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カテゴリ:雑学
1910年8月29日。
500年も続いた「李氏朝鮮」が崩壊して、現在の韓国と北朝鮮が「大日本帝国」の一部になりました。 注 日韓併合条約はその1週間前に締結されたのですが、一般的には公布された8月29日を「併合」の日としています。 なお断りのない限り、以下に言う「朝鮮」とは朝鮮半島全般のことです。 この日韓併合条約が発表されると、朝鮮では大地をたたいて泣く人々が多くいました。 しかし日本では「国威発揚」のときとばかりにちょうちん行列や花電車が出ていたのです。 さて、「日韓併合」に関しては有名な2つの短歌があるので、今回はそれを取り上げようと思います。 小早川 加藤小西が 世にあらば 今宵の月をいかに見るらむ これは、初代朝鮮総督であった寺内正毅が「朝鮮併合」の成功を祝う宴会で詠んだ短歌です。 「朝鮮併合の夢半ばにして挫折した武将ー小早川秀秋、加藤清正、小西行長ーの3人がいたら、今夜の月をどのように見るだろうか」という意味で、豊臣秀吉の大業を成し遂げた寺内の嬉しい気持ちを読んでいます。 ちなみに1910年8月29日は、月齢11でした。 満月に近い月が、朝鮮の夜空を照らしていたのです。 地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつつ 秋風を聴く 日本国内の祝賀ムードの中で、状況を冷静に見た人も少数派ながらいました。 そのうちの1人が、上の短歌を詠んだ石川啄木です。 「日本に併合されて消滅した朝鮮国の悲哀」を、墨を塗りながら聴いた秋風に重ねた短歌だと言われています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.28 00:07:52
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