父島（小笠原）ガイド

座礁船を探索し、無人島へ上陸

東京のはるか1,000kmの南の海上に浮かぶ父島と、さらに50km離れた母島を中心とした島々からなる小笠原諸島。「ボニンブルー」と呼ばれる紺碧の海や、多くの固有種、動植物が生息する森は、世界自然遺産に登録されています。父島は、1～2日で見て回れる小さな島ですが、飽きることのない多様性に満ちており、東京の新たな魅力を発見できます。

行き方

父島へは、竹芝桟橋から出る「おがさわら丸」を利用するのが唯一の交通手段です。
シーズン中は3～4日に1回就航しますが、それ以外はほぼ1週間に1便です。所要時間は24時間。

大神山公園からの素晴らしい眺め

「大神山公園」は島の北部にあり、なだらかな起伏の緑の丘陵地と、その先に「大神山神社」を望むことができます。背景には深い緑の丘、濃い青い海と真っ白な砂浜が広がる、絶好のフォトスポットです。「二見港」周辺には、島の飲食店や居酒屋のほとんどが集まっており、ウミガメ料理をはじめとする島の郷土料理が味わえます。

趣の異なる小さなビーチが点在

父島にはさまざまなビーチがあり、どれも少しずつ趣が異なります。「小港海岸」は島最長のビーチで、遠浅の海は海水浴にぴったり。「宮之浜」のビーチはシュノーケリングに最適で、「初寝浦」のビーチは、ジャングルのような森を抜ける70分のハイキングコースの折り返し地点になっています。

ダイビングで座礁船を探索

「境浦」の海岸には、座礁した貨物船「濱江丸」が残っています。ダイビングやシュノーケリングができる方は、透明な青い海に飛び込んでみましょう。この船を住処にするアオウミガメが出迎えてくれるかもしれません。

自然いっぱいの無人島へ行く

父島の南西１キロメートルの沖に浮かぶ小さな島「南島」は、希少な動植物の宝庫です。自然環境の保全のため、行ける人数が1日わずか100人に限られ、東京都自然ガイドの同行が必要です。白い砂浜にいるアオウミガメや、断崖の岩場に生息する海鳥を探してみましょう。