ミステリー・トレイン : 作品情報 - 映画.com

ミステリー・トレイン

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劇場公開日:

解説

ロックンロールの町、メンフィスのホテルに3組の旅人が現れる一夜を3話オムニバスで描く。夜汽車が走り、エルヴィスの<ブルー・ムーン>が流れる夜が明け、一発の銃声が響く……。ベニーニ夫人のニコレッタ・ブラスキ、スティーブ・ブシェミのほかスクリーミン・ジェイ・ホーキンスやジョー・ストラマーなど異色の顔合わせに、工藤夕起と永瀬正敏の主演が日本でも話題になったジャームッシュ監督の第4作。JVCが出資。

1989年製作/112分/アメリカ・日本合作
原題:Mystery Train
配給:フランス映画社
劇場公開日:1989年12月23日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 カンヌ国際映画祭(1989年)

受賞

コンペティション部門
芸術貢献賞 ジム・ジャームッシュ

出品

コンペティション部門
出品作品 ジム・ジャームッシュ
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(C)Mystery Train, INC. 1989

映画レビュー

4.0廃れたメンフィスを旅する二人はきっと素晴らしい

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

廃れて治安の悪そうなメンフィスを舞台に、同じホテルを利用する3組の登場人物の出来事をオムニバス形式で描いた作品。

横浜から遥々と旅してきたのに楽しそうではない日本人カップルのジュンとミツコ。(far from Yokohama)
夫を亡くし、メンフィスでは男に金を捲し立てられ、ホテルでエルヴィスのゴーストをみるルイーザと彼氏をふったディディ。(a ghost)
銃撃事件を起こすディディの元カレのジョニー、義兄のチャーリー、友人のウィル。(lost in space)

この3組の登場人物の出来事が緩やかに繋がってて、何故かおもしろいんだよな。

物語全体を通して感じられる行き当たりばったりさ、放浪すること、寄る辺がない様はまさにジム・ジャームッシュ作品の特色であろう。

またジュンとミツコがたばこの煙を口移しするのを観れただけでも大満足です。あとメンフィスの街の様子ではなくホテルの内装やそこでスクラップするミツコを写真に撮ること―そっちのほうが記憶に残らないから写真に残す―もよかった。そしてポスタービジュアルにもなっているシーンもたまらなく好き。

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田沼(+−×÷)

3.5◇アメリカ音楽の街と異邦人

2024年3月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 物語の舞台はテネシー州メンフィス。綿花の集散地として発展する過程から、奴隷市が開かれた歴史背景もあって、今でも人口の約6割をアフリカ系アメリカ人が占める街です。その土壌が様々なジャンルのアメリカ🇺🇸音楽を生み出して、音楽産業が栄えました。エルヴィス・プレスリー、カール・パーキンス、マディ・ウォーターズ、ロバート・ジョンソン、B.B.キング、ハウリン・ウルフなど、この街をルーツとする伝説のミュージシャンは多数です。

 そんなアメリカ音楽の聖地が持つ霊気のようなものこそ、この物語のエッセンス。ソウルやロックンロールを味わい深く醸成してきた街ですれちがう人々の群像劇が、オフビートなグルーヴを醸し出します。
第一編(ファー・フロム・ヨコハマ)
日本から観光にやってきたロカビリー好きのいわゆる「バカップル」街を訪れることで二人の愛は深まったか?
第二編(ア・ゴースト)
空港での手違いで不意にメンフィスに逗留することになったイタリア人女性。メンフィス所縁のエルヴィス・プレスリーの幻影。
第三編(ロスト・イン・スペース)
自暴自棄になった男の人生の歯車が狂い始める一夜。

 アメリカポピュラー音楽で歌い上げられてきたフィーリングの根幹には、社会の周縁に位置する黒人音楽の魂(ソウル)が底流しています。そのリズムのうねりを異邦人の視点を用いて立体化させています。アメリカ🇺🇸、それは折り重なる移民たちの心の声の集積であることに気付かせてくれるような作品でした。

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私の右手は左利き

4.5僕もカール・パーキンスの方がすきかなぁ。

2023年4月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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マサシ

3.5三段落ち

2023年2月25日
iPhoneアプリから投稿

3回目になるとあの曲がいつ流れるか、さっきのアレがここに繋がるかな、などとフリが多重に効く楽しい構成。電車はあっちへ、車はそっちへ、パトカーが左から右へ。
特筆すべきは衣装。スクリーミンジェイの赤いジャケットとタイ、重ね着する工藤夕貴、永瀬正敏の開襟シャツ、印象的な口紅、ふたりの下着姿、ブシェミの床屋ルック。

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Kj
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