【11月9日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のラスベガス・レイダース(Las Vegas Raiders)は8日、2020年のドラフトで1巡目指名を受けたCBデイモン・アーネット(Damon Arnette)を放出した。理由については、同選手が銃を振り回して誰かを殺すと脅している動画が拡散されたためとしている。

 レイダースのゼネラルマネジャー(GM)を務めるマイク・メイヨック(Mike Mayock)氏は、アーネットが動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」で銃器を画面に向けている映像が確認されたことを受け、同選手の球団内での立場が擁護できなくなったとして「本日、われわれはデイモン・アーネットとの契約を解除した」と報道陣に明かした。

 また、同選手の放出はチームにとって「苦渋の決断」だったと強調しつつ、「デイモンが銃を手に人を殺すと脅している動画は容認できない。その内容は、わがチームの価値に反する受け入れられないものであり、オーナーのマーク・デービス(Mark Davis)氏もこのコミュニティーにおけるチームの振る舞い方とは違うと明言し、一貫して主張してきたことである」と語った。

「レイダースは、このような行為を許さない」

 2020年シーズンは7試合に先発した25歳のアーネットは、けがで10月から戦列を離れていた。

 レイダースはWRヘンリー・ラッグス3世(Henry Ruggs III)がラスベガス(Las Vegas)でDUI(飲酒または薬物使用時の運転)による死亡事故を起こし、前週に同選手との契約を打ち切ったばかり。今回の決断によって、レイダースは2020年のドラフト1巡目指名選手2人を放出する事態となった。(c)AFP