山口茜 (バドミントン選手)

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山口茜
2015年インドネシア・オープンでの山口茜
基本情報
生年月日 (1997-06-06) 1997年6月6日(26歳)
性別 女性
国籍 日本の旗 日本
出身地 福井県
身長 156㎝[1]
体重 55㎏
選手情報
利き腕
種目 女子シングルス
主な戦績
世界ランク(最高) 1位
経歴
所属 再春館製薬所
獲得メダル
女子バドミントン
世界選手権
2021 ウエルバ 女子シングルス
2022 東京 女子シングルス
2018 南京 女子シングルス
スディルマンカップ
2015 東莞 混合団体
2017 ゴールドコースト 混合団体
2019 南寧 混合団体
2021 ヴァンター 混合団体
2023 蘇州市 混合団体
ユーバー杯
2014 ニューデリー 女子団体
2016 崑山 女子団体
2018 バンコク 女子団体
2020 オーフス 女子団体
2022 バンコク 女子団体
アジア大会
2014 仁川 女子団体
2018 ジャカルタ 女子シングルス
2018 ジャカルタ 女子団体
アジア選手権
2017 武漢 女子シングルス
2019 武漢 女子シングルス
2022 マニラ 女子シングルス
2023 ドバイ 女子シングルス
アジア混合団体選手権
2017 ホーチミン 混合団体
アジア団体選手権
2018 アロースター 女子団体
2020 マニラ 女子団体
東アジア競技大会
2013 天津 女子シングルス
2013 天津 女子団体
ユースオリンピック
2014 南京 女子シングルス
世界ジュニア選手権
2012 千葉 女子シングルス
2012 千葉 混合団体
2013 バンコク 女子シングルス
2014 アロースター 女子シングルス
2014 アロースター 混合団体
アジアユースオリンピック
2013 南京 混合ダブルス
アジアジュニア選手権
2012 金泉 混合団体
2012 金泉 女子シングルス
2013 コタキナバル 混合団体
2014 台北 女子シングルス
2014 台北 混合団体

山口 茜(やまぐち あかね、1997年6月6日 - )は、日本の女子バドミントン選手。福井県出身。BWF世界ランキング最高位は1位(2018年4月19日初到達)。

人物

勝山市立平泉寺小学校[2]勝山市立勝山南部中学校[3]福井県立勝山高等学校[4]

3歳で初めてラケットを握り[1]、中学3年生時の2012年アジアユースU19バドミントン選手権大会団体戦で金メダルを獲得した。千葉ポートアリーナで開催された世界ジュニアバドミントン選手権大会の女子シングルスと混合団体戦で銀メダルを獲得している。同年12月の全日本総合バドミントン選手権大会では史上初めて中学生で初戦を突破、12月20日に史上最年少でバドミントン日本代表に選出された[5]

高校

高校進学後、1年生時の2013年8月に全国高等学校総合体育大会バドミントン競技大会(インターハイ)女子シングルスで優勝[1]中国南京市で開催された第2回アジアユースゲームズでは古賀穂福島県立富岡高等学校)とペアを組んで混合ダブルスで金メダルを獲得した[6]

9月のヨネックスオープンジャパン開催時は世界ランキング145位で予選から出場し、本戦2回戦で世界選手権銅メダリストのシンドゥ・プサルラインド)、準決勝で前年度優勝者の戴資穎台湾)を破って決勝に進出。決勝戦では打田しづか日本ユニシス)に2-0(21-15,21-19)で勝利して、同大会の全種目を通じて日本人初の優勝を達成。16歳3カ月16日でのBWFスーパーシリーズ制覇は史上最年少記録[7]

11月にバンコクで開催された世界ジュニア選手権シングルスでは2年連続で決勝に進出し、大堀彩との日本人対決を制して金メダルを獲得。12月の全日本総合バドミントン選手権大会では史上最年少優勝を狙ったが準決勝で廣瀬栄理子ヨネックス)に敗れた。2014年2月16から23日にかけて台湾台北市で行われたアジアユースU19選手権大会において、女子個人決勝戦で中国代表選手を2-0のストレートで破り、本大会で個人として初優勝を果たした。前年の大堀彩に続き、日本人で同種目を制したのは二人目。3月20から24日に長野県で行われた平成25年度第42回全国高等学校選抜バドミントン大会ではシングルス優勝、ダブルスでは3位に入賞した。

高校2年に進級後、4月7日から18日にマレーシアで開催された2014年世界ジュニア選手権でシングルス2連覇を達成。8月1から6日に千葉県で行われたインターハイでは、シングルスで2連覇、団体とダブルスでベスト4入りを果たした。8月16日に開幕した第2回ユースオリンピックの開会式で日本選手団の旗手を務め[8]、女子シングルスで準優勝を果たした[9]。11月にはBWFスーパーシリーズプレミアの中国オープンで準優勝。12月の全日本総合選手権大会では前回大会優勝の三谷美菜津を2-0で破って初優勝を果たした。17歳6か月での初優勝は大会史上2番目に若い記録である。12月、UAEのドバイで開催されたBWFスーパーシリーズファイナルに出場し、1次リーグ戦で王儀涵ラチャノック・インタノン戴資穎に3連勝し1位で準決勝に進出。準決勝では成池鉉に敗れて3位となった。

高校3年生時は8月の世界選手権を辞退して同時期に行われたインターハイを優先、シングルスで史上初の3連覇を達成、ダブルスは準優勝、団体で3位となった[10]

社会人

高校卒業後、進学はせず再春館製薬所に入社することになった[4]

2018年4月19日発表の世界ランキングで1位に浮上。シングルスの日本選手が世界1位になるのは男女を通じて初めて[11]

2021年7月開催の東京オリンピックは準々決勝でシンドゥ・プサルラに敗れた。

主な成績

  • 2012年
    • 全国中学校大会 WS 優勝
  • 2013年
    • ヨネックスジャパンオープン WS 優勝
    • インターハイ WS 優勝
    • 世界ジュニア選手権 WS 優勝
  • 2014年
    • インターハイ WS 優勝(2連覇)
    • 世界ジュニア選手権 WS 優勝 (2連覇)
    • 全日本総合バドミントン選手権 WS 初優勝
  • 2015年
    • インターハイ WS 優勝(3連覇)
    • 全国高校選抜 WD 優勝
    • ヨネックスジャパンオープン WS 準優勝
    • 韓国オープン WS 3位
    • ビットブルガ‐オープン WS 優勝
    • 全日本総合バドミントン選手権 WS 3位
  • 2016年
    • ドイツオープン WS 3位
    • シンガポールオープン WS 3位
    • リオオリンピック WS ベスト8
    • 全日本社会人選手権 WD 3位
    • ヨネックスジャパンオープン WS 3位
    • 韓国オープン WS 優勝
    • デンマークオープン WS 優勝
    • 全日本総合バドミントン選手権 WS 準優勝
  • 2017年
    • ドイツオープン WS 優勝
    • 全英オープン WS 3位
    • インドオープン WS 3位
    • オーストラリアオープン WS 準優勝
    • アジア選手権 WS 準優勝
    • 韓国オープン WS 3位
    • デンマークオープン WS 準優勝
    • フランスオープン WS 準優勝
    • 中国オープン WS 優勝
    • 全日本総合バドミントン選手権 WS 優勝(2回目)
    • スパーシリーズファイナルズ WS 初優勝
  • 2018年
    • マレーシアマスターズ WS 3位
  • 2022年
  • 2023年

TV出演等

脚注

  1. ^ a b c 【バドミントン】16歳・山口茜が初V! 打田との日本人対決制す スポーツ報知 2013年9月22日閲覧
  2. ^ 福井テレビ偉大な先輩を身近に  山口茜選手の小学生時代展【勝山・平泉寺小学校】」『FNNプライムオンライン』フジニュースネットワーク、2021年7月15日。2021年7月17日閲覧。
  3. ^ HOT話題」『広報かつやま』第684巻、勝山市、2011年11月10日、14頁。 
  4. ^ a b 山口茜うっすら化粧し実業団決意 再春館製薬所が新入団発表」『福井新聞』、2015年10月7日。2021年7月18日閲覧。オリジナルの2016年10月19日時点におけるアーカイブ。
  5. ^ バドミントン日本代表山口茜に聞く 地元勝山から世界を狙う 福井新聞 2013年5月16日閲覧
  6. ^ 第2回アジアユースゲームズ 日本バドミントン協会公式サイト
  7. ^ 16歳山口茜 最年少V!日本勢初頂点も「私なんかでいいのかな」 スポーツニッポン 2013年9月23日配信・閲覧
  8. ^ ユース五輪、中国・南京で開幕 バドミントン山口が旗手 朝日新聞デジタル 2014年8月16日 オリジナルの2014年8月17日時点でのアーカイブ。
  9. ^ 朝日新聞 2014年8月23日朝刊14版 19面
  10. ^ 山口茜 史上初女子シングルス3連覇!団体3位、ダブルス2位」『スポーツニッポン』、2015年8月11日。2021年7月18日閲覧。オリジナルの2016年8月17日時点におけるアーカイブ。
  11. ^ バドミントン女子シングルス・山口 世界ランキング1位 東京新聞 2018年4月18日配信 オリジナルの2018年4月18日時点でのアーカイブ。

外部リンク