『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の挿入曲とサントラ

2015年に製作された映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(原題:Mad Max: Fury Road)は、約30年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズ4作目の作品です。ジョージ・ミラーが監督を務め、マックスをトム・ハーディが、大隊長のフュリオサをシャーリーズ・セロンが演じました。

第88回アカデミー賞では、作品賞を含む10部門にノミネートされ、6部門を受賞しました。

『マッドマックス』シリーズの挿入曲とサントラ

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の挿入曲

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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スプレンディドが命を落とし、皆が悲しみにくれる

Elegy For Rosa
作曲者エレニ・カラインドルー(Eleni Karaindrou)
ギリシャの女性作曲家、1941年生まれ。
中央ギリシャの山村に生まれ自然の多種多様な音や教会音楽の旋律に囲まれて育ち、8歳からアテネでピアノと音楽理論を学ぶ。ギリシャ軍事政権の弾圧を受け1969年パリに移り住み民族音楽学を研究し、1974年アテネに戻り伝統楽器の研究室を設立。
ギリシャを代表する映画監督テオ・アンゲロプロス(Theo Angelopoulos)の多くの作品を手がけるなど、映画音楽や劇場用音楽の作曲など多方面で活躍する。
作曲年1982年

武器将軍が「我こそは正義の番人」と叫び銃を乱射する

Messa da Requiem: II. Dies Irae
レクイエム – 第2曲 怒りの日(ディエス・イレ)
作曲者ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813-1901)
イタリアの作曲家。19世紀を代表するロマン派音楽作曲家で「オペラ王」の異名を持つ。
初演1874年5月22日:サン・マルコ教会(イタリア・ミラノ)
Artistサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(St. Petersburg Philharmonic Orchestra)
ロシアのサンクトペテルブルクに拠点を置く交響楽団。1882年設立。

『レクイエム』は、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した宗教曲です。
ヴェルディが敬愛していた文豪アレッサンドロ・マンゾーニ(Alessandro Manzoni)を追悼する目的で作られ、1874年マンゾーニの一周忌にベルディ自身の指揮で初演されました。
モーツァルト、フォーレの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる作品です。

ここでは、『Dies Irae』の冒頭部分が使われていました。
『Dies Irae』は、ラテン語で「怒りの日」を表す言葉で、キリスト教終末論において、キリストが全ての人間を地上に復活させ、その生前の行いを審判し天国に行く者と地獄に行く者を選別するという教義とそれが行われる日のことを指します。

助手席でまどろむマックスが幻覚を見て目覚める

フュリオサがマックスに自分の過去を語る直前のシーン

Teardrop
ティアドロップ
Artistマッシヴ・アタック(Massive Attack)
1988年にブリストルで結成されたイギリスのトリップホップグループ。
Feat. エリザベス・フレイザー(Elizabeth Fraser)
スコットランド出身の歌手、1963年生まれ。
1980年代半ばから1990年代後半までロックバンド「コクトー・ツインズ」のボーカリストとして活躍し、バンド解散後ソロとして活動をする。
リリース1998年
作曲者マッシヴ・アタック(Massive Attack)のメンバー
ロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja)
グラント・マーシャル(Grant Marshall)
アンドリュー・ヴォウルズ(Andrew Vowles)
エリザベス・フレイザー(Elizabeth Fraser)

マックスが見る幻覚の映像は、この曲のミュージックビデオのワンシーンです。
ウォルター・スターン(Walter Stern)監督が制作したミュージックビデオは、胎児が子宮の中で歌う姿がフィーチャーされています。

フュリオサが鉄馬の女たちを呼びよせる

Refugee’s Theme Symphonic Variation No.1
作曲者エレニ・カラインドルー(Eleni Karaindrou)
ギリシャの女性作曲家、1941年生まれ。
中央ギリシャの山村に生まれ自然の多種多様な音や教会音楽の旋律に囲まれて育ち、8歳からアテネでピアノと音楽理論を学ぶ。ギリシャ軍事政権の弾圧を受け1969年パリに移り住み民族音楽学を研究し、1974年アテネに戻り伝統楽器の研究室を設立。
ギリシャを代表する映画監督テオ・アンゲロプロス(Theo Angelopoulos)の多くの作品を手がけるなど、映画音楽や劇場用音楽の作曲など多方面で活躍する。
作曲年1991年

この曲は、テオ・アンゲロプロス監督による1991年のギリシャ映画『こうのとり、たちずさんで』(英題:To Meteoro Vima Tou Pelargou)のために作られた曲です。
曲のタイトルの「Refugee」は、英語で「難民」を意味します。

映画『こうのとり、たちずさんで』では、4つの国境が接するギリシャの寒村を訪れたテレビレポーターを通して、難民や国境の問題が描かれていました。

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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のサントラ

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』はトム・ホーケンバーグ(Tom Holkenborg)が音楽を担当しました。トム・ホーケンバーグは、ジャンキーXL(Junkie XL)の名で知られるオランダのミュージシャンです。前作『マッドマックス:フュリオサ』でも音楽を担当しています。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』キャスト・スタッフ

監督ジョージ・ミラー(George Miller)
脚本ジョージ・ミラー(George Miller)
ブレンダン・マッカーシー(Brendan McCarthy)
ニコ・ラサウリス(Nico Lathouris)
製作ジョージ・ミラー(George Miller)
ダグ・ミッチェル(Doug Mitchell)
P・J・ヴォーテン(PJ Voeten)
音楽トム・ホーケンバーグ(Tom Holkenborg)
配給 ワーナー・ブラザース
公開 2015年5月15日
2015年6月20日
上映時間120分

マックス:トム・ハーディ(Tom Hardy)
フュリオサ大隊長:シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)
ニュークス:ニコラス・ホルト(Nicholas Hoult)
イモータン・ジョー:ヒュー・キース・バーン(Hugh Keays-Byrne)
スプレンディド:ロージー・ハンティントン=ホワイトリー(Rosie Huntington-Whiteley)
ケイパブル:ライリー・キーオ(Riley Keough)
トースト:ゾーイ・クラヴィッツ(Zoë Kravitz)
ダグ:アビー・リー(Abbey Lee)
フラジール:コートニー・イートン(Courtney Eaton)
リクタス・エレクタス:ネイサン・ジョーンズ(Nathan Jones)
人食い男爵:ジョン・ハワード(John Howard)
武器将軍:リチャード・カーター(Richard Carter)
スリット:ジョシュ・ヘルマン(Josh Helman)
コーパス・コロッサス:クウェンティン・ケニハン(Quentin Kenihan)
オーガニック・メカニック:アンガス・サンプソン(Angus Sampson)
ミス・ギディ(ばあや):ジェニファー・ヘイガン(Jennifer Hagan)
バルキリー:ミーガン・ゲイル(Megan Gale)
メリッサ(種を持つ老婆):メリッサ・ジャファー(Melissa Jaffer)
ギリアン:ギリアン・ジョーンズ(Gillian Jones)
メリタ:メリタ・ジュリシック(Melita Jurisic)
ジョイ:ジョイ・スミザース(Joy Smithers)
アントワネット:アントワネット・ケラーマン(Antoinette Kellerman)
マディ:クリスチーナ・コーク(Christina Koch)
エース:ジョン・イルズ(Jon Iles)
モーゾフ:クリス・パッテン(Chris Patton)
イワオニ酋長:スティーブン・ダンレビー(Stephen Dunlevy)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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