真夏の香港旅行記(August/2019)|Aoi Okumura |note
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真夏の香港旅行記(August/2019)

Aoi Okumura


コロナによる新しい生活スタイルが始まって、もう1年が経つ。

できなくなったことが増えた一方で、新しい日々の楽しみ方も覚えた。ただこれだけは何物にも変えがたい…というものが1つある。それは、海外旅行!

海外旅行が年に1〜2回の楽しみっていう人も多いかもしれない。私ももれなくその1人。特に今くらいの、暖かい季節の始まりを感じる時は「あぁ、そろそろ旅行に行きたい…!」という気持ちがうずき出す。

今回はそんな気持ちを昇華させるために、2019年の夏に行った旅行を振り返ってみる。


行き先は、香港。
まだ記憶に新しい、香港のデモがちょうど激化してきた頃。


私は留学時代のイギリス人の友人、Emilyと現地で落ち合う約束をしていたので、数ヶ月前からフライトを確保していた。

彼女は中国・北京での2ヶ月間のインターンが終了したところで、イギリスへの帰路に向かう前に、北京と日本の中間地点である香港で会おう、ということになったのだ。

ニュースでデモ隊の動向を気にしつつも、1年ぶりの再開を棒に振るなんてできない!と思い、私たちはそれぞれ香港に向かう飛行機に飛び乗った。

・・・・・

[香港旅行記 Vol.1]


人生初の香港に、無事到着!🇭🇰

行きのフライトが香港国際空港に降り立ってすぐ、危機的な空腹感に襲われたので、ターミナル1にある「PRET」というcafeでクロワッサンとエスプレッソラテをゲット。


ラテについてきたこれ、実は紙ストロー!
初めてだったので少し感動。(2019年当時は、紙ストローがまだ日本で普及していなかった)

使ってみた感想、意外と問題なく飲める。
ただ長時間飲んでると口元の部分が少しふやけるかなぁ。

今過剰なプラスチック消費量が世界的に問題になってるけど、日本ではまだまだ対応が遅れてるし意識も低いなと感じた、、、。

でも日本でも出来ることはあるよね!
私もカフェに行ってコーヒーを飲む時は、マグで注文するようにしている。

例えばスターバックス。
店内で飲む時は、注文する時に「マグでお願いします」っていうとマグでドリンクを提供してくれる。

他のコーヒーチェーン店やカフェでも、言ってみると意外とマグで提供してくれることもあるから、試す価値あり!

小さな発見から学ぶことがたくさん。

ちなみに、「PRET」はイギリス発祥の人気チェーンカフェだそう☕️
かつて香港がイギリス領だった名残りを感じさせるね。

[香港旅行記 Vol.2]


8月の半ばという、デモがかなり激しい時期に来てしまった私たち。

デモ隊が空港を占拠して閉鎖されたのが、出発の2日前だったりで、実際に香港に入国できるかどうかも危うかったな〜。
日本のメディアでは、激しいデモの様子が報道されてたから観光なんかできるかな?って心配もありつつ…。

でも実際現地ではほとんど影響がなくて、拍子抜け。ほとんどの人はいつも通りの日常を送ってるように見えたかも。メディアからの情報は、あくまでも切り取られた一部の事実で、偏ってるんだとあらためて気付かされたなぁ。

一方で、4日間の滞在中2回デモに遭遇した。
そのうちの1つはほんっとうにピースフルなものだった。
夜道をキャンドルを持った100人くらいの人が、整列して、歌を歌って歩道を歩くだけ🕯


彼らなりに平和的に声をあげる方法を模索してるんだよね、きっと。でもそういう様子は、あまりメディアで大々的には報じられない。

セントラル駅までいく途中にこんなビラがたくさん貼ってあった。これを貼った人たちは、ビラをどんな思いで、どういう意図を込めて作ったんだろう…。

でも次の日の朝に同じ場所を通ったら、全部のビラが剥がされてた。彼らの声が封じこめられるところを目の当たりにした気がする。。。

それでもきっと、彼らは貼り続けるんだろうな。


[香港旅行記 Vol.3]

今日はケーブルカーに乗って、ビクトリアピークへ。

香港の街にそびえ立つビル群を、丘の上から一望できるという人気な観光スポットのひとつ。

昼は、空と海をわかつように佇む対岸の島「カウロン島(九龍島)」までしっかり見ることができるし、島の向こう側にある山々も霞んで映る。

夜は、なんといっても100万ドルの夜景と称される景色が楽しめる!毎晩カウロン島を正面にライトアップショーが催されるんだけど、時間が被ったらそれを裏側から見れるっていうのがまた面白いかも。

私たちは昼だけ見るつもりだったけど、カフェで話し込んでたら時間があっという間に経っててちゃっかり夜景まで見ちゃった!
15:00〜18:00くらいを狙って滞在すれば、昼の景色も夜景も両方見れそう。

ビクトリアピークにはレストラン・カフェ・ショップなどが入った施設があるから、時間を持てあます心配も必要ないかも。

暇つぶしがてらに立ち寄ったお店で見つけた、フェイクブランドの数々が面白かったので思わず写真撮っちゃった(笑)

✖️ZAYA ⇨ ⭕️ZARA

✖️Aone Studics ⇨ ⭕️Acne Studios

もうね、あっぱれです。
もはやフェイクの名前をどうやって考えてるのか、そのプロセスが気になってる。。。

[香港旅行記 Vol.4]

香港には、世界一と言われるほど大きい仏像がある。
ランタオ島(大嶼島)の青々とした山の上にそびえ立つ、天壇大仏。
鎌倉のものよりも、ずっとずっと大きい。

8月の灼熱の太陽の下、数百段はあろうかという階段を登って、やっとのことで大仏に辿り着いた。大仏の下にある赤い扉を開けると、中には何台もの扇風機がブンブンと唸っている。部屋の壁面には、この大仏が完成するまでの歴史が記されており、当時の写真や資料も一緒に展示されていた。

Emilyと私は「有名どころだけ観光するんじゃつまんないよね」というノリで、天壇大仏からバスで1時間ほどの漁村へ向かうことに。

バスの座席に座った瞬間、気だるい暑さにクーラーの冷気が心地よく、強烈な睡魔に襲われた。いつの間にか寝落ちしていると、タイオー(大澳)と呼ばれる村に到着。

村に足を踏み入れた瞬間、強烈な魚介類の匂いが鼻をつく。
メインの通りにはずらっと出店が並んでおり、どの店も乾物・干物・乾物・果物などをいっしょくたに店頭に並べ、声を上げながら売り捌いている。

私たちは特に買い物することもなく、見物しながら歩いて回った。何より滅茶苦茶に暑くて、食欲も何も湧いてこない。。。

帰りのバスを確認すると、まだ1時間弱もある。
こんな炎天下の中どう過ごそうかと思いあぐねていると、200mほどの細長い橋がかかっているのが見えた。向こう岸には何があるんだろう?という好奇心に駆られて渡ってみると、そこは何てことのない住宅地。に、牛がいた。

ちょっとはしゃぎすぎたのか、帰りのバスからフェリーに乗り継いだ時にはプチ熱中症状態。生まれて初めてのキツさに焦りつつ、ペットボトルの水とEmilyが持っていたソルトクラッカーに救われた。

真夏のアウトドアに、水と塩分は欠かせないね。

[香港旅行記 Vol.5]



最後の晩餐。
これまで私たちはろくに香港料理を食べてなかった(!)こともあって、なにかしら中華系を食べておこうということに。

ネットで探して見つけた中華麺のお店に来た。
最近オープンしたお店らしく、店内は若い顧客が多い印象。壁には見たこともない漢字が額縁に収まって飾ってあるのが目に入った。

何でも世界で2番目(?)に画数が多い漢字らしい。

この漢字、「びゃん」と読むんだとか。私たちが食べたのはこの漢字を2つ並べて「びゃんびゃん麺」という料理名のもの。
突っ込みたくなるような名前だけど、これがとっても美味しいんだ!

もともとアジア料理が好きで、アメリカではPanda Expressに大喜びしていたEmilyもこの表情ですっかり満足そう。(笑)

この店では、麺の上の好きなトッピングを選んで注文するスタイル。
彼女は餃子を、私は豚の角煮のようなものをチョイスしてみた。

こんなに美味しいなら初日から来ればよかった.....!
と思っても後の祭り。ご飯を食べたら、あとは明日のフライトに備えてホテルで休むだけ。

心もお腹もしっかり満たされた〜。

・・・・・

この時から、海外旅行もEmilyとの再開もお預け状態。。。

でもこうやって振り返ると忘れかけていた記憶が蘇る。
そう思うと、やっぱり経験って良いなぁって実感するかもしれない。

物を買っても、喜びが長く続くことは少ない。
経験を買うと、それが記憶となり思い出となり、いつでも取り出して楽しむことができる。経験から何か学ぶことができれば、それが自分の血肉となる。

海外旅行に限らず、これからも経験には積極的に投資していこう!
そしてそこからいろんなことを吸収して、こうやって発信に繋げていけたら最高。


さて、次はどんなことを経験しようかな?

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