自己理解を深める道具としての映画|中田雅之|(株)SURGING代表取締役
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自己理解を深める道具としての映画

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令和6年4月26日 今日もクルクル通信2076号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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『メメント』を見ました。これは、2000年に公開された、クリストファー・ノーラン監督の作品です。クリストファー・ノーランといえば、アカデミー賞最多7部門受賞した『オッペンハイマー』が絶賛公開されていますよね。

『オッペンハイマー』を見て、「やっぱり、この監督すげえ」と思っていたところに、なんと『メメント』が一週間だけリバイバル上映!これは見に行かないわけにはいきません!
友人の映画監督から、「えっ、まだ見てないの?何度もおススメしているじゃん!」と言われ続けてきた作品でしたので。

「いやいや、アマプラで見れるしょ!?」ってツッコミを頂きそうなのですが、「映画は映画館で観たい」と思ってしまっておりまして。良い作品ならなおさら。ちなみに、『目黒シネマ』のスケジュールは頻繁にチェックしていますw

それはさておき。凄い映画でした。超絶おススメ。映画を見て、鳥肌が立ったのは久しぶりでした。
やっぱり、プロが勧めるものは間違いありませんね。蛇の道は蛇。ちなみに、この作品は、「アメリカ国立フィルム登録簿」に登録されています。これはアメリカの「国立フィルム保存委員会」が半永久的な保存を推奨している映画・動画作品のリストで、2000年以降に公開された作品だと、10本もありません。
『ロード・オブ・ザ・リング』『ブロークバック・マウンテン』『ウォーリー』『アイアンマン』『ダークナイト』など名だたる作品のみ。
ここに、2つの作品を送り込んでいるクリストファー・ノーラン。この事実もまた如何に彼がすごいか?を物語っています。

以下、若干のネタバレが含まれますので、興味を持たれた方は、今すぐこれを閉じて、早速見てください!wそして、見終わってから、ググって、考察や解説を読んで、唸って下さい。読むと、理解が深まり、「もう一度見たい!」って思ってしまうこと間違いなし。

ざっくり、この作品は、
愛妻が殺されたショックで10分前の記憶を失ってしまう男の話です。
それが、過去がモノクロ。現在がカラー。入れ子で物語が展開されて行きます。(この手法は『オッペンハイマー』でも使われていましたね)
でも、最初はその構造も理解できず、ひたすら混乱していました。解説サイトを見てみると、この構成も、
10分前の記憶を失う人の感覚を、見ている人にも味わってもらうように演出しているとか。いやー、凄すぎる。

これまで、『インターステラー』『テネット』他、彼の作品はほぼ全てを見てきましたが、この作品を見て、彼の大きなテーマの一つが「時間」あるいは「時空」ということが分かりました。そして、それが分かり、今まで以上に彼のファンになってしまいました。全作品見るぞ!
でも、それ以上に分かったことは、
私自身が一貫性のある人に惹かれる
ということ。
どうやら、ずっと同じテーマを追っているとか、同じことをやり続けている人に魅力に感じてしまうようです、私。

それにしても、完全なるネタバレになりますが、あのモノクロと、カラーがシンクロした瞬間は、鳥肌が立ちました。いやー、もう一度見たい。

物語に触れる価値は、自分は何が好きなのか?どんなものに惹かれるのか?が分かること。
自己理解を深める道具でもある
と言うことも出来そうです。
これだから、映画も止められない。いやー、したいことだらけで、本当に時間が足りないw
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【今日のうねり】
物語は、自己理解を深める道具でもある。
だから、触れたら触れた分だけ、自分のことが分かるようになる。
沢山触れるべし。

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