倫敦の人狼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
倫敦の人狼
Werewolf of London
監督 スチュアート・ウォーカー
脚本 ジョン・コルトン
ハーヴェイ・ゲイツ
音楽 カール・ハヨス
撮影 チャールズ・J・スチューマー
公開 アメリカ合衆国の旗 1935年5月13日
上映時間 75分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 フランケンシュタインの花嫁
次作 大鴉
テンプレートを表示

倫敦の人狼』(Werewolf of London)は、ユニバーサル映画が製作し、1935年5月13日に公開したアメリカ映画。白黒、75分。

概要[編集]

本作はヘンリー・ハルが主演の 「狼男映画」であり、当時のハリウッドのメインストリームのうち、現存する作品の中で最も古い狼男映画とされている(フィルムが現存していないものを含めると、1913年の『The Werewolf』が最も古い)。

「狼男」の特殊メイクは、『フランケンシュタイン』(1931年)などで知られるジャック・ピアス英語版が担当。当初ピアスが施そうとしたメーキャップは、「表情をわかりにくくすべき」という少数派の意見を取り入れたため没になった。(ただし、その案は後に『狼男』へ流用された)。「狼男」役のヘンリー・ハルが最初のメーキャップに不満があったために変更されたとも言われ、その理由にも諸説ある。一説によると、ハルが最初のメーキャップは時間がかかりすぎることに不満があったのだという[1]。別の説によると、ハルは最初のメーキャップはあまりに動物的すぎるとしてカール・レムリ・Jrに直訴し、メーキャップを変えさせたのだという[2]。 本作における狼男のメーキャップは、ピアスがのちに『狼男』で施したものと似ているが、映画史の専門家は『倫敦の人狼』のほうがおぞましいと考えている。

狼男の吠え声は本物のオオカミの鳴き声と、主演のヘンリー・ハルの叫び声を混ぜるという、あまり使われていない方法だった。冒頭文における村人の会話はチベット語とされているが、実際は広東語だった。

あらすじ[編集]

英国の著名な植物学者・グレンドン博士は、"狼憑き"という奇病の治療薬である"狼草"を求めて、チベット高原までやってきた。雇った労働者や助手までもがおびえて消極的になる中、グレンドン博士はついに"狼草"を見つけ出すも、一匹の狼に噛まれてしまう。

帰国後、グレンドン博士が主催する植物展覧会に、ヨガミ博士という謎めいたアジア人学者が来訪した。ロンドンに"狼憑き"の患者がいると言って"狼草"を手に入れようとしたこの男は、グレンドン博士を襲った狼そのものだった。

グレンドン博士は"狼憑き"の症状が出て正気を保てなくなり、自宅を去って貧民窟を転々としながら研究室の"狼草"が咲くときを待っていた。 "狼草"が咲きだしたとき、グレンドン博士は研究所に侵入してきたヨガミ博士と鉢合わせ、殺し合いになった。ヨガミ博士を殺した直後、グレンドン博士は"狼憑き"について調べていたフォーサイス大佐によって射殺され、"狼憑き"から解放された。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替(テレビ版[3]/DVD版)

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Weaver, Tom; Brunas, Michael; Brunas, John (2007). Universal Horrors: The Studio's Classic Films, 1931-1946. McFarland. p. 137. ISBN 978-0-7864-2974-5 
  2. ^ Neibaur, James L. (2017). The Monster Movies of Universal Studios. Rowman & Littlefield. p. 46 
  3. ^ 初回放送1964年3月5日 NETショック!
  4. ^ George Plasketes (June 15, 2016). The Secret Inspiration Behind Warren Zevon’s ‘Werewolves of London’, Medium.com, accessed 30 July 2018

外部リンク[編集]