展覧会 志村信裕展 | はけの森美術館

花侵庵と現代作家:No.1 志村信裕

花侵庵と現代作家:No.1 志村信裕

  はけの森美術館の今秋の企画展は、いつもと少し違います。通常、企画展は美術館1階の展示室にて開催されますが、今回は美術館の裏庭にある茶室「花侵庵」をメイン会場に現代美術の作品を展示します。特設ページでは、本展を楽しむためのポイントをご紹介します。


作品紹介1

作品紹介1

 <花侵庵と現代作家>と題した本企画は、当館の裏手にひっそりと佇む茶室「花侵庵」を会場に、現代アーティストによる展覧会を開催するという新しい試みです。その第一弾となる本展では、アーティストの志村信裕による映像インスタレーションが茶室に展開します。「花侵庵」は洋画家・中村研一が戦後小金井に移り住み、自身のアトリエと主屋に次いで昭和35年(1960年)に建てたもので、アトリエ・主屋と同様、建築家の佐藤秀三による設計です。これまでも期間限定という形で茶室内を公開、ご紹介する機会はありましたが、今回は展覧会場、ひいては展示される作品を構成する重要な要素として「花侵庵」をご覧いただきます。「今」という時代を生き、創作活動を続ける志村の視点によって、中村研一の作った茶室空間はどのような変化がもたらされるのでしょうか。いつもとひと味違う「花侵庵」を体験してください。


作品紹介2

作品紹介2

  はけの森美術館では、現代美術を紹介する展覧会として2006年に「Art-full」展、2008年に「Art‐Full2」展、2014年に「タマのカーニヴァルはけの森」展を開催しました。本展は8年振りの現代アート展となります。今回は、志村信裕が“はけ”の自然と「花侵庵」を訪れて感じたことをもとに創り上げた茶室展示に加え、美術館2階のラウンジでは志村の近年の代表作《Nostalgia, Amnesia》をご覧いただきます。ドキュメンタリーの手法を用いた45分の映像作品です。「花侵庵」での作品展示と合わせて是非お楽しみください。