ジャッキー・ブラウン

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ジャッキー・ブラウン
Jackie Brown
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
製作 ローレンス・ベンダー
製作総指揮 リチャード・N・グラッドスタイン
エルモア・レナード
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
出演者 パム・グリア
サミュエル・L・ジャクソン
ロバート・フォスター
ロバート・デ・ニーロ
ブリジット・フォンダ
マイケル・キートン
撮影 ギレルモ・ナヴァロ
編集 サリー・メンケ
配給 アメリカ合衆国の旗 ミラマックス
日本の旗 松竹富士
公開 アメリカ合衆国の旗 1997年12月25日
日本の旗 1998年4月25日
上映時間 154分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $12,000,000[1]
興行収入 $72,673,162[2]
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ジャッキー・ブラウン』(原題:Jackie Brown)は、1997年制作のアメリカ映画エルモア・レナードの小説『ラム・パンチ英語版』をベースに、クエンティン・タランティーノが監督・脚本した犯罪サスペンス。『コフィー』や『フォクシー・ブラウン英語版』など70年代ブラックスプロイテーションのスターであるパム・グリアが主演。

あらすじ[編集]

メキシコ航空会社に勤める中年スチュワーデスのジャッキーは、生活苦のため裏では武器商人オデールの運び屋をやっていた。ある時、ジャッキーはオデールを追っていたATF捜査官のレイに逮捕されてしまう。レイからオデール逮捕に協力するよう持ち掛けられるジャッキーだったが取引には応じないまま保釈される。

人生半ばを過ぎ、現在の生活に限界を感じていたジャッキーは、親しくなった保釈屋のマックスと共にすべてを清算する一攫千金の計画を実行する。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

備考[編集]

  • 主演のパム・グリアは監督から『パルプ・フィクション』のジョディ役で依頼があったが身長の問題があり断念した。しかしタランティーノはどうしてもグリアに自身の映画に出てもらいたく本作の執筆となった[3]
  • 原作のジャッキーはジャッキー・バークという名の白人である。
  • タランティーノがジャッキー・ブラウンの留守番電話の声としてカメオ出演している。
  • 映画のポスターは『フォクシー・ブラウン』のパロディ
  • ジャッキーの購入したスーツは『パルプ・フィクション』でミアの着ていたスーツと同じもの。これは後に『キル・ビル』でエル・ドライバーが着ている。
  • ジャッキーの車は『パルプ・フィクション』でブルース・ウィリスが乗っていたものと同じ車(ホンダ・シビック)。タランティーノがシビックに乗っていたことがあるらしく、彼の作品にはシビックが出ることが多い。
  • 作中でメラニーとルイスがテレビで観ている映画は『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』(1974年、主演:ピーター・フォンダ)と『マッド・ドッグ/ファイアー・ガンを持つ豚ども』(1977年、主演:ヘルムート・バーガー)である。
  • メインテーマであるボビー・ウーマックの「110番街交差点」(Across 110th Street)は、同名のブラックスプロイテーション(英語版)のメインテーマ曲を採用している[4]
  • マイケル・キートンは1998年公開の『アウト・オブ・サイト』に同じレイ・ニコレット役で出演している。

受賞/ノミネート[編集]

受賞
ノミネート

脚注[編集]

  1. ^ Jackie Brown (1997)”. Box Office Mojo. 2009年10月4日閲覧。
  2. ^ Jackie Brown Box Office Data”. 2009年10月4日閲覧。
  3. ^ 松竹株式会社事業部「ジャッキー・ブラウン」プログラム、1998年4月25日発行、p.7
  4. ^ キネマ旬報増刊5月10日号フィルムメーカーズ[3]クエンティン・タランティーノ、1998年5月10日号、p.148-149
  5. ^ “ロバート・フォスターさん死去、「ジャッキー・ブラウン」など出演”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2019年10月13日). https://web.archive.org/web/20191013000359/https://www.sanspo.com/geino/news/20191013/geo19101305000006-n1.html 2021年10月12日閲覧。 

外部リンク[編集]