週刊少年ジャンプの増刊号(しゅうかんしょうねんじゃんぷのぞうかんごう)では集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』およびその前身である『少年ジャンプ』の増刊号について述べる。
概要[]
『少年ジャンプ』の増刊号の発刊は早く、月2回刊であった同誌の間を埋めるために創刊翌年の1969年から発刊されている。その後『週刊少年ジャンプ (WJ) 』として同誌が週刊化されると、主に正月やお盆期間の空きを埋めるため、季刊として販売されるようになった。週刊化後も長い間、タイトルロゴが『少年ジャンプ』のままであり、1980年代中頃からは『週刊少年ジャンプ Spring (Summer, Autumn, Winter) Special』という名称で発売されていた。1996年末からは『赤マルジャンプ』に名称が統一され、その後2010年4月から『少年ジャンプNEXT!』に名称が変わる。現在、『WJ』が合併号になるゴールデンウィーク、お盆、年末年始の年三回に発行している。
新人作家の読切、本誌連載(過去の連載経験者含む)作家の読切や本誌連載漫画の4コマ漫画・ショートストーリー、本誌で連載が打ち切られた作品の完結編などで構成されている。季刊時代には、「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」が連載されており、好評を博した。通常の『週刊少年ジャンプ』が230円前後なのに対し発行部数、掲載数などのためか値が張っている(現在定価は420円)。
こうした季刊とその後継である『赤マル』以外にも単発・年刊・不定期刊などで発行される増刊号もあり、こうした増刊号にはそれぞれ独自の名称が付けられている。
過去の増刊号は『WJ』の通巻ナンバーにカウントされていたが、近年の増刊号ではカウントされていない。
季刊・『赤マル』・『NEXT!』以外の増刊号[]
単発・年刊・不定期刊などで発行された独自の名称を持つ増刊号。
- ジャンプノベル
- 週刊少年ジャンプ特別増刊として、1991年より1999年まで刊行された小説雑誌。『ジャンプ』作品のノベライズやジャンプ小説・ノンフィクション大賞の受賞作品が掲載されたほか、ジャンプ作家が挿絵を担当した小説も掲載・連載された。2002年には『読むジャンプ』として一度復活した。現在はジャンプ ジェイ ブックスに継承されている。
- 青マルジャンプ
- 2004年4月1日特別増刊号として発行。2004年2月26日発売。定価480円。表紙・巻頭特集は荒木飛呂彦。
- 「ジャンプの進化系増刊」と銘打ち、表紙には「REVOLUTION#BLUE」との表記があり、翌年から発行された『ジャンプ the REVOLUTION!』とはいくつかの共通点がある。特大ポスターを付けたり、ロングインタビューが掲載されたりと、従来のジャンプとは一線を画した誌面作りをしている。通常の漫画雑誌でよくある色付きの更紙を使わず、全ページ白色の更紙を使用している。
- ジャンプヒーローズ
- 2005年6月30日発売。正式名称は『週刊少年ジャンプ特別編集増刊 ジャンプヒーローズ』。当時のWJ連載漫画の番外編読み切りやゲーム原作漫画を収録し、子供向けを意識した作りとなっている。
- ジャンプ the REVOLUTION!
- 2005年と2006年の2回、秋期に発行された特別増刊号。正式名称はそれぞれ『週刊少年ジャンプ特別編集増刊 2005年11月1日増刊 ジャンプ the REVOLUTION!2005』・『週刊少年ジャンプ特別編集増刊 2006年11月1日増刊 ジャンプ the REVOLUTION!2006』である。
- 「ジャンプの進化型」と銘打ち、漫画だけに留まらず本誌やウェブサイトとの連動企画を盛り込んだ、実験的な雑誌である。
- 前年に発刊された『青マルジャンプ』とは白色の更紙の使用、「ジャンプの進化系」というキャッチ等共通する点が多い。
- 2005年版、2006年版ともに、表紙イラストを担当しているのは小畑健である。
- ゴー!ゴー!ジャンプ
- 『月刊少年ジャンプ (MJ) 』 との合同増刊号として2005年と2006年の12月に発行。『WJ』及び『MJ』の(現・旧)連載陣や新人の新作、特別編などを掲載している(特別編集増刊号)。
- 2006年1月26日号
- 2007年1月27日号
- GAG SPECIAL
- 最強ジャンプ
- 『Vジャンプ』 との合同増刊号として2010年12月3日に第1号、2011年4月11日に春号を発売。『Vジャンプ』との合同増刊号を発売をするのは約11年前の1999年12月に発売をした『eジャンプ』から約11年ぶりである。キャッチコピーは「最強キッズのための新雑誌!!」。表紙イラストは尾田栄一郎によるトニートニー・チョッパー。「ONE PIECE」、「NARUTO -ナルト-」、「家庭教師ヒットマンREBORN!」、「トリコ」などを原作とした幼年向けのギャグ漫画をメインとし、カード・ポスター・シールなど付録が多数ある。春号は当初4月1日発売予定であったが、東北地方太平洋沖地震の影響により延期した。付録に「最強ヒーロー大集合」DVDがある。
後に独立誌となったもの[]
『WJ』の増刊号として試験的に創刊され、後に正式に独立誌として改めて創刊された雑誌。この他、『ジャンプスクエア』の前身である『月刊少年ジャンプ』は『別冊少年ジャンプ』として始まり後に月刊化されたものである。
- スーパージャンプ
- 1986年から1988年にかけて『週刊少年ジャンプ特別編集増刊 スーパージャンプ』として発行。1988年11月号より月刊誌として独立。
- V JUMP
- 1992年から1993年にかけて『週刊少年ジャンプ特別編集増刊 V JUMP』として4冊が発行。その後月刊誌として独立し『Vジャンプ』となる。
関連項目[]
- フレッシュジャンプ
- 週刊ヤングジャンプ
外部リンク[]
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