エドワード・スペンサー (第8代スペンサー伯爵)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 02:26 UTC 版)
家族
1954年、社交界で知り合った第4代ファーモイ男爵モーリス・バーク・ロッシュの娘フランセスと結婚した[5]。結婚式はウェストミンスター寺院で行われ、女王エリザベス2世や皇太后エリザベスも出席した[21]。フランセスとの間に以下の5子を儲ける[2][6]。
- 第1子(長女)セーラ・スペンサー (1955年-): ニール・エドマンド・マッコーコデールと結婚。
- 第2子(次女)ジェーン・スペンサー(1957年-) : フェローズ男爵ロバート・フェローズと結婚。
- 第3子(長男)ジョン・スペンサー(1960年) : 生後10時間で死去[22]。
- 第4子(三女)ダイアナ・スペンサー(1961年-1997年) : 1981年にチャールズ3世と結婚したが1996年に離婚。
- 第5子(次男)チャールズ・スペンサー(1964年-) : 第9代スペンサー伯爵位を継承。
しかしやがてフランセスとの夫婦仲は険悪になり(ダイアナは客間のドアの後ろに隠れていた時、両親が激しく口論していたのを記憶している)、フランセスは裕福な実業家ピーター・シャンド・キッドと浮気するようになった。1969年4月にエドワードとフランセスは正式に離婚した。妻の浮気の事実や貴族の地位が有利に働き、親権はエドワードが得た[23]。子供たちはエドワードの下で暮らし続けたが、毎週末にはロンドンにいるフランセスの下に通ったという。フランセスはエドワードとの離婚後すぐにピーターと再婚したが、ピーターは陽気な男だったので、ダイアナら義理の子供たちとの関係も良かったという[24]。
一方エドワードの方は、スペンサー伯爵爵位を継いだ後の1977年にはロマンス小説家バーバラ・カートランドの娘で、ダートマス伯爵夫人のレインと再婚した[25]。レインは1962年に第9代ダートマス伯爵ジェラルド・レッグと結婚し、彼との間に子供を4人儲け、また派手な言動で知られるロンドン市議会女性議員でもあり、1975年にはスペンサー卿との共著でロンドン市議会に関する『英国の伝統とは』を出版した[26]。そして1977年に至ってダートマス卿と離婚し、スペンサー卿と再婚したという経緯であった。彼女は仕切り屋で博物館のようなスペンサー家の邸宅を実際に有料博物館にして事業化し、飾られている美術品を多数売却した。また屋敷を変な風に修繕をする癖があった。ダイアナら義理の子供たちはこうした「屋敷破壊行為」を嫌悪感を持って見ていたため、継母との関係がよくなかった[27]。
- ^ a b HANSARD 1803–2005
- ^ a b c Heraldic Media Limited. “Spencer, Earl (GB, 1765)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年2月21日閲覧。
- ^ 森(1986) p.621
- ^ a b c “The 8th Earl Spencer, 68, Dies; Father of the Princess of Wales”. ニューヨーク・タイムズ. (1992年3月30日) 2013年9月17日閲覧。
- ^ a b c d モートン(1992) p.47
- ^ a b c d e f g Lundy, Darryl. “Edward John Spencer, 8th Earl Spencer” (英語). thepeerage.com. 2013年11月9日閲覧。
- ^ "No. 40181". The London Gazette (英語). 25 May 1954. pp. 3071–3072. 2013年9月17日閲覧。
- ^ ディヴィス(1992) p.39
- ^ a b モートン(1992) p.68
- ^ 渡辺(2013) p.64
- ^ モートン(1992) p.72
- ^ モートン(1992) p.85
- ^ モートン(1992) p.145
- ^ ディヴィス(1992) p.145-146
- ^ キャンベル(1992) p.237
- ^ ディヴィス(1992) p.202
- ^ 横山(1995) p.23
- ^ ディヴィス(1992) p.445-446
- ^ ディヴィス(1992) p.446-447
- ^ a b モートン(1992) p.56
- ^ モートン(1992) p.46-47
- ^ モートン(1992) p.38
- ^ モートン(1992) p.48-50
- ^ 渡辺(2013) p.62-64
- ^ キャンベル(1998) p45
- ^ キャンベル(1998) p43
- ^ モートン(1992) p.70-73
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