ソフトバンクは12球団最遅35試合目で10敗 救援陣は20イニング連続無失点と鉄壁 首位の原動力に― スポニチ Sponichi Annex 野球

ソフトバンクは12球団最遅35試合目で10敗 救援陣は20イニング連続無失点と鉄壁 首位の原動力に

[ 2024年5月15日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―4楽天 ( 2024年5月14日    楽天モバイル )

<楽・ソ>ソフトバンク・小久保監督(撮影・篠原 岳夫)
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 首位・ソフトバンクは14日、楽天に1―4で敗れた。連勝が5で止まり、12球団で最も遅い35試合目での10敗目となった。打線が元気なく10日ぶりの黒星を喫したが、投手陣は安定したパフォーマンスを披露。特に救援陣は鉄壁だ。登板間隔が空いた長谷川威展投手(24)、又吉克樹投手(33)、津森宥紀投手(26)が計2イニングをピシャリと抑え、リリーフ陣は20イニング連続無失点。救援防御率1・79で首位の原動力になっている。

 前回対戦でKOした楽天先発・ポンセに打線が封じられた。1点止まりで連勝は5で止まった。それでも小休止ともいえる黒星。今季35試合目でようやくの10敗目だ。

 小久保監督は「負けるにしても2―4、3―4くらいの展開にはできた試合だったなと。同じ負けでもそういう振り返りはしますけどね」と淡々と話した。0―4の5回に三森の右前適時打で1点を返したが、なおも続いた好機で柳田らが凡退。指揮官は「(2点目が入れば)もうちょっとプレッシャーがかかったでしょうけどね」と振り返り、「勝ちゲームだと勝ちパターンの投手は投げるが、それ以外の投手は空いてしまう。負けましたけど有効的に使えたと捉えましょう」と締めくくった。

 終盤2イニングは登板間隔の空いていた長谷川、又吉、津森がきっちりと無失点に抑えて盤石ぶりをアピールした。これで救援陣は5日の西武戦から20イニング連続無失点。今季トータルの防御率は1・79でチームを支えている。

 オスナ、松本裕、藤井の勝ちパターンだけではない。その位置をうかがう投手陣も安定した投球を続けているからこその数字でもある。小久保監督も「目標としてそのポジション(勝ちパターン)でというのもあると思う。競争意識を含めてうまく回っている」と手応えを口にしている。

 長いシーズンを見据えれば、これほど頼もしいことはない。倉野投手コーチは「みんな投げたい、投げたいと思っている。誰に任せても大丈夫だという信頼を得ている投手ばかり。本当はもう少し投げられればいいんでしょうけど、そこはうれしい悩み。いつか苦しくなる時も来ると思う。そこへの備えをどれだけできるかだと思っている」と話した。

 強力打線や先発投手陣の充実はもちろんながら、ブルペン全体が安定した投球で勝ちを積み重ねている小久保ホークス。2位・日本ハムに3・5ゲーム差に迫られたものの、慌てることなく足元を見据えて戦っていく。 (木下 大一)

 《球団で最遅10敗目は65年南海の66試合目》
 ○…ソフトバンクは今季35試合目で両リーグ最も遅い10敗に到達。10敗目が35試合以降になるのは、89年の球団福岡移転後は16年=36試合目に次いで2例目。ダイエーは例がなく、南海を含めると8例目。球団で最も遅い10敗目は65年7月15日、南海の66試合目だった。

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