「Octopus」 Syd Barrett 和訳 - MASQUERADE(マスカレード)

MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Octopus」 Syd Barrett 和訳

2021-08-04 00:59:34 | 洋楽歌詞和訳

David Gilmour - Octopus (Syd Barrett Cover from the Von Trapped Series)

 シド・バレットが1970年にリリースしたソロデビューアルバム『帽子が笑う…不気味に

(The Madcap Laughs)』には「タコに捧ぐ詩(Octopus)」という曲が収録されている。

この曲を和訳する意味があるとするならば、この曲の中にタイトルが含まれているからである。

 ところでアルバムタイトルの邦訳なのだが、「帽子が笑う…不気味に」とは「The Cap Laughs

(帽子が笑う)」に「madly(不気味に)」というような解釈なのだが、そもそも「The Madcap」とは

「無鉄砲者」という意味を持つ単語なのである。昔の邦訳は酷かったと言いたいところなのだが、

ネット上ではいまだに酷いサイトがあり、毎日歌詞を和訳しているサイトがあり慣用句の説明も

しているからから英語に対して造詣が深いのかと思って訳を確認してみたら、簡単なところで

翻訳ミスを犯しているのである。それとも使っている辞書が違うのだろうか?

「Octopus」 Syd Barrett 日本語訳

上下左右に揺れながら天国に旅行に行こう
君には何も言うことがなくなる
夢の竜のもとへ旅行に行こう
幻の塔に君の翼を隠し
僕たちが割る料理の一皿一皿に向かって
わあわあ騒ぎながら出帆する

ほんの小さなゴングは
バラまかれた針によって使い物にならなかった
咳をして彼は喉の痰を取り除く
君が見ているマダムは
君の前に立っている
老舗の元祖の人気のある華やかな
気まぐれな人々の緑のハーバリアンバンドよ
絶対に演奏を止めてはいけない
彼らが演奏しているのは「俺たちを信用しろ」という曲だ

上下左右に揺れながら天国に旅行に行こう
君には何も言うことがなくなる
どうか僕たちをここにいさせて欲しい
僕たちの目はタコ状の乗り物に惹かれる

森の中で迷子になるのは良いことではないのか?
森の中で一言も喋らないのは悪いことではないのか?
黄色い棘だらけの蜜の土地と
クローバーの蜜の壺と神秘的に輝く食事は
僕にとっては僕が思っていたよりも重要ではなかった

その無鉄砲な娘(The madcap)は境界線上にいる男を見て笑った
タルボットという猟犬が吠えている
風が吹くたびに葉っぱが舞った
彼らは決して僕を彼らのカバンに押し込むことはしないだろう
荒れ狂う海はいつも滲み出てくるだろうから
君は高みに向かうか這って進むんだ
熱帯特有の熱の中で風が吹き
雄バチたちが苔むした椅子に群れて
キーキー音をたてるドアはいつもキーキー音を立てるだろう
一階に二つの応接間があり二階に二つの寝室がある家で
僕たちは決して会うことはないだろう

どうか僕たちをここにいさせて欲しい
僕たちの目はタコ状の乗り物に惹かれる

どうか僕たちをここにいさせて欲しい
僕たちの目はタコ状の乗り物に惹かれる


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