恒常性維持のためのホルモン分泌調節機構|ホルモンとは|患者さまへ|東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科

患者さまへ

恒常性維持のためのホルモン分泌調節機構

体の状態を一定に保つ(恒常性維持)ためにホルモン分泌は巧妙にコントロールされています。ホルモンが分泌されて効果を発揮すると、この変化はホルモン分泌を抑制する方向に作用します。これがネガティブフィードバック機構といいます。甲状腺ホルモン(T4、T3)を例にあげると(上図)甲状腺ホルモンが多くなるとネガティブフイードバック機構により、TRH、TSHの分泌が抑制され甲状腺ホルモンの分泌を減少させ一定に保つように働いています。ホルモンはいつも一定の濃度に保たれるものばかりでなく、リズムをもって分泌されるものもあります。たとえば、コルチゾールのように一日のうち朝高く夜低いという変動(日内変動)するものや、成長ホルモンのように睡眠時に増加するものがあります。