間もなく日本でも公開される『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』で主人公のフィービーを演じているマッケナ・グレイス。17歳にしてキャリア11年の大ベテランで、演技力と美貌を兼ね備えた実力派として業界人からも熱い視線を注がれている。さらにミュージシャンとしても活動をスタート、人気も注目度もますます高まっている。そこで今回はマッケナのこれまでのキャリアを辿りつつ、彼女について知っておきたいポイントを総チェック!
間もなく日本でも公開される『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』で主人公のフィービーを演じているマッケナ・グレイス。17歳にしてキャリア11年の大ベテランで、演技力と美貌を兼ね備えた実力派として業界人からも熱い視線を注がれている。さらにミュージシャンとしても活動をスタート、人気も注目度もますます高まっている。そこで今回はマッケナのこれまでのキャリアを辿りつつ、彼女について知っておきたいポイントを総チェック!
マッケナは2006年6月25日アメリカのテキサス州生まれ。俳優を目指すきっかけをくれたのは曽祖父母。5歳の誕生日に俳優のシャーリー・テンプルのDVDコレクションをもらい、演技の魅力に目覚めたという。
ちなみにシャーリーは1930年代に活躍したハリウッド女優。6歳で天才子役と呼ばれ、一世を風靡した。マッケナは「シャーリー・テンプルみたいになりたかった。彼女の映画を全部見たんだ」とウェブサイト「コライダー」に語っている。
ちなみに「他にインスピレーションを受けた人はコメディアンのピーウィー・ハーマン。彼のショーに出ている子どもの1人になりたかった。ピーウィーのことが大好き」。
その後演技のレッスンを受け始めたマッケナ。先生のアドバイスを受けてエージェントにつき、CMやディズニーXDの「Crash & Bernstein」に出演するように。その後立て続けにシットコムや昼ドラに出演するようになり、一家はロサンゼルスにお引っ越し。
マッケナは両親の全面的なサポートを得て、本格的に俳優の道を歩み始める。そしてクリス・エヴァンスとダブル主演した映画『ギフテッド』(2017)で一躍有名に。
彼女はこの映画で驚異的な数学の才能を持つ7歳の天才少女を演じたが、マッケナ自身も天才子役として大ブレイクする。
とはいえ子どもらしい1面も。この頃の彼女はどこにでもぬいぐるみたちを持ち歩いていた。この映画で共演したオクタヴィア・スペンサーによると、彼女はカメラの横に自分のぬいぐるみたちを並べて本番の撮影に挑んでいたそう。
「そのときそこには私たち以外に誰もいなかった。マッケナはぬいぐるみたちのために演技をしていた。素晴らしかった」。
『ギフテッド』の主人公メアリーは天才児として大学で勉強しつつ、ガールスカウトに入って同年代の女の子たちと友達になる。それが彼女なりのメンタルと頭のバランスをとる術なのだが、そんなメアリーを演じてマッケナもガールスカウトに入りたいと思うように。
そんなときガールスカウトが彼女にメンバーにならないかと連絡をくれたそう。2017年3月の入団セレモニーでは「スカウトのユニフォームを着て撮影セットで女の子たちと遊ぶのはとても楽しかった。だから正式なメンバーになってスカウトのたすきを持つことになってとてもワクワクしています」とスピーチを披露した。
『ギフテッド』に出演するにあたり「約1年、脚本でメアリーのキャラクターを研究した」と語っている。
他にも当時7歳だったダコタ・ファニングが主演した『アイ・アム・サム』や数学の天才を描いた『グッド・ウィル・ハンティング』、子どもの養育権を巡って対立する両親を描いた『クレイマー、クレイマー』など参考になりそうな映画をたくさん見たそう。
この役作りへの情熱は次に出演した『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)でも変わらず。
マッケナはマーゴット・ロビー演じるトーニャ・ハーディングの子ども時代を演じた。それまでアイススケートをやったことがなかったマッケナはこの作品のためにスケートを完全マスター。
「身体的にはこれまでやった中で一番大変な役だった。転んだり、体を打ったりしたけれど立ち上がって続けなくてはならなかった」。
続けてガールスカウトを舞台にした『トゥループ・ゼロ〜夜空に恋したガールスカウト〜』(2019)に出演したマッケナ。その後マーベル映画『キャプテン・マーベル』(2019)ではブリー・ラーソン演じるキャプテン・マーベルの幼少時代を演じた。
ちなみに彼女が好きなマーベルのヒーローは『ギフテッド』で共演したクリス・エヴァンスが演じているキャプテン・アメリカ。
同じ年、彼女はホラー映画に本格的に初挑戦。人気シリーズ『死霊館』の『アナベル 死霊博物館』(2019)に出演する。
超常現象調査官のウォーレン夫妻の娘を熱演したが、映画のセットで奇妙な経験をしたと話している。
「リハーサルをしているとき突然鼻血が出てきた。そのときちょうど照明も落とさなくてはならなくなった。何かをリセットしなくてはいけなくなって。私は『血が出てる!』って感じだった。セットを出てトイレに行ったら、鼻血は突然止まった。すごく不気味だった。その後セットのお祓いをしたから問題は起きなくなったけれど」。
次に彼女にとって大きなステップになったのはドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(出演年は2021-2022)。全体主義国家を舞台に、女性たちが生殖のために奉仕しなくてはならない近未来を描いている。
作品そのものも高い評価を得たけれど、子どもを生まされる「侍女」の1人を演じたマッケナの演技も大絶賛。テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞の最優秀ゲスト女優賞(ドラマシリーズ)に子役として初めてノミネートされた。
2021年にはシングル「Hounted House」をリリース、歌手デビューを果たす。この楽曲は彼女の出演作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のサウンドトラックに使われ、エンドクレジットで流された。
幼い頃からあらゆる音楽を聞いていたマッケナ。ヘヴィメタルからラップまでバラエティに富んだジャンルに興味があったという。
中でも影響を受けたのはテイラー・スウィフトとラナ・デル・レイ。彼女たちの歌の持つストーリー性に魅力を感じるそう。
またシンガーでウクレレ奏者のグレース・ヴァンダーワールを見て自分もウクレレを弾き始めるように。さらにコナン・グレイのアルバム『キッド・クロウ』を聞いたのがきっかけでソングライティングにも興味を持ち、コロナ禍で撮影がストップしている間作曲活動もスタートするという多才ぶり。
2023年3月にはEP「Bittersweet 16」、2023年10月にはセカンドEP「Autumn Leaves」をリリースしている。
作曲だけでなく脚本執筆にも才能を発揮している。コロナ禍で「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の撮影がストップしている間、2018年に出演したテレビ映画「The Bad Seed」の続編の脚本を父と一緒に執筆。
父(写真右)が大まかな構成を作りマッケナがそこにフィードバックを加えていったそう。1作目を作ったテレビ局ライフタイムの重役曰く「彼女が作った続編のコンセプトに圧倒された」。
マッケナは製作会社「ビューティフル・ゴースト・プロダクション」を立ち上げ、この続編を最初のプロジェクトとして制作。2022年に「The Bad Seed Returns」としてテレビ映画化した。マッケナ本人も制作総指揮もとして名を連ねている。将来はカメラの背後でも活躍してくれそう。
プライベートでは幼い頃から動物愛護活動に熱心。PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)と共に活動し、子ども向けのビデオも制作。熱い車内に閉じこもり、暑い日に車内に犬を放置することの危険性を体を張ってアピールしている。
また動物、特に家畜の保護のために活動しているファーム・サンクチュアリとタッグを組み、七面鳥の保護をアピール。
感謝祭の食卓でお馴染みの七面鳥だけれどマッケナ曰く「七面鳥はとても優しくて、それぞれ個性を持っている。だから私は食べるよりも彼らを愛したい」。彼女自身もベジタリアンである。
マッケナは12歳のときに脊柱側湾症と診断されている。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)撮影中には背骨を矯正する装具を着用していたけれど、付け心地が好きになれなかったそう。そのため2022年10月、手術を受けて矯正。
マッケナは術後の様子をインスタグラムにアップ、「私の背骨はどんどん良くなっているし、強くなっている」とファンに報告している。ベッドにもぬいぐるみが!
日本でも3月29日(金)に公開される最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』では前作に引き続き、初代ゴーストバスターズのイゴン・スペングラー博士の孫フィービーを熱演。新生バスターズとしてすべてを一瞬にして凍らせてしまうゴーストたちに闘いを挑む。
共演はドラマ「ストレンジャー・シングス」でお馴染みのフィン・ウルフハードと映画『アントマン』のポール・ラッド。小さい頃からオリジナルの『ゴーストバスターズ』が好きだったというマッケナ。今回も演技派ぶりを見せてくれるはず!