ふわふわで純白の雪を見たとき、思わず童心にかえって、口に入れたくなってしまう衝動に駆られたことはありませんか? でも、その行動には、実は意外なリスクが…。

そこで本記事では、雪を食べることの衛生上の問題や考えられる副作」を専門家が解説。子育て中の人は、子どもが雪を食べようとしないように注意を!


【INDEX】

  • 雪には何が含まれているの?
  • 雪を食べることによるリスク

雪には何が含まれているの?

まずは、「アメリカ海洋大気庁」の気象学者を務めるマリー・フェアバンクスさんに雪の成分について解説してもらいましょう。

「地球の表面から蒸発した水分によって、雪は作られます。ただし、雪には川や湖、海の水分が含まれているうえ、ホコリやバクテリア、エアロゾル粒子、汚染物質が混じっていることもあるので、口にするのは危険です」

雪を食べることによるリスク

雪に含まれている成分以外にも、口にするべきではない理由が…。

雪を食べることに対しての「安全ガイドライン」が存在するわけではありませんが、アメリカ疾病予防管理センターの「冬を安全に過ごすガイドライン」には、「雪を食べると体温が下がるため食べないこと」と明示されています。

どうしても食べたくなってしまったときは、その量に要注意! 過剰な量を食べてしまうと、お腹を壊したり、嘔吐や下痢を招いたり、最悪の場合、菌によるお感染症に発展すると、「New Jersey Poison Information and Education System」のダイアン・カレロ教授は警告しています。

一方で、米ボルチモア州にある「Mercy Medical Center」のスーザン・ベッサー医師によれば、雪の食べすぎが原因で病気になったというケースは過去に報告されていないんだそう。

いずれにせよ、雪を食べることにはメリットがないよう…。どうしても雪を食べたいと思う人は、かき氷で我慢することが賢明かも!

※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARI

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