(注:全58曲のトラック・リストは、サーチを「デジタル・ミュージック」に切り替えてから、“very thought of you carmen mcrae”で検索すると出てきます。)
◆ C.McRae(vo)
w.Various Orchestras cond. by Jack Pleis,Frank Hunter,Ralph Burns,Belford Hendricks etc…
【Rec.mid 1950s 〜 early 1960s】
♪色々と言いたいことも無いではないが、まずは若き日のカーメンの(これまでは無視され続けてきた) Decca や Kapp 期のシングル盤を、これだけ纏まった形でリリースしてくれたことを素直に喜びたいと思う。
♪ただなぁ―やっぱ Jasmine はツメが甘いっつーか…原盤ナンバーはもとより、録音日やリリース・デイトなど、データの類いは一切ない。あとはジャケもイマイチかな??カーメンはなかゝの美女なわけだし、よりフォトジェニックなスナップだって沢山ある筈なのだが。
♪でもまぁざっくりとだが伴奏者等の記載はあるし、音質もさほど悪くない。それに何より初CD化、いやアナログ時代を含めても初の復刻という貴重なトラックが相当数混ざっているようなので、やはり彼女の熱心なファンなら一度は聴いておきたいもの。
♪内容的には玉石混淆というか―むろん若々しいカーメンの伸びやかな唄声は概して好調なのだが、バッキングのほうがね…ことに B.ヘンドリクスのやつとかは、ダイナの「縁は異なもの」ふうな超ポップなアレンジで、知的なカーメンにはそぐわなさ過ぎ!!あと『トーチ』他のアルバムに収録済みの楽曲も意外と多い。ただ Mercury へのレアな吹き込みを始め、初めて耳にするような掘り出し物(?)も少なくない印象―あとはご自身の耳でお確かめ下さい!!