地域の魅力的な観光情報をJNTOのオウンドメディアで発信 ~Japan's Local Treasures~(2022年度地域情報発信事業の取組)|地域の皆様へのお知らせ|JNTO(日本政府観光局)
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地域の魅力的な観光情報をJNTOのオウンドメディアで発信 ~Japan's Local Treasures~(2022年度地域情報発信事業の取組)

地域の魅力的な観光情報をJNTOのオウンドメディアで発信 ~Japan's Local Treasures~(2022年度地域情報発信事業の取組)

地域の魅力的な観光情報をJNTOのオウンドメディアで発信 ~Japan's Local Treasures~(2022年度地域情報発信事業の取組)

JNTOでは、全国のDMO・自治体の皆様から寄せられた地域の観光情報を、外国人旅行者向け公式グローバルサイト内の特設ページ「Japan’s Local Treasures」において発信する地域情報発信事業を行っています。2020年度に開始した本事業について、どんな人に見られているか、どんな記事がよく見られているかといった掲載コンテンツからみる傾向などをご紹介します。

地域情報発信事業とは

地域情報発信事業は、日本を旅先として認知している個人旅行層に対し、全国の自治体やDMOから日本の地域の魅力的な情報を記事や画像・動画の形で収集し、JNTOのオウンドメディア(外国人旅行者向け公式グローバルサイト内の特設ページ「Japan's Local Treasures」)において、英語にて一元的に発信する事業です。本事業は、JNTOの情報発信力を地域の皆様に活かしていただき、地域の情報を海外に効果的に発信する後押しをするため、2020年度に開始しました。2022年度末までに掲載した記事コンテンツは約560件となっています。

本事業の特徴としては、応募団体にご準備いただいた英語原稿を掲載するため、地域の方々の目線で紹介する記事内容を掲載することにあります。また、入稿いただいた英語記事テキスト・画像は、事務局にて外国人目線でのネイティブチェックを行いますので、外国人旅行者にとってより魅力的な内容を掲載することができ、紹介記事のクオリティを一定程度担保することができます。更に詳細な情報を提供する地域の皆様が運営するWEBサイトのリンクも掲載しており、地域から海外への効果的な情報発信のひとつとしてご活用いただいています。

 

2021年度・2022年度応募・掲載コンテンツの状況

2021年度は、掲載時期の季節ごとに3回に分けて募集を実施。全国の自治体・DMO延べ344団体から寄せられた604件の応募の中から240件を選定し、画像・動画を含む記事を公開しました。2021年度からは、地域のインバウンド戦略にあった魅力的な観光情報記事の掲載・発信ができるよう、地域の魅力を知りつくした広域連携DMOの一部にも、コンテンツ選定にご協力いただきました。

また、記事公開にあわせて、Japan's Local Treasures公式Twitterでの投稿による拡散とJapan's Local Treasuresへの誘引のためのオンライン広告を実施しました。また、反応がよい一部コンテンツについてはJNTO公式アプリ「Japan Official Travel App」にも掲載しました。

 

2022年度は、「ニューオープン・イベント等の新しい情報」、「⽇本の季節感が伝わる情報」、「人気スポットを目新しい切り口で伝える情報」の3つの募集テーマを設定し、2回に分けて募集を実施。全国の自治体・DMO延べ251団体から寄せられた593件の応募の中から240件を選定し、画像・動画を含む記事を公開しました。さらに2022年度は、特設ページ「Japan's Local Treasures 」に掲載するだけでなく、掲載コンテンツの一部を海外メディア向けに発信しているJNTOニュースレターでも紹介し、海外事務所のSNSアカウント(Facebook等)での投稿も実施しました。

 

掲載コンテンツのアクセス状況からみる傾向

掲載コンテンツのアクセス状況から見えてきた傾向をご紹介します。本事業を開始した2020年度は、インパクトがある美しい景色の画像が使われている記事の閲覧数が比較的多い傾向にありましたが、最近ではインパクトがある景色に加え、その地域・時期しか体験できない特徴的な観光コンテンツ記事の閲覧数が多い傾向にあります。

【左】「Nijigen no Mori Theme Park」(2021年12月17日公開)   【右】「Tateya 'Snow Walls'」(2022年4月28日公開)

【左】「Misogi purification ritual」(2021年7月30日公開)   【右】「Festival of the Lights in Osaka」(2022年10月31日公開 )

 

Japan's Local Treasuresページにどのような経路からアクセスされて閲覧されているか見てみると、検索エンジンからの流入である「Organic Search」が最多でした。その他にも、URLの直接入力やブックマークなどからの「Direct」、サイトページへの誘引を目的としたweb広告からの「Display」、他のホームページなどのリンクからの「Referral」など、様々な流入経路から閲覧されていることがわかります(図1参照)。特に、「Organic Search」は、閲覧数自体が前年と比較して5倍近く増加しており、2022年の水際対策緩和以降の訪日意欲の増加により、検索からの閲覧数が増えていると考えられます。

【左】​「Japan's Local Treasures」ページへの流入経路(2022年)  【右】   ​流入経路別の新規閲覧者数(上段:2022年、下段2021年)
        

 

検索からの流入においては、検索キーワードが重要なポイントになります。検索エンジンにおいて特定のキーワードで検索した際に、上位に表示されることでそのサイトページへの流入数増加につながります。閲覧数が多い記事として「Nijigen no Mori Theme Park」は公開から1年以上経過している記事ですが、現在でも継続的に閲覧されており、閲覧数の6割程度が「Organic Search」からの流入です。その際の検索キーワードを見てみると、施設名の「nijigen no Mori Theme Park」以外に「anime theme park」等がありました。こうしたキーワードを効果的に記事内に入れ込んだことで、検索の際に上位に表示され、この記事への流入につながっていると考えられます。

通常、閲覧数は記事の公開直後や広告・キャンペーン等の実施時期に増加しますが、恒常的に流入を増やすための対応・効果は中長期に渡るため、継続することが重要です。JNTOでは、検索エンジンで上位に表示されるようなSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策を行っております。公開済の記事についても、サイト流入数の向上につながるよう対策していきます。

 

今後に向けて

2022年10月の本格的なインバウンド再開以降、全国各地で訪日外国人旅行者が増加しています。2023年度は、実際に地域に訪問する外国人旅行者へより正確な情報を提供できるよう、施設の営業状況などの掲載情報の更新を予定しています。そして、掲載情報をより多くの外国人旅行者に閲覧いただけるよう、WEBサイトページの改善と発信力強化に取り組み、JNTOの他事業でも積極的に紹介していきます。また、応募団体からは「ネイティブチェックは助かった」「今後もぜひ参加したい」というお声をいただいており、応募団体を対象としたアンケートからは、次回の参加を希望するという回答が97%、本事業に対する地域の方々の期待を感じています。より多くの地域の方々にご参加いただけるよう、本事業の成果を地域にフィードバックするとともに、事務局体制の改善も図っていきます。

2023年度も、引き続き全国各地のまだ知られていないような新しい情報・魅力的な情報を募集・掲載予定ですので、ぜひご協力いただきますようお願いいたします。