名 をな のれ、 をれ にど ふよ" 

親に VJ へ、 おやの さため たつ まなら ばヽ いくしま しょて や おちゃく ざの 04!^ ^7^、 メ,. vir り〕 

^ff ひい ふ) ビ手 をう ちかへ しく、 又 「下 も 山で、 鉈で 船う つ: S ふね、 海 さおろ f てこが ね 

つむ、 綾 や 錦の 帆 を あけて、 これの ざしき へ のりこんだ。 これの々,; h 主 はくわ ほな 人 u」 乂、 艸 

か, ふし ビ いふ 一 ふし をうた ふ。 「、律 輕, VJ のが、 新 城 -::;^!: 久チ どけ ござる、 あ VJVJ さき どに^ 千 



追 柯呂能 通 度 



七草粥な-し 

かくし 門徒 



俗謠 一 ッ 



山 子の 斧 印 



菅江眞 澄 集 第 六 W 九 六 

本、 なかに お 鷹 をす へ 持て、 殿のお ま へに 立 どめる 0」 女 も聲を そろ へ て、 十五 七 yj いふ ひ VJ 

ふし をうた ふなり。 「十五 七 か、 澤を のぼ, にう ざの めかいた、 うざの しろ 根 をく ひそめ 

た。」 ど、 手の ほうしう ちか へしく 慕ぬ。 

七日。 な ぐ さの かゆ、 さ.,, ,に まれ ひもな し。 こは此 あたりに、 さ ビ りの はやし ヽなも あみ 

た ふ ど な ふいら か は あれ ざ、 隱し 門徒 VJ てヽ ひた ふるに そのな かれに のみ ふかく こ、 ろ さし 

て、 た 、のちの 世 を. 、を さなき 童 まて 倔び て、 かみ さ ぶ る、 あか ひの もどの みし は、 つゆ も 

のこらね, 、みたまに 飯手酬 け、 みしめ ひぐ やど もまれ-/ \- に はめ bo 

九日。 小 港に いたれば、 なにな らん わらつ ビ に 入て、 袴し ざげ に、 し はかれた る聲を あげ、 

「け ふの しほ ひに 給 ひろ ふて ヽ たも V」 ぬれつ 、ふ,.^ わけ 髮の 、しどげ ない ふ b しほら しゃ。」 

かぐて 此男、 わかし. について 久末 かも に 至り、 いたく 醉 た..^。 だんな、 ゆるした うばり 

てよ 、まつ、 たる だいの ベねば ビ さし 出した bo しかす かに、 手な ビの いど つ たなう、 よみ 

も かれね * ざ、 人 しれば こそし, ね VJ 、あるし わら ふ。 われき ぐ、 黑 石の ほ V」 り 折 rns 、平 六、 

井 戸澤な VJ のおく 山里 は ヽ山子 どて 杣人ヽ 山賤等 か栖て 、その 業に のみ、 を さなき よ b たっさ 

はりて、 文字な ど は ゆめ しらされ^、 をのれ,/^ かしる し VJ いふ もの あれば、 これ もて、 何 村 

の 誰れ れ どい ふこ ビを しれり。 ふん 月、 むつき は、 わきても のしけ る その 檸 代て ふ ものに 



も、 しか、 しるしせ, OVJ なん 人の 語 b. き,, J 、あるし v」.yj もに 話る。 そのし る し は、^ W の トツ 

一 

パてふ ものに こ W ならす VJ ヽ その 見し あらまし を 左に のす。 

繭玉の 餅 十五 日。 あは ぼ、 いな ぼ、 まゆだまに なすら へ しもち、 い V」 犬なる を 木の うれに さし、 ある は 

柳の 糸に ひし// \ ビ つらぬき たる は、 玉 を あめる か、 拊 にたばし る、 あられ を见 た-らん やう 一 

に、 ゆ ふ、 し らくへ 繩 のな ひくに、 よ ひらの 花 もち.^ 木 S 枝に つけて、 かも へ なけし にさせる 一 

ゑぶ りす リ は、 花の しら ゆ ふみよし の /-ヽ かっての みや VJ ころ VJ もお も ひなせ bo ゑぶ" すり どい ふ も 一 

フ,, / t K I 天 11 ゑん ふりず りの 藤 九 郎か參 たと て、 十 M 部、 仙 WW なと にて mo へ てン こ、 、よ: >J.-.?.VC^; 

び む- i*.^ る 〈ふお とりせ る も、 もとに、 田の;^ かいならせる まれ ひより はし まれり。 j 』 ヒア -/ 飞, • I 

に 白う さき、 VJ か 矢の かたな ビ かいて、 五葉の 小枝 もて 舞 ひ、 ある は lii 、ゅづ る-;^: 折 かさして 

まふ。 笛つ、 みに はや し、 鍬から ビ いふ も のに 鳴子、 -i;:T の C (鑰、 つ か ..^ な ど つ な い て 、 こ れ を 

つきて ほうし V」 .XT て、 うたうた ふに、 あられ はしりの こ 、ちす。 こ は、 かた ゐら かわさ にても- 

あらす、 村々 の わかう どかう ち 戯れに そしけ る。 田械ヽ やらく さ、 cs^g のた めし は、 ビし 

しるし たれ は、 かい もらしぬ。 霞 をめ くるう は そぐ か、 sin- の 人の 数に あけせ て くれたろ ま 

齒 固の 餅に もり 礼 を、 鳥居の 形ヽ みやし ろの な,.^ にかべ にお f ヽ 板戸に おした.. ^0 むこ、. f, めの 15 來ろか 一 

/1 みま、 ち も、 神に そな へ たる も ヽ小疋 月 VJ いふ こ VJ はつれば わらに へ 、み、 こもに つ 、みて、 - 

永 餅. -ひビ つに 褂 なら へ てヽ 水無月の 朔、 ひむろの 祝、 はかた めの いは ひどて、 も は.. -家 こご 一 

M 柯 呂 能 マ M 度 究ゼ 一 



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澄 
集 
第 



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追 柯呂能 通 度 




w 江 眞澄集 第 六 



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追 柯呂能 通 度 



芽 出しの 祝 

厄 祝 ひ 



お 子 舞 ひ 



に そぐ ふめる 

二十日。 芽 出の 祝 VJ て 人こビ にい はふ に、 VJ しな をし、 あ る はいふ VJ し VJ V」 て 、,?i れ か 兄 

ははた ち 五、 かれが をば は 十 あまりな、 つ、 こ 、の ゑて は、 よそ まり ふたつ、 かしこの あつ ば 

はみそち三な,.^ければv」て、^vの門./.-は、松もヽVJし繩も^の こして、W人れしたるゃから 

を呼集め洒も,.^すVJてヽ歌ぅたひヽっ 、みどう./, \- うちならし 、み つ のけ:^のこゑ/\»、そ山 ゃ 

のか まひす しさ、 女 ども も、 ゑ ひうた ひう かれた ちて、 女 ひ、/」 り、 みじかき 衣き て、 か 

ま は ダ き、 ぼうしに はちまき { て 男 姿に よそ ひたち 頭う ち ふり、 ft 子 舞て ふ こ VJ をせ. 00 そ 

の辭 に、 「さくし 舞 はみ さ ひな ヽ奧 山の やまな かの ヽ金ギ VJ の、:? S の、.^ -叫 郞ご いふ 人 は、 さ 

くしう ちの 名人で、 さ く.,. :> うちの 道具に は、 一 分の みに 二分の み、 前かん なにし りかんな、 お 

匠 箱に 引 入て、 ひきから かって ひっちよ つて、 一 の 坂 もせ こく、 二の 坂 もせ こく、 二の- 坂 

の坂中で、ぁんま..^腰もぃたひし、こしをちくど休めて、ぁた.^をきっ ^.>见たれは、さ^ -木 

が澤 山で、 さくし 木の あらために、 一 に VJ つて はいた やの 木、 二に VJ つ て はに が. r, 、一:; にどり 

て は 櫻の 木、 四に VJ .9 て はし ころの 木、 五に ど ,0 て は 五葉の 松、 人ッに て はむ,、 の 木、 ヒ 

ッ にビ りて はなら の 木、 八ッに VJ..> て は山燊 、やすの 木 VJ も 巾 也。 九ッ に VJ れ は.^ -剛の 木に、 

こもの 木、 十に ビれば VJ ちの 木 ヽこビ を かいたる: S の 木の 風折れ、 さ く.. - 木の 上 もの だ。 本 

追 柯呂能 通 度 さ m 



ごせ やける 



たろ ばけて 



も乂た 



管 江 眞 澄 集 第 六 さ 六 

をば どん ど なをして、 うら を はさ つぐ ど はやして、 七日 八 曰か、 つて、 さくし 三ち うう つ 

ばたい てヽ ひっから がって ひっしよ つて、 おく 山の 山 口て、 山 も に 行 逢て 、さくし 一 ちゃう 

どられ て、 さくし 舞 は 見さ ひな 01 1 ちょうなる さくし を、 明日の 市に 立 ふか、 け ふの 町に 立 ふ 

か、 來 月の 八日の 町 は、 さくしの 直 かよい ほどに、 大町を のぼりに、 新 町 をく だ b に、 さくし 

う. 9 たい もの かな ど、 ふれければ、 けん, たん どの、 しろ もく ど ヽ たいくわん ビの 、あか もく 

ど 、どう ふの ほね をば あや つ て、 ゑん やぐん やどな き あ ふ VJ ころさ、 さくしう. を 見つけて ヽ 

ほへば た V も ほ へな ひで、 あまり 小づら はに ぐ さに、 さくしの 小ば な はかけ る か、 狗の小 は 

な はかけ るか、 あ VJ さむいて ぶつつ けた。 犬の 小鼻 はかけ な ひで、 さ く. f - のこば なぶつ かけ 

あまり: ごせよ, 3»ナ るし/天 註 7:^ はら、 ぐろ なること、 を、 ごせが やける と い ひ、 なる Jv=r:,、 ょナ 

-7 t re 1^ i ^ , ある は、 きもが やけるな と 、ところ^.^ ことなり。 ) 2,* //( 

こんで、 もつつ すつ つうかれ たヽ さぐし まひ をみ さ ひな。 一 ちょう ある さくし を、 大町 をの 

ぼ に 〔新 町 はぐ だ h 'に、 さくしう りたい もの かな ど、 ふれければ、 さ. ^1 ^なん ぼ VJ いふ ほ VJ 

に 、あ W を か へ b 見て やれば、 六尺 あまりの 大男、 すね を 見れば たろ ばけて (5^^。;^ に 末/て b もき、^ 

:^!^;^そぃ/し-^^^-を見れはたなじりてへはらを見ればざるばらてへげほぅっむり にゃりをどが 

ひ、 つらが あま, にぐ さに、 七 賞 五 百 VJ いひ かけた。 ねぎって こぎって 七 文き なかに あきな 

つて、 七 文き なかの せに をば、 一 貫 さしに ぶつ つないて、 あっちの も、 た をた、 かせ、 こっち 



けいやく の もゝた をた V かせ、 お ほ まちの. > ^んな かで、 けいやくに むん や ド-行^ て、 これで はた ゝ も 

なる まひ や 、けい やぐ 三 盃ゎは 三 杯 、四 五六 七 杯う ち のんで、 あつば の./」 ころさ みやげに、 な 

に は 又よ かろ。 いはし 一 疋 かい,.」 つて、 ざうな かゆ ふて ひっか づきて、 さくしう つたみ さ ひ 

な OJVJ 、聲 VJ よむ まで 笛つ 、みに はやしぬ。 きね ふりま ひ、 さか こしま ひな- rJ も、 をリ かさ 

ね. /(- まひ あかしぬ。 



黑石 にて 



安 入 坂の 石 

舍利 



ふん 月の なから はか. <>黑 石の 里に 在.. > て 、おも ふ どち、 うちもの かたら ふなかに、 こ、 よ.^ 

い ビ 近き わたう のビ やまの かげに、 斯志賀 差 波 VJ て、 あやしう 鹿の ffi を 彫て ける 石の ふたつ 

まで あ. cs-yj 、人々 の も はらい へ る を 聞て、 いさ それ 見に いき てん VI、.}1 口田な にかし 、〈分-出な に 

かしな VJ いふくす し を はしめ、 しるしらぬ ヽ あまたして この 路 をい かば、 いさ 、 か说 けれど、 

その あた..^ をよ く ふみし. 5 たる 山賤 VJ もに あない させ てん ど て、 上 十 川 ど いふ 村に 入て、 や 

まち を わけ はるく 行て、 長 谷澤の 不動 尊の 杜を 右に、 左に 小 W の 坂、 题:: : 石 も?; ^からす 

見やりて、 安 入の 坂 VJ い へる _yj ころ に、 し はし 人の け ふ. くゆらす る ひまに、 多 る:^ 紗を 

手す ひ にかいやれば、 寶 石に まじ. て 白 粟の こ ほれた らん やうに、 石 4" 利の ある を 拾 ひ うれ 

追 柯呂能 通 度. さお 



^江 澄 集 第. 六 さ 八 

ば、 見る 人み きれて ヽこは 保呂都 企の 外に も 亦 ありけ る もの か。 いまた、 ど ころの 人 もしら. 

ざる 山中に 來て、 旅人の ひろ ひ 初て ける も あやしな VJ いひ もて、 かくて その 山に 來る。 かた 

蛆路 をお りて、 かの 岩の も VJ に ビて細 みちを わくれば、 めくり は 五 尋六尋 斗の 51? の 面に、 -腿 

の 頭の 大 なる も、 ちいさき も、 いくはく どなう ひし-^ ビ ほ..^ たり。 又木の なかに 小 岩の あ 

るにもヽぉなし鹿の頭かたぁ..^'。 こ は 誰か、 いつの 世よ.^ せし ビぃ ふこ VJ を しらす。 た、 神 

の わさに てヽぃ つも 七月 七日 こどに ヽ かなら す ふた つ を ゑ,^ そふ VJ もい へ bo こ 、に 近き 村 

々の 鹿 踊 のし、 がし.. T ヽ どし へ て舞ふるびもてゅけば、此石のめく..^にほ.^埋む、ほかにゅ 

へ こそしら ね VJ 山 賤らか 話る。 うべ、 鹿の 頭 ほ,.^ たるす かた、 おろかに も ゑ b うかち たる VJ 

もお も ほ へす。 吾田 多 良の S に ふす し、 の 、こ、 にい は、 いひ てんかし。 

し は 人の し を しる へ にかぐ ふかく さ はら ひ はらわき て來 にけ り。 



ビ折句 歌に なかめ て、 長 坂 村に 出て 黑 石に 歸 る。」 



り. ^ r>〔 不も 



鱒の ii£ 多し 



網 卸し 

鰭の 子 菜 



初 Is 



「道奧 に はわき て 大口 魚なん い VJ 多し。 氣 仙の 海、 盛の 沛 など、 な へ て此 すな ざり あ.^ て、 

「さか, で 鱒が V」 れ ろかし、 おぐ 濱へヽ や,.^ たくない ぞ わかつ ま を 0」 そのお も ふこ、 ん せち 

に、 浦の 乙女が うた ふ にても しるべし。 糠 部の 海ヽ 泊の 济、 ある は 脇の 澤 sf^ にもい ど^し。 

松 前の 島の 西なる 安委奴 万な ビの 海に は、 夏 さ へ 釣て、 ほじし どなして 叫 方に そう,^ ぬ。 

夷人 も VJb て、 それらが 辭には 衣 連久知 yj そい へ る。 奴 万の 多.:^、 W 部の 泊の あたりに 

VJ る 多 良 は 腸に 毒ぁリ て、 此 わたく ひて 身の はれ、 あし 手な へ たる もの あ..^。 こ vjfi のたら 

に は 、さるた めし もな けん、 その 魚の すむ 海に よる VJ か。 ; ^輕 郡に て は、 ひんかし は 皿 山の 

濱ヽ藻 浦の 洋 よ,.^ はしめ、 西 は 根 岸の 浦、 平 館の な だの あた b まて 網せ h^。 i^-K ュき 冬: ャ: の こ 

ろよ. o、 しのぎ かた. m 寒の なから まての あびき 也。 南部 路は い さ 、か を くれて、 お" かけても 

釣うる こビの あ. 津 刈の 海に、 あみお ろし VJ て、 あびきの 始の 0: より 網 代 家に つ.、」 ひこ こ 

しヾ J き 

b 居て、 そのめ VJ もは鳕 の子棄 て ふ もの を 捣てヽ い b 豆 をね 6 ませて、 わら はべ の, フち むれ 

來 るに V} らせヽ 神に 奉る。 漁に い つる- 2^ 郞人" は、 そのたら のこしぐ」 ぎ を ど b て、 た かひ < 

うちあ ひ、 身に も かしらに も、 いたく 雪の ふり か 、りたる やうに ぬり、 ぬられても、 に ご 

うるまて 、はら はざる なら ひ 也。 かくて 夕 くれ 近, フ、 沖べ はる/ \-ビ こ き 出て、 網つ」 f s* り 

.米てヽっ》.>めて星をかさしの,.^ゅき、まづ初^ど..>ぅれは神にそな へ 、をのれ らも ( ひ 35 5 

迫 柯呂能 通 度 



みて、 人の 門々 にたちて、 ぁぢ け、 ぐ ひに こ VJ 、聲 たかうよ ひ あ. o けば、 老 たる わかき、 童 まて 

も、 あ; り やに 入み ちて 鍵 汁 を そく ふめる。 そのころ ほひ は 雪の いや ふれ は、 每も あれに あれ 

てけれ^、 あらき 潮 迫に、 も、 ふね、 ち ふね、 木の葉の 吹ち. たる やうに こぎみ たれ、 しみ 火 

るた も VJ に 雪の ふ.^ か /".^>ヽふ ヾ きに まみれ、 身に 冴 へ 通る あら 汐の 、からき おも ひ を.:。 も 

ひやるべし 浦人の こ VJ 葉に! i をぐ ふ VJ いふ こ VJ あり、 こ れを いかに、、 JVJ へば、 ひ VJ つ. に 

三人 五 人、 な、 た b 、やた, な VJ ヽ そのく みあ. 'ての b 、わかさし たる 網に か、. o たる 魚の し 

るし に、 尾鰭 をく ひさきぬ。 わが ひれ はこ び れ、 誰れ は ざう の ひれ、 かれは をした、 した をヽ 

わ を 

上 尾、 たかさ ご、 二番、 1 番 VJ さだめ、 みな それ/ \» にぐ ひもて、 うち ませて き。 はた ヽ奇 いど 

大 にして 人 あまたの b て、 ひれ あら ざれ は、 多 良の せ、 かしらな ビか いやぶ.,^ て、 そのし るし 

をた つ 釣たら、 あみだら のけち めかぐ こそ あ, 9 けれ。 浦人の いふ、 多 良に 十二 品" あ. CS どい 

へ ど、 そのし な、 くさ 》/\ そ ありけ る しかい ふ 名 V- も、 こぼうたら はト 一;^ にして、 ゆ ふ ;! ま 

たら は 色し ろし。 V> ふけたら はい ビ 大 にして いろぐろし でたら は 子 をお きいて くる をい 

ふ たったら は 男たら にして、 雲 わたて ふ もの あ. ける をい ふ。 ちく せんたら は、 きさらぎ 

はかり 子 を 生.. そのほか、 よ. たら、 はがみたら、 くろたら、 ある はくち ぼ そ 、こがね はだ、 

な もみ はたな VJ い 70 南部 路に ていふ ゑ ひすたら、 越後たら、 きじたら、 すけさう 多 良。 



ビ、、 .. "... へ.. , 'ぶ'"、 ゾん 



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管 
江 

澄 
集 
第 



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なば 



津輕の 海 士の屋 にて、 子 鱒 には子の いて こぬ 料に、 なば..^ て ふ もの を 木に て 造..^ て させり。 

その かたし かり。 




黑石邊 の 出 

土 遣 物 



「寒 苗の 里よ 、みかべ のよ ろ ひなす もの、 ある ははに わなす もの、 ある はふる. 丸 やうの もの 一 

い つ る もい VJ あやし VJ おも ふに、 又 この こみ、 黑 石の ほ VJ りなる、 むかしい ふ 小 杭 林.:、 いまい 一 

ふ 花 枚の 邑の こも,^、 山 はたけ よ. 、さむな へに ほ. えしに、 おなし さまなる もの ほりい て 

し VJ て、 しりた る 人の をく りし を、 めつ らしう、 かたに しろし ぬ。 はた、 f 化か 岡 VJ い ふや かた 

の ひろ 野 ある その 小高き VJ ころ を ほ,.^ うがて は、 こがめ、 へ ひち、 ひらか、 をつ ぼ、 下 *、 あま 

の 手 抉 やうの もの まて、 むかしよ. 9 いまし 世 かけて ほれ も つきせ や、 なにの 叫に う つ 

みしに や。 凡、 いは ひべ、 へ ひち に 似た る もの 多し G しか、 その かた を ひたんに のす。 



追 柯呂能 通 度 



管 
江 




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達 具 樂香里 



花 を 待ち 待 

つ 



す へ ら きの 御代の 榮も いちしろ く、 小 田なる 山の 霞 そめて、 こかね 花 さく: is^ の::: かけの きら 

のど やかに ヽ いくはく たかき 雪の いはき ね.^、 ほの-,^ VJ に ほふ ひかり に、: のこ /- 

ろ もの ひらかに ゆる ひヽ きうそう 寄む つ ひ、 よろこ ほひに、 こ VJVJ ひか はし むれ あ. ぐ は つ 

春に しもな..^ ぬれ VJ 、雪い や ふ て 軒た かき 宿 も埋れ はてて、 いまたに み ふゆの つ ぬ 

や VJ 、うつみ ひの も VJ につ V」 ひヽ こその ま、 なる ふ き、 はたれ、 まれ/ \- に はれた る::: す. し、 

ひ る つかた よ. 9 はい つも あられ、 みそれ かちに て、 夜の ほ VJ ろ 人 しらす 降て は、 木 々 も ど を 

> に こたる 、、花の 面影 をみ せた る、 あさひら きのお かし さは あれ ど、 花く はし さくら は、 

い つの {仝 にか 見なん VJ ふ. つむ 日數 かさな. て、 た ひ 衣き さらき のす ゑより、 やよひの はし 

めつ かた、 田 つらの 太 雪 またら にけ ちて、 万 武作久 の ffi の 花 こ、 ら さけ は、 こん 秋の m の. 

い VJ よけん VJ 、まつ 花 うら を VJ ひまけ て、 や をら 春の 山! :! は 至れり り 斯 氏;::; 布い ふの はなの ま 

作 良 かり 赤 葉 かり さ B1 



吹 、 

櫻 
桃 



菅江眞 澄 集 第 六 さ IS 

しろに さか.^ なる を、 いま はた 雪の ふりた るか ビ 見お VJ ろく 斗、 これなん 田う ち さくらの 花 

VJ て、 このめ はる 田 をそう つめる。 A 重 霞 立 野の 牧の あら 駒 も わか 草に いは へ ヽ たのしき 世 

にあ ふこ,/ J は、 獨戀の 岡の き、 すの つま 戀ふ こ ゑ もの VJ かに、 春の けちめ もや、 しられぬ る 

に、 つれな ぅ暮行 S のなら ひ 、さ b けれ ビ、 花 は 梢に いろ をに ほ はす、 雪の ふるすの 鳥 も來鳴 

す。 あやなき 春の わかれ、 さの みや は、/」 はお も へ れどヽ しかす かにな こりのお しまれて 、卯 

月の はしめ にもな.. ^ぬ。 そのむ かし 花 山少將 なに かしの 卿 さすらへ おはして、 「みやこに 

て 話ら は 人の 僞 いはんう つきの 梅の さか.. > をヽビ なん、 かの 島 わた..^ してな かめ 給 ひし VJ 

か。 うへ この ころ は、 霍公鳥き かまく のお も ひ 露 もお も ほへ す。 た、 花 をし 待 またれ てヽ籬 

の 梅の ひもビ きそめ て、 風 かくはし う 吹 まよ ひ、 きひ はなる 櫻の しな ひな VJ の、 き b 垣、 つ い 

ひち のうちより, 、うれの み、 はっか 斗つ VJ あら はれた る は、 まほに 見た らんよ も、 す /- ろに 

こ 、ろのう かれた ち、 そこ^な う 山 ふみし、 わけく らして、 

それ- W 見て まよ ふこ ろの 雲 はれん まこ どの 花に たつね あ へら は。 

せんさい 杜 林の 梅、 櫻、 も、 ヽ山ふ きの、 枝 を さし 交へ てこ ビ /\ にさき みちた る を、 靑 葉 さ 

す ころ ほひ、 ひ めに 見なん こ VJ の 又た く ふかた や は ある。 

拳 

梅 さくらい ま を さか b VJ みちの くの 寿 や 卯月の なか はなる らん。 



ヾ しもい ははい ひてん かし V」、 なかめ すてた る も、 かたはらい たきこ /• ち せら : 

「花 一 fj^ を 折 > 小さして、 山里め ける かたよ,^、 みた.^ よた h. 、女のう た m (ひつ;; 

「だけ,/., -のヽ だけの みこしの かば ざ くら。」 その 末 は、 あまたの, 滞に うた ひけ 

聞 しらね。 

た け に る み こ し の か は さ く ら に ほ ふ や 泰 の ぐ」 ちめ な" まし。 

のちに き、 しか は、 「つかる!^ KnvJ (此項 以下 缺 II 編者) 



菅 江 眞澄集 第 六 



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作 かり 赤 葉 かり 



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ヽ 澄 
集 
第 



母 美 地 介 黎 



野 山 色 染み 

て 



あき もや 、淺 茅の うれ 葉い ろ つきそめ て、 野 はらの くさの 花 こ VJ にお もしろ く、 爪の 砧もを 

,0 し b かほに、 衣 かり かね 身にしみ 渡り、 ふて つむし の、 かたお ろしなる こ ゑ さ へく さの ま 

くらに 近う、 月の あはれ は さらな, ^0 ひ VJ V 一 を,? つち そそく むら 雨の "J. 格、 ふかき 山の こも 

のけし きたち、 日に そ ひ 夜 を へ て、尾上たかさこの木々 の こ..^なぅ、もみ いつる 色の わきて 一 

あ へ かに、 たくへ ん かたなう 。こや 山 比 咩のヽ にしき を りかく やど 兑 るかう ちに、 そ.、」 か はま 一 

風い つし も あれ かちに、 いそやまの 赤 葉 吹い さな はれて は、 波の はなさ へ いろめつ らしう。 

みちの く 山の、 あらし はけし う 吹お ろす 木の葉 は、 う へ も、 こかね のち,.^ く か VJ^ おしまれ; 

て、 こ/ * に VJ し はへ た bo」 一 

「こ VJ し.^ く、 すり か, 5 して、 うみ 山の くま わ もつ ゆの こりな うめく りて、 ももの::;; なん、 刀个 3 一 

のみな ど へ によみ して ヽ 

又た くひな みちさ やかに てる 月 をけ ふこ そ 見 つれ あらき 汐せ に。 

かくて 比 呂差士 口に 至る。 一 

作 良 か リ赤葉 かり ^5 1 



菅 江 眞 澄 集 第 六 六 一 i: 八 

「葉月 はっか ま 八日 ゆく.. なう 雪の いや ふ b て、 

は つ 太 雪 ふ. 9 にけ らしない はき 山 ふ も VJ のこす ゑし くれ まつ ころ。 

「なか 月 九日の 日。 たかき にの ほらう、/ J 人の いさな へる に、 

した 露 をな めて ち./」 せ を ふるこ .、」 の 山路の 幾久ゃ け ふに 折らなん。 

「十三夜。 ひ VJ,o、 かた ふくまて 猶 むかひ ゐてヽ 

くり かへ し 見 まく ほし さよ 十五の 空に まさきの か つらな か 月の 月。 

挑 町の 秋色 「十日 ま h A 日。 山路に いきなん のこ 、ろ ほ, して、 そこ、 乙 なう さしい つ る に、^ 町 V」 か や 

いふなる VJ ころに 出つ。 わきて 此 あた,^ は 、マ」 みう VJ の あ, かにて、 さらにす めらん 門、、」 も 

おも ほへ ね ど、 菊なん いろ 》/\ - さかせて 籬ぉ しめ くらせた る は 、土 生の ふせる かこ VJ きすみ 

かな, 00 すむ はた そ ぞなビ 、行か ふ 人 も、 め VJ 、め、 たち やすら ひき。 VJ きの まに、 雪の こ ほ 

すか こ V」 く ふ b くれは 猶軒 ちかく 釉 うちはら ふ ほご 、菊お ほふ いよす の やね も、 ましろに な 

花 ゆ へ に 匂 ふ あるし の その 名 さ へ きくに ど はる るみち のへの 宿。 

ビはか,.^ぁ..^て雪ははれた.り。 人の いふ 、中埜 の 山里なる ft 苧山 の 黄葉 今 ま さかりなる を、 

此 雪に いか あらん、/」 きいつ /-、 こ は、 去年 を VJ VJ しょ. も 見 まく そ ほし かりけ る。 いて こ 



黑 石の 愛宕 



たひはビぉもひた っにヽはた空のか ぃくらか..^て、sはt-^ごふbかは..^ぬ。 

行釉のぬるもぃ^はしはっしくれふるに染るをみねの*^みち葉〕 

藤 崎に い よ 、ふ b くれて ヽ相 しれる 河 越の も ご にや.」 つ きたり。 つ VJ めての そら、 きの ふ に 

いやまさ. て 雪み それめ きて、 軒の 糸 水い V」 ものうく、 せんす へ なう、 ひ VJ ひ、 ふ つか ど Z; は 

へ た. 

ふる ほど は そめ もつ くせ V」 いや ふら は あめに もみち のち b なんもう し。 

かくて、 ひ VJ ひたに、 さらによ けん 空 も あらね は、 雨つ 、みして たち 行 ほ V」 、ど をし ろう 见ゃ 

られ たる やかたに、 赤 葉の ひ もど 見 ゆる か、 こきもう すき も、 おなし W にこき ませた る。 

そこなん 河邊ど そい ふなる。 • 

遠方に 染る *^ みちのう すく こくたつ や 河へ の^のう き 霧。 

みち VJ をから ね VJ ヽゃ をら 久呂委 司に くら^.. - にっきて、 遇万爲 かも VJ にいね たりり あした 

になり て、 この あま はれに て、 きの ふけ ふ あ, て 出つ。 黄, 雞の なかれぐ むみて ら どて、 か 

ら めけ る樓 わた VJ のな ご あ, ける は、 かきに もヽっ いひち にも ひし^. \\ビ 植わた したる 木 こ 

V- に、 みなもみ ち たれ は、 ひかけ まば ゆく、 みしめ 引 さ やかの ほくら のめく り に なみた 

つかえての 木 VJ もた かからす、 ひきから す、 なから はぬ さ VJ ちりた るな ど 、風の vll'w た る か 

作 良 かり 赤 葉 かり 六乂 



中 野 村に て 



菅江眞 澄 集 第 六 六 四 

v> 、からにしき かっしく みまへ をよ きて、 いし はしの. V ちかき、 へ たて ある 杜 かけに おまし 

ませる ヽ 袁多耆 のかん かきな VJ はヽ松 杉に 遮られて 、時雨た るいろ のな さけ ふかし。 

ヾ J るぬ さ も 開 伽 も そめなん もみ ち 葉 や 御寺の み きり 神の みっかき。 

はる/ \-VJ ゆき-/^ て、 蛾 虫の 阪>」 い ふ あり。 三 VJ せの むか I 雪に よちて、 その ビき ゆ、 お 

かし VJ つねに おも ひし-はも のか は、 こ 、らの木々みな、ゅふ日の色に^vめなしたるを越へ か 

てに 見つ /-、 たたす みて 折 句うた を 作る。 

から 人の むへ もい ひけむ しくれ て はさ か.^ の 花の かくは をよ はし。 

奈可乃 村に なりて、 あら 河に つち はしかけ わたして 岸 高く、 むか ふ をのへ 、そか ひ、 かた 蛆、 

いはね、 小阪の 木々、 たかき もみし かき も、 おしな へても みつるな かに、 おち 來る 水の た.^ ち 

なかる、 風情、 はらく- ど ち. C く る に 夕陽 かけ ろ ひて、 むらた てる 杉の した 枝な ビ に は ひか 

、b たるった 、ち, か 、る 木の葉 は、 これ もし くれたる か ビ 見お V」 ろく はかり、 め .ri ビ まり 

て、 その 名 さ へ よもに たったの 河な みの、 たち をよ ふ へ う も あらし かし VJ 、かしの 實の ひヾ」 

こちて、 はしう ちわた る。 不勸 尊の みまへ ちかう、 さ、 やかに たてる ひ VJ もビ のこす ゑ 

の 、わきて、 こまに しき を、 ひ VJ むら ひる か へした るか ビヽ めもあやに、 を かみ VJ のに 入らん 

VJ て淸き 瀧の も yj に、 



板 溫 泉よ 

リ藤 崎まで 



い たす あさ 苧の い yj の 色 ふ かぐ そめて 赤紫 をく たす たきな み。 

きし へ にたちて ヽ 

そめつ くす もみち も ふかき 山川の いかに あさをの 名に なか るら む。 

この ゆ ふ へ ヽ異他 度 免の ゆけ たの やかたに 泊る。 あさひ- -け行 穴 1 のい、/」 くらく、^ 山け ふり 

にや 見る に 小雨 そ ほふりて はれ たれ は、 飫 岐于樂 ど いふ 山屮 のいて ゆの あ-た..^ に 、よき 

もみちのぁh^ど聞てゎけぃ.oて見る に 、谷 ふか/、、 斧の 一 lin: ほ VJ/^、/Jf;s ぅ昍 へ て、 さど、 風に 

ちる 木の もビ にたちて ヽ . 

山な みのた ち も へ たてて 沖 浦に ふな 木 こる らん もみ も 落.^ 來 は。 

雨の しきりに ふ, こん 空の けしきに、 あし、/」 く 奴 流. H の やかた を ゆん てに 见 やりて、 かなた 

はふ, な/ . 

をち かたの 里 は 時雨て いくちし ほ 雨に ぬる, 汲の わきて いんこき。 

波 搴麼奇 の むらな かに、 よしある さま に植 なした る 庭の、 いはの はさ まに、 つ y し さし 出た 乙 

S の もみち した るに、 ひよ,^ 笠 やど,^ して、 

牧の 名の 花や は をよ ふ ひ,/」 も ビに秋 をつ /、して そむる もみ ち 薬。 

い ぐ」 ざ 雨 ふる 空 はは や, つくら かりてけ れはヽ この もみち たる やどの あるし の、 一 はいね て 

作 良 かり 赤 葉 • かり <B1 



菅 江 黡 澄集笫 六 §1 

なぐ」 い へ る うれし さに 入ぬ。 あくれ はたちて 久路以 司 をへ て、 猶雨 ふれる に ぬれて 布 自作 

企に つきた,. ^0 この 雨の 曰の つれ-/ \- に 、去年 を V" VJ しの きつ V) しょ b 見し もみち の、 お 

かしき やま,/^ はいくつ V」 、手 を、 ひた を. にか そふれ は、 

「ひんかしは、しんぼくのさか、く>-...^111,の谷かげ0 「うなべ にはヽ あきつの いはや どの ほど 

'、かう ふ. r 山、 花 折 山 「山 おくに は、 きらい ち 山ヽな かさ VJ の 山、 よ た き、 よ - 」 だ け、 雄 鞍 山、 

大 瀧の 河の ベ、 に ふない の 林 ヽ小田 山の,、 多岐の 澤ヽ きりあけ 山の そが ひヽ みつめない、^ 刀 

自" 從万、 巳 久良揶 麻、 め やの さは、 太 秋 やま、 しら さはの 溪、 お ほじ かり 山、 ふか うら G 浦山ヽ 

を いらせの 山河、 ^こしない、 いはき ねの 麓、 おにがみの 杜 0」 

その VJ は、 いく そ はく そな らん、 あけて つ はらには、、^!こそょみも つくされね。 はた、 いま. J -」 

わけ も 見ぬ くま はは しらすて ヽ おなし さまに か いもら し、 かく 見し この あきの い ろ の、 あた 

にち. くちなん こ^のお しけれ はヽか いあつめ てヽた うかみ の あは ひに おし も てきて ヽこ 

れに にぬ.. M し、 そのいろ このい ろに 似る へ う、 紙 ふた ひらみ ひらにす b. て、 栲繩の なかく く 

,0 かへ し、 ま そか /<み 見 まく こ 、ろの ® めきたら すし てヽか る を さなき すち/ \ を もヽっ 

ゆ はちら はす、 あか ふる 鄕の つ にもて いなん かし I 



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良 
力、 

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作 良 かり 赤 葉 か 




菅 江 「眞 澄 集 第 六 



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靑 森の 湊を たちて 大溶 にいたり、 北 © 大鈉 言 具 永 卿の むかしお り を IT 

寒 苗の ふる 事 をお も ひ、 千本樱 V」 いふ 花 を 見つ、、 ig 輪 を つる を か > 

なへ、 律輕大 頜馬武 がふる 事の かう かへ、 九十 九杜、 機 織の. s、 ^^: 水 の 

瀧、 缶 坂の 物が た、 り、 大 许 根の » 離、 斧掛 の杜、 ^金山の 神、 小 m.E の 

か なへ、 三 葉の 松 相 生の いはれ、 後方 羊 M 山の まほの ものがたり、 ^ 

山 院四位 少將忠 長 卿の もんし やうの &、 佥光! w 上人の いはれ、 = 持 土人 

山お の 題目の いはれ、 亂 のこ ろ、 瀧 本 重 行の 妻、 家 の に 歌 かい? i したる ^、 

戰 死の なきたま まつ.^ 行 ひの むしろ に、 ふ みかき 歌よ みく はへ て、 m 4: 館 の 

柵の あるじ 掃 部の 蠕 自害せ し 物語、 花少將 の、 源氏物語 の その まきく の 

名 を もて 村 名 VJ した まひし こ VJ 、は た、 く ゑ んじ踊 i ハの 唱歌の^、 ^ « ^ 

輕津司從七位上をたぅは,.^^ し、 諸 君 鞍 男 等の あ b しいに しへ もの;,. -i、 三圃 

傳 記に 在る て ふこ VJ にたつ さは '、そ の 石の 塔 をた つねし = お、 乳の 并の 

水 の 色、 折 ,こして 變る ものがたり、 鬼の 歯 堆の物 話、 鬼 の ; § を 伐り た る そ 

栖 家の 山 .2 皿 



菅 江 眞澄集 第 六 六晋 

の つ るぎ 太刀 埋 しふ る 塚の い はれな ど、 あ る は、 こがね 鳥の 事 を もむ ね?」 

-, • すみ かの CI- 

かいなし たる 冊子 なれ ば、 こ れか名 をい ば > -粞家 能椰莽 VJ やなし てん もの 



靑森を 出て 卯月ば かり、 陸奧 のおく の國べ は、 も はら 今 を 花の まさかり なれば、 す、 S ろに 心う かれた ち、 

そこ VJ なう 見 ありき て、 夕 曰 花に さし かげろ ふころ 蒼杜 のみな どべ を 出て、 卒十; か: ひし 

大濱 十二 所 て 大濱の 里に 至り、 十二 所 櫂 現の ffi も 見 まく、 こ 、に まうて てぬ さどる。 此 みやし ろ は、 い 

す s 

その かみ ふ, にしみ や VJ ころながら、 すたれたる を、 文祿 のむ かし 北 W 大納 > -!: 源 具 永 卿、 ふ 

た \ び おこした て 給 ふ のよ し。 うつば b 簡に、 金 光寺 持國 多?: 天 北 斗 寺 妙 兌 人#>^^5 立 W 

南藏 法師 後 熊 野 山 十一 一 所 權現勸 請 於 十彎寺 南藏坊 時勸進 小幡束 坊、 どぞ ありけ る。 この^ 藏 坊 ど 

いふす けの 事 は ヽ出羽 、道 奧の國 にて、 わきて い へ り。 所謂 難藏 はも ど Kse の お出の ほ 

VJ,.^ に、 ほく ゑ經 をた もちた る 僧侶 に て 、熊 野に 三 ビ せ を こも.. > て 、慈^の いて ませ る^に 

あは まく どひた いの b して、 みちの 奧 V」 ヽ いで 羽の あは ひなる! 一一 一:: 兩ど い ふや 3 の 湖に 入に し^ 

はヽ三 國傳記 VJ いふ ふみに つばらに ぞ 見へ たる。 や はら 此神離 を いてく どて、 

みくまの うらの はま ゆ ふ も /.i 一に も 千 重に も か 、 る 花の しらで:. 50 

栖 家の 山 六 5 



石神 村 文 永 





三 內の千 本 



菅 江 眞澄集 第 六 六 五六 

どば か.. > /^がめ て、 神ぬ し澤 田の もどに 宿つ く。 

さんない 

十四日。 この あたりに 名 だた る 三 內の機 見 てん ビ 、っビ めて 大濱を 出て 川 渡 b 新田 村 を へ 

て 、石神の 村に こ ゝらの 花の木 あ,.^ て、 そこに、. ちいさ やかの 祠 ある 側に 文 永の 碑 あり、 こ ヾし 

文字 は 苔に かいけ たりて、 それ VJ は、 よみ もビ かれ や。 みまへ にぬ かづきて、 

うごきな きた めしに まもれ 石神の みがきの さくら 風 もさ はらで。 

遠近の やまく-村く 里く は、 紅の 雲 か あらぬ かビ うす 花 櫻の 暌 わた.^ たる は、 世に た ビ 

へつ へ うかた こそ あらね。 世の中 は名殘 なう 暮れ はてし 春の、 いま はた こ > にビ、 まれ る 

さんない 

こ 、ちの せられて、 野 山の みちの い V」 おもしろく、 かくて 三內 村に 來 け...^。 飯 形 、春 田のお 

ほん 神 を あはせ まつる 社 あ bo 路 いさ 、か 斗 行ば 向 三內ヽ 亦の 名 を 小 三內ビ もい ふ處 め,. 

こ、 にも 飯 成の 神籬 あ, Q て 社の 花 高 やかに ヽ大 三, S: 、小 三內も ヽ杜の 花な へ て 世の 櫻に 似す。 

や、、. -りき 

1 も VJ の 木に、 ニ朶 三え ださ、 やかに 茂りて、 花に 花の 寄生 あるか こビ く、 ヌ たく ふかた こ 

そ あらね。 いどち いさき 櫻 は ひし./, \'VJ しげう 生 ひたち あ,^ て、 この 小 櫻に も、 小 技 毬のご 

V" くさして 木ぶ, もみな おなし。 人に ビ へ ば、 名に お ふ 三 內の千 本 櫻 VJ 中て、 亦ビ 外にな き 

櫻 木 也。 卯 辰の、 世の, &凶 しか ,o し 年の 前 まて は、 三芳野 はしら や、 ひろき 世の中な かに も、 

か 、 るお もしろ き 花 ある 處は あらし や,, J 、吾 かすむ 鄕 なから、 花疾 ころ はこ、 ろ ほこ.^ かな 



委斯賀 美 乃 社 

文 永の 碑た てる かゆ へ に石祌 のみな や あらん、 亦 石の 

かんさね やまし /\ けん、 さらに 知る て ふ 人 もな し。 



えき 尋き vf? J 

ま,. x】- まま. _定 

へ ??マ ず"/ ,,,、. . I 

ノ 广 f nw, お 1 乂. ) 



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き 一 



江 澄 集 ^ 六 



ぉ籍,もヒ5^ゃ<$/..- 

fj^^^ 广-ぼ 

^ 本 - ゆ さ も ノリ 化 * 

、 虐 き, 



(丙: * 石神な との やか •■ 

た/ \ はしめ、 (甲) 三 つ 

內、 (乙) 小一 一一 内の 樱ま で 

さかり を 遠近に 見なし 

た る さまし か 



りしか?」ヽその世のためにたき木にこ..^て、今は花の木も残りすくなぅなリ行てし か、:|^木 

も彥生 もい VJ 多ければ、 十 VJ せ を も へ たら まし か は、 むかし 寿 VJ いや! へなん、、」 、あな い せ 

し村畏 か 話る に、 此花、 あはれ 一 枝を神の祟.^もぁらすはVJぃ へ は 、何の m 〈小り あらん かほに、 

おしけ もな う 手 折 くれた bo 

一 本に こもる ち も VJ のさ くら はな 手 こ VJ のつ どに 折れ ど つきせ し。 

陶器 出土 此 村の 古堰の 崩れよ. -、 繩形、 布 形の 古き S 、ある は S の 破れた らん やうの 形な せる もの を、 

掘 b 得し を 見き。 陶作 のこ、 に 住た らんな VJ い 7。 おも ふに、 人の? g 、假而 などの かたち 

せし もの も あり、 はた 頸 鎧 に 似た る もの あ, 00 これ ゃ垂仁 帝の 御代な らん、 « かくろ ひ 

給 へば これにし たが ひ 奉りて、 生る 身の 露 VJ けち 行た めし を なげいて、 あはれ み ビ めた ま 

ひヽ其 人に 代る に 埴輸て ふ もの を 作らし め 給 ふ VJ なん。 こ は、 その はにわ、 たても の、 たく 

1^ 武の遣 跡 ひに こそ あらめ。 此 あたり はも ビも 古キ處 也。 往 かふ S か 坂 はまむ か 坂に て、 かの、 仆輕人 ffi 

馬武なビの栖家しっらんも此近きに在.^。 こや 三 內もヽ むかし は K ュ W の s^: を、 今し かいひつ 

らん かしな VJ 、ゆく b なう おも ひわた. しもお かし J^igvJ いふ W に 出つ。 S3.? むかし は、 

この あた..^ まても 潮の みち 來る VJ いふ。 い ビ 大 なる A^si 櫻の、 や 、うつろ ふや- W た 、すみ 

て、 

栖 家の 山 々化 九 



生 出の 觀音 



高 田 村 九十 

九 盛の 俗說 



そ う ぜん 堂 



菅江 3 ほ 《澄 集 第 六 .!§ 

面お ギも 里の 名に お ふ 花の なみた てら は そて にかけ て 見な まし。 



安田 村 を 過れ は、 山路 花の 多 かる かた ぞ 見へ たる。 みちの かたはらに 大 なる 黑き 石の、 み 

い 合て 

さか よさ か? TV な る が 生 ひ 立る に 堂 をお ほ ひ 造りて、 是を生 出の 觀音 VJ 唱へ ヽ阔 礼う つ V」 て 

西の 寺 めぐりに たぐへ て、 くにう ざの ヽも はらまつ る處 な. c-yj か。 細ぎ て、 花の ビを、 に 

_g りなる 山里の あ.,^ け. c>。 

往カ の釉に ちらなん やま さくらな v.> ほ そ 越 の み ち も せに さぐ。 

高 田の 村 末に 出た, o。 こ、 に 九十 九 盛リビ て、 千 町 田の 面に、 培 やい ふらん もの か、 ひし 

く V」 ならびた. 00 諺に、むかし山姨どてヽぉぐかなき女のぁ.^てヽ麻蒸の浦なる§"嶋のさ 

むけ なれば、 fi 衣 を 織りき せん. VJ て、 うみ そ を あまた、 へ そに つく.. > おきた るか ヽく ゑして 多 

くの つか,.」 はな. ^ぬ。 その 山 嫗は神 VJ な, て、 いま は 機 織の みや VJ は 申也ビ 、八十 の 翁の、 

を さなき 童 物語 を そした、 りけ る 九十 九 森 は そのむ かし、 こ、 に莉墾 せし,.」 きの、 つちか 

いっかね たるに こそ あらめ。 機 織の. 社 は 中に 天 御中 生の 神、 左に たな はた ひめ、 右に いさな 

き の 神、 此三 柱を齋 ふ。 此 みや VJ ころの 西北 のかた なる 壟の 上に 祠 ありて 、稚產 靈神保 食 神 

を祀 る。 里人 は 祖神堂 V」 いひな して、 五月 五日、 近き あた. の 人 牛馬 ひきつれて、 こ 、にう 

ち むれ まう つるな?」 人の 語りぬ。 かぐて 至る に 館 中 野、 おなし 村な から 名を隔 ぬ。 こ、 に 



め^ゃぐ.. < ^询玲 -e-i お 

f^} ii ? u て- H マ 生や" 

痛 あ ザ? s w 



此石、 淡 海の 竹 生^の 外嶋の ごと 

く 金輪際 より 生 ひ 出た る よ し を い 

ひて、 しか 生 出 岩の 名 ぁリ。 菩薩 

に た ぐへ て 生 出の 觀晋 といへ り。 

堂 は路の 側に 草葺 の 四阿のう ちに 

ある 也 C 




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ね; 蟲 ^ * な 

ま 奏 * ぎ Z ぜ 



W 江 a 澄 集 第 六 



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ni r- . お 说ほハ ま i ソ 7— 挺挣 

^ /、 ル寸 M " 3 f> , Ai 



^ i o ハ 「み ル V 4. 



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(甲) 機 織の 社 は (乙) 高 田邑の 近き ほとりに あり。 畠 

居、 二十 折、 幡織 など、 その 文字く さ. <\ あり、 棚 機 都 

賣を 祭る ゆ へや あらん。 (丙) 祖祌 はさう せんなり、 

訛りて 出 羽陸奧 にいへ り。 祖祌は 道祖神の はふき 詞 

ながら、 しかい ひなら はして た 橛神 のこと くお 

も ひ、 馬の 神と となへ 牛馬の み曳 いのりて、 人 はいの 

りせ ぬ ことの; p: と は、 ひが こと 也。 (丁) 九十 九 森の 名、 出 羽の 象 滴に も、 八十 八?; § 九 十九 杜と si- ひ^へ た 




.,<. 2- タヽ v . 争え. fe. 

孑棬, #4 

キ 冬^か,. ク. { ^り 

. ^旅 €秋 あ?/ 



寒 苗の 鄕の (甲) 飯 形の 

神 難の ほとりなる (乙) 

千穏 櫻、 戎ー: ム千本 左 九 

良の 小枝の 形し かり。 . 

栖 家の 



一お 江 a 澄康第 六 



卒堵濱 蒼 社に 近き 三 內の村 は 古名 

寒 苗の 里 也。 此 村の 渠のほ VJb よ 

陶の ご VJ なる もの を 掘り出る、 

其 形 は 頸 鎧 の ご ^ し、 所謂 幃延ち 

ふ ものに 似たり。 美 加 弊 乃 與呂比 

みか へ のよ ろ ひ 

VJ いひし や、 甕 甲な らん。 



活 目入彥 五十 狹茅 尊の 御代 

ならん、 野 見宿禰 土偶 人 を 

制 b て 殉死に 代て これ を埋 

む、 その 功 を感し たま ひて 

土 部の 姓 を 賜 ふ、 今 は土師 

V) いふ そのつ ち ひ VJ がた 

を 多 S 母 乃, rJ いふ、 埴輪 ヾ」 

いふ。 寒 苗の 鄕に 掘-.^ 得る 

を もて 

中に 假 面の.^ きもの 出る、 

これ ゃ波邇 王ち ふ ものに 



其 



タ银 パま 

暴. 3 



お 身み:^ 



きれ 

パ ぎ 



つ, ni ,£ 





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(か J7hl, ^ 

ダ 




十五 日。 きの ふみし 機 織の かんがき の 花のお もしん ぐ、 あきたら なく、 またも 兌 まく ほしう 

おも ひや,^ てゝ 

靑 柳の いどぐ b 返した て ぬきに はなのに しき を はた を..: > のみや. リ 

乳內 にいたり て、 かの 圓 仁の 作らせ 給ふ觀 世せ の 堂に まうて ぬ。 1: などせ のむ かし は、 しに 

山の みやし ろ VJ いひて、 山に 八十 一 隣姬を齊ひまっりし處ながら、ぃま;^此神を地ド-の神ど 

し て 、觀世 音 薩はそ のころ、 槻 樹館 の ぁ る し 隅田 の 小太郞 VJ い ふ 人、^1- を建 て を さ め に れ 

しどなん。 こ 、を、 こがね 山の 神の 社 にても あらん かど、 かねて、 ひがお も ひし たれ ど 、あだ 

こ VJ なれば かい もらしぬ。 此 堂に はいくた びビ なう まうて しか は、 いはれ ど こ ん にし 

るして、 こ、 に は 精し から じ。 田 山村へ 行 VJ て 花や あらん VJts- れは、 W,M の S= ^かくん ふ 佻 

のさ か,..^ なる は、 祧の 源に、 人 しらぬ 世 をの がれたら ん粞 家に ひどし く、 たきつ 流る あ 山 

川の きし ベ に、 いくばく VJ なう 紅 ふかう K た bo 牧 は,:, -I 山の そが ひに 在れ ど、 いは ゆる 駒の 

聲聞はか^^ヽぃ ^.>近し。 此山里を出てぉなしすちを來て、荒川、八§^なビの村、妙兌の森もょ 

そに、 花 あるかた を VJ たざる く 分て 橫內 村に 5^ つく。 

十六 曰。 つ VJ めて 出つ。 塘孫 六、 その子 彈 正左衞 門の 館の 跡に 人な 常 一 3 院. こ い ふ 



江 ほ; ^集 第 



駒 込 阿保 氏 



駒 込 川 溯 上 



六 六 八 



あ..^、 むかし 玉淸水 村よ..^ こ 、 に うつせる ど いふ。 古き 阿遮羅 尊の 前に、 あか ふる 鈴の ーぼ閬 

へ て、 花 かめに 八重 一 重いた く 折 さして、 ぬ かづく 法師 あ, 00 

ふ る 寺に 句 ふ あさ 田の やま さくら 折.. y て 手酬の 花の えならぬ。 

幸 畑 を 經て駒 籠に 來 りて、 神ぬ し 阿保な にかし の も VJ に 至る。 

十七 Ho あさ VJ く、 ふるき ビ ころ,/,^ を 見さぐ らん VJ ヽ榈 の澤、 今い ふ 小 河澤、 この 奧に 玉淸 

水の村ぁVJのぁなたに、橫瀧VJぃふなん落た,c^o そこに 橫 瀧の a V」 て、 溶 名 妻の 神 VJ いふ を 

祀る。 こ は大杵 根の 神の 末社な b しか、 元 和の ころ 小河澤 にう つし まつ. てヽ今 は觀昔 VJ 唱 

ふれ VJ 、まこ ど は 田の神な. 9 ビぞ。 

十八 日。 雨 もよ の S なれば どて 休ら ひて、 あるし VJ 物 話して、 け ふ も 阿保の Hi ir; にく^た 



十九 日。 この 降魔 籠 河の みなかみに、 大瀧 VJ て おもしろき 處の あ,^ ビ 聞て、 山賤を あないに 

憑み てヽ幸 畑の 村に 渡り 川 を 左に さかのぼれば、 左 加 利 山 VJ いふ 山の こなた 澤 山藥師 どい ふ 



やか 



岳に は、 靑碼山 VJ て 靑紙石 出る。 此石にまじ,.^て、竹玉のごVJき石管出る事ぁ,.^、それ«り 

得し どて 人の くれた, CVO 馬の 神 山、 天狗 森、 ある は 石 家 IT; VJ て 窟 の ふたつ あ.^。 三角 VJ て 

ょこたふには梨の木多く生た..^。 掘 子 山に は 蝦夷 か 城 の あ, て、 めぐ b の 掘の あどな ざ 今 



栖 



家 

の 

山 



^r^-y . ' >^Z^>f^ ゾ〜 で' 



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に 残れ..^」 - 鍋 子 坂、 « 礪 のゅみで方には=^«、そ.の.,^下は大な:のそびらに人^35^のぉか 

し VJ 、あない、 ゆび さして 小 にの ぼる。 こ 、 にも 辨 俊の もから 石の あるに より 休ら ひて、 

大 漉の 壯觀 霜松澤 VJ いふ を 遠 かたに 見やりて 大 K も經た b。 大満 もや、 遠う 木の なかに 兑 へた.^。 S 水 

人の、 しるべ はか.. > に ふみわけ たるみち あ 卜く 蛇 拔の澤 よ..^ 路の絕 へ ぬれば、 木の うれの み 

よち、 くた, 得む こビ もい^ かたく、 方 を さし 迷 ひたれば、 せんすべ もな う、 谷 をへ たてて ;て 

見 ャ,, ^たる。 瀧 は 綿な V- をく, り 出す か VJ 見へ て、 みね も:;^ も 霧の み ふかぐ、 ちひろの:^ にか 

、b た bo その 高さ は 三十 尋斗 VJ 人の 話 ぬ。 うべ ならん、 ふり あ ふげば、. ャパ VJ か /- る m.c か 

ねより、 いまた 消 への こる 雪の した、..^ に、 紅 ふかう 映 山 紅 さき、 おかねの 山 さくら も、 あや 

しきまて おもしろき 太 山 也。 

山 かせに 灑 のしら 泡 ふき まよ ひみね のさ くらの ちる か あらぬ かリ 

見る かう ちに、 虹の か 、れる もお かし。 

落 瀧つ け ふり ビ むす ひしら 雲 どなび V 、か 上に 虹の かけはし。 

金 守 神社 此 八重 山 を 分 入れば 卷 返しの 飛,! ITS 瀧、 三階な、、」 いふ;^ 布め.^ り そこ も はるく.、」 分: ャ: 

れは金守の神社のぁVJめ,C^、杣山賤等は佥堀の神VJ い ふ?」 れ や、" -れ 出の 神の、 ふるきみ あ 

ヾ」 ビも おも ひ 定め てん もの か。 いで 行て 見 まく ビ おも へ ざ、 い V」 遠く、 み もさ へ さだかなら 

栖 家の 山 



菅 江眞澄 築 第 六 



ねばな ざヽ さらに、 あないの さいだ ちす、 まされば、 すべ なう、 も VJ こしかた へ 阪る。 うちむ 

かふ 高き W 、よ b 落る を VJ へば、 靑 凍の 瀧 VJ いら ふ。 入道 倉の こなた、 肌 即か家 の あなた 



ほ S き 



ほと き 坂 小高き VJ ころ あ..^、 佛坂 VJ いふ。 これなん 保 止 喜 坂な り、 その 山の 姿の 缶に ぞ 似た,.^ ける。 

大朴根 神社 一 そ こぞ 田 村縻將 軍の 齋 ひまつ,.^ たま ひた.. > し大杵 根の 神社の 舊る 跡なる。 そ も-,, \ -此 御社 

は 左に 濱 主の 神、 右に 溶 名 妻の 神 申 奉る。 中のお まし は、 遠つ 祖 よ,..' 神 司の 家に ひめて、 

is に ゆめ 話らざる 神に て どい へ,.^。 はまぬ しの 神 を 近き 世に^ 沙門 天 ど 齋ひヽ はま 名 妻の 

神 を も 觀世音 どぞ唱 ふ。 中む か し 大柠根 の 社 を、 野內 の浦邊 近き 吾妻 か嶽 にう つして 吾妻 

の 社 VJ は 申し か VJ 、野火 か、..^ な^ 今 は あら じ。 その 東が 岳に 寺の 跡 VJ 人の い ふ處の あ,.^、 

それ ぞ、 あづまの 社の 跡 也。 はた 此 阪 にも、 元龜 のころ ほひまで は 神の 跡 どて、 その 大杵 

根の 社 有し 處 存.. ^しか、 うちあ ばれて 、そこ ごしる しもな けん ど 、阿保 氏 か 物 話に 聞つ。 か 

くて 廣 野に 休ら へ ば、 田 代の 溫濤に 行し VJ いふ 人 どかたら ひつれ て皈. ^て、 金 守大明 神ビぁ 

かめし 處にヽ いま は 藥師佛 のお はしぬ。 むかし は 寺 ありし 處 にや、 雨 ふ,.^ 水かさ まれる ころ 

if 樂 iiii か 一 は、 いつも 小石に 文字の あるか 谷川 を 流れ出る。 石經 かい 埋 たる か、 くづれ 出る にや。 うべ 

なみ を 力 スみ 

ならん、 大樹 根の 極樂寺 VJ いふか あ, し VJ 行 岡の 神社の 記に も かいの せ 聞へ し ビはヽ その ビ 

ころな らん。 駒 籠に や、 來る。 



、ゆ、 保多藝 大 瀧は靑 森の みなと 川, ある は い ふ 川の みなもとに 在り、 山 ふかく 條尖き あら 川の 水お ちて、 たきち.:^ と ー?" 

こと 飛 もところ くに 多し。 此 山に 白獼猴 のす めれば とて、 しら 猿の 瀧と も 狩人の い ヘリ。 この,: 11-2- をうた しと、 いくとせ こ 

、ろ をつ くせ ども, はや き^ 鳥 の 如く い つ も ねら ひ は づ し て 、カを よ ば じ と 、万2^> 人4; て ふ ふ る 獵師 の ^^り に ffl た り き。 



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fsss 坂 £) 入 近 厳 壁 (Ipg. 足. 

箇ぉ窟 (丁) 吾妻 岳な ど を見搜 した 

ほ マ J き 

る さま。 瓶 阪は今 も はら 佛 t ^と。 

形 は ほと きに 似た る 山 あり、 いに 

し へ 大件极 の 神の みやと ころ あり 

しふる あと >f なん 



…き 



砥山 ハ斧掛 



、ゥ しろ やち 



蛾. 小 A 木 館 

;;^ 木沪 



宫田村 古寺 

の 俗 厚 



二十日。 雨な らん VJ ためら ひて、 ひるよ,... たちて,、 み す" はっかば か くれは て ふ W あ 

. ^、斧 褂明神 VJ いふ 神のお まし ませり。 その ゆへ をビ へ ば、 斧 懸の松 どて、 みやし ろの か た 

み や ざ 

はらに たて,.^。 むかし、 杣山賤 、材木 こ b なん VJ いふ VJ き、 まづ 斧に、 みて ぐら 取 添て ttii^ し 

VJ なん〕 

花の木 をく だすもう し ビ山賤 の?」 らて やし はし 斧懸の 松。 

こ , に 在る 磨硎石 は、 靑胝 山なる 細礪 石に もま さりた る餘礪 ながら、 神の しめた まふ VJ ころ 

なれば、 祟た まふ を かしこみ 堀ビ らてヽ よからぬ 砥崎 のさ かひよ るな ど、 ^の い 

へり。 ぬか づけば、 山 SS の 神を祀 ひまつ b 舉れト ,0 いにしへ 、この あたり は あら 機、 人 江な 

どに て、 その へた 傳ひ往 かひした る處 にて や あらん、 兵 人 Si 、又い ふ、 ひやう,. (-31 へ どい ふ 

名も閬 へ、 ある はこの 崎に つ 、、きて 桑原の 村に なれば、 鯨 森 VJ い ふ に IS 荷の 神 « あ"。 む 

かし 鯢の 寄. 來 し、,」 ころに 神 をい は ひまつる、 飯 形の; S これな .ov」 いふ。 後 犯: 3 1^7^ 

と ぞ よ める、 秋 田路に て if を ガ ツギと よみ 镄を ナギ とよ めり、 せ H.!^ 氏 の 家+リ!:;:を;?^ヽそ ハ阔ぶ り の. ^.ft^^ ) f : J 

尙 あり。 ャチ の辭、 もと 缣倉詞 に 谷 をャチ とい ふ、 降 奧出羽 入、 山, 澤濕池 を ハ介地 (ャチ ) といへ"。 /一は...." ひ f { え 

-ゾ- パ, >. だ C 

南方 富の 神を齋 ひし yj いふみ や ざころ、 木 ふかう、 かみ さ ひた.^。 はた^お 木 ffi. こて、 ゑみ 

しのこ にす みし VJ いふ あ^あ hij 人の 話る。 概木館 V」 いふに 至 乙、 化武 のむ か. I >mm の 

小太邠 なに かしの 栅5 あ v」v」 てめ"。 やがて! * "姿 山の 焼なる か:: 田 ど いふ W に來 る、 此 せ:^ 

栖 家の 山 六お .1 



^^:: 江 2以 澄 雄 第 六 六 七 六 

の やうなる 處に、 古る 銀杏の 木 一 一 もどた てり。 寺のぁ..;^しぁv」 ど おほしくて、 五 百 VJ せより 

ヽ 

こなたの 石塔 婆め また ふしまろび 、橋に も 渡し、 ある はおした て、 ある は埋れ たる も あり, き。 

近き ころ この 畠 中より、 こまでの 陶 皿め また 堀 得し ビ いふ。 ふた も、 VJ せの むかし、 此山か 

げに大 寺の ありし がヽぃ つ VJ なう うちあ ばれて けれ V- 、すり、 さらにく はふる 人 もな う、 いよ 

、、きつね、 たぬきの ふせ ざ VJ はなり ぬ。 そのころ 、すきやう しあ b く 法師 ヽ此寺 を たづね 來 

て 里人に VJ ふ。 此 あた,.^ に 寺 や あらん VJ ヽ いらへ て いふ、 その 寺なん 木 ふかき 山 本に さ ふら 

へ ビ、 あやしき もの 、寺に 籠れ" ビてヽ ひた ふるに おも ひきつ めた る 僧す ニヽ えす み つかす 

さ ふら ふ 僧の 云、 われ、 ゆ. V.,. 其 寺お こした てんの こ 、ろ さし あり、 はや 日 も かた ふけ 

は、 まづ こよ ひ は 、その、 あれ 寺に 一夜 を あかし てん VJ いふ。 人 こそり て、/」、 むれ マ」 ヽ 世を捨 

てな き 身 もお なじ、 ものに どらる 、 どもい かて かい V」 ひ 侍らん VJ て、 かつ 山 もビに 至れり。 

芒、 高 かや 生 ひ 、しけ.^. yj ちた る 女 藤ヽ藩 のど ほそより 、煙の 細く 立の ほる こどの あやし。 こ 

は 相ゃビ b の 旅人 やめらん VJ 、こ はづく b て 入れ は、 小 鍋に 飯 だき 板 敷に さしおろ したり.。 

ち こ あ をな 

や はら 紅の 袴着た る 童の、 右に 菜 刀 を もち 左に 蔓脊を 握りて、 庭の たか 草 を ふみした き來て 

此 法師の 前に 手 をつ いて、 よくこ そ 入らせて 給 ひつれ て ヽ靑菜 をし るく さ VJ して、 炊た る 

飯 調て 此僧 にす、 む。 惜 あやしみながら、 ほし さに、 たう ひ を はりて けれ は 日 はくれ た-.^。 



s ^ 小 在 ftj, や ハ 0,^ UT 

^^^^^^ 4. fir 

. ずん; パぉ 力水め 4s!€a, 戴 

(y^ ゾ乞 ぇ卞 A おさ 

E 賀左波 小 河 澤の驅 神に サ八箇 村堪の 

に.^ り、 今 は觀音 を 置り。 -冗 和の むかし 

ならん、 千 葉 左 京之亮 とい ふ 入 大许极 の 神 

の 末社 を此虚 に うつせり とい ふ。 高 虮に登 

れぱ (甲) 岩 木 山 (ro) 耕 田の 嶽、 弓手 馬 手に 

殘雰 まだらに ぞ 見やられ たる。 



ぶぐ 



'ん 



^ Jd IK 澄 態 第 六 



ま ® ふ., i へ、::: 耕© 务の 



牛の. ivgsi; も 

あ パ 

ま tf 一 零, 球め 



ノ g 



ノ 5, 化ぎ $ 

え, ま翁警 ト 



(ffl;,),^ 田 山 亦 云 八 耕 田 岳の 殘 雪に 種 

老翁、 蟹の 敛、 ある はいふ、 かに こ 

の はさみ、 牛の 首の あら はれ、 ある- 

は (乙) 戶 山村 (、丙) 斧 掛の社 (丁) 戸崎: 

村、 (戊) 桑原 村、 又 (己) 鯨 森の 社の 一 

ほとり を、 苗代 も ゆる のころ 见 しさ 

まし かぐ。 




ま 



さそ、 つかれさ ふら ひつらん VJ て" ぃビ きょげ に 、な こや かなる あつ ふすま ものして、 方丈 近 

ぐ ふさ しむ。 法師 は い また ヽ いね もつ かす、 此兒 は、 た ダ ラノ: に は あら じ VJ おき 出て さしの 

そけば、 さラ じの 中に 火 を あか-/ -^VJ 照らして、 もの 見た る さまな ひ。 なにな らん ど おも へ 

ば 、手箱のう ちょ. ふ みあ また、、 J うだして、 く, 返して は ど りすて、 又、/」 うだし て W る,/^ 

うち ゑみ、 ある はえん じ、 ある はう ちな けき、 よ , どぞ なきぬ。 かくて 秋 の^も! 打 あま.^、 

法師 は、 ふした る さまして 佛の 御前に いた b 、しの ひやかに ヽ みすき や、 r した.. > け るに、 さう 

し、 け はなし、 かのち ご、 花の 面影に ひき か へ て、 らくわん、 あすら の W のこ どぐ、 身の たけ は 

な、 さか 斗に な, りて ヽぉ僧 やら じ VJ 、人な きふす ま を、 か いいたき て 去" ぬ。 はや、 ひま もし 

ら./,\-ビ^^は明たり.0 僧侶 聲 たかう 尙み さき やうして ヽ立 はや VJ おも ふ をり しも、 ち ご、 な 

き 山 3 て 飯 炊ぬ 。柴 折く ベて 火の 高う 燃た る 爐のも VJ に 至れば、 ちご、 この W に^ をつ きてい 

ふ 。よべ は、 い,/」 はっかし きふる まひ を 旅のお 僧に は 見せ 參ら せて、 め いほく も あら じどう 

ちゎひたるを聞てヽ法師、なにぉほす、旅っかれにヽふしにふして、なに^^かぁ..^し、.ぶも物ぉ 

ほへ さ ふら はし いへ Vj ヽ いな、 さに は あらし、 つ 、まし VJ いひて うちわ ひ、 もの はつろ かほ 

なり。 僧の 云、 われ、 そこに 願 ひ あ..^、 うけ ひき 給 ひなん や。 わ W は 、いかなる 仰 ご どの さ ふ 

らふ ビも 、など やわ そ むき 侍らん。 さ らは、 そこの ひめ もた る. rf:v^ffi 、しばし はわれに 兑せ 

•M 家 の 山. 



深 澤常逢 翁 



^江 IK ^ 第 六 六 八 C 

たま ひて よ ど いふ。 ちご これ を 聞お ざろ いて、 わがい のちに かけて たのし VJ もた る此 赏をヽ 

しばし ビて、 いかで か お 僧の 手に 渡し さ ふら はん、 是斗は VJ いふ。 た 5.- しばし ど、 せちに 丐 

_yj.9 ひも VJ き、 懸想 書な ご b なう、 も へ た つ 火の 中に ぞ、 うちく ベた る。 ちご、 は VJ 、うちお 

ざろ いて、 かいけ ちて うせ ぬ。 寺の し. 9 なる つか はらに 、草の、 ふみかた ふきた る をし ろへ 

ビ して、 そのち ごの 壤 ならん VJ おほしき に、 經 よみ V」 ふら ひて、 僧 は皈. o き VJ なん 話り 傳ふ。 

かぐて 野內に 出て、 こよ ひ は 沛 崎の や ざに いねて、 つ VJ めて 叉靑 森に いたる。 

廿 八日。 善衛の 社の かみぬ し 肺 崎の や ざ に、 會津 やまの 麓に すめ る 深澤常 逢の 翁、 きの ふこ 

、に來 る, r」 て 、ふみ もて VJ へり。 この 翁 は 神の をし へ を ふかく まも.. > 、武藏 にいた..^ 吉 川の 

家に まね ひ、 國 めぐりして 飼 飯の 海に 渡りて、 松 前の 嶼の福 山に つきて、 ね もころ になつ さ 

ひ、 むつ ひて、 別れた る ビし月 を、 こなたに 人の 渡りく る ご VJ に、 ふみ ども ヽ人傳 にも、; 路 

に 渡りて、 ふる 鄕 にいなん その を.^ しも、 かな. --す 行め ぐ b 逢て、 ふた 、びヽ VJ もな ひ 話り な 

ぐ さまん、 まちね な V- あ b しが、 まこ ビ にし か h-o > J 、 に 待 得た る のうれ しさ に、 ビ く ヾ J 

へ ば、 こどし、 やそ まわ 五 ビ かいふ。 かぐ、 V した かき 人の、 さらに ぼけく-しきふる まひ は 

つゆ も あらで、 をき なびた る もお も ほへ ねざ、 た ダ 雪 を いた ヾ くこ そ、 まほ のす が た な ら 

め。 たまく しげ ふた、 びの たいめ、 あな うれし ども うれし VJ て、』 拠のう ち更る まても のか 



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(甲 X 〔。田 村の 川の ベ 桃 そ 

の V ほ とりょM^(^o)l^l!:llsズ 

か嶽を野內の(le)浦仄に 

見へ (丁) 山 王の 山里の あ 

たり は、 も はら 菜の 花 ま 

さかりの ころ 見渡し た る 

さま e 

粞 家, 



山 




^^:! 江 as 集 ^ 六 



^.^^3^^^ 驗践め あ 

逢 f へ ふ 




一 \=* 



声 

飞ゝ? w 



了 



(甲) 麻 虫の 浦 を 遠 かたに 見やり、 みやた の ほ 一 

とり (乙) 大盛 山、 野 內の滞 回なる (丙) 賃船山 

(丁) 笠 間 山 (戊〕 冠 山の^ IS の 花 盛なる 見やり 一 

たる。 



力 



甲, 



- ノ$ 



b して、 I^, ビ もしび か/ -げ、 ふみで さしぬ らして、 

た つ ね 得 し か ひ も 有 磯 の 溶 銜 ど も に か た ら ふ 卞 の 樂 し さ 。 

ヾ」 かい 聞へ たるに 返し。 

まも 得て しか ひも あ, その はま 千鳥 友に こ、、」 なみよ るの 1;^ しさ。 

この 夜 明な は ヽっビ めて こ 、を 出た ち、 うち ひさす 都に の ほ.. ^て、 大作の み つも、 どせ も 命 

いきて、 たのし かるべ き 世を經 め。 ^く-/ \、VJ ふら ひ 來.. M しょ VJ て 別れたり。 

五月 朔 日の あした、. 公 i| きか はや ど躕" 川を梳 よ, C 渡., > て 、茶 一 や 町 をめ てに 松 森の やかたに 

い ビ 近う、, :!^ 換子 の^し ふる 大木の、 ふせる かこ、/」 き杜 のうちに 祠ぁ. り む かし, 源 九 郎^ 經 

の はき まきを かけて、 神 VJ は齋ひ 舉れ、 り ふ」 いふ。 こ は 松 前の w なる 礎.;^ 3 に 小山 樅^ どて、 小 

山 判官の かたは ヾ きを 、かぐ、 神 VJ いは ひまつ るの たく ひに ひ どし。 この 松杜の ほ./」..^ なる 

みや VJ ころに 、今 は 松 ni^ の 神 をう つし 奉れ》」、 なへ て ft 脛 脇 明 神 ど 巾 ど い ふ り あに はゝ きの 

祌は血 鹿の 浦の 神 籬の攝 社、 ある は、 吾 ふる 鄕の刀 鹿の^ 大汝の 命の 神社の 侧 にも、 あに U 

きの 神の 祠 あり、 おなし 神に や。 幣.、 J れば、 いまだ 散 幾る IS の拊の う 兌 へたり しか は、 

廣 前に 落り て つもれる 花 あら ははき なきよ め そ 神の みやつ こ。 



秣 刈 る 雄 の 近 う 寄 ..^ 來 て ヽ か 、 る ち い さ き 堂 な が ら 判.^01 の は 、>- き を を さ めて、 あら は V き 



しりべし 考 



いかし まの 

斧 SS 力 



^江 n は^ iij- 第 六 



六 八; 



の杜 ども 又は 志 利 弊 通の 林 VJ も 申て、 た ふ VJ き 神に てまし ます ビ 語る 聲 のした に、 時鳥の ひ 

し リベし いわき ね われ 

ふるに なきたり。 こ はお かし、 後方 羊 蹄 は 岩樹嶺 ならん V」 、すでに 人 もい ひ 吾 もお も ひし 



ク, - 



かビ、 こ 、の 浦輸 に、 うしろ かた VJ い へ る 名も閬 へ、 はた 肉 入 籠 は 今 線 子 VJ て、 近 K の 國齬田 

路に 在る を おも へ ば、 遠嶋 渡りして、 松 前の 奧が おくなる 海邊 たに シ ソ ベ ッ の嶽 VJ おなじ 名 

の あ b どて、 いかで か、 そこに、 まん ざ ころ をた てて みやお き 給 はん、 今 すら 人の すまぬ おも 

こ マ J シ リ ぺ ッ 

ふ べし し. べし、 し b ベ つ ヽ詞通 ひ、 シリ へ ッも VJ 蝦夷の 辭 にして、 志 利 V」 は 崎 をい ひ 弊!^ 

VJ は 河 を さしてい ふ VJ なん。 さ,. ければ、 河 崎 は いづこに てまれ、 みな シ リベ ッ VJ やい へら 

ん かし、 此 みやし ろに この 名聞 へたる こそ 、そのいに しへ の 跡 VJ おも はるれ。 この あた, 9 に 

いやた かけむ 山 は 弓手に 耕 田、 妻 手に 岩 樹根は 富士の 面影 見せて、 つ VJ そ ひ へたち ていちし 

ろく、 も VJ も Y 角の こ VJ ぐ、 その 形 は 羊 蹄 VJ もい は いひ てん もの か。 草に 羊 蹄の あ る も、 

それ かひつめ に 似 たれば、 しかい ふこ VJ なる に、 これ をし、 り べし 菜 VJ いふな》」 い へ る 人 あり、 

ひか こ VJ にて や あらん かし。 靑 森の 接に 近き 妙 見の 林 VJ て、 VJ しふる 木々 VJ もの、 しげ ,0 立 

たる ビ ころ あ bo その 堂の ほビ りに 以賀志 乃 社 VJ て あ VJ ばかり あ.^。 神ぬ し 阿保な にがし 

の 云、 さらに 何 神ビ、 VJ ふ 人 も 知れる 人 も ゆめ 侍らね VJ 、この 社の ふるき 圖 かいたる を 吾 家 

に 傅へ ふみに も 記して、 田村將 軍.^」 齊ひ 祭る V」 も 、亦 蝦夷の 靈を祀 り たる ビも いひ 傳へ 侍る 



つづれ こ 



.m 髭 水 



ぐ」。 これすな はち、 膽胞島 等が 家 せし あ、/」 など を 、いがし の 社,/」 いひった ふたる にや。 又 

}g '內の 小 港より 近き 田 渾の裕 山の ほ VJ,o の 畑の 名に、 ジ ャグ チタ ユウ な》」 呼ぶ 虚ぁ. 此 

んヽ 名 や: たらん。 ^§^^^志の«はヽぃがしまかふるっか 



-ヒゥ 



あた.. > に の 蝦 si^ や 住た...'. t 



- f^^^ p^\^^^hy 、ニン/ f 天 註 阿陪 eus^ffim. お 代 二 郡^ 小、 二 wi: 十 一 人 其^:.: レ 一 : 

i やまら/力 V」 .^VJ りレ f しへ を 化 . (人 浄輕 蝦^ 1 百 十二 人 其^ 1: 人 m;^^^^ 二十 人 於 一所. ぬ人饗 

賜 祿卽以 船 一 隻與五色綵ぁ祭彼地神至肉人籠時問^蜋^5:^鹿&^,せ稳名 二 人 逸 口 可 以後 方^^ t4 政所お 隨^^ .s ゆ^^ 

置郡領 而歸。 右見, ー于齊 明紀? 志 利 弊斯、 志 利 弊^、 相 かよ へ り、 蝦^も 柬: € に 依て! 大に 5^、 り、 ェゾ入 は I リベ もとい 一 

ひ、 しりべ つと い ふ、 舌 入 は) . 

も はら シ リベ ッ とい/り 一 



子規 なれ も それ そ VJ し、 り へ しのむ かし も 3^ くお も ひこ そやれ。 

、をい さ、 か 西の方へ 分れば 太 郞次郞 が 館 VJ て、 その はらから や こ 、 に S 家した 



んー 



晋 ijn き K へ 天 註 —— むかし 八 束の 白 髭 ある 翁の 幣 うち ふりて、 淨浪 よりこん、 山より 水の 涌なん、 人 も あまた ほろび 

f *E§ ス\ 'う せなん とふれ、 いづこと なう ありき しが、 ほどな う 洪水して 多く の 人 ほろび 山 も 川と なリ し.^ あり。 そ 

f マ: S しし/いひ へげ, 7。 と) VJ いふに おしな かされて 、その あたりの 人 も ふる igvj いふ 所に うつ h- て、 そ 

の 村の み 今も尙 あ, o。 行 ほ VJ も あらで 松 淼ヽ古 館の やかた もす ぎて、 降魔 P ほ 

5 ゆれ 《や 崎) の やかた 近. き 野に、 ひきはなち たる K ビ もの、 いくら >j もな う、 たかく さの ャ 

にかくろ ふ を 見やりて、 

いは へす は あさ る もしら しこま こめて い ゃしけ..^た る野路の2艸0 

阿保 安澄の 屋 III に 至る。 ほ VJ もな う 雨 ふ, ぬ 

桢 家 の 山 ム八 k 



八, w 山の 



小 田の 黃金 

山 遺跡 か 



^^=3 江 S1M ?g ^ 第 六 六 八 六 

1 一日。 穴 >1 のく も.^ た,.^、 雨な らん、 け ふ 斗 は 、あるし に VJ めら れて かたら ひ 外に 出れ は、 

, J の 宫 崎の 村の 家 ご ど に 、赤 白黃 色な る 筒自 の 軒に ひ VJ し う 高く、 花 は、 世 に い ふ こ ま つ 、 

じビ名だ 、るものに似て^^に^^たるは、耕田山の峽ょ.9、十^せのむかし根こし來てヽ誰か 

宿に も か く、 しけ.. y あ ひた、 り VJ いふ。 や の 童 走 b 出て、 黃 躑躅の V」 を. に 眞 盛な る を折來 

て、 これ 見よ VJ い へ れは うち 見つ >、 

. 御代に つ つじの 色よ やき かねの こかね の 花 をみ ちの ぐの 山。 

この 山 をな から 斗 登, ^て、 ひんかし 面な らん、 いつ の 世に 佃、 りたらん か 小 田の あ,、」 あ,. >0 麓 

に溫 泉め..^、 田 代の 湯 V」 いふ。 耕 田 山 は 小 田なる 山に て 、黄金 山の 神の 御座な らん VJ かねて 

おも ひ、 今 もし か 、こがね や あらん。 山 はい や 高く、 さらにの ほる こ、/」 の やすから じ。 聖武 

帝の 御代 天平 廿 一 年の 二月の ころ、 みちの くより はしめ て、 くだらの 敬 福 こがね を ほ. て舉 

る。 みかど これ を 叙 成 ましまして 、卯月に VJ しの 名 を 天; 牛戚資 VJ つけ 給 ひし か VJ 、後に 亦 天 

卒 勝寶ビ あらためさせ 給 ふ 中納言 家 持の なかめ より、 みちの く 山に こがね 花 さくて ふこ /, 

ろ を もて、 山 を 金 花 山な ビ はい へ VJ 、小 田なる 嶋 ども、 みちの く嶋 VJ も 聞へ ね。 此事、 こ VJ ふ 

みに、 つばらに のせて 話る。 黄金 九 百兩を たてまつりし そのい さおし VJ て、 陸 奧國守 敬 福に 

銀靑 光太夫の 官を授 たま ふ。 水鏡 曰ヽ てん ひやう 十四 年 十 一 月に、 みちの くに あかき 雪 ふ 



黃金 鳥、 栖 

家の 山由來 



侍りき。 おなしき 二十 年 正月、 陸 奥よ,. > 、こかね 九 兩を たてまつれ りき。 := 水に こがね 

い でくる こ v」ヽこれょ.^^はしまれ,りきo これによ て 四月 十九:::、 年號 を灭. 牛 成 汇^. /」 か へ 

られ にき。 され VJ もこの どし のな、 やがて 叉 か は..^ にし かど、 年代記な VJ に はい . ^侍ら さ る 

なりな ど 聞へ たり。 此 めた b の 近き 處に黃 金 溶、 今 か ねば ま VJ い ふ山鄉 あり 、こかね ざき VJ 

いふ 山里 あ.^。 又國 產の 鮭の 大贄ヽ 大口 魚のお ほに へに ^含-色て ふ 名 あり、 女郎花 を さし 

てこが ね はな VJ いふ 里 も あ. 9 き。 この 小 田なる 山よ. o、 どや^や 舉リ たらん、 人納" 政 ffi 卿、 

鈴 付の 尾羽 ふた ひら をき り、 これに、 くヾ. Q のきみ しらすの 羽 を 編て, にして 來 ませ"。 

是を帝 あやしげに うち 見た まひて、 みけし きょから さ,^ けれ は、 政 頼、 ひさ まつ いて い へ ら 

く、鷹は雪のふるさどをのみ戀したふ思ひぁれば、越のしら.^:ト兑ぉどろきて、そなた にゃ、こ 

、ろ 翦れ行 さ ふら はむ のた めし あれば、 汝れが 身の:^ 羽なん. 小 トの色 ど なしたら まし か は、 

そ. 行 こ 、ろ も、 うちな ご さ ふら は乞ビ おも ふこ 、ろ ほりして、 し., ハはヽ A くそ、 あらぬ た 

めし を さ ふら ひつる。 つみ ゆるした うはり て VJ 、ぬかつ いて 本る。 「二::: の: ぃト はし 



らね VJ もこ ろ まかせに ゆるさし め 君。 や はら、 たばな した b ける VJ き、 み/、 まま 近- フ、. 

十. -j^ 

をつ めて 痤 b してう かば、 一 みちのくの栖家の山のこかね^5かくどしらふの名に%る^:さ 



こ がね、/ J り 



御感 なのめ ならす、 その 鷹 をい ひて 黄金 鳥、 山 を、 すみかの 山 VJ のた まひし VJ か。 こ は、 この 

栖 家の 山 - < 八 七 



_ ^江 露 澄蕖第 六 



六 八 八 



種 老翁 

蟹 子の 欽 

牛の くび 



八 耕 W 山と 



{gG 崎 を 出て 



山に おへ る 事 なれば 思 ひ 出た.^。 峯に種 蒔 老翁、 S 子の はさみ、 牛の 頭 VJ て、 雪 もや 、嶽に 

鲁 

けち 行、 苗代 まく ころ ほひ は、 たねまき をつ こど いふが 人の 立る 姿して そ 見 へたる。 かに こ 

の 鉸に田 を かいならし、 うしの くびに 早苗 採り 植る。 それく のころ、 それく の 形 そ あら 

はる、。 雪はヽみな月のなから斗になご..^なぅけちぬヽぃはきねもしかり0 大嶽、 小嶽、 よこ 

やっこ. ひだ 

た 、ら な》」 の 八の 峯 あ.^、 さ. 9 ければ、 ど ころ 人 は、 山 を も はら 八 耕 田 ど そい へる。 又く さ 

ノ\ の 事 は あれ ど ヽ こ VJ ふ み に ゆ づ て こ 、 に の せ ゃ0 

三日。 宮崎を 立つ るに、 遠う 藤の 盛..^ なる は いづれ の衬 にや V」 人に V- へ ば、 村 は 筒井、 花 は 

桐に て VJ いらへ せ bo 

藤の 枝の 花に まか ひて 桐の か 、る や 里の 筒井な るら む。 

桑畑の 岡 越れば、 山路ながら 長 溶 VJ い ふ廣野 あ.. > 、むかし は « のうちた らん か。 叢に、 藤の 

はひまっは..=^て多し0 

海 遠く 潮の みちひ はな か はまの 野邊 によせ て を > るふち なみ。 

大屋澤のゃかたを經て四ッ石VJぃふゃかたぁ..^'、此四ッ石を神VJし、村の名もし5-.9。 その 

石神に ©栖 いやた てり。 

杜 のうちに たてる 鳥罟も 二三 四 W 志祌 になび くお ほぬ さ。 , 



ぶ ち^ゃ V 、や 祷 一 1 え yr»^ti 

や .,7^ 14^. • ベル V,,— そ »A frjrs 

ぶ yis.4 や- 

£) 桑 白 田 を 今 い ふ 幸 畑 、小 S を 今 は いふ^、 べハ f 

ょぢてョ^^の^孤秦に行路ぁり。 (甲) 宮^ を^ 籠と- ュ IP い 力ら す 

低から ず獨 立す る 山 を (^」 毛 也と いひ、 母 宇 夜な どい ふ。 も モゃャ i し 

露 を さしてい、 一一 、この 山の 名 出 羽、 陸奧 にいと 多く、 母 爺、 お 

t 仓、 母 谷な ど 書な せり。 ハ 合て ふ 谷のお やにして、 その 母 ハ< "こそうべ 

ならめ、 ひとり 笑みせられ たり。 此母 谷の なから に牧 あり. 此ゅカ 

り もて 駒 籠の,, . ^や あらん、 亦 そこに もむ かし、 うまきの ありし, 6 と 

も に や 。 



W へ 一 ジ^ >»<K ノ"^ 

添 や;?,、 



せ江眞 澄 幾笫六 



翁き り 5^ ハ柬 九、 ;#.c.:s マ乂 

叙う 辜 は; -;, i s.^#0^1„ 

1 ゾ i VVJO そ"^ , 

6 ——, ノゃ- — 






耕 田の 岳 は 東北 は津 t 刈に 一旦り ぬ、 西南 は 南部 

W わ だ 

にて、 西、 十灣の 湖、 毛布の 郡に 一旦れ り。 山 は 

厚く 高し。 八の みねの 大嶽は 不盡の 劍か峯 に 

かに はさみう しくび 

ひとしう 秀 たり。 稀薛 翁、 蟹餃、 牛 首な どい ふ 

黎民の^?は、 富士の 岳の 布 雪 農夫と 雪 あら は 

る >f たと へ に ひとしう、 いづこ も 高山に、 しか 

いふた めし あり。 

栖 家の 山 




横, £、 入內 

を 過ぐ 



うつ 



雄 別 內の相 

千 _ 松 



あた,.^ はみ な 見し、/」 ころ なれば、 こ そぎて 精し から じ。 橫 内に 來れ ばお 川の!^^ たり 



にうな- 3 



ぐ」 て、 今 掛か ふれば 渡らん こ VJ かたく ヽ入內 にか、.^.、 齊 4i 根より 一 の亘 を 越な ん ビ て 〈2 

子澤 VJ いふ 山里 を ゆけば、 弓手に 雲 谷 峠 い VJ 近う ヽ牧の あら 垣な ども :!:^ やられた h-o や は 

ら野木 V.) いふ やかたに 出たり。 こ 、をむ かしけ 柴 S|VJ いひし なビ WLH いきる。 不如皈 の い 

ど 多き 山路 也。 

のき 近く か 、 るし ば はしし は^ (\- にむ かしかた らふ 山 ほど VJ ぎす。 



杉の 澤、 瀧の 澤な ざのう まきを 遠 か た に 見や h- 、又 田 山のう まき も兑 や,.^ て、 を へ て 

雄 別 内に つきぬ。 この 村長が やどに 在る 一 も ビの松 は、 玉く しげ ふた も VJ の 雑 雄の 枝 さし 

分れて、 葉 は 二葉な から、 去年よ b 三 葉,, J 化. つる も あやし。 こ は 近き こん、. E に W つ けて 

堀う つ し植た 、世 にも ども まれなる 松ビて 、あるじ、 ほこ. かに^る。 

相生の松 をた めしに さきく さの みつはよ つ はに 末 や 榮ん。 

ど 書て 家の 生に あた へ 、こ、 よ..^ 荒 川 を 渡らん に 水い V」 深ければ、 すべ なう、 かねば まに! g 

來 てこ、 に {1? つく。 

raBO 上野 VJ いふ 處 よ.^ 上 牛 館:: 巴 をへ て、 赤 河の 渡.. > して 下モ午 I: ルも 過て、 あら 川の きし ? 

つた ひに 妙 見の 林木 深く、 わけ 入らん かた もしら す。 いや 喬き 木々 の, つ れ より、.:: 紫の 色 を 

栖家 Q ^ B 



^ 江 IK 狡 築 節 六 



1、 し UI 

.1ノブ に 



£5じ 



雜へ て:、 老 たる 藤の いたぐ か、 りたる は、 いひし" すお もしん/、、 田の 中に 入.^ て ふ.^ あ ふ 

き、 し はし、 みた すみて ヽ 

険か 、 る 花の しら S むらさきの もみ そらにな ひく 藤 か 枝。 

S ち の き 

r 鹿 島 5 社 一 かつ 至.. > て みま へ になれ は、 堂 は 良に むけて、 大 なる 七 葉樹の 下に 作れ.^、 坤に荒 川の 水流 

てヽぃ VJ 凉 しう。 かの 膽鹿嶋 の 社 あ つる あ VJ をた》」、 り ヽ正德 四 年 VJ かいなし たる 石の 火ぐ」 

もしに かい つく。 

北 子 さすみ ゃゐ さため て あまつ 星のう こきな き 世を尙 まもるら し。 

北 ゃ寺址 i そのぃにし へ はヽ北斗.^^寸マ」ぃふ天台の流ぁ..>し./」か0 神主 阿保な にかし が も ビ に、 世々 歷た 

古 W 七 面 一 る 獅子頭 あり、 はた、 古き 假 面の 七 を もて を藏 む。 神ぬ し 安政の 云、 田 村 K い/、 さ君ビ して 

軍ぃたしてヽぁら蝦^^人をぉびゃかさん、/」、ぁまたの っはものらが着ける面 なり ども、 北 斗 

かんわ VJ な- - おもて 

七星に なすら へ て 神事の 舞せ し、 その 七 面 ,.」 も、 むかし は 十一 一面 テ あ.^ た b し、、」 も、 此面を 

CO うつお や 

人に 見す まし ビて、 上 祖ょh^ヽからぅづ の內に 深ぐ ひ め藏 して、 さらに S しこ VJ のな けん VJ 

話り ぬ。 安政 を 別て、 谷川に 木の よこた ふ を 橋 VJ 涉せ たる を 踏ん て、 入內 にいかん に はや 日 

のく らくに なれば、 荒 川の 村に 來て宿 かりつ。 

五日。 つ ビ めて ヽけふ は 田 山の 觀ーせ 善 薩の杜 に、 藥 かりして いなん VJ て 出た つ みちの への 



江 ^ 雄 六 



VET 爾 f ま",. f な」 

サ f / /— If. 




妙 の 社の 杜、 紫 藤 白 

藤の 發雜 りたる を、 往 

復の道 ある、 こと 路ょ 

り 見 一! E 一し た る さ ま し か 



ft I" 



4 




サボ 



家 



の 



山 



菅 江 眞 澄 集 第 六 

井堰の さう ふ を 手 折、 笠に ど b さして 、行-/,^ おも ひ つ きたり。 

凉 しさよ 菅の小 笠の 軒 はふく 風に あやめの 匂 ふ 朝 tl^s。 

ふた、 び Q 

あやめさ す眞菅 の 小 笠 露 凉し生 ひ 交 b たるむ かし 見る かに。 

あな、 はかなの くちす さ ひかな ビヽひ VJh- うち ゑみて 入内 村長 か 門 を 過る を、 あるし、 どに 出 

て ヽけふ いっこへ か 行なん、 いさく VJ て、 河 St 、手 栾の翁 も VJ めて 杯參ら す、/」 て 、まつ、 しほ 

で ヽ山蕷 な V- いだ し て、 耳 かぐた めしして ^v」 ,9、 こよ ひ はこ 、に VJ て、 あるじ、 VI ヾ めら れ 

た bo 此ビし 生れた る 馬 ざ も あまた ひき 連れて、 宫參, OVJ て 、け ふなん この 杜の 地主の 神に 

まうて てヽ くびに まも, 札褂て 板, る C 

六日。 山路 を 出て 王餘魚 澤を經 て、 行 岡に 來て比 良 野な にかし をビ へば、 きの ふ はこ 、 に 競 

lit の あ,.^ てヽ くろ、 あかの その 方 こそ わが 手、 村々 の あら 雄ら か あら 駒に 荷鞍お きヽ ある は 裸 

背に 乘て、 命 もしら す 飛め くる、 なか,^ の 見 もの 也ビぃ へ り。 こ 、に賀 茂の 神籬 をう つし 

祭り、 うべ も、 むかし 北 畠顯家 卿の 末葉に て 行 岡の 御所 ビて、 こ、 に、 門 ひろう 妙 火へ 給 ひたり 

し 世 そしの はれた る 

七日。 こ 、にお まします、 や はたの みやし ろに まうて ぬれ は、 かみぬ しヽね もころ にものう 



ち 話,.^ て、 神殿の 御 芦お しあけ て、 內に ひめた る ひど まきを ど うだして、 これなん 花少將 の 

お ほん 筆の 跡 VJ て、 ひも V" いて ひらきぬ。 

行 岡 八幡宮 緣起 夫 奥州 津輕 荒磯 鄕行岳 如 S 山 八幡お 者 神武: 大 五十 代 帝: £武. 人 ひ」 御 

宇延曆 十二 年 三月 上旬 坂 上田 村 丸 建立 也焉 風聞 於延 脾年屮 束:^ 發^ 北狄 北惱. ^人^ 許 

不 王法 恣 奪取 天下 公 物 乎 H 兹 今上 憂自古 遣 諸氏 將<"|5 其,::: 辛 方今 raw 九お サ:: lii 耶滅 =• ル 

麿 智而諜 果而慧 外 示 俗風內 淳直邋 文武 二道 之 英雄 也是故 斧 節 於 池 颜率數 _c 水兵 雖趣 ±w 

八 狄雷集 七 戎霧合 不知 東西 于時奉 勸請王 诚鎭守 八幡 太酋, 薩造立 社 m 敢勉命 無私 Is*? バ然則 

毛 夷蜷陣 一 把草羽狄狭營半掬麈也依之彌於後代爲鎭臾狄猛虎所々g^v:ゃ:4:wii先^H*八幡 

宮都保 石文 寺 妙 見 堂 北 斗 寺 羽 黑權現 猿 贺山淼 山 滿福寺 藤崎奧 福な 國 分.. な: S 木鄕 腸なん S 

极極樂 寺 四 所 靈驗等 其 外 田 村 丸 建立 之 寺社 都合 ほ 八 简所也 惣而、 # 輕,: ハ^ 屮:^ 家 之数サ 1:^3 

家 有 之 一^ 復多爲 寺 赴 之 所 頜者歟 若 至 後代 當祉欲 破 壞之時 加修现 «^ 體練佥 則 * ばお •, ;:^ ^無 

爲垂拱 等 北 M 之 天 長 無事 明 哉 伴 南嶽 之地久 hi 調和 子孫 繁榮 八幡.; <ljsi^ 阮亦如 形 隨形於 二 六 

時 中 可 守護 信心 輩更 不可 有疑焉 于時 fifii 三年 八月 十五 nJH 之 

右 一 卷依經 星霜 楮紙逮 破 a 故 依 火守信牧公之兢£^高野山沙門^應^^印铺.ぉ 

花 山 院四位 少將忠 .41 リ, 之 



菅 江 眞澄集 第 六 さ 

ぞぁ, ける。 亦 ある 人の 書 そふる ふみ 云ヽ 花 山 君 正 筆 無疑ビ いへ ダ- も、 文章 S. 劣 前後の 

相違 多し。 是又高 野 沙門 覺應な る もの 不明に し て、 前後 を不考 俗說を 記す る ものな らん。 

花 山 君 は、 法 印 覺應か 文義の 非なる を 知りた まふ ビ いへ ,ヒ も、 大 守の 御所 望に 依て 筆 を 執 給 

ふ ものな らん 故、 S に その 旨 を舉て 文義を 是非し 給 ふ はす ビ 見へ た 



>9 



楝 礼 維時 寛 永八已 OJ 年 秋 七月 圓満珠 日 



大 行直大 梵天王 

于時 if 主 天 中天 

慶長 十九 甲お 年 諸行 轰觀 自在 I サ 大工 藤 口 新九郞 



表 



碑文 S 文 珠師利 

奧州津 輕田舍 郡 波岡鄕 八幡宮 如意 山 資明院 者 

棺武 天皇 御 願 勅使 坂 上宿 禰田 村丸延 1- 十二 I 三..^ 

上旬 建立 並 從爾以 來造與 雖逮數 度 W 破 時 至 奉 

再興 大植那 津輕大 守 籐原朝 E 信牧 建立 也 



1- 



怠悠 衆生 者 六月 上旬 吉日 

刑罸師 大勢 至存 緞冶平 田 道 負吉房 

我等 今 敬 鱧 

率 茅 尾行 普賢 



行 岳荒礒 八幡宮 者延歷 十二 年從 建立 到慶長 十九 E. 寅年 造營凡 A 百 二十 年歟 



^夜の ふ 

か へ 



この 社の かみわざ は 葉 の 十五 日な り、 月 まつ.; i おは 齋夜ビ て、 わきて にぎ は、 しう。 こ、 に 

ま うづ るに 男た らん もの は 、みな、 ひビ ふりの 太刀 を 佩び、 ある は たづ さ へ て、 これ:: へ ませ 

よ、 代へ 申べ し VJ て、 何 村の 誰れ、/」 もしら やて ヽふ. ^か へ ぐ」 いふ こ.、」 をせ り 此:: ^かくなん 

れば、 かなら や 名 ある、 かねよ きた lb がた なを 得る こど あれば、 こ 、にの 人の: ぼ どよめき、 物 



玉澤の 玉石 



水木の便- 



ぁ ら か ひ の こ VJ な ,0 し か ざ 、 卯 111^ の や は し き 世 よ リ 此 絕 行 



V7 



h し 



レを、 ふた、 びお こして 乂 



このごろ あ b きな VJ 語る は、 太宰府の 宇贫代 へ て ふ 事に 似た 。 ^て .キ ど に : や: る 

九日。 きの ふ は 風の こ 、ちせ しか, マ」 けぶ は よげ なれば、 玉, ぼ VJ いふ 、近.^? 處に石 ひろ はん ど 

てヽ あるじに い さな はれて、 大驛; i ど い へ る衬 なる-おが や VJ のし,. よ.^ しばし へ て、 柳^ VJ 

いふに わけ 入て 檢木澤 、瀧の 澤ヽ 宫內の 村、 ぎが 撣、 水 無 VJ いふ 處 をから くして 行ば、 たつ ま 

きこなた は 鍋 倉 ど い ふ 處にヽ その 母 石の なから は埋れ て、 白玉の ご どき 小; <; を:^ -みづ ろが あ 

りビ い へ 、ざ、 谷 ふかう 木々 お ほひ ふたが- 5 て、 十 ごせの こなた は、 山賤 す. レバ::;: か. ふみ の あ 

らぬなど草^..^男のかたれば、そこにぇぃかでヽ 

ひろ はね は 光 も かひ も 夏木立 玉て ふ 渾に玉 は あれ ども。 

ビ朽 木に かいて、 くら にな b て很 岡に 皈る。 

十日。 * 畏 館に 人の 行ビ てこ VJ つ てせ しかば、 水木の やかたよ.^ ふみに こめて、 し/.^ し 

栖 家の 山 さ 一 



中 野の 長 谷 

川 氏 



屋の 楝に獅 

子 頭 



营 江 眞 澄 集笫六 さ 一一 

もまつ かひ あ. 9 て ほ VJ VJ ぎす 千 返な ぐ こ ゑ を こそき け、 ビて、 毛 內茂肅 の 翁の 開へ しに、 

末 しら ぬ 穴 >| に まよ ひて ほ VJ VJ きす 見し 月影 をした ひ て そな ぐ。 

齋藤矩 房、 やまう を こたり て 毛 內の屋 月に 來 け,. >ビ いふ ふ みあれば、 うち 見つ 、行お くに ヽ 

かく ぞ 間へ たる。 たつぬ べき かた も 夏野の 草の はら そよ ふく 風の 便.. ^ うれしき。 此 歌の 

返し。 

うれし さよみち もな つ 野の くさのはら わくれ は 人の たよ. をぞ きく 

十 一 日。 】 從邊 よりの 雨い や ふるに、 つ VJ めて 水木の やかたに いかん ビ ためら ふ を. しも、 中 

野の 村 を さ. 丧 谷川 か、 つねに 心の 佛 をみ てん V」 、しかす がに こヽろ させば、 たよりに 一 筆 加 

かいて、 

五月雨. や 一 圓相も 白衣 か 、>- り。 

ど、 うち 戯れ 句して 贈れば、 木の したやみ に 放つ 鐡牛、 VJ いふ 和 句して ける も、 おかし かり 

さ 

十二 日。 人々 にい さな はれて ヽ小峙 て ふ處行 V」 て 中 野 村 を 通る。 い V」 ながき 村な か の屋の 

楝に、 陶の 獅子 K ひ VJ つ を、 や つまの かたへ 居た bo その ゆへ いかに Vi もしら や、 むかしよ 

りかく ぞ した, c ける V」 なん みちの く 人 は 獅子 かしら を、 ごんげん さま ど、 な へて ビ なへ あ-。 



尾の むねの ぐして ふビ ころに、 くれ ビて、 つちくれ 、芝 艸の生 ひし を、 いづ こ にても ひし- 

V- ふせけ るなら はしながら、 行 岡 中 野の 神の きら ひ 給 ふごて、 ゆ め、 せ ざ.^ けるな ど ^も 

て、 西 光 庵の ほ V」 り を 過る C むかし 佥 光 上ん す き やうの を" しも、 まさし き < 夕 の さ ごし あ..^ 

て、 外 か 溶な る 蓬 田の やかたの 小川のう ちょ.^、 あみ だ ほ V」 け を ぞ得給 ひけ る そ の み か た 

しろ、 うち S しくして もの あ, てヽ ふ, うごかせば 昔せ、 り。 佛のぁ b つ る 流 を あみだ 河 どて 

尙ぁ bo 上人 は、 この 中 野 村に を は b を v),o 給へ b.o 寺 を; 倔 一照 山 w 光 ヒ—. ,.1 いひし を 正 保 三 

年弘 前にう つして、 行 岡 山 西 光寺 ビ そい へる。 そこに. 光房の 態 あれ》」、 まこ どに はこの 村 

なる 西 光 庵の し.^ なる 岡 邊にそ 在け る。 ある はい ひ 傅 ふ、 金 光房 上人の を はり を ど.^ 仇 i ひ 

し-こし 月の、 さた かなら じ いへ ひ。 さ,.^けれざ仙臺に近き栗1^の郡ー】^;似ゃ村にて、$;-«1 一 

年 九月 廿四 日 に 遷化し 給 ふよし も い ひ、 その 寺 は 石垣 箱 根 山^^ 寺 VJ そ い ふ な る V」、 か の な 

の僧はぃへ,.^。 いづら を いづら V」 は 、まさに 定めなん。 合: 光房に、 法 然 上人の たま は h- たる 

あみだ ほ./」 けはヽ そのむ かし 行 岡の 中 野 村に 在 h 'たりし を 人々 の 乎に K りお はして、 仲 村 ど 

い ふ處 より、 すきやう 者の 法師の 得て 藤 崎に も.^ 行て、 その に 佛刹を a^n し 合-光山 (バ」 など 

い ふ、 今尙 ありけ り。 かぐて 唐土 VJ いふ 小山の 麓 を 近くれ にヽニ • 滞 三 ,嫂- 吋: :1 のせ: :5 た.^。 

日の も VJ に 聞 も め つらし 百 千 返な け もろこしの 山 ほ VJ ノレ きす。 



日 持 上人の 

題目 岩 



懸想の 占 ひ 



日 持 上人 造 



坐! 

盲 巫女 石 



管 江., 眞 澄 集 第 六 さ 四 ' 

本 鄕?」 いふ 衬の山 深く 分 入て、 はるく vlfi 井坂の 不動の 森 を 馬 手に なして、 寺 跡 ど いふ 處ー 

の 下つ かたに 霰 水 品 VJ いふ 舍利 jl 县砂 のこ、、」 きを 拾 ふ 。傳へ 聞、 連 華 阿^梨 こ 、 に 三 VJ せお は 一 

ン匸ヽ 3— 7J 1 } IJ.^ 3 【は, - K^f ビ ^ 、 んロ" f - 、日述 上人 弘 安の ころ ほひな らん、 上 行 付 腸の 法 門 を 一 

して カナ,ひ >ひ 面.}七^7^をカ レ給,..1を 穆ひ, wl/- 弘 めんがた めに 六 一: 山 恒河沙の けんそ,:, にな すらへ 一 

て 、 ま さしき 本お 子 六 人 を 定め さ せた まふ。 迎華; 1 梨 口 持、 ゆ M 八ム: z -m 、佐 渡 公 rn 向、, 口述 阿 i!l 梨 日 興、 大國ァ ジ ャリ 日: 

朗、 -排 アジ ャリ 日照、 右 六 人 者 本 弟子 也、 仍 (:!5 向後 所定 如 件。 弘^ 五 年 十 八日、 お 十 大^ 夺日興 上人 筆 をと れリ となん 一 

きたみ てし か bo 母の 深う むして、 VJ しの 名はヽ さた かに もよ み V」 かれさ,.^ き。 これに さ、: 

や か の 鳥居 を 立 るに、 人ぬ かづけ.^。 ぬき、 木 ごもい はす 小石 を ひ し -/^ V」 投上 たる は、 一 

をら 一 

けさう 人 を うら ひして、 か 、 る 尊き 處どさ へいへ ば 石 を 投てヽ おも ふ 念 ひ を こ 、ろみる 也。 一 

このな 、もしの岩の上にヽ天燈のくたり^^こ 、,」に照すな,、」ヽぁなぃ のふりぁふきて話る。 

山路、 むかし は 鎌 倉へ 通 ふ 往復の すち にて、 う? も 阿 闍梨日 持 上人 こ 、を經 て、 外 か: S の 山. 

崎の 浦 VJ いふ ど ころに て、 小石に ほく ゑ 經を害 埋め 堆 した まひた b し を、 今 ほ, あばきて ひ 

ろ ふ 人、 ひめ 持て 貨 VJ せ. かくて 上人 嶋渡. ^して、 ひろめ^る 紫 苔の 浦の 白 石 VJ いふ 處にー 

庵む す ひて 行 ひ、 後 は、 もろこし 船に しるべ も ビ めて 遠う 海を涉 りて、 签山 浦に つき 給 ふ どー 

かやくろ もリ 



なん。 こ 、を 小, 峙 VJ いひ ヽ大峙 や いづこな らん。 黑 石の 鄕も近 からん、 黑淼、 費 黑 杜なビ い 

ゆ こもつち 

ふ、 ぬる 溫 湯の ほ VJ,o の 山なん、 い ビ 近 VJ な.. >にな ら ひて 見 ゆ。 尾 越、 嶺 越しつ 、、薦 槌山を 

一 rE 母 通 地 山 は 十三 (とさ) の. お 近く 能 飛の,", S のほとりに 在り。 タツ ヒの あり、 タツ ヒ の 浦 あり、 そす. rv,,^ ヽ, £s 

の 虚大に 隔たり。 タツ ヒ もと 蝦 夾辭 にして、 腫 をな す 病の 名な り、 浪の立 上る よりい ふ 浦の 名に や.^". « 



北:; s の 三 家 

老 



ヒ: お 

^ 2 U 



源 常 林 



石、 SkKl 女 石 VJ て、 この 妹 背の 窗 人の ふる 嫁 あり。 これに 山賤 らが^ VJ り、 つま 木 こ.^ W る 

山つ に、 妻 の 木 VJ い ふ もの、 又 こ、/」 木 にても 杖に 折 b 來て、 ニッ の @> もに 手, 1: しけ る 

ためし どなん。 ほいく 岩 どて g 鶴 石 あり、 片 組の 小 松原 、田の 畔なビ に 立て、 ほい *、Jt: ば、 

ほい VJ 應 ふるに よて、 しかい ふ。 相澤 ご いふ 山里 を 經て源 常 林に 至る。 北^£屮納ー:::::;^«卿ー 

のお はし ませし は、 五本松 衬の加 茂の かんやし ろの ほ VJ,o に、 北の 御所、^ の 御所 どて、 れはー 

ら榮へ 給 ひし 世の むかし 語 あり。 その 君の 三 家老^て 原子 、源々 の、 小 和 iS 水。 Ign ル藤ぉ ; i::- や 3: 

門 は 原子 村に 居.^、 强淸水 刑 部 は 美人 川の ほ、/」 りに すめり。 はた 强淸 水! 林 ビてヽ いどよ き 一 



かなたぐ み、 そのころ ありて、 繾をも はらむ ねビ鎩 ぬ。 それ を: mM^VJ て 竹の 紫の 形した る 



11 力ら 



が、 今 も 殘れる を 、人の 家の 貨 ビ そせ b ける。 こ、 に 蝦:^ 嫁 V」 いふ あ. o、 七: 小. H 近し。 

也 「な、 ひらや ヽ八坂 さかな かたつ VJ き は、 淺葱は かまに. m 小 袖、 つ ま を たつね て ほ ど /\ 

ビ 0」 かくは、 ふる 女の むかし 聲 にうた ふ 「き 1 とに, t 小 。つ 源 クの林 は その 人柄て、 紘 

上 宇 兵 衞の堆 に 植し大 銀杏 木た て h.^ 、力石 どい ふ あ.^。 「行 岡の、 げんじよ け やしの ちか 

ら石、 あげた 斗で 日が くれた 0」 「な み 岡の ヽ絃上 はやしの いて ふの 木 は、 枝 は: 萊は M ん 、 

花は弘 前城ビ さく OJVJ いふ 草 刈ぶ しあり。 叉ぃふ、北©の三家老を輕井、:ぉ4^、小和:£水ご 

もい ひて ヽ輕井 は 今い ふ 王 餘ぎ澤 にこ そ 住 つらめ V -。 岡 マ に 含-光房の 古, が、、 J て、 わたらし き 

栖 家の 山 さお 



水木 を 出て 



大 光寺 村舊 



菅 江 眞 澄 集 第 六 さ 六 

卑 A- こつ ,0, ま, つ .11-7 こ マ、 匸亍 ITS' こおる いに コ しへ は 行 (なみ) 岡の 文字 あり、 浪ぁリ しょり 書る 

1^ る ナっ 、v にら. trbH { ス マ, ィ ける にや。 今浪 岡、 波 岡な とかけ り、 火 を 鎖る のた めし 也。 

十四日。 水木 村に いなんぐ J て ひるつ かた 至 て、 二三 日 こ 、に 在て、 

み つ き 

十七 m 。 水 城なる 舉 -45 館 を 出た ち て 、此宿 のし b なる 路 より 行に、 ある t 、ビに 出て 見 送 れ 

り。 德下衬 、東 光寺 村な ど を經て 田の 中の 小 ffi を 來て河 渉り、 黑石を 左 に 見なして、 行へ き 

かたは 弓手に や-: JiT 手に ゃビ 耕. < に VJ へ ば、 ゆみで を さして ゆかば 枝 川 村に 至らん ど いらへ 

ぬ 

茂、 り あ ひて 木々 の 枝 川 かけ ふかぐ 分 こそ まよ へ こなた かなたぐ J 

追 子の 木ぐ」 いふ、 去年 雪に ふ.^ こめられ たる 屋形、 高 樋な ビ いふ 處の g あたりなら ん、 垂 レ柳 

VJ いふ ー鄕を さして、 あしこに 村ぞ見 ゆめる VJ 人の いふ。 - 

風 渡る したり 柳 を 吹 わけて 木の まゆ むらの 見 へ かくれなる。 

あらや ぶり 

田 舍館を 見や, H 咼木尾 上 を 左に 見、 荒 谷 町、 荒 田な./」 見やり 小 和 森に 至る。 村 かげの 木々 茂 

る 巾 を 小川の 流るな らん ど、 し はした 、すみて、 

むす はね VJ 音き く はか b 凉 しき や こ は 森 け を 水の 行らん。 

大 光寺 村の ふるき 柵の あ VJ を 見やりぬ。 天 正 三年 正月の ころ、 瀧 本 播摩守 重 行の いくさ や 

ふれて、 南部に たちし そき てけ る。 その 襦、 いま は どてた ちわ かる どもな れ來 にし 眞 木の 



一 



き 



き W 



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C 梅ぎ . ., 

々 、.^ "ん vdf _ 

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ふ 41 大ハ. SP^K、 

ナ aos.,^ ジ,: て; i、 

ヌぉ まぶ 

, づ^ 勺. 

つ.. e4 ぷ! f r-r; - へ-.. 

日 持 上人の-おの 題目と て、 黑 石の £_ 

近く 小^と いふ、 むかしに 往 かひの 

山中に あり、 それに 小鳥 居の ありけ. 

るに 小石 をいた く投 上たり。 こ は 蹄 一 

想 入 を うら ひして、 いしな ご み た マ: ; 

う ち 上ての り た る を 見て、 おも ふ &ゎ 一 

ひの 叶 ふとて、 いづこに も?^ あり, 

ける もの 也。 

栖 家の 山 



さ? 



: 《一'、: - 



一 a 江 眞澄集 第 六 



£く ゾ Z 

ノ。: ル 七" 

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瑪ー 



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(甲: >^澤 の舍 なる (乙) 

»^ レ L ブ J J ししざ、/. J , フ 

ws-^ 石 は、 盲 女 石 盲 男 

石な とい ふ展 形に 近く 

ぁリ。 その さま $i 勢の 

國磯遂 山、 ある は il- 河 

の 國田原 山に ありし に 

や 乂 ,以 た り 



浪岡中 野 村の なにがし 

の 家の 棟に, S の (甲) 獅 

子 面 を ひとつ 置た り C 

その ゆへ つばら こ. s,^ 

る 人 さらにな し、 た i -、 

あやしの 物 話の みった 



.... ? :■」 ,< ^ Yv!.<] 

力、 .t つ,?., - 



が、 



江 澄 築 第 六 




を ザ》 y .$ きみ 上 

f Jiif 敢コ 0^ 



遍照山 西 光寺と いひし が ありたり 

しあと に、 今 (甲) 行 岡 山 西 光 庵 を 

造る。 (乙) 金 光 ds 上人の 壟 (丙) 浪 

岡 村 (丁) 八幡の 祌社は (戊) 往復の 

かたはらに 在り。 源 常 林の (己) 釵 

杏 の 古木 (庚) 唐土 山な ど を し る せ 



江 



-1— 



舞 




ダ' 



ダ 



ず. 



五本松と てと し經 たる は枯 て、 こと 木を殖 ゆ、 ?善 I 

そこに 加 茂の 神 をう つし 齋 ひし 北の 御所、 南 

の 御所の、 遠き むかしの 名のみ のこれり。 • 



て あ ヒ, Hr^H ^T/t. 




はしらよ 我 を わするな、、/」 いふ 歌 を 4i の 柱に かいつけて ける 處も、 千 町 田の なかに 木々 く 

しけりめ ひたり。 いて そのむ かし をお も へ ば、 此 あたり はも はらいぐ さのに はに て、 大 W か 

i. を 山 口 VL て 館々 の あ るし 多く ほ ろ びヽ みかた も m5 に 死た る もの^しら す。 そのな きた 

ままつ り をし 給 はん VJ てヽ くにの かみ 爲 信の 仰に よて 、ffi 水れ お. 一 >j いふに 三 町 斗 W を ゆ はせ 

て、 慶 -4i 六 年 辛 丑の 春 三月 七日 を はしめ に、 喜 三 和尙を 師 にて 、ち、 の を て 法 山^の 

行 ひ あ,. M し、 たかき 賤さ、 なき 人の 名 ども を糾 紙に 金泥 を もてし るされ て、 卜::: 斗、 あ どご ふ 

ら はせ 給 ふに、 女 ひ yjb 、みほ. こけの 前に 近う ひさ つき ふ し を かみ、 し はしな み たに かきぐ 

れて、 ひビ まきの ふみをお しひら いて、 それ、 義に 依て かろき もの は武 十: の 命、 情に よて 松 

やすき は 婦人の 身なり。 吾つ ま、 すてに 武名 をた、 し、 すみやかに 戰場の 一葉の •XVJ.fT' をな 

した まふ。 おしい かな、 この 人世に 在し ほど は、 武士の 道い さ、 か 迷 ひ^ふ こ ごなし〕 去に 

よ つ て、 その 淺深亦 いくはく そや、 傳 へ 聞し 、こま、 もろ こしの 0?_,士 にも はちす り いさめ る VJ 

き は 、千 萬?^ の 巾へ も われ 先に 行む こ VJ を かたし VJ せす、 又 そのな さけの ゆうなる.^ は、 ん 

の 、あはれ を、 敷嶋 やや まどし まねの みちし はの、 つゆに や VJ れ る::: かけの、 はかなき W の 

あ, 9 さ, ま を、 よくた まひし そかし。 われ 又 その つま VJ なりて、 その 人の ザ-のかた はらに- J の 

身 をお き、 VJ し 月 を 經るこ VJ すてに 三 VJ せ に そな b ぬ。 おきふし を VJ もに して、 人の! の ふ 



^ 江 澄 集 第 六 ■ お 一四 

かき 湖に 沉み にし 身な れビ も、 別れに しその 日よ.^、 た.^、 うか へ る もの はなみ だのみ なり .0 

せめて、 なきたまの 巷提 VJ もな らん かし ど おも ひ、 その ビ しょり 十 VJ せ あまり 七ビ せに みち 

ぬるまで、 人 ほかれ にし 山 かげに 此身を かくし、 朝な 夕な、 そのな き あ を VJ ふら ふ VJ いへ 

Vj もヽ さらに こた ふ る こ VJ もな し 

なきたまよ あはれ どお も へ そ ひねせ しみ VJ せの 夢の さめ もやらぬ に。 

その V.1 しの その 日に やかて どもな ひて 行し こ 、ろ をし る やしら やや。 

お ほん 身の あだならん,.」 せし もの まても、 かぐ、 御 法の 網に もらした ま はらて 救 ひ VJ らん VJ 

誓た まふ 御 心 を は、 なきたま にも、 いか はか..^ か、 うけ 悅 びた ふ VJ み 奉らん かし。 わかした 

ふ 面影 は、 玉の のき はに たな ひくなる、 紫の; B の ほの み ゆる こ 、 こそ すれ。 まこ VJ にわか 

If;? をよ すか ビ して、 われ も 連れ 行た ま へ や。 

どもな ひて われ も ゆかなん まてし はしし での 山路の みちし る ベせ よ。 

か > るった なき 筆の あ VJ は、 身の はち を かき 殘 すに 似 たれ VJ も、 誰に むかひて 何 こ VJ をい ひ 

おかん やう も あらされ は、 あ, がた き 御 芳情に 依て 、つまの ゆうれい もさ そ 成佛に い たらな 

ん VJ 、い VJ たう ビく ありかた きお ほん こ ろ を、 ひな ひたる ひ VJ まきに のこす のみ。 慶長 

六 年 三月 十日 田 舍館掃 部 妻、 る どし 三十 四 敬白 ど 、こ. -ろ しづかに よみ を は,^、 まきを 



さめて、 みほ ビ けに 手, M 、みたび いや をが みて、 すこし 身し ろき して、 ひの われの やうなる つ 

るぎ を、 ふつく ろより VJ うたして 、あかむ ねに おしめて、 二 刀 まて さし W て ふしたり。 した 

かひ 來 つる女 房う ちお どろき ヽ いたき あげて -难 を かきり よべ . こその かひな う、 きの をた へ に 

き。 またせた ま へヽぉ ほん VJ もに ヽを くれじ VJ て、 すてに かく ど 3^ へし か は、 人々 い み-/. \-ど 

なた め て、 此 女の 自害 を は 止 めた,^ - ける どなん。 此事、 しか おの 御前に けいし 本れ は 爲: :;5 き 

い 給て、 ひんな うしなしたり、 似た る を もて 友 VJ す VJ 、能 こそい ひな 、し.' はせ もの なれ。 其 

女の 夫の 千 德婦部 は、 なら ひなき ®R 士 にて あ,^ しぞ かし。 その 褅部か ^なれ は、 -U 女の 近 は 

あら はしけん V」 て P. 袖 を ぬらさせた まふ。 > J れを見 VJ 見、 HVJ きく 人、 袖 をし ほら さ る はな 

かりけ る VJ なん 話り 傳ふ。 尙 その J::^ 屮 4m の あたり を か へり 兒 やりて、 いま はた 袖 を ぬ らし 

たり。 元 ト町チ y」 い へ る W をへ て、 柏木 町 チ./」 い ふ なかに * の のた てるに ぬ さ ビ.^ て、 

. 槲 木の葉 もりの 神の まし ませ ど 折らて た 、 りの K も か 、らし。 

花 山 卿 人に VJ へはヽ 八幡の みや ざころ V」 申 也。 なへ てこの あたりに;:^ る W は、 :5 木、 榊、 タ颜 な.、」 そ 

i 芳 一 

い ふ める、 く ゑんし 物語の まきく の 名 を 呼 こ VJ は、 花 少將忠 ..::^ 卿の つけ 給 ふ VJ もい ひ、 は 

た、 源氏 踊、、」 て 盆お ビ. 9 の 噴の 唱歌 も、 かのお の 作らせ 給 ふたろ など 人の; はれり。 かくて 吹 

上 V」 いふ 村に 入ぬ。 

柄 家の 山 



乳 井、 鮪 石 

を I- て 



大觸 村の 大 

口 如来 堂 



こ 

V7 



江 R 第 六 5? 一六 

行 釉の凉 しか.. けりた ひ 衣す そふき あけの 風の まに, /(-。 

高 畑、 枝邑、 左に 糠 塚 あ,.^ ど、 むかし は 蝦夷の 粞 家した.^ し 跡に や。 路 のかた はらに、 ふり 

る梵形 石の そ VJ は あれ VJ 、こ VJ 文字 はさた かに も 見へ す、 誰か しるしに や。 藥師堂 村、 下タ野 

にほゐ 

町 を へ て 乳 井村に 至る。 たう,.」 き 多 門 天のお ましの あれ VJ 、みちい そげば、 か へ さに v,l て、 

や はたさき をへ て鱅 石の 阡 、うまやお に 出たり。 こは弘 前より、 いかりが せき ぢへ往 かひの 

筋に て、 うま 人し げし。 宿 河原 喊 fSfSI ほ の 山の そか ひに お ほみ ち あ b 、はた、 つ 

るき が はな VJ て片 淵の K 岸 を、 岩 頭 をた よりに 手 を かけ 足 を そらに ふんで、 からく して 大鱒 

の衬 にっきて 橋う ち 渡る 袴 腰 山な VJ 右に 見なした、 り 。この あたりの 早乙女 は 文に さし 繡た 

る^て ふ ものに、 ひもが ね どい ふ もの を 凡 かけたり。 倉 館 近うな りて 大日 如來に まうて ぬ。 

この 堂の はしめ をい は、 、後白河 院の 御宇な らん、 ひんか し の ゑみ しら、 はちの ご どに 起る 

を しづ め 祈リ給 はんかた めビ て、 國にひ VJ つ の 國分寺 を 建 させた まふの 序に、 はた、 こ VJ 寺 も 

V」 ころ,/ <\- に 作..^、 この 新 岡 山 高 伯 寺 yj て、 ひめた るの, を 行 ふ 寺 はありき VJ なん。 さりけ 

れ VJ 世 を へ 星 5j さな. て、 しか は 寺 も あはれ、 佛 のみ かたしろ も くちはてし を、 又、 慶海 上人 

の を さめお ける か此 どころ に はお まし ませり。 むかし 新 岡て ふ處に 在し 寺に や。 慶安 のこ 

ろ、 くにの かみ 信義の 公 ふた、 び 建た まひし 堂 VJ て、 い ど 犬なる 木の 牛 を ニッ、 御佛 のかた 




z': ヽ 

- ■ クノヌ . 

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樣, 




小 田の 中 路ょリ 多 柳な ど、 鄕 

<\ 馬 手に み や リた る。 : 

栖 家の 山 




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幾 木 氣ぉバ 坪 小 A f§ 

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4:きゾ」^\^:vャノ\^<7 、 



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二' ぺダ 



(甲) 强森 村の 坤に (乙) 大 

光^ 村の 薄 柵 あり、 (芮) 

岩 木 山の り 手に (丁) 松 館 

と いふ 見へ (戊) 元 町 (己) 

殿: t など、 むかしの 跡の 

名のみ 殘れ り。 



^^ダ 



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菅 江 眞 澄 集 第 六 



都々 連ち ふ もの は 津^ 女 

の も はら、 男 も 着けり。 

比 母賀禱 さす は S 舍館 

ほと リに 多し、 紐 金の 大 

み *、 

さ、 K り 三寸よ リ四寸 斗 

しんち ゆ. フ 

に 假鍮を もて 作れ リ。 




、\ 



荻 桂の 大樹 



《«5 き の- is 务 

鞍 男の 遣 跡 



"例 初出 



はらに ふさし む。 御堂 をお ほふ、、、 J しふる 杉ビ概 VJ にたち まし" て の 多 かるな かに、 河き 

しに、 获桂 VJ て舊 ひたる 一 もビ たて,.^。 ^めつ らし けれ はこれ を あ ふき 見る に、 ちょ ふる 人 



さ 



槻ど根 は 生ひ雜 りて あれ は、 これ を槻桂 VJ もい ふ VJ か。 うべ も、 世に こど なれる 木に こそ I 

^ 桂 

生 ひしけ るつ きのか つらの かけ ふかく 秋 は 木の 問 ゆ 見る にさ はらん。 

此 かつら 木の こぬれ ご VJ に、 获の 花の、 いにしへ は ひしく V」t5 て、 その 花. S うつ ろ ふ こん 

はヽ行かふ人の笠ヽたも?」ヽひき?」ひきかふ駒の荷鞍にも散,^;2りてヽ5^近の爪まて句ひこほ 

れ かた みち 渡し 名 商き 梢 も、 風の つ よかり しも 、 せの さきつ VJ しに 吹 折られ、 も ビ つ 木の 

、 CP 

み殘 たる を ど 、里の 湯 守の、 むかし 物 話に せり。 いて y 二し、 くらたての, 汲, M に 到る。 この ビ 

ころ こ そ、 遠き 養老 四 年 正月 廿三 日 VJ か、渡島津輕、ま司從七位,.^_^1^鞍^^^:ハ人を^««に 

遣して、 その 風俗 を 見さし め 給 ふな^、 續 日本 記に ものせられ たれ。 その 鞍? -のふ る あどに 

や あらん か。 小川 渡.. > て 、大 鰓の 湯の 河原 VJ て 出湯の もどに 來る。 汲は大 、汲、. E-::^ の ST 冷 

の 湯ヽ眞 冷の 湯、 おがり 屋の 湯、 賀加 助の 揚、 河原の 设 ごて 七ッの ゆげた あり。 この 河-ぬの い 

て ゆの ほ ^に、 苗の いど 高う ふし 立る 小 田 あり。 これ をお はつ 田 どて、 こ V」 しろより いど 

はやうた ねまき、 VJ ぐ植 て、 むろの はや はせ に を どらす、 水無月の もち はかりに は 刈 を さ め 

てヽょねビし、公に奉る^0ぞぃ へ る を 聞つ 、ヽ 

栖 家の 山 き 一 



虹 具 村 



H 杭、 00 



^ 江 K 澄 第 六 さ 一一 一 

不二の ねの S のしら 米 どく^ \ ^ビ そのみな ガの もちに かるらし。 

. ,ヽ 

湯 守 かも VJ に VJ ふら ひて、 旅人に 宿 かして ビぃ へば ヽ洛 してけ る 人に や。 いな、 三 ッ目內 の 山 

奧 なる 、石の 塔兒に 行く らした る もの VJ いへば、 一夜 斗 は VJ て ゆるしぬ。 

十八 曰。 夜經ょ b の 雨け ふ もい や ふれ は、 つゆの ひるまの あま はれに どて、 待 腰 山の こなた 

よりわけ 入て ヽゃ はたの かみ 祉ぁ bo ぬ さぐ」 らまく た すめ は 小雨 ふりぬ。 

ぬき かけし こや 誰か はかま こし 雨に ぬれてみ V」 りの 木々 そ 色 こき。 



山 ふかう 行て 虹 e: 〈て ふ 村 あ,.^、 み ち は 片岸高 ぐ 淵に の そむ。 そのむ かし、 大 なる 辛螺 Z ハ の , J 

、 にす みつれば、 しか い ふ ベ きを、 かぐ ヽ にじ かひ VJ ヽビ ころの*辭,/」てヽひた濁,.^に い へり。 

虹 貝 新田 どい ふ を 雨に ぬれて や、 過れば、 袖が 澤、 足 菜の 澤なビ いふ 名 開へ たり。 

旅 衣せ はき そでが さわれ きても 雨の あしなの か /< る ものう さ。 

00000 

轄石 VJ いふか 山際に た ち、 雌雄 の 蛇 石 どて、 河へ た、 ある は水艸 のなかに ふせ, oo 上、、、 新 ン田ン 

ヾ」 いふ 山里に あま や して 出れ は、 雨の いよ、 ふ" まさ, OS 、みちさ へ いまだ 遠ければ ヽ阿 

羅 山の 西の 麓なる 早瀨野 VJ いふ VJ ころに 宿 かる。 外 は 田植る ビてヽ いっこ も 男女、 五月雨 

の 露の いどな う、 そ ほち ぬれて 門 田に 唄 ひ 苗 植わた し、 老 たる 刀自 は、 かひ やに 蛾 かふ どて、 

お ほ まゆの 桑 棚 を 手業に して 桑の 葉お しき さみ、 うちか けて、 これ はふな ヽには どて あるが 




きへ '翁复 - . ん ず" 



<pif ,$f い ゅリ て^? 川る や * 

^5^S-Ir 像の 太 も 维生 

、^ ^awnw f © t^ ふ," x> 

广 0,0 ^ ^ jrv 9 の #ノ 柳, .X- ^ 



(甲) 大和 仁 ゆ s より 小橋涉 りて (,& 揚の 川原に 至る、 な ベ 

て大 鰐の^ 泉と いへ り。 此 湯の 河原の 土 毛と て^ ^ 



レュ もの を 四 時いだ す 軒の めぐ" に 穴蔵の こと 

堀り、 室と して 是を 作る。 さりければ の あた 乂 かさ 

にて、 水無月の 早 田 も ける にや。 (丙) 衿 腰 山、 その 形 を 

なし (丁) 舊館は 柵の 跡に して 譽 田の 御 神 を 齋ふ祠 あり。 




家 



の 



山 





^ J;£ 澄 第笫六 







^mM^i^f/. 水 芽 あ 




一? 碑え Y ぼ 舍§ お jW ^ 

渴鳴 一. t 舍 m<<o や 象 



山, f ん 







(甲、 _ ^桂に 花 桂 にして 木 子 の た ご ひなり 

もと も 深山に まれく に.^ り。 其 木の もと 

に、 ひとつ に概の 生ひ雜 り、 今 は (乙) 槻 桂の 

,sil も閗 へたり。 (丙) 大 §〕 の鄉の (丁) 浴舍, 

そ の ?,|^;水山 Q (戊) 藥師、 御 初 米の ( 己) 早 田 、 

(庚) 阿遮羅 山、 倉 樹の鄕 (辛).?! 湯 浴舍、 大 

::: 如 來の堂 (壬) 並 坊舍、 (癸) はかま ごし 山、 

ふるたて なと 乃 あらまし をのす。 

柄 家の 山 



ゆ T /、 - 

あ .、 

- 、ノ- 



, お 




X 〔い ,0c ふ 八て 

き * つ ォ.? 引 八 

ヌ . 




早瀨 野の 山奥に 入て 窟の澤 と いふ 母 

せのう ちに、 蝦夷が 澤、 乎路呂 の澤な 

とい ふ あり。 溪川 流た リ (甲).:: f 佐 川 

と い ふ。 此水を 引 入て 田 個 てん 料に、 

かね ほりの 來て、 3.^:の(10.;大凝を切 

うがちて、 その 昔 丁々 と 伐木の 郷ー; な 

らで、 山河と よみ 間へ たリ。 




i こ き ぬ 

の X もつ。 へ 



窟の深 



ひかり ま ぶ 

遠望 



、 -. ヽ > a つぐ 死た る を かねごと いふ、 紀 

な 力 L: 力ね こ わく の 熊野詞 もし からん か。 

十九 no 雨 はれた れはヽ いさ 出なん VJ い へ は、 あるし、 山路 は .ぉ のい V」 ふかき 木立の なか を、 

そのいで たちに て はお ぼっかな し、 みなこれ 着て まかな ひたちね どて、 の 、こきぬ どて、 い 

は ゆる あ をめ ける ものに ヽのゝ もつ ぺ ,二い ふ もの を か b はきて ヽ あな ひ を さきによ そ ひたん 

づ るに 、ほ VJ 、 きすの なけば、 

いづこ VJ も かた こそ わかね: i!? 鳥た きる はやせの-せに まきれ て。 



右に 蝦-がか 澤、 乎路 K の澤 あり-、 なへ て!^ の澤 V」 いふに 分 入 は {: ナ; J ^川、/」 て 流た"。 この 水 

を 田の 面 に ひき 入ん VJ て ヽ大石 に 、方な る を 切う もてけ る 石の ェ かすめる かりや かた、 

路の 側に あ..^。 流い、/ J おかしき に、 ひ VJ つ を かけら ゑて 人 渉せ. り。 nr 手に、^ W の あろみ 

ちょり さして 入ぬ めて なる 山路 は、 あいたち に 近き どか。 ど ころ/ \» に c^w ありて、 み t> 

ふみ 迷 ふかた こそ あらね、 草た かう お ほひ ふたぎ て、 わけ ゎづら ひぬ。 夏 越へ どて 大 杉の 多 

く 群 立る かたよ b の そめ は、 やま^^ そ ひ へ て、 遠う 比 加 利お: av」 い ふ 山なん 兑ゅ。 むかし 

rc: :匸 if 津 刈の 奥山に 金 GI て ふ ものいと 多し、 人に と へ ば、 難が い つの 世の 物と いふ W をし らしと 。、お. f ふ、 に/ 

そこ てャ 5 <^ かの くたら の 敬 福 か 天平の むかし 堀て たてまつ リ し-」 ろ、 と ころ/、 の 山に に 力ね の 出て なへ てみ 

ジ のうく へ 山な とらいめ かこ 多く 堀 b た. ^しょし。 うべ ならん 、金 a て ふ もの \v」 ころ-^ の 川 M 、ある 

は 山み ちに まろばし 捨 た,. yo や はら、 その VJ ころ 近う の. 战 かすか に 51 へ て、,.^ 床 一 <;ビ い ふ 



メ、 



の 







一本 ii の 峠 



おしら 神 



に 出つ 



お 



數子塚 



_ ^江 ほ a ^ 六 七 一一 八 

をよ ちて、 さばか. 高き 杉の むら 立た る うれ を 越へ てヽ大 石の いた、 きそ 見へ たる。 御 fi;vj 

いひ、 うぶすな./」 いふ。 此 石の 高さ 十 丈 斗 もや 高 からん、 めく. も 凡し からん。 石の すかた 

は、 掌 をつ V」 立たら む やうに て、 ふり あ ふげば 雲のお こる か VJ 見 まか ふ。 飽田路 より は、 こ 

すき 

、を さして 一 一本 招の K な V」 ぞい ふめる 。石の も VJ にさ 、 ゃかの堂ぁ..^ て、藥師ぶちをま つ 

れ り。 , 

さ、 れ 石の 八 千世 を 杉の うれ 越て それ VJ いわほの すかた 高 けん。 

かくてはるくVJ分出て、申斗ならん早瀨野村に來て、か.C^っ る 衣 返し 休ら ひ、 今し はし VJ 

; こ 

て 出て 喜 助な VJ を經 て、 腹切 石 も 見過て、 ひき 石の くさむらよ,.^ 坂 を 弓手に はる/. \»VJ の ほ 

ればヽ さ、 やかの いわや *ド- のうちに ヽ おしら かみ を 祭.. > たる。 比 咩斯良 VJ いふに や。 この あ 

たりの 移 託 巫女の、 もの いのりして ける 神に こそ まし ませ。 遠方に、 嶋田邑 の をば さつ ふり 

山、 北山 な V」 のこ どくに 見やられ た り 坂お -o- はて、 六 把 川 を 渡り 白 河 を涉て 、毓石 の う ま 

やに くれば 日 はぐれた.. その 石に しりうた げして、 

あな し { ほし あらす はこ 、 にさ はいしの 宋 にも 一 使ね なまし。 



かくて 此 あき 人の も VJ にや VJ つく。 

二十日。 晴 たる 日 一 ひらけに や VJ をた ちて、 めて に 數子嫁 VJ いふ を 近う 見やる。 か VJ の 子 を、 



岩 木 山 i;?! 望 



乳 井村 多!: 

天 王 堂 



や」 しの くれに 此 つかに そな ふ、 ある は 元三 日 VJ もい ふ。 さるた めし も、 今 はた へ になり 一 

行し どなん、 いかなる ゆへ にや。 八幡 琦、 蝦^ 槻な V」 見さく。 田 つらの 路を つた ひて 乳 =^1^ 

につく。 岩 木 山 を 木の あは ひ./^ に、 うみ 出る 9:4 のた、 すま ひ、 なへ てなら す。 た i へても : 

いは、、 珠流 川の 國吉 原な ビ のうま やちの あた. ^より、. つち 兑 たら < 不; 一の 而 影に、 つゆこ 

ヾ」 ならす。 この頃 植 渡した る 千 町の 苗の ヽ靑く VJi:^ し。 殘 なう 一::: にし るく、 にの 

ほ. て、 . 一 

見る 人 も ふじに たく へ て いはき 山ウ つして 田 干の うらめ つらし く。 一 

や はら 多 門 天 王の 堂に まうて ぬ。 此堂 は、 むかし 阪 上田 村 K の 建^ ふ. こも、 承 W の 帝の、 

夷 しづ め 給 はんの 御 祈に 建 させ 給 ふた る V」 も 聞へ た. 00 さは か.^ 大 な.^ しいら かど もの、 一 

な ご りなう、 康永 一 一 年 四月 十八 日 に 火の か、.^ てうせ たる 灰 を かい あつ めて、: 火狗や VJ い ふ 

處 に、 堆を つ き 塔 i1? たて て 沙門 壟 VJ い ふ 承 靡 三年に、 くに のかみ::; 5^ の 公 今の や: は „ 

給 ふ VJ なん。 洪鐘は 正德九 年に、 三^ 六 千 五 百 六十 九 人か孔 方の もから もて、 くにの かみ. 1^:; 

き a つ 身 さき il」 まふ VJ 、よ i^o お nja^ お 畐 £.1: す 沙門 堂に 福 王 や! I- と ありし。 山の 彼 を^ 水と としの,' -ヽニ > i_ 

iu^ リ ぎさゼ すま? n こな/ 力 一 15:3パ、 なの ありけ る は、 堀 河-おの 御代に や^し.;.: にて や ど こ 力 木- 

の 色に かいなし たる 堂の 額め, 00 天狗 fi にの ほりて つ. ち を れ"、 .4.2 、斧-.:?、 ある は:: パ 石て ふ 一 

い レ< ま 

もの を 拾 ふ。 鈴 石 は、 委波通 保の たぐ ひに してち いさく、 から、 ffH てうす/、 して、 や ふ "やす 

粞 家の 山 さ< 



し。 村の はしに 乳 井 VJ て 泉 あ..^。 此 水の 、日に ふたたび 三た び、 色の 眞 白に 涌か ふる 事の あ 

bo そのころ は 水もう ち あふれて、 * もい ご甜 し。 乳の 病める 女、 はた 乳汁 yj ほしき 女 は、 

こ、 ろに いの-.^ い やま ひて 此 井の 水 をむ すび 飮 ぬれば、 誰もし るし 得さ る はなし ど、 釣瓶 提 

なから 女の 物語る。 

里の 子 を はく むいろ の紳 やすむ いつ る 乳の 井の ふかきめ くみ は。 

下の 町、 藥師堂 村に、 をた きの 神 S ある 下つ かたに、 いにし 曰 見し ふるき 碑の あた..^ は、 ふる 

寺の あどに して、 その 碑 も 乳 井大隅 守の 嫁し るし VJ ぞい へ る。 枝" 巴に やくし ふち あれ は、 村 

の 亦の 名に しかよ ぶ どか。 や はら 高 畑の 村に 來て沖 館の 村に 人る、 別府太 郞左衞 門の 館の 

跡 は SSf も i 靖 あ..、 外堀 、賜 出な VJ むかしの ま、 に 見やり-、 水 も 流た, -。 大 なる 槻の 

つか はらに 一 も VJ 生る その 木の 极にヽ なかち いはらみ 埋れ たる 蒐永 のい しふみ あり、 はた ヽ 

こ VJ ふる 碑 も 多し。 こ の槻のもビなるは、龍田太左衞門?」て世にすぐれし男のカ士の ぁ,.^ 

て、 わかお やの はか しるしに、 吾 力の ほ VJ を 末の世 まても 見す へ し, して、 山よ b おひ 來る墓 

石 人の かたる。 新館 を へて 松 江 VJ いふ 村の、 田の 巾に よこ ほる 小山 を 三た け VJ よべ bo 

松 山の 中に 堂 あ b ヽ此 堂の 內にヽ 雷: t の、 ふた さかに あまる を 立て、 觀世昔 ど あかめ まつる も 

あやし。 此 弓手の 澤に、 石腦 油の わきつ る 井の ふたつ まて あ b け ,0,、 この,:: 犬 水に 火 を はなて 



の 



山 



お 森、 笼森、 

劍森 



ぶ、 たちまちに 雨なん ふ,.^ く、、」 そい ふめる。 こ 、 に あぶらの, M あ h,- ど は、 aH, 一槽^の、 K 夕の 

みさかに しらせ 給 ふたる VJ いふ 物語て る をお も へ は、 みたけて ふ 山 は 、かねの みたけ を こ , 

み たけけ .、> 

にう つした らん どころ ど は、 まさに しられたり。 又 VJ へ ば、松山をさして御,s家^/かの、^^ 

じか. H をみ たけ ど は 申 ど い へ ...^0 平田淼 い ふ 村の 田の 屮に 、はもり、 はし も り、 つるぎ も 

bvj いへ る塚なん三、、」ころにぁ.^けり0 S 杜、 村 はしの 小 田の かたはらに、 その かたばかり 

あり、 その ゆへ を しら じ、/」。 むかし 鬼め りて ける をう ちた ひらげ、 その 鬼の かう バ をく だき 

樹を かいお-として 、それ を埋み 塚して ヽ今樹 盛り いふ VJO 鬼きりたる太刀は、、^^:にこめて:^ 

±i カ邊に 在, 5、 あしこ VJ をし へたる に、 田の あせつ た ひして, S 森に いたる" 而ぃ の る に、:^^ 

つか かい あはき、 かの 鬼の 齒てふ もの を 堀 あら はせば、 かなら や 雨 ふる リ このごろ あめ 山 

しさ に、 あはき た る を V」 いふ。 うち 見れば 牛の 齒 にこ、、」 なら やして、 い さ 、かたが ふように 

おも はれたり。 世に いふ 龍の 齒な V」 にても や あらん かヽ いくら どもな う^あ はきたり り ぶ 

田 村に なりて 田の 中 を 行 V」 てヽ 

殖 のこす 方 も あら 田の あせ つた ひ凉 しくな びく ill のた ま W0 

尾の 上 やかたに 出て 、くら /^-' になり て黑 石に つく。 



リ 



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山 




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丁. や -ぼ ヽ TT" 

、 i い' ふ J V め C 

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, I 广、 ん , 



蜂 雛う 忧そ 



(甲) 雌 (10 J 維の 蛇 石 は * 

みちの ベ の澤 水に なか 

ら はかくろ ひ、 なから 

は あら はれて ぁリ。 そ 

の 姿 は大湖 石に や X 似 

たリ。 



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1 ノっ f マ, SI 一 



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山 



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つ るぎ が; li な 

(甲) 劍箇岬 は (乙) 宿 河原の こなた に 在り。., 水 

に 臨て さかし き 岩 群 を は る 7/,^ と た ど る 事、 

善衞前 の棧の 高 岸を涉 るに 逾 へたり、 その あ 

やう さ、 いふ へ から じ。 (丙) 北山 (丁) 鞍 館 (戊) 

4 石 (己) 虹 貝な どの 屋 形く、 ある は (庚) 袴 

腰 山、 ふるたての (辛) 八幡の 社 ある あらまし 

を しるしぬ。 乂 

(以下 次 頁の 分-, -l^f 

弘 前より 砣か關 へ の 往復の (甲) 道し かり。 南 

に (乙) 小金 崎 (丙) 守 山な どの 村 あり、 觭石村 

ょリ 人る の (丁) 小徑 ぁリ。 三 ッ目內 とい ふ虔 

いっちない こづ やしん てん 

より 入 土內、 起 野 新田 を經て (戊、 一戸 潟と い ふ 

湖水の もとに 至る。 戸 潟の 名黑 石の 奧山 にも 

聞へ たり。 こ はもと、 十 和 田 をよ こな はりい 

ひて 南藏 法師の 亡靈 をう つし 齋る は、 みちの 

おく 毛布の 郡奧 端山に 在る、 十 曲の 潟 を はし 

めなる ベ し。 阡の (己) 茶 亭は鳙 石 村に たぐ ふ。 

又 (庚) 鮪 石は靑 色に して 其せ 一の 形せ り、 今 は 

三本 柳な どい ふ 名聞へ たり。 むかし 蜈 夷の 住 

たりし あたりと て堆 ぁリ、 (辛) 鰊 子 嫁と い ふ、 正月の 始め ごとに 近き 村の 人、 



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を vl- 酬、: tti. 



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IJ« 江 眞^ 集 第 六 



三%.ク>^;簏..?ヌぇれ , A 

^びて J§ 師 M レ t も〕 

十, s 營 t 丄 f , 

一 ゆ :ほ慶 1 -をソ 「7:^^.^ 



. :ま^ぁ^$ね,ゅ、,.っ f ,^ t 、> ざ 川 ど 7r 



n.Mt" しで や リ> 不 ^ 

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(甲 レ大鰐 組 早瀬 野 村、 紐と は莊 をい ふこ X ろ 

也。. (乙) 嶋田 山の を はさつ ぶ" (丙) おなし 山 

しゃ. ひぶ^ い 

の 高 根 を雲披 平と いふ。 (丁) 嶋田 t. (戊) をろ 

みや ざ 

ろ の 滞 C 己 J 鬼 河、 今う さ 川と い ふ 0(*!_<)材 木 守 

やかお 

りが さもら ひの 舍 (辛) あばら 山と いふ 入 も あ 

り、 まほ は 阿遮羅 山に して、 むかし、 いかめし 

き 不動明王の 堂 ありたり し を、 なかむ かし 子 

態 寺に-つつ せりと もい ふ。 



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江 tl; 澄 ^;!^ 第 六 



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許. -ニ天 9: い 



(甲) §21 の 滴 (乙〕 夏 越 

ひ 力 wi^ ふ 

へ の澤 (丙.) 光 眼 一 去 3 

虞 部と は、 まことによ 

げ なる を い ふなり C 大 

雪の 積り て、 嶺な とよ 

り 落 か 、る をマブ と 

ふ。 その マブ の 如く 

ぶい レ 

眞石 多く 魏 くして, 

を り 

太と てこ >t らの黃 金 を 

堀し よりお へ る 山の 名 

にして、 う ベ も 道奧山 

とい ヘリ。 此夏 越の 山 

路 はまこと に眞 木の 荒 

山に て、 杉 槍の み ひ レ 

とた て り 



K=3 江 US: 〈^集 六 



ズ调扇 *4<5? ハ 

,《销 A 似^ 

^^ss ? AT) リ 

さ % い.?、 奮 



(甲) 刀 利 爲秀. la と は 杉の 形 神 門に 似た 

るに あらず、 蕾き 群 杉の もとに 雞栖の 

あるより い ふ。 (KJ) 長 床 石 の こなた に 

在り、 こ 乂ょリ はしめ て 石の 塔の いた 

X き ぞ み ゆ る。 

(W 下 次お の 分 

石の 塔 を 俚 人 御 石と いひ 生 砂と いふ。 

石の 高 十 丈 斗、 周 園 十五 丈餘、 石の 面 巽 

にむ かふ。 小祠 あり、 藥師 佛を齋 ふ、 山 

紙の 剥 を 祭る ともい へり。 出 羽の^!^ 

田の 人 は、 此石 あるの あたり を さして 

二 本 椹の!^ とも はら い へ り。 



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家 
の 
山 




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(甲) 瞻 石の ほとり 

より 御窟に の ほ る 

內に (乙) 御白 神 を 

齋ふ。 



ゆ 




家 



山 



管 江 35!; 澄 雄 第 六 



(甲) 淤志羅 加 美のに しめ はし、 しず、 : 大勝 やう 

の ものに たぐ ふに や、 そのす がた の や 乂 似た 

り。 (乙, } 比 哮斯良 (丙) 馬 斯^ (丁) 鳥 所 良の 品 

あり。 谷 をへ だて- -生 ひむ かふ 桑の 木 を 伐り 

ち す ど 

て 陰陽 ふた はしら を 作り、 綿 もて 包み 帛 にて 

く >f り、 きぬき れ附て ひめかく して、 物の け 

な といの り、 -喪 の祌と い や ま ふ に 桑 もて 造る 

が ゆへ にや。 卷は やよひ 十六:;!、 移 託-小一 とて 

盲の かんなき、 左右の 手に 握て 膝の 上に うち 

おとらし 、のりと ごと をと な へ、 世の なかの な 

リは ひの よしあし をい ふ。 これ を、 おしら を 

保 呂久と いひ、 おしら あそびと も い へ リ。 ,u 

神と いふ 山 あり、 ^あり、 虚 くに 此名閗 へ 

たり。 湯 ,^1 乃 前 朝爾, 志 白 神 之お 浦, 森 乎 

こき-、. 5 よむ 

敢而榜 きと いふ 馱も閗 へ たり。 



うす 雲の まきに 明 石の 歌 末 遠き 嫩の 松に 

ひき わかれ はつ か 木た かき かげ を 見る ベ き。 

え もやらず、 いみし うなけば、 さり や、 あな 

くるしと おほして 氏 おも ひそめし ね も 深 

ければ 武隈の 松に 小 松の 千代 をなら へ ん。 

のどかに、 をと なぐさめ.^ さりけ るめ のと、 少 

將 とて、 あて はかなる 人 はかり 御 はかし、 あま 

かつやう の ものとりて、 のる 人た まひに よろ 

しき、 わが 人、 わら はな ど のせて 御 送りに 參ら 

すと ぞぁリ ける . 

仙 原抄、 尼兒は ほうこの やうなる もの 也。 諸 

事 凶事 を是 にお ほす るな り、 三 歳 まて 用る 也。 

西須 が說、 三 歳になる を 御幸の 時に 車に のせ 

らる X を、 あま かつと いふ。 又 ー說に 人形 也、 

三歲 まて 身に 添て 持 もの 也と い ふ。 

右 湖 月:^ 



家の 山 



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ク *^ や 、 



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天狗 臺の鈴 石 は、 ま はに の 色に して 内の むな 二 

しう して、 打 ふれば、 さ \ やかに ころくと 音. ご // 

一 * /、 

せリ。 凡、 太 乙餘糧 のた ぐ ひに してち いさく、 



生 駒 山、 ある は 金 暴 山に 出る のた ぐ ひに おな 

しから さるもの か。 hvl 

霄 斧 石 は 世に もて あそぶ ものに ことならし、 



その 色 ことにして つや X かにて れリ。 



$ 科 I agf ヱき : 翁處 r:^ 

»> 1 ^^^^^^^^ ^ 

.Id ケ vr -、 i ク ラ や- き 、つ ュ『 

お ソ. 歡 み-て 

怎?, も ^ MT ^ 

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嘉祥山 福 王 寺 は 鞍 .ii^ 寺 をう つし、 天狗 臺は 僧正 か 谷に な 

す ら ふ にや。 堂の 前より 出て 村 中に 往復す る小徑 ぁリ。 

m 比 沙門の 杜 至て、; € くして、 四方の 見や リ いとよし。 



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菅 江 眞澄集 第 六 



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月 三 二日 發 行 菅江眞 澄 集 第 六 

不許複製 (非 "5) 

麵鶴 5 秋 ま刊む 4: 

代 深、 ぼ 多. e 

印刷者 液 野 英太郞 

東.: MiB 物 町 •£! 紀:^ 町; 一:^ 地 

印刷所 85?印刷^^^<^.|歸町?股^ 



秋田縣 横手 町 

發行所 秋 田 叢書 刊行 <!= 

代表者 深 多 市 

扳枰 仙臺八 二 五 二-^ 




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