中部・彰化県で大規模抗体検査 陽性率極めて低く「市中は安全」/台湾 | 社会 | 中央社フォーカス台湾

中部・彰化県で大規模抗体検査 陽性率極めて低く「市中は安全」/台湾

【社会】 2020/08/27 14:06 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大規模な抗体検査の結果について説明する彰化県衛生局の葉局長

大規模な抗体検査の結果について説明する彰化県衛生局の葉局長

(台北中央社)中部・彰化県が台湾大公共衛生学部などと協力して実施した大規模な抗体検査の初期段階の結果が27日、公表された。明らかにされたのは感染のリスクが高いと考えられるグループの結果についてで、被験者4841人のうち、抗体を持っていたのはわずか4人で、陽性率は極めて低いことが分かり、市中は安全だとされた。

同県衛生局は今年6月、感染の実態を調べることなどを目的に県民への抗体検査の実施を発表。感染のピークだった2~3月に高いリスクにさらされた人々を対象とし、感染者との接触があった人や海外からの帰国者、医療従事者などが含まれた。この結果、陽性率は0.083%で、一般市民間の感染リスクはこれよりさらに低いと予想されると説明した。

台湾で最初の新型コロナによる死者が出た彰化。初の感染源不明のケースでもあった。同局の葉彦伯局長はこれに言及し、彰化が安全なら台湾全土が安全だといえるとの考えを示した。

また過去に感染が確認された18人について、全員の体内にウイルスを攻撃する「中和抗体」が認められた。感染から数カ月経過しても抗体が存在していたことになり、葉局長はワクチンの開発にとっては朗報だと述べた。

感染対策を担当する中央感染症指揮センターは大規模な検査には否定的な姿勢を示してきたため、同県とは立場を異にしていた。この日の結果公表には同センターの荘人祥報道官が同席し、大規模な検査についてはこれまで賛否が分かれていたと言及。台湾が正確を期して構築した防疫システムの穴が一体、どれだけ大きいのか、今回の結果で分かればと語った。

(陳偉婷、陳至中/編集:楊千慧)