岡田徹『架空映画音楽集』 - tyunne’s blog

岡田徹『架空映画音楽集』


昨年亡くなってしまった岡田徹さんの88年リリース1st。岡田徹さんの作品は『Tの肖像』しか持っていませんでしたが、ソロ作品はどちらかというとインスト主体の音楽との認識でしたので、どうしても手が伸びませんでした。今回中古で1stと2ndを見つけて手に取った次第。

 

ある程度想像通りの音が鳴っていますが、映画音楽というよりは細野晴臣のCM楽曲集『コインシデンタル・ミュージック』みたいな雰囲気で、普通にポップスとしても楽しめる内容の楽曲、但しボーカルがない、といった趣です。

 

88年という時期はムーンライダーズが歩みを一旦止めていた時期なので、各メンバーのソロ作品が次々と世に出ていった期間でしたが、そんな中でも独自路線を行っていた作品ではないかと思います。ここでのエッセンスが後々のムーンライダーズの活動に何らかの影響を及ぼしている、とも捉えられそうですが、復活直後の『最後の晩餐』よりも一つ飛ばして『A.O.R.』の音に近い印象を持ちました。確か『A.O.R.』は岡田徹白井良明プロデュースでしたね。