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『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』劇場版アニメ『名探偵ホームズ』公開40周年記念上映 [映画]

『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』2024年、日本、1時間1分。を観た。

10年前、ハッタンタウンの大学の探偵同好会で知り合ったおしりたんていとスイセン。お互いの推理力を認め合い数々の事件を解決してきたがスイセンが突然姿を消す。そして現在、おしりたんていの元に見覚えの有る整った筆跡のメッセージが届く。

お子さまに大人気の謎解きアニメの劇場版。その謎解きの楽しさも有るが大人な内容でもあったと思う。
名探偵のキャラクターとしては多分シャーロック・ホームズからの影響が有るはずで、前作に登場したシリアーティはモリアーティ教授だし。シャーロック・ホームズは天才的な推理力を持っているのと同時に人間としてはかなりの変人であって、そういった所はシャーロック・ホームズだけに限らず名探偵と呼ばれるキャラクターに共通しているのかもしれない。おしりたんていはその変人である所も受け継いでいる。なので普通の人間、『おしりたんてい』の世界観の中で普通の人間が存在するのかは分からないが、いわゆる現実世界の普通の人間が送るであろう人並みの幸せとは無縁、全くの無ではないかもしれないがかなり縁は薄いのではないかと思う。そういう事が描かれていて、タイトルはスイセンからの視点での事だと思うと切なさもあるが作品としては基本的にギャグアニメでもあって、現在のおしりたんていの相棒のブラウンの面白さとかつての相棒のスイセンの切なさのバランスが上手くとれていた。お子さま向けのアニメと言えど大人な内容も含むのは今は子供たちは理解は出来ないかもしれないけど大人の世界や事情を知るのも大切なのかもしれない。

本作の前に『映画おしりたんてい なんでもかいけつ倶楽部 対 かいとうU』(10分)が上映される。前作の『シリアーティ』の時もそうだったけど同時上映作品の話がちゃんと繋がっていながらそれぞれが単独作品としても成立しているのがいいなと思う。



劇場版アニメ『名探偵ホームズ』公開40周年記念上映を観た。
宮崎駿演出話セレクションとして、
『劇場版名探偵ホームズ 青い紅玉(ルビー)の巻/海底の財宝の巻』(46分)
『劇場版名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件/ドーバー海峡の大空中戦!』(47分)の計4本。
前者は『風の谷のナウシカ』(1984年)、後者は『天空の城ラピュタ』(1986年)劇場公開時の併映作品。
詳しい事はウィキペディアに書いてあってこれまで知らなかった事も有った。完全に鵜呑みにしてはいけない事も有るのだろうけど。
1984年の時に著作権が切れたのでフリーに使えると思ったら第二次世界大戦の間国交が断絶していたのでその期間分だけ延長されていて、苦肉の策なのかシャーロック・ホームズとは全く別物の作品であるとしなければならなかったという事情は初めて知った。後に改めて正式に原作アーサー・コナン・ドイルがクレジットされシャーロック・ホームズの世界を犬世界に置き変えた作品という事にはなる。

最近になって、『この世界の片隅に』のヒット以降か、当時大学生であった片渕須直監督の脚本や一部のデザインが採用されていて、その功績が語られる様になった。でも宮崎駿監督が画コンテ切ってるし脚本がどれだけ原型を留めているのかは外部の者には分からない所ではある。
後にスタジオジブリ作品『魔女の宅急便』は当初片渕監督の監督作品としてスタートしたけど色々有って宮崎駿監督作品になったという事も有り、御二人の間では愛憎が絡まってんのかなあとか想像してしまう。
スタジオジブリ、宮崎駿監督の元では後進が育たなかったが、ジブリを去ってから頭角を現すケースが見られるのは、結局はスタジオジブリ=宮崎、高畑監督作品を発表する場であったという事なのかもしれない。

モリアーティ教授の声を担当した大塚周夫さんが最高だった。大塚周夫さんはいつでも最高だった。ブラック魔王、ねずみ男、海原雄山、ビッグマーフィーなど。
ギャグアニメの部分を担当しているのがモリアーティ教授と手下のトッドとスマイリーの悪者トリオ。その原型は『ハッスルパンチ』の悪者トリオに有るのではないだろうか。と『ハッスルパンチ』の動画を観た時に思った。https://youtu.be/S6OIgWJDin4?si=p6-hzZkJ7JX1GX5H


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