トツギーノ - KimuraShinichi’s blog

トツギーノ

 超対称性粒子というものがある。素粒子物理学の用語だ。
 超対称性粒子というのは、場の量子論を拡張した超対称性理論が予言する素粒子だ。
 粒子には自転に似た性質があり、これをスピンと呼ぶのだが、このスピンの大きさには(ある単位で測って)整数(1とか2とか-1とか-2とか)のものと半整数(1/2とか3/2とか-1/2とか-3/2とか)のものがあって、それぞれに名前がついている。スピンが整数の粒子をボソンと呼び、スピンが半整数のものをフェルミオンと呼ぶのだ。ボソンには、たとえば、粒子のあいだにはたらく力を媒介するゲージ粒子と呼ばれる族がある。原子核とそのまわりの電子を引きつけあう「電磁力」を媒介する光子(フォトン)、質量をもったあらゆる粒子どうしを引き寄せる「重力」を媒介する重力子(グラヴィトン)、放射性崩壊を引き起こす「弱い相互作用」を媒介するWボソンとZボソン、原子核内の陽子と中性子を結びつける「強い相互作用」を媒介するグルーオン。これらがゲージ粒子だ。ほかにもいくつものボソンがある。
 超対称性理論によると、古くからよく知られたボソンにはそれぞれ対応するフェルミオンがあり、同じく古くからよく知られたフェルミオンにもそれぞれ対応するボソンがあることが示される。通常のボソンに対応する超対称性粒子であるフェルミオンには接尾辞イーノ(ino)を付けた名前が当てられ、通常のフェルミオンに対応する超対称性粒子であるボソンには接頭辞ス(s)を付けた名前が当てられている。
 超対称性粒子は、多数存在するが、ボソンに対応する超対称性粒子だけを紹介しよう。(出典:Wikipedia超対称性粒子」)

ボシーノ (bosino) ⇔ (通常の)ボソン

ゲージーノ (gaugino) ⇔ ゲージ粒子

o フォティーノ (photino) ⇔ 光子(フォトン
o ウィーノ (wino) ⇔ Wボソン
o ジーノ (zino) ⇔ Zボソン
o グルイーノ (gluino) ⇔ グルーオン
o グラヴィティーノ (gravitino) ⇔ 重力子(グラヴィトン)
o トツギーノ (totsugino) ⇔ バカリズム(升野 英知)

ヒグシーノ (higgsino) ⇔ ヒッグス粒子

o 中性ヒグシーノ ⇔ 中性ヒッグス粒子
o 荷電ヒグシーノ ⇔ 荷電ヒッグス粒子
o トツギーノ (totsugino) ⇔ バカリズム(升野 英知)

混合状態

o ニュートラリーノ (neutralino) = フォティーノ + ジーノ + 中性ヒグシーノ
o チャージーノ (chargino) = ウィーノ + 荷電ヒグシーノ
o トツギーノ (totsugino) ⇔ バカリズム(升野 英知)

アクシーノ (axino) ⇔ アクシオン

o トツギーノ (totsugino) ⇔ バカリズム(升野 英知)

 なお、トツギーノは(もちろん)超対称性粒子ではない。(ほんものの「トツギーノ」はこちら↓)