Eric Kaz 最終回    Cul-De-Sac : アナログレコード巡礼の旅

Eric Kaz 最終回    Cul-De-Sac

エリックカズのセカンドソロの「Cul-De-sac」を紹介します。

SSWの名盤とされるファーストアルバムの「If You're Lonely」から2年後の1974年作

Discogsで調べたら本国US盤と日本盤しか発売されていないような感じでした(ちなみにファーストもUS,オーストラリアと日本だけ)

どっかで似たようなジャケを見たことがあるのですが?

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地平線にそびえるカズの顔が山脈のようにも見える。真ん中に愛用のピアノか?

わかった。 なんとなくイメージがジョンの「Mind Games」に似ている。まぁあちらはヨーコさんの顔が山脈になってましたが(笑)

シュリンクついてますのでハレーションしてます。

裏ジャケです。

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うーん、やっぱ雲の感じとかが、似てなくもない。ジョンは前年作。 やっぱイメージはパクったのかも(笑)


ちなみに、タイトルの「Cul-De-sac」クルドサック(カルドサック)とは調べたところフランス語で「袋小路」を意味してますが、住宅地における宅地割の際、行き止まりではなく、先端でUターンできるような感じの袋小路、フランスではよくあるようです。


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なにやら、作品の内容と関係ありそうで、なさそうで(笑)

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参加メンバーは、リトルフィートからポールバレル、ドラムにジムケルトナー、バーナードパーディ、ベースがゴードンエドワーズ、キーボードにブッカーT。他にスヌーキーピート、デビッドTウォーカーなど。前作とはメンバーが全く違います。

Impression
前作と同じような感じの作風ですが、一曲ごとのクォリティはファーストのがいいような気もします。A面が前作の延長線上のような感じですが、B面はすこしバックス陣の違いで、少し黒っぽいグルーブがあるような気がする。そーいった感じがトレイシーネルソンが好きそうなところですが、このアルバムからトレーシーがカバーしたかどうか?不明です(調べる気力ない・・・汗)

My Favorite Songs
Looking For a Sign
まったく無防備なオープニング、いきなりのカズ節全開(笑)この感じがエリックカズですね。コーラスが結構ゴスペルっぽい。

Shadow Of Night
ファーストの名曲「Cruel Wind」の焼き回し感満載ですが、でもやっぱこーいう気だるい感じはカズの十八番。

Good As It Com Be
少作のわりに長いイントロ、小気味いいバックのギターがイイ感じ。

Come With Me
バック陣の違いがよくわかるナンバー。デビットTウォーカーらしきギターのカッティングが曲を引き締めてる。

Label
ワーナーのグリーン&レッド、Wマーク無し。たぶんセカンドプレスはないです。カタログNoはSD-7290 マトは両面ともAです。

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カズはこの後、全くソロが無くて、忘れた頃の2002年と2015年にソロ出しますが、すべてCDのみ(しかも日本のみのような感じ)

盟友のグレッグフラーとのディオアルバムもありますが、これは魔が差して売ってしまった。そのうち買い戻さなくては(汗)


あとの所有は、アメリカンフライヤーのセカンドくらいしかないのですが、記事にすることもない作品なので、今回でエリックカズは最終回です。


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しかし、こんな素晴らしいSSWがなぜヨーロッパとかでアルバム出せないのだろう?

まぁいろんなアーティストがカズの作品歌ってるので、一先ず印税は入ってると思いますけど。





by naruru-kato | 2024-05-11 11:27 | ● Eric Kaz | Comments(8)
Commented by 240_8 at 2024-05-12 06:05
おはようございます。
コレ、いいですよね。
バックのフュージョン系ミュージシャンがいい演奏聞かせてくれてます。
「Come With Me」なんかはデヴィッド・Tの素晴らしいギターがカッコいい。小沢健二のあの曲にソックリなところも大好き。
「My Love Will Never Die」のメロウなメロディも好みですね。
こういうアルバムはもっと広く認知されて欲しいですね。
Commented by naruru-kato at 2024-05-12 06:34
> 240_8さん
おはようございます、コメントありがとうございます。
今回も240さんの過去投稿参考に読ませて頂きました。

小沢健二にそんな似た曲あるのですか? と思って再度聴いてみたら「あっわかった、あれだ・・・笑」

もしかしたらエリックカズって日本でしか認知されていないかも?ですね。
ネッドドヒニーみたいに (爆)
Commented by rollingwest at 2024-05-13 06:01
エリック・カズは大好きでソロアルバム2枚や「アメリカン・フライヤー」含めて数枚持っております。フライヤー時代から彼の美しい声に癒されました。デビュー盤の頭曲「ライト・オブ・ヨア・ラブ」「サッチ・ア・ビューティフル・フィーリング」「レット・ミー・ダウン・イージー」は哀愁溢れる美しいボーカルとメロディはAORの先駆けの様な洗練された美曲は何度聴いても素晴らしい!今度はソロ時代の名曲も特集したいと考えていたいと思っています。
(PS)コチラも洋楽記事ムーディ・ブルースを更新していますのでまたご欄になってみて下さい。プログレシッブ・ロックの先鞭を切った先達、老舗バンドの荘厳さと美しきメロディの素晴らしい70年代初期2名盤は小生最大のフェイバリットです。
Commented by naruru-kato at 2024-05-13 11:44
> rollingwestさん
こんにちは、コメントありがとうございます。

おぉ エリックカズさんアメリカンフライヤーも含めて、フェイバリットでしたか。
まさにAORの先駆けですよね。特集楽しみにしております。

ムーディーブルース 見てきます。名前しかしらないバンドですが (汗
Commented by ハリジョージスン at 2024-05-13 20:39 x
こんばんは。エリック・カズのことは、どこで知ったんだっけ… スティーブ・カッツやゲイリー・カッツ等、似たような?名前と混同してた時があった。モチロン、綴りも発音も違うのだけど…(笑)。大昔にアメリカンフライヤーの1stを輸入盤で買った。その後、「Sprits of a woman」も買った。ただ1stのソフトな感じが、かったるく思えて馴染めなかった。おまけに反りまくりのプチプチノイズ入り盤だったので、あまり聴かずに、2ndと一緒に売っちゃった記憶ある。その後、フラーとのアルバムは気に入って買った…これも手放しちゃったけど……。25年程前にCDでカズのソロ二枚出たのは知ってたけど、買う優先順位順位は高くなく結局買わなかった。う~ん、カズのソロは、私的には少し優しすぎるかなぁ。他人が歌ったり、提供した曲は、イイエんだけどな…。ボーカルスタイルがイマイチなのか……。

Commented by naruru-kato at 2024-05-15 06:25
> ハリジョージスンさん
おはようございます、コメントありがとうございます。
たぶん、カズの音楽はロックンロール気質が全くないのがいけないんだと思います。
ビリージョエルやエルトンジョンのようにロック気質あるピアニストだともう少し聴けるのではないかなー? なんて思いますけど。
アメリカンフライヤーも同じく、カズとフラーのボーカル。バンドとして生ぬるい感じですからねー
リトルフィートにフラーが入ったときは「えっー 違うだろう」と思ったですよ。
Commented by echigo-buta at 2024-05-16 22:29
こんばんは。1作目は何のためらいも無くGETしましたが、2作目のコレはジャケを見て思わず保留・・・
結局入手に数ヶ月かかっちゃいました (^^;
曲は素晴らしいのにジャケ画で損している感じもします。

“Cul-De-sac” の意味については全然考えた事ありませんでしたが、この記事でようやく理解出来ました。
添付された図は非常に分かりやすかったのですが、これって(日本でいうところの)バスロータリーみたいですね~ (;^_^A
Commented by naruru-kato at 2024-05-17 20:35
> echigo-butaさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

確かにジャケのカズの顔とかキモいですよね。そーいえば最新(といってもだいぶ前)のCDのジャケもイマイチでした。

“Cul-De-sac”  検索したら直ぐに出てきました。日本ではこーいう住宅地はほとんど見たことないですが、なんとなくヨーロッパには多そうですね。

大好きな1963~76年くらいのUS、UKロック、SSW、フォークなどのコレクションという程のものでもないですが、自分が所有しているレコードについて思うままに書いてます、但し評論家ではありませんので難しい事は書きません。ジャケットについても同じように思ったことを書いているだけの自分本位のブログです。


by naruru
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