『ハンニバル』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽
音楽担当:ハンス・ジマー(Hans Zimmer)
アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)

『ハンニバル』の挿入曲とサントラ

2001年に製作された映画『ハンニバル』(原題:Hannibal)は、レクター博士とFBI捜査官クラリスの交流を描いたサイコホラー映画です。『羊たちの沈黙』の続編にあたります。

監督はリドリー・スコットがつとめ、ハンニバル・レクター博士役は前作に引き続きアンソニー・ホプキンスが、FBI捜査官クラリスはジュリアン・ムーアが演じました。

映画『ハンニバル・レクター』シリーズの挿入曲とサントラ

『ハンニバル』の挿入曲

『ハンニバル』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニングクレジット

Goldberg Variations, BWV 988: Aria da Capo
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 – アリア・ダ・カーポ
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
出版年1741年
Artistグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)
カナダのピアニスト/作曲家。

『ゴルトベルク変奏曲』は、バッハが鍵盤楽器のために作った変奏曲です。主題となるアリアと30の変奏曲から構成され、最後に終曲として再び主題のアリアが演奏されます。
『ハンニバル』では、冒頭ではなく終曲のアリアが使用されています。ダ・カーポとは、イタリア語で「冒頭」を意味し、音楽用語としては「曲の冒頭へ戻ること」を意味します。


この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
クラリスがレクターからの手紙を読む
クレンドラーの別荘で流れる曲(クレンドラーが食事をする)

回想 | 酩酊状態になったメイスンが自分の顔を削ぎ取る

An der schönen, blauen Donau , Waltz, Op.314
ワルツ「美しく青きドナウ」 Op.314
作曲者ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II. 1825-1899)
19世紀にウィーン(オーストリア)を中心に活躍した作曲家/指揮者。
作曲年1867年
Artistプラハ市フィルハーモニー管弦楽団(The City of Prague Philharmonic Orchestra)
チェコのミュージシャンで構成されるクラシック・オーケストラ。

この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
メイスンの館で流れる曲(農場主のカルロと電話で話す)

回想 | 自分の顔の皮を削ぎ取った後にメイスンが歌う曲

That’s Entertainment
ザッツ・エンターテインメント
作曲者ハワード・ディーツ(Howard Dietz, 1896-1983)
アメリカの作詞家/台本作家。
代表曲『あなたと夜と音楽と』『ザッツ・エンタテインメント』
アーサー・シュワルツ(Arthur Schwartz, 1900-1984)
アメリカの作曲家/映画製作者。
代表曲『あなたと夜と音楽と』『ザッツ・エンタテインメント』
Original ver.1953年:フレッド・アステア(Fred Astaire, 1899-1987)
ネブラスカ州オマハ出身のアメリカの俳優/ダンサー/歌手。

『That’s Entertainment』は、1953年のアメリカミュージカル映画『バンド・ワゴン』(The Band Wagon)のために作られた曲です。

クラリスがレクターからの手紙を読む

(レクターがクラリスの新聞記事を譜面台に置きピアノを演奏する曲)

Goldberg Variations, BWV 988: Aria da Capo
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 – アリア・ダ・カーポ
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
出版年1741年
Artistグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)
カナダのピアニスト/作曲家。

オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。

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メイスンの館で流れる曲(農場主のカルロと電話で話す)

サルディニアのカルロの農場でイノシシが人形に襲いかかるシーン

An der schönen, blauen Donau , Waltz, Op.314
ワルツ「美しく青きドナウ」 Op.314
作曲者ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II. 1825-1899)
19世紀にウィーン(オーストリア)を中心に活躍した作曲家/指揮者。
作曲年1867年
Artistプラハ市フィルハーモニー管弦楽団(The City of Prague Philharmonic Orchestra)
チェコのミュージシャンで構成されるクラシック・オーケストラ。

回想 | 酩酊状態になったメイスンが自分の顔を削ぎ取る」でもこの曲が使われていました。

パッツィ刑事が妻と観るオペラのアリア

パッツィ刑事が客席に座るレクターに気づくシーン

Vide Cor Meum
ヴィドゥ・コル・メウム
リリース2001年:Soundtrack『ハンニバル』
作曲者パトリック・キャシディ(Patrick Cassidy)
アイルランドの作曲家、1956年生まれ。
Artistダニエル・ドゥ・ニース(Danielle de Niese)
オーストラリア系アメリカ人のソプラノ歌手、1979年メルボルン生まれ。
ブルーノ・ラッツァレッティ(Bruno Lazzaretti)
イタリアのテノール歌手、1957年生まれ。

この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
レクターが調理器具や食器を買い、病院から手術器具を盗む
エンドクレジット

レクターが調理器具や食器を買い、病院から手術器具を盗む

Vide Cor Meum
ヴィドゥ・コル・メウム
リリース2001年:Soundtrack『ハンニバル』
作曲者パトリック・キャシディ(Patrick Cassidy)
アイルランドの作曲家、1956年生まれ。
Artistダニエル・ドゥ・ニース(Danielle de Niese)
オーストラリア系アメリカ人のソプラノ歌手、1979年メルボルン生まれ。
ブルーノ・ラッツァレッティ(Bruno Lazzaretti)
イタリアのテノール歌手、1957年生まれ。

パッツィ刑事が妻と観るオペラのアリア」でもこの曲が使われていました。

駅前の路上でストリートパフォーマー(トランペット)が演奏する曲

クラリスが、レクターに誘導され駐車場に車を停め駅に入って行くシーン

What a Friend We Have in Jesus
讃美歌『いつくしみ深き』
作曲者ジョセフ・M・スクライヴェン(Joseph M. Scriven, 1819-1886)
アイルランド生まれのカナダの詩人。
チャールズ・コンヴァース(Charles Converse, 1832-1918)
アメリカのマサチューセッツ州ウォーレンに生まれ、ドイツのライプツィヒで法律と音楽を学んだアメリカの弁護士。
作曲年1868年
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駅のメインホールにあるメリーゴーランドのBGM

クラリスが電話で話しながらレクターを探すシーン

Under the Double Eagle
邦題『双頭の鷲の旗の下に』
作曲者ヨーゼフ・フランツ・ワーグナー(Josef Franz Wagner, 1856-1908)
オーストリアの軍楽隊長/作曲家。18歳で入隊し、ダンスミュージックや行進曲を中心に約500曲を作り「オーストリアのマーチ王」と呼ばれた。
作曲年1880年代

レクターが拘束されメイスンの館に運ばれてくる

Gourmet Valse Tartare
グルメ・ワルツ・タルタール
リリース2001年:Soundtrack『ハンニバル』
作曲者クラウス・バデルト(Klaus Badelt)
ドイツの作曲家、1967年フランクフルト生まれ。
ハンス・ジマーから誘われ、1998年にカリフォルニア州サンタモニカに拠点を移し映画音楽会社『リモート・コントロール・プロダクション』所属作曲家として活躍する。
Artistリンドハースト管弦楽団(The Lyndhurst Orchestra)
北ロンドンのAIRスタジオを拠点とするアンサンブルグループ。

クレンドラーの別荘で流れる曲(クラリスがダイニングに降りてくる)

Goldberg Variations, BWV 988 – Var. 25
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 – 第25変奏
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
出版年1741年
Artistグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)
カナダのピアニスト/作曲家。

クレンドラーの別荘で流れる曲(クレンドラーが食事をする)

Goldberg Variations, BWV 988: Aria da Capo
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 – アリア・ダ・カーポ
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
出版年1741年
Artistグレン・グールド(Glenn Gould, 1932-1982)
カナダのピアニスト/作曲家。

オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。

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エンドクレジット

Vide Cor Meum
ヴィドゥ・コル・メウム
リリース2001年:Soundtrack『ハンニバル』
作曲者パトリック・キャシディ(Patrick Cassidy)
アイルランドの作曲家、1956年生まれ。
Artistダニエル・ドゥ・ニース(Danielle de Niese)
オーストラリア系アメリカ人のソプラノ歌手、1979年メルボルン生まれ。
ブルーノ・ラッツァレッティ(Bruno Lazzaretti)
イタリアのテノール歌手、1957年生まれ。

パッツィ刑事が妻と観るオペラのアリア」でもこの曲が使われていました。

『ハンニバル』のサントラ

『ハンニバル』はハンス・ジマー(Hans Zimmer)が音楽を担当しました。

ハンス・ジマーは、ドイツ・フランクフルト出身の映画音楽作曲家です。『レインマン』や『ブラック・レイン』をはじめ、数々の映画音楽を手掛けています。また、リドリー・スコット監督とはキャリア初期から頻繁にタッグを組んでいることで知られています。

『ハンニバル』キャスト・スタッフ

監督リドリー・スコット(Ridley Scott)
脚本デヴィッド・マメット(David Mamet)
スティーヴン・ザイリアン(Steven Zaillian)
原作トマス・ハリス(Thomas Harris)
製作ディノ・デ・ラウレンティス(Dino De Laurentiis)
マーサ・デ・ラウレンティス(Martha De Laurentiis)
音楽ハンス・ジマー(Hans Zimmer)
配給 ギャガ=ヒューマックス
公開 2001年2月9日
2001年4月7日
上映時間131分

ハンニバル・レクター:アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)
クラリス・スターリング:ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)
メイスン・ヴァージャー:ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)
ポール・クレンドラー:レイ・リオッタ(Ray Liotta)
バーニー:フランキー・R・フェイソン(Frankie R. Faison)
レナルド・パッツィ:ジャンカルロ・ジャンニーニ(Giancarlo Giannini)
アレグラ・パッツィ:フランチェスカ・ネリ(Francesca Neri)
コーデル・ドームリング:ジェリコ・イヴァネク(Željko Ivanek)
イヴェルダ・ドラムゴ: ヘイゼル・グッドマン(Hazelle Goodman)
ピアソール:デヴィッド・アンドリュース(David Andrews)
ヌーナン:フランシス・ガイナン(Francis Guinan)
ニョッコ:エンリコ・ロー・ヴェルソ(Enrico Lo Verso)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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