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プログラミング言語

プログラミング言語の種類15選!分類や用途、おすすめの選び方もあわせて解説

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「プログラミングを勉強したいけど、言語が多すぎてどれを選べば良いか分からない」

プログラミング言語はよく聞くものからマイナーなものまで、合わせると200種類以上あるといわれています。このように言語が多過ぎるため、どれを学べば良いか迷うのも仕方ないでしょう。

この記事では、プログラミング言語の分類や選び方、そして15つの言語を紹介します。どの言語で何ができるか、何を学習すれば良いか迷っている方はぜひ最後までご覧ください。

プログラミング言語の分類

プログラミング言語

プログラミング言語はよく使われるものからマイナーなものまで合わせると、実に200種類以上もあります。そのため、これから学びたい方にとっては何を選べばいいのか、違いは何なのか分からないかもしれません。

そもそもプログラミング言語は以下の3つの方法で分類されます。

  • 言語水準
  • 変換形式
  • 記述方式

上記の分類を理解すれば、言語の特性や適した用途を把握しやすくなるでしょう。

言語水準

プログラミング言語の水準には「低水準言語」と「高水準言語」の2つに大別されます。

低水準言語は機械に近い言語であり、代表例としてアセンブリ言語が挙げられます。

これに対し、高水準言語は人間が理解しやすい形で書かれたものです。現在一般的にプログラミングで使われる言語は概ね「高水準言語」に該当します。

変換形式

プログラミング言語は、そのコードがどのようにして実行可能な形に変換されるかによっても分類されます。主な変換形式は「コンパイル言語」と「インタプリタ言語」の2つです。

コンパイル言語はソースコードを事前に機械語に変換し、その実行ファイルを生成します。C言語やC++がこのタイプです。

一方、インタプリタ言語はプログラムを一行ずつ読み込みながら直接実行します。PythonやRubyがこの例です。

記述方式

プログラミング言語は記述方式によっても分類され、主に「手続き型」「オブジェクト指向型」「関数型」があります。

手続き型言語は、プログラムの手順を順番に記述していくスタイルで、C言語が代表的です。オブジェクト指向型言語は、データと処理を1つの単位であるオブジェクトとして扱うもので、JavaやC#が該当します。関数型言語は、計算を不変の値と純粋関数の組み合わせとして表現するもので、HaskellやErlangが例として挙げられます。

主要なプログラミング言語の種類15選

プログラミング

ここからは、よく使われるプログラミング言語15つを用途や特徴と併せて紹介します。

HTML・CSS

プログラミングといえば初心者はHMTLやCSSを思い浮かべる方も多いでしょう。実は、この2つの言語は厳密にはプログラミング言語ではありません。しかし、Web開発においては不可欠な技術といえます。

  • HTML:マークアップ言語。Webサイトのページを構成するもの
  • CSS:スタイルシート言語。Webサイトの見た目やデザインを整えるもの

Webサイトを作りたいのであれば、この2つはセットで覚えましょう。

C

C言語は1972年に開発され、システムプログラミングや組み込みシステム開発に広く用いられている言語です。そのコードは多くの後発のプログラミング言語に影響を与えており、オペレーティングシステムや低レベルのハードウェア操作に適しています。

また、C言語は、処理速度が速く、メモリ効率にも優れています。ただし、習得が難しいため、初心者には不向きでしょう。

C++

C++は、C言語をベースにオブジェクト指向機能を追加した言語です。プログラム開発を効率化でき、ソフトウェア開発において広範囲な用途で利用されています。

システムソフトウェア・ゲーム開発・リアルタイムシステム・高性能アプリケーションの開発など、高度なプログラミングが必要とされる用途で活躍します。

C言語の良さを継承しつつ、開発しやすくなった言語といえるでしょう。

Java

Javaは1995年に開発されたプログラミング言語で、そのプラットフォームの独立性が最大の特徴です。Javaで書かれたプログラムは、さまざまな種類のデバイスやOSで動作可能であり、その汎用性の高さがうかがえます。

用途は、Webアプリやゲーム開発だけでなく、エンタープライズアプリケーションまで多数です。特に業務システム、例えば顧客管理・在庫管理・経理業務などでの需要が高いといえます。

JavaScript

JavaScriptは、Webサイトの動きを制御する言語です。初心者でも学びやすいうえ、HTMLとCSSと組み合わせることで、動きのあるページを作れます。Webアプリにも欠かせません。

近年ではNode.js(JavaScript実行環境の1つ)の台頭により、Webサーバー開発やバックエンド開発にも利用されています。

C#

C#はMicrosoftが開発したオブジェクト指向言語で、.NET Framework上で動作します。C#は、Visual Studioと呼ばれる統合開発環境(IDE)が提供されており、開発効率の高さが特徴的です。

用途はWebアプリやゲーム開発など幅広いですが、Windows向けのアプリ開発によく利用されています。

Ruby

Rubyは1995年に日本で開発されたプログラミング言語です。可読性と書きやすさを重視した設計であり、文法がシンプルで初心者でも学びやすいといわれています。

用途は、WebアプリやSNSをはじめ幅広く、汎用性の高さがうかがえます。また、特筆すべきなのはフレームワーク「Ruby on Rails」を用いた開発です。迅速に開発ができる点から人気を得ています。

PHP

PHPは1994年に開発された、Web開発に特化したサーバーサイドのスクリプト言語(※)です。PHPは動的なWebサイトやWebアプリの作成に適しており、HTMLコード内に直接埋め込んで使用します。初心者にも習得しやすい言語でしょう。

Web開発が主な用途であり、特徴的なのはCMSの開発です。WordPressの管理システム(CMS)がPHPで書かれているため、広く使用されています。

※ スクリプト言語:比較的容易に記述できる言語を指す

Python

Pythonはそのシンプルさとコードの読みやすさで知られるプログラミング言語です。その汎用性の高さからデータ分析やWeb開発、自動化スクリプトなど幅広い分野で利用されています。ライブラリが豊富な点も魅力的です。

用途では、機械学習やデータサイエンスの分野での活用が増えています。AI開発と相性が良いといえるでしょう。

Go

Go言語(通称:Golang)はGoogleによって開発されたプログラミング言語です。Goは並行処理が得意であり、シンプルで効率的なコードを書けます。

クロスプラットフォームに対応しているだけでなく、コンパイル機能によりスマホアプリ開発にも便利です。

Webサービス開発・Webアプリのバックエンド・クラウドインフラストラクチャ・マイクロサービス開発など、さまざまな用途に使用されています。

R

R言語は、統計分析やデータ可視化に特化したプログラミング言語です。Rは、統計学やデータサイエンスの分野で広く使用されており、複雑な分析も容易にできます

そのため機械学習との相性も良く、近年はAIへの活用で注目されています。ちなみに、AIでの用途と聞くとPythonと比較されがちですが、習得の難易度はRの方が高めです。

Swift

SwiftはAppleによって開発された言語です。そのため、iOSやmacOSなどのアプリ開発に使用されています。かつてiOS専用の言語といえばObjective-Cでしたが、その代替として設計され、より安全かつ高速なプログラミングが可能となりました。

Objective-Cよりもシンプルなコードであるうえ、実行速度も早いのが特徴です。そのため、現在のiOSアプリ開発の主流言語となっています。

Kotlin

KotlinはJavaの派生言語であり、高い互換性を持っています。シンプルなコードとバグが生じにくい点が特徴です。

KotlinはAndroid開発の公式言語となっているため、用途の多くはAndroidのアプリ開発となっています。

Objective-C

Objective-Cは1980年代に開発された言語で、Appleのソフトウェア開発で長年にわたって標準言語として使用されてきました。そのため、iOSおよびmacOSのアプリ開発に広く利用されましたが、Swiftの登場により、新規開発では徐々にその地位を譲る形となっています。

ただし、ライブラリはObjective-Cの方が豊富にあるため、Swiftで作りにくい場合はObjective-Cに利点があるといえます。

Visual Basic

Visual Basic(VB)はMicrosoftによって開発された言語です。特に初心者がWindowsのアプリケーションを容易に開発できるよう設計されました。高速アプリケーション開発の先駆けともされています。

初心者でも習得しやすいといわれているものの、Windows上での操作に限られる点はデメリットとなる場面もあるでしょう。

プログラミング言語の選び方

プログラミング 言語

これからプログラミングを学ぶにあたり、どの言語を選べば良いのか迷う方も多いかもしれません。選ぶ際は、自分が何を作りたいかを踏まえて、できるだけ易しいものや仕事に直結しそうなものにすると良いでしょう。

開発目的で選ぶ

プログラミングに興味をもったなら、Webアプリ・サイト・スマホアプリ・AIなど作りたいものがあるはずです。

それぞれに向いている言語があるので、作りたいものが明確であれば用途から選ぶと良いでしょう。

例えば、Webアプリの開発ならJavaScriptやRuby、モバイルアプリならSwiftやKotlinが適しています。また、データ分析や機械学習の分野ではPythonも非常に人気です。

目的に合った言語を選ぶことで開発が容易となり、効率的にスキルを身につけられるでしょう。

難易度で選ぶ

プログラミング言語の難易度は、言語によって大きく異なります。初心者にとっては、文法が簡潔で理解しやすいPythonやRubyがおすすめです。

一方で、C言語やC++のような言語は、複雑な概念を理解する必要があり、一般的に難しいとされています。ただし、システムプログラミングやパフォーマンスを要求されるアプリケーションには向いています。

明確に作りたいものが決まっていないなら、自分の経験や前提知識に合わせて、難易度で言語を選ぶと良いでしょう。

需要や将来性で選ぶ

プログラミング言語の需要や将来性も重要な選択基準です。例えば、現在でもJavaやPythonは需要が高く、多くの企業で求められています。これらの言語は将来的にも安定した需要が見込まれるため、副業や転職を考えているなら有利です。

また、新しい技術やトレンドに敏感な場合は、最新の言語やフレームワークを学ぶことも考えると良いでしょう。

このように市場の需要を調査し、求人需要・普及率・将来性のある言語を選ぶことで、仕事につながりやすくなります。

まとめ|目的に合ったプログラミング言語を選んで学ぼう

これからプログラミングを学ぶなら、開発の目的や学習の難易度、そして市場の需要と将来性を総合的に考慮して言語を選ぶと良いでしょう。今回紹介した15の言語は、それぞれが独自の特性と利点を持ち、多様な開発ニーズに応えています。

自分に合ったプログラミング言語を選び、効率的な学習、そして仕事につながると良いですね。

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