「日韓併合」をめぐる「2つの短歌」 | ヒデタカ・ダ・タカサキの日記 - 楽天ブログ

ヒデタカ・ダ・タカサキの日記

ヒデタカ・ダ・タカサキの日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

2008.05.26
XML
カテゴリ:雑学
 1910年8月29日。
 500年も続いた「李氏朝鮮」が崩壊して、現在の韓国と北朝鮮が「大日本帝国」の一部になりました。
 注 日韓併合条約はその1週間前に締結されたのですが、一般的には公布された8月29日を「併合」の日としています。
 なお断りのない限り、以下に言う「朝鮮」とは朝鮮半島全般のことです。
 この日韓併合条約が発表されると、朝鮮では大地をたたいて泣く人々が多くいました。
 しかし日本では「国威発揚」のときとばかりにちょうちん行列や花電車が出ていたのです。
 
 さて、「日韓併合」に関しては有名な2つの短歌があるので、今回はそれを取り上げようと思います。
 
 小早川 加藤小西が 世にあらば 今宵の月をいかに見るらむ
 これは、初代朝鮮総督であった寺内正毅が「朝鮮併合」の成功を祝う宴会で詠んだ短歌です。
 「朝鮮併合の夢半ばにして挫折した武将ー小早川秀秋、加藤清正、小西行長ーの3人がいたら、今夜の月をどのように見るだろうか」という意味で、豊臣秀吉の大業を成し遂げた寺内の嬉しい気持ちを読んでいます。
 ちなみに1910年8月29日は、月齢11でした。
 満月に近い月が、朝鮮の夜空を照らしていたのです。

 地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつつ 秋風を聴く
 日本国内の祝賀ムードの中で、状況を冷静に見た人も少数派ながらいました。
 そのうちの1人が、上の短歌を詠んだ石川啄木です。
 「日本に併合されて消滅した朝鮮国の悲哀」を、墨を塗りながら聴いた秋風に重ねた短歌だと言われています。
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.05.28 00:07:52



© Rakuten Group, Inc.