墨や 5月

オープンの2017年から定期訪問している難波の人気寿司店を友人を誘って貸切で訪問。テレビ等のメディアでよく取り上げられ席数が6つだけという事もあり現在、大阪屈指の予約困難店と言われている。昨年から淡路島のシェフズガーデンに支店を出したためにこちらの営業日が少なくなり、以前よりもさらに予約が取りにくくなっている。

現在、新規客は一切受け付けていないので常連に連れて行ってもらうしかない状態。私のブログを見られての問い合わせも多数あるとのこと。場所は大阪メトロ難波駅12番出口から徒歩3分の路地の中にある。

福島区の寿司大学で3ヶ月修行された女性店主「のりちゃん」のワンオペの17時スタートと20時スタートの2回転制。創業時は3000円のコースからスタート。現在は泳ぎ烏賊の付いたコース10000円のみ。

最初に水槽で泳ぐ剣先烏賊のプレゼンテーション。使用される烏賊の種類はその日によって異なる。残念ながら不漁で烏賊のない時は別のものが供される。この日はシケ明けの久しぶりの入荷とのこと。キュウキュウと鳴く烏賊を包丁で締めてあっという間に生き造りに仕上げられる。

酢橘を絞って炭の入った塩でいただくと甘い身の旨みがより強くなる気がする。

皆で焼酎やワインをいただきながら酒肴を楽しむ。最初に天然河豚のあら身の醤油焼き。身が締まっていて食べ応えあり。続いて刺身の烏賊の後造り。造りか天ぷら、塩焼きから選ぶことができる。

富山のもずく酢で口を整えて大きな平貝の磯辺焼きと続く。浅く締めた鯵棒寿司の海苔巻きも胡麻の香りも相まってかなり美味しい。

店主のサービスやホスピタリティーも素晴らしく店の狭さもあってお店全体が一体感に包まれる。店の隣のスナックのカラオケがBGMとなってかなりいい。

寿司の扉は細かく包丁目を入れまくった烏賊から。シャリはイカ墨を混ぜたものを使用(ネタによって白酢のシャリとを使い分けをされるのも素晴らしい)。続いて軽く締めた平目、半身付の小肌もふわふわでとてもいい。皮目を炙った鰆、パリパリ食感のハリイカ、生鳥貝(苦手な鰹の代わり)、カワハギの肝添えと続く。

後半戦は手巻きのあん肝。頭の味噌がたっぷりついた車海老、北海道産の雲丹、赤貝(苦手なマグロの代わり)、車海老巻き(トロタクの代わり)、青さのりの味噌汁でフィニッシュ。どのネタも秀逸で仕込みも丁寧。人に誘われたら必ず行くべき店と思う。

淡路島の支店は早めに予約すれば比較的予約が取れると言っておられました。ごちそうさまでした。

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お店の場所と連絡先は非公開。


カテゴリー 難波, 寿司 |