名古屋市:未来へ平和をつなごう 5月14日を「なごや平和の日」に制定しました(暮らしの情報) ページの先頭です

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未来へ平和をつなごう 5月14日を「なごや平和の日」に制定しました

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このページを印刷する最終更新日:2024年5月10日

ページID:174614

日本に住んでいると、戦争はどこか遠くの出来事に思えるかもしれません。しかし、私たちが暮らす名古屋でも、79年前に繰り返し空襲を受け(名古屋空襲)、多くの市民の日常が破壊されました。

市長からのコメント

高校生から声。5月14日は「なごや平和の日」名古屋城が焼け落ちた日。

市内中心部の3分の2が焼けたどえりゃあ苦難を乗り越えた City of Dreams 夢のまち 名古屋だぎゃあ!!

名古屋市長 河村たかし

戦後80年を目前にする今

私たち、東邦高等学校生徒会は多くの若者や一般市民が犠牲となった名古屋空襲の悲惨な記憶を、戦争を知らない世代に語り継ぎ、平和の尊さを未来へつないでいきたいと思い、「なごや平和の日」の制定を目指して活動を続けてきました。

知る!なんで5月14日?

名古屋城も焼失

航空機産業(軍用機生産)の一大拠点であった名古屋。アジア太平洋戦争においてアメリカ軍による空襲の標的になり、昭和17年4月18日から昭和20年7月26日までに63回もの空襲を受け、8000人近くの命が犠牲となりました。5月14日は最も多い472機ものB29が来襲した日です。市街地への広範囲な爆撃や名古屋城が焼失するなど、名古屋に大規模な被害をもたらしました。

(参考資料:新修名古屋市史 第六巻)

見る!市内で戦争の痕跡を見ることはできる?

主な戦争の痕跡

千種公園空襲の弾痕が残る塀(千種区)

圏明寺 石鐘(東区)

戦時中、兵器を作るために、金属類が回収され、銅製の鐘の代わりに吊るされました。

Museum

愛知・名古屋 戦争に関する資料館(無料)

戦争の歴史、戦争体験に関する資料を展示

時間:午前10時から午後4時

アクセス:地下鉄「名古屋城」駅徒歩約5分

休館日:月曜日・火曜日(祝休日の場合、翌平日)

問合:同館(中区) 電話番号052-957-3090 ファクス番号052-957-3091

考える!私たちが平和について考える場所や時間はある?

「なごや平和の日」を中心に年間を通じて、戦争体験談を聞くイベントなど、平和について学び、考える取り組みを行います。

イベントなどについては市ウェブサイト

Event

なごや平和祈念式典(無料)

戦争による犠牲者を悼み、平和を願います。

日時:5月14日(火曜日) 午後1時30分から午後3時頃(受付は午後0時30分から)

場所:岡谷鋼機名古屋公会堂(昭和区)

人数:当日先着500人程度

なごやピースデー(観戦チケット必要)

中日ドラゴンズ対東京ヤクルトスワローズの試合で、平和を願うイベントを行います。

  • 試合開始前などに、選手の平和へのメッセージ映像を放映
  • 記念品としてクリアファイルをプレゼント(先着20,000部)
  • 名古屋空襲に関するパネル展示

など

昭和19年12月13日の空襲では、東区大幸町の軍需工場(現バンテリンドームナゴヤ)を中心に爆撃され、学徒動員で働いていた若者をはじめ、多くの方が犠牲になりました。


日時:5月25日(土曜日) 午後2時から(開場は正午から)  

場所:バンテリンドームナゴヤ(東区)  

受付:空きがあれば当日まで受け付け可


チケットなどの詳細はドラゴンズオフィシャルサイト(外部リンク)別ウィンドウで開く

特別座談会 戦争経験者の岩崎健弥(いわさきけんや)さんwith東邦高等学校 生徒会

未来を築く若者たちへ-戦争と平和の願いを語り継ぐ-

岩崎健弥さん。元中日新聞記者。83歳。現在、全国空襲被害者連絡協議会の役員を務め、全国で戦争の被害を伝えている。


実際のサイレン音に耳を傾ける岩崎さんと高校生

戦争が終わっても忘れることのないサイレン音の恐怖

戦争を経験した当時、私は4歳でした。街を火の海にする焼夷弾(しょういだん)を落としていくB29の飛行音。空襲警報のサイレン音。家族で飛び起き、防空頭巾を被り、暗い夜に細い山道を登って木陰の中に逃げ込みました。「爆弾が落ちるかもしれないぞ」という叫び声に恐怖したのを覚えています。3回ほど、このような経験をしました。戦争が終わって、いつだったか近所で火事があったときにサイレン音を聞きました。鳥肌が立ち、体が硬直しました。声も出せない、心臓に悪いサイレン音がずっと頭の中で鳴り響く。あの時の怖さを私は一生忘れません。


空襲を受ける三菱重工業名古屋発動機製作所(東区)アメリカ軍撮影(提供:中日新聞社)

戦争を始めるのも終わらせるのも人間。おかしいことは「おかしい」と声をあげよう

今でも世界で戦争が起こっているでしょう。戦争は国が勝手に始めることかもしれないけれど、平和を願い、私たちがおかしいことは「おかしい」と声をあげないといけないんです。若い皆さんに伝えたいことは、「相手の身になって考えること」「見て見ぬふりをしないこと」。自分が生活の主人公で、どこで戦争が起きようが、それは自分たちの問題だと捉える。戦争を自分事として考えられる人が増えれば、戦争を繰り返さない力になると思います。


市中心部(中村区)焼け跡にたちこめる灰と煙(提供:中日新聞社)

平和とは命をつないでいくこと

自分が周りに助けられながら、社会の中で生きてきた環境を、次の世代に残してバトンタッチしていく。人として生き続けられる環境を守っていくために、自分たちに何ができるかを考えて行動することが、平和そのものなんじゃないかと思います。

朝起きて、顔を洗って、学校や仕事に行って、帰ってきて風呂に入り、飯を食べる。当たり前の生活が当たり前にできることが、いかに大切なことか。期待していますよ。私からの若い皆さんへのメッセージだね。

座談会を終えて

世界中に友だちを作り、友好的な関係を

私は今、世界中の学生と交流し、友好的な関係を築いています。この関係作りをずっと続けていくことが大切だと思っています。国や文化の違いで傷付け合うのではなく、互いを認め合う世界になってほしいと願います。

3年生 高橋さん

戦争の怖さを肌で感じる

実際の空襲のサイレン音を聞いて、当時の状況をリアルに想像でき、恐怖を感じました。

サイレン音を通じて当時を想像することで、そこにいない私たちが戦争の恐ろしさを体感する良い機会になりました。

2年生 青木さん

戦争や平和について周りと語り合おう

周りの友だちと、戦争や平和について話すことなんて滅多にありません。でも、世界中で争いが起きている今、この現状は良くないと思っています。戦争の怖さを周りに伝え、平和について考えてもらう活動に取り組んでいきたいです。

2年生 柴崎さん

平和をつないでいく人に

「平和とは命をつないでいくこと」という言葉が印象に残りました。これからは戦争の事実を学ぶだけでなく、現代が直面する課題を乗り越えた平和な社会を作っていくために、学び、行動していくことが大切だと思いました。

2年生 柴山さん

共通事項

総務局総合調整課 電話番号052-972-2223 ファクス番号052-972-4112

このページの作成担当

市長室 広報課広報担当(広報なごや)

電話番号

:052-972-3134

ファックス番号

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電子メールアドレス

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