福智山

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福智山
遠賀川河川敷より福智山系を臨む。最も高い山が福智山。
遠賀川河川敷より福智山系を臨む。最も高い山が福智山。
遠賀川河川敷と福智山系
右側の最も高いのが福智山
標高 900.6 m
所在地 日本の旗 日本
福岡県北九州市小倉南区
直方市田川郡福智町
位置 北緯33度44分31.9秒 東経130度48分14.0秒 / 北緯33.742194度 東経130.803889度 / 33.742194; 130.803889座標: 北緯33度44分31.9秒 東経130度48分14.0秒 / 北緯33.742194度 東経130.803889度 / 33.742194; 130.803889
山系 福智山地
福智山の位置(日本内)
福智山
福智山の位置
プロジェクト 山
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福智山(ふくちやま、ふくちさん)は福岡県北九州市小倉南区直方市田川郡福智町に跨る標高900.6m[1]である。

概要[編集]

福智山は福岡県北部に位置する山で、北九州市、直方市、福智町の最高峰である。九州百名山のひとつ[1]に数えられ、福智山周辺は平尾台皿倉山同様に北九州国定公園に含まれている。

2006年に麓の方城町赤池町金田町が合併して誕生した「福智町」の名前は、福智山に因んで名付けられた。その秀麗な姿から「筑豊の盟主」と謳われ、多くの人々に親しまれている[2]。福智山を水源とする福智川(後述の福地川とは別)は上野峡を形成し、白糸の滝といった名所がある[3]

山腹に広がる豊かな森林は、直方市を流れる福地川(前述の福智川とは別)の水源林として古くから維持されており、日本の水源の森百選にも選ばれている[4]

付近には九州自動車道福智山トンネル金剛山トンネルが貫いている。

かつて山頂付近はスキー場として紹介されていた[広報 1]

筑豊側では「ふくちやま」、北九州側では「ふくちさん」と呼ぶ人が多い。

見所[編集]

虎尾桜[編集]

福智山中腹(標高400メートル地点)にある推定樹齢600年、高さ23メートルのエドヒガンの桜[5]。虎の尾を思わせるような枝の伸び方が名前の由来とされ、福岡県内では最古かつ最大の桜である[5]

上野登山口から徒歩で20分 - 30分[広報 2]。見頃は3月下旬から4月上旬頃。

福智山ろく花公園[編集]

直方市永満寺にある花公園。詳細は福智山ろく花公園の記事を参照。

脚注[編集]

  1. ^ a b 福智山”. 山と渓谷社 ヤマケイオンライン. 2016年11月26日閲覧。
  2. ^ 福岡山の会「九州の山歩き 北部編」海鳥社,2013年より
  3. ^ 『角川日本地名大辞典 40 福岡県』92ページ。
  4. ^ 水源の森百選”. 日本百選 都道府県別データベース. 2016年11月26日閲覧。
  5. ^ a b “下草刈り:虎尾桜の足元、奇麗に 福智山中腹で住民ら”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2016年3月14日). https://mainichi.jp/articles/20160314/ddl/k40/040/371000c 2019年9月7日閲覧。 

広報・プレスリリースなど一次資料

  1. ^ 直方市勢要覧 昭和28年版 (1953)、直方市戸籍課統計係 編、直方市発行、P79 「第14編 名所,旧跡」、「ウィンター・スポーツの王座であるスキー場は直方駅の東方4キロ福智山の頂上にある。複雑なるスロープと単純なるスロープと両方を有しているのが特長とされ、専門家は九州第一の大スキー場と激賞して居る。」
  2. ^ 「福智町観光パンフレット 福智町のお散歩手帖」福智町役場

参考文献[編集]