選手村、酒OKも「一人飲みで」 コンドームは帰国時に

斉藤佑介
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会組織委員会は20日、東京・晴海の選手村に入る世界各国・地域の選手らに対し、酒の持ち込みを原則として認めると発表した。ただし自室で一人で飲むことを求め、公共の場所や共有スペースで飲んだり、宴会を開いたりするのは禁止する方針だ。また、過去大会では選手村で配っていたコンドームは、従来とは別の形で選手らに提供する。

 組織委はこの日、選手村の全容を報道陣に公開した。公共や集団での「飲酒禁止」は、各国・地域の選手団を通じて注意喚起し、守らなかった場合の罰則も検討している。組織委は、「感染症対策のルール違反時の対応をまとめたプレーブックに準じて対応する」としている。

 また、五輪でのコンドーム配布はHIVやエイズ撲滅の啓発活動の一環で、組織委によると、1988年のソウル大会から配布が始まっているという。

 16年リオデジャネイロ大会でも選手村などに常設していたが、今大会では方針を転換し、帰国時に選手団を通じて配布することにした。12年ロンドン大会と同程度の約15万個用意するという。組織委は「アスリートは発信力があり、母国に持ち帰って啓発して頂くことが重要だが、趣旨や目的をしっかりと伝える必要がある」としている。斉藤佑介

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