別の方も書かれていますが、そのお話は浅田次郎氏の小説「壬生義士伝」で書かれた創作物語です。斎藤が左利き、御陵衛士と薩摩のつながり、等々は、全て浅田次郎氏が考えたフィクションなんですね。ご本人も仰っています。
それを「商業タレント歴史家」の本郷和人氏が、テレビで嬉しそうに語っていたことから世間に広まった感じですね。ちなみに本郷氏は本説では何の根拠も示されておらず、何となくそう思う、とビックリ仰天の理由を述べられていました。苦笑
あとトンデモ説を広める研究者の根拠として、殺害者が 左利き=斎藤一 というのがあります。これ根拠は掛け軸の1点の血痕のみなんです。別に龍馬の額のキズを検視したわけでもなんでもない。血痕1点の根拠で「左利き」を語れるのは無理があります。
某県警の検視官に言わせると、「こじつけ」もここまでくると笑けてくる、刀を振れば血痕なんて色んな位置から飛んでくる、またあの血痕では左利きかどうかは絶対に断定できない、と苦笑されていました。
色んな説にロマンを持たれるのは良いのですが、この坂本龍馬・中岡慎太郎殺害事件の実行者は、京都見廻組です。多くの史料から疑いの無いような事実として認知されています。謎でもなんでもないんです。
他の実行犯説を唱えるのは、その方が書籍も売れるしテレビの視聴率も上がるからです。商業系のなんちゃって研究者、視聴率至上主義のテレビマンたちによって、常に語られるトンデモ説と断定して構わないでしょう。
百歩譲って、かろうじて謎なのは黒幕(殺害指令者)でしょうか。こちらを色々研究されるのであれば、それは非常に有意な活動かと思います。ちなみに私は、松平容保・松平定敬・京都見廻組の単独(職務執行)のいずれかだと思っています。
ご質問の内容に対して夢のない書き込みで申し訳ありません。
ご理解いただければ幸いです。