Neil Young その8   American Stars' N Bars : アナログレコード巡礼の旅

Neil Young その8   American Stars' N Bars

ニールヤング御大の名作「On The Beach」 自分的苦手な迷作(笑)「Tonight The Night」そして前回の「Zuma」の次に1977に出たアルバム、僕の記憶では高校の1年か2年頃に初めて買ったニールのアルバムがこれです。

(実際はこの間に一瞬で空中分解したスティルス&ヤングバンドのアルバムがあります、これは凄く好き)


まさにニールヤング初体験がこのアルバムです、たぶんリアルタイムで買ったと思います(たしか日本盤)。43年も前の事です。

何故、これを買ったか?というと何かの番組でニールの「ライクアハリケーン」の映像を見て、その衝撃があまりにも凄まじく、ぶっ飛びの演奏をレコードで聴いてみたい。という理由だったと思います。

そしてレコを買いに行ってさらに衝撃。


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はたして、純情な高校生がこんなエロい(というより下品)なジャケのレコード買っていいのだろうか?

でも買ったのです、そしてクラスのロック好きの間で「よくあのレコ買ったなー」とヒーローになったんです(たぶんそんなとこです)

ガラスの上にニールが顔をつぶしてくっつけ、パ〇ツ丸見えのウエイトレス風の女をを真下から捉えたショット。二人とも酒(またはドラッグか)で目はいっちゃってます。そしてその向こうに大宇宙。

なんかスゲぇージャケですわ。しかし今じっくり見ると、エロさというのはスカートが風でめくれるチラリズムのほうがはるかに僕は好きですね(そんな事どーでもえーわ)



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こちらも、まったく理解できない写真。インディアンとテント(ティピー)と湖と、険しい山脈。なんか脈路がありそうで、なさそうで。

もう深く考えるのは辞めにしたいところです。



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スリーブのクレジットと曲目。これがまた見ずらい、大方のメンバーはクレイジーホースを主体とした曲とドブロ、スチールのベンキース。ベースはティムドラモンド、などのこれまた取り巻きのメンバーによる曲もあります。

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つまり、このアルバムは特にコンセプトはなくて、あくまで寄せ集め(それを言ったらおしまいですが)なのです。


74年から77年にかけて未発表に終わった「ホームグロウン」(もうすぐ奇跡の発表があります)そして「クロームドリームス」などのセッションなどから集めた曲なのです。リンダやニコレットさらにエミルーもコーラス付けている曲がありますが、そこらもまとめてついでに「ライクアハリケーン」入れてやっつけで出した(と思う)作品です。


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もう裏は何を意図しているのかさっぱり不明。左上の人物はいったい誰なんだ? 右はサンクスクレジットであるのは理解できるのだが。



Impression
このアルバムは「ライクアハリケーン」が入っているのでそれだけで価値がある。という人もいますが、自分的にはA面のカントリー風な感じも凄く好きになって、その後の(後追いの)ハーベスト、アフターザゴールドラッシュも、すんなり入れたのです。
逆にB面もエレクトリックなニールの神髄が聴けて、最初にニールヤング聴くにはかえって良かったのではないかと、今は思ってるのです。

My Favorite Songs
The Old Country Waltz
そのままズバリカントリーのワルツです、コーラスはリンダとニコレット。ほのぼのとしたニールらしいカントリー風味な曲。

Star Of Bethlehem
邦題はベツレヘムの誇り。いかにもエミルーが出てきそうなカントリー風。やっぱこーいうカントリーにはエミルーだよなー

Will To Love
ニールの得意な大宇宙空間的な広がりを見せるアコなナンバー、ズマでのコルテスザキラー、その後のパウダーフィンガーの序曲か?

Like A Hurricane
ニールのすべての楽曲の中でもベスト5、さらに言うならエレクトリックなニールでは燦然と輝く1位と言っても過言ではない弩級の名曲。初来日では当時未発表曲だったこの曲をやり観衆を唸らせました、グリーンディルのツアーは名古屋飛ばされてので武道館まで見に行き、この曲を生で聴けました。
ちなみにこの時のツアーは福岡、大阪、東京の数回の内2回しかハリケーンやらなかったはず。それをみれた僕は幸せです。


A面はすべて1977年のクレイジーホースとの録音で新たにレコーディングされたものです。このようなカントリー風は後の「Old Ways」などにつながっていくのでしょう。

B面は年代も寄せ集めですが-2~-3のつながりは本当に素晴らしい。録音された時期は違いますが、まさに対をなしているようだ。

じっくり聞いてみると、かなりカントリー風味な作品でもありますがやはりB面の2曲に尽きるでしょう。

Label
USリプリーズのWマーク入り カタログNoはMSK-2261。マトは両面2です。


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実は最近ニールの新譜、またはそれに近い年代のもの(主に2000年以降)のレコードをせっせと買っています。


ホームグロウンももう出ている(勿論LPで)はずですので購入するつもりです。


そして今後のレコライフですが、少し考えを変えて今でも活躍する好きなアーティストの作品はなるべく新譜も買っていこうかなー。と思えてきました。


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ただしCDに比べレコは倍くらいの値段するので財布に厳しいのが難点です。


ちなみに今月は給付金が入ったので新しめのU2を4枚ほど大人爆買いしてしまいました(汗)。
















by naruru-kato | 2020-06-20 20:13 | Neil Young | Comments(8)
Commented by 名古屋の正ちゃん at 2020-06-20 23:11 x
内袋の真ん中の黒い丸は何ですか?僕はニールヤングを数枚持ってますが、いまだに良さが分からないです。好みに合わないのかも知れません。それよりも購入されたU2が気になります。教えて下さるか、いつかご紹介下さいね。
Commented by 240_8 at 2020-06-21 05:40
おはようございます。
ニール・ヤングって初期のカントリー&フォーキーなニールは大好きなんですが、どうもそれ以降の彼の音楽は好きになれず…。70年代中期以降のニールのアルバムは殆ど聴いてないんですよ。
でもコレって、ちょっとカントリー臭いライブなんですかね。気になります。
あと給付金…。今ではサブスクで音楽聴いているので、CD買う意欲もなくて。BOSEのCDコンポはあるので、デスクに置くBOSEスピーカーを新調しようかなと思ってます。
Commented by naruru-kato at 2020-06-21 06:36
> 240_8さん
おはようございます。

そーですか、特にこの人は何するか(発表するか)わからん人なんで、買ってガクッとくる大外れアルバムも多いし、(レコード会社の担当も頭悩ませるとか)難しいですよね。
80年~90年代はほぼ終わってるし(汗 初期のみでも十分だと思います。

BOSEのスピーカーイイですね。是非ゲットしてください!
Commented by naruru-kato at 2020-06-21 06:49
> 名古屋の正ちゃん
おはようございます。お久しぶりです。
黒いのはタダ単に丸くマジックで書いてあるだけで、意味がわかりません(汗
よくスリーブで真ん中の所がくりぬかれて中のレーベルが見れるようになっていますが、対抗して逆の事をしたのでしょうか?

ニールの良さは例の鼻にかかった声、ヘタウマなギター。この二つが気に入らないと難しいかもです(爆)

U2は「Songs Of Experience 」「Songs Of Innocence」「No Line On The Horizon 」
「All That You Can't Leave Behind 」を爆買いしました、ファーストから「Rattle And Hum 」までは持ってますので大方あるかと。

自身の紹介に「1976年くらいまでのロックの紹介」と書いてますが、今後はもう少し幅を広げるかも知れません、U2、ダイアーストレイツ、(なぜか)クラッシュなど好きなバンド沢山あるので!
Commented by 実験鼠 at 2020-06-21 08:49 x
おはようございます。ヤングのこのアルバム、聴いたことないです。ジャケ・・・なんかグニャグニャした感じで何が写っているのか注意してみたことがなかったので、初めて知りました。私はハイヒールの女性にヤングが蹴られて、フギャっとなっているのかと思ってました(笑)
しかし、インナーから裏面に至るまで、全てが雑ですね、これw 前の『ズマ』もアレでしたし・・・。

ところで、先日『ハーベスト』のオリジナル盤を一葉+αで買ってしまいました。ヤバイです。naruruさんに勧誘されて(?)オリジナル教にズブズブ入信していってます。経済危機です。政府からの給付金を有り難く活用させていただくことになりそうです。
Commented by naruru-kato at 2020-06-21 20:33
> 実験鼠さん
こんばんわ、コメントありがとうございます。
なんかデザイン、音楽、全てにおいて「やっつけ」的なんですよねー。
インナーは特によくわかりません。

「ハーベスト」オリジナルおめでとうございます。もしかして新栄のお店ですか?

僕は決してオリジナル至上主義では無いですが、買える範囲でオリ買ってます。ただ一葉以上はかなり躊躇してます。(僕のレコ購入の基準金額は3000円までです)

苦労してやっと購入出来たオリジナルが日本盤の方が音がいいこともたまにあります、そーいうときはオリジナル売ったりしてます。

ただジャケはオリジナルの初回が一番いいので、そこらは重要視してます(笑)
Commented by 珈琲べるま〜ど at 2020-06-23 16:30 x
こんにちは。これが最初のリアルタイム購入ですか!せめてZUMAに間に合っていれば、もっと良かった感じがしますね。とにかくこのアルバムと言ったら、ジャケも中身もノーコンセプトで寄せ集めの極みですもんね。インナーも素っ気ないしね。アフター。。。で初体験して以降、初めて嫌々購入した記憶がありますね。次のスタジオと、その次のライブがなかったら、オサラバしていたかもしれません。全英では、Dylanが一位、HOMEGROWNが二位になってますね。頑張って、入手してください。私はしばらく、Dylanのアルバムにドップリ浸ります。
Commented by naruru-kato at 2020-06-23 21:01
> 珈琲べるま〜どさん
こんばんは。ズマの時期は確かデープパープルとか聴いてましたね(笑)

買った当時は寄せ集めなんて事は知らずに、「ふーんニールヤングってカントリーっぽいのもやるんだー」と思った気がします。

今回久しぶりに「ハリケーン」聴きましたが、やはり毎回鳥肌立ちます。

ところでディランが一位、ニールが二位。 なんか1970年かょ って感じです。ビックリです。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


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